JP3257862B2 - 微細液滴発生装置及び陰イオン空気発生装置 - Google Patents

微細液滴発生装置及び陰イオン空気発生装置

Info

Publication number
JP3257862B2
JP3257862B2 JP12300293A JP12300293A JP3257862B2 JP 3257862 B2 JP3257862 B2 JP 3257862B2 JP 12300293 A JP12300293 A JP 12300293A JP 12300293 A JP12300293 A JP 12300293A JP 3257862 B2 JP3257862 B2 JP 3257862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine
liquid
fine droplet
droplet
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12300293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06331171A (ja
Inventor
仁 平岡
Original Assignee
株式会社荻原製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社荻原製作所 filed Critical 株式会社荻原製作所
Priority to JP12300293A priority Critical patent/JP3257862B2/ja
Publication of JPH06331171A publication Critical patent/JPH06331171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3257862B2 publication Critical patent/JP3257862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Air Humidification (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気清浄機,陰イオン
治療器,芳香発生器等として利用可能の微細液滴発生装
置及び陰イオン空気発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気中で水滴が微細に分裂するとき、微
細水滴は陽イオンになり、周囲の空気は陰イオンになる
空気のイオン化現象を一般にレナード効果と言う。陰イ
オンの空気は精神を安定させたり、呼吸器の機能を高め
たりする効果があると言われている。従来、この陰イオ
ン空気を豊富に発生する陰イオン空気発生装置としては
例えば特開平4−141179号に開示の陰イオン製造
装置が知られている。この陰イオン製造装置1は、図4
に示すように、水から微細水滴を発生させる微細水滴製
造機2と、これにより微細水滴を発生させると同時に機
内に風速0.5 〜50m/sec で空気を導入して微細水滴混
合空気とする送風機3と、微細水滴混合空気中の少なく
とも粒径1μmより大きな微細水滴を分離して超微細水
滴混合空気とする分離器4とから構成されている。微細
水滴製造機2は、タンク5、このタンク5内に収納され
かつシャフト6に取付けられた円板7,8、これらの円
板7,8にそれぞれ水を供給する水供給管9,10、及
びシャフト6に接続して円板7,8を回転するモータ1
1からなる微細水滴発生機12を有しており、これに水
を供給する水供給機13を以て構成されている。分離器
4は、微細水滴混合空気から所定粒径以上の陽イオンと
なっている微細水滴を除去して、陰イオンを多量に含有
している超微細水滴混合空気とするものであり、送風器
3により微細水滴混合空気を分離器4の接線方向に向け
て導入することにより分離器4内に下方旋回流を生じさ
せるサイクロン式分離器である。
【0003】モータ11をオンさせて円板7,8を回転
させると共に、水供給管9,10から回転している円板
7,8の表面上に水を注ぎ込むと、注ぎ込まれた水は直
ちに薄く拡がり、遠心力により円板7,8の周縁から外
方に飛散して微細水滴になる。その微細水滴は同時に送
風機3により導入された空気流に拡散されるので、レナ
ード効果により微細水滴が陽イオン化すると共に、微細
水滴の周りの空気が陰イオン化し、これら陽イオンと陰
イオンとが混在した微細水滴混合空気が発生することに
なる。この微細水滴混合空気は、ダクト19,送風機3
を介して供給口20から接線方向に分離器4に入る。分
離器4に入った微細水滴混合空気は下降旋回流となり粒
径の大きな微細水滴は分離器4の内周面に当り、そのま
ま内周面を伝わり下方に落ち、ドレイン口21から排水
管22を介して外部へ排出される。従って、陽イオン化
した比較的粒径の大きい1μm以上の微細水滴は分離器
4により除去されるから、微細水滴混合空気は陰イオン
化した空気が優勢となる。
【0004】この陰イオン空気は排出口23を介して陰
イオン治療ルーム25に入る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の陰イオン製造装
