JP3256665B2 - 断熱壁パネル - Google Patents
断熱壁パネルInfo
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- JP3256665B2 JP3256665B2 JP34229596A JP34229596A JP3256665B2 JP 3256665 B2 JP3256665 B2 JP 3256665B2 JP 34229596 A JP34229596 A JP 34229596A JP 34229596 A JP34229596 A JP 34229596A JP 3256665 B2 JP3256665 B2 JP 3256665B2
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- Japan
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- heat insulating
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- wall panel
- foam insulation
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、断熱壁パ
ネルに関するものである。さらに詳しくは、この出願の
発明は、断熱欠損とそれによる結露の発生を防止し、気
密性とともに断熱性能をも向上させることのできる、施
工容易な、改善された住宅用等の断熱壁パネルに関する
ものである。
ネルに関するものである。さらに詳しくは、この出願の
発明は、断熱欠損とそれによる結露の発生を防止し、気
密性とともに断熱性能をも向上させることのできる、施
工容易な、改善された住宅用等の断熱壁パネルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の構造においては、柱
間に断熱材が配置されるように断熱壁パネルを用いた構
造が知られている。この構造においては、施工の際に、
柱間の寸法精度のばらつきがあっても断熱壁パネルが取
付けできるように、柱と断熱材層との間には隙間(クリ
アランス)が設けられている。そしてまた、この隙間の
存在にともなって気密性能の低下と断熱欠損にともなう
結露の発生が懸念されることから、これを防ぐために、
図8に示したように、壁パネル本体(1)としての合板
等に配設した断熱材層(2)とこれを囲むパネル縦枠
(3)の側縁部と柱(4)との間の隙間に発泡系断熱材
(5)を充填したり、あるいは図9のように、パネル縦
枠(3)にあらかじめ樹脂系のひれ状パッキン部材
(6)を取付けて、気密断熱性能を確保しようとしてい
る。
間に断熱材が配置されるように断熱壁パネルを用いた構
造が知られている。この構造においては、施工の際に、
柱間の寸法精度のばらつきがあっても断熱壁パネルが取
付けできるように、柱と断熱材層との間には隙間(クリ
アランス)が設けられている。そしてまた、この隙間の
存在にともなって気密性能の低下と断熱欠損にともなう
結露の発生が懸念されることから、これを防ぐために、
図8に示したように、壁パネル本体(1)としての合板
等に配設した断熱材層(2)とこれを囲むパネル縦枠
(3)の側縁部と柱(4)との間の隙間に発泡系断熱材
(5)を充填したり、あるいは図9のように、パネル縦
枠(3)にあらかじめ樹脂系のひれ状パッキン部材
(6)を取付けて、気密断熱性能を確保しようとしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
とおりの従来の構造では、発泡系断熱材(5)の充填で
は施工の手間が増え、面倒になるという問題と、施工品
質の確保が難しいという問題があった。また、ひれ状パ
ッキン部材(6)による場合には、施工は比較的容易で
あるものの、パネル縦枠(3)への取付けを接着等によ
り行う場合には材質の選択も難しく、施工時にこれらが
脱離してしまうことも懸念されて施工品質に難点があ
り、しかも、ひれ状パッキン部材(6)では、気密性能
は確保できても、断熱性能が確保しにくいという問題が
あった。
とおりの従来の構造では、発泡系断熱材(5)の充填で
は施工の手間が増え、面倒になるという問題と、施工品
質の確保が難しいという問題があった。また、ひれ状パ
ッキン部材(6)による場合には、施工は比較的容易で
あるものの、パネル縦枠(3)への取付けを接着等によ
り行う場合には材質の選択も難しく、施工時にこれらが
脱離してしまうことも懸念されて施工品質に難点があ
り、しかも、ひれ状パッキン部材(6)では、気密性能
は確保できても、断熱性能が確保しにくいという問題が
あった。
【0004】そこでこの出願の発明は、以上のとおりの
従来の問題点を解消し、施工容易で、施工品質も確保し
やすく、しかも柱との間の隙間での気密性能とともに断
熱性能をも確保することのできる、新しい断熱壁パネル
を提供することを目的としている。
従来の問題点を解消し、施工容易で、施工品質も確保し
やすく、しかも柱との間の隙間での気密性能とともに断
熱性能をも確保することのできる、新しい断熱壁パネル
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、壁パネル本体に硬質発泡
系断熱材層が配設され、この硬質発泡系断熱材層が柱間
に挿入配置される断熱壁パネルであって、硬質発泡系断
熱材層の柱への対向側縁部には、板状の軟質樹脂系気密
断熱パッキン部材が、その一部の埋め込みで壁パネル本
体に平行して一体化配設されており、軟質樹脂系気密断
熱パッキン部材は、その厚みが硬質発泡系断熱材層の側
縁部と柱との隙間よりも大きく、硬質発泡系断熱材層が
柱間に挿入配置されるとともに折れ曲って前記隙間を密
閉するようになっており、且つ、その表面に硬質発泡系
断熱材層からの抜け防止を確実ならしめるとともに圧縮
変形を容易ならしめる波形凹凸を有していることを特徴
とする断熱壁パネルを提供する。
の課題を解決するものとして、壁パネル本体に硬質発泡
系断熱材層が配設され、この硬質発泡系断熱材層が柱間
に挿入配置される断熱壁パネルであって、硬質発泡系断
熱材層の柱への対向側縁部には、板状の軟質樹脂系気密
断熱パッキン部材が、その一部の埋め込みで壁パネル本
体に平行して一体化配設されており、軟質樹脂系気密断
熱パッキン部材は、その厚みが硬質発泡系断熱材層の側
縁部と柱との隙間よりも大きく、硬質発泡系断熱材層が
柱間に挿入配置されるとともに折れ曲って前記隙間を密
閉するようになっており、且つ、その表面に硬質発泡系
断熱材層からの抜け防止を確実ならしめるとともに圧縮
変形を容易ならしめる波形凹凸を有していることを特徴
とする断熱壁パネルを提供する。
【0006】そして、その関連で、軟質樹脂系気密断熱
パッキン部材は、発泡系樹脂により形成されている断熱
壁パネルの態様も提供する。また、この出願の発明は、
壁パネル本体に硬質発泡系断熱材層が配設され、この硬
質発泡系断熱材層が柱間に挿入配置される断熱壁パネル
であって、硬質発泡系断熱材層の柱への対向側縁部に
は、平板部にアンカー部とその反対側の断面リング状部
を有する樹脂またはゴム成形部とリング状部の中に充填
した繊維系断熱材とからなる気密断熱パッキン部材が前
記アンカー部の埋め込みで一体化配設されており、気密
断熱パッキン部材は、前記リング状部の大きさが硬質発
泡系断熱材層の側縁部と柱との隙間よりも大きく、硬質
発泡系断熱材層が柱間に挿入されるとともにリング状部
が圧縮されて前記隙間を密閉することを特徴とする断熱
壁パネルも提供する。
パッキン部材は、発泡系樹脂により形成されている断熱
壁パネルの態様も提供する。また、この出願の発明は、
壁パネル本体に硬質発泡系断熱材層が配設され、この硬
質発泡系断熱材層が柱間に挿入配置される断熱壁パネル
であって、硬質発泡系断熱材層の柱への対向側縁部に
は、平板部にアンカー部とその反対側の断面リング状部
を有する樹脂またはゴム成形部とリング状部の中に充填
した繊維系断熱材とからなる気密断熱パッキン部材が前
記アンカー部の埋め込みで一体化配設されており、気密
断熱パッキン部材は、前記リング状部の大きさが硬質発
泡系断熱材層の側縁部と柱との隙間よりも大きく、硬質
発泡系断熱材層が柱間に挿入されるとともにリング状部
が圧縮されて前記隙間を密閉することを特徴とする断熱
壁パネルも提供する。
【0007】さらにこの出願の発明は、以上の断熱壁パ
ネルにおいて、硬質発泡系断熱材層は、繊維系断熱材層
を内蔵し、これを覆うように配設されていることを特徴
とする断熱壁パネルをも提供する。
ネルにおいて、硬質発泡系断熱材層は、繊維系断熱材層
を内蔵し、これを覆うように配設されていることを特徴
とする断熱壁パネルをも提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、以上の特徴を
持つものであるが、以下に実施例を示してこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。図1は、この発明の
一例を示したものであって、断熱壁パネルは、合板等か
らなる壁パネル本体(11)に、ウレタン発泡体等から
なる硬質発泡系断熱材層(12)が配設されており、こ
の硬質発泡系断熱材層(12)の柱(13)への対向側
縁部(121)には、板状の軟質樹脂系の気密断熱パッ
キン部材(14)が、その一部が埋め込まれて、壁パネ
ル本体(1)と略平行して一体化配設されている。
持つものであるが、以下に実施例を示してこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。図1は、この発明の
一例を示したものであって、断熱壁パネルは、合板等か
らなる壁パネル本体(11)に、ウレタン発泡体等から
なる硬質発泡系断熱材層(12)が配設されており、こ
の硬質発泡系断熱材層(12)の柱(13)への対向側
縁部(121)には、板状の軟質樹脂系の気密断熱パッ
キン部材(14)が、その一部が埋め込まれて、壁パネ
ル本体(1)と略平行して一体化配設されている。
【0009】この場合の軟質樹脂系の気密断熱パッキン
部材(14)としては、たとえばポリエチレン、発泡ポ
リエチレン、軟質ウレタン発泡体等であってよい。そし
て、この気密断熱パッキン部材(14)は、その厚み
(t)が、硬質発泡系断熱材層(12)と柱(13)と
の間の隙間の大きさ(a)よりも大きく、つまりt>a
であって、また、図1<B>のように、硬質発泡系断熱
材層(12)が柱(13)間に挿入配置される際には折
れ曲って前記の隙間を密閉するに充分な幅寸法を持って
いる。
部材(14)としては、たとえばポリエチレン、発泡ポ
リエチレン、軟質ウレタン発泡体等であってよい。そし
て、この気密断熱パッキン部材(14)は、その厚み
(t)が、硬質発泡系断熱材層(12)と柱(13)と
の間の隙間の大きさ(a)よりも大きく、つまりt>a
であって、また、図1<B>のように、硬質発泡系断熱
材層(12)が柱(13)間に挿入配置される際には折
れ曲って前記の隙間を密閉するに充分な幅寸法を持って
いる。
【0010】柱(13)間への硬質発泡系断熱材層(1
2)の挿入配置にともなって、軟質樹脂パッキン部材
(14)は圧縮されて、柱(13)および硬質発泡系断
熱材層(12)の双方に密着された状態となる。硬質発
泡系断熱材層(12)への一部埋め込みによる前記パッ
キン部材(14)の一体化配設は、硬質発泡系断熱材層
(12)の発泡成形時に同時に埋め込み一体化すること
ができるので、その一体化配設は簡便に、しかも脱離も
なくしっかりとした強度で可能とされる。
2)の挿入配置にともなって、軟質樹脂パッキン部材
(14)は圧縮されて、柱(13)および硬質発泡系断
熱材層(12)の双方に密着された状態となる。硬質発
泡系断熱材層(12)への一部埋め込みによる前記パッ
キン部材(14)の一体化配設は、硬質発泡系断熱材層
(12)の発泡成形時に同時に埋め込み一体化すること
ができるので、その一体化配設は簡便に、しかも脱離も
なくしっかりとした強度で可能とされる。
【0011】なお、表面形状を工夫することのできる軟
質樹脂を用いる場合には、硬質発泡系断熱材層(12)
からの抜けをより確実に防止し、しかも施工時の圧縮変
形を容易とするために、図2に例示したように、軟質樹
脂系気密断熱パッキン部材(14)の表面に波形凹凸を
持たせてもよい。また、前記の隙間の密閉については、
このパッキン部材(14)の折れ曲がり長さを設定する
ことで、その密閉のための長さ割合もコントロールされ
ることになる。
質樹脂を用いる場合には、硬質発泡系断熱材層(12)
からの抜けをより確実に防止し、しかも施工時の圧縮変
形を容易とするために、図2に例示したように、軟質樹
脂系気密断熱パッキン部材(14)の表面に波形凹凸を
持たせてもよい。また、前記の隙間の密閉については、
このパッキン部材(14)の折れ曲がり長さを設定する
ことで、その密閉のための長さ割合もコントロールされ
ることになる。
【0012】以上のことからも明らかなように、この発
明の断熱壁パネルにおいては、パネルの施工時に気密断
熱パッキン部材(14)も施工されるので省施工が図ら
れ、またこのパッキン部材(14)は抜けにくく埋め込
まれて一体化されているので施工品質の確保が図られ
る。そして、気密断熱パッキン部材(14)は弾性変形
するので、隙間の大きさに幅広く対応することができ
る。さらには気密性能だけでなく、断熱性能も確保され
るため、前記隙間での断熱欠損による結露を効果的に防
止されることになる。
明の断熱壁パネルにおいては、パネルの施工時に気密断
熱パッキン部材(14)も施工されるので省施工が図ら
れ、またこのパッキン部材(14)は抜けにくく埋め込
まれて一体化されているので施工品質の確保が図られ
る。そして、気密断熱パッキン部材(14)は弾性変形
するので、隙間の大きさに幅広く対応することができ
る。さらには気密性能だけでなく、断熱性能も確保され
るため、前記隙間での断熱欠損による結露を効果的に防
止されることになる。
【0013】図3および図4は、さらに具体的に断熱壁
パネルを例示したものであって、図3は、パネルの正面
図と上端角部の側面拡大図を示しており、図4は、図3
のA−A断面図とその要部拡大図を示している。この例
においては、合板等からなる断熱パネル本体(11)に
は木質系の縦桟(15)および横桟(16)とともに、
ウレタン発泡体等からなる硬質発泡系断熱材層(12)
が配設されており、その内部には断熱性の大きいロック
ウール、ガラスウール等の繊維系断熱材層(17)が内
蔵され、硬質発泡系断熱材層(12)がこれを覆うよう
にしている。そして、この硬質発泡系断熱材層(12)
の側縁部には、前記のポリエチレン等からなる軟質樹脂
系気密断熱パッキン部材(14)が一体化配設されてい
る。なお、パネル上端の横桟(16)には、ポリエチレ
ン等からなる板状の軟質樹脂気密パッキン部材(18)
を貼付けている。これは、柱の長さ方向では寸法精度が
出やすいため、このような貼り付けで充分であることに
よる。
パネルを例示したものであって、図3は、パネルの正面
図と上端角部の側面拡大図を示しており、図4は、図3
のA−A断面図とその要部拡大図を示している。この例
においては、合板等からなる断熱パネル本体(11)に
は木質系の縦桟(15)および横桟(16)とともに、
ウレタン発泡体等からなる硬質発泡系断熱材層(12)
が配設されており、その内部には断熱性の大きいロック
ウール、ガラスウール等の繊維系断熱材層(17)が内
蔵され、硬質発泡系断熱材層(12)がこれを覆うよう
にしている。そして、この硬質発泡系断熱材層(12)
の側縁部には、前記のポリエチレン等からなる軟質樹脂
系気密断熱パッキン部材(14)が一体化配設されてい
る。なお、パネル上端の横桟(16)には、ポリエチレ
ン等からなる板状の軟質樹脂気密パッキン部材(18)
を貼付けている。これは、柱の長さ方向では寸法精度が
出やすいため、このような貼り付けで充分であることに
よる。
【0014】以上のような断熱壁パネルの製造について
は、まず、たとえば図5に示したように、壁パネル本体
(1)に縦桟(15)および横桟(16)を取付け、木
枠に離型紙を巻いた成型枠(19)に前記の軟質樹脂気
密断熱パッキン部材(14)を配設し、次いでロックウ
ール等の繊維系断熱材(17)を所定の大きさと位置で
置く。この図5の状態においてウレタン等の発泡系樹脂
材を注入し、たとえばウレタン発泡を促進するクラフト
紙をかぶせ、ウレタン発泡を進行させ、プレス固定して
脱枠処理することで成形することができる。
は、まず、たとえば図5に示したように、壁パネル本体
(1)に縦桟(15)および横桟(16)を取付け、木
枠に離型紙を巻いた成型枠(19)に前記の軟質樹脂気
密断熱パッキン部材(14)を配設し、次いでロックウ
ール等の繊維系断熱材(17)を所定の大きさと位置で
置く。この図5の状態においてウレタン等の発泡系樹脂
材を注入し、たとえばウレタン発泡を促進するクラフト
紙をかぶせ、ウレタン発泡を進行させ、プレス固定して
脱枠処理することで成形することができる。
【0015】なお、工場等において大量に生産する場合
には、横桟(16)を一本外したものを数段平積みし、
各段プレスに押え、木口方向(つまり横桟を外したとこ
ろ)からウレタン注入用のチューブを差し込み、ウレタ
ンを注入しながらチューブを引くことで内部へウレタン
を充填することができる。図6および図7は、この発明
の別の例を示したものである。この例では、気密断熱パ
ッキン部材(20)は、平板部(201)にアンカー部
(202)とその反対側の断面リング状部(203)を
有する樹脂またはゴム系の成形部を持ち、しかもリング
状部(203)中には繊維系断熱材(204)を充填し
ている。
には、横桟(16)を一本外したものを数段平積みし、
各段プレスに押え、木口方向(つまり横桟を外したとこ
ろ)からウレタン注入用のチューブを差し込み、ウレタ
ンを注入しながらチューブを引くことで内部へウレタン
を充填することができる。図6および図7は、この発明
の別の例を示したものである。この例では、気密断熱パ
ッキン部材(20)は、平板部(201)にアンカー部
(202)とその反対側の断面リング状部(203)を
有する樹脂またはゴム系の成形部を持ち、しかもリング
状部(203)中には繊維系断熱材(204)を充填し
ている。
【0016】樹脂またはゴム系の成形部は、たとえばE
PDM系、CR系ゴム、硬質塩化ビニル系等の材質と
し、繊維系断熱材(204)としてはロックウール、ガ
ラスウール等の各種のものであってよい。平板部(20
3)は、硬質発泡系断熱材層(12)の側縁部(12
1)に密着できるようにするためのものであり、またア
ンカー部(202)は、1個、または2個以上設けて、
このパッキン部材(20)が硬質発泡系断熱材層(1
2)にしっかりと埋め込み固定されるようにしている。
PDM系、CR系ゴム、硬質塩化ビニル系等の材質と
し、繊維系断熱材(204)としてはロックウール、ガ
ラスウール等の各種のものであってよい。平板部(20
3)は、硬質発泡系断熱材層(12)の側縁部(12
1)に密着できるようにするためのものであり、またア
ンカー部(202)は、1個、または2個以上設けて、
このパッキン部材(20)が硬質発泡系断熱材層(1
2)にしっかりと埋め込み固定されるようにしている。
【0017】リング状部(203)は収縮自在であり、
図7にも示したように、柱(13)と硬質発泡系断熱材
層(12)の側縁部との間の隙間がこのリング状部(2
03)の大きさより小さいと、圧縮されて双方に密着
し、気密性と断熱性を確保することになる。以上のパッ
キン部材(20)は押し出し成形されて製造され、リン
グ状部(203)中への繊維系断熱材(204)の充填
は、たとえば押し出し成形後のブローイング方式によっ
て可能とされる。硬質発泡系断熱材層(12)への一体
化は、図5にも示したように発泡成形と同時に行われ
る。
図7にも示したように、柱(13)と硬質発泡系断熱材
層(12)の側縁部との間の隙間がこのリング状部(2
03)の大きさより小さいと、圧縮されて双方に密着
し、気密性と断熱性を確保することになる。以上のパッ
キン部材(20)は押し出し成形されて製造され、リン
グ状部(203)中への繊維系断熱材(204)の充填
は、たとえば押し出し成形後のブローイング方式によっ
て可能とされる。硬質発泡系断熱材層(12)への一体
化は、図5にも示したように発泡成形と同時に行われ
る。
【0018】このパッキン材料(20)の場合にも、図
1ないし図5に示したパッキン材料(14)と同様の効
果が得られるだけでなく、前記パッキン材料(14)よ
りもさらに施工時において抜ける懸念はなく、繊維系断
熱材(204)を充填していることから断熱性能が向上
することになる。もちろんこの出願の発明は、以上の例
示によって何ら限定されるものではない。その細部の構
成において様々な態様が可能である。
1ないし図5に示したパッキン材料(14)と同様の効
果が得られるだけでなく、前記パッキン材料(14)よ
りもさらに施工時において抜ける懸念はなく、繊維系断
熱材(204)を充填していることから断熱性能が向上
することになる。もちろんこの出願の発明は、以上の例
示によって何ら限定されるものではない。その細部の構
成において様々な態様が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、パネルの施工時に気密断熱パッキン部材
も施工されるので省施工が図られ、またこのパッキン部
材は抜けにくく埋め込まれて一体化されているので施工
品質の確保が図られる。そして、気密断熱パッキン部材
は弾性変形するので、隙間の大きさに幅広く対応するこ
とができる。さらには気密性能だけでなく、断熱性能も
確保されるため、前記隙間での断熱欠損による結露を効
果的に防止することになる。
発明によって、パネルの施工時に気密断熱パッキン部材
も施工されるので省施工が図られ、またこのパッキン部
材は抜けにくく埋め込まれて一体化されているので施工
品質の確保が図られる。そして、気密断熱パッキン部材
は弾性変形するので、隙間の大きさに幅広く対応するこ
とができる。さらには気密性能だけでなく、断熱性能も
確保されるため、前記隙間での断熱欠損による結露を効
果的に防止することになる。
【図1】この発明の一例を示した施工断面図である。
【図2】図1とは別のパッキン部材を例示した部分施工
断面図である。
断面図である。
【図3】断熱壁パネルの正面図と上端角部の側面図であ
る。
る。
【図4】図3のA−A断面図とその拡大図である。
【図5】断熱壁パネルの製造について説明した要部断面
斜視図である。
斜視図である。
【図6】別のパッキン部材を例示した断面図である。
【図7】図6の部材の施工を示した要部断面図である。
【図8】従来例を示した施工断面図である。
【図9】別の従来例を示した施工断面図である。
11 壁パネル本体 12 硬質発泡系断熱材層 121 側縁部 13 柱 14 軟質樹脂系気密断熱パッキン部材 15 縦桟 16 横桟 17 繊維系断熱材層 18 板状パッキン材料 19 成形枠 20 気密断熱パッキン部材 201 平板部 202 アンカー部 203 リング状部 204 繊維系断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 2/56 611 E04B 2/56 622C 622 645B 645 1/68 F (72)発明者 荒木 基之 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 堀 信夫 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−169034(JP,A) 特開 平1−83792(JP,A) 特開 平8−270096(JP,A) 実開 昭54−132857(JP,U) 実開 昭59−69310(JP,U) 実開 昭62−169187(JP,U) 実開 昭60−99693(JP,U) 実開 平2−23612(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/80 E04B 2/56
Claims (4)
- 【請求項1】 壁パネル本体に硬質発泡系断熱材層が配
設され、この硬質発泡系断熱材層が柱間に挿入配置され
る断熱壁パネルであって、 硬質発泡系断熱材層の柱への対向側縁部には、板状の軟
質樹脂系気密断熱パッキン部材が、その一部の埋め込み
で壁パネル本体に平行して一体化配設されており、 軟質樹脂系気密断熱パッキン部材は、その厚みが硬質発
泡系断熱材層の側縁部と柱との隙間よりも大きく、硬質
発泡系断熱材層が柱間に挿入配置されるとともに折れ曲
って前記隙間を密閉するようになっており、且つ、その
表面に硬質発泡系断熱材層からの抜け防止を確実ならし
めるとともに圧縮変形を容易ならしめる波形凹凸を有し
ていることを特徴とする断熱壁パネル。 - 【請求項2】 軟質樹脂系気密断熱パッキン部材は、発
泡系樹脂により形成されている請求項1の断熱壁パネ
ル。 - 【請求項3】 壁パネル本体に硬質発泡系断熱材層が配
設され、この硬質発泡系断熱材層が柱間に挿入配置され
る断熱壁パネルであって、 硬質発泡系断熱材層の柱への対向側縁部には、平板部に
アンカー部とその反対側の断面リング状部を有する樹脂
またはゴム成形部とリング状部の中に充填した繊維系断
熱材とからなる気密断熱パッキン部材が前記アンカー部
の埋め込みで一体化配設されており、 気密断熱パッキン部材は、前記リング状部の大きさが硬
質発泡系断熱材層の側縁部と柱との隙間よりも大きく、
硬質発泡系断熱材層が柱間に挿入されるとともにリング
状部が圧縮されて前記隙間を密閉することを特徴とする
断熱壁パネル。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの断熱壁パ
ネルにおいて、硬質発泡系断熱材層は、繊維系断熱材層
を内蔵し、これを覆うように配設されていることを特徴
とする断熱壁パネル。
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JP34229596A JP3256665B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 断熱壁パネル |
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JPH10183802A JPH10183802A (ja) | 1998-07-14 |
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ID=18352630
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JP34229596A Expired - Fee Related JP3256665B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 断熱壁パネル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
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