JP2003343885A - 微細水滴発生装置 - Google Patents

微細水滴発生装置

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JP2003343885A
JP2003343885A JP2002156908A JP2002156908A JP2003343885A JP 2003343885 A JP2003343885 A JP 2003343885A JP 2002156908 A JP2002156908 A JP 2002156908A JP 2002156908 A JP2002156908 A JP 2002156908A JP 2003343885 A JP2003343885 A JP 2003343885A
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gas
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JP2002156908A
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Satoshi Fujii
聡 藤井
Yasuhisa Okuyama
康久 奥山
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
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Matsushita Ecology Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の大きさに対応でき安価な気液接触部外
枠の作成。 【解決手段】 噴射部4と気液接触部102と送風手段
101と気液接触部102に送風手段101から送られ
てくる空気流の導入口3を備え、噴射部4から気液接触
部102に水を噴射し水を分裂させて微細水滴を発生さ
せ、送風手段101により導入口を介して空気を送り微
細水滴混合空気とする装置で、気液接触部102を多角
形の筒形状2とし気液接触部102に送風手段101か
ら送られてくる空気流が旋回流となるように導入口3を
設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レナード効果(滝
効果)を利用して空気中に微細水滴を発生させる微細水
滴発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、健康志向が高まるなか、室内空気
の清浄化はもとより更なる付加価値として空気イオンを
含む微細水滴の利用が注目されている。空気イオンを含
んだ微細水滴は、我々の仕事の能率や情緒に対して、明
らかに影響をあたえる。特に負イオンを含んだ微細水滴
は、精神を安定させ、呼吸器の機能を高める効果を持つ
といわれている。
【0003】水滴が空中で分裂するとき、より正確に
は、水滴が障壁である金属板に衝突して微細水滴に分裂
するとき、付近の空気中に負イオンが発生し、微細水滴
が負イオンと等量の正電荷を得る。この現象は、レナー
ド効果(Lenard’effect)として古くから
知られている。その後、水滴が空気中で分裂するだけで
レナードと同様な効果が起こり得る事がシンプソン(S
immpson)によってたしかめられた。
【0004】レナード効果を利用して空気中に微細水滴
を発生させる装置は、例えば特開平06−170143
(先行例1)に記載されている。
【0005】図5に先行例の構成を示す。図5おいて、
レナード効果を利用した微細水滴発生装置は、送風手段
101と気液接触部102と連通管103と気水分離部
104より構成され、気液接触部102の円筒体105
は、上部に接線方向をなす空気の導入口106、下部に
空気の導出口103aを持つ。気水分離部104の円筒
体107は、上部に空気の導出口108、下部に空気の
導入口103bを持つ。導出口103aと導入口103
bとをつなぐ連通管103は、上面から見て、両円筒体
105、107の接線方向をなす。送風手段101で外
部空気を取り入れる。空気は導入口106から導入さ
れ、円筒体105内の内周面に沿って概略下向き螺旋状
に流れ、その間にノズル109から噴射された液滴と接
触する。空気中のダストが液滴に付着して空気の清浄化
がなされる。連通管103を経て円筒体107の内面に
沿って概略上向き螺旋状に流れ、導出口108から清浄
空気が排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の微細
水滴発生装置では、気液接触部が円筒の形状となり、帯
電によるイオンの発生低減を目的として金属で外郭を製
作する場合、型費がかかるあるいは寸法精度がでない等
の課題があり、種々の大きさに対応でき安価な気液接触
部を作成することが要求されている。
【0007】また、空気清浄性能あるいは負イオン発生
量を確保するために噴射部であるノズルを増やした時
に、各々のノズルの影響により各能力がダウンするとい
う課題がある。これは上部のノズルより噴射された水が
気液接触部外郭内面に水膜を作り、この水膜上に下部の
ノズルより噴射された水が衝突するため、水膜により壁
面への衝突エネルギーが緩和され、微細水滴の発生量も
少なくなるためで、ノズルを増やしたときノズル間の影
響による能力の低減を抑制することが要求されている。
【0008】また気液接触部より搬送された空気が装置
の外部に送られる際にそのまま吹出すと大粒の水滴が外
部に吹出されることとなり、すなわち大粒の水滴に含ま
れた塵あるいは細菌等を放出することとなり、さらには
加湿量が多くなり使用環境が限られる等の課題があり、
塵等を含まない微細水滴のみを装置より吹出すことが要
求されている。
【0009】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、加工が容易な気液接触部外郭を提供で
き、また多数のノズルによる各々の干渉による能力ダウ
ンを低減することができ、さらに装置からは微細水滴の
みが吹出される微細水滴発生装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の微細水滴発生装
置は上記目的を達成するために、送風手段から送られて
くる空気流が旋回流となる位置に導入口が設けられ、旋
回流が崩れない筒形状である多角形の気液接触部外郭を
備えたものである。
【0011】本発明によれば種々の大きさに対応でき、
作成容易かつ安価な気液接触部を備えた微細水滴発生装
置が得られる。
【0012】また他の手段は、多角形の形状をした気液
接触部中央には多数のノズルを備えた噴射部を有し、噴
射部上方より見てノズルを千鳥配置としたものである。
【0013】そして本発明によれば上部より噴射された
水流の一部は気水接触部外郭内面に衝突し内面壁面上を
広がるが、多角形状をした外郭の稜により遮られ多角形
の一面以上に広がる現象を抑制する。これにより千鳥配
置とされた下部のノズルは上部のノズルによる水膜の影
響を受けづらく、つまりノズルを多数にしたときの水膜
の干渉による能力ダウンを抑制できる微細水滴発生装置
が得られる。
【0014】また他の手段は、気液接触部と気水分離部
の間に水槽を備え、送風空気が水を貯水した水槽の水面
上部を通過し気水分離部に導かれる構造としたものであ
る。
【0015】本発明によれば気液接触部を通過した多数
の大粒の水滴を含む空気が水面上を通過することによ
り、大粒水滴が水面に取り込まれることとなり、一定の
気水分離性能を有した微細水滴発生装置が提供できる。
【0016】また他の手段は、気液接触部通過空気は気
液接触部を上から下へ流れ、気液接触部下面に設けられ
水を貯水した水槽上で反転する構造としたものであり、
大粒の水滴は気液接触部下面に向かう過程で水槽の中に
取り込まれ、微細水滴を多く含んだ空気が反転して気水
分離部へ向かう微細水滴発生装置が得られる。
【0017】また他の手段は、気液接触部より流入する
空気は気水分離部内に旋回する方向で導入され、下から
上の方向に向かい、気水分離部が多角形の筒形状である
構造としたものである。
【0018】そして本発明によれば、気水分離部に導入
する時点で多角形の筒形状である気水分離部の壁面に気
流が衝突し水滴回収が行なわれるため気水分離性能が確
保された微細水滴発生装置が提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は噴射部と気液接触部と送
風手段と気液接触部に送風手段から送られてくる空気流
の導入口を備え、噴射部から気液接触部に水を噴射し水
を分裂させて微細水滴を発生させ、気液接触部に送風手
段により導入口を介して空気を送り微細水滴混合空気と
する微細水滴発生装置であり、気液接触部を多角形の筒
形状とし気液接触部に送風手段から送られてくる空気流
が旋回流となるように導入口を設けたもので、気液接触
部外郭をステンレス等金属を用いる場合でも金型を用い
なくとも曲げ加工のみで作成でき、寸法精度の良い、ま
た安価である気液接触部外郭が作成できるという作用を
有する。
【0020】また、気液接触部は中央に多数のノズルを
備えた噴射部を有し、ノズルを千鳥配置とした構成であ
り、上部ノズルから噴射された水流の一部は気液接触部
外郭内面に衝突し内面壁面上を広がるが、多角形状をし
た外郭の稜により遮られ多角形の一面以上に広がる現象
を抑制するため多数のノズルの干渉による能力ダウンを
抑制できるという作用を有する。
【0021】また、気液接触部と気水分離部の間に水槽
を備え、水槽は噴射部に送水する水を貯水し、送風手段
により取り込まれた空気は気液接触部を経て水を貯水し
た水槽の水面上部を通過し気水分離部に導かれる構造と
したため、多数の大粒の水滴を含む空気が水槽の水面上
を通過することにより、大粒水滴が水面に取り込まれ、
結果装置吹出口から吹出される水滴が微細水滴となると
いう作用を有する。
【0022】また、送風手段により取り込まれた空気
は、気液接触部を上から下へ流れ、気液接触部下面に設
けられ水を貯水した水槽上で反転し、気水分離部に向か
う構成としたもので、気流が上から下へ向かう過程で大
粒の水滴は下方の水槽に落下していき、また気水分離部
に向かうにあたり下から上に向かうため、気水分離部ま
でに大きい水滴が水槽へ落下・除去できるという作用を
有する。
【0023】また、気液接触部より流入する空気は気水
分離部内に旋回する方向で導入され、下から上の方向に
向かい、気水分離部の下部には捕捉水を貯水する水槽が
設けられた構造で気水分離部が多角形の筒形状であるた
め、導入された空気が壁面に衝突することにより水滴分
離がなされ大粒の水滴が壁面に沿って落下し、水槽内に
回収されるという作用を有する。
【0024】
【実施例】(実施例1)以下に本発明の実施例を図によ
って説明する。図1、2において送風手段101により
吸込口1から空気が取り込まれ、取り込まれた空気が送
風手段101を介して、気液接触部102の外郭である
正八角形の筒2の天面一部を気液接触部102の空気導
入口である気液接触部導入口3とした構造で連結された
気液接触部102に空気が送り込まれる構造としたもの
である。気液接触部導入口3は正八角形の筒2の外郭の
外輪を構成する八角形の頂角を結ぶ円の接線方向より導
入される方向で備えられており、気液接触部導入口3よ
り導入された空気は滑らかな旋回流の形状を保ちつつ気
液接触部102を降下する。一方、気液接触部102内
には八角形の中心の位置に垂直となる方向で噴射部4が
設けられている。噴射部4は中心に円筒状の噴射筒5を
備え、水槽6を貫通し送水手段7に連結されており、噴
射筒5の気液接触部102に位置する範囲では多数のノ
ズル109を有したものである。本図では噴射筒5を円
筒形状で示したが、加工性において角柱とした場合でも
噴射部4近傍の空気旋回流は負圧の位置となるため、性
能上何ら問題はない。噴射部4に設けられたノズル10
9は送水手段7より送水された高圧水を正八角形の筒2
の内面に衝突する向きに、つまり正八角形の筒2の各面
にノズル109より噴射された水流が直角に衝突する向
きに噴射するように取り付けられており、正八角形の筒
2の内面に高速で衝突することにより水流は微細な水滴
に分裂され、気液接触部102内を微細水滴空間にす
る。ノズル109は噴射筒5に各段4個づつ千鳥に配置
され、すなわち第1の列のノズル109aに対し第2の
列のノズル109bは上面より見て45°位相をずらし
た角度で取りつけられている。本実施例において各段の
ノズル109が噴射筒5上方より見て位相をずらして取
り付けられた配置を千鳥配置と呼ぶ。第1列のノズル1
09aより噴射された水流は正八角形の筒2の第1の内
壁面2aに衝突し一部は壁面に沿って拡散し、壁面に沿
って拡散する水流は第1の壁面2aを形成する稜8まで
拡散すると第2の内壁面2bまで到達せずに稜8に沿っ
て落下する。一方第2の列のノズル109bより噴射さ
れた水流の一部は第2の内壁面2bに衝突拡散するが、
同様に壁面を沿って拡散した水流は第1の内壁面2aま
で到達せずに稜8にそって落下する。これより第1の列
のノズル109aより噴射した水流は第2の列のノズル
109bより噴射した水流の衝突面にあたる第2の内壁
面2bに水膜を作ることなく稜8に沿って落下するた
め、第2の列のノズル109bより噴射された水流は第
1の列のノズル109aより噴射された水流により発生
する微細水滴の量の性能に対し何ら変わることない性能
を維持することとなる。第2の列のノズル109bと第
3の列のノズル109cとの関係に関しても同様であ
る。このとき第1の列のノズル109aの噴射面2aと
第3の列のノズル109cの噴射面2aが同一となる
が、第1の列のノズル109aより噴射され正八角形の
筒2の内面に沿って落下する水流は、内面が筒である場
合と多角形である場合とではあきらかに第3の列のノズ
ル109cからの噴射水流が内面に衝突する衝突エネル
ギーに差があり、つまり内面が多角形のときは稜8に沿
って落下する水流が多くなるため噴射面2a全体の水膜
が薄くなり、内面を多角形の筒形状2とすることにより
第1の列のノズル109aより噴射された水流の影響を
第3の列のノズル109cは受け難くなる。また本実施
例では多角形の筒2を正八角形としたがノズル109の
取り付けが各段4個で3段取り付けの場合、正12角形
とすればより上段のノズル109の水膜による影響を受
け難くなる。
【0025】なお本実施例では気液接触部102を正八
角形としたが多角形の角数が多くなれば抵抗なく空気旋
回流が気液接触部102内を通過することは言うまでも
なく、また多角形の角数が少なくなった場合はノズル1
09より噴射された水流が稜8に回収されやすくなるこ
とは言うまでもない。
【0026】また本実施例では気液接触部102の外郭
を多角形としたが、多角形の稜8を溝とした場合に壁面
をつたう水流が溝に回収されやすくなることは言うまで
もない。
【0027】一方、送風手段101により送り込まれた
空気は気液接触部102内で微細水滴と交わり、気水分
離部104により大粒の水滴は分離され水槽6に回収さ
れ微細な水滴を含んだ空気のみが吹出口9より装置外部
に噴出されることとなる。
【0028】(実施例2)図3は微細水滴発生装置の気
液接触部以降の拡大断面図である。なお、本実施例は実
施例1と同一の部分は同一の構成要素であり、実施例1
に示す符号と同一のものの説明は省略する。図に示す様
に、気液接触部102を通過した微細水滴を含んだ空気
は、気液接触部102下部側面に正八角形2の外輪を構
成する八角形の頂角を結ぶ円の接線方向より排出される
方向で設けられた連通管103を通り気水分離部104
へ導かれる。気液接触部102内ではノズル109より
噴射された水の一部が正八角形の筒2の内壁を伝い水槽
6に導かれ、一方微細水滴を含んだ空気も水槽6で反転
し気水分離部104へ向かうため、空気中に含まれてい
る大粒の水滴は水槽6に貯水した水に取り込まれること
となる。
【0029】一方、連通管103の下面は水槽6の一部
であり、常時水が蓄えられており連通管103を通過す
る水滴を含んだ空気は水面の上方を通過するため、連通
管103を通過する時に大粒の水滴は水槽6内に吸収さ
れる。この時の連通管103内風速は5m/sec程度
がのぞましく、風速が大きいと水槽6水面の水を掻き上
げてしまい気水分離性能は逆に悪くなる。
【0030】連通管103は気液接触部102と気水分
離部104を結ぶ管であり、気水分離部104の下部に
接続されている。気水分離部104は四角の角柱10で
あり、下部は水槽6の一部であり、中段には気水分離手
段として1または2以上の水切りユニット11が装備さ
れ、上段に吹出口9が位置する構造となっている。
【0031】水切りユニット11は、旋回する空気の流
通口12を形成する開口と、分裂によって発生した空気
中に含まれる水滴を捕捉させる水切り部13とを有する
ものであり、上面が開放された中空逆円錐体で、気水分
離部104の中心から気水分離部104の外郭である角
柱10の内周面に向けて角度をなして立ち上がる斜面1
4を有し、水切り部13及び流通口12は斜面14に設
けられているものである。水切り部13は扇形をなし、
中空逆円錐体の斜面14に片持ち式に支持され、上方に
立ち上げて空気流通口12の上方を覆うように中空逆円
錐体の斜面14に対し鋭角な角度に折曲されているもの
である。
【0032】この実施例において、水切りユニット11
は、図4に示すように、一枚の円板状のシート15か
ら、中心角θを含む円弧部分16を除去し、残された円
板の対向縁に重なり代17を確保し、この重なり代1
7、17を接着、接合して円錐形に組立てたものであ
る。シート15には、円弧状の外周切抜き線18と、内
周切抜き線19と、両切抜き線18、19の一端間をつ
なぐ半径方向の切抜き線20とが付され、水切り部13
は、3方の切抜き線18、19、20に沿って切り起こ
された部分であり、流通口12は、水切り部13の切り
起こしによって円錐の斜面に形成された開口である。水
切り部13は、扇形をなし、中空逆円錐体の斜面14に
片持ち式に支持され、上方に立ち上げて空気流通口12
の上方を覆うように中空逆円錐体の斜面14に対し鋭角
な角度に折曲されているものである。また、水切り部1
3の開放端は、図4に示すように、さらに中空逆円錐体
の斜面14側に斜面とほぼ平行となるように折曲されて
空気流通口12を通過してきた空気の旋回流を衝突させ
る衝突面21となっている。水切りユニット11のシー
トには、金属シート(アルミホイル)、プラスチックシ
ートなどを用いれば、打ち抜き加工などによって簡単に
製作できる。
【0033】円錐形に組立てられた水切りユニット11
は、図4に示すように中空円錐体の中心から放射状に配
列された2以上の水切り部13が形成され、あわせて中
空逆円錐体の斜面には、各水切り部13の切り起こしに
より、自ずから2以上の流通口12が放射状に開口され
る。本発明においては、さらに、水切りユニット11の
中空逆円錐体の中心には、ドレン抜き孔22を開口す
る。ドレン抜き孔22は、水切り部13に捕捉された水
滴を落下させる孔であり、水切り部13に沿う中空逆円
錐体の斜面14の両面の板面は、水切り部13に捕捉さ
れた水滴をドレン抜き孔22に導く誘導面となる。
【0034】連通管103を通過した微細水滴を含んだ
空気は気水分離部104の外郭および内壁を形成する角
柱10の内壁面に衝突し、一方水切りユニット11は中
空逆円錐体の斜面14に対し鋭角な角度に折曲された水
切り部13を有するものであり、微細水滴を含んだ空気
は水切りユニット11に備えた空気流通口12を通過す
るために旋回流となって水切りユニット11に導かれ
る。このため微細水滴を含んだ空気は水切りユニット1
1に侵入する前に角柱10の各々の面に衝突し水滴が分
裂するとともに、遠心分離も重なり大粒の水滴が角柱1
0の内壁に付き壁面に沿って落下し、水槽6に回収され
る。
【0035】一方、水切りユニット11に侵入した微細
水滴を含んだ空気は水切りユニット11に具備した水切
り部13に衝突、または水切り部13を通過後遠心分離
により角柱10の内壁面に付きドレン抜き孔22を介し
て水槽6に回収される。このため吹出口9より排出され
る空気は微細水滴のみを含んだものとなり、大粒の水滴
は全て水槽6に回収されることとなる。また水切りユニ
ット11の枚数を増減させることにより気水分離性能は
容易に変えることができる。水槽6に回収された水は再
び送水手段7により噴射部4に送り込まれ、ノズル10
9より噴射されることとなる。
【0036】なお本実施例では気水分離部104を四角
の角柱としたが多角形の角数が多くなれば抵抗なく空気
旋回流が気水分離手段である水切りユニット11を通過
するため水切りユニット11を通過した後の微細水滴を
含んだ空気旋回流内の遠心分離による気水分離能力が上
昇することは言うまでもなく、また多角形の角数が少な
くなった場合は水切りユニット11に微細水滴を含んだ
空気が侵入する前に気水分離部104の多角形の筒内面
への衝突による気水分離性能が上昇することは言うまで
もない。
【0037】また本実施例では気水分離部104の外郭
を角柱10としその壁面での衝突により気水分離を行な
ったが、衝突板を用いてもよく、その作用効果に差異は
生じない。
【0038】また本実施例では気水分離手段は水切りユ
ニット11を用い遠心分離および衝突により気水分離を
行なったが、圧縮/膨張による気水分離手段・遠心分離
のみによる気水分離手段を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば噴射部から気液接触部に水を噴射し水を分裂
させて微細水滴を発生させ、気液接触部に送風手段によ
り導入口を介して空気を送り微細水滴混合空気とする微
細水滴発生装置において、気液接触部を多角形の筒形状
とし気液接触部に送風手段から送られてくる空気流が旋
回流となるように導入口を設けたことにより、気液接触
部をステンレス等金属を用いる場合でも金型を用いなく
とも曲げ加工だけで寸法精度の良い、また安価である気
液接触部外郭が作成できるという効果のある微細水滴発
生装置を提供できる。
【0040】また、気液接触部は多角形状とし中央に多
数のノズルを備えた噴射部を有し、ノズルを千鳥配置と
した構成にすることにより、多数のノズルの干渉による
能力ダウンつまりノズルからの噴射水流の気液接触部内
面への衝突エネルギーの低減を抑制できるため微細水滴
発生量が多くなりさらに安価に作成できるという効果の
ある微細水滴発生装置を提供できる。
【0041】また、気液接触部と気水分離部の間に水を
貯水した水槽を備え、気液接触部を通過した空気は貯水
した水槽の水面上部を通過し気水分離部に導かれるた
め、多数の大粒の水滴を含む空気が水槽の水面上を通過
することで、大粒水滴が水面に取り込まれ、装置吹出口
から吹出される水滴が微細水滴となるという効果があ
り、また連通管内で滞留した水滴内の菌の増殖を抑制す
るという効果のある微細水滴発生装置を提供できる。
【0042】また、送風手段により取り込まれた空気
は、気液接触部を上から下へ流れ、気液接触部下面に設
けられ水を貯水した水槽上で反転するため、気流が上か
ら下へ向かう過程で大粒の水滴は下方の水槽に落下して
いき、気水分離部までに大きい水滴が除去できるという
効果のある微細水滴発生装置が提供できる。
【0043】また、気水分離部に流入する空気は外郭が
四角柱の気水分離部壁面に衝突し、大粒の水滴が壁面に
沿って落下し水槽内に回収されるという効果のある微細
水滴発生装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の微細水滴発生装置の側断面
【図2】同微細水滴発生装置の上方からの断面図
【図3】(a)本発明の実施例2の微細水滴発生装置の
一部拡大図 (b)同微細水滴発生装置の上方からの一部拡大図
【図4】(a)同気水分離手段の組立て前の平面図 (b)同気水分離手段組立て後の正面図 (c)同気水分離手段の図(b)におけるイ方向からの
矢視図
【図5】従来の微細水滴発生装置(空気清浄装置)の概
略図
【符号の説明】
2 正八角形の筒(多角形の筒) 3 導入口 4 噴射部 6 水槽 10 角柱(四角柱) 11 水切りユニット(気水分離手段) 101 送風手段 102 気液接触部 103 連通管 104 気水分離部 109 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L055 BB01 DA01 DA05 DA06 4D031 AB06 AB10 AC04 BA01 BA07 BA10 BB10 DA01 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射部と気液接触部と送風手段と前記気
    液接触部に前記送風手段から送られてくる空気流の導入
    口を備え、前記噴射部から前記気液接触部に水を噴射し
    水を分裂させて微細水滴を発生させ、前記気液接触部に
    前記送風手段により前記導入口を介して空気を送り微細
    水滴混合空気とする微細水滴発生装置において、前記気
    液接触部を多角形の筒形状とし前記気液接触部に前記送
    風手段から送られてくる空気流が旋回流となるように前
    記導入口を設けたことを特徴とする微細水滴発生装置。
  2. 【請求項2】 気液接触部は中央に多数のノズルを備え
    た噴射部を有し、前記ノズルを千鳥配置としたことを特
    徴とする請求項1記載の微細水滴発生装置。
  3. 【請求項3】 気液接触部と気水分離部の間に水槽を備
    え、前記水槽は噴射部に送水する水を貯水し、送風手段
    により取り込まれた空気は前記気液接触部を経て水を貯
    水した水槽の水面上部を通過し前記気水分離部に導かれ
    る構造としたことを特徴とする請求項1記載の微細水滴
    発生装置。
  4. 【請求項4】 送風手段により取り込まれた空気は、気
    液接触部を上から下へ流れ、前記気液接触部下面に設け
    られ水を貯水した水槽上で反転し、気水分離部に向かう
    構成としたことを特徴とする請求項1または3記載の微
    細水滴発生装置。
  5. 【請求項5】 気液接触部より流入する空気は気液分離
    部内に旋回する方向で導入され、下から上の方向に向か
    い、前記気水分離部の下部には捕捉水を貯水する水槽が
    設けられた微細水滴発生装置において、前記気水分離部
    は気水分離手段を有し、多角形の筒形状であることを特
    徴とする請求項1または3記載の微細水滴発生装置。
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