置1は、陰イオン治療ルーム25の容積を充満させるほ
どの多量の陰イオン空気を必要とする場合に好適な装置
ではあるが、呼吸器治療時の口腔のみに陰イオン空気を
供給する小型陰イオン発生装置や、芳香発生器,小型空
気清浄機等には不向きな構造を有している。即ち、微細
水滴製造機2、送風機3、分離機4はそれぞれ別体構成
で、相互に流体管を介して接続されているため、コンパ
クト化が難しく、設置スペースを相当必要としており、
設計変更だけでは小型ポータブルサイズにまでダウンサ
イジングすることはできない。また、部品点数の多いこ
とや、組付け作業も負担になることは勿論のこと、円板
7,8を駆動するモータ11,水供給機13のポンプモ
ータ,送風機3のモータが必要であることからも、製造
コスト高の装置であり、上記の用途に採用するには無理
がある。更に、長い流体管による相互接続であるので、
流体抵抗も大きくなり、モータの出力も大きくなけらば
ならない。
【0006】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、単一の低出力の駆動手段(モータ)で微細液滴を発
生可能であり、小型化に適した低コストの微細液滴発生
装置及び陰イオン空気発生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、液を周辺に飛散させて微細液滴化する回
転板を備えた回転式微細液滴発生手段と、発生した微細
液滴の粒径を分離するサイクロン式液滴分離手段とを有
し、回転板はサイクロン式液滴分離手段の選別筒の上側
円筒部内に位置して選別筒の下側円錐部内に下降空気旋
回流を起し、回転式微細液滴発生手段は、下端部が液溜
め部に浸漬し且つ上端部が回転板の中央に開口した揚液
管部を回転板の下部に有する微細液滴発生装置におい
て、上側円筒部の上部中央の開口を空気取り入れ口とす
ると共に、下側円錐部の下部中央の開口を微細液滴取り
出し口として成ることを特徴とする。また案内フィンを
有することが好ましい。回転液溜め部としてカップを用
い、また選別筒の円錐部は中央下端の微細液滴取り出し
の下方に突出しカップの開口部内面に圧入可能のボス
状係合部を有し、このボス状係合部の外周には複数の微
細液滴逃がし溝が形成されている。更に、回転板の上部
にはモータケースが設けられ、回転板にはモータシャフ
トに圧入抜き出し可能の弾力締め付け部が形成されてい
る。この弾力締め付け部は、揚液管部の液誘導孔に連通
する軸孔を有し、割りスリットの形成されたボス部と、
このボス部の周囲に嵌合したリング状スプリングとから
なる。また、モータケースの下面には選別筒の上側円筒
部の縁に嵌合可能の円周溝が形成されている。モータケ
ースには微細液滴上昇案内路が一体的に形成されてお
り、モータケース自身が落とし込み嵌合可能な有底ハウ
ジングを具備している。カップ及び有底ハウジングは透
明材質により形成されていることが好ましい。
【0008】そして、上述のような構成の微細液滴発生
装置は陰イオン空気発生装置として用いることができ
る。
【0009】
【作用】回転板をサイクロン式液滴分離手段に内蔵させ
ることによって、注ぎ込まれた液は回転板の回転により
周辺に飛散し微細液滴化すると共に、空気旋回流も若干
ではあるが発生する。この微細滴混合空気は選別筒の
下側円錐部で準自由渦の下降旋回流となり、粒径の大き
な微細液滴は直ちに円錐部内面に当り、そのまま伝わり
下り微細液滴取り出し口から滴下する。一方、粒径の小
さな微細液滴は下降旋回流に浮遊しながら微細液滴取り
出し口へ導かれ、選別筒外に排出される。従って、粒径
の大きな微細液滴の濃度が少なく粒径の小さな微細液滴
の濃度が高い微細液滴混合空気を直接取り出すことがで
きる
【0010】このように、サイクロン式液滴分離手段内
に回転板が設けられているので、装置のサイズは実質的
にはサイクロン式液滴分離手段の選別筒の大きさで決ま
る。
【0011】従って、掌サイズ程度の微細液滴発生装置
を実現できる。また、駆動対象は回転板だけであるの
で、単一の駆動手段(モータ)で済む。しかも流体経路
長が短いコンパクト構成であるので、流体抵抗が少な
く、低出力のモータで済む。これと共に、部品点数の削
減も図ることができるので、低製造コストの装置を提供
でき、小型芳香発生器,小型空気清浄器,小型呼吸治療
器等の用途に対応することが可能となる。
【0012】回転板を配する位置はサイクロン式液滴分
離手段の選別筒の上側円筒部内とすると、選別筒の下側
円錐部は円錐状となっているので、大きな粒径の微細液
滴は下側円錐部の内面に何回も当たることになるので、
分級選別が多重化し、粒径の小さな超微細液滴を豊富に
含んだ空気を得ることができる。回転板のみによる旋回
流は弱い場合があるので、回転板に案内フィン部を形成
するとによって、下降旋回流を積極的に発生させること
ができる。
【0013】回転板上への液の注入は、回転板の上部に
液を滴下させる液タンクを設けても構わないが、選別筒
微細液滴取り出し口から落下する液を貯留する液溜め
部は必要であるので、選別筒の上部に液タンクと選別筒
の下部に液溜め部を別々に設けなければならない。これ
