JP3256163B2 - 溶融スラグ処理装置 - Google Patents

溶融スラグ処理装置

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JP3256163B2
JP3256163B2 JP11976197A JP11976197A JP3256163B2 JP 3256163 B2 JP3256163 B2 JP 3256163B2 JP 11976197 A JP11976197 A JP 11976197A JP 11976197 A JP11976197 A JP 11976197A JP 3256163 B2 JP3256163 B2 JP 3256163B2
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conveyor
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processing apparatus
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清幸 北山
紀生 小川
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Tanabe Corp
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Takuma KK
Tanabe Corp
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  • Manufacture Of Iron (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物溶融処理炉
等から排出される溶融スラグを処理する溶融スラグ処理
装置およびその処理装置に用いられる溶融スラグ処理装
置用の循環コンベヤー,皿型鋳型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみ等の焼却処理により発生
する焼却灰や下水汚泥等の廃棄物は、例えば表面溶融炉
・電気炉等で溶融処理されるのが一般的である。この溶
融処理が行われる目的としては、前記表面溶融炉・電気
炉等の溶融処理炉から排出される溶融スラグを冷却処理
して再利用に適した性状にすること、溶融によって減容
し限られた埋め立て地を有効に利用すること、および前
記廃棄物に含有されている重金属等の有害物質が地中へ
溶出するのを防止すること等が挙げられる。
【0003】前述のような溶融スラグの冷却処理として
は、溶融処理炉から排出された溶融スラグを冷却用水を
満たしたピット中に落下させて急冷し水滓化させる処理
と、前記排出された溶融スラグを徐冷固化させ塊状化さ
せる処理とがある。
【0004】従来の溶融スラグを水滓化させる装置10
0としては、図5にその断面概略図が示されるように、
滑り台状のジャケット式コンベヤーケース101の下部
に冷却用水102を貯留させており、この冷却用水10
2中に前記ジャケット式コンベヤーケース101の水平
部分に設けられている溶融スラグ注入口103に溶融処
理炉から排出される溶融スラグ104が投入されるよう
に構成されている。この投入された溶融スラグ104
は、冷却用水102により冷却された後、前記ジャケッ
ト式コンベヤーケース101内の循環コンベヤー105
に配設される複数の断面I字型もしくはL字型の掻き板
106により掻き上げられ、ジャケット式コンベヤーケ
ース101の上部底面に設けられている排出口107か
ら排出される。ここで、掻き板106はコンベヤー10
5全周に一定間隔で配設されている。また、循環コンベ
ヤー105は図5中の矢印E方向に回転される。
【0005】一方、従来の溶融スラグを徐冷固化させて
塊状化させる処理装置110としては、図6にその断面
概略図が示されるように、水平状の循環コンベヤー11
1に複数の皿形鋳型(パン)112が互いに隣接するよ
うに配設されている。前記循環コンベヤー111一端の
上方には、溶融処理炉から排出される溶融スラグ113
の注入口114が設けられており、また循環コンベヤー
111他端の下方には、溶融スラグ113の排出口11
5が設けられている。
【0006】前記注入口114から注入された溶融スラ
グ113は、パン112上に貯留された後、前記排出口
115に搬送される際に、空気冷却により除冷され塊状
化する。このように塊状化されたスラグは大塊状である
ため、後処理には破砕と必要に応じて粉砕とが必要であ
るものの、性状は再利用に適している。ここで、パン1
12は循環コンベヤー111全周に互いに隣接するよう
に配設されている。また、循環コンベヤー111は図6
中の矢印F方向に回転される。
【0007】これら溶融スラグを急冷固化させて水滓化
させる処理と徐冷固化させて塊状化させる処理とでは、
装置の形態,所要スペース,操業方法が異なり、冷却後
の生成物も異なるため、通常は溶融処理装置を計画する
段階で予めどちらの処理方式を採用するか、もしくは例
えば環境の変化や再利用技術の進歩に応じてどちらの処
理方式でも操業できるように2つの処理装置を併設する
かを決定しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一旦採
用した1つの処理方式を他の処理方式へ変更する場合、
改めて他の処理方式の装置を作り直すか、もしくは他の
処理方式の装置を併設する必要があり、処理方式の変更
が非常に困難であるという問題点がある。また、他の処
理装置に作り直す場合、溶融炉から排出された溶融スラ
グはわずかの温度低下で凝固するため、例えば溶融スラ
グを処理装置に導く装置を設けるなど、溶融炉と処理装
置との接続が困難であるという問題点もある。
【0009】一方、2つの処理方式の装置を併設して利
用する場合であっても、前述のように溶融炉から排出す
る溶融スラグの流れを円滑にそれぞれの装置へ導くため
の装置が必要となり、さらに2つの処理装置を併設する
ための所要スペースの確保や装置配置にも大きな困難を
伴うという問題点がある。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、塊状化処理および水滓化処理のど
ちらの処理方式にも使用することができ、処理方式の切
り換えも容易に行うことのできる溶融スラグ処理装置お
よびその処理装置に用いられる溶融スラグ処理装置用の
循環コンベヤー,皿型鋳型を提供することを目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】第1発
明による溶融スラグ処理装置は、前記目的を達成するた
めに、溶融炉から排出される溶融スラグを冷却固化させ
る溶融スラグ処理装置であって、 a)前記溶融スラグを徐冷固化させる場合と、急冷固化
させる場合とで走行方向の反転が可能な循環コンベヤ
ー, b)徐冷固化させる場合に冷却用水を周囲に循環可能で
あるとともに、急冷固化させる場合に冷却用水を下部に
充填可能なコンベヤーケース, c)前記コンベヤーケースのほぼ端部の排出口に設けら
れる気密状態維持手段および d)前記循環コンベヤー上に互いに隣接するように配置
され、溶融スラグを載置して搬送するとともに、進行方
向もしくは進行逆方向の縁に前記コンベヤーケースの底
面を摺動するように延設されて急冷固化されたスラグを
搬送する掻き板を有する皿型鋳型を設けることを特徴と
するものである。
【0012】第1発明においては、溶融炉から排出され
る溶融スラグを徐冷固化させて塊状化させる場合、周囲
に冷却用水を循環させ、気密状態が維持されているコン
ベヤーケース内に溶融スラグが注入され、この注入され
た溶融スラグは皿型鋳型上に載置される。この皿型鋳型
は循環コンベヤーにより前記コンベヤーケース内を搬送
され、この搬送中に皿型鋳型上の溶融スラグは間接的に
徐冷固化して塊状化する。こうして塊状化されたスラグ
は、溶融炉の炉内雰囲気を外気を遮断するために例えば
二重ダンパー等の気密状態維持手段が設けられている排
出口を経てコンベヤーケース外に排出される。
【0013】一方、溶融炉から排出される溶融スラグを
急冷固化させて水滓化させる場合、少なくとも下部が水
密構造であるコンベヤーケースの下部に冷却用水が充填
され、このコンベヤーケース内に溶融スラグが注入さ
れ、この注入された溶融スラグは、直接もしくは一旦皿
型鋳型上に載置された後に循環コンベヤーにより皿型鋳
型を反転させて、冷却用水中に流下させて急冷して水滓
化する。この水滓は、皿型鋳型の進行方向もしくは進行
逆方向の縁に備えられている掻き板により、コンベヤー
ケースの底面を沿わせるように搬送される。こうして搬
送される水滓は、前記排出口を経てコンベヤーケース外
に排出される。なお、水滓化処理を行う場合、前記循環
コンベヤーは塊状化処理する場合と逆方向に走行させ
る。また、コンベヤーケースは水封されて溶融炉の炉内
雰囲気が外気と遮断されているため、二重ダンパー等の
気密状態維持手段は全開されていてもよい。
【0014】第1発明においては、前述のように溶融ス
ラグの徐冷塊状化および急冷水滓化のどちらにも使用可
能であり、環境の変化や再利用技術の発展に伴う処理方
式の変更に容易に対応することができる。また、処理方
式の切換操作は、循環コンベヤーの走行方向の切換操作
および冷却用水のコンベヤーケース周囲循環・コンベヤ
ーケース底部充填の切換操作のみで極めて簡単である。
このように、処理装置の所要スペースは、従来の単一処
理装置とほとんど変わりなく、また設備費もほぼ同様で
あり設備投資効率が高いという効果を奏するものであ
る。
【0015】第2発明による溶融スラグ処理装置用の循
環コンベヤーは、コンベヤーケース内に設置される溶融
スラグ処理装置用の循環コンベヤーであって、進行方向
もしくは進行逆方向の縁に、前記コンベヤーケースの底
面を摺動する掻き板を有する皿型鋳型が互いに隣接して
配設されるとともに、走行方向が反転可能であることを
特徴とするものである。
【0016】第2発明においては、溶融炉から排出され
る溶融スラグを徐冷固化させて塊状化させる場合、周囲
に冷却用水を循環させ、気密状態が維持されているコン
ベヤーケース内に溶融スラグが注入される。この注入さ
れた溶融スラグは皿型鋳型上に載置され、皿型鋳型が固
着されている循環コンベヤーにより排出口まで搬送され
る。こうして溶融スラグは、皿型鋳型上で搬送される際
に予めコンベヤーケースの周囲に循環されている冷却用
水により間接的に徐冷されて塊状化する。
【0017】一方、溶融炉から排出される溶融スラグを
急冷固化させて水滓化させる場合、少なくとも下部が水
密構造であるコンベヤーケースの下部に冷却用水が充填
され、このコンベヤーケース内に溶融スラグが注入され
る。この注入された溶融スラグは、直接もしくは一旦皿
型鋳型上に載置された後に循環コンベヤーにより皿型鋳
型を反転させて、冷却用水中に流下させて急冷され水滓
化する。このように水滓化処理を行う場合、循環コンベ
ヤーは前記塊状化処理する際の循環コンベヤー走行方向
と逆方向に走行させる。こうしてコンベヤーケースの底
部に堆積される水滓は、皿型鋳型の進行方向もしくは進
行逆方向の縁に備えられている掻き板により、コンベヤ
ーケースの底面を沿わせるように搬送される。
【0018】第2発明においては、前述のように循環コ
ンベヤーの走行方向の切換操作および冷却用水のコンベ
ヤーケース周囲循環・コンベヤーケース底部充填の切換
操作のみを行うことにより、極めて簡単に溶融スラグの
徐冷塊状化および急冷水滓化のどちらにも使用可能であ
り、環境の変化や再利用技術の発展に伴う処理方式の変
更に容易に対応することができるという効果を奏するも
のである。
【0019】第3発明による溶融スラグ処理装置用の皿
型鋳型は、コンベヤーケース内に設置される循環コンベ
ヤーに互いに隣接して配置される溶融スラグ処理装置用
の皿型鋳型であって、前記循環コンベヤーの進行方向も
しくは進行逆方向の縁に前記コンベヤーケースの底面を
摺動する掻き板を有することを特徴とするものである。
【0020】第3発明においては、溶融炉から排出され
る溶融スラグを急冷固化させて水滓化させる場合、少な
くとも下部が水密構造であるコンベヤーケースの下部に
冷却用水が充填され、このコンベヤーケース内に溶融ス
ラグが注入される。この注入された溶融スラグは、直接
もしくは一旦皿型鋳型上に載置された後に循環コンベヤ
ーにより皿型鋳型を反転させて、冷却用水中に流下させ
て急冷して水滓化する。こうしてコンベヤーケースの底
部に堆積される水滓は、皿型鋳型の進行方向もしくは進
行逆方向の縁に備えられ、コンベヤーケースの底面を摺
動する掻き板により、コンベヤーケースの側壁および底
面を沿わせるように搬送される。
【0021】一方、溶融炉から排出される溶融スラグを
徐冷固化させ塊状化させる場合、周囲に冷却用水を循環
させ、気密状態が維持されているコンベヤーケース内に
溶融スラグが注入される。この注入された溶融スラグは
皿型鋳型上に貯留され、皿型鋳型が固着されている循環
コンベヤーにより排出口まで搬送される。このように水
滓化処理する際には、循環コンベヤーは前記塊状化処理
する際の循環コンベヤー走行方向と逆方向に走行させ
る。こうして溶融スラグは、皿型鋳型上で搬送される際
に予めコンベヤーケースの周囲に循環されている冷却用
水により間接的に徐冷されて塊状化する。
【0022】第3発明においては、前述のように塊状ス
ラグを搬送する皿型鋳型に水滓を搬送する掻き板が設け
られているため、循環コンベヤーの走行方向の切換操作
および冷却用水のコンベヤーケース周囲循環・コンベヤ
ーケース底部充填の切換操作のみを行うことにより、極
めて簡単に溶融スラグの徐冷塊状化および急冷水滓化の
どちらにも使用可能であり、環境の変化や再利用技術の
発展に伴う処理方式の変更に容易に対応することができ
るという効果を奏するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明による溶融スラグ処
理装置およびその処理装置に用いられる溶融スラグ処理
装置用の循環コンベヤー,皿型鋳型の具体的な実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0024】図1には、本発明の一実施例に係る溶融ス
ラグ処理装置の概略構成図が示されている。
【0025】本実施例の溶融スラグ処理装置1において
は、水平部分および傾斜部分が連結されてなるジャケッ
ト式コンベヤーケース2内に走行方向が反転可能なチェ
ーンコンベヤー3(循環コンベヤー)が前記ジャケット
式コンベヤーケース2と同様の形状で設けられている。
なお、ジャケット式コンベヤーケース2は、溶融炉(図
示省略)が炉内雰囲気を外気と遮断して操業する場合を
考慮し、また溶融スラグを水滓化させる場合に下部に水
を貯留させることを考慮し、気密および水密構造とされ
ている。
【0026】このジャケット式コンベヤーケース2の傾
斜部分略頂部には、前記チェーンコンベヤー3を駆動さ
せる駆動側スプロケット4が設けられており、前記ジャ
ケット式コンベヤーケース2の水平部分略端部には、チ
ェーンコンベヤー3の駆動を反転させるための従動側ス
プロケット5が設けられている。これら駆動側スプロケ
ット4および従動側スプロケット5は、それぞれ同駆動
モーター4aおよびチェーンコンベヤー3の緊張装置5
aに連結されている。
【0027】また、このジャケット式コンベヤーケース
2の水平部分の上面には、図示されない溶融炉から排出
される溶融スラグ6aが注入される注入口7が設けられ
ており、前記ジャケット式コンベヤーケース2における
駆動側スプロケット4の下方には、徐冷固化されたスラ
グ塊6bまたは急冷固化された水滓6cが排出される排
出口8が設けられている。この排出口8には、溶融炉
(図示省略)の炉内雰囲気を外気と遮断するために、ジ
ャケット式コンベヤーケース2の気密を保持する二重ダ
ンパー9(9a,9b)(気密状態維持手段)が設けら
れている。
【0028】なお、前記ジャケット式コンベヤーケース
2の水平部分端部のコーナ部には、水滓6cが貯留しな
いように傾斜板10が設けられ、さらに前記水平部分端
部の底部には、下方にやや窪んだ形の水滓貯留部11が
設けられている。
【0029】前記チェーンコンベヤー3には、複数の皿
型鋳型(パン)12が互いに隣接して循環周回するよう
に配置されている。図2には、前記パン12の平面図
(a),図2(a)のA−A線断面図(b)および図2
(a)のB−B線断面図(c)が示されている。このよ
うにパン12は、矩形状の浅い皿型でその一方(本実施
例では進行逆方向)の縁にジャケット式コンベヤーケー
ス2の底部を摺動するような掻き板13が設けられてい
る。この掻き板13の先端部は、部分的に外側へはみだ
すように構成されている。また、パン12の進行方向に
対して両脇の外側には、パン12をチェーンコンベヤー
3に接合する接合部12aが張り出されている。
【0030】このように構成される溶融スラグ処理装置
1において、図示されない溶融炉から排出される溶融ス
ラグ6aを徐冷して塊状化させる処理を行う場合には、
図3に使用態様を示す説明図が示されるように、まずジ
ャケット式コンベヤーケース2のジャケット部2a内に
冷却水を循環させておき、溶融炉から排出される溶融ス
ラグ6aを注入口7から注入する。
【0031】この注入された溶融スラグ6aはパン12
上に載置され、パン12がほぼ満杯になると、チェーン
コンベヤー3が正方向(本実施例では反時計回り(矢印
C方向))に間欠的に移動し隣接される次のパンが注入
口7直下へ前進する。本実施例においては、パン12が
注入口7直下に設置されてから、隣接される次のパンが
設置されるまでの時間(1ピッチ)は約2.6分とされ
ている。
【0032】このようにパン12上に貯留して順次搬送
される溶融スラグ6aは、ジャケット式コンベヤーケー
ス2のジャケット部2a内を循環する冷却水によって、
間接的に冷却されて凝固してスラグ塊6bとなる。この
スラグ塊6bは、パン12により排出口8まで搬送さ
れ、排出口8から二重ダンパー9(内側ダンパー9a,
外側ダンパー9b)を経てジャケット式コンベヤーケー
ス2外へ排出される。
【0033】前記二重ダンパー9(内側ダンパー9a,
外側ダンパー9b)は、通常ともに閉じられており、ス
ラグ塊6bの排出時には、まず内側ダンパー9aが開か
れてスラグ塊6bを排出した後に内側ダンパー9aが閉
じられ、次いで外側ダンパー9bが開かれて内側ダンパ
ー9aを経たスラグ塊6bが外へ排出された後に外側ダ
ンパー9bが閉じられる。こうしてパン12上で徐冷固
化されたスラグ塊6bは、二重ダンパー9を経て、ジャ
ケット式コンベヤーケース2の気密を破ることなく外気
へ排出される。
【0034】本実施例においては、パン12に備えられ
ている掻き板13の先端部が部分的に外側へはみ出すよ
うに構成されているため、パン12と隣接するパンとの
間が覆われ、落下する溶融スラグ6aがパン12と隣接
するパンとの間に入り込むのを防止することができる。
また、パン12の進行逆方向に掻き板13が備えられて
いるため、パン12上の溶融スラグ6aがチェーンコン
ベヤー3の傾斜部分を移動する際に隣接されている次の
パンに流れ込むの留めることができる。
【0035】次いで、図示されない溶融炉から排出され
る溶融スラグ6aを水滓する処理を行う場合は、図4に
使用態様を示す説明図が示されるように、まずジャケッ
ト式コンベヤーケース2下方に冷却用水14が充填さ
れ、溶融炉から排出される溶融スラグ6aが注入口7か
ら注入される。この注入口7から注入される溶融スラグ
6aは、この冷却用水14により急冷されて水滓6cと
なる。
【0036】この水滓6cは、反転方向(本実施例では
時計回り(矢印D方向))に移動するチェーンコンベヤ
ー3上に配置されるパン12に受け止められ、従動側ス
プロケット5で反転する際に水滓貯留部11に投げ出さ
れる。また、前記水滓6bの一部はパン12に受け止め
られず、もしくはパン12から漏れて水滓貯留部11に
堆積する。この水滓貯留部11に堆積している水滓6b
は、後続するパン12に備えられている掻き板13によ
って、ジャケット式コンベヤーケース2の底面を沿わせ
るように水平部分から傾斜部分を経て排出口8へ搬送さ
れる。なお、前記チェーンコンベヤー3は連続運転され
ている。
【0037】前記水滓貯留部11は下方にやや窪んだ形
にされているため、水滓貯留部11の底面と掻き板13
先端との間には大きな間隙が設けられている。このた
め、塊状の水滓6cが重なった状態のまま排出口8に向
かって搬送されても、重なった水滓6cが掻き板13先
端とジャケット式コンベヤーケース2の底面とのわずか
な間隙に噛み込まれることがなく、掻き板13の走行に
過大な抵抗が発生するのが抑えられている。
【0038】こうして冷却用水14により急冷された水
滓6cは、掻き板13により排出口8へ搬送され、排出
される。なお、このように溶融スラグ6aを水滓化させ
る場合は、ジャケット式コンベヤーケース2のジャケッ
ト部2aには冷却水を循環しなくてもよい。また、ジャ
ケット式コンベヤーケース2の下部には水が充填され水
封されており、溶融炉が炉内雰囲気を外気と遮断されて
いるため、二重ダンパー9は全開されていてもよい。
【0039】本実施例においては、前述のように溶融炉
から排出された溶融スラグ6aの徐冷塊状化および急冷
水滓化どちらにも使用可能で、環境の変化や再利用技術
の発展に伴って、処理方式の変更を容易に行うことがで
きる。また、処理方式の切換操作は、チェーンコンベヤ
ー3の走行方向の切換操作および冷却水のジャケット部
2a循環・ジャケット式コンベヤーケース2の底部充填
の切換操作のみで極めて簡単である。このように、処理
装置の所要スペースは、従来の単一処理装置とほとんど
変わりなく、また設備費もほぼ同様であり設備投資効率
が高いという効果を奏する。
【0040】本実施例においては、1ピッチが約2.6
分とされているが、これに限られず、溶融スラグの冷却
時間,溶融炉からの排出量等に応じて適宜設定すること
ができる。
【0041】本実施例においては、掻き板6はパン12
の進行逆方向の縁に設けられているが、パン12の進行
方向の縁に設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る溶融スラグ処
理装置の概略断面図である。
【図2】図2は、本実施例の皿型鋳型(パン)の平面図
(a),図2(a)のA−A線断面図(b)および図2
(a)のB−B線断面図(c)である。
【図3】図3は、本実施例の溶融スラグ処理装置の使用
態様を示す説明図である。
【図4】図4は、本実施例の溶融スラグ処理装置の使用
態様を示す説明図である。
【図5】図5は、従来の溶融スラグ急冷水滓化処理装置
の概略断面図である。
【図6】図6は、従来の溶融スラグ徐冷塊状化処理装置
の概略断面図である。
【符号の説明】
1 溶融スラグ処理装置 2 ジャケット式コンベヤーケース 3 チェーンコンベヤー 4 駆動側スプロケット 5 従動側スプロケット 6a 溶融スラグ 6b スラグ塊 6c 水滓 7 注入口 8 排出口 9 二重ダンパー 11 水滓貯留部 12 皿型鋳型(パン) 13 掻き板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 祐治 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株式会社タクマ内 (72)発明者 北山 清幸 新潟県糸魚川市大字大野978番地 株式 会社タナベ内 (72)発明者 小川 紀生 新潟県糸魚川市大字大野978番地 株式 会社タナベ内 (56)参考文献 実開 昭57−138945(JP,U) 実公 平1−33941(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 15/02 C21B 3/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融炉から排出される溶融スラグを冷却
    固化させる溶融スラグ処理装置であって、 a)前記溶融スラグを徐冷固化させる場合と、急冷固化
    させる場合とで走行方向の反転が可能な循環コンベヤ
    ー, b)徐冷固化させる場合に冷却用水を周囲に循環可能で
    あるとともに、急冷固化させる場合に冷却用水を下部に
    充填可能なコンベヤーケース, c)前記コンベヤーケースのほぼ端部の排出口に設けら
    れる気密状態維持手段および d)前記循環コンベヤー上に互いに隣接するように配置
    され、溶融スラグを載置して搬送するとともに、進行方
    向もしくは進行逆方向の縁に前記コンベヤーケースの底
    面を摺動するように延設されて急冷固化されたスラグを
    搬送する掻き板を有する皿型鋳型を設けることを特徴と
    する溶融スラグ処理装置。
  2. 【請求項2】 コンベヤーケース内に設置される溶融ス
    ラグ処理装置用の循環コンベヤーであって、 進行方向もしくは進行逆方向の縁に、前記コンベヤーケ
    ースの底面を摺動する掻き板を有する皿型鋳型が互いに
    隣接して配設されるとともに、走行方向が反転可能であ
    ることを特徴とする溶融スラグ処理装置用の循環コンベ
    ヤー。
  3. 【請求項3】 コンベヤーケース内に設置される循環コ
    ンベヤーに互いに隣接して配置される溶融スラグ処理装
    置用の皿型鋳型であって、 前記循環コンベヤーの進行方向もしくは進行逆方向の縁
    に前記コンベヤーケースの底面を摺動する掻き板を有す
    ることを特徴とする溶融スラグ処理装置用の皿型鋳型。
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