JP3258804B2 - マーキング装置の制御装置 - Google Patents

マーキング装置の制御装置

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JP3258804B2 JP00865994A JP865994A JP3258804B2 JP 3258804 B2 JP3258804 B2 JP 3258804B2 JP 00865994 A JP00865994 A JP 00865994A JP 865994 A JP865994 A JP 865994A JP 3258804 B2 JP3258804 B2 JP 3258804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク上に所定パター
ンを刻印するマーキング装置を制御する装置に関し、特
に、刻印を高速を行うことができる制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、レーザマーカを含むマーキング装置に係る技術分野
では、刻印時間を短縮したいとの要請がある。
【0003】しかるに従来は、図1に示すレーザマーカ
によって図2に示すような刻印パターン「ABCDE」
を刻印する場合、原画像18全体を一律に所定サイズの
分割画像19によって分割し、これら分割画像19すべ
てを液晶マスク6の表示画面10に順次表示させるとと
もに、切換表示がなされるごとに、ワーク17上におけ
る分割画像照射位置17aを変化させるアクチュエータ
12、16を駆動制御するようにしていた。
【0004】かかる場合にあっては、刻印パターン「A
BCDE」以外の背景のみを表す分割画像19´につい
ても、切換表示およびアクチュエータの駆動制御がなさ
れることになる。これは、いわば空白の部分を「刻印」
していることを意味し、切換表示等に要する時間が無駄
なものとなっていた。また、分割画像19´´のよう
に、画像19´´全体のうちで刻印パターンの占める割
合が少ない場合も同様である。
【0005】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、原画像から分割画像へ分割する際の分割数
を少なくすることにより、刻印時間の短縮を図ることを
第1の目的としている。
【0006】また、図1に示すレーザマーカでは、液晶
マスク6の表示画面10に、レーザ光bmを照射させ、
これを図16に示すように走査することで、表示画面1
0全体の刻印が行われる。表示画面10のX方向の主走
査は、ポリゴンミラー3の回転により行われ、Y方向の
副走査は、スキャンミラー2の回転により行われる。し
かるに、従来は、1回の主走査を終えてつぎの主走査を
行う際、スキャンミラー2の回転速度を速度零からステ
ップ状に変化させて、最初の副走査位置Y1からつぎの
副走査位置Y2に移動させるようにしていた。
【0007】このようなステップ状の走査方式は、ポリ
ゴンミラー3が低速で回転され、主走査が低速で行われ
ている場合には問題がないものの、主走査を高速で行う
場合には、それに追従することができず、振動発生とい
った問題が招来する。
【0008】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、マスクの表示画面の走査の高速化を、追従
性悪化等の問題が発生することなく達成することによ
り、刻印時間の短縮を図ることを第2の目的としてい
る。
【0009】また、図1に示すレーザマーカによって図
24に示すような画像を刻印する場合、前述したよう
に、画像33を所定サイズの分割画像19によって分割
し、これら分割画像19を液晶マスク6の表示画面10
に順次表示させるとともに、切換表示がなされるごと
に、ワーク17上における分割画像照射位置17aを変
化させるアクチュエータ12、16を駆動制御するよう
にしている。
【0010】ここで、画像33および分割画像19のサ
イズは、縦横のサイズが異なる長方形である場合が多
く、そのサイズも機種によって異なる場合が多い。
【0011】しかるに、従来は、分割画像19の表示切
換順序を、たとえば図24の矢印に示すように、横方向
の移動回数が多い順序に一義的に設定していたため、横
方向のサイズが大きい分割画像の表示切換がなされるご
とに、アクチュエータ12、16によって分割画像照射
位置17aをワーク17上で長い距離移動させなくては
ならなかった。これは刻印時間が長くなることを意味す
る。
【0012】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、画像のサイズ、つまりワーク17上における
X、Y方向の移動時間の大小に応じて表示切換順序を最
適なものに決定することにより、刻印時間の短縮を図る
ことを第3の目的としている。
【0013】また、従来にあっては、図26(a)に示
すように、液晶マスク6の表示画面10上において、矢
印に示すようなラスタ走査がなされるが、分割画像の切
換えがなされるたびに、所定の副走査開始位置Stに復
帰させるようにスキャンミラー2を駆動しており、常に
上記開始位置Stから走査を開始させるようにしてい
る。
【0014】しかるに、かかる副走査開始に要する準備
時間は、実際の走査、刻印はなされていない無駄な時間
であり、これを短縮することが、刻印時間の短縮化のた
めに必要である。
【0015】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、上記副走査準備時間を短縮することにより、
刻印時間の短縮を図ることを第4の目的としている。
【0016】また、図28、図29に示すように、2つ
の画像34、35を同一のワーク17上に刻印しようと
した場合、両画像間で交互に分割画像19の表示切換を
行った場合(図28)と一方の画像における分割画像1
9の表示切換をすべて終了させてから、他方の画像にお
ける分割画像19の表示切換に移行する場合(図29)
とでは、アクチュエータ12、16によるワーク17上
での分割画像照射位置17aの合計移動距離は異なる場
合がある。したがって、一義的に設定した表示切換順序
にしたがいアクチュエータ12、16を駆動したので
は、ワーク17上で長い距離を移動させざるを得ない場
合があり、刻印時間を短縮する上で望ましくない。
【0017】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、最適な表示切換順序をいずれかに決定するこ
とにより、刻印時間の短縮を図ることを第5の目的とし
ている。
【0018】以上のように本発明は、マーキング装置に
おいて、刻印時間の短縮を図ることができる制御装置を
提供することを共通の目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の第1発
明の主たる発明では、刻印すべきパターンを表す原画像
を、光照射領域に応じた一定のサイズの画像に複数に分
割し、液晶マスク上に前記複数の分割画像を1画像ごと
に順次表示させるとともに、前記マスクの表示面上に前
記1画像ごとに光を照射させることにより、前記マスク
を透過した光をワーク上に導き前記ワーク上に前記パタ
ーンを刻印するようにしたマーキング装置の制御装置に
おいて、前記原画像から前記パターン全体に外接する領
域の画像を取り出して、該外接領域画像を前記一定サイ
ズの画像に複数に分割した処理を行った後、該複数の分
割画像を前記マスク上に1画像ごとに順次表示させるよ
うにしている。
【0020】また、本発明の第2発明の主たる発明で
は、液晶マスクの表示画面に光を照射させるとともに、
該照射された光を前記表示画面上においてX方向に所定
の速度で、副走査位置を変えて複数回、主走査し、かつ
前記X方向と垂直なY方向に所定の速度で副走査する走
査装置を有し、刻印すべきパターンを表す画像を前記マ
スクの表示画面上に表示させ、前記走査装置によって光
を走査することにより、前記マスクを透過した光をワー
ク上に導き前記ワーク上に前記パターンを刻印するよう
にしたマーキング装置の制御装置において、今回の主走
