JP3257840B2 - カッタ用チップ - Google Patents
カッタ用チップInfo
- Publication number
- JP3257840B2 JP3257840B2 JP29368192A JP29368192A JP3257840B2 JP 3257840 B2 JP3257840 B2 JP 3257840B2 JP 29368192 A JP29368192 A JP 29368192A JP 29368192 A JP29368192 A JP 29368192A JP 3257840 B2 JP3257840 B2 JP 3257840B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- land
- cutter
- chip
- chip breaker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
ミルなどのカッタ用チップに関し、特に、主切れ刃稜に
沿ってチップブレーカ溝が形成されることにより、その
切削性能を改善したものである。
タ用チップとしては、例えば実公平1−15456号公
報,特開平2−95508号公報などに開示されている
ものがある。そして、前者は、各辺に沿ってそれぞれ独
立したチップブレーカ溝を形成するとともに、チャンフ
ァの設定に特徴を持たせたものである。また、後者は、
全周ブレーカ形式で、ノーズ半径部分のランド幅を辺部
分よりも大きく形成しているものである。
カッタ用チップでは、チャンファ部分の切屑排出が充分
でなく、また後者のカッタ用チップでは、コーナ部が破
損した場合、隣りの切れ刃稜に影響を及ぼすおそれがあ
る。さらに、これらのカッタ用チップでは、共通事項と
して、切り屑の排出にあたって、切屑からの切削熱の伝
播量を抑える配慮がなされていないものである。
式のチップブレーカ溝の形成を前提条件として、切削抵
抗の低減、切れ刃稜の耐欠損性の向上などを改善するよ
うにしたものである。
みなされたもので、すくい面を構成する多角形面には、
主切れ刃側よりも副切れ刃側で幅を広くしたランドおよ
び中央ボス面から延びる分離帯によって独立形式となっ
たチップブレーカ溝が形成されるように構成したもので
ある。
れ刃稜に対する直交断面では、ランドからの傾斜面によ
って正のすくい角αが構成されるとともに、その底部か
らは中央ボス面に向う立上り面を形成したものである。
そして、この立上り面には、主切れ刃稜の延びる方向に
向って、凹凸の断面形状を呈する立上り凹部が形成され
るように構成したものである。この場合、チップブレー
カ溝は、その幅が主切れ刃稜の切込み方向で広がる形状
が好ましく、立上り溝は、中央ボス面側に向って上方傾
斜することが好ましい。また前記ランドは、中央ボス面
に対して芯下り状態になることが好ましい。
ンド幅が狭く、正のすくい角が付与されていることから
切削抵抗が低く抑えられ、副切れ刃稜側のランド幅が広
いことから切刃の耐欠損性が向上しているものである。
する立上りには、立上り凹部が形成されていることか
ら、切り屑が点接触となって、切屑からの切削熱の伝播
が抑えられるものである。
いて、図を参照しながら説明する。
状をなすカッタ用チップであり、切削上ですくい面を構
成する上面には、外郭稜線に沿って幅狭のランド2およ
びチップブレーカ溝3が形成されている。そして、この
チップブレーカ溝3は、中央ボス面4から延びる分離帯
5によってそれぞれ独立するようになっているものであ
る。また、前記外郭稜線は、辺部分では、主切れ刃稜6
を構成し、コーナ部分では、副切れ刃稜7を構成する。
そして、前記ランド2の幅は、主切れ刃稜6側では、ラ
ンド2aの幅Waを狭く、コーナ部分の副切れ刃稜7側
では、ランド2bの幅Wbを広くしているものである。
ランド2a側で狭くしたのは、切削抵抗を抑える配慮で
あり、ランド2b側で広くしたのは、切れ刃の耐欠損性
を向上させる配慮である。具体的には、ランド2a側の
幅Waが0.4mm以下であり、ランド2b側の最大幅
Wbがランド2a側の幅Waの2倍以上であることが好
ましい。
ランド2aに向って交差するように延びているが、この
分離帯5によってチップブレーカ溝3をそれぞれ独立形
式としたのは、使用中に主として副切れ刃稜7が欠損し
た場合でも隣りの主切れ刃稜6に影響を与えないように
保護する配慮である。図示の場合、主切れ刃稜6および
副切れ刃稜7は、中央ボス面4に対して芯下り量δを有
するため、前記分離帯5は、ランド2a付近で丸味をも
って接続されている。
れ刃稜に対する直交断面では、ランド2aからの傾斜面
3aによって正のすくい角αが構成されるもので、その
底部3bからは、中央ボス面4に向って立上り面3cが
形成される。この場合、前記底部3bは、中央ボス面4
に対して平行関係にある平面によって形成されている。
しかし、特開平2−95508号公報にみられるように
落込み段部による傾斜面でもよいものである。また、前
記傾斜面3aによる正のすくい角αは、ランド2aとの
組合わせでは、切削試験の結果、サーメットの場合,α
=10°〜18°,ランド2aの幅Wa=0.15〜
0.25mm、被覆超硬合金の場合,α=14°〜22
°,ランド2aの幅Wa=0.12〜0.22mmが好
適する。さらに、前記立上り面3cには、主切れ刃稜6
の延びる方向に立上り凹部8が形成されることによって
凹凸の断面形状を呈するものである。これは、被削材か
ら生成される切り屑との接触を点当りとすることで、切
り屑の接触長さを小さくしたものである。この結果、切
削抵抗を低減でき、切削熱の伝播を抑えることを可能に
する。特に高い加工精度が要求される加工を配慮したも
のである。この場合、前記立上り凹部8は、主切れ刃稜
6に対する直交線を基準にしたときには、5°〜20°
の上方傾斜角βが構成され、曲率半径Rによる凹凸の高
低差hが1mm以下に設定されることが好ましい。
帯5からの幅が広がる方向に形成されているが、これ
は、切り屑の排出性を向上させる配慮である。この広が
り角度γは、γ=2°〜15°程度が好適する。
チップ1が略正3角形板状を呈するものである。この場
合、中央ボス面4から延びる分離帯5は、副切れ刃稜7
側のランド2bに直交するようになっている。なお、副
切れ刃稜7は、主切れ刃稜6に対して直線的に接続され
るものが適用されているが、特開平2−95508号公
報にみられるように丸味をもつものでもよいことは勿論
である。
面視で直線状を呈しているが大きな凸円弧または波形の
凹凸を形成するようにしてもよいものである。
式のチップブレーカ溝3を形成し、底面3bからの立上
り面3cに立上り凹部8を形成したものであるから、切
り屑の接触長さが小さくなり切削熱の伝播が減少するも
のである。また、ランド2の幅については、主切れ刃稜
6側で狭く、副切れ刃稜7側で広くなっているため切削
抵抗が低く抑えられるとともに、副切れ刃稜7側の耐欠
損性が向上する。これは、チップ欠損したときには、隣
りの切り刃部分に影響が及ばないため有効となる。
(a)は正面図,(b)は側面図である。
面図である。
拡大断面図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 略多角形板状をなし、その辺部分の外郭
稜線では、主切れ刃稜6が構成され、しかもそのコーナ
部分の外郭稜線では、副切れ刃稜7が構成されるととも
に、切削上ですくい面を構成する多角形面には、外郭稜
線に沿って幅狭のランド2およびチップブレーカ溝3が
形成され、しかも、このチップブレーカ溝3が、中央ボ
ス面4から延びる分離帯5によってそれぞれ独立するよ
うになっているカッタ用チップにおいて、 前記ランド2は、主切れ刃稜6側のランド2aの幅Wa
が狭く、副切れ刃稜7側の幅Wbが広くなっており、 前記チップブレーカ溝3は、主切れ刃稜6に対する直交
断面では、ランド2からの傾斜面3aによって正のすく
い角αが構成されるとともに、その底部3bからは、中
央ボス面4に向う立上り面3cを形成しており、しか
も、この立上り凹部8が形成されるようにしたことを特
徴とするカッタ用チップ。 - 【請求項2】 請求項1記載のチップブレーカ溝3は、
上面視で、その幅が分離帯5から主切れ刃稜6の切込み
方向に向ってγの角度で広がるようになっている請求項
1記載のカッタ用チップ。 - 【請求項3】 請求項1記載の立上り凹部8は、主切れ
刃稜6に対する直交線を基準にしたときには、チップブ
レーカ溝3の底部3b側から中央ボス面4側に向って上
方傾斜角βで傾斜している請求項1および請求項2記載
のカッタ用チップ。 - 【請求項4】 請求項1記載のランド2は、中央ボス面
4よりも幾分低位にある芯下り量δを有する請求項1〜
請求項3記載のカッタ用チップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29368192A JP3257840B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | カッタ用チップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29368192A JP3257840B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | カッタ用チップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06170634A JPH06170634A (ja) | 1994-06-21 |
JP3257840B2 true JP3257840B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=17797858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29368192A Expired - Lifetime JP3257840B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | カッタ用チップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257840B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002254214A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-10 | Mitsubishi Materials Corp | スローアウェイチップ |
CN104203463B (zh) * | 2012-03-30 | 2016-08-24 | 住友电工硬质合金株式会社 | 切削刀片 |
CN104841964B (zh) * | 2015-06-11 | 2017-04-05 | 云南冶金昆明重工有限公司 | 一种高硬度、高韧性难切削材料机加工刀片 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP29368192A patent/JP3257840B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06170634A (ja) | 1994-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3317089B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ | |
JP2501471Y2 (ja) | 転削工具用スロ―アウェイチップ | |
US6669412B1 (en) | Cutting insert | |
US4367990A (en) | Cutting insert | |
JPS6314964Y2 (ja) | ||
US6935815B2 (en) | Cutting insert | |
JPH02180508A (ja) | 両面利用切削インサート | |
JP3196566B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ | |
JPH0751929A (ja) | リーマ用カッタープレート | |
JP3180604B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ | |
JP3257840B2 (ja) | カッタ用チップ | |
JPH10138033A (ja) | スローアウェイチップ | |
JPS6310883Y2 (ja) | ||
JP3314512B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH07237026A (ja) | スローアウェイチップ及びカッタ | |
JP2000126908A (ja) | 大型スローアウェイチップ | |
JP3281446B2 (ja) | カッタ用チップ | |
JP2600809B2 (ja) | スローアウェイ式カッタ及びスローアウェイチップ | |
JP2000254807A (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH11197911A (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0550315A (ja) | ピンミラーカツタおよびフオームドチツプ | |
JPS6232724Y2 (ja) | ||
JP2584176Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP2556384Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPS643601Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011127 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 9 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 9 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 9 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |