JP3257029B2 - フェニルボロン酸誘導体及び製造方法 - Google Patents

フェニルボロン酸誘導体及び製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフェニルボロン酸
誘導体及びその製造方法に関する。フェニルボロン酸を
有する化合物は多価水酸基化合物と複合体を形成するこ
とがよく知られており、フェニルボロン酸を不溶性担体
に固定化した液体クロマトグラフィー用充填剤による
糖、ヌクレオチド、核酸、カテコールアミン、糖タンパ
ク類の分離や、2価以上のフェニルボロン酸基を有する
化合物による細胞凝集等に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】有機化合物中にフルオロアルキル基を有
する化合物は、耐光性、低表面張力、低屈折性、耐熱
性、耐寒性、耐油性、電気絶縁性、撥水性、離型性、消
泡性、耐薬品性、更には、生理活性等の有用な性質を有
しているため、種々の分野において、例えば、医薬、農
薬等の合成中間体、半導体デバイスの生産工程における
レジスト等の密着性向上剤、光学レンズ、眼鏡用レン
ズ、ガラス器具等の表面における撥水撥油性及び防汚染
性等の付与のための表面処理剤、更には離型性を付与す
る材料等の分野において利用されている。
【0003】一方、フェニルボロン酸誘導体は他のヒド
ロキシル化合物と結合することが知られており、この性
質を利用して液体クロマトグラフィー用充填剤(特開昭
59−223706号) 、細胞凝集剤(BIOCHEMICAL AND BIOPHY
SICAL RESEARCH COMMUNICATIONS; Vol.96, p157-162 (1
980)) 、癌治療薬(現代化学1991年8月号、p.50-60)等
として利用できることが知られている。
【0004】フェニルボロン酸のボロン酸基は、環境の
pHに応じて、 -B(OH)2と-B-(OH)3の状態をとり、このう
ち、-B-(OH)3 のみが多価水酸基化合物と結合し得る。
これらの平衡を表す値としてpKa があり、様々なフェニ
ルボロン酸誘導体においてこの値が測定され(-B(O
H)2 : -B-(OH)3 =50%:50%になるときのpHが pKaで
ある)、フェニルボロン酸: pKa=8.86(J. Amer. Che
m. Soc., 56, 937-941 (1934) 、ポリアクリルアミド固
定化フェニルボロン酸: pKa=9.2 (JOURNAL OFCHROMAT
OGRAPHY, 189, 225-231 (1980))、4−(N−メチル)
カルボキシアミド−フェニルボロン酸: pKa=7.86(AN
ALYTICAL BIOCHEMISTRY, 178, 125-134 (1989)) 、4級
アミノ化フェニルボロン酸: pKa=7.30(Carbohydrate
Research,43, 215-224 (1975))である。すなわちpHが
大きいと B-(OH)3 に、pHが小さいと B(OH)2 に平衡が
片寄る。
【0005】また弗素化したフェニルボロン酸について
は、−F、および−CF3化された化合物等が知られて
いる。m−フルオロフェニルボロン酸(米国特許第3755
175号)、p−フルオロフェニルボロン酸(欧州特許第3
60701号、Bull. Chem. Soc.Jpn., 61, 3008-3010 (198
8)) 、2,3−ジフルオロフェニルボロン酸(WO第89
05792 号,WO第9802425 号、J. Chem. Soc. Trans. I
I., 12, 2041-53 (1989)) 、p−トリフルオロフェニル
ボロン酸(J. Chem. Soc. Trans. I., 3, 715-720 (199
0)) 、4−ボロノ−2−フルオロ−D, L−フェニルア
ラニン(Appl.Radiat. Isot., 42, 325-328 (1991))等
が知られている。
【0006】また、フェニル基へのフルオロアルキル化
反応としては、フルオロアルキル過酸化物による方法、
フッ化水素を用いたハロゲン交換反応による方法、ヨウ
素化フルオロアルキルまたはブロモ化フルオロアルキル
による方法、フルオロアルキルケトンによる方法、フル
オロアルキルアゾメタンによる方法、N−ニトロソ−N
−(トリフルオロアルキル)トリフルオロメタンスルホ
ンアミドによる方法、銅触媒系でのヨウ素化フルオロア
ルキルによる方法、フルオロアルキル酸ナトリウムによ
る方法、キセノンジフロリドによる方法、四弗化硫黄に
よる方法等が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の各種フェニルボ
ロン酸誘導体のうち、pKa の知られているフェニルボロ
ン酸誘導体は pKaが7.3以上であるために、生理的 pH
(pH=7.4)においては十分な量の-B-(OH)3 が得られない
点が問題であった。また、フッ素系置換基を有するフェ
ニルボロン酸は知られているが、ボロン酸基の他の置換
基としては、フルオロ基、またはトリフルオロメチル基
しか有しておらず、他の担体に共有結合させる、あるい
はモノマー化する事が出来ない点が問題であった。
【0008】本発明の目的は、フェニルボロン酸基の p
Kaが7以下である弗素含有フェニルボロン酸誘導体、及
びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)
【0010】
【化6】
【0011】(式中RF は−Ca2aX(XはF、H、
またはCl)、または−CF(CF3)[OCF2CF(C
3)]bOC37 を示し、aは1から10の整数、bは0
から8の整数、cは1から2の整数を示す)で表される
フェニルボロン酸誘導体、下記一般式(II)
【0012】
【化7】
【0013】(式中RF は−Ca2aX(XはF、H、
またはCl)、または−CF(CF3)[OCF2CF(C
3)]bOC37 を示し、aは1から10の整数、bは0
から8の整数、cは1から2の整数を示す)で表される
フェニルボロン酸誘導体、下記一般式(III)
【0014】
【化8】
【0015】(式中R1 は−NH−CO−CH=C
2 、または−NH−CO−C(CH3)=CH2 を示
し、RF は−Ca2aX(XはF、H、またはCl)、ま
たは−CF(CF3)[OCF2CF(CF3)]bOC37
示し、aは1から10の整数、bは0から8の整数、cは
1から2の整数を示す)で表されるフェニルボロン酸誘
導体、および下記一般式(IV)
【0016】
【化9】
【0017】で表される3−アセトアミドフェニルボロ
ン酸と下記一般式(V)
【0018】
【化10】
【0019】(式中RF は−Ca2aX(XはF、H、
またはCl)、または−CF(CF3)[OCF2CF(C
3)]bOC37 を示し、aは1から10の整数、bは0
から8の整数、cは1から2の整数を示す)で表される
過酸化フルオロアルカノイルとを反応させることを特徴
とする前記一般式 (I)で表されるフェニルボロン酸誘
導体の製造方法である。
【0020】一般式(I,II,III, V)においてRF
表わされるフルオロアルキル基としては、具体的には、
トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプ
タフルオロプロピル基、ペルフルオロブチル基、ペルフ
ルオロペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフル
オロヘプチル基、ペルフルオロオクチル基、ペルフルオ
ロノニル基、ペルフルオロデシル基、1,1−ジフルオ
ロメチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル
基、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル
基、ω−ヒドロペルフルオロブチル基、ω−ヒドロペル
フルオロペンチル基、ω−ヒドロペルフルオロヘキシル
基、ω−ヒドロペルフルオロヘプチル基、ω−ヒドロペ
ルフルオロオクチル基、ω−ヒドロペルフルオロノニル
基、ω−ヒドロペルフルオロデシル基、1−クロロ−
1,1−ジフルオロメチル基、2−クロロ−1,1,
2,2−テトラフルオロエチル基、3−クロロ−1,
1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、ω−
クロロペルフルオロブチル基、ω−クロロペルフルオロ
ペンチル基、ω−クロロペルフルオロヘキシル基、ω−
クロロペルフルオロヘプチル基、ω−クロロペルフルオ
ロオクチル基、ω−クロロペルフルオロノニル基、ω−
クロロペルフルオロデシル基、ペルフルオロ−1 −メチ
ル−2−オキサペンチル基、ペルフルオロ−1,4−ジ
メチル−2,5−ジオキサオクチル基、ペルフルオロ−
1,4,7−トリメチル−2,5,8−トリオキサウン
デシル基、ペルフルオ1,4,7,10−テトラメチル
−2,5,8,11−テトラオキサテトラデシル基、ペ
ルフルオロ−1,4,7,10,13−ペンタメチル−
2,5,8,11,14−ペンタオキサヘプタデシル
基、ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16−ヘ
キサメチル−2,5,8,11,14,17−ヘキサオ
キサエイコシル基、ペルフルオロ−1,4,7,10,
13,16,19−ヘプタメチル−2,5,8,11,
14,17,20−ヘプタオキサトリコシル基、ペルフ
ルオロ−1,4,7,10,13,16,19,22−
オクタメチル−2,5,8,11,17,20,23−
オクタオキサヘキサコシル基、ペルフルオロ−1,4,
7,10,13,16,19,22,25−ノナメチル
−2,5,8,11,14,17,20,23,26−
ノナオキサノナコシル基、である。
【0021】また、RF はボロン酸基に対して2、4、
5及び6位のいずれをもとることが出来る。従って一般
式(I)で表される化合物としては、3−アセトアミド
−2−トリフルオロメチルフェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−4,6−ビス(トリフルオロメチル)フェニ
ルボロン酸、3−アセトアミド−4−ペンタフルオロエ
チルフェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,6−ビ
ス(ペンタフルオロエチル)フェニルボロン酸、3−ア
セトアミド−5−ヘプタフルオロプロピルフェニルボロ
ン酸、3−アセトアミド−4,6−ビス(ヘプタフルオ
ロプロピル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2
−ペルフルオロブチルフェニルボロン酸、3−アセトア
ミド−2,5−ビス(ペルフルオロブチル)フェニルボ
ロン酸、3−アセトアミド−4−ペルフルオロペンチル
フェニルボロン酸、3−アセトアミド−4,5−ビス
(ペルフルオロペンチル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−5−ペルフルオロヘキシルフェニルボロン
酸、3−アセトアミド−2,6−ビス(ペルフルオロヘ
キシル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−6−ペ
ルフルオロヘプチルフェニルボロン酸、3−アセトアミ
ド−2,4−ビス(ペルフルオロヘプチル)フェニルボ
ロン酸、3−アセトアミド−5−ペルフルオロオクチル
フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,6−ビス
(ペルフルオロオクチル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−2−ペルフルオロノニルフェニルボロン酸、
3−アセトアミド−2,5−ビス(ペルフルオロノニ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−4−ペルフ
ルオロデシルフェニルボロン酸、3−アセトアミド−
2,4−ビス(ペルフルオロデシル)フェニルボロン
酸、3−アセトアミド−6−(1,1−ジフルオロメチ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−4,6−ビ
ス(1,1−ジフルオロメチル)フェニルボロン酸。
【0022】3−アセトアミド−2−(1,1,2,2
−テトラフルオロエチル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−2,4−ビス(1,1,2,2−テトラフル
オロエチル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−4
−(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビ
ス(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−5−(ω−
ヒドロペルフルオロブチル)フェニルボロン酸、3−ア
セトアミド−2,4−ビス(ω−ヒドロペルフルオロブ
チル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−5−(ω
−ヒドロペルフルオロペンチル)フェニルボロン酸、3
−アセトアミド−2,6−ビス(ω−ヒドロペルフルオ
ロペンチル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2
−(ω−ヒドロペルフルオロヘキシル)フェニルボロン
酸、3−アセトアミド−2,6−ビス(ω−ヒドロペル
フルオロヘキシル)フェニルボロン酸、3−アセトアミ
ド−6−(ω−ヒドロペルフルオロヘプチル)フェニル
ボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビス(ω−ヒド
ロペルフルオロヘプチル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−2−(ω−ヒドロペルフルオロオクチル)フ
ェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビス(ω
−ヒドロペルフルオロオクチル)フェニルボロン酸、3
−アセトアミド−4−(ω−ヒドロペルフルオロノニ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビ
ス(ω−ヒドロペルフルオロノニル)フェニルボロン
酸、3−アセトアミド−5−(ω−ヒドロペルフルオロ
デシル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,6
−ビス(ω−ヒドロペルフルオロデシル)フェニルボロ
ン酸。
【0023】3−アセトアミド−2−(1−クロロ−
1,1ジフルオロメチル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−2,4−ビス(1−クロロ−1,1ジフルオ
ロメチル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−4−
(2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエチ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビ
ス(2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエチ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−5−(3−
クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロ
ピル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−
ビス(3−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフ
ルオロプロピル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド
−6−(ω−クロロペルフルオロブチル)フェニルボロ
ン酸、3−アセトアミド−2,5−ビス(ω−クロロペ
ルフルオロブチル)フェニルボロン酸、3−アセトアミ
ド−2−(ω−クロロペルフルオロペンチル)フェニル
ボロン酸、3−アセトアミド−2,6−ビス(ω−クロ
ロペルフルオロペンチル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−4−(ω−クロロペルフルオロヘキシル)フ
ェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビス(ω
−クロロペルフルオロヘキシル)フェニルボロン酸、3
−アセトアミド−5−(ω−クロロペルフルオロヘプチ
ル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−4,5−ビ
ス(ω−クロロペルフルオロヘプチル)フェニルボロン
酸、3−アセトアミド−6−(ω−クロロペルフルオロ
オクチル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,
4−ビス(ω−クロロペルフルオロオクチル)フェニル
ボロン酸、3−アセトアミド−2−(ω−クロロペルフ
ルオロノニル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−
2,4−ビス(ω−クロロペルフルオロノニル)フェニ
ルボロン酸、3−アセトアミド−4−(ω−クロロペル
フルオロデシル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド
−2,6−ビス(ω−クロロペルフルオロデシル)フェ
ニルボロン酸。
【0024】3−アセトアミド−5−(ペルフルオロ−
1−メチル−2−オキサペンチル)フェニルボロン酸、
3−アセトアミド−2,6−ビス(ペルフルオロ−1−
メチル−2−オキサペンチル)フェニルボロン酸、3−
アセトアミド−6−(ペルフルオロ−1,4−ジメチル
−2,5−ジオキサオクチル)フェニルボロン酸、3−
アセトアミド−2,4−ビス(ペルフルオロ−1,4−
ジメチル−2,5−ジオキサオクチル)フェニルボロン
酸、3−アセトアミド−2−(ペルフルオロ−1,4,
7−トリメチル−2,5,8−トリオキサウンデシル)
フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビス
(ペルフルオロ−1,4,7−トリメチル−2,5,8
−トリオキサウンデシル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−4−(ペルフルオロ−1,4,7,10−テ
トラメチル−2,5,8,11−テトラオキサテトラデ
シル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,5−
ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10−テトラメチル
−2,5,8,11−テトラオキサテトラデシル)フェ
ニルボロン酸、3−アセトアミド−5−(ペルフルオロ
−1,4,7,10,13−ペンタメチル−2,5,
8,11,14−ペンタオキサヘプタデシル)フェニル
ボロン酸、3−アセトアミド−2,5−ビス(ペルフル
オロ−1,4,7,10,13−ペンタメチル−2,
5,8,11,14−ペンタオキサヘプタデシル)フェ
ニルボロン酸、3−アセトアミド−6−(ペルフルオロ
−1,4,7,10,13,16−ヘキサメチル−2,
5,8,11,14,17−ヘキサオキサエイコシル)
フェニルボロン酸、3−アセトアミド−2,4−ビス
(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16−ヘキ
サメチル−2,5,8,11,14,17−ヘキサオキ
サエイコシル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−
2−(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16,
19−ヘプタメチル−2,5,8,11,14,17,
20−ヘプタオキサトリコシル)フェニルボロン酸、3
−アセトアミド−2,5−ビス(ペルフルオロ−1,
4,7,10,13,16,19−ヘプタメチル−2,
5,8,11,14,17,20−ヘプタオキサトリコ
シル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−5−(ペ
ルフルオロ−1,4,7,10,13,16,19,2
2−オクタメチル−2,5,8,11,14,17,2
0,23−オクタオキサヘキサコシル)フェニルボロン
酸、3−アセトアミド−5,6−ビス(ペルフルオロ−
1,4,7,10,13,16,19,22−オクタメ
チル−2,5,8,11,14,17,20,23−オ
クタオキサヘキサコシル)フェニルボロン酸、3−アセ
トアミド−6−(ペルフルオロ−1,4,7,10,1
3,16,19,22,25−ノナメチル−2,5,
8,11,14,17,20,23,26−ノナオキサ
ノナコシル)フェニルボロン酸、3−アセトアミド−
2,4−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,1
3,16,19,22,25−ノナメチル−2,5,
8,11,14,17,20,23,26−ノナオキサ
ノナコシル)フェニルボロン酸、等が挙げられる。
【0025】また、一般式(II)で表わされる化合物と
しては、3−アミノ−2−トリフルオロメチルフェニル
