JP2001321625A - 負イオン発生装置 - Google Patents

負イオン発生装置

Info

Publication number
JP2001321625A
JP2001321625A JP2000147719A JP2000147719A JP2001321625A JP 2001321625 A JP2001321625 A JP 2001321625A JP 2000147719 A JP2000147719 A JP 2000147719A JP 2000147719 A JP2000147719 A JP 2000147719A JP 2001321625 A JP2001321625 A JP 2001321625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
draining
unit
slope
negative ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000147719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4108250B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Okuyama
康久 奥山
Satoshi Fujii
聡 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP2000147719A priority Critical patent/JP4108250B2/ja
Publication of JP2001321625A publication Critical patent/JP2001321625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4108250B2 publication Critical patent/JP4108250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Humidification (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一本の筒体内に水分裂部と、気液分離部とを
組み込んで小型化を実現すると共に、圧損の少ない負イ
オン発生装置を提供する。 【解決手段】 一本の筒体1の内部に、水分裂部2と、
気液分離部3とを有している。筒体1は、旋回する空気
の流通路を形成し、下部から吹込まれた空気を旋回させ
つつ上部から送出させるものであり、水分裂部2は下段
に、気液分離部3は上段に配置されている。水分裂部2
は、噴射された水を空気中で分裂させて空気中に負イオ
ンを発生させる部分であり、気液分離部3は、分裂によ
って発生した空気中に含まれる水滴を捕捉させる部分で
ある。気液分離部3には、水切りユニット13が組み込
まれている。水切りユニット13は、旋回する空気の流
通口14を形成する開口と、分裂によって発生した空気
中に含まれる水滴を捕捉させる水切り部15とを有し、
筒体1内に脱着可能に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レナード効果(滝
効果)を利用して空気中に負イオンを発生させる負イオ
ン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、健康志向が高まるなか、室内空気
の清浄化はもとより更なる付加価値として空気イオンの
利用が注目されている。空気イオンは、我々の仕事の能
率や情緒に対して、明らかに影響をあたえる。特に負イ
オンは、精神を安定させ、呼吸器の機能を高める効果を
持つといわれている。
【0003】水滴が空中で分裂するとき、より正確に
は、水滴が障壁である金属板に衝突して微細水滴に分裂
するとき、付近の空気中に負イオンが発生し、微細水滴
が負イオンと等量の正電荷を得る。この現象は、レナー
ド効果(Lenard’effect)として古くから
知られている。その後、水滴が空気中で分裂するだけで
レナードと同様な効果が起こり得る事がシンプソン(S
immpson)によってたしかめられた。
【0004】レナード効果を利用して空気中に負イオン
を発生させる装置は、例えば特公平5−587555号
(先行例1)に記載され、また、このような負イオン発
生装置を一般家庭用又は事務所用として小型化をしたも
のは、例えば実開平4−126717号公報(先行例
2)に空気清浄機として開示されている。
【0005】図5に先行例2の構成を示す。図5におい
て、レナード効果を利用した負イオン発生装置は、要す
るに水分裂部101と、気液分離部102と、水槽10