査が開始される時点から、つぎの回の主走査が開始する
時点まで、副走査が等速で行われるように前記走査装置
を制御している。
【0021】また、本発明の第3発明の主たる発明で
は、刻印すべきパターンを表す原画像を、所定サイズの
画像に複数に分割し、マスク上に前記複数の分割画像を
1画像ごとに順次表示させる表示切換装置と、前記マス
クの表示画面に光を照射させるとともに、該照射された
光を前記表示画面上においてX方向に所定の速度で主走
査し、かつ前記X方向と垂直なY方向に所定の速度で副
走査する走査装置と、前記マスクに表示された分割画像
のパターンをワーク上の対応箇所に刻印させるよう、前
記マスクを透過した光のワーク上への照射位置をX方向
およびY方向に移動させる駆動装置とを有し、前記表示
切換装置、前記走査装置および前記駆動装置を制御する
ことにより前記ワーク上に前記原画像のパターンを刻印
するようにしたマーキング装置の制御装置において、前
記駆動装置による前記照射位置のX方向移動時間および
Y方向移動時間のうち、移動時間が大きい移動方向の移
動回数が最少となるように、分割画像の表示切換順序を
決定し、該決定した表示切換順序で分割画像の切換を行
うよう前記走査装置を制御するとともに、前記決定した
表示切換順序に対応する照射位置の移動が行われるよう
に前記駆動装置を制御している。
【0022】また、本発明の第4発明の主たる発明で
は、第3発明の制御装置において、前記走査装置によっ
て1画面の全走査が終了した時点の副走査位置より、つ
ぎに走査すべき表示画面の走査が開始されるように前記
走査装置を制御している。
【0023】また、本発明の第5発明の主たる発明で
は、第3発明の制御装置において、前記パターンが前記
原画像上で、上下にまたは左右に分離されている場合
に、前記原画像から分離パターンごとに当該分離パター
ンに外接する領域の画像を取り出して、前記外接領域画
像を前記所定サイズの画像に複数に分割するとともに、
第1の分離パターンに対応する外接領域画像の全分割画
像について表示切換を行った後に、第2の分離パターン
に対応する外接領域画像の全分割画像について表示切換
を行う第1の切換順序による表示切換を行った場合の、
前記駆動装置による照射位置移動の時間と、前記第1の
分離パターンに対応する外接領域画像の分割画像と前記
第2の分離パターンに対応する外接領域画像の分割画像
との間で少なくとも2回の表示切換を行う第2の切換順
序による表示切換を行った場合の、前記駆動装置による
照射位置移動の時間とを比較し、この比較の結果、照射
位置移動時間が小さい方の切換順序で分割画像の表示切
換が行われるように前記表示切換装置を制御するととも
に、前記切換順序に対応する照射位置の移動が行われる
ように前記駆動装置を制御している。
【0024】
【作用】上記第1発明の構成によれば、図2ないし図4
に示すように、原画像18からパターン全体「ABCD
E」に外接する領域の画像20が取り出され、この外接
領域画像20を光照射領域に応じた一定サイズの画像1
9に複数に分割した処理が行われ、これら複数の分割画
像21をマスク6(図1参照)上に1画像ごとに順次表
示させるようにしている。このように原画像から分割画
像へ分割する際の分割数を少なくすることができ、刻印
時間が短縮される。
【0025】また、上記第2発明の構成によれば、図1
5に示すように、今回の主走査が開始される時点から、
つぎの回の主走査が開始する時点まで、副走査が等速で
行われる。具体的には、今回の主走査が開始される時点
から、つぎの回の主走査が開始する時点まで、副走査を
行うスキャンミラー2(図1参照)が等速で回転する。
つまり従来のように1回の主走査を終えてつぎの主走査
を移行する際にのみ、スキャンミラー2の回転速度を速
度零からステップ状に変化させることで、最初の副走査
位置Y1からつぎの副走査位置Y2に移動させているので
はなく(図16参照)、1回の主走査を開始する時点か
らつぎの主走査を開始する時点まで、常にスキャンミラ
ー2の回転速度を一定速度に維持することで、最初の副
走査位置Y1からつぎの副走査位置Y2に移動させている
(図15参照)。このため追従性悪化等の問題なく、走
査速度の高速化を達成でき、刻印時間が短縮される。
【0026】また、上記第3発明の構成によれば、図2
1、図23に示すように駆動装置12、16(図1参
照)による照射位置17a(図1参照)のX方向移動時
間τbおよびY方向移動時間τcのうち、移動時間が大き
い移動方向Xの移動回数が最少(2回)となるように、
分割画像19の表示切換順序が決定され、該決定した表
示切換順序で分割画像19の切換が行なわれるととも
に、上記決定した表示切換順序に対応する照射位置17
aの移動が行われる。このように、画像33、19のサ
イズ、つまりワーク17上におけるX、Y方向の移動時
間τb、τcの大小に応じて最短の表示切換順序が決定さ
れ、刻印時間が短縮される。
【0027】また、上記第4発明の構成によれば、図2
6に示すように、走査装置2、3等(図1参照)によっ
て1画面19aの全走査が終了した時点の副走査位置Y
eより、つぎに走査すべき表示画面19bの走査が開始
される。このように、副走査準備時間が短縮されて、刻
印時間が短縮される。
【0028】また、上記第5発明の構成によれば、図2
8、図29に示すように、パターンが原画像上で、上下
にまたは左右に分離されている場合に、原画像から分離
パターンごとに当該分離パターンに外接する領域の画像
34、35が取り出され、これら外接領域画像34、3
5が所定サイズの画像19に複数に分割される。そし
て、第1の分離パターンに対応する外接領域画像34の
全分割画像19について表示切換を行った後に、第2の
分離パターンに対応する外接領域画像35の全分割画像
19について表示切換を行うという第1の切換順序によ
る表示切換を行った場合(図29)の、駆動装置12、
16(図1参照)による照射位置17a(図1参照)移
動の時間と、第1の分離パターンに対応する外接領域画
像34の分割画像19と第2の分離パターンに対応する
外接領域画像35の分割画像19との間で少なくとも2
回の表示切換を行うという第2の切換順序による表示切
換を行った場合(図28)の、駆動装置12、16によ
る照射位置17a移動の時間とが比較される。
【0029】この比較の結果、照射位置17a移動時間
が小さい方の切換順序で分割画像19の表示切換が行わ
れるとともに、上記切換順序に対応する照射位置17a
の移動が行われる。このように、最短の表示切換順序が
決定され、刻印時間が短縮される。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るマーキン
グ装置の制御装置の実施例について説明する図1は、実
施例のレーザマーカの全体構成を概念的に示している。
【0031】同図において、レーザ発振器1は、走査用
のレーザ光(たとえばYAGレーザ光)を発振するもの
であり、発振されたレーザ光は、Y方向用偏向器である
スキャンミラー2の反射面2aに照射される。
【0032】反射面2aで反射されたレーザ光は、レン
ズ4を介してX方向用偏向器であるポリゴンミラー3の
反射面3aに照射される。そして、反射面3aで反射さ
れたレーザ光は、レンズ5を介して、たとえば高分子複
合型の液晶マスク6の液晶表示画面10に照射される。
【0033】ここで、上記スキャンミラー2の反射面2
aは、モータ8により矢印AA方向に回動され、上記ポ
リゴンミラー3の反射面3aは、モータ9により矢印B
B方向に回転される。したがって、モータ9が駆動制御
されて、反射面3aが矢印BB方向に回転されることに
より、レーザ光が液晶マスク6の表示画面10を矢印X
方向に主走査するとともに、モータ8が駆動制御され
て、反射面2aが矢印AA方向に回動されることによ
り、レーザ光が液晶マスク6の表示画面10を矢印Y方
向に副走査することになる。レーザ光bmが画面10上
を走査する様子を、後述する図15に示す。
【0034】コントローラ7は、上記モータ8、9を駆
動制御するとともに、レーザ発振器1によるレーザ発振
を制御することにより、液晶マスク6の画面10上にお
けるレーザ光走査を制御する。また、コントローラ7
は、後述するように刻印しようとする刻印パターンを表
す原画像を所定サイズの分割画像に分割する処理を行っ
た後、これを表示画面10上に順次表示させるよう、表
示切換を制御する。
【0035】また、モータ12、16は、上記分割画像
のパターンを、ワーク17上の対応箇所17aに刻印さ
せるよう、マスク6を透過した光のワーク17上への照
射位置17aをY方向およびX方向に移動させるアクチ
ュエータであり、コントローラ7は、かかるモータ1
2、16を駆動制御する。
【0036】すなわち、所定の入力手段、たとえばスキ
ャナを介して、たとえば後述する図2に示す刻印パター
ン「ABCDE」を表す原画像18のデータが入力さ
れ、コントローラ7は後述する分割処理を行った後、分
割画像19が液晶マスク6の表示画面10上に表示され
るように、分割画像19のパターンに応じて液晶画面1
0上の画素を駆動させるための駆動信号を出力する。こ
の場合、「ABCDE」のパターン部分が論理「1」の
信号に対応し、パターン部分以外の背景部分が論理
「0」の信号に対応している。
【0037】ついで、モータ8、9が駆動制御されると
ともに、レーザ発振器1が駆動制御されて、レーザ光の
走査がなされ、上記駆動された画素部分(論理「1」の
画素)のみをレーザ光が透過する。
【0038】液晶マスク6を透過したレーザ光は、Y方
向用偏向器である反射ミラー11、レンズ13、X方向
用偏向器であるレンズ14および該レンズ14が固設さ
れた移動テーブル15を介して、ワーク17上の対応箇
所17aに照射され、分割画像19のパターンがワーク
17上に刻印される。反射ミラー11の反射面は、モー
タ12によって矢印CC方向に回動され、ワーク17上
の照射位置17aがY方向に変化される。テーブル15
は、モータ16によって矢印DD方向に往復移動され、
ワーク17の照射位置17aがX方向に変化される。
【0039】ここで、1つの分割画像19が走査されて
いる間は、上記モータ12、16の駆動はオフされてい
るが、液晶マスク6上で分割画像19の表示切換を行っ
ている間に、つぎの分割画像に対応する刻印箇所17a
に、光が照射されるように、上記モータ12、16が駆
動制御され、反射ミラー11、レンズ14がそれぞれ移
動される。こうして、図2の分割画像19が順次ワーク
17上に刻印されていき、最終的に原画像18全体がワ
ーク17上に刻印される。
【0040】ところで、刻印パターンが原画像一杯に表
されている場合には、原画像全体について分割しても特
に問題はないものの、図2に示すように、原画像18に
対して刻印パターン「ABCDE」の占める割合が小さ
く、背景の余白部分が多い場合にあっては、いわば空白
の部分19´を無駄に刻印することになり、分割画像1
9の表示切換に要する時間、モータ12、16による照
射位置移動に要する時間が無駄となり、刻印に時間を要
することになる。そこで、この実施例では、以下のよう
な分割処理を行うことにより刻印時間短縮を図ってい
る。
【0041】・第1の実施例 図14は、第1の実施例の処理手順を示すフローチャー
トであり、以下、図2ないし図4を併せ参照しつつ説明
する。
【0042】すなわち、図14に示すように、まず、原
画像18の上端の行に、論理「1」の画素があるか否か
が判断され(ステップ201)、論理「1」でない論理
「0」の背景を表す画素のみである限りは順次行を繰り
下げていき、同様に論理「1」の画素があるか否かを各
行について探索していく(ステップ202)。
【0043】やがて、論理「1」の刻印パターン「AB
CDE」を表す行につきあたり(ステップ202の判断
YES)、これにより刻印パターン全体に外接する外接
長方形の上端20aが検出される(ステップ203)。
【0044】こうして上端20aが検出されると、論理
「1」の画素が全くない行につきあたるまで、同様な探
索を行い、外接長方形20の下端20bを検出する(ス
テップ204)。
【0045】つぎに、列方向について右端の列から順
に、上記ステップ201、202と同様な探索が行われ
(ステップ205、206)、外接長方形20の右端2
0cが検出され(ステップ207)、同様にして外接長
方形20の左端20dが検出される(ステップ20
8)。
【0046】こうして、外接長方形20が確定すると、
この外接長方形20の画像を分割画像19によって分割
する。
【0047】分割数の決定の仕方としては、たとえば以
下のように行うことができる。
【0048】すなわち、図5に示すように分割画像19
の横幅をx、縦幅yとし、外接長方形画像20の横幅を
α1,1、縦幅をβ1,1としたとき、 α1,1≦n1,1・x β1,1≦m1,1・y …(1) を満たす最少の自然数n1,1、m1,1で定められる分割数
n1,1×m1,1で分割すればよい(図4参照)。
【0049】そして、こうした分割数n1,1×m1,1の画
像(以下「外接領域画像」という)21について、その
分割画像19が液晶マスク6上で順次切換表示されてい
き、刻印パターン「ABCDE」がワーク17上に刻印
される(ステップ209)。このように、この第1の実
施例によれば、実際にワーク17に刻印されるのは、刻
印パターン「ABCDE」部分だけであるということに
着目し、刻印パターン「ABCDE」に外接する長方形
の画像を生成し、この外接長方形画像について、その分
割画像の表示切換を行うようにしているので、空白部分
のみの分割画像を含む原画像18全体について、その分
割画像の表示切換を行う場合に比較して、分割数減少に
よる表示切換回数減少のため、刻印に要する時間を飛躍
的に短縮することができる。
【0050】・第2の実施例 つぎに、さらに分割数減少による表示切換回数減少を達
成することができる実施例について説明する。
【0051】上述した実施例では、刻印パターンが、そ
れ自体一体の意匠の場合にあっては十分である。
【0052】しかし、一般に、ICパッケージのような
ワークに、意匠を刻印しようとする場合、その意匠は、
メーカのロゴマークおよび英数文字といったもので構成
されていることがほとんどである。こうした英数文字で
構成される意匠の特徴として、各文字間にすきまがあ
り、画面の上下方向および左右方向にあるすきまで意匠
を分離することが可能であり、これにより、さらに空白
の部分を減らして分割数を減少させることが可能であ
る。
【0053】図13は、こうした図2に示す刻印パター
ン「ABCDE」を個々のパターン「A」、「B」…に
よってさらに分離し、各分離パターンごとの分割処理を
示すフローチャートであり、以下、図6ないし図12を
併せ参照しつつ説明する。
【0054】すなわち、図13(a)に示すように、ま
ず、上述した図14と同様な処理が行われて、刻印パタ
ーン全体の外接長方形20(図3参照)が生成され(ス
テップ101)、上記(1)式により、外接長方形20
に応じた外接領域画像21の分割数n1,1、m1,1が演算
される(図4参照;ステップ102)。この分割数n1,
1、m1,1はメモリに記憶される(ステップ103)。
【0055】つぎに、上記画像21の各行について、そ
の行のすべての画素が論理「0」であるか否かの判断を
行うことにより、上下パターン間のすきまである、左右
方向(X方向)に延びる背景部分21aを探索し(図4
参照)、この背景部分21aによって、刻印パターン
「ABCDE」を、パターン「ABC」とパターン「D
E」のk個(この場合は2個)に分離する(図6参照;
ステップ104)。パターン分離数kはメモリに記憶さ
れる(ステップ105)。
【0056】つぎに、各分離パターン「ABC」、「D
E」ごとに、上述した図14の処理が行われて、分離パ
ターン「ABC」の外接長方形画像22が生成されると
ともに、分離パターン「DE」の外接長方形画像23が
生成され(図6参照)、それぞれの外接長方形22およ
び23に各対応する外接領域画像24および25の分割
数n2,1、m2,1およびn2,2、m2,2が上記(1)式によ
り演算される(図7参照;ステップ106)。
【0057】ここで、上記分離を行うべきか否かが判断
される。この場合の判断基準としては、分離前のパター
ン全体「ABCDE」の外接領域画像21を分割画像1
9に分割した場合の分割数n1,1×m1,1と、上記分離パ
ターン「ABC」および「DE」の外接領域画像24お
よび25を、それぞれ分割画像19に分割した場合の分
割数n2,1、m2,1およびn2,2、m2,2の合計値とを比較
し、分離した場合の分割数合計値が分離前の分割数より
も少なくなった場合のみに、分離すべきと判断するとい
うものである。分離することにより分割数が変わらない
のでは、さらに分離する意味がないからである。
【0058】一般にk個のパターンに分離できた場合、
分離すべきか否かを判断する式として次式(2)を採用
することができる。
【0059】 ただし、pは、背景部分のみによって占められる分割画
像19の数(たとえば図4の画像21の場合、右下の3
つの分割画像がこれに相当する)である(ステップ10
7)。
【0060】上記(2)式を満たす場合は、この分離は
採用され(ステップ108)、満たさない場合は、この
分離は採用されず、これ以上の分離はできないことと
し、図4の画像を最終的に採用することにする。
【0061】分離が採用されると、つぎに各分離パター
ンi(i=1…k)ごとに、さらに左右方向に分離す
る。
【0062】すなわち、分離パターン「ABC」を例に
とると、外接領域画像24の各列について、その列のす
べての画素が論理「0」であるか否かの判断を行うこと
により、左右パターン間のすきまである、上下方向(Y
方向)に延びる背景部分24a、24bを探索し(図7
参照)、これら背景部分24a、24bによって、分離
パターン「ABC」を、パターン「A」とパターン
「B」とパターン「C」のr個(この場合は3個)に分
離する(図8参照;ステップ110)。
【0063】ここで、I、Jがそれぞれ1にイニシャラ
イズされて(ステップ111)、左からI番目からJ番
目までの分離パターンを結合したパターンと、(J+
1)番目の分離パターンについて、それぞれの分割数
n、mが演算される(ステップ112)。つぎに上記分
離が妥当なものであるか否かが上記ステップ107と同
様にして判断される(ステップ113)。
【0064】最初は、パターン「A」とパターン「B」
のそれぞれの外接領域画像についてその分割数が求めら
れ、上記(2)式を同様に適用してパターン「AB」を
パターン「A」とパターン「B」に分離すべきか否かが
判断される。
【0065】以後、I、Jが更新されていき(ステップ
114、115)、分離しないと判断したパターン
「A」、「B」を再結合し、このパターン「AB」と、
さらに右隣のパターン「C」との分離の判断が行われ
る。なお、分離を採用する場合には、分離されたパター
ンのうち右側のパターンを左端にして、同様に右隣のパ
ターンとの分離の判断が行われる。この処理が(r―
1)回繰り返される。
【0066】最終的に、パターン「A」、「B」の結合
パターン「AB」とパターン「C」とに分離した場合が
最も分割数n3,1、m3,1および分割数n3,2、m3,2の合
計値が少ないということが判断される(図10参照;ス
テップ116判断NO)。
【0067】つぎに、iが+1インクリメントされて
(ステップ117)、同様の処理が実行され(ステップ
112〜116)、最終的に、分割数n3,3、m3,3が最
小であり、下側の分離パターン「DE」は、さらに分離
すべきでないということが判断され(図10参照;ステ
ップ118の判断NO)、全処理を終了させる。
【0068】こうして、最終的に、図10に示すように
各分離パターン「AB」、「C」、「DE」ごとに、そ
れら外接長方形29、28、23に応じた外接領域画像
30、31、32が生成され、これら外接領域画像3
0、31、32を構成する分割画像19を順次取り出
し、切換表示していくことで、最小回数の切換えによ
り、刻印時間が飛躍的に短縮されることになる。
【0069】・第3の実施例 つぎに、以上のように原画像18から分離されたパター
ンを、ワーク17上に刻印する場合の制御態様につい
て、図11、図12を併せ参照して説明する。
【0070】この制御は、各分離パターン(「AB」と
「C」と「DE」)に分離された場合であっても、それ
ら外接領域画像30、31、32の位置関係が、図4の
元の外接領域画像21の位置関係と同一になるよう刻印
するために行われる。
【0071】まず、図2の原画像18から図9に示すよ
うに各外接長方形29、28および23に分離する前述
した処理を行う際、原画像18について全行を走査して
おり、この走査の過程において、図11に示すように、
各外接長方形29、28、23の左上の頂点P1、P2、
P3の原画像18上における座標位置P1(Xp1、Yp
1)、P2(Xp2、Yp2)、P3(Xp3、Yp3)をそれぞ
れ求めておくことができる。なお、この実施例の場合、
Yp1=Yp2である。
【0072】また、前述した分離、分割処理の過程にお
いて、図9に示すように、各外接長方形29、28およ
び23のそれぞれの大きさ(α3,1、β3,1)、(α3,
2、β3,2)および(α3,3、β3,3)が求められ、図10
に示すように、各外接領域画像30、31およ32ごと
に分割数(n3,1、m3,1)、(n3,2、m3,2)および
(n3,3、m3,3)が求められており、これら分割数と図
5に示す分割画像19の大きさ(x、y)とから、図1
2に示すように、各分割画像19ごとに、左上頂点の位
置座標P1,1(Xp1,1、Yp1,1)、P1,2(Xp1,2、Yp
1,2)…を求めておくことができる。
【0073】以上のように各分割画像19の座標位置P
1,1…が求められると、これら座標位置に基づいて、各
分割画像19のパターンをワーク17上の対応位置17
aに刻印するためのモータ12、16の駆動量が、分割
画像19ごとに演算される。なお、この駆動量の演算
は、前述した分離、分割処理(図13)終了後、行うよ
うにしてもよく、分離、分割処理の過程で、行うように
してもよい。
【0074】いま、レンズ13、14が無いとしたとき
に、モータ12の1回転で液晶マスク表示画像がワーク
17上で移動する距離をD1、モータ16の1回転で液
晶マスク表示画像がワーク17上で移動する距離をD2
とする。また、レンズ13の画像縮小率をs、レンズ1
4の画像縮小率をtとする。
【0075】そこで、図12の点P1,1から刻印をスタ
ートして液晶マスク6の1画面分の刻印が終了した後
に、モータ16のみを、駆動量 (Xp1,3―Xp1,1)/(s×t×D2) だけ回転させれば次の刻印は、Xの正方向に隣接する左
上頂点P1,3の分割画像19について行われる。このよ
うに駆動量が求められ、つぎの新たな分割画像19が刻
印される。
【0076】以下、同様に、次の刻印を、左上頂点P1,
2の分割画像19について行うには、モータ16を、駆
動量 (Xp1,2―Xp1,3)/(s×t×D2) だけ回転させるとともに、モータ12を、駆動量 (Yp1,2―Yp1,3)/(s×t×D1) だけ回転させればよい。以下、同様にして、外接領域画
像30のすべての分割画像19についての刻印が行わ
れ、パターン「AB」がワーク17上に刻印されると、
パターン「C」の刻印を行うべく、駆動量 (Xp2,1―Xp1,4)/(s×t×D2) だけ、モータ16が回転されるとともに、 (Yp2,1―Yp1,4)/(s×t×D1) だけ、モータ12が回転されて、外接領域画像31の左
上頂点P2,1の分割画像19の刻印が行われる。
【0077】以後、同様にして駆動量が演算され、各分
割画像19のパターンの刻印が順次なされ、最終的に全
体パターン「ABCDE」が、図4の画像21(図2の
原画像18)に示される位置関係と同一の位置関係をも
って、ワーク17上に刻印される。
【0078】また、図1においてミラー11を固定し、
2個のモータにより移動用のレンズ14をY方向のみな
らずX方向にも移動させる構成とした場合にも、同様に
駆動量を演算し、全パターンを刻印することができる。
【0079】ここで、レンズ14が無いとしたときに、
X方向およびY方向へ移動させるモータの1回転で、液
晶マスク表示画像がワーク17上で移動する距離を、各
方向ごとにDx、Dyとする。また、レンズ13の画像縮
小率をu、レンズ14の画像縮小率をvとする。
【0080】そこで、図12の点P1,1から刻印をスタ
ートして液晶マスク6の1画面分の刻印が終了した後
に、X方向移動用モータのみを、駆動量 (Xp1,3―Xp1,1)/(u×v×Dx) だけ回転させれば次の刻印は、Xの正方向に隣接する左
上頂点P1,3の分割画像19について行われる。このよ
うに駆動量が求められ、つぎの新たな分割画像19が刻
印される。
【0081】以下、同様に、次の刻印を、左上頂点P1,
2の分割画像19について行うには、X方向移動用モー
タを、駆動量 (Xp1,2―Xp1,3)/(u×v×Dx) だけ回転させるとともに、Y方向移動用モータを、駆動
量 (Yp1,2―Yp1,3)/(u×v×Dy) だけ回転させればよい。以下、同様にして、外接領域画
像30のすべての分割画像19についての刻印が行わ
れ、パターン「AB」がワーク17上に刻印されると、
パターン「C」の刻印を行うべく、駆動量 (Xp2,1―Xp1,4)/(u×v×Dx) だけ、X方向移動モータを回転させるとともに、駆動量 (Yp2,1―Yp1,4)/(u×v×Dy) だけ、Y方向移動用モータを回転させて、外接領域画像
31の左上頂点P2,1の分割画像19の刻印が行われ
る。
【0082】以後、同様にして駆動量が演算され、各分
割画像19のパターンの刻印が順次なされ、最終的に全
体パターン「ABCDE」が、図4の画像21(図2の
原画像18)に示される位置関係と同一の位置関係で、
ワーク17上に刻印される。このように、この第3の実
施例によれば、原画像18から分離された外接領域画像
30、31、32の各パターンを、原画像18の全体パ
ターンと同一の位置関係をもってワーク17上に正確に
刻印することができる。
【0083】・第4の実施例 つぎに、液晶マスク6の表示画面10の走査を短時間に
行うことができる実施例について、図15ないし図19
を併せ参照して説明する。
【0084】この実施例では、図15に示すように、ス
キャンミラー2が表示画面10のY方向の副走査を行っ
ている間、ミラー2駆動用のモータ8を常に一定速度で
回転させ、副走査を等速veで行うようにしている。こ
こに、従来は図16に示すように、X方向の1回の主走
査が終了する際に、その副走査位置Y1からつぎの主走
査の副走査位置Y2に移動させるべく、モータ8を速度
零からステップ状に所定速度まで変化させて、ミラー2
を微小角変位させるというステップ状の走査方式をとっ
ていた。しかし、このステップ状の方式では、ポリゴン
ミラー3の回転速度が大きくなるにつれ、つまり主走査
速度が大きくなるにつれ、主走査に対する追従性が悪化
し、振動が発生するという問題があった。この実施例で
は、副走査を等速で行うことにより、このような追従性
悪化等の問題が解消され、主走査速度の高速化、つまり
刻印時間の短縮を、追従性悪化等の不具合が生ずること
なく達成することができる。
【0085】なお、副走査速度を等速にすることに伴
い、図15に示すようにレーザ光bmが表示画面10上
斜めに走査されることになるが、このことは品質上問題
にはならない。
【0086】副走査速度ve、つまりミラー2の回転用
のモータ8の速度は、液晶面10全体を副走査するため
に必要なスキャンミラー3の駆動変位をL(図17参
照)、ポリゴンミラー3の回転角速度をω(rad/m
in)、1画面あたりの主走査の回数hによって、次式
(3)により決定される。
【0087】ve=2ωL/5h …(3) ここで、速度veの単位は、「駆動変位Lの単位/se
c」である。
【0088】上記(3)式は以下のようにして求め得
る。すなわち、図17に示すように、表示画面10全体
をレーザ光が走査するには、スキャンミラー2は、液晶
面10の副走査方向の範囲Lを走査しなければならな
い。ここで、走査範囲Lは、液晶表示部10の縦幅aの
上下にそれぞれ走査1本分の幅bを加えることにより、
次式(4)で求めることができる。
【0089】L=a+2b …(4) ここで、範囲Lの最小値は(4)式よりもさらに小さい
値をとることができるが、レーザ光周辺のエネルギーむ
らを考慮してLは少し余分にとった方がよい。また、ポ
リゴンミラー3の1面3aによって、主走査1回がなさ
れるので、ポリゴンミラー3の面が24面で回転角速度
がω(rad/min)であることにより、主走査1回
に要する時間τ(sec)を次式(5)により求めるこ
とができる。
【0090】 τ=(60/ω)・1/24=5/2ω(sec) …(5) 走査範囲Lを走査回数hだけ走査するということは、時
間hτ(sec)間に範囲Lだけ移動することなので、 ve=L/(5/2ω)・h …(3)´ となり、上記(3)式を得る。
【0091】上記(3)式を、より一般化した式にする
と、ポリゴンミラー3の面数をcとして、下式(6)を
得る。
【0092】ve=cωL/60h …(6) なお、偏向器としては、ポリゴンミラー以外を使用して
もよい。この場合であっても、副走査の速度veは、基
本的には、1回の主走査に要する時間τと、表示画面1
0を主走査する回数hと、表示画面10の副走査方向Y
の長さである縦幅aとがわかれば、求めることができ
る。
【0093】上記範囲Lを走査するのに必要な走査回数
hは、液晶面上のレーザ光径eより、次式(7)によっ
て求め得る(図17参照)。
【0094】h≧L/e …(7) また、ポリゴンミラー3の1面3aを走査する間に、ス
キャンミラー2が、レーザ光径eよりも大きく変位する
と、走査に隙間ができることから、隙間なしに走査する
ための速度veの条件として、次式(8)を得る。
【0095】veτ≦e 、つまり ve・(60/ωc)≦e、つまり ve≦cωe/60 …(8) 以上のようにして速度veが演算されると、レーザ光b
mが図18に示すように、開始位置Stより走査を開始
し、副走査速度veをもって、画面10上を矢印方向に
走査するように、コントローラ7は、モータ8、9を駆
動制御する。
【0096】なお、スキャンミラー2の駆動モータ8を
駆動制御する場合、1画面のパターンの刻印終了後に、
走査開始位置Stに戻り、つぎの1画面のための刻印開
始信号によって再び同じように走査開始位置Stから走
査させるようにすることが、制御上容易である。
【0097】ここで、この実施例による効果を説明する
と、図19に示すように、前述した従来のステップ状の
走査方式では、ポリゴンミラー3の面3aの切換時期を
センサで読み込み、このミラー面切換信号(図19
(a))とつぎの副走査位置へミラー2を位置させるた
めのスキャンミラー駆動信号(図19(b))とを同期
させ、副走査を行うようにしていた。
【0098】そのため、ポリゴンミラー3の回転数が増
加すると、ポリゴン面切換信号立ち上がりから、実際に
液晶表示面10上でレーザ光走査(図19(c))が開
始されるまでの時間τ´が減少してしまい、スキャンミ
ラー2をつぎの副走査位置へ移動させるのに十分な時間
がとれなくなってしまう。これは追従性の悪化を意味す
る。
【0099】しかし、前述したように等速の走査方式を
とった場合には、ポリゴン面切換時期に、スキャンミラ
ー駆動時期を同期させる必要がなくなり、追従性の問題
なくポリゴンミラーの回転速度を上昇させることが可能
となる。
【0100】このように、この第4の実施例によれば、
追従性悪化等を招来することなく、走査速度を高めるこ
とができ、もって刻印時間を短縮することができる。
【0101】なお、ポリゴンミラー3の回転速度が低い
場合にあっては、上述した追従性悪化等の問題は発生し
ないので、たとえば、主走査速度に所定のしきい値を設
定し、主走査速度がこのしきい値以下ならば、従来のス
テップ状の走査方式を採り、主走査速度が上記しきい値
よりも大きい場合には、この第4の実施例の等速走査方
式を採るようにする実施も、また可能である。
【0102】・第5の実施例ところで、図23に示すよ
うに、全体画像33を複数の分割画像19に分割し、こ
れら複数の分割画像19を順次液晶マスク6上に表示さ
せ、かつモータ12、16によりワーク17上の対応箇
所17aに順次分割画像19のパターンを刻印させる処
理を行う際、分割画像19の表示切換順序を、適切な順
序に設定することにより、刻印時間の短縮を図ることが
可能となる。
【0103】図1の装置において、分割画像19の表示
切換の際に必要となる作業は、つぎの4つである。
【0104】(a) 液晶マスク6の画面切替 (b) モータ16による照射位置17aのX方向の移
動 (c) モータ12による照射位置17aのY方向の移
動 (d) スキャンミラー2の走査開始位置Stへの移動 これらは、図20ないし図22の(a)、(b)、
(c)および(d)に、液晶マスク画面切換時間τa、
X方向移動時間τb、Y方向移動時間τc、副走査準備時
間τdとして示されており、これら時間の内、最大の時
間によって、切換作業に要する時間が決定される。
【0105】ここで、液晶マスク画面切換時間τaが最
大である図20の場合には、切換作業時間は常に画面切
換時間τaと等しくなり、分割画像19の表示切換順序
(刻印順序)として、図23あるいは図24に示す矢印
のいずれをとったとしても、その切換作業時間は変わら
ない。
【0106】しかし、図21に示すように、各時間τa
ないしτdを比較し、X方向移動時間τbあるいはY方向
移動時間τcが最大である場合(X方向移動時間τbが最
大の場合を例示している)は、移動時間τb、τcのう
ち、小さい時間の移動方向(Y方向)の移動回数が最
大、つまり大きい時間の移動方向(X方向)の移動回数
が最小となる刻印順序に設定すれば、刻印時間を短縮す
ることができる。
【0107】この場合、X方向の移動が最小(2回)と
なる図23の刻印順序に設定すれば、刻印時間が最短と
なる。
【0108】なお、時間τb、τcのうち、少なくともい
ずれかは画面切換時間τaよりも大きいことが必要であ
るが、一方は、画面切換時間τaよりも小さくてもよ
い。
【0109】このように、この第5の実施例は、分割画
像19の長さが縦、横で異なり、これに応じてワーク1
7上での照射位置移動時間がX,Y方向で異なることが
あるということに着目してなされたものである。
【0110】・第6の実施例つぎに、各時間τaないし
τdを比較し、その結果、副走査準備時間τdが時間τa
よりも大きく、かつX方向、Y方向移動時間τa、τbの
少なくともいずれかよりも大きい場合には、副走査準備
時間τdを短縮することが、刻印時間を短縮する上で有
効である。この場合、上記第5の実施例と組み合わせ
て、時間のかかかない刻印順序を選択し、さらに時間短
縮を図ることができる。
【0111】さて、一般的に切換画面の連続した走査
は、図26(a)に示すように、表示画面10の予め設
定した副走査位置Y0を起点として、その起点からの走
査を繰返し行うことによりなされるが、この実施例で
は、1画面19aの全走査が終了した時点の副走査位置
Yeを、つぎの画面19bの起点の副走査位置とし、こ
の副走査位置より走査を開始するようにしている。
【0112】すなわち、最初の画面19aでは最初の副
走査位置Y0を起点とし、開始位置Stより走査が行われ
(図26(a))、画面19aの全走査が終了した最後
の副走査位置Yeを起点とし、開始位置St´よりつぎの
画面19bの走査が開始され、副走査は、前回の画面1
9aとは逆方向に行われる(図26(b))。そして、
画面19bの全走査が終了した最後の副走査位置Ye´
(=Y0)を起点とし、開始位置Stよりつぎの画面19
cの走査が開始され、副走査は、前回の画面19bとは
逆方向に行われる(図26(c))。
【0113】こうして、副走査に要する時間τdが短縮
され、刻印時間を短縮することができる。
【0114】・第7の実施例さて、前述したように、原
画像18から各分離パターンごとに複数の画像を取り出
したような場合、図28、図29に示すように、それら
画像34、35を構成する分割画像19の表示切換順序
(刻印順序)としては、以下の2通りのパターンがあ
る。
【0115】1つは、図28に示すように、一方の画像
34と他方の画像35との間で、相互に少なくとも2回
表示切換を行うという切換パターンであり、もう1つ
は、図29に示すように、一方の画像(たとえば画像3
4)についてのすべての表示切換が終了してから、他方
の画像(画像35)についての表示切換に移行するとい
う切換パターンである。
【0116】よって、これら2つの切換パターンのう
ち、刻印が短時間ですむ方を選択することにより、刻印
時間の短縮を図ることができる。
【0117】いま、図27に示すように、画像34のX
方向の分割数をn1、Y方向の分割数をm1とし、画像3
5のX方向の分割数をn2、Y方向の分割数をm2とし、
画像34、画像35間の離間方向(Y)距離をzとす
る。また、X方向の1回あたりの移動距離(分割画像1
9の横幅)はxであり、Y方向の1回あたりの移動距離
(分割画像19の縦幅)はyである。上記離間距離zは
各画像34、35の座標位置に基づいて求めることがで
きる。
【0118】まず、図28の切換パターンについて、全
移動距離を演算する。
【0119】すなわち、画像34、35について、Y方
向の全移動回数は、次式(9)で表される。 n1(m1―1)+n2(m2―1) …(9) したがって、Y方向の全移動距離は、 {n1(m1―1)+n2(m2―1)}y …(10) となる。
【0120】一方、X方向の全移動回数は、各画像3
4、35のX方向の分割数n1、n2のうち、大きい方を
nmax(=n1)とすると、 nmax―1 …(11) と表され、X方向の全移動距離は次式で求められる。
【0121】(nmax―1)x …(12) また、各画像34、35間を移動する移動回数は、各画
像34、35のX方向の分割数n1、n2のうち小さい方
を、nmin(=n2)とすると、nmin回となり、画像相
互間全移動距離は、 nmin・z …(13) と求められる。
【0122】以上より、この切換パターンの全移動距離
Dは、次式により求められる。
【0123】D={n1(m1―1)+n2(m2―1)}
y+(nmax―1)x+nmin・z …(14) つぎに、図29の切換パターンの全移動距離D´は、上
記各式より明らかに、下記(15)式として表される。
【0124】 D´={n1(m1―1)+n2(m2―1)}y+{(n1
―1)+(n2―1)}x+z …(15) よって、それぞれのパターンの移動時間は、移動距離
x、y、zの移動時間を設定すれば、算出することがで
きる。この結果、2つの切換パターンのうち、最短の時
間のパターンを選択して、表示切換、刻印を順次行うよ
うにすれば、各画像34、35の位置関係がいかなるも
のであれ、常に刻印時間を最短のものにすることができ
る。
【0125】なお、画像34、35の各分割画像19の
パターンを、ワーク17上に順次刻印させていくための
モータ12、16の駆動量は、前述した第3の実施例と
同様にして求めることができる。
【0126】なお、上記第1ないし第7の実施例は、そ
れぞれ任意に組み合わせ、実施することも可能である。
【0127】なお、実施例では、光を液晶マスクに照射
する方式として、走査方式を例にとり説明したが、ワン
ショット照射方式を採用する場合にも、本実施例を同様
に適用することができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原画像から分割画像へ分割する際の分割数を少なくする
ようにしたので、刻印時間を短縮することができる。
【0129】また、マスクの表示画面を副走査している
間、該副走査を等速で行なうようにしたので、追従性悪
化等の問題なく、刻印時間を短縮することができる。
【0130】また、最短の表示切換順序を決定するよう
にしたので、刻印時間を短縮することができる。
【0131】また、副走査準備時間を短縮するようにし
たので、刻印時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るマーキング装置の実施例の
構成を概念的に示す斜視図である。
【図2】図2は、実施例における刻印パターン全体の原
画像を示す図である。
【図3】図3は図2に示す原画像の外接長方形を示す図
である。
【図4】図4は、図3の外接長方形に応じた外接領域画
像を示す図である。
【図5】図5は分割画像を示す図である。
【図6】図6は、図3の刻印パターンをさらに分離した
場合の外接長方形を示す図である。
【図7】図7は、図6の外接長方形に応じた外接領域画
像を示す図である。
【図8】図8は、刻印パターンが最小単位に分離された
様子を示す図である。
【図9】図9は、図3に示す刻印パターンが最終的に各
外接長方形として分離された様子を示す図である。
【図10】図10は、図9に示す外接長方形に応じた外
接領域画像を示す図である。
【図11】図11は、各外接領域画像の位置関係を、座
標位置によって示す図である。
【図12】図12は、図10に示す各外接領域画像の位
置関係を、座標位置によって示す図である。
【図13】図13(a)、(b)は、原画像の刻印パタ
ーンを、各パターンに分離する分離するとともに、画像
を分割画像に分割する処理の手順を示すフローチャート
である。
【図14】図14は、原画像を分割画像に分割する処理
の手順を示すフローチャートである。
【図15】図15は、液晶マスクの表示画面を等速で副
走査する様子を示す図である。
【図16】図16は、従来の液晶マスク表示画面走査方
式を説明する図である。
【図17】図17は副走査速度の演算を説明するために
用いた図である。
【図18】図18は副走査速度の演算を説明するために
用いた図である。
【図19】図19(a)、(b)、(c)は従来の走査
方式を説明するタイミングチャートである。
【図20】図20(a)、(b)、(c)、(d)は、
液晶マスクの表示画面の切換の際に必要な各処理の所要
時間を示すタイムチャートである。
【図21】図21(a)、(b)、(c)、(d)は、
液晶マスクの表示画面の切換の際に必要な各処理に所要
時間を示すタイムチャートである。
【図22】図22(a)、(b)、(c)、(d)は、
液晶マスクの表示画面の切換の際に必要な各処理の所要
時間を示すタイムチャートである。
【図23】図23は、X方向の移動が最大の表示切換を
行った様子を示す図である。
【図24】図24は、Y方向の移動が最小の表示切換を
行った様子を示す図である。
【図25】図25は、斜め方向の移動を含む表示切換を
行った様子を示す図である。
【図26】図26(a)、(b)、(c)は、副走査準
備時間を最小にすることができる走査順序を示す図であ
る。
【図27】図27は2つの画像の位置関係を示す図であ
る。
【図28】図28は2つの画像相互間で少なくとも2回
の移動を行う表示切換パターンを示す図である。
【図29】図29は1つの画像の全表示切換終了後に、
他方の画像の表示切換に移行する表示パターンを示す図
である。
【符号の説明】
2 スキャンミラー 3 ポリゴンミラー 6 液晶マスク 7 コントローラ 10 表示画面 11 反射ミラー 14 レンズ 18 原画像 19 分割画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 26/10 B41J 3/00 Q G06T 7/00 G06F 15/62 400 (56)参考文献 特開 平5−200570(JP,A) 特開 昭61−117671(JP,A) 特開 平4−107064(JP,A) 特開 平5−42379(JP,A) 特開 平2−268988(JP,A) 特開 平2−187287(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 B23K 26/06 B41J 2/44 B41M 5/24 G02B 26/10 G06T 7/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刻印すべきパターンを表す原画像を、光照
    射領域に応じた一定のサイズの画像に複数に分割し、液
    晶マスク上に前記複数の分割画像を1画像ごとに順次表
    示させるとともに、前記マスクの表示面上に前記1画像
    ごとに光を照射させることにより、前記マスクを透過し
    た光をワーク上に導き前記ワーク上に前記パターンを刻
    印するようにしたマーキング装置の制御装置において、 前記原画像から前記パターン全体に外接する領域の画像
    を取り出して、該外接領域画像を前記一定サイズの画像
    に複数に分割した処理を行った後、該複数の分割画像を
    前記マスク上に1画像ごとに順次表示させるようにした
    マーキング装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記原画像および前記外接領域画像は
    ともに長方形であり、前記分割画像の横方向の長さを
    x、縦方向の長さをyとし、かつ前記外接領域画像の横
    方向の長さをα、縦方向の長さをβとしたとき、前記外
    接領域画像の前記分割画像による分割数n×mは、 α≦nx β≦my を満たす最小の自然数n、mによって定められる請求項
    1記載のマーキング装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 刻印パターンを複数のパターンに分離
    し、この分離した分離パターンの外接領域画像を分割画
    像に分割した場合の分割数の合計値と、刻印パターンを
    各分離パターンに分離する前のパターン全体の外接領域
    画像を分割画像に分割した場合の分割数とを比較し、該
    比較結果に基づいて分離パターンごとに外接領域画像を
    取り出す処理を行うべきか否かを判断するようにした請
    求項1記載のマーキング装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記パターンが前記原画像上で、上下
    にまたは左右に分離されている場合には、分離パターン
    ごとに前記外接領域画像を取り出すようにした請求項1
    または2記載のマーキング装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 分離前のパターン全体の外接領域画像
    を分割した、分割数n1,1×m1,1の分割画像のうち、パ
    ターン以外の背景のみを表す分割画像の数をpとし、分
    離されるパターンの数をkとし、該分離パターンの各外
    接領域画像の分割数をそれぞれn2,i×m2,i(i=1…
    k)としたとき、 となった場合には、当該分離パターンごとに外接領域画
    像を取り出す処理を行うと判断する請求項4記載のマー
    キング装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記マーキング装置は、前記マスクに
    表示された分割画像のパターンをワーク上の対応箇所に
    刻印させるよう、前記透過光のワーク上への照射位置を
    移動させる駆動装置を具えており、 各分離パターンに対応する外接領域画像ごとに、原画像
    上における座標位置を求め、前記マスクに表示される分
    割画像が所定の外接領域画像における分割画像から他の
    外接領域画像における分割画像に切り換えられる際に、
    前記所定の外接領域画像の座標位置と前記他の外接領域
    画像の座標位置とに基づいて前記透過光の照射位置移動
    量を演算し、該演算した移動量だけ前記駆動装置を駆動
    させ、前記原画像のパターンをワーク上に刻印するよう
    にした請求項4記載のマーキング装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 液晶マスクの表示画面に光を照射させ
    るとともに、該照射された光を前記表示画面上において
    X方向に所定の速度で、副走査位置を変えて複数回、主
    走査し、かつ前記X方向と垂直なY方向に所定の速度で
    副走査する走査装置を有し、刻印すべきパターンを表す
    画像を前記マスクの表示画面上に表示させ、前記走査装
    置によって光を走査することにより、前記マスクを透過
    した光をワーク上に導き前記ワーク上に前記パターンを
    刻印するようにしたマーキング装置の制御装置におい
    て、 今回の主走査が開始される時点から、つぎの回の主走査
    が開始する時点まで、副走査が等速で行われるように前
    記走査装置を制御するマーキング装置の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記主走査の速度が所定のしきい値以
    上になった場合に、前記副走査を等速で行う請求項7記
    載のマーキング装置の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記副走査の速度は、1回の主走査に
    要する時間と、前記表示画面を主走査する回数と、表示
    画面のY方向の長さとによって、決定される請求項7記
    載のマーキング装置の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記主走査する回数は、前記表示画
    面に照射される光の径と、前記表示画面のY方向の長さ
    とによって、決定される請求項9記載のマーキング装置
    の制御装置。
  11. 【請求項11】 刻印すべきパターンを表す原画像
    を、所定サイズの画像に複数に分割し、液晶マスク上に
    前記複数の分割画像を1画像ごとに順次表示させる表示
    切換装置と、前記マスクの表示画面に光を照射させると
    ともに、該照射された光を前記表示画面上においてX方
    向に所定の速度で主走査し、かつ前記X方向と垂直なY
    方向に所定の速度で副走査する走査装置と、前記マスク
    に表示された分割画像のパターンをワーク上の対応箇所
    に刻印させるよう、前記マスクを透過した光のワーク上
    への照射位置をX方向およびY方向に移動させる駆動装
    置とを有し、前記表示切換装置、前記走査装置および前
    記駆動装置を制御することにより前記ワーク上に前記原
    画像のパターンを刻印するようにしたマーキング装置の
    制御装置において、 前記駆動装置による前記照射位置のX方向移動時間およ
    びY方向移動時間のうち、移動時間が大きい移動方向の
    移動回数が最少となるように、分割画像の表示切換順序
    を決定し、該決定した表示切換順序で分割画像の切換を
    行うよう前記走査装置を制御するとともに、前記決定し
    た表示切換順序に対応する照射位置の移動が行われるよ
    うに前記駆動装置を制御するマーキング装置の制御装
    置。
  12. 【請求項12】 刻印すべきパターンを表す原画像
    を、所定サイズの画像に複数に分割し、液晶マスク上に
    前記複数の分割画像を1画像ごとに順次表示させる表示
    切換装置と、前記マスクの表示画面に光を照射させると
    ともに、該照射された光を前記表示画面上においてX方
    向に所定の速度で主走査し、かつ前記X方向と垂直なY
    方向に所定の速度で副走査する走査装置と、前記マスク
    に表示された分割画像のパターンをワーク上の対応箇所
    に刻印させるよう、前記マスクを透過した光のワーク上
    への照射位置をX方向およびY方向に移動させる駆動装
    置とを有し、前記表示切換装置、前記走査装置および前
    記駆動装置を制御することにより前記ワーク上に前記原
    画像のパターンを刻印するようにしたマーキング装置の
    制御装置において、 前記走査装置によって1画面の全走査が終了した時点の
    副走査位置より、つぎに走査すべき表示画面の走査が開
    始されるように前記走査装置を制御するマーキング装置
    の制御装置。
  13. 【請求項13】 刻印すべきパターンを表す原画像
    を、所定サイズの画像に複数に分割し、液晶マスク上に
    前記複数の分割画像を1画像ごとに順次表示させる表示
    切換装置と、前記マスクの表示画面に光を照射させると
    ともに、該照射された光を前記表示画面上においてX方
    向に所定の速度で主走査し、かつ前記X方向と垂直なY
    方向に所定の速度で副走査する走査装置と、前記マスク
    に表示された分割画像のパターンをワーク上の対応箇所
    に刻印させるよう、前記マスクを透過した光のワーク上
    への照射位置をX方向およびY方向に移動させる駆動装
    置とを有し、前記表示切換装置、前記走査装置および前
    記駆動装置を制御することにより前記ワーク上に前記原
    画像のパターンを刻印するようにしたマーキング装置の
    制御装置において、 前記パターンが前記原画像上で、上下にまたは左右に分
    離されている場合に、前記原画像から分離パターンごと
    に当該分離パターンに外接する領域の画像を取り出して
    前記外接領域画像を前記所定サイズの画像に複数に分割
    するとともに、第1の分離パターンに対応する外接領域
    画像の全分割画像について表示切換を行った後に、第2
    の分離パターンに対応する外接領域画像の全分割画像に
    ついて表示切換を行う第1の切換順序による表示切換を
    行った場合の、前記駆動装置による照射位置移動の時間
    と、前記第1の分離パターンに対応する外接領域画像の
    分割画像と前記第2の分離パターンに対応する外接領域
    画像の分割画像との間で少なくとも2回の表示切換を行
    う第2の切換順序による表示切換を行った場合の、前記
    駆動装置による照射位置移動の時間とを比較し、この比
    較の結果、照射位置移動時間が小さい方の切換順序で分
    割画像の表示切換が行われるように前記表示切換装置を
    制御するとともに、前記切換順序に対応する照射位置の
    移動が行われるように前記駆動装置を制御するマーキン
    グ装置の制御装置。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2の分離パターン
    に対応する外接領域画像ごとに、原画像上における座標
    位置を求め、前記マスクに表示される分割画像が、前記
    第1または第2の分離パターンに対応する外接領域画像
    における分割画像から他方の分離パターンに対応する外
    接領域画像における分割画像に切り換えられる際に、前
    記第1の分離パターンに対応する外接領域画像の座標位
    置と前記第2の分離パターンに対応する外接領域画像の
    座標位置とに基づいて前記透過光の照射位置移動量を演
    算し、該演算した移動量だけ前記駆動装置を駆動させ、
    前記原画像のパターンをワーク上に刻印するようにした
    請求項13記載のマーキング装置の制御装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の分離パターンに対応する
    第1の外接領域画像の座標位置と、前記第2の分離パタ
    ーンに対応する第2の外接領域画像の座標位置と、前記
    第1の外接領域画像のX方向における分割画像による分
    割数と、該第1の画像のY方向における分割画像による
    分割数と、前記第2の外接領域画像のX方向における分
    割画像による分割数と、該第2の画像のY方向における
    分割画像による分割数と、前記分割画像のX方向の長さ
    と、該分割画像のY方向の長さとに基づいて、前記第1
    の切換順序による表示切換を行った場合の、前記駆動装
    置による照射位置移動時間を演算するとともに、前記第
    2の切換順序による表示切換を行った場合の、前記駆動
    装置による照射位置移動時間を演算するようにした請求
    項14記載のマーキング装置の制御装置。
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