JP3258496B2 - 車両用蓄冷ユニット - Google Patents

車両用蓄冷ユニット

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JP3258496B2 JP15179594A JP15179594A JP3258496B2 JP 3258496 B2 JP3258496 B2 JP 3258496B2 JP 15179594 A JP15179594 A JP 15179594A JP 15179594 A JP15179594 A JP 15179594A JP 3258496 B2 JP3258496 B2 JP 3258496B2
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信二 坂野
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Passenger Equipment (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は仮眠室を冷房するための
車両用蓄冷ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用冷房装置の1例が図6に示
されている。インストルメントパネル53の下部には主空
調用蒸発器25、ブロア26等を有する主冷却ユニットAが
設置され、車室50内後部に形成された仮眠室51には蓄冷
用蒸発器29、蓄冷材28等を有する蓄冷ユニットBが設置
されている。
【0003】図示しない走行用エンジンからクラッチ20
を介して圧縮機21が駆動され、この圧縮機21から吐出さ
れた冷媒はコンデンサ22に入り、ここで外気に放熱する
ことによって凝縮液化する。この液冷媒はレシーバ23を
経て分岐し、その大部分は膨張弁24で断熱膨張し、主空
調用蒸発器25で車室内空気を冷却することによって蒸発
した後、圧力調整弁17を通って圧縮機21に戻る。
【0004】分岐した残部は膨張弁27で断熱膨張した
後、蓄冷用蒸発器29でその周囲の蓄冷材28を冷却するこ
とによって蒸発し、圧力調整弁17から流出した冷媒と合
流して圧縮機21に吸入される。
【0005】圧力調整弁17の設定圧力を調整することに
より蓄冷用蒸発器29に流入する冷媒量が調節される。な
お、図6において、52はカーテン、54は仮眠用ベッド、
56はドレンパン、57はドレンホースである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蓄冷ユニッ
トBは仮眠室51の冷房機能しか奏し得ず、従って、缶ジ
ュース等を冷蔵するには別に保冷庫等を車室50内に設置
する必要があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、蓄冷用蒸発器と蓄冷材を内蔵する蓄冷パネルを
具え、車室内の仮眠室を冷房する車両用蓄冷ユニットに
おいて、上記蓄冷パネルの一部を区画することによって
保冷空間を形成したことを特徴とする車両用蓄冷ユニッ
トにある。
【0008】上記保冷空間内に上記蓄冷材を内蔵する蓄
冷パックを着脱自在に装填することができる。
【0009】上記保冷空間を仮眠室内で仮眠中の人の足
元側に設けることができる。
【0010】
【作用】本発明においては、蓄冷パネルの保冷空間内に
缶ジュース等を収納することよってこれを冷蔵できる。
また、保冷空間内に蓄冷パックを装填して蓄冷しておけ
ば、この蓄冷パックを保冷空間から取り出してその冷熱
を他の用途に利用しうる。
【0011】
【実施例】本発明の1実施例が図1ないし図3に示され
ている。図1において、3は矩形板状の蓄冷パネルで、
アルマイト等からなる容器46内に蓄冷用蒸発器を構成す
る伝熱チューブ1と蓄冷材2を内蔵してなる。この蓄冷
パネル3はケース4によって覆われ、このケース4の前
面板4aの上部にはそのほぼ全巾に亘るスリット状の室内
空気取入口5がほぼ水平に設けられ、下部にはそのほぼ
全巾に亘って水平に伸びる横長の冷気流出口6が設けら
れている。
【0012】冷気流出口6にはこれを開閉するためのル
ーバ7が水平軸8まわりに回動可能に設けられている。
ケース4の前面板4aの左側、即ち、ベッドGに仮眠中の
運転手Jの足元側には開口40が形成され、この開口40は
リッド41によって開閉されるようになっている。
【0013】蓄冷パネル3の前面左側には、図1(B) 、
(D) に示すように、この一部を区画することによって保
冷空間43が開口40と対向するように形成されている。そ
して、伝熱チューブ1は保冷空間43を除く部分に蛇行す
るように布設されている。この保冷空間23内には蓄冷材
2を容器44内に充填してなる蓄冷パック45が着脱自在に
装填され、この蓄冷パック45は保冷空間43に図示しない
係止手段によって係止されている。なお、図1におい
て、9はドレンパン、10はドレンホース、11は断熱材、
12は取付板である。
【0014】このようにして構成された蓄冷ユニットA
は、図2に示すように、トラックの車室B内後部に形成
された仮眠室Cの後壁Hの中段にほぼ水平に設置され
る。なお、図2において、Dはカーテン、Eは運転席、
Fは操向輪、Gは仮眠用ベッドである。
【0015】図3には冷媒回路が示されている。図示し
ない走行用エンジンによってクラッチ30を介して圧縮機
31が駆動され、この圧縮機31から吐出されたガス冷媒は
コンデンサ32で凝縮する。液冷媒はレシーバ33を経て分
岐し、その大部分は膨張弁34で断熱膨張し、主空調用蒸
発器35で車室内空気を冷却することによって蒸発した
後、圧力調整弁39を通って圧縮機31に戻る。
【0016】分岐した残部は電磁開閉弁36を経てキャピ
ラリチューブ37で断熱膨張し、蓄冷用蒸発器1で蓄冷材
2を冷却することによって蒸発した後、圧力調整弁39か
ら流出した冷媒と合流して圧縮機31に吸入される。
【0017】蓄冷用蒸発器1に流入する冷媒量は圧力調
整弁39の設定圧力を調整することにより調整される。そ
して、電磁開閉弁36を閉とすれば、蓄冷用蒸発器1には
冷媒は流入しない。
【0018】しかして、夏季昼間等冷房負荷が大きいと
きは、電磁開閉弁36は閉とされ、圧縮機31から吐出され
た冷媒の全量が主空調用蒸発器32を流過するので、この
主空調用蒸発器32によって車室内空気が冷却される。
【0019】夜間冷房負荷が小さくなったとき、電磁開
閉弁36を開とすることにより蓄冷運転が行われる。この
蓄冷運転時、冷媒は主空調用蒸発器32及び蓄冷用蒸発器
1を流過する。すると、蓄冷材2は蓄冷用蒸発器1を流
過する冷媒と熱交換することにより冷却されて相変化し
固体となることによって冷熱を蓄える。なお、この際、
ケース4の冷気流出口6はルーバ7によって閉とされる
ので、ケース4内を室内空気が流過することはなく、従
って、蓄冷パネル3から放冷することはない。
【0020】早朝トラックを駐車して運転手が仮眠室C
内で仮眠する際、放冷運転が行われる。この放冷運転
時、エンジンは停止される。そして、冷気流出口6はル
ーバ7を開とすることによって開とされる。すると、車
室内空気は空気取入口5からケース4内に入り、蓄冷パ
ネル3に沿って降下する過程で蓄冷パネル3からの熱伝
達及び輻射によって冷却されることにより冷気となる。
【0021】この冷気は自然対流により冷気流出口6か
ら仮眠室C内に流出して仮眠室Cを冷房し、その温度上
昇を一定時間(例えば2時間)抑制する。この放冷によ
り蓄冷材2は相変化してゲル状に戻る。
【0022】この放冷運転時、蓄冷パネル3の表面に凝
結した室内空気中の水分はドレンとなってドレンパン9
内に滴下し、ドレンホース10を経て排出される。
【0023】しかして、保冷空間23内に蓄冷パック45を
装填して蓄冷運転すると、蓄冷パック45内の蓄冷材2も
蓄冷用蒸発器1によって冷却される。
【0024】運転手が仮眠する際、リッド41を開き蓄冷
パック45を保冷空間23から脱離して開口20から取り出し
た後、リッド41を閉じる。すると、冷気は冷気流出口6
から流出してベッドGで仮眠中の運転手Jに向かって流
れるが、蓄冷パック45が既に取り出されているため、運
転手Jの足元側に吹き付けられる冷気の温度は頭部より
高くなり所謂頭寒足熱の状態となって運転手Jの快適度
を向上する。
【0025】この際、保冷空間23から取り出した蓄冷パ
ック45を運転手Jの右側に置けば、運転手Jの右側も蓄
冷パック45によって冷却された冷気によって冷やすこと
ができるし、蓄冷パック45を頭の下に置けば、枕として
利用できるとともに頭を冷やすことができる。
【0026】なお、図4に示すように、ジュース缶を挿
入しうる複数の孔47を蓄冷パネル3の伝熱チューブ1の
間に位置するように形成すれば、冷気流出口6の全巾に
亘ってほぼ等温の冷気を吹き出すことができる。
【0027】また、図5に示すように、保冷空間43内に
蓄冷パック45に代えてジュース缶等の被冷蔵物48を収納
しておけばこれを冷蔵することができ、この場合には保
冷空間43を蓋49で開閉しうるようにするのが望ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明においては、蓄冷パネルの一部を
区画することによって形成された保冷空間内に缶ジュー
ス等を収納すれば、これを冷蔵できる。また、保冷空間
内に蓄冷パックを装填して蓄冷しておけば、この蓄冷パ
ックを保冷空間から取り出してその冷熱を他の用途に利
用しうる。
【0029】保冷空間を仮眠室内で仮眠中の人の足元側
に設ければ、仮眠中の運転手を頭寒足熱の状態に冷やす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、(A) は蓄冷ユニ
ットの外観斜視図、(B) は蓄冷パネルの正面図、(C) は
蓄冷ユニットの縦断面図、(D) は蓄冷パネルを部分的に
破断して示す斜視図である。
【図2】第1の実施例に係る蓄冷ユニットの据付要領を
示す略示的側面図である。
【図3】第1の実施例の冷媒回路図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る蓄冷パネルの正面
図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る蓄冷パネルを部分
的に破断して示す斜視図である。
【図6】従来の車両用冷房装置の冷媒回路図である。
【符号の説明】
A 蓄冷ユニット 3 蓄冷パネル 1 蓄冷用蒸発器 2 蓄冷材 C 仮眠室 43 保冷空間 45 蓄冷パック
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F28D 20/02 F28D 20/00 C (56)参考文献 特開 昭62−149509(JP,A) 特開 昭62−110515(JP,A) 特開 昭62−41623(JP,A) 実開 昭58−58919(JP,U) 実開 昭61−205808(JP,U) 実開 平5−5547(JP,U) 実開 昭57−182514(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 B60N 3/10 F24F 1/00 F25B 5/02 F28D 20/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄冷用蒸発器と蓄冷材を内蔵する蓄冷パ
    ネルを具え、車室内の仮眠室を冷房する車両用蓄冷ユニ
    ットにおいて、上記蓄冷パネルの一部を区画することに
    よって保冷空間を形成したことを特徴とする車両用蓄冷
    ユニット。
  2. 【請求項2】 上記保冷空間内に上記蓄冷材を内蔵する
    蓄冷パックを着脱自在に装填したことを特徴とする請求
    項1記載の車両用蓄冷ユニット。
  3. 【請求項3】 上記保冷空間を仮眠室内で仮眠中の人の
    足元側に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用
    蓄冷ユニット。
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