は部品点数の増大やコンパクト化の障害に繋がり、また
液溜め部の液は自動循環しないので、液タンク内の液量
のすべてを微細液滴化することはできない。そこで、本
発明では、下端部が液溜め部に浸漬し上端部が回転板の
中央に開口した揚液管部を回転板の下部に設けてある。
回転板と共に揚液管部も回転するので、液溜め部に浸漬
した先端部から遠心力により液誘導孔の壁面伝いに液が
上昇し、回転板の上面側又は下面側の開口から円板上に
液が導入される。このような遠心力揚液構成を採用する
と、回転板の回転を利用して液供給が定量的に行なえる
ので、駆動手段を増設しなくて済み、微細液滴混合空気
の発生を安定化できると共に、粒径の大きな微細液滴が
選別筒の内面を伝って液溜め部に落下して戻るので、液
溜め部内の液量をすべて微細液滴化させることができ
る。
【0014】サイクロン式液滴分離手段の空気取り入れ
口は選別筒の上側円筒部の上部中央の開口としてある
これは案内フィン部の集まる部位に導入空気を当て、効
率的に旋回流を発生させるためである。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明の実施例に係る小型陰イオン空
気発生装置の縦断正面図である。この小型陰イオン空気
発生装置は、突起部を除き縦横高さ約10cm未満の外
形寸法で、商用電源によりモータ駆動されるようになっ
ている。勿論、電池電源でも構わない。小型陰イオン空
気発生装置の筐体構成は、陰イオン空気誘導管31を上
面に着脱可能のモータケース32と、このモータケース
32自身が落とし込み嵌合可能の透明樹脂製の有底ハウ
ジング33とからなる。モータケース32内には単一の
モータ34が収納されており、モータ34から下方に突
出したシャフト35には油止め板36がEリング37を
以て固定されている。この油止め板36はモータ軸受け
に含有された油分が選別筒50内に滴下するのを阻止す
る。下方に突出したシャフト35はモータケース32の
底面に形成された円形開口状の空気取り入れ口38を貫
通している。なお、モータケース32の上面には気孔3
2aが形成されている。
【0016】シャフト35は回転板40の軸孔41aに
圧入されている。この回転板40は、図2に示すよう
に、上面の中心部に弾力締め付け部41と、これから放
射方向に6条の案内螺旋フィン部42と有している。弾
力締め付け部41は、シャフト35が圧入される軸孔4
1a及び割りスリット41bを有するボス部41cと、
このボス部41cの周囲に嵌合したリング状スプリング
41dとからなる。また、回転板40はその下方に一体
的に形成された円錐状の揚液管部43を有している。こ
の揚液管部43はその先端部から上軸方向に行くにつれ
孔径が除々に拡径したテーパ状の液誘導孔43aを有し
ており、上部では上記軸孔41aに連通している。
【0017】この回転板40は、サイクロン式分離器の
漏斗状の選別筒50の中に位置している。即ち、選別筒
50は、上部の円筒部51と、下部の円錐部52と、円
錐部52の出口52aの下方に突出して液溜めカップ6
0の開口部内面に圧入可能のボス状係合部53とからな
る。選別筒50の円筒部51の縁と嵌合取付け可能の円
周溝32bがモータケース32の下面に形成されてい
る。選別筒50の円筒部51内に上記回転板40が位置
しており、揚液管部43の先端部は液溜めカップ60内
の水や薬液等の液体60aに浸漬している。選別筒50
のボス状係合部53には、外周に亘って複数の微細液滴
似逃がし溝53aと段差面53bが形成されている。こ
のため、液溜めカップ60をボス状係合部53に嵌めて
も、段差面53b以上の圧入ができないので、液溜めカ
ップ60の開口端で隙間が生じ容器内外の流体流通が可
能である。なお、液溜めカップ60は透明樹脂製であ
る。また、モータケース32の下面,遠別筒50,液溜
めカップ60及び有底ハウジング50で画成された微細
液滴充満空間70は、モータケース32に一体的に形成
された微細液滴案内上昇路80を介して陰イオン空気誘
導管31に連通している。次に、本実施例の動作を説明
する。モータ34を起動させてシャフト35を回転させ
ると、油止め板36及び回転板40が回転される。回転
板40の回転により、2つの作用が同時に行なわれる。
回転板40の中央に臨む空気取り入れ口38から空気が
導入され、フィン部42によって積極的な旋回空気流が
発生する。
【0018】また、回転板40が回転すると、液溜めカ
ップ60に浸漬した先端部から遠心力により液誘導孔4
3aの壁面伝いに液が上昇し、回転板40の上面側の割
りスリット41bから円板上に液が導入される。このた
め、注ぎ込まれた液は回転板40の回転により周辺に飛
散し微細液滴化すると共に、空気旋回流と混合する。こ
れによってレナード効果により微細液滴が陽イオン化す
ると共に、微細液滴の周りの空気が陰イオン化し、これ
ら陽イオンと陰イオンとが混在した微細水滴混合空気が
発生することになる。この微細水滴混合空気は準自由渦
の下降旋回流となり粒径の大きな微細液滴は直ちに選別
筒50の円筒部51内面に当り、そのまま内周面を伝わ
り下方に行き、出口から滴下する。回転板40の回転に
伴う下降旋回流により微細液滴混合空気は旋回しながら