ボロン酸、3−アミノ−2,4−ビス(トリフルオロメ
チル)フェニルボロン酸、3−アミノ−4−ペンタフル
オロエチルフェニルボロン酸、3−アミノ−2,5−ビ
ス(ペンタフルオロエチル)フェニルボロン酸、3−ア
ミノ−5−ヘプタフルオロプロピルフェニルボロン酸、
3−アミノ−2,6−ビス(ヘプタフルオロプロピル)
フェニルボロン酸、3−アミノ−6−ペルフルオロブチ
ルフェニルボロン酸、3−アミノ−4,5−ビス(ペル
フルオロブチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2−
ペルフルオロペンチルフェニルボロン酸、3−アミノ−
4,6−ビス(ペルフルオロペンチル)フェニルボロン
酸、3−アミノ−4−ペルフルオロヘキシルフェニルボ
ロン酸、3−アミノ−5,6−ビス(ペルフルオロヘキ
シル)フェニルボロン酸、3−アミノ−5−ペルフルオ
ロヘプチルフェニルボロン酸、3−アミノ−2,4−ビ
ス(ペルフルオロヘプチル)フェニルボロン酸、3−ア
ミノ−6−ペルフルオロオクチルフェニルボロン酸、3
−アミノ−2,5−ビス(ペルフルオロオクチル)フェ
ニルボロン酸、3−アミノ−2−ペルフルオロノニルフ
ェニルボロン酸、3−アミノ−2,6−ビス(ペルフル
オロノニル)フェニルボロン酸、3−アミノ−4−ペル
フルオロデシルフェニルボロン酸、3−アミノ−4,5
−ビス(ペルフルオロデシル)フェニルボロン酸、3−
アミノ−5−(1,1−ジフルオロメチル)フェニルボ
ロン酸、3−アミノ−4,6−ビス(1,1−ジフルオ
ロメチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−6−(1,
1,2,2−テトラフルオロエチル)フェニルボロン
酸、3−アミノ−5,6−ビス(1,1,2,2−テト
ラフルオロエチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2
−(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピ
ル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2,4−ビス
(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル)
フェニルボロン酸、3−アミノ−4−(ω−ヒドロペル
フルオロブチル)フェニルボロン酸。
【0026】3−アミノ−2,5−ビス(ω−ヒドロペ
ルフルオロブチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−5
−(ω−ヒドロペルフルオロペンチル)フェニルボロン
酸、3−アミノ−2,6−ビス(ω−ヒドロペルフルオ
ロペンチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−6−(ω
−ヒドロペルフルオロヘキシル)フェニルボロン酸、3
−アミノ−4,5−ビス(ω−ヒドロペルフルオロヘキ
シル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2−(ω−ヒド
ロペルフルオロヘプチル)フェニルボロン酸、3−アミ
ノ−4,6−ビス(ω−ヒドロペルフルオロヘプチル)
フェニルボロン酸、3−アミノ−4−(ω−ヒドロペル
フルオロオクチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−
5,6−ビス(ω−ヒドロペルフルオロオクチル)フェ
ニルボロン酸、3−アミノ−5−(ω−ヒドロペルフル
オロノニル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2,4−
ビス(ω−ヒドロペルフルオロノニル)フェニルボロン
酸、3−アミノ−6−(ω−ヒドロペルフルオロデシ
ル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2,5−ビス(ω
−ヒドロペルフルオロデシル)フェニルボロン酸。
【0027】3−アミノ−2−(1−クロロ−1,1−
ジフルオロメチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−
2,5−ビス(1−クロロ−1,1−ジフルオロメチ
ル)フェニルボロン酸、3−アミノ−4−(3−クロロ
−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル)
フェニルボロン酸、3−アミノ−2,6−ビス(3−ク
ロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピ
ル)フェニルボロン酸、3−アミノ−5−(ω−クロロ
ペルフルオロブチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−
4,5−ビス(ω−クロロペルフルオロブチル)フェニ
ルボロン酸、3−アミノ−6−(ω−クロロペルフルオ
ロペンチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−4,6−
ビス(ω−クロロペルフルオロペンチル)フェニルボロ
ン酸、3−アミノ−2−(ω−クロロペルフルオロヘキ
シル)フェニルボロン酸、3−アミノ−5,6−ビス
(ω−クロロペルフルオロヘキシル)フェニルボロン
酸、3−アミノ−4−(ω−クロロペルフルオロヘプチ
ル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2,4−ビス(ω
−クロロペルフルオロヘプチル)フェニルボロン酸、3
−アミノ−5−(ω−クロロペルフルオロオクチル)フ
ェニルボロン酸、3−アミノ−2,5−ビス(ω−クロ
ロペルフルオロオクチル)フェニルボロン酸、3−アミ
ノ−6−(ω−クロロペルフルオロノニル)フェニルボ
ロン酸、3−アミノ−2,6−ビス(ω−クロロペルフ
ルオロノニル)フェニルボロン酸、3−アミノ−2−
(ω−クロロペルフルオロデシル)フェニルボロン酸、
3−アミノ−4,5−ビス(ω−クロロペルフルオロデ
シル)フェニルボロン酸。
【0028】3−アミノ−4−(ペルフルオロ−1−メ
チル−2−オキサペンチル)フェニルボロン酸、3−ア
ミノ−4,6−ビス(ペルフルオロ−1−メチル−2−
オキサペンチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−5−
(ペルフルオロ−1,4−ジメチル−2,5−ジオキサ
オクチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−5,6−ビ
ス(ペルフルオロ−1,4−ジメチル−2,5−ジオキ
サオクチル)フェニルボロン酸、3−アミノ−6−(ペ
ルフルオロ−1,4,7−トリメチル−2,5,8−ト
リオキサウンデシル)フェニルボロン酸、3−アミノ−
2−(ペルフルオロ−1,4,7,10−テトラメチル
−2,5,8,11−テトラオキサテトラデシル)フェ
ニルボロン酸、3−アミノ−2,5−ビス(ペルフルオ
ロ−1,4,7,10−テトラメチル−2,5,8,1
1−テトラオキサテトラデシル)フェニルボロン酸、3
−アミノ−4−(ペルフルオロ−1,4,7,10,1
3−ペンタメチル−2,5,8,11,14−ペンタオ
キサヘプタデシル)フェニルボロン酸、3−アミノ−
2,6−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,13
−ペンタメチル−2,5,8,11,14−ペンタオキ
サヘプタデシル)フェニルボロン酸、3−アミノ−5−
(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16−ヘキ
サメチル−2,5,8,11,14,17−ヘキサオキ
サエイコシル)フェニルボロン酸、3−アミノ−4,5
−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16
−ヘキサメチル−2,5,8,11,14,17−ヘキ
サオキサエイコシル)フェニルボロン酸、3−アミノ−
6−(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16,
19−ヘプタメチル−2,5,8,11,14,17,
20−ヘプタオキサトリコシル)フェニルボロン酸、3
−アミノ−4,6−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,
10,13,16,19−ヘプタメチル−2,5,8,
11,14,17,20−ヘプタオキサトリコシル)フ
ェニルボロン酸、3−アミノ−2−(ペルフルオロ−
1,4,7,10,13,16,19,22−オクタメ
チル−2,5,8,11,14,17,20,23−オ
クタオキサヘキサコシル)フェニルボロン酸、3−アミ
ノ−5,6−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,
13,16,19,22−オクタメチル−2,5,8,
11,14,17,20,23−オクタオキサヘキサコ
シル)フェニルボロン酸、3−アミノ−4−(ペルフル
オロ−1,4,7,10,13,16,19,22,2
5−ノナメチル−2,5,8,11,14,17,2
0,23,26−ノナオキサノナコシル)フェニルボロ
ン酸、3−アミノ−2,4−ビス(ペルフルオロ−1,
4,7,10,13,16,19,22,25−ノナメ
チル−2,5,8,11,14,17,20,23,2
6−ノナオキサノナコシル)フェニルボロン酸、等が挙
げられる。
【0029】また、一般式(III)で表わされる化合物と
しては、3−アクリルアミド−2−トリフルオロメチル
フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−2,4−ビス
(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、3−アクリ
ルアミド−4−ペンタフルオロエチルフェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−2,5−ビス(ペンタフルオ
ロエチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−5
−ヘプタフルオロプロピルフェニルボロン酸、3−アク
リルアミド−2,6−ビス(ヘプタフルオロプロピル)
フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−6−ペルフル
オロブチルフェニルボロン酸、3−アクリルアミド−
4,5−ビス(ペルフルオロブチル)フェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−2−ペルフルオロペンチルフ
ェニルボロン酸、3−アクリルアミド−4,6−ビス
(ペルフルオロペンチル)フェニルボロン酸、3−アク
リルアミド−4−ペルフルオロヘキシルフェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−5,6−ビス(ペルフルオロ
ヘキシル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−5
−ペルフルオロヘプチルフェニルボロン酸、3−アクリ
ルアミド−2,4−ビス(ペルフルオロヘプチル)フェ
ニルボロン酸、3−アクリルアミド−6−ペルフルオロ
オクチルフェニルボロン酸、3−アクリルアミド−2,
5−ビス(ペルフルオロオクチル)フェニルボロン酸、
3−アクリルアミド−2−ペルフルオロノニルフェニル
ボロン酸、3−アクリルアミド−2,6−ビス(ペルフ
ルオロノニル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド
−4−ペルフルオロデシルフェニルボロン酸、3−アク
リルアミド−4,5−ビス(ペルフルオロデシル)フェ
ニルボロン酸、3−アクリルアミド−5−(1,1−ジ
フルオロメチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミ
ド−4,6−ビス(1,1−ジフルオロメチル)フェニ
ルボロン酸、3−アクリルアミド−6−(1,1,2,
2−テトラフルオロエチル)フェニルボロン酸、3−ア
クリルアミド−5,6−(1,1,2,2−テトラフル
オロエチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−
2−(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピ
ル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−2,4−
ビス(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピ
ル)フェニルボロン酸。
【0030】3−アクリルアミド−4−(ω−ヒドロペ
ルフルオロブチル)フェニルボロン酸、3−アクリルア
ミド−2,5−ビス(ω−ヒドロペルフルオロブチル)
フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−5−(ω−ヒ
ドロペルフルオロペンチル)フェニルボロン酸、3−ア
クリルアミド−2,6−ビス(ω−ヒドロペルフルオロ
ペンチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−6
−(ω−ヒドロペルフルオロヘキシル)フェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−4,5−ビス(ω−ヒドロペ
ルフルオロヘキシル)フェニルボロン酸、3−アクリル
アミド−2−(ω−ヒドロペルフルオロヘプチル)フェ
ニルボロン酸、3−アクリルアミド−4,6−ビス(ω
−ヒドロペルフルオロヘプチル)フェニルボロン酸、3
−アクリルアミド−4−(ω−ヒドロペルフルオロオク
チル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−5,6
−ビス(ω−ヒドロペルフルオロオクチル)フェニルボ
ロン酸、3−アクリルアミド−5−(ω−ヒドロペルフ
ルオロノニル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド
−2,4−ビス(ω−ヒドロペルフルオロノニル)フェ
ニルボロン酸、3−アクリルアミド−6−(ω−ヒドロ
ペルフルオロデシル)フェニルボロン酸、3−アクリル
アミド−2,5−ビス(ω−ヒドロペルフルオロデシ
ル)フェニルボロン酸。
【0031】3−アクリルアミド−2−(1−クロロ−
1,1−ジフルオロメチル)フェニルボロン酸、3−ア
クリルアミド−2,6−ビス(1−クロロ−1,1−ジ
フルオロメチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミ
ド−4−(2−クロロ−1,1,2,2−トリフルオロ
エチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−4,
5−ビス(2−クロロ−1,1,2,2−トリフルオロ
エチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−5−
(3−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオ
ロプロピル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−
4,6−ビス(3−クロロ−1,1,2,2,3,3−
ヘキサフルオロプロピル)フェニルボロン酸。
【0032】3−アクリルアミド−6−(ω−クロロペ
ルフルオロブチル)フェニルボロン酸、3−アクリルア
ミド−5,6−ビス(ω−クロロペルフルオロブチル)
フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−2−(ω−ク
ロロペルフルオロペンチル)フェニルボロン酸、3−ア
クリルアミド−2,4−ビス(ω−クロロペルフルオロ
ペンチル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−4
−(ω−クロロペルフルオロヘキシル)フェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−2,5−ビス(ω−クロロペ
ルフルオロヘキシル)フェニルボロン酸、3−アクリル
アミド−5−(ω−クロロペルフルオロヘプチル)フェ
ニルボロン酸、3−アクリルアミド−2,6−ビス(ω
−クロロペルフルオロヘプチル)フェニルボロン酸、3
−アクリルアミド−6−(ω−クロロペルフルオロオク
チル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−4,5
−ビス(ω−クロロペルフルオロオクチル)フェニルボ
ロン酸、3−アクリルアミド−2−(ω−クロロペルフ
ルオロノニル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド
−4,6−ビス(ω−クロロペルフルオロノニル)フェ
ニルボロン酸、3−アクリルアミド−4−(ω−クロロ
ペルフルオロデシル)フェニルボロン酸、3−アクリル
アミド−5,6−ビス(ω−クロロペルフルオロデシ
ル)フェニルボロン酸。
【0033】3−アクリルアミド−5−(ペルフルオロ
−1−メチル−2−オキサペンチル)フェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−2,4−ビス(ペルフルオロ
−1−メチル−2−オキサペンチル)フェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−6−(ペルフルオロ−1,4
−ジメチル2,5−ジオキサオクチル)フェニルボロン
酸、3−アクリルアミド−2,5−ビス(ペルフルオロ
−1,4−ジメチル2,5−ジオキサオクチル)フェニ
ルボロン酸、3−アクリルアミド−2−(ペルフルオロ
−1,4,7−トリメチル2,5,8−トリオキサウン
デシル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−2,
6−ビス(ペルフルオロ−1,4,7−トリメチル2,
5,8−トリオキサウンデシル)フェニルボロン酸、3
−アクリルアミド−4−(ペルフルオロ−1,4,7,
10−テトラメチル−2,5,8,11−テトラオキサ
テトラデシル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド
−4,5−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10−テ
トラメチル−2,5,8,11−テトラオキサテトラデ
シル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−5−
(ペルフルオロ−1,4,7,10,13−ペンタメチ
ル−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘプタデシ
ル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−4,6−
ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,13−ペンタ
メチル−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘプタ
デシル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−6−
(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16−ヘキ
サメチル−2,5,8,11,14,17−ヘキサオキ
サエイコシル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド
−5,6−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,1
3,16−ヘキサメチル−2,5,8,11,14,1
7−ヘキサオキサエイコシル)フェニルボロン酸、3−
アクリルアミド−2−(ペルフルオロ−1,4,7,1
0,13,16,19−ヘプタメチル−2,5,8,1
1,14,17,20−ヘプタオキサトリコシル)フェ
ニルボロン酸、3−アクリルアミド−2,4−ビス(ペ
ルフルオロ−1,4,7,10,13,16,19−ヘ
プタメチル−2,5,8,11,14,17,20−ヘ
プタオキサトリコシル)フェニルボロン酸、3−アクリ
ルアミド−4−(ペルフルオロ−1,4,7,10,1
3,16,19,22−オクタメチル−2,5,8,1
1,14,17,20,23−オクタオキサヘキサコシ
ル)フェニルボロン酸、3−アクリルアミド−2,5−
ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16,
19,22−オクタメチル−2,5,8,11,14,
17,20,23−オクタオキサヘキサコシル)フェニ
ルボロン酸、3−アクリルアミド−5−(ペルフルオロ
−1,4,7,10,13,16,19,22,25−
ノナメチル−2,5,8,11,14,17,20,2
3,26−ノナオキサノナコシル)フェニルボロン酸、
3−アクリルアミド−2,6−ビス(ペルフルオロ−
1,4,7,10,13,16,19,22,25−ノ
ナメチル−2,5,8,11,14,17,20,2
3,26−ノナオキサノナコシル)フェニルボロン酸。
【0034】2−トリフルオロメチル−3−メタクリル
アミドフェニルボロン酸、2,4−ビス(トリフルオロ
メチル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4
−ペンタフルオロエチル−3−メタクリルアミドフェニ
ルボロン酸、2,5−ビス(ペンタフルオロエチル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、5−ヘプタフ
ルオロプロピル−3−メタクリルアミドフェニルボロン
酸、2,6−ビス(ヘプタフルオロプロピル)−3−メ
タクリルアミドフェニルボロン酸、5−ペルフルオロブ
チル−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4,5
−ビス(ペルフルオロブチル)−3−メタクリルアミド
フェニルボロン酸、6−ペルフルオロペンチル−3−メ
タクリルアミドフェニルボロン酸、4,6−ビス(ペル
フルオロペンチル)−3−メタクリルアミドフェニルボ
ロン酸、2−ペルフルオロヘキシル−3−メタクリルア
ミドフェニルボロン酸、5,6−ビス(ペルフルオロヘ
キシル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4
−ペルフルオロヘプチル−3−メタクリルアミドフェニ
ルボロン酸、2,4−ビス(ペルフルオロヘプチル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、5−ペルフル
オロオクチル−3−メタクリルアミドフェニルボロン
酸、2,5−ビス(ペルフルオロオクチル)−3−メタ
クリルアミドフェニルボロン酸、6−ペルフルオロノニ
ル−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2,6−
ビス(ペルフルオロノニル)−3−メタクリルアミドフ
ェニルボロン酸、2−ペルフルオロデシル−3−メタク
リルアミドフェニルボロン酸。
【0035】4,5−ビス(ペルフルオロデシル)−3
−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4−(1,1−
ジフルオロメチル)−3−メタクリルアミドフェニルボ
ロン酸、4,6−ビス(1,1−ジフルオロメチル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、5−(1,
1,2,2−テトラフルオロエチル)−3−メタクリル
アミドフェニルボロン酸、2,4−ビス(1,1,2,
2−テトラフルオロエチル)−3−メタクリルアミドフ
ェニルボロン酸、6−(1,1,2,2,3,3−ヘキ
サフルオロプロピル)−3−メタクリルアミドフェニル
ボロン酸、2,5−ビス(1,1,2,2,3,3−ヘ
キサフルオロプロピル)−3−メタクリルアミドフェニ
ルボロン酸、2−(ω−ヒドロペルフルオロブチル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2,6−ビス
(ω−ヒドロペルフルオロブチル)−3−メタクリルア
ミドフェニルボロン酸、4−(ω−ヒドロペルフルオロ
ペンチル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、
4,5−ビス(ω−ヒドロペルフルオロペンチル)−3
−メタクリルアミドフェニルボロン酸、5−(ω−ヒド
ロペルフルオロヘキシル)−3−メタクリルアミドフェ
ニルボロン酸、4,6−ビス(ω−ヒドロペルフルオロ
ヘキシル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、
6−(ω−ヒドロペルフルオロヘプチル)−3−メタク
リルアミドフェニルボロン酸、5,6−ビス(ω−ヒド
ロペルフルオロヘプチル)−3−メタクリルアミドフェ
ニルボロン酸、2−(ω−ヒドロペルフルオロオクチ
ル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2,4
−ビス(ω−ヒドロペルフルオロオクチル)−3−メタ
クリルアミドフェニルボロン酸、4−(ω−ヒドロペル
フルオロノニル)−3−メタクリルアミドフェニルボロ
ン酸、2,5−ビス(ω−ヒドロペルフルオロノニル)
−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、5−(ω−
ヒドロペルフルオロデシル)−3−メタクリルアミドフ
ェニルボロン酸、2,6−ビス(ω−ヒドロペルフルオ
ロデシル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸。
【0036】6−(1−クロロ−1,1−ジフルオロメ
チル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4,
5−ビス(1−クロロ−1,1−ジフルオロメチル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2−(2−ク
ロロ−1,1,2,2−トリフルオロエチル)−3−メ
タクリルアミドフェニルボロン酸、4,6−ビス(2−
クロロ−1,1,2,2−トリフルオロエチル)−3−
メタクリルアミドフェニルボロン酸、4−(3−クロロ
−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル)
−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、5,6−ビ
ス(3−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフル
オロプロピル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン
酸、5−(ω−クロロペルフルオロブチル)−3−メタ
クリルアミドフェニルボロン酸、2,4−ビス(ω−ク
ロロペルフルオロブチル)−3−メタクリルアミドフェ
ニルボロン酸、6−(ω−クロロペルフルオロペンチ
ル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2,5
−ビス(ω−クロロペルフルオロペンチル)−3−メタ
クリルアミドフェニルボロン酸、2−(ω−クロロペル
フルオロヘキシル)−3−メタクリルアミドフェニルボ
ロン酸、2,6−ビス(ω−クロロペルフルオロヘキシ
ル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4−
(ω−クロロペルフルオロヘプチル)−3−メタクリル
アミドフェニルボロン酸、4,5−ビス(ω−クロロペ
ルフルオロヘプチル)−3−メタクリルアミドフェニル
ボロン酸、5−(ω−クロロペルフルオロオクチル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4,6−ビス
(ω−クロロペルフルオロオクチル)−3−メタクリル
アミドフェニルボロン酸、6−(ω−クロロペルフルオ
ロノニル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、
5,6−ビス(ω−クロロペルフルオロノニル)−3−
メタクリルアミドフェニルボロン酸、2−(ω−クロロ
ペルフルオロデシル)−3−メタクリルアミドフェニル
ボロン酸、2,4−ビス(ω−クロロペルフルオロデシ
ル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸。
【0037】4−(ペルフルオロ−1−メチル−2−オ
キサペンチル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン
酸、2,5−ビス(ペルフルオロ−1−メチル−2−オ
キサペンチル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン
酸、5−(ペルフルオロ−1,4−ジメチル−2,5−
ジオキサオクチル)−3−メタクリルアミドフェニルボ
ロン酸、2,5−ビス(ペルフルオロ−1,4−ジメチ
ル−2,5−ジオキサオクチル)−3−メタクリルアミ
ドフェニルボロン酸、6−(ペルフルオロ−1,4,7
−トリメチル−2,5,8−トリオキサウンデシル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2,6−ビス
(ペルフルオロ−1,4,7−トリメチル−2,5,8
−トリオキサウンデシル)−3−メタクリルアミドフェ
ニルボロン酸、2−(ペルフルオロ−1,4,7,10
−テトラメチル−2,5,8,11−テトラオキサテト
ラデシル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、
4,5−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10−テト
ラメチル−2,5,8,11−テトラオキサテトラデシ
ル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、3−メ
タクリルアミドフェニルボロン酸、4,6−ビス(ペル
フルオロ−1,4,7,10,13−ペンタメチル−
2,5,8,11,14−ペンタオキサヘプタデシル)
−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、4−(ペル
フルオロ−1,4,7,10,13,16−ヘキサメチ
ル−2,5,8,11,14,17−ヘキサオキサエイ
コシル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、
5,6−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,1
3,16−ヘキサメチル−2,5,8,11,14,1
7−ヘキサオキサエイコシル)−3−メタクリルアミド
フェニルボロン酸、5−(ペルフルオロ−1,4,7,
10,13,16,19−ヘプタメチル−2,5,8,
11,14,17,20−ヘプタオキサトリコシル)−
3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2,4−ビス
(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16,19
−ヘプタメチル−2,5,8,11,14,17,20
−ヘプタオキサトリコシル)−3−メタクリルアミドフ
ェニルボロン酸、6−(ペルフルオロ−1,4,7,1
0,13,16,19,22−オクタメチル−2,5,
8,11,14,17,20,23−オクタオキサヘキ
サコシル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、
2,5−ビス(ペルフルオロ−1,4,7,10,1
3,16,19,22−オクタメチル−2,5,8,1
1,14,17,20,23−オクタオキサヘキサコシ
ル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2−
(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16,1
9,22,25−ノナメチル−2,5,8,11,1
4,17,20,23,26−ノナオキサノナコシル)
−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、2,4−ビ
ス(ペルフルオロ−1,4,7,10,13,16,1
9,22,25−ノナメチル−2,5,8,11,1
4,17,20,23,26−ノナオキサノナコシル)
−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸、等が挙げら
れる。
【0038】また、一般式(IV)で表される化合物は、
【0039】3−アセトアミドフェニルボロン酸が挙げ
られる。
【0040】また、一般式(V)で表わされる化合物と
しては、ビス(トリフルオロエチリル)ペルオキサイ
ド、ビス(ペンタフルオロプロピリル)ペルオキサイ
ド、ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサイド、
ビス(ペルフルオロペンタノイル)ペルオキサイド、ビ
ス(ペルフルオロヘキサノイル)ペルオキサイド、ビス
(ペルフルオロヘプタノイル)ペルオキサイド、ビス
(ペルフルオロオクタノイル)ペルオキサイド、ビス
(ペルフルオロノナノイル)ペルオキサイド、ビス(ペ
ルフルオロデカノイル)ペルオキサイド、ビス(ペルフ
ルオロウンデカノイル)ペルオキサイド、ビス(2,2
−ジフルオロエチリル)ペルオキサイド、ビス(2,
2,3,3−テトラフルオロプロピリル)ペルオキサイ
ド、ビス(2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブ
チリル)ペルオキサイド、ビス(ω−ヒドロペンタノイ
ル)ペルオキサイド、ビス(ω−ヒドロヘキサノイル)
ペルオキサイド、ビス(ω−ヒドロヘプタノイル)ペル
オキサイド、ビス(ω−ヒドロオクタノイル)ペルオキ
サイド、ビス(ω−ヒドロノナノイル)ペルオキサイ
ド、ビス(ω−ヒドロデカノイル)ペルオキサイド、ビ
ス(ω−ヒドロウンデカノイル)ペルオキサイド、ビス
(2−クロロ−2,2−ジフルオロエチリル)ペルオキ
サイド、ビス(3−クロロ−2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピリル)ペルオキサイド、ビス(4−クロロ
−2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチリル)
ペルオキサイド、ビス(ω−クロロペンタノイル)ペル
オキサイド、ビス(ω−クロロヘキサノイル)ペルオキ
サイド、ビス(ω−クロロヘプタノイル)ペルオキサイ
ド、ビス(ω−クロロオクタノイル)ペルオキサイド、
ビス(ω−クロロノナノイル)ペルオキサイド、ビス
(ω−クロロデカノイル)ペルオキサイド、ビス(ω−
クロロウンデカノイル)ペルオキサイド、ビス(ペルフ
ルオロ−2−メチル−3−オキサヘキサノイル)ペルオ
キサイド、ビス(ペルフルオロ−2,5−ジメチル−
3,6−ジオキサノナノイル)ペルオキサイド、ビス
(ペルフルオロ−2,5,8−トリメチル−3,6,9
−トリオキサドデカノイル)ペルオキサイド、ビス(ペ
ルフルオロ−2,5,8,11−テトラメチル−3,
6,9,12−テトラオキサペンタデカノイル)ペルオ
キサイド、ビス(ペルフルオロ−2,5,8,11,1
4−ペンタメチル−3,6,9,12,15−ペンタオ
キサオクタデカノイル)ペルオキサイド、ビス(ペルフ
ルオロ−2,5,8,11,14,17−ヘキサメチル
−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサヘンエ
イコサノイル)ペルオキサイド、ビス(ペルフルオロ−
2,5,8,11,14,17,20−ヘプタメチル−
3,6,9,12,15,18,21−ヘプタオキサテ
トラコサノイル)ペルオキサイド、ビス(ペルフルオロ
−2,5,8,11,14,17,20,23−オクタ
メチル−3,6,9,12,15,18,21,24−
オクタオキサヘプタコサノイル)ペルオキサイド、ビス
(ペルフルオロ−2,5,8,11,14,17,2
0,23,26−ノナメチル−3,6,9,12,1
5,18,21,24,27−ノナオキサトリアコンタ
ノイル)ペルオキサイド、等が挙げられる。
【0041】更に本発明に用いる一般式(V)で表され
る過酸化フルオロアルカノイルにおいて、aが11以上の
場合、あるいはbが9以上の場合、溶媒の存在下におい
て反応させる際に前記一般式(V)にて示される過酸化
フルオロアルカノイルの溶解性が不足するので好ましく
ない。本発明において、過酸化フルオロアルカノイル
(V)を一般式(IV)で示されるフェニルボロン酸誘導
体と反応させるにあたり、前記過酸化フルオロアルカノ
イル(V)と一般式(IV)で示されるフェニルボロン酸
誘導体との仕込みモル比は、1:0.01〜100 が好まし
く、特に1:0.1 〜10であることが望ましい。前記モル
比が0.01未満では、過酸化物の自己分解に起因する生成
物が多量に生成するため工業的にも有効でなく、100 を
超えると目的とするフルオロアルキル基含有フェニルボ
ロン酸の生成量が低くなる傾向にあり、フルオロアルキ
ル基に起因した優れた性質を付与することが困難となる
傾向にある。
【0042】また、反応は常圧で行うことが可能であ
り、かつ、反応温度は通常−20〜150℃、好ましくは0
〜100 ℃の範囲である。前記反応温度が−20℃未満では
反応時間が長くなる傾向にあり、逆に150 ℃を超えると
反応時の圧力が高くなり、反応操作が困難であるので好
ましくない。更に反応時間は通常30分〜20日間の範囲で
行うことができるが、実用的には1 〜10時間になるよう
に条件を設定することが望ましい。
【0043】本発明の製造法では前記種々の反応条件下
において、前記過酸化フルオロアルカノイルと前記フェ
ニルボロン酸誘導体とを反応させることにより、目的の
弗素含有フェニルボロン酸誘導体を直接1段階反応によ
り得ることができるが、前記過酸化フルオロアルカノイ
ルの取扱い及びフルオロアルキル化反応を、より円滑に
行うために溶媒を用いることが好ましい。
【0044】溶媒としてはハロゲン化脂肪族溶媒が特に
好ましく、具体的には、例えば、塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、2−クロロ−1,2−ジブロモ−
1,1,2−トリフルオロエタン、1,2−ジブロモヘ
キサフルオロプロパン,1,2−ジブロモテトラフルオ
ロエタン、1,1−ジフルオロテトラクロロエタン、
1,2−ジフルオロテトラクロロエタン、フルオロトリ
クロロメタン、ヘプタフルオロ−2,3,3−トリクロ
ロブタン、1,1,1,3−テトラクロロテトラフルオ
ロプロパン、1,1,1−トリクロロペンタフルオロプ
ロパン、1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン、
1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−3,3−ジクロ
ロプロパン、1,1,2,2,3−ペンタフルオロ−
1,3−ジクロロプロパン、ヘキサフルオロイソプロパ
ノール等を用いることができ、特に工業的には1,1,
2,−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンな
どが有用である。溶媒を使用する場合、通常溶媒中の過
酸化フルオロアルカノイルの濃度が0.5 〜30重量%程度
であることが望ましい。
【0045】反応物の精製としては、溶媒を減圧濃縮
後、アルカリ性水溶液とジエチルエーテル等の有機溶媒
によって分液し、有機溶媒層を減圧濃縮することによっ
て目的物を得ることが出来る。ここで合成された各種異
性体混合物を更に分離する必要がある場合には、液体ク
ロマトグラフィーによる分取、あるいは水、または各種
有機溶媒による再結晶または再沈澱あるいは蒸留によっ
て目的物を得ることができる。
【0046】また、一般式(I)で示される化合物のN
−アセチル基は、加水分解により脱アセチル化すること
が出来、一般式(II)の化合物を得ることが出来る。脱
アセチル化反応としては、アルカリ処理、酸処理、クレ
メンゼン還元等を利用することが出来る。アルカリ処理
の場合、0.1 〜10NのNaOH、KOH 等を利用することが出
来、反応温度は通常0〜100℃、好ましくは10〜60℃の
範囲である。前記反応温度が0℃未満では反応時間が長
くなる傾向にあり、逆に 100℃を超えると常圧での反応
操作が困難になるので好ましくない。更に反応時間は通
常1分〜20日間の範囲で行うことができるが、実用的に
は1 〜10時間になるように条件を設定することが望まし
い。
【0047】酸処理の場合、0.1 〜10NのHF、HCl、HBr
等を利用することが出来、反応温度は通常0〜100℃、
好ましくは10〜60℃の範囲である。前記反応温度が0℃
未満では反応時間が長くなる傾向にあり、逆に 100℃を
超えると常圧での反応操作が困難であるので好ましくな
い。更に反応時間は通常1分〜20日間の範囲で行うこと
ができるが、実用的には1〜10時間になるように条件を
設定することが望ましい。
【0048】クレメンゼン還元の場合、塩化亜鉛や亜鉛
アマルガム等の亜鉛と 0.1〜10NのHCl 等の酸を用いる
ことができる。この場合、通常溶媒として水を用いる
が、試薬の溶解性によってはトルエン等の有機溶媒を用
いることが出来る。反応温度は通常0〜100 ℃、好まし
くは10〜60℃の範囲である。前記反応温度が0℃未満で
は反応時間が長くなる傾向にあり、逆に 100℃を超える
と常圧での反応操作が困難であるので好ましくない。更
に、反応時間は通常1分〜20日間の範囲で行うことがで
きるが、実用的には1〜10時間になるように条件を設定
することが望ましい。
【0049】また、上述の脱アセチル化反応の後処理と
しては、エーテル等の有機溶媒と共に分液処理を行な
い、有機層を減圧濃縮する等の精製をすることが出来
る。また、一般式(III)の化合物は一般式(II)で示さ
れる化合物を(メタ)アクリル化反応することによって
得ることが出来る。この場合(メタ)アクリル化反応と
しては(メタ)アクリル酸とカルボジイミド系等の縮合
剤を用いる方法、(メタ)アクリル酸クロリドを用いる
方法等を例示することが出来る。
【0050】縮合剤を用いる反応の場合、(メタ)アク
リル酸と一般式(II)で示される化合物のモル比は0.01
〜100 の間で用いることが出来るが、好ましくは 0.3〜
3の間で用いることが出来る。前記反応組成比が 0.3以
下あるいは3以上では収率が悪く実用的でない。また、
一般式(II)で示される化合物と縮合剤のモル比は、0.
01〜100 の間で用いることが出来るが、好ましくは 0.3
〜5の間で用いることが出来る。前記反応組成比が 0.3
以下あるいは5以上では収率が悪く実用的でない。この
場合、溶媒としては一般式(II)で示される化合物の溶
解性を考慮して水、または有機溶媒を適宜用いることが
出来る。反応温度は通常−30〜150 ℃、好ましくは4〜
70℃の範囲である。前記反応温度が4℃未満では反応時
間が長くなる傾向にあり、逆に70℃を超えると溶媒の沸
点以上の温度になる場合、常圧での反応操作が困難にな
るので好ましくない。更に反応時間は通常1分〜20日間
の範囲で行うことができるが、実用的には1〜10時間に
なるように条件を設定することが望ましい。
【0051】また、縮合剤由来の副生成物は溶媒の選択
によって沈澱物として除くことが出来、更なる反応物の
精製は水と有機溶媒による分液処理や、再結晶、再沈澱
等の処理を例示することが出来る。また、(メタ)アク
リル酸クロリドを用いる場合、(メタ)アクリル酸クロ
リドと一般式(II)で示される化合物のモル比は0.01〜
100 の間で用いることが出来るが、好ましくは0.5 〜2
の間で用いることが出来る。前記反応組成比が0.5以下
あるいは2以上では工業的に収率が悪く実用的でない。
(メタ)アクリル酸クロリドを用いる場合、トリエチル
アミンなどの脱塩化水素剤を加えるのが好ましい。溶媒
としては一般式(II)で示される化合物の溶解性を考慮
して水や各種有機溶媒を用いることが出来る。反応温度
は−30℃〜90℃の間、好ましくは10〜30℃の範囲であ
る。前記反応温度が10℃未満では、反応時間が長くなる
傾向にあり、逆に30℃を超えると、反応性が高いため、
操作が危険になるので好ましくない。更に反応時間は通
常1分〜20日間の範囲で行うことができるが、実用的に
は1〜10時間になるように条件を設定し、反応が終り次
第、反応物の精製を行うのが望ましい。ここで反応物の
精製は、水と有機溶媒による分液処理や、再結晶、再沈
澱等の処理を例示することが出来る。
【0052】本発明の製造法により得られる不飽和脂肪
酸基を有する弗素含有フェニルボロン酸誘導体は各種モ
ノマーと共重合することが可能であり、重合生成物は再
沈澱法等の公知の方法で精製することが可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明の弗素含有フェニルボロン酸誘導
体は、新規な化合物であり、本発明の弗素含有フェニル
ボロン酸誘導体は pKa<7が得られ、これは生理的pH=
7.4 で多価水酸基化合物と結合し得る十分な量の-B-(O
H)3 が存在する。また本発明の製造方法は弗素含有フェ
ニルボロン酸誘導体を、短時間で収率良くかつ容易に、
しかも反応触媒及び特殊な装置を使用せずに、1段階反
応により製造することができる。
【0054】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
する。 参考例1 3−アミノフェニルボロン酸1水和物1部をジオキサン
に溶解し、無水酢酸9部を加え、60℃にて、1時間攪拌
した。その後、蒸留水を加えて60℃で更に攪拌し、減圧
濃縮し、水から再結晶を行ない、3−アセトアミドフェ
ニルボロン酸を得た。
【0055】実施例1 参考例1にて得られた3−アセトアミドフェニルボロン
酸1部をヘキサフルオロイソプロパノールに溶解し、3
部のビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサイドを
加え、室温にて3日間放置した。減圧濃縮後、水と、ト
リクロロトリフルオロエタンにて分画し、水溶分を減圧
濃縮した。生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤
外分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を、
表1に示す。これらの結果より、4(6)−ヘプタフル
オロプロピル−3−アセトアミドフェニルボロン酸が得
られたことを確認した。
【0056】実施例2 実施例1にて得られた4(6)−ヘプタフルオロプロピ
ル−3−アセトアミドフェニルボロン酸を2N−塩酸に
て処理することにより、脱アセチル化し、中和後、トリ
フルオロクロロエタン溶分を減圧濃縮し生成物を得た。
生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質
量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。
これらの結果より、4(6)−ヘプタフルオロプロピル
−3−アミノフェニルボロン酸が得られたことを確認し
た。
【0057】実施例3 実施例2にて得られた4(6)−ヘプタフルオロプロピ
ル−3−アミノフェニルボロン酸1部をジメチルスルフ
ォキシドに溶解し、アクリル酸1部、ジシクロヘキシカ
ルボジイミド1部を加えた。1晩攪拌後、副生成物をろ
取し、生成物を水から結晶化させた。生成物の元素分析
(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分析、及びボロ
ン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これらの結果よ
り、4(6)−ヘプタフルオロプロピル−3−アクリル
アミドフェニルボロン酸が得られたことを確認した。
【0058】実施例4 実施例1において分画したトリクロロトリフルオロエタ
ン溶分を、減圧濃縮した。生成物の元素分析(プラズマ
発光分析)、赤外分析、質量分析、及びボロン酸の pKa
測定の結果を表1に示す。これらの結果より、4,6−
ビス(ヘプタフルオロプロピル)−3−アセトアミドフ
ェニルボロン酸が得られたことを確認した。
【0059】実施例5 実施例4によって得られた4,6−ビス(ヘプタフルオ
ロプロピル)−3−アセトアミドフェニルボロン酸を2
N−塩酸にて処理することにより脱アセチル化し、中和
後、トリフルオロトリクロロエタン溶分を減圧濃縮し生
成物を得た。この生成物の元素分析(プラズマ発光分
析)、赤外分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の
結果を表1に示す。これらの結果より、4,6−ビス
(ヘプタフルオロプロピル)−3−アミノフェニルボロ
ン酸が得られたことを確認した。
【0060】実施例6 実施例5によって得られた4,6−ビス(ヘプタフルオ
ロプロピル)−3−アミノフェニルボロン酸1部をジエ
チルエーテルに溶解し、メタクリル酸クロライド1部を
加えた。1晩攪拌後、減圧濃縮し、水、クロロホルムに
よる分取を行ない生成物を水から結晶化させた。この生
成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量
分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1に示すこれ
らの結果より、4,6−ビス(ヘプタフルオロプロピ
ル)−3−メタクリルアミドフェニルボロン酸が得られ
たことを確認した。
【0061】実施例7 ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサイドをビス
(ペルフルオロヘプタノイル)ペルオキサイドに交換し
た以外は、実施例1と同様の方法を用い、生成物を得
た。この生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外
分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1
に示すこれらの結果より、4(6)−ペルフルオロヘキ
シル−3−アセトアミドフェニルボロン酸が得られたこ
とを確認した。
【0062】実施例8 実施例7にて得られた4(6)−ペルフルオロヘキシル
−3−アセトアミドフェニルボロン酸を2N−塩酸にて
処理することにより脱アセチル化し、中和後、トリフル
オロトリクロロエタン溶分を減圧濃縮し生成物を得た。
この生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外分
析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1に
示す。これらの結果より、4(6)−ペルフルオロヘキ
シル−3−アミノフェニルボロン酸が得られたことを確
認した。
【0063】実施例9 実施例8にて得られた4(6)−ペルフルオロヘキシル
−3−アミノフェニルボロン酸1部をジエチルエーテル
に溶解し、メタクリル酸クロライド1部を加えた。1晩
攪拌後、減圧濃縮、水、クロロホルムによる、分取を行
ない、生成物を水から結晶化させた。この生成物の元素
分析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分析、及び
ボロン酸の pKa測定の結果を表1に示すこれらの結果よ
り、4(6)−ペルフルオロヘキシル−3−メタクリル
アミドフェニルボロン酸が得られたことを確認した。
【0064】実施例10 ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサイドをビス
(トリフルオロエチリル)ペルオキサイドに交換した以
外は実施例1と同様の方法を用い、生成物を得た。この
生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質
量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。
これらの結果より、4(6)−トリフルオロメチル−3
−アセトアミドフェニルボロン酸が得られたことを確認
した。
【0065】実施例11 実施例10にて得られた4(6)−トリフルオロメチル
−3−アセトアミドフェニルボロン酸を2N−塩酸にて
処理することにより脱アセチル化し、中和後、トリフル
オロトリクロロエタン溶分を減圧濃縮し生成物を得た。
この生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外分
析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1に
示す。これらの結果より、4(6)−トリフルオロメチ
ル−3−アミノフェニルボロン酸が得られたことを確認
した。
【0066】実施例12 実施例11にて得られた4(6)−トリフルオロメチル
−3−アミノフェニルボロン酸1部をジメチルスルフォ
キシドに溶解し、アクリル酸1部、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド1部を加えた。1晩攪拌後、副生成物をろ
取し、生成物を水から結晶化させた。この生成物の元素
分析(プラズマ発光分析)、赤外分析質量分析、及びボ
ロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これらの結果よ
り、4(6)−トリフルオロメチル−3−アクリルアミ
ドフェニルボロン酸が得られたことを確認した。
【0067】実施例13 ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサイドをビス
(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロブチリル)
ペルオキサイドに交換した以外は、実施例1と同様の方
法を用い生成物を得た。この生成物の元素分析(プラズ
マ発光分析)、赤外分析、質量分析、及びボロン酸の p
Ka測定の結果を表1に示す。この結果より、4(6)−
(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル)
−3−アセトアミドフェニルボロン酸が得られたことを
確認した。
【0068】実施例14 実施例13にて得られた4(6)−(1,1,2,2,
3,3−ヘキサフルオロプロピル)−3−アセトアミド
フェニルボロン酸を2N−塩酸にて処理することにより
脱アセチル化し、中和後、トリフルオロトリクロロエタ
ン溶分を減圧濃縮し生成物を得た。この生成物の元素分
析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分析、及びボ
ロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これらの結果よ
り、4(6)−(1,1,2,2,3,3−ヘキサフル
オロプロピル)−3−アミノフェニルボロン酸が得られ
たことを確認した。
【0069】実施例15 実施例14にて得られた(1,1,2,2,3,3−ヘ
キサフルオロプロピル)−3−アミノフェニルボロン酸
1部をジエチルエーテルに溶解し、メタクリル酸クロラ
イド1部を加えた。1晩攪拌後、減圧濃縮、水、クロロ
ホルムによる分取を行ない、生成物を水から結晶させ
た。この生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外
分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1
に示す。これらの結果より4(6)−(1,1,2,
2,3,3−ヘキサフルオロプロピル)−3−メタクリ
ルアミドフェニルボロン酸が得られたことを確認した。
【0070】実施例16 ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサイドをビス
(1−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオ
ロブチリル)ペルオキサイドに交換した以外は実施例1
と同様の方法を用い生成物を得た。この生成物の元素分
析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分析、及びボ
ロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これらの結果よ
り、4(6)−(1−クロロ−1,1,2,2,3,3
−ヘキサフルオロプロピル)−3−アセトアミドフェニ
ルボロン酸が得られたことを確認した。
【0071】実施例17 実施例16にて得られた(1−クロロ−1,1,2,
2,3,3−ヘキサフルオロプロピル)−3−アセトア
ミドフェニルボロン酸を2N−塩酸にて処理することに
より脱アセチル化し、中和後、トリフルオロトリクロロ
エタン溶分を減圧濃縮し生成物を得た。この生成物の元
素分析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分析、及
びボロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これらの結
果より、4(6)−(1−クロロ−1,1,2,2,
3,3−ヘキサフルオロプロピル)−3−アミノフェニ
ルボロン酸が得られたことを、確認した。
【0072】実施例18 実施例17にて得られた4(6)−(1−クロロ−1,
1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロピル)−3−
アミノフェニルボロン酸1部をジメチルスルフォキシド
に溶解し、アクリル酸1部、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド1部を加えた。1晩攪拌後、副生成物をろ取し、
生成物を水から結晶化させた。この生成物の元素分析
(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分析、及びボロ
ン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これらの結果よ
り、4(6)−(1−クロロ−1,1,2,2,3,3
−ヘキサフルオロプロピル)−3−アクリルアミドフェ
ニルボロン酸が得られたことを確認した。
【0073】実施例19 ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサイドをビス
(ペルフルオロ−2,5,8−トリメチル−3,6,9
−トリオキサドデカノイル)ペルオキサイドに交換した
以外は実施例1と同様の方法を用い、次に示す生成物を
得た。この生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤
外分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表
1に示す。これらの結果より4(6)−(ペルフルオロ
−1,4,7−トリメチル−2,5,8−トリオキサウ
ンデシル)−3−アセトアミドフェニルボロン酸が得ら
れたことを確認した。
【0074】実施例20 実施例19にて得られた4(6)−(ペルフルオロ−
1,4,7−トリメチル−2,5,8−トリオキサウン
デシル)−3−アセトアミドフェニルボロン酸を2N−
塩酸にて処理することにより、脱アセチル化し、中和
後、トリフルオロトリクロロエタン溶分を減圧濃縮し生
成物を得た。この生成物の元素分析(プラズマ発光分
析)、赤外分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の
結果を表1に示す。これらの結果より4(6)−(ペル
フルオロ−1,4,7−トリメチル−2,5,8−トリ
オキサウンデシル)−3−アミノフェニルボロン酸が得
られたことを確認した。
【0075】実施例21 実施例20にて得られた4(6)−(ペルフルオロ−
1,4,7−トリメチル−2,5,8−トリオキサウン
デシル)−3−アミノフェニルボロン酸1部をジメチル
スルフォキシドに溶解し、アクリル酸1部、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド1部を加えた。1晩攪拌後、副生
成物をろ取し、生成物を水から結晶化させた。この生成
物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分
析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これ
らの結果より4(6)−(ペルフルオロ−1,4,7−
トリメチル−2,5,8−トリオキサウンデシル)−3
−アクリルアミドフェニルボロン酸が得られたことを確
認した。
【0076】実施例22 3−アセトアミドフェニルボロン酸をフェニルボロン酸
に交換した以外は実施例1と同様の方法を用い、生成物
を得た。この生成物の元素分析(プラズマ発光分析)、
赤外分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の結果を
表1に示す。これらの結果より4(6)−ヘプタフルオ
ロプロピルフェニルボロン酸が得られたことを確認し
た。
【0077】実施例23 3−アセトアミドフェニルボロン酸をフェニルボロン酸
に交換し、ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサ
イドをビス(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロ
ブチリル)バーオキサイドに交換した以外は実施例1と
同様の方法を用い生成物を得た。この生成物の元素分析
(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分析、及びボロ
ン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これらの結果よ
り、4(6)−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオ
ロプロピルフェニルボロン酸が得られたことを確認し
た。
【0078】実施例24 3−アセトアミドフェニルボロン酸をフェニルボロン酸
に交換し、ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサ
イドをビス(1−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘ
キサフルオロブチリル)ペルオキサイドに交換した以外
は実施例1と同様の方法を用い生成物を得た。この生成
物の元素分析(プラズマ発光分析)、赤外分析、質量分
析、及びボロン酸の pKa測定の結果を表1に示す。これ
らの結果より、4(6)−1−クロロ−1,1,2,
2,3,3−ヘキサフルオロプロピルフェニルボロン酸
が得られたことを確認した。
【0079】実施例25 3−アセトアミドフェニルボロン酸をフェニルボロン酸
に交換し、ビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキサ
イドをビス(ペルフルオロ−2,5,8−トリメチル−
3,6,9−トリオキサドデカノイル)ペルオキサイド
に交換した以外は、実施例1と同様の方法を用い、生成
物を得た。この生成物の元素分析(プラズマ発光分
析)、赤外分析、質量分析、及びボロン酸の pKa測定の
結果を表1に示す。
【0080】これらの結果より、4(6)−ペルフルオ
ロ−1,4,7−トリメチル−2,5,8−トリオキサ
ウンデシルフェニルボロン酸が得られたことを確認し
た。
【0081】
【表1】 *:括弧内の数値は、元素分析の理論値である。 **:[M+グリセリン−2H2O]+ の値である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 昌幸 千葉県松戸市新松戸3−170MBSハイ ツB−201 (72)発明者 山口 将彦 千葉県野田市山崎貝塚町39−2貝塚ハイ ツ2−2−D (72)発明者 椎野 太二朗 千葉県柏市明原2−7−3弥生荘1A (72)発明者 三谷 元宏 茨城県つくば市梅園2−24−5 (72)発明者 鯉沼 康美 茨城県つくば市東新井32−16ライフ開所 1棟202 (56)参考文献 特開 平4−216459(JP,A) 特開 平3−152455(JP,A) 特開 平3−21609(JP,A) 特開 平2−216051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 5/02 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (式中RF は−Ca2aX(XはF、H、またはCl)、
    または−CF(CF3)[OCF2CF(CF3)]bOC37
    を示し、aは1から10の整数、bは0から8の整数、c
    は1から2の整数を示す)で表されるフェニルボロン酸
    誘導体。
  2. 【請求項2】下記一般式(II) 【化2】 (式中RF は−Ca2aX(XはF、H、またはCl)、
    または−CF(CF3)[OCF2CF(CF3)]bOC37
    を示し、aは1から10の整数、bは0から8の整数、c
    は1から2の整数を示す)で表されるフェニルボロン酸
    誘導体。
  3. 【請求項3】下記一般式(III) 【化3】 (式中R1は−NH−CO−CH=CH2、または−NH
    −CO−C(CH3)=CH2を示し、 RFは−Ca2aX (XはF、H、またはCl)、または−
    CF(CF3)[OCF2CF(CF3)]bOC37を示し、a
    は1から10の整数、bは0から8の整数、cは1から2
    の整数を示す)で表されるフェニルボロン酸誘導体。
  4. 【請求項4】下記一般式(IV) 【化4】 で表される3−アセトアミドフェニルボロン酸と下記一
    般式(V) 【化5】 (式中RFは−Ca2aX(XはF、H、またはCl)、ま
    たは−CF(CF3)[OCF2CF(CF3)]bOC37を示
    し、aは1から10の整数、bは0から8の整数、cは1
    から2の整数を示す)で表される過酸化フルオロアルカ
    ノイルとを反応させることを特徴とする請求項1に記載
    のフェニルボロン酸誘導体の製造方法。
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