3との組合わせからなるものである。水槽103内の水
は、ポンプ104で汲み出されて水分裂部101に供給
され、水分裂部101のノズル105から高圧で噴出さ
れ、水分裂部101の筒の内壁106に衝突して微細水
滴に分裂し、空気中に負イオンを生ずる。
【0006】一方、水分裂部101内には、送風機10
7から吸引された外気が吹込まれ、水分裂部101に発
生した負イオンを含む微細水滴は、空気の旋回流によっ
て気液分離部102に送風され、気液分離部102内
で、旋回しつつ上昇する間に、旋回流によって生じた遠
心力作用をうけて気液分離され、水滴は水槽103内に
戻され、負イオンを含む空気が送気口108から外気中
に送気される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構造に
よるときには、水分裂部101と、気液分離部102と
が、別個の筒状部分によって構成されるため、装置の小
型化を進める上での大きな制約があった。また、送風機
107で吸引した空気は、水分裂部101内を旋回しつ
つ下降し、その下降端で反転して接線方向に送り出され
て気液分離部102内に吹込まれ、気液分離部102内
を旋回しつつ上昇して送気口108より排出されること
になるため、圧損が大きく、大きな出力の送風機107
を必要とする。
【0008】本発明の目的は、一本の筒体内に水分裂部
と、気液分離部とを組み込んで小型化を実現すると共
に、圧損の少ない負イオン発生装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本発明による負イオン発生装置においては、噴射さ
れた水を空気の旋回流中で分裂させて空気中に負イオン
を発生させる水分裂部と、分裂によって発生した空気中
に含まれる水滴を捕捉させる気液分離部とを一本の筒体
の内部に有する負イオン発生装置であって、筒体は、旋
回する空気の流通路を形成し、下部から吹込まれた空気
を旋回させつつ上部から送出させるものであり、水分裂
部は下段に、気液分離部は上段に配置されているもので
ある。
【0010】また、気液分離部は、水切りユニットを有
し、水切りユニットは、旋回する空気の流通口を形成す
る開口と、分裂によって発生した空気中に含まれる水滴
を捕捉させる水切り部とを有するものである。
【0011】また、水切りユニットは、筒体の中心から
筒体の内周面に向けて角度をなして立ち上がる斜面を有
し、水切り部及び流通口は、斜面に設けられているもの
である。
【0012】また、水切りユニットは、上面が開放され
た中空逆円錐体であり、水切り部は、水切りユニットの
斜面の切り起こしによって形成された部分であり、中空
逆円錐体内に立ち上がり、水切り部の切り起こしによっ
て形成された開口は、空気の旋回流を受入れる流通口と
なるものである。
【0013】また、水切り部は扇形をなし、中空逆円錐
体の斜面に片持ち式に支持され、上方に立ち上げて流通
口の上方を覆うように中空逆円錐体の斜面に対し鋭角の
角度に折曲されているものである。
【0014】また、水切り部の開放端は、さらに中空逆
円錐体の斜面側に斜面とほぼ平行となるように折曲され
て空気流通口を通過してきた空気の旋回流を衝突させる
衝突面を形成しているものである。
【0015】また、水切りユニットは、2以上の水切り
部を有し、各水切り部は、中空逆円錐体の斜面に放射状
に形成され、各水切り板の切り起こしにより、中空逆円
錐体の斜面には、2以上の流通口が開口されているもの
である。
【0016】また、水切りユニットの中空逆円錐体の中
心には、ドレン抜き孔が開口され、水切り部に沿う中空
逆円錐体の斜面の板面は、水切り部に捕捉された水滴を
ドレン抜き孔に導く誘導面となるものである。
【0017】また、気液分離部には、2以上の水切りユ
ニットが上下段に組合わせて配置され、各段の水切りユ
ニットの流通口は、各段の水切りユニット間の空気の旋
回流の流通路を形成し、各段の水切りユニットの水切り
部は、空気の旋回流中に含まれた水滴を順次捕捉するも
のである。
【0018】また、水切りユニットは、一枚の円板状の
シートを加工したものであり、円板の円弧部分を除去
し、残された円板の対向縁間を接合して円錐形に組立て
られ、水切り部は、円板に付された切り抜き線に沿って
切り起こされた部分であり、流通口は、水切り部の切り
起こしによって円錐の斜面に形成された開口である。さ
らにシートを用いた打ち抜き加工などによっての製作も
可能となる。
【0019】そして本発明によれば装置の小型化が可能
となり、圧損の少ない負イオン発生装置が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1の発明においては、一本