選別筒50の出口52aに次第に導かれる。このとき、
選別筒50の円錐部52は円錐状となっているので、大
きな粒径の微細液滴は円錐部52の内面に何回も当たる
ことになるので、分級選別が多重化し、超微細液滴を含
む比率が高くなる。一方、粒径の小さな微細液滴は下降
旋回流に浮遊しながら出口52aへ導かれ、カップ60
から微細液滴逃がし溝53aを介して、微細液滴充満空
間70へ出た後、微細液滴案内上昇路80、陰イオン空
気誘導管31を経て器外へ放出される。従って、陽イオ
ン化した比較的粒径の大きい微細水滴は直ちにサイクロ
ン式液滴分離手段により除去されるから、放出された微
細水滴混合空気は陰イオン化した空気が豊富な陰イオン
空気である。
【0019】このように、選別筒50内に回転板40が
設けられているので、装置のサイズは実質的には選別筒
50の大きさで決まる。従って、掌サイズ程度の微細液
滴発生装置を実現できる。また、駆動対象は回転板40
だけであるので、単一のモータ34で済む。しかも流体
経路長が短いコンパクト構成であるので、流体抵抗が少
なく、低出力のモータで済む。これと共に、部品点数の
削減も図ることができるので、低製造コストの装置を提
供でき、小型芳香発生器,小型空気清浄器,小型呼吸治
療器等の用途に対応することが可能となる。
【0020】回転板40を配する位置を円筒部51内と
してある。選別筒の円錐部は円錐状となっているので、
円錐部52の内面で大きな粒径の微細液滴が何回も当た
ることになるので、分級選別が多重化し、超微細液滴を
含んだ陰イオンのリッチな空気を得ることができる。回
転板のみでも旋回流を得ることはできるが、回転板50
に案内フィン部42を形成したことによって、下降旋回
流を積極的に発生させることができる。
【0021】回転板上への液の注入は、回転板の上部に
液を滴下させる液タンクを設けても構わないが、選別筒
の出口から落下する液を貯留する液溜め部は必要である
ので、選別筒の上部に液タンクと選別筒の下部に液溜め
部を別々に設けなければならない。これは部品点数の増
大やコンパクト化の障害に繋がり、また液溜め部の液は
自動循環しないので、液タンク内の液量のすべてを微細
液滴化することはできない。そこで、本例では、下端部
が液溜めカップ60に浸漬し上端部が回転板の中央に開
口した揚液管部43を回転板40の下部に一体的に設け
てある。このような遠心力揚液構成を採用すると、回転
板の回転を利用して液供給が定量的に行なえるので、駆
動手段を増設しなくて済み、微細液滴混合空気の発生を
安定化できると共に、粒径の大きな微細液滴が選別筒5
0の内面を伝って液溜めカップ60に落下して戻るの
で、液溜めカップ60内の液量をすべて微細液滴化させ
ることができる。
【0022】また、本例では、ハウジング33及び液溜
めカップ60が透明材質で形成されているので、直に液
量を視認できる。また、ハウジング33からモータケー
ス32を引き抜き、そのモータケース32からの選別筒
50の取り外し及び選別筒50と液溜めキャップ60の
分離も容易に行なえる。また回転板40をシャフト35
から引き抜くこともできるので、洗浄等を行なうのに容
易な組み付け構造となっている。治療器としての清潔さ
の保持が容易である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、回転板
をサイクロン式液滴分離手段の選別筒の上側円筒部に内
蔵させた点と、上側円筒部の上部中央の開口を空気取り
入れ口とすると共に下側円錐部の下部中央の開口を微細
液滴取り出し口とした点に特徴を有するので、次の効果
を奏する。
【0024】 装置のサイズは実質的にはサイクロン
式液滴分離手段の選別筒の大きさで決まるので、掌サイ
ズ程度の微細液滴発生装置を実現できる。また、駆動対
象は回転板だけであるので、単一の駆動手段(モータ)
で済む。しかも流体経路長が短いコンパクト構成である
ので、流体抵抗が少なく、低出力のモータで済む。これ
と共に、部品点数の削減も図ることができるので、低製
造コストの装置を提供でき、小型芳香発生器,小型空気
清浄器,小型呼吸治療器等の用途に対応することが可能
となる。
【0025】 回転板を内蔵するサイクロン式液滴分
離手段の選別筒において上側円筒部の上部中央の開口を
空気取り入れ口とすると共に下側円錐部の下部中央の開
口を微細液滴取り出し口としてあるため、上側円筒部で
発生した微細液滴混合空気は下側円錐部で下降旋回流と
なり、粒径の大きな微細液滴は直ちに円錐部内面に多重
的に当り、そのまま伝わり下り微細液滴取り出し口から
滴下し、粒径の小さな微細液滴は下降旋回流に浮遊しな
がら微細液滴取り出し口へ導かれる。従って、粒径の大
きな微細液滴の濃度が少なく粒径の小さな微細液滴の濃
度が高い微細液滴混合空気を直接取り出すことができ
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る小型陰イオン空気発生装
置の縦断正面図である。
【図2】同実施例における回転板を示す分解斜視図であ
る。
【図3】同実施例における選別筒と液溜めカップを示す
分解斜視図である。
【図4】特開平4−141179号に開示の陰イオン製
造装置の全体構成を示す構成図である。
【符号の説明】
31…陰イオン空気誘導管 32…モータケース 32a…気孔 32b…円周溝 33…透明有底ハウジング 34…モータ 35…シャフト 36…油止め板 37…Eリング 38…空気取り入れ口 40…回転板 41…弾力締め付け部 41a…軸孔 41b…割りスリット 41c…ボス部 41d…リング状スプリング 42…案内螺旋状フィン部 43…揚液管部 43a…テーパ状液誘導孔 50…選別筒 51…円筒部 52…円錐部 52a…出口 53…ボス状係合部 53a…微細液滴逃がし溝 53b…段差面 60…透明液溜めカップ 60a…液 70…微細液滴充満空間 80…微細液滴案上昇内路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 6/16 A61M 15/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液を周辺に飛散させて微細液滴化する回
    転板を備えた回転式微細液滴発生手段と、発生した微細
    液滴の粒径を分離するサイクロン式液滴分離手段とを有
    、前記回転板は前記サイクロン式液滴分離手段の選別
    筒の上側円筒部内に位置して前記選別筒の下側円錐部内
    に下降空気旋回流を起し、前記回転式微細液滴発生手段
    は、下端部が液溜め部に浸漬し且つ上端部が前記回転板
    の中央に開口した揚液管部を前記回転板の下部に有する
    微細液滴発生装置において、前記上側円筒部の上部中央
    の開口を空気取り入れ口とすると共に、前記下側円錐部
    の下部中央の開口を微細液滴取り出し口として成ること
    を特徴とする微細液滴発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の微細液滴発生装置にお
    いて、前記回転板は案内フィンを有することを特徴とす
    る微細液滴発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の微細液滴
    発生装置において、前記液溜め部はカップであり、前記
    下側円錐部は中央下端の微細液滴取り出し口の下方に突
    出し前記カップの開口部内面に圧入可能のボス状係合部
    を有しており、前記ボス状係合部の外周には複数の微細
    液滴逃がし溝が形成されてなることを特徴とする微細液
    滴発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の微細液滴
    発生装置において、前記回転板の上部にはモータケース
    を有し、前記回転板はモータシャフトに圧入抜き出し可
    能の弾力締め付け部を有することを特徴とする微細液滴
    発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項に記載の微細液滴発生装置にお
    いて、前記弾力締め付け部は、前記揚液管部の液誘導孔
    に連通する軸孔を有し、割りスリットの形成されたボス
    部と、このボス部の周囲に嵌合したリング状スプリング
    とからなることを特徴とする微細液滴発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項に記載の微細液滴発生装置にお
    いて、前記モータケースの下面には前記選別筒の前記
    円筒部の縁に嵌合可能の円周溝が形成されていること
    を特徴とする微細液滴発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の微細液滴発生装置にお
    いて、前記モータケースは微細液滴上昇案内路を一体的
    に有しており、前記モータケース自身が落とし込み嵌合
    可能な有底ハウジングを有することを特徴とする微細液
    滴発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項に記載の微細液滴発生装置にお
    いて、前記カップ及び前記有底ハウジングは透明材質に
    より形成されていることを特徴とする微細液滴発生装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項のいずれか一項に
    規定する微細液滴発生装置を有してなることを特徴とす
    る陰イオン空気発生装置。
JP12300293A 1993-05-26 1993-05-26 微細液滴発生装置及び陰イオン空気発生装置 Expired - Fee Related JP3257862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12300293A JP3257862B2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 微細液滴発生装置及び陰イオン空気発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12300293A JP3257862B2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 微細液滴発生装置及び陰イオン空気発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06331171A JPH06331171A (ja) 1994-11-29
JP3257862B2 true JP3257862B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=14849834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12300293A Expired - Fee Related JP3257862B2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 微細液滴発生装置及び陰イオン空気発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3257862B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07114971A (ja) * 1993-10-19 1995-05-02 Jiokuto:Kk 負イオン発生方法とその装置
JP2003319996A (ja) * 2002-03-01 2003-11-11 Sera Corp:Kk ミスト発生装置
CN100340833C (zh) * 2003-06-13 2007-10-03 西安交通大学 旋转水膜空气处理装置
JP5069180B2 (ja) * 2008-06-12 2012-11-07 株式会社コロナ マイナスイオン及びナノミスト発生装置
JP7126044B2 (ja) * 2018-03-28 2022-08-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体微細化装置及びそれを用いた空気清浄機
JP7126043B2 (ja) * 2018-03-28 2022-08-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体微細化装置及びそれを用いた空気清浄機
JP7090225B2 (ja) * 2018-12-19 2022-06-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体微細化装置およびそれを用いた換気装置、空気清浄機、空気調和機
JP6906151B2 (ja) * 2018-12-19 2021-07-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 次亜塩素酸発生装置およびそれを用いた空気清浄機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06331171A (ja) 1994-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5203506A (en) Liquid pump and nebulizer constructed therewith
JP3257862B2 (ja) 微細液滴発生装置及び陰イオン空気発生装置
US2542634A (en) Dust separator
JP5413762B2 (ja) 粉塵の除去方法
JPH11300135A (ja) 微細水滴発生装置
JP2006242397A (ja) 加湿装置
US4333834A (en) Device for dispersing a fluid in a liquid and in particular ozonized air in water
JP2001289470A (ja) 陰イオン発生装置
JP6467597B1 (ja) 液体微細化装置およびそれを用いた換気装置、空気清浄機、空気調和機
JP2009250447A (ja) 水微粒化装置とそれを用いた加湿装置
JP6906151B2 (ja) 次亜塩素酸発生装置およびそれを用いた空気清浄機
JP2003343877A (ja) 空気清浄装置
JP4170709B2 (ja) マイナスイオン発生装置
JP2000033215A (ja) ミスト発生装置
CN108939887A (zh) 超重力脱硫装置
CN209048739U (zh) 一种带有旋转结构的香薰机
JPH11207125A (ja) 空気清浄機
JPH081483Y2 (ja) 水中微粒子測定用の遠心濾過装置
JPS6014920A (ja) 気液分離装置
JP2001241708A (ja) 負イオン発生装置
JP4145588B2 (ja) 負イオン発生装置
KR101903223B1 (ko) 습식 공기청정기의 공기정화 및 가습 방법
CN207697441U (zh) 一种简易雾化器
JP2006057866A (ja) 負イオン発生装置
JP2001321625A (ja) 負イオン発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011120

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees