JP4170709B2 - マイナスイオン発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイナスイオン発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイナスイオンは、人体内に取り込まれることにより、精神安定効果、体質改善効果、新陳代謝効果、さらにその他健康促進において多様な効果が認められるとされているとともに、シックハウス症候群の原因とされる壁材などから発生するプラスイオンを中和する作用もあるといわれている。
【0003】
近年、かかるマイナスイオンが注目されており、このマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生装置が各種提供されている。
【0004】
マイナスイオン発生装置には、放電によって空気中の酸素にマイナスの電気を帯びさせ、これに微小な水分を結合させマイナスイオンとし、風に乗せてマイナスイオンを放出するようにした放電式のものと、空気中で水滴が分裂するときに水滴がプラスに帯電し、その周囲の空気がマイナスに帯電して空気のイオン化現象が起こりマイナスイオンが生成されることに着目した、所謂レナード式と呼ばれるものがある。
【0005】
レナード式のものは、滝周辺などにマイナスイオンが多く存在しているというレナード現象と呼ばれる事象に基づいており、自然界のマイナスイオンと同様なものとなり、前述した放電により生成されたマイナスイオンよりも長寿命で、しかも人間にやさしいとされている。
【0006】
かかる自然のマイナスイオンを発生させるようにしたレナード式のマイナスイオン発生装置として、例えば特開2001−289470号公報に記載されているものがある。
【0007】
これは、外気を導入可能な処理室内において、上方に向かって径が増大する回転体の下方を水中に浸漬して回転することにより、回転体の外周に沿って水の薄膜を上方に向かって順次形成するとともに飛散させ、飛散させた水を回転体の周囲に配置した網目を有するスクリーンに衝突させることにより、マイナスイオンを含むミスト雰囲気を形成し、処理室内を通過する外気にマイナス電荷を与え、マイナスイオンの濃度を増加させるようにしたものである。
【0008】
また、上記網目を有するスクリーンは、回転体の一部を囲む筒状にしたものとしたり、回転体に固定することにより、回転体とともに回転するように構成することもできるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のレナード式のマイナスイン発生装置では、回転体の遠心力で水を網目に衝突させて極小な水滴に分裂させるようにしており、網目で分裂した水滴をさらに微細化することができないものであった。
【0010】
すなわち、上記のようにスクリーンが網目状のものでは、水滴を細かく分裂させるのみであり、水滴を激しく叩きつけて、より微細化することができないことから、マイナスイオンの発生量にも限界があった。
【0011】
したがって、室内などのような人間の生活空間に広くマイナスイオンを充満させることが難しく、有益なマイナスイオンを人体に十分取り込ませるようにすることが難しかった。
【0012】
また、レナード式のマイナスイオン発生装置で生成されたマイナスイオンは大イオンと呼ばれ、寿命は長いものの拡散力が弱いという問題があり、一般の居住空間内全体にマイナスイオンを満たすことは難しいという問題も残されている。
【0013】
本発明は、上記課題を解決することのできるマイナスイオン発生装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の本発明では、貯留した水から微細水滴を発生させる微細水滴生成部に送気して、前記微細水滴を空気中に拡散させ、微細水滴を含む混合空気を遠心分離してマイナスイオン化するようにしたマイナスイオン発生装置において、前記微細水滴生成部は、下側部が水中に没するように、かつ回転自在に配設した略漏斗状の吸水体を備え、しかも、当該吸水体の外周面に、多数の吸水溝を形成するとともに、当該吸水体の上部に形成したフランジ部周縁には、吸水体から飛散する水滴を打撃分裂可能とした多数の櫛歯を設け、上記吸水溝の上端とフランジ部内周面との間に段差部を形成した。
【0015】
(2)請求項2記載の本発明では、上記櫛歯の基端部に補強壁を設けた。
【0017】
)請求項記載の本発明では、上記微細水滴を櫛歯により打撃分裂するとともに、より加速して周囲に飛散可能とするとともに、吸水体の周りに壁体を設け、同壁体内周面に飛散した前記水滴を衝突させて、より微細化可能とした。
【0018】
)請求項記載の本発明では、上記壁体の外周面に防振材を配設した。
【0019】
)請求項記載の本発明では、上記請求項1〜のいずれか1項に記載のマイナスイオン発生装置に、放電によりマイナスイオンを発生させる放電式マイナスイオン発生源を付設するとともに、両者を同一筐体内に組み込んだ。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明は、貯留した水から微細水滴を発生させる微細水滴生成部に送気して、前記微細水滴を空気中に拡散させ、微細水滴を含む混合空気を遠心分離してマイナスイオン化するようにしたマイナスイオン発生装置において、前記微細水滴生成部は、下側部が水中に没するように、かつ回転自在に配設した略漏斗状の吸水体を備え、しかも、当該吸水体の外周面に、多数の吸水溝を縦方向に形成するとともに、当該吸水体の上部に形成したフランジ部周縁には、前記吸水溝から飛散する水滴を打撃分裂可能とした多数の櫛歯を設けたものである。
【0021】
すなわち、略漏斗状の吸水体が回転することにより、水がぬれ性によって吸水体の外周面に形成された吸水溝を上昇していき、やがて遠心力によって周囲に飛散するのであるが、飛散した水滴は、小間隙を形成する多数の櫛歯により打撃されて微細に分裂される。
【0022】
かかる作用によって、多量の微細水滴が生成され、空気中のマイナスイオンも多量に発生するのである。
【0023】
しかも、櫛歯は吸水体のなかで、最も径の大きなフランジ部周縁に形成されているために周速度が最大であり、微細水滴は櫛歯によって外方へ加速度的に飛散する。
【0024】
そこで、吸水体の周りに壁体を設けることができる。
【0025】
かかる壁体を設けることにより、櫛歯により打撃分裂された微細水滴がより加速して周囲に飛散し、前記壁体内周面に衝突して微細水滴がより微細化して、マイナスイオンを発生しやすい状態とすることができる。
【0026】
このように、本実施の形態によれば、より大量の微細水滴を生成することができ、それに伴って大量のマイナスイオンを効果的に発生させることができる。
【0027】
また、櫛歯の基端部には補強壁を設けることができ、かかる補強壁によって、櫛歯のひずみなどを抑え、特に吸水体が高速で回転したときに騒音の発生を防止することができる。
【0028】
さらに、上記吸水溝の上端とフランジ部内周面との間には段差部を形成することが好ましい。
【0029】
かかる段差部を設けることで、吸水溝から上昇してきた水がこの段差部において吸水体から分離しやすくなり、遠心力によって円滑に飛散することになり、微細水滴を多量に生成することが可能となるものである。
【0030】
また、上記壁体の外周面に防振材を配設することができる。
【0031】
上述してきたように、吸水体は水を飛散させるために高速回転しており、音の発生が懸念されるが、防振材を配設することで外部への騒音の影響を可及的に抑え、本マイナスイオン発生装置を家庭などでも支障なく使用することが可能となる。
【0032】
以上説明してきたように、本実施の形態に係るマイナスイオン発生装置は、所謂レナード式のものであり、発生するマイナスイオンは所謂大イオンと呼ばれるもので質量的に極めて大きく、かつ寿命が長いものであり、また、自然界、特に滝周辺に存在するマイナスイオンと同質のものなので極めて人間にやさしい。
【0033】
このように良質なマイナスイオンをコンパクトな装置で大量に発生させて人体に十分量を摂取させることで、疲労回復、精神安定、体質改善、血液浄化、新陳代謝、抵抗力増進、自律神経調整、胃腸消化促進などの各種効果を奏することが可能となる。
【0034】
さらに、上述してきたマイナスイオン発生装置に、放電によりマイナスイオンを発生させる放電式マイナスイオン発生源を付設するとともに、両者を同一筐体内に組み込むこともできる。
【0035】
放電式マイナスイオン発生源は、マイナス極である針状電極の周りにプラス極である周囲電極を配設し、両電極を昇圧回路に接続した周知の構成のものを採用することができる。
【0036】
放電式マイナスイオン発生源は、小イオンと呼ばれる空気中での拡散力が極めて強いマイナスイオンを大量に発生することができるので、居住空間内をマイナスイオンで充満させることができ、空間内のプラスイオンを中和して良好な環境を創出できるとともに、人間により優しい前述のレナード式のものと併設することで、それぞれの特徴を生かし、マイナスイオン効果を最大限に引き出すことが可能となる。
【0037】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づき具体的に説明する。図1は本実施例に係るマイナスイオン発生装置Aの説明図、図2は同マイナスイオン発生装置Aの分解斜視図、図3は同マイナスイオン発生装置Aの要部拡大説明図、図4は同要部の主構成要素である吸水体の説明図である。
【0038】
図1及び図2に示すように、マイナスイオン発生装置Aは、水滴を分裂させてマイナスイオンを発生させる第1のマイナスイオン発生源としてのレナード式マイナスイオン発生部1と、放電によりマイナスイオンを発生させる第2のマイナスイオン発生源としての放電式マイナスイオン発生部2とを、同一の筐体3内に組込んで構成している。
【0039】
なお、筐体3は、底壁部32と周壁部33と上部壁部34とからなる箱型の機能部収納ケース30と、同機能部収納ケース30の上部を覆う上部カバーケース31とから構成しているが、理解を容易にするために、図1においては上部カバーケース31を、図2においては機能部収納ケース30の周壁部33を省略して表している。
【0040】
(レナード式マイナスイオン発生部1)
ここで、本発明の要部をなすレナード式マイナスイオン発生部1について詳述する。
【0041】
図1及び図2に示すように、レナード式マイナスイオン発生部1は、微細水滴を発生させる微細水滴生成部11と、筐体3の外から空気を吸入して前記微細水滴生成部11に送り、同微細水滴生成部11で生成された微細水滴を空気に拡散させて混合空気となすファン部12と、微細水滴を含む前記混合空気を遠心分離して、マイナスイオン化された極微小の微細水滴のみを含む混合空気生成する遠心分離部13とを具備している。
【0042】
微細水滴生成部11と遠心分離部13とは、筐体3の上部壁部34の下部に形成した上側開口の水タンク10内に並設されている。35は前記上部壁部34の下端に連設した中間壁であり、水タンク10を形成している。また、Wは貯留水である。
【0043】
また、微細水滴生成部11は、モータ14から上方へ突設した回転軸15に、上方に向けて漸次拡経した略漏斗状の吸水体5を取付けている。そして、同吸水体5を囲繞するように、適宜間隔をあけて壁体としての円筒部35aを設けている。
【0044】
また、吸水体5は、図1、図3及び図4に示すように、前記回転軸15を挿通する筒状部50の下端と、上方に向けて漸次拡経した本体部51の下端とを一体的に連設して構成しており、全体の下側部が水中に没するように配設されている。なお、本体部51の外周面のテーパθは、60°<θ<75°の範囲が好ましく、径が著しく大きくなるのを避けつつ効率的に水を飛散させるために、本実施例ではθを実験的に70°に設定している。
【0045】
図2中、15aはモータ軸カバーであり、前記水タンク10と一体的に成形されている。52は回転軸15の先端部と吸水体5とを連結する連結部材、53は軸受けであり、シール部材54aを介して配設されている。また、54bはパッキン、55はワッシャである。
【0046】
かかる吸水体5の本体部51外周面には、多数の吸水溝56を縦方向に形成しており、吸水体5が前記モータ14により高速回転すると、貯流水Wの喫水部分がぬれ性によって這い上がるとともに、吸水溝56に案内されるように上方へ吸い上げられるように移動していく。なお、本実施例では、吸水体5の回転速度を約1600rpmとしている。
【0047】
また、吸水体5の本体部51の上部にはフランジ部57が形成されており、同フランジ部57の周縁には、多数の櫛歯58が小間隙59をあけて下方に向けて垂設されている。
【0048】
個々の櫛歯58単体は、半径方向の長さdをフランジ部57の幅Dの略1/2である5mmとしており、櫛歯58の長さ(高さ)Lとしては、吸水体5の全高の約1/10である10mmとしている。かかる寸法設定は実験的に定めることができる。
【0049】
かかる櫛歯58は、吸水体5の最大径をなす個所に位置するので、回転時の角速度が最大となることから、吸水体5を回転させて水を前記吸水溝56から吸い上げ飛散させたときに、飛散水を効果的に打撃分裂して微細水滴となすことができる。
【0050】
しかも、櫛歯58は所定幅(5mm)を有し、かつ前述したように角速度が最大となっているので、微細水滴を叩いて吸水体5の外方へ加速度的に飛散させることができ、猛烈な速度で微細水滴を前記円筒部35aの内周壁に衝突させることによって、より微小な微細水滴をさらに大量に生成可能としている。
【0051】
このように、本実施例に係る吸水体5を用いることにより、多量の微細水滴を生成することができ、空気中にも多量のマイナスイオンを発生させることができる。
【0052】
また、図示するように、櫛歯58の基端部にはフランジ部57と一体形成された補強壁57aを設けている。本実施例では、櫛歯58の長さ(高さ)Lの1/2に設定して、高速回転時において櫛歯58がひずんだりすることを可及的に防止している。したがって、かかる補強壁57aにより防振効果が生起されて、吸水体5の高速回転時における騒音の防止も図られている。
【0053】
しかも、補強壁57aとフランジ部57とは一体的に断面視略L字状に形成されていることから、フランジ部57も櫛歯58の補強壁としての機能を有することになり、図4に示すように、櫛歯58における水滴を叩く面の有効面積を十分確保しつつ、フランジ部57による横方向の補強、補強壁57aによる縦方向の補強によって、上述した防振効果、騒音防止効果が確実に生起される。
【0054】
また、より効果的に騒音を防止するために、図3に示すように、水タンク10の外周壁面に防振材7を配設している。
【0055】
かかる防振材7により、吸水体5が高速回転する際の騒音の発生を可及的に防止することができ、本マイナスイオン発生装置Aを家庭などで好適に使用することができる。
【0056】
ところで、本実施例に係る吸水体5には、図3及び図4に示すように、上記吸水溝56の上端とフランジ部57の内周面との間に段差部6を形成している。
【0057】
かかる段差部6を設けることで、吸水溝56から上昇してきた水がこの段差部6において吸水体5の本体部51から分離しやすくなり、遠心力によって円滑に飛散するようになっている。したがって、微細水滴を効果的に多量に生成することが可能となっている。
【0058】
ここで、レナード式マイナスイオン発生部1のその他の構成について説明すると、前記ファン部12は、図1及び図2に示すように、筐体3の下部一側に設けられており、ファンケース12a内にファンモータ12fに連動連結したシロッコファン12bを配設するとともに、ULPAフィルタ12c、プレフィルタ12d、フィルタ押さえ12eを配設している。
【0059】
そして、前記ファンケース12aにダクト36の基端を連通連結するとともに、同ダクト36の先端開口部36aを前記微細水滴生成部11の上部に臨ませている。
【0060】
したがって、ファン部12により発生した風は、図1の矢印fで示すダクト内流路を通って、微細水滴生成部11に導入されることになる。図2中、36bは上部壁部34に形成した送風ガイド部である。
【0061】
また、遠心分離部13は、前記微細水滴生成部11からファン部12からの送風により送られる分裂した多数の微小水滴を含む混合空気から粒径の大きな微細水滴を分離して、極微小水滴のみを含む混合空気を発生させるもので、図1に示すように、吸水体5を囲繞した前記円筒部35aと水タンク10内で連通し、内部には図示しない螺旋条を形成した螺旋条付円筒部35bから構成されている。そして、微細水滴生成部11から送られた混合空気を旋回させながら粒径の大きな微細水滴を分離可能としている。なお、34aは上部壁部34に突設した給水口を兼ねるガイド筒であり、遠心分離部13を介して水タンク10に給水することができる。また、マイナスイオン発生時には、前記螺旋条付円筒部35bから放出されるマイナスイオンを含んだ混合空気を装置外へ案内可能としている。
【0062】
上記構成により、本実施例におけるレナード式マイナスイオン発生部1では、モータ14を駆動させると略漏斗状に形成された吸水体5が高速回転し、水のぬれ性によって水タンク10内の貯留水Wが前記吸水溝56を上昇するとともに、上昇途中で、あるいは段差部6によって効果的に遠心力により飛散し、飛散した水滴は小間隙59を形成した多数の櫛歯58により打撃されて微細に分裂されるとともに、高速で円筒部35aの内周壁に叩き付けられ、より微小な微細水滴となり、このときに前記ファン部12より送られた空気内に微細水滴が拡散し、レナード効果によってプラスイオン化した水滴と、その周りの空気がマイナスイオン化して、両イオンが混在した混合空気が発生する。
【0063】
かかる混合空気は、遠心分離部13に送られて粒径の大きな微細水滴が分離されて前記水タンク10へ還流し、大量のマイナスイオンを含んだ混合空気となって、図1において矢印f’に示されるように螺旋条付円筒部35bの上部から放出される。
【0064】
なお、マイナスイオンを含んだ混合空気が最終的に放出されるのは、前記上部カバーケース31に形成した放出口41からであり、同放出口41には、図2に示すように、混合空気の放出向きを略水平方向に屈曲案内するガイド板41aを設けている。したがって、本実施例におけるレナード式マイナスイオン発生部1からのマイナスイオンは、筐体3から略水平方向からやや斜め上方に向かって放出される。
【0065】
図1において、8は水タンク10と連通した排水タンクであり、前記水タンク10の遠心分離部13の下方に形成した排水口13aと排水ホース80により連通連結している。
【0066】
かかる排水タンク10は、筐体3から取出自在に設けられており、所定時間を経過した古い貯留水は、雑菌などが生じる前に適宜廃棄するようにしている。
【0067】
(放電式マイナスイオン発生部2)
次に放電式マイナスイオン発生部2について説明する。
【0068】
放電式マイナスイオン発生部2は、図5に示すように、マイナス極である針状電極21の周りにプラス極である周囲電極22を配設し、両電極21,22を昇圧回路23と接続したマイナスイオン発生器2aからなる周知の構成のものを採用している。図中、24は漏斗状に形成した電極カバー、25はイオンガイド筒、26は送風路、27は防護メッシュである。
【0069】
針状電極21と周囲電極22との間に高電圧を引加するとプラズマ放電が起こり、マイナスイオンが発生するが、この場合のマイナスイオンは小イオンと呼ばれるもので、電子に引き寄せられ結合した気体分子の数としては数個〜数十個程度であり、空気中での拡散力が極めて大きく、しかも、100万個/ccの規模で大量に生成される。
【0070】
かかるマイナスイオン発生器2aは、前記レナード式マイナスイオン発生部1で説明したダクト36の中途に基端を連通連結した筒部28の先端側に収納されており、同筒部28の先端に放出口42を上向きに開口している(図1及び図2参照)。
【0071】
すなわち、ファン部12からダクト36を介して流れる風が筒部28に流れ込み、その風に乗って、マイナスイオン発生器2aにより発生したマイナスイオンが放出口42から上方へ放出されることになる。図2中、34bは筒部28を挿通する円孔である。
【0072】
この放出口42と前記したレナード式マイナスイオン発生部1の放出口41とは、全く別個に設けられていることから放出されるマイナスイオン同士が干渉し合うことがなく、円滑に放出される。
【0073】
上記構成により、本マイナスイオン発生装置Aを使用した場合、図6に示すように、前記レナード式マイナスイオン発生部1により生成されて放出口41から略水平に近い斜め上方方向に放出される大イオンであるマイナスイオンは、居住空間Qの人間に直接向かって人体に容易に摂取される。
【0074】
一方、放電式マイナスイオン発生部2により生成されて放出口42から垂直上方へ大量放出される小イオンであるマイナスイオンは、高速で居住空間Q内に拡散し、しかも、このときに壁際に沿って拡散するために、壁面のプラスイオンを迅速に中和するとともに、図6に一点鎖線Mで示すように壁面と居住空間Qの中央部との間にマイナスイオンバリヤを形成し、居住空間Q内の環境を良好に保ち、壁材などからの環境ホルモンによるシックハウス症候群などの発症を防止することができる。
【0075】
このように、本マイナスイオン発生装置Aでは、レナード効果に基づいた大イオンのマイナスイオンを効率的に大量に発生させることができるとともに、発生させたマイナスイオンが人体内に取り込みやすく放出され、疲労回復効果、精神安定効果、体質改善効果、血液浄化効果、新陳代謝効果、抵抗力増進効果、自律神経調整効果、胃腸消化促進効果などの各種効果を生起するともに、放電式により大量に生成され高速で拡散する小イオンのマイナスイオンで壁材などから発生するプラスイオンを中和して室内環境を良好に整えることができることから、人間が生活する居住空間Qに好適となる。
【0076】
次に、本実施例に係る吸水体5の変形例について、図7〜図10を参照しながら説明する。なお、前述の実施例と同一構成要素については同一符号を付している。
【0077】
図7に示したものは、前述の実施例の構成から補強壁57aを廃止したものであり、フランジ部57から直接櫛歯58を垂下させて形成している。そして、補強が無い分だけ、長さLを短く形成している。
【0078】
かかる構成によれば、櫛歯58の全体を使って水滴を打撃して分裂させ、小間隙59間から加速度的に飛散させることができ、吸水溝56の途中から飛散する水滴も櫛歯58で確実に叩くことができる。
【0079】
図8に示したものは、前述の実施例の構成に対して段差部6の形状を異ならせたもので、吸水溝56の上端部56aを湾曲形成し、なだらかに段差部6と連続するように形成している。
【0080】
かかる構成によれば、吸水溝56から上昇した水が円滑に段差部6に導かれ、吸水体5の回転時の遠心力によって速やかに本体部51から飛散する。なお、この変形例では、段差部6を補強壁57aの下端よりもさらに下方に位置させるようにして、飛散した水滴を櫛歯58に確実に至らせて叩かれるようにして、微細水滴を生成しやすくしている。また、本変形例では、フランジ部57と補強壁57aとが交わるコーナー部分の内側を湾曲形成して導水性をより向上させた構造としている。
【0081】
図9に示したものは、前述の実施例の構成から段差部6を廃止したもので、吸水溝56の上端がフランジ部57の裏面に直接突き当たる構成と成っている。段差部6を形成する必要がない分、製造が容易となる。
【0082】
図10に示したものは、段差部6を廃止するとともに、吸水溝56をフランジ部57まで伸ばすことなく、中途まで形成したもので、閉塞された吸水溝56の上端部56aに、あたかも段差部6と同様の機能を与えたものである。
【0083】
かかる構成であっても、吸水溝56から上昇した水は吸水溝56の上端部56aで効果的に本体部51から離れて飛散する。この場合も段差部6を形成する必要がない分、製造が容易となる。
【0084】
【発明の効果】
(1)請求項1記載の本発明では、貯留した水から微細水滴を発生させる微細水滴生成部に送気して、前記微細水滴を空気中に拡散させ、微細水滴を含む混合空気を遠心分離してマイナスイオン化するようにしたマイナスイオン発生装置において、前記微細水滴生成部は、下側部が水中に没するように、かつ回転自在に配設した略漏斗状の吸水体を備え、しかも、当該吸水体の外周面に、多数の吸水溝を形成するとともに、当該吸水体の上部に形成したフランジ部周縁には、吸水体から飛散する水滴を打撃分裂可能とした多数の櫛歯を設けた。したがって、略漏斗状の吸水体が回転することにより、水がぬれ性によって吸水体の外周面に形成された吸水溝を上昇していき、やがて遠心力によって周囲に飛散し、飛散した水滴は多数の櫛歯により打撃されて微細に分裂されてマイナスイオンを効率的に発生させることができる。また、上記吸水溝の上端とフランジ部内周面との間に段差部を形成したことにより、吸水溝から上昇してきた水がこの段差部において吸水体から分離しやすくなり、遠心力によって円滑に飛散して微細水滴を多量に生成することが可能となる。
【0085】
(2)請求項2記載の本発明では、上記櫛歯の基端部に補強壁を設けたことにより、櫛歯のひずみなどを抑え、特に吸水体が高速で回転したときに騒音の発生を防止することができる。
【0087】
)請求項記載の本発明では、上記微細水滴を櫛歯により打撃分裂するとともに、より加速して周囲に飛散可能とするとともに、吸水体の周りに壁体を設け、同壁体内周面に飛散した前記水滴を衝突させて、より微細化可能としたことにより、櫛歯により打撃分裂された微細水滴がより加速して周囲に飛散し、前記壁体内周面に衝突して微細水滴がより微細化して、マイナスイオンを発生しやすい状態とすることができる。
【0088】
)請求項記載の本発明では、上記壁体の外周面に防振材を配設したことにより、高速回転する吸水体から発せられる騒音を防止でき、マイナスイオン発生装置を家庭などでも支障なく使用することが可能となる。
【0089】
)請求項記載の本発明では、上記請求項1〜のいずれか1項に記載のマイナスイオン発生装置に、放電によりマイナスイオンを発生させる放電式マイナスイオン発生源を付設するとともに、両者を同一筐体内に組み込んだことにより、放電式マイナスイオン発生源からのマイナスイオンで空間内のプラスイオンを中和して良好な環境を創出できるとともに、微細水滴を利用して生成した人間により優しいマイナスイオンで疲労回復、精神安定、体質改善、血液浄化、新陳代謝、抵抗力増進、自律神経調整、胃腸消化促進などの各種効果を生起することができる。このように、それぞれの特徴を生かしたマイナスイオン効果を最大限に引き出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るマイナスイオン発生装置の説明図である。
【図2】同マイナスイオン発生装置の分解斜視図である。
【図3】同マイナスイオン発生装置の要部拡大説明図である。
【図4】吸水体の説明図である。
【図5】放電式マイナスイオン発生部の拡大説明図である。
【図6】実施例に係るマイナスイオン発生装置の使用状態を示す説明図である。
【図7】吸水体の変形例を示す説明図である。
【図8】吸水体の変形例を示す説明図である。
【図9】吸水体の変形例を示す説明図である。
【図10】吸水体の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
A マイナスイオン発生装置
1 レナード式マイナスイオン発生部
2 放電式マイナスイオン発生部
3 筐体
5 吸水体
6 段差部
7 防振材
35a 円筒部
56 吸水溝
57 フランジ部
57a 補強壁
58 櫛歯

Claims (5)

  1. 貯留した水から微細水滴を発生させる微細水滴生成部に送気して、前記微細水滴を空気中に拡散させ、微細水滴を含む混合空気を遠心分離してマイナスイオン化するようにしたマイナスイオン発生装置において、
    前記微細水滴生成部は、下側部が水中に没するように、かつ回転自在に配設した略漏斗状の吸水体を備え、しかも、当該吸水体の外周面に、多数の吸水溝を形成するとともに、当該吸水体の上部に形成したフランジ部周縁には、吸水体から飛散する水滴を打撃分裂可能とした多数の櫛歯を設け、吸水溝の上端とフランジ部内周面との間に段差部を形成したことを特徴とするマイナスイオン発生装置。
  2. 櫛歯の基端部に補強壁を設けたことを特徴とする請求項1記載のマイナスイオン発生装置。
  3. 水滴を櫛歯により打撃分裂するとともに、より加速して周囲に飛散可能とするとともに、吸水体の周りに壁体を設け、同壁体内周面に飛散した前記水滴を衝突させて、より微細化可能としたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のマイナスイオン発生装置。
  4. 壁体の外周面に防振材を配設したことを特徴とする請求項記載のマイナスイオン発生装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のマイナスイオン発生装置に、放電によりマイナスイオンを発生させる放電式マイナスイオン発生源を付設するとともに、両者を同一筐体内に組み込んだことを特徴とするマイナスイオン発生装置。
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