の筒の内部に、噴射された水を空気の旋回流中で分裂さ
せて空気中に負イオンを発生させる水分裂部と、分裂に
よって発生した空気中に含まれる水滴を捕捉させる気液
分離部とを有するものである。これによって、一本の筒
の内部で、水の分裂による負イオンの発生と、気液分離
の処理が行なわれ、負イオン発生装置の小型化を実現す
る。また、筒体は、旋回する空気の流通路を形成し、下
部から吹込まれた空気を旋回させつつ上部から送出させ
るものであり、水分裂部は下段に、気液分離部は上段に
配置されている。このため、筒体の下部から吹込まれた
空気の旋回流は、旋回を続けながら筒内を上昇して水分
裂部と気液分離部とを順次経由し、筒体の上部より排出
され、圧力損失は少ない。
【0021】請求項2の発明においては、気液分離部
は、水切りユニットを有し、水切りユニットは、旋回す
る空気の流通口を形成する開口と、分裂によって発生し
た空気中に含まれる水滴を捕捉させる水切り部とを有す
るものであり、水切りユニットを筒体内にセットするこ
とによって水分裂部上部に気液分離部を形成させる。
【0022】請求項3の発明においては、水切りユニッ
トは、筒体の中心から筒体の内周面に向けて角度をなし
て立ち上がる斜面を有し、水切り部及び流通口は、斜面
に設けられているものである。空気の旋回流は旋回流の
流線を崩すことなく水切りユニットの斜面に開口された
流通口を流動し、空気は流通口を通過後、水切り部に接
触して空気中の水滴が水切り部の板面に捕捉される。
【0023】請求項4の発明においては、水切りユニッ
トは、上面が開放された中空逆円錐体であり、水切り部
は、水切りユニットの斜面の切り起こしによって形成さ
れた部分であり、中空逆円錐体の中空内に立ち上がり、
水切り部の切り起こしによって形成された開口は、空気
の旋回流を受入れる流通口となるものであり、中空逆円
錐体の斜面の一部を切り起こすことによって、水切り部
と、空気の流通口を同時に形成できる。
【0024】請求項5の発明においては、水切り部は扇
形をなし、中空逆円錐体の斜面に片持ち式に支持され、
上方に立ち上げて空気流通口の上方を覆うように中空逆
円錐体の斜面とに対し鋭角の角度に折曲されているもの
であり、水切り部は扇形をなすため、中空逆円錐体の外
周側の水切り部の面積が大きく、したがって、自ずから
外周側の流通口の開口面積が大きくなり、遠心力作用に
よって、筒体の内周側に振り切られながら旋回する空気
流をスムースに受入れ、大きな抵抗が生じない。
【0025】請求項6の発明においては、水切り板の開
放端は、さらに中空逆円錐体の斜面側に斜面に対しほぼ
平行となるように折曲されて空気流通口を通過してきた
空気の旋回流を衝突させる衝突面を形成しており、これ
によって、空気流通口を通過してきた空気の旋回流のピ
ッチが狭くなり、気液分離部での空気流の行程を増大さ
せ、気液分離効率を高める。
【0026】請求項7の発明においては、水切りユニッ
トは、2以上の水切り部を有し、各水切り部は、中空逆
円錐体の斜面に放射状に形成され、各水切り板の切り起
こしにより、中空逆円錐体の斜面には、2以上の空気流
通口が開口されており、空気の旋回流を筒体の全円周か
ら受入れて気液分離処理を行なう。
【0027】請求項8の発明においては、水切りユニッ
トの中空逆円錐体の中心には、ドレン抜き孔が開口さ
れ、水切り部に沿う中空逆円錐体の斜面の板面は、水切
り部に捕捉された水滴をドレン抜き孔に導く誘導面とな
り、水切り部に捕捉された水滴は、中空逆円錐体の中心
に集められ、ドレン抜き孔内を落下して筒体内の水槽部
に戻される。なお、空気の旋回流は、その殆どが筒体の
内周面に沿って上昇し、筒体中心部は負圧となり、中空
逆円錐体の中心に集められた水滴は、ドレン抜き孔内を
通して吸引される。
【0028】請求項9の発明においては、気液分離部に
は、2以上の水切りユニットが上下段に組合わせて配置
され、各段の水切りユニットの流通口は、各段の水切り
ユニット間の空気の旋回流の流通路を形成し、各水切り
ユニットの水切り部は、空気の旋回流中に含まれた水滴
を順次捕捉するものであり、空気の旋回流は、旋回流の
流線を殆ど崩さずに下段側の水切りユニットの流通口か
ら上段側の水切りユニットの流通口を経て流動し、圧力
損失を殆ど生じさせない。
【0029】請求項10の発明においては、水切りユニ
ットは、一枚の円板状のシートを加工したものであり、
円板の円弧部分を除去し、残された円板の対向縁間を接
合して円錐形に組立てられ、水切り部は、円板に付され
た切り抜き線に沿ってきり起こされた部分であり、流通
口は、水切り部の切り起こしによって円錐の斜面に形成
された開口である。円板に金属シート、プラスチックシ
ートなどを用い、打ち抜き加工などによって簡単に製作
できる。
【0030】
【実施例】以下に本発明の実施例を図によって説明す
る。図1、2において、本発明による負イオン発生装置
は、一本の筒体1の内部を水分裂部2と、気液分離部3
とに区画形成したものである。水分裂部2の形成領域の
下端に対応する筒体1の胴部外周には、空気吸込管4が
筒体1の接線方向に開口され、筒体1の上部外周には筒
体1の接線方向に開口する負イオンの吹出口5を有し、
筒体1の上部の内部空間には、送風機6(シロッコファ
ン)が内蔵されている。この実施例においては、空気吸
込管4の接続部分より下方の空間を水槽部7に利用し、
さらにその下方に区画形成された空間内にポンプ8を設
置している。水槽部7は、水分裂部2に給水すべき水を
蓄えるタンクである。送風機6は、筒体1の上部を塞ぐ
蓋9に据え付けたモーター10によって回転駆動され、
送風機6の駆動によって、筒体1内には、外気が空気吸
込管4から吹出口5に至る旋回空気の流通路が形成され
る。すなわち、外気が吸込管4を通して筒体1内に吸引
され、吸引された空気は旋回しながら筒体1内を上昇
し、水分裂部2、気液分離部3を経て吹出口5から筒体
1の外部に排出されるものである。水分裂部2は、噴射
された水を空気の旋回流中で分裂させて空気中に負イオ
ンを発生させる部分であり、気液分離部3は、分裂によ
って発生した空気中に含まれる水滴を捕捉させる部分で
ある。水分裂部2には、水噴射用ノズル11を備えたノ
ズル配管12が筒体1の中心に立ち上げられている。ノ
ズル配管12は、ポンプ8に接続され、水槽部7内の水
は、ポンプ8で汲み上げてノズル配管12に供給され、
各ノズル11から噴射される。気液分離部3には、1ま
たは2以上の水切りユニット13が組み込まれている。
水切りユニット13は、図3に示すように、旋回する空
気の流通口14を形成する開口と、分裂によって発生し
た空気中に含まれる水滴を捕捉させる水切り部15とを
有するものである。水切りユニット13は、上面が開放
された中空逆円錐体であり、筒体1の中心から筒体1の
内周面に向けて角度をなして立ち上がる斜面16を有
し、水切り部15及び流通口14は斜面16に設けられ
ているものであるが、この実施例において、水切りユニ
ット13は、図4に示すように、一枚の円板状のシート
17から、中心角θを含む円弧部分18を除去し、残さ
れた円板の対向縁に重なり代19を確保し、この重なり
代19、19を接着、接合して円錐形に組立てたもので
ある。シート17には、円弧状の外周切抜き線20と、
内周切抜き線21と、両切抜き線20、21の一端間を
つなぐ半径方向の切抜き線22とが付され、水切り部1
5は、3方の切抜き線20、21、22に沿って切り起
こされた部分であり、流通口14は、水切り部15の切
り起こしによって円錐の斜面に形成された開口である。
水切り部15は、扇形をなし、中空逆円錐体の斜面16
に片持ち式に支持され、上方に立ち上げて空気流通口1
4の上方を覆うように中空逆円錐体の斜面16に対し鋭
角な角度に折曲されているものである。また、水切り部
15の開放端は、図3に示すように、さらに中空逆円錐
体の斜面16側に斜面とほぼ平行となるように折曲され
て空気流通口14を通過してきた空気の旋回流を衝突さ
せる衝突面23となっている。水切りユニットのシート
には、金属シート(アルミホイル)、プラスチックシー
トなどを用いれば、打ち抜き加工などによって簡単に製
作できる。
【0031】円錐形に組立てられた水切りユニット13
は、図3に示すように中空円錐体の中心から放射状に配
列された2以上の水切り部15が形成され、あわせて中
空逆円錐体の斜面には、各水切り部15の切り起こしに
より、自ずから2以上の流通口14が放射状に開口され
る。本発明においては、さらに、水切りユニット13の
中空逆円錐体の中心には、ドレン抜き孔24を開口す
る。ドレン抜き孔24は、水切り部15に捕捉された水
滴を落下させる孔であり、水切り部15に沿う中空逆円
錐体の斜面16の両面の板面は、水切り部15に捕捉さ
れた水滴をドレン抜き孔24に導く誘導面となる。
【0032】実施例において、気液分離部3には、一定
間隔をおいて、1または、2以上の水切りユニット13
を定位置に固定して上下段に組合わせて配置する。次に
ポンプ8を駆動して水槽部7内の水を汲み上げ、これを
ノズル配管12に供給し、各ノズル11から筒体1の内
壁面に向けて噴出する。一方、送風機6を駆動すると、
筒体1内に吸引力が生じ、吸込管4から外気が筒体1内
に吸引され、吸引された空気は、筒体1内を吹出口5に
向けて旋回しつつ上昇する。水分裂部2においては、各
ノズル11から噴出された水が筒体1の内壁に衝突し、
或いは筒体1内を上昇する空気の旋回流に巻き込まれて
微細水滴に分裂し、空気中に負イオンを発生させる。空
気の旋回流は、発生した負イオンを伴って気液分離部3
に向かうが、同時に発生した微細水滴を旋回による遠心
力作用により筒体1の内壁に振り切りつつ、気液分離部
3に導入される。気液分離部3においては、空気は、1
または2以上を組合わせて上下2段以上配置された各段
の水切りユニット13、13・・の各流通口14内を旋
回流fの流線を崩すことなく通過するが、図3に示すよ
うに各段の水切りユニット13においては、旋回流の流
線を殆ど崩さずに空気の旋回流を筒体1の全円周から受
入れ、さらに、下段側の水切りユニット13aの流通口
14と上段側の水切りユニット13bの各流通路14間
が旋回流fの流通路となって、空気が流動し、各水切り
ユニット13a、13bの各水切り部15に順次接触し
て空気の旋回流中に含まれた水滴が板面に捕捉される。
なお、水切り部15は中空逆円錐体の外周側の面積が大
きい扇形であり、したがって、外周側の流通路14の開
口面積が自ずから大きくなっているので、遠心力作用に
よって、筒体1の内周側に振り切られながら旋回する多
量の空気流がスムースに受入れられ、流通口14を通過
する際に大きな流動抵抗は生じない。各段の水切りユニ
ット13a、13bの流通口14を通過した空気の旋回
流は、水切りユニット13a、13b毎に水切り部15
の衝突面23に衝突し、流線が下側に曲げられて空気の
旋回流のピッチが狭くなり、この結果、気液分離部3で
の空気流の行程が増大し、気液分離効率を高めることが
できる。気液分離部3を通過して水滴が除去された負イ
オンを含む空気は、旋回流を保ちつつ、送風機6に吸引
され、吹出口5から筒体1の接線方向に筒体1の外部に
送出される。一方水切り部15の板面に捕捉された水滴
は、中空逆円錐体の中心に集められ、ドレン抜き孔24
内を落下して水槽部7に戻される。なお、空気の旋回流
は、その殆どが筒体1の内周面に沿って上昇するため、
筒体1の中心部は負圧となり、中空逆円錐体の中心に集
められた水滴は、ドレン抜き孔24内を通して積極的に
吸引され、ノズル配管12を伝わって水槽部7内に戻さ
れ、繰返し水分裂部2に供給される。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によるときには、
一本の筒の内部に、水分裂部と、気液分離部とを組み込
んだものであるため、一本の筒の内部で、水の分裂によ
る負イオンの発生と、気液分離の処理が行なわれるた
め、小型化が可能であり、一体型で、コンパクトな扱い
やすい負イオン発生装置を提供できる。また、筒体は、
旋回する空気の流通路を形成し、筒体の下部から吹込ま
れた空気の旋回流は、旋回を続けながら筒内を上昇して
水分裂部と気液分離部とを順次経由し、旋回流の流線が
殆ど崩されず、スムースに流動して筒体の上部より排出
されるため、筒体内での圧力損失は少ない。さらに、気
液分離部に組み込む水切りユニットは、旋回する空気の
流通路を形成する開口と、分裂によって発生した空気中
に含まれる水滴を捕捉させる水切り部とを有し、筒体内
にセットすることによって水分裂部上に気液分離部を容
易に形成できる。本発明によれば、水切りユニットを標
準化し、水切りユニットの使用枚数の選定によって必要
とする気液分離機能を得ることができ、さらに、風量や
水滴の状況に応じて水切り部の立上り角度や、上下段の
水切りユニットの相対関係位置を調整することにより装
置の最適設計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例における負イオン発生装
置の平面図 (b)同負イオン発生装置の断面正面図
【図2】(a)同気液分離部の平面図 (b)同水分裂部と気液分離部との関係を示す正面図
【図3】同水切りユニットの組合せ状態を示す図
【図4】(a)同水切りユニットの組立て前の平面図 (b)同組立て後の正面図 (c)同図4(b)におけるイ方向からの矢視図
【図5】従来のイオン発生装置(空気清浄装置)の概略
【符号の説明】
1 筒体 2 水分裂部 3 気液分離部 13 水切りユニット 14 流通口 15 水切り部 16 斜面 18 円弧部分 20 外周切抜き線 21 内周切抜き線 22 半径方向の切抜き線 23 衝突面 24 ドレン抜き孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射された水を空気の旋回流中で分裂さ
    せて空気中に負イオンを発生させる水分裂部と、分裂に
    よって発生した空気中に含まれる水滴を捕捉させる気液
    分離部とを一本の筒体の内部に有する負イオン発生装置
    であって、 前記筒体は、旋回する空気の流通路を形成し、下部から
    吹込まれた空気を旋回させつつ上部から送出させるもの
    であり、前記水分裂部は下段に、前記気液分離部は上段
    に配置されていることを特徴とする負イオン発生装置。
  2. 【請求項2】 気液分離部は、水切りユニットを有し、
    前記水切りユニットは、旋回する空気の流通口を形成す
    る開口と、分裂によって発生した空気中に含まれる水滴
    を捕捉させる水切り部とを有するものであることを特徴
    とする請求項1記載の負イオン発生装置。
  3. 【請求項3】 水切りユニットは、筒体の中心から前記
    筒体の内周面に向けて角度をなして立ち上がる斜面を有
    し、水切り部及び流通口は、斜面に設けられているもの
    であることを特徴とする請求項2記載の負イオン発生装
    置。
  4. 【請求項4】 水切りユニットは、上面が開放された中
    空逆円錐体であり、水切り部は、前記水切りユニットの
    斜面の切り起こしによって形成された部分であり、前記
    中空逆円錐体内に立ち上がり、前記水切り部の切り起こ
    しによって形成された開口は、空気の旋回流を受入れる
    流通口となるものであることを特徴とする請求項3記載
    の負イオン発生装置。
  5. 【請求項5】 水切り部は扇形をなし、中空逆円錐体の
    斜面に片持ち式に支持され、上方に立ち上げて流通口の
    上方を覆うように前記中空逆円錐体の斜面とほぼ平行に
    折曲されているものであることを特徴とする請求項3記
    載の負イオン発生装置。
  6. 【請求項6】 水切り板の開放端は、さらに中空逆円錐
    体の斜面側に折曲され、流通口を通過してきた空気の旋
    回流を衝突させる衝突面を形成しているものであること
    を特徴とする請求項5記載の負イオン発生装置。
  7. 【請求項7】 水切りユニットは、2以上の水切り部を
    有し、前記各水切り部は、中空逆円錐体の斜面に放射状
    に形成され、前記斜面の切り起こしにより、前記中空逆
    円錐体の斜面には、2以上の空気流通口が開口されてい
    るものであることを特徴とする請求項5記載の負イオン
    発生装置。
  8. 【請求項8】 水切りユニットの中空逆円錐体の中心に
    は、ドレン抜き孔が開口され、水切り部に沿う前記中空
    逆円錐体の斜面の板面は、前記水切り部に捕捉された水
    滴を前記ドレン抜き孔に導く誘導面となるものであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の負イオン発生装置。
  9. 【請求項9】 気液分離部には、2以上の水切りユニッ
    トが上下段に組合わせて配置され、各段の前記水切りユ
    ニットの流通口は、各段の前記水切りユニット間での空
    気の旋回流の流通路を形成し、前記各水切りユニットの
    水切り部は、空気の旋回流中に含まれた水滴を順次捕捉
    するものであることを特徴とする請求項2記載の負イオ
    ン発生装置。
  10. 【請求項10】 水切りユニットは、一枚の円板を加工
    したものであり、円板の円弧部分を除去し、残された前
    記円板の対向縁間を接合して円錐形に組立てられ、水切
    り部は、円板に付された切り抜き線に沿って切り起こさ
    れた部分であり、流通口は、前記水切り部の切り起こし
    によって円錐の斜面に形成された開口であることを特徴
    とする請求項2記載の負イオン発生装置。
JP2000147719A 2000-05-19 2000-05-19 負イオン発生装置 Expired - Fee Related JP4108250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147719A JP4108250B2 (ja) 2000-05-19 2000-05-19 負イオン発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147719A JP4108250B2 (ja) 2000-05-19 2000-05-19 負イオン発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001321625A true JP2001321625A (ja) 2001-11-20
JP4108250B2 JP4108250B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=18653866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000147719A Expired - Fee Related JP4108250B2 (ja) 2000-05-19 2000-05-19 負イオン発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4108250B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003061746A1 (en) * 2002-01-25 2003-07-31 Matsushita Ecology Systems Co., Ltd. Inhalator
JP2006003066A (ja) * 2004-06-14 2006-01-05 Cuckoo Electronics Co Ltd 加湿器の噴霧装置
KR100621892B1 (ko) 2004-09-10 2006-09-19 오상복 습식 집진기
WO2013009207A1 (ru) * 2011-07-08 2013-01-17 Закрытое Акционерное Общество "Вкм Групп" Способ ионизации воздуха и устройство для его осуществления
CN112413731A (zh) * 2019-08-22 2021-02-26 广东美的制冷设备有限公司 空气净化模块及空调室内机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003061746A1 (en) * 2002-01-25 2003-07-31 Matsushita Ecology Systems Co., Ltd. Inhalator
JP2006003066A (ja) * 2004-06-14 2006-01-05 Cuckoo Electronics Co Ltd 加湿器の噴霧装置
KR100621892B1 (ko) 2004-09-10 2006-09-19 오상복 습식 집진기
WO2013009207A1 (ru) * 2011-07-08 2013-01-17 Закрытое Акционерное Общество "Вкм Групп" Способ ионизации воздуха и устройство для его осуществления
RU2576513C2 (ru) * 2011-07-08 2016-03-10 Общество с ограниченной ответственностью "ВКМ групп" Способ ионизации воздуха и устройство для его осуществления
CN112413731A (zh) * 2019-08-22 2021-02-26 广东美的制冷设备有限公司 空气净化模块及空调室内机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4108250B2 (ja) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4310954B2 (ja) サイクロン集塵装置
US6391100B1 (en) Method and apparatus for cleaning a gas
JPH11300135A (ja) 微細水滴発生装置
CA2432821A1 (en) Oil separator for a welder
JP2001321625A (ja) 負イオン発生装置
JP2000005535A (ja) 気液分離装置
JP4869510B2 (ja) 気水分離装置
JP3730075B2 (ja) 負イオン発生装置
JP2002028635A (ja) オゾン水生成器における気液分離装置
JP5959743B2 (ja) ミストサウナ装置
KR100556440B1 (ko) 다중 사이클론 집진장치
JPH11300238A (ja) 微細水滴発生装置
JPH11207125A (ja) 空気清浄機
JPH10160211A (ja) 負イオン発生装置
JP2004148296A (ja) ミスト分離装置
JPH0566163B2 (ja)
JP3404616B2 (ja) 負イオン発生装置
JP2572060Y2 (ja) オイルミスト除去装置
JP2003343885A (ja) 微細水滴発生装置
JP3138914B2 (ja) 負イオン発生装置
JP4197057B2 (ja) 負イオン発生装置
JP3404617B2 (ja) 負イオン発生装置
JPH0632811Y2 (ja) 噴霧装置における噴霧筒
JPS5849719B2 (ja) 遠心ポンプ装置
JPH09145009A (ja) 気水分離器

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees