JPH01204040A - 分割プリントの境界表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、１コマを複数のエリアに分割して各エリアを
拡大プリントする際に、各エリアの境界を確認するため
に用いられる分割プリントの境界表示装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

写真フィルムの１画面を大きく引き伸ばした１枚の写真
を作成する代わりに、１画面を複数のエリアに分割して
各エリアを印画紙に拡大プリントし、得られた複数の分
割プリント写真を原画上の位置に対応して配列すること
で、実質的に１枚の大サイズの写真を作成する方法が提
案されている（例えば特願昭６２−８４２７５号）。こ
の分割プリントでは、写真フィルムを保持したフィルム
キャリアが焼付光軸と直交する平面内において所定のピ
ッチで二次元方向に移動され、１画面を複数のエリアに
分割している。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述した分割プリントでは、フィルムキャリアの移動に
よって複数のエリアに分割するものであるから、プリン
ト前にどのような形態に分割されるかを知ることができ
なかった。したがって、例えば人物の目等のように重要
な部分が２枚の分割プリント写真に跨がってしまうこと
が起こる。この場合に、各分割プリント写真をくっつけ
た状態で配列すると、目の部分に筋が入っているように
見え、また各分割プリント写真を少し離して配列すると
、目の部分が不自然なものとなる。

本発明の目的は、プリントの前に各エリアの境界を確認
することができるようにした分割プリントの境界表示装
置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、フィルムキャリ
アの露光用開口にセットされる透明プレートと、この透
明プレートに施されており、写真フィルムの１コマを複
数のエリアに分割して拡大プリントする際の各エリアの
境界を示す境界線とから構成したものである。

前記透明プレートは、写真フィルムになるべく近接した
位置にセットされていれば充分であるから、画面サイズ
を規制するマスクプレートの開口だけではなく、マスク
プレートを保持するマスクホルダーの開口に一部が嵌め
込まれるようにしてもよい。

前記透明プレートを回動又はスライド自在にフィルムキ
ャリアに取り付けると、保管及び取扱の面で都合がよい
。

〔作用〕

各エリアの境界を確認することが必要な場合には、透明
プレートを露光用開口にセットする。この透明プレート
には各エリアの境界線が描かれているから、どのような
形態で分割プリントが行われるかを知ることができる。

分割すると不自然となる画像の部分に境界線が位置して
いる場合には、例えば写真フィルムの位置を少しずらし
て分割状態を変えればよい。この境界表示装置は、分割
プリントを開始する前に、焼付光路から退避される。

以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
。

〔実施例〕　′ 第１図及び第２図は、フィルムキャリアに対して着脱自
在とした境界表示装置の一例を示すものである。スライ
ドステージ１０は、そのほぼ中央に開口１０ａが形成さ
れており、この下方に配置した光源ユニット（図示せず
）からの焼付光が通過する。また、このスライドステー
ジ１０は、−対のガイド棒１１ａ、ｌｌｂに支持されて
おり、Ｘ方向シフト機構１２により所定のピッチでＸ方
向に間欠送りされる。

前記スライドステージ１０上に、一対のガイド棒１３ａ
、１３ｂが架設されており、これにフィルムホルダー１
４が支持されている。このフィルムホルダー１４には、
ネガフィルム１５をガイドするためのフィルム通路１４
ａが形成され、この中央部には焼付光を通過させるため
の開口１４ｂが設けられている。また、フィルムホルダ
ー１４は、Ｘ方向シフト機構１６によってＸ方向に所定
のピッチで間欠送りされる。

前記Ｘ方向シフト機構１２及びＸ方向シフト機ｔＪＩ１
１６は、パルスモータと、このパルスモータで回転され
る送りネジ棒と、画面サイズ及び分割数に応じてパルス
モータの回転ステップ数を制御するモータコントローラ
とで構成されている。なお、フィルムホルダー１４にグ
リップ部と位置決めピンとを設け、またフィルムキャリ
アとは別個に配置したプレートに複数の穴をマトリック
ス状に配列し、これらの穴に位置決めピンを嵌入させる
ことで、フィルムキャリアを位置決めして分割プリント
を行うことができる。

前記フィルムホルダート４のブラケット２０には、取付
は軸２１を介してマスクホルダー２２が跳ね上げ自在に
取り付けられている。このマスクホルダー２２は、下方
が開口した箱型をしており、その中央部に焼付光を通過
させるための開口２２ａが形成されている。また、フィ
ルムホルダー１４は、その先端に脚部２２ｂが設けられ
ており、ソレノイド（図示せず）が作動した時に、脚部
２２ｂがフィルムホルダー１４に圧接する。

マスクプレート２３は、そのほぼ中央に露光用開口２３
ａが形成されており、フィルム通路１４ａにセットされ
たネガフィルム１５を平坦に押え付けるとともに、画面
サイズを規制している。このマスクプレート２３には、
４本のピン２４が植設されており、これらの先端がマス
クホルダー２２に貫通され、抜は出ないようにＥリング
等で止められている。また、マスクプレート２３を下方
に押圧するために、各ピン２４にはスプリング２５がそ
れぞれ嵌められている。

分割プリントに先立ってその境界線の位置を確認するた
めに、本発明の境界表示プレート３ｏが用いられる。こ
の境界表示プレー）３０は、透明なプラスチックで成形
したものであり、その上面に分割プリントされる各エリ
アの境界を示す境界線３１が描かれている。また、境界
表示プレート３０の端部には上方に延びた把手３２が設
けられ、また下面にはマスクプレート２３の露光用開口
２３ａに嵌合する肩部３３が形成されている。なお、こ
の実施例の境界表示プレート３０は、１画面を４行４列
に分割してプリントする場合に用いられるものであるが
、３行３列、５行５列等の分割プリントを行う場合には
、これらに適合した境界線を施したものが用いられる。

次に上記実施例の作用について説明する。分割プリント
を行う前に、境界表示プレート３ｏを用いて各エリアの
境界を確認する。この確認に際しては、境界表示プレー
ト３０の把手３２を指でつまみ、マスクホルダー２２の
開口２２ａを介してマスクプレート２３の上に載せる。

この境界表示プレート３０は、第２図に示すように、そ
の肩部３３がマスクプレート２３の露光用開口２３ａに
嵌合して位置規制が行われる。この境界表示プレート３
０をマスクプレート２３にセットした状態で、マスクホ
ルダー２２の上からネガフィルム１５を観察して、分割
プリントされる各エリアの境界線の位置を確認する。

第３図はネガフィルム１５に記録された１画面１５ａと
、境界表示プレート３ｏに記録された境界線３１との関
係を示すものであり、ネガ像は便宜上ポジ像で示しであ
る。画像の中には、例えば人物の目等のように、分断さ
れると不自然となるものがある。特に、分割プリント写
真をくっつけて配列する場合にはそれほど目立たないが
、適当な間隔を持って配列した場合には、不自然さが目
立つようになる。この分断状態は、境界表示プレート３
０を使用することで簡単に確認することができる。第３
図に示す状態では、Ｘ方向の境界線３１がネガ像の目の
部分にかかっているため、目が２つの分割プリント写真
に分断されることになる。この場合には、点線で示すよ
うにネガフィルム１５をフィルムホルダー１４上で少し
ずらし、境界線３１が目にかからないようにネガフィル
ム１５をセットする。また、Ｙ方向において分断が生じ
る場合には、ネガフィルム１５をフィルム通路１４ａに
沿って少し移動させればよい。

なお、ネガフィルム１５の上に透明ガラスを重ねて、マ
スクプレート２３がフィルム通路１４ａに入り込まない
ようにするとともに、マスクホルダー２２がフィルムホ
ルダー１４と一緒に動かないように別個に設けてもよい
。この場合には、マスクプレート２３に対して、フィル
ムホルダー１４がネガフィルム１５を保持したまま二次
元方向に移動可能となるから、Ｙ方向シフト機構１２゜
Ｘ方向シフト機構１６の原点位置を調節することによっ
て、目が分断されないようにすることができる。

ネガフィルム１５の位置調節後に、境界表示プレート３
０をマスクプレート２３から取り外す。

次に、プリントキーを操作すれば、Ｙ方向シフト機構１
２によってスライドステージ１０がＹ方向に所定のピッ
チで間欠送りされ、またＸ方向シフト機構１６によって
フィルムホルダー１４がＸ方向に所定のピッチで間欠送
りされる。このようにネガフィルム１５を保持したフィ
ルムホルダー１４を二次元方向にシフトさせながら各位
置においてプリントを行ない、１画面を４×４に分割し
て拡大した１６枚の分割プリント写真を作成する。

この１６枚の分割プリント写真を、原画上の位置に対応
するように、くっつけた状態又は少し離した状態で配列
すれば、実質的に一枚の拡大プリント写真となる。

第４図は境界表示プレートをフィルムキャリアに回動自
在に取り付けた実施例を示すものであり、第１図及び第
２図に示す実施例と同じ部材には同じ符号を付しである
。この実施例では、境界表示プレート４０にアーム４１
が一体に形成されておリ、このアーム４１が軸４２を介
してマスクホルダー２２に回動自在に取り付けられてい
る。境界を確認する場合には、ビン４３を指でつまんで
境界表示プレート４０を反時計方向に回動させ、マスク
プレート２３に嵌め込む。また、境界の確認後は、境界
表示プレート４０を二点鎖線で示す位置へ退避させる。

第５図は境界表示プレートをスライド自在にした実施例
を示すものである。この実施例では、フィルムホルダー
１４にガイド溝４５が形成されており、これに境界表示
プレート４６がスライド自在に取り付けられている。ま
た、境界表示プレート４６にはつまみ４８が設けられて
おり、これに掛けたバネ４７によって二点鎖線で示す位
置に退避している。境界を確認する場合には、バネ４７
に抗してつまみ４８を押せば、境界表示プレート４６が
ガイド溝４５に沿って実線で示す位置にスライドする。

この位置では、境界表示プレート４６は、その先端がガ
イド溝４５の終端に当たって位置決めされている。境界
の確認後は、バネ４７によって境界表示プレート４６が
マスクプレート２３上から退避する。

〔発明の効果］ 以上詳細に説明したように、本発明は、分割プリントの
境界線を透明プレートに施しであるから、これをフィル
ムキャリアにセットすることにより、分割プリントの前
に各エリアの境界を確認することができる。したがって
、画像の重要な部分が複数の分割プリント写真にまたが
らないように、境界線の位置をずらすことが可能となる
から、不自然な分割プリント写真が作成されるのをなく
すことができる。

また、本発明の装置をフィルムキャリアにスライド又は
回動自在に取り付けであるから、境界確認を迅速に確認
を行うことができるとともに、保管や取扱に便利である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の境界表示装置を使用するフィルムキャ
リアの分解斜視図である。 第２図は境界表示装置の使用状態を示すフィルムキャリ
アの断面図である。 第３図はネガフィルムの１画面と境界線との関係を示す
説明図である。 第４図及び第５図は境界表示装置をフィルムキャリアに
取り付けた実施例をそれぞれ示す要部の断面図である。 １０・・・・スライドステージ １４・・・・フィルムホルタ− １５・・・・ネガフィルム １５ａ・・・１画面 ２２・・・・マスクホルダー ２３・・・・マスクプレート ２２ａ・・・露光用開口 ３０・・・・境界表示プレート ３１・・・・境界線 ４０・・・・境界表示プレート ４２・・・・軸 ４５・　・　・　・ガイド溝 ４６・・・・境界表示プレート。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）フィルムキャリアの露光用開口にセットされる透
   明プレートと、この透明プレートに施されており、写真
   フィルムの１コマを複数のエリアに分割して拡大プリン
   トする際の各エリアの境界を示す境界線とからなること
   を特徴とする分割プリントの境界表示装置。
2. （２）前記透明プレートは、フィルムキャリアに回動又
   はスライド自在に取り付けられていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の分割プリントの境界表示装
   置。