JP3256131B2 - 温水循環処理装置及びその運転方法 - Google Patents

温水循環処理装置及びその運転方法

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JP3256131B2
JP3256131B2 JP12721496A JP12721496A JP3256131B2 JP 3256131 B2 JP3256131 B2 JP 3256131B2 JP 12721496 A JP12721496 A JP 12721496A JP 12721496 A JP12721496 A JP 12721496A JP 3256131 B2 JP3256131 B2 JP 3256131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽内の温水を循
環ポンプにより汲み上げてフィルタにより濾過し、その
後浴槽内に戻すようにした温水循環処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の温水循環処理装置においては、
例えば実公平6−46386号公報に開示されたものが
知られている。この温水循環処理装置では、経路上に多
孔質の浄化石を多数収容してなる浄化槽を設け、同浄化
槽に浴槽内の温水を循環してその温水を浄化処理するよ
うになっている。しかし、装置を長時間使用している
と、浄化石がスケールで覆われて浄化槽が目詰まりをお
こしたり、浄化能力の限界を越えて温水が白濁したりす
るおそれがある。そこで、このような不具合を解消する
ために、浄化槽に定期的に浴槽内の温水を逆方向に循環
させ、浄化槽内を洗浄してその浄化能力を回復するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の温水
循環処理装置では、温水を逆流させて浄化槽の洗浄を行
うことができても、温水が循環する管路内面に付着した
スケールを洗い流して管路内を洗浄することはできなか
った。
【0004】従って、今般の循環ポンプのパワーアップ
によるジェット機能(流量増大及び泡出し)が付加され
た温水循環処理装置では、入浴中にマッサージ効果を得
るべく温水の流量が増大されると、吐出管路内面に付着
したスケールが剥がれ落ち、その剥がれ落ちたスケール
が浴槽内に流入して不衛生であるという問題があった。
【0005】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたものである。その目的は、入浴中に管路内を循環
する温水の流量が増大されても吐出管路内面からスケー
ルが剥がれ落ちて浴槽内に流入することがないよう、管
路内を洗浄することができる温水循環処理装置及びその
運転方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、浴槽内の温水が循環される循
環流路と、温水を循環させるための循環ポンプと、前記
循環流路上に設けられ、温水を浄化及び加熱するための
浄化槽及び加熱槽からなる処理手段とを備えた温水循環
処理装置において、前記循環流路のうち前記処理手段の
吸入側と吐出側とを通らないで浴槽内の温水が循環され
るバイパス流路と、温水の流路を前記循環流路から前記
バイパス流路へ切り換える切換弁とから構成され、前記
バイパス流路内を循環する温水の流速を増加させる流速
増加手段を設け、設定時刻毎に同流速増加手段を自動的
に作動させる制御手段を備えたことを要旨とする。
【0007】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記流速増加手段は、前記バイパス流路と、前記
切換弁と、容量可変な循環ポンプとから構成されること
を要旨とする。
【0008】請求項3の発明では、請求項1または2に
記載の発明において、前記制御手段は、流速増加手段の
一回の作動時間を設定可能であることを要旨とする。請
求項4の発明では、浴槽内の温水が循環される循環流路
と、温水を循環させるための循環ポンプと、前記循環流
路上に設けられ、温水を浄化及び加熱するための浄化槽
及び加熱槽からなる処理手段と、前記循環流路のうち前
記処理手段の吸入側と吐出側とを通らないで浴槽内の温
水が循環されるバイパス流路と、温水の流路を前記循環
流路から前記バイパス流路へ切り換える切換弁とを備え
た温水循環処理装置において、入浴時間以外の予め設定
された時刻毎に前記切換弁が切換動作され、前記バイパ
ス流路内を循環する温水の流速を増加させるようにした
ことを要旨とする。
【0009】請求項5の発明では、請求項4に記載の発
明において、温水の流速を増加させた後、通常の浄化処
理を行い、その後に逆洗浄を行うようにしたことを要旨
とする。
【0010】従って、請求項1の発明では、制御手段に
よって設定時刻毎に流速増加手段が自動的に作動され
る。そして、循環流路内のバイパス流路を循環する温水
の流速が増加される。すると、バイパス流路内面に付着
したスケールが水流によって剥がれ落ちる。従って、設
定時刻毎に自動的にバイパス流路の洗浄が行われる。
【0011】また、切換弁によって温水の流路が処理手
段を通る流路からバイパス流路に切り換えられる。する
と、温水は処理手段を通ることなく、バイパス流路を通
って直接浴槽内に吐出される。従って、処理手段におけ
る抵抗を受けることがないため、バイパス流路内を流れ
る温水の流速が増加される。
【0012】請求項2の発明では、前記請求項1の発明
の作用に加えて、循環ポンプの吐出量を増加させると、
バイパス流路内を流れる温水の流速が増加される。請求
項3の発明では、前記請求項1または2に記載の発明の
作用に加えて、流速増加手段の一回の作動時間を、バイ
パス流路の汚れ等の状況に応じて適宜変更することがで
きる。
【0013】請求項4の発明では、入浴時間以外の設定
時刻毎に切換弁が切換動作されて、バイパス流路内を循
環する温水の流速が増加される。すると、バイパス流路
内面に付着したスケールが水流によって剥がれ落ちる。
従って、設定時刻毎に自動的にバイパス流路の洗浄が行
われる。また、入浴中はバイパス流路は常に洗浄された
状態にあり、入浴中に流路内に付着したスケールが剥が
れ落ちて浴槽内に流入することがなく衛生的である。
【0014】請求項5の発明では、前記請求項4に記載
の発明の作用に加えて、まず、バイパス流路内を循環す
る温水の流速が増加される。すると、バイパス流路内面
に付着したスケールが剥がれ落ちて浴槽内に流入する。
次に、処理手段によって浴槽内に流入したスケールを含
む温水の浄化処理が行われる。その後、循環流路に温水
が逆流されて処理手段の洗浄が行われる。従って、バイ
パス流路の洗浄、温水の浄化及び処理装置の洗浄を一度
に効率よく行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態) 本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説
明する。
【0016】本実施形態の温水循環処理装置11は、図
1に示すように、浴槽12内の温水を循環させながら、
浄化及び加熱するためのものである。温水循環処理装置
11は、循環ポンプ13、五方切換弁14、処理手段と
しての浄化槽15及び加熱槽16を備えている。浴槽1
2には吸水パイプ17が連結されており、同吸水パイプ
17の浴槽12内の開口端にはトップフィルター18が
脱着自在に取り付けられている。このトップフィルター
18は、温水に含まれる毛髪等の比較的大きな異物を除
去する。また、吸水パイプ17の他端は五方切換弁14
に接続されている。吸水パイプ17上には循環ポンプ1
3が設けられ、同循環ポンプ13の駆動により浴槽12
内の温水は、五方切換弁14の吸水ポートP0に吸水さ
れるようになっている。吸水パイプ17上における循環
ポンプ13と五方切換弁14との間には、流量センサ1
9が設けられている。流量センサ19は、吸水パイプ1
7内を温水が流れているか否かを検出するようになって
おり、温水が流れていない場合には、流量センサ19の
検出値に基づいて循環ポンプ13の駆動が停止されるよ
うになっている。前記五方切換弁14は、ステッピング
モータ等の後記するアクチュエータに駆動連結され、同
アクチュエータにて所定位置に切り換えられるようにな
っている。
【0017】五方切換弁14の第1ポートP1は、第1
パイプ21を介して浄化槽15の上部に接続され、浄化
槽15内を通過する温水は、浄化石と接触することによ
り浄化されるようになっている。浄化槽15内には、図
示しない多孔質の浄化石が多数収容されている。この浄
化石には微生物が生息し、これらの微生物が温水に含ま
れるスケール(人体から出るアンモニアやタンパク質等
の垢)を除去する。しかしながら、浄化石の浄化能力の
限界を越えると温水は白濁することになる。このような
ときは、浄化槽15を洗浄すればその濾過能力が回復さ
れる。
【0018】浄化槽15の下部は、第2パイプ22を介
して加熱槽16の下部に接続されている。加熱槽16内
には、セラミックヒータ23が収容され、加熱槽16を
通過する温水は、セラミックヒータ23により所定温度
に加熱される。加熱槽16の上部は、第3パイプ24を
介して五方切換弁14の第2ポートP2に接続されてい
る。
【0019】五方切換弁14の第3ポートP3は、浄化
及び加熱された温水を浴槽12内に循環するための吐水
パイプ25の一端に接続されており、前記吐水パイプ2
5の他端は吐出口26を介して浴槽12に連通されてい
る。
【0020】なお、前記吸水パイプ17、第1パイプ2
1、第2パイプ22、第3パイプ24及び吐水パイプ2
5により循環流路が構成されている。五方切換弁14の
第4ポートP4は、ドレーンパイプ27を介して図示し
ない排水流路に接続されている。
【0021】そして、五方切換弁14の切換えにより、
温水の流路は、温水循環時、逆洗浄処理時、洗浄処理時
もしくは流速増加時に応じて適宜切換えられる。即ち、
図2に示すように、五方切換弁14の切換えにより、温
水循環時において、吸水ポートP0及び第1ポートP1
と、第2ポートP2及び第3ポートP3とは互いに連通
されるとともに、第4ポートP4は閉じられるようにな
っている。この温水循環時において浴槽12内の温水
は、吸水パイプ17、五方切換弁14、第1パイプ2
1、浄化槽15、第2パイプ22、加熱槽16、第3パ
イプ24、五方切換弁14及び吐水パイプ25の流路で
循環される。前記温水循環時における温水の流路が、図
2に実線で示す循環流路として温水循環流路K1となっ
ている。
【0022】また、図3に示すように、逆洗浄処理時に
は、後記するCPU28により五方切換弁14が切換制
御され、吸水ポートP0及び第2ポートP2と、第1ポ
ートP1及び第4ポートP4とは、互いに連通されると
ともに、第3ポートP3は閉じられるようになってい
る。そして、この逆洗浄処理時において浴槽12内の温
水は、吸水パイプ17、五方切換弁14、第3パイプ2
4、加熱槽16、第2パイプ22、浄化槽15、第1パ
イプ21、五方切換弁14及びドレーンパイプ27の流
路で流れる。前記逆洗浄処理時における温水の流路が、
図3に実線で示す逆洗浄流路K2になっている。
【0023】一方、図4に示すように、洗浄処理時に
は、CPU28により五方切換弁14が切換操作され、
吸水ポートP0及び第1ポートP1と、第2ポートP2
及び第4ポートP4とは、互いに連通されるとともに、
第3ポートP3は閉じられるようになっている。そし
て、この洗浄処理時において浴槽12内の温水は、吸水
パイプ17、五方切換弁14、第1パイプ21、浄化槽
15、第2パイプ22、加熱槽16、第3パイプ24、
五方切換弁14及びドレーンパイプ27の流路で流れ
る。前記洗浄処理時における温水の流路が、図4に実線
で示す洗浄流路K3になっている。
【0024】さらに、図5に示すように、流速増加時に
は、CPU28により五方切換弁14が切換操作され、
吸水ポートP0及び第3ポートP3が連通されるととも
に、第1ポートP1、第2ポートP2及び第4ポートP
4は全て閉じられるようになっている。そして、この流
速増加時において浴槽12内の温水は、吸水パイプ1
7、五方切換弁14及び吐水パイプ25の流路で流れ
る。前記流速増加時における温水の流路が、図5に実線
で示すバイパス流路としての流速増加流路K4になって
いる。なお、前記五方切換弁14及び流速増加流路K4
によって、流速増加手段が構成されている。
【0025】尚、温水循環処理装置11は、外部から操
作するための操作パネル(図示略)を備えている。この
操作パネルには、運転スイッチSW1、温度設定スイッ
チSW2、時間設定スイッチSW3、手動スイッチSW
4が設けられている。
【0026】運転スイッチSW1は温水循環処理装置1
1を起動するためのもので、同スイッチSW1を押圧操
作することにより装置11が起動される。温度設定スイ
ッチSW2は循環流路を循環する温水の温度を設定する
ためのもので、同スイッチSW2を押圧操作することで
循環される温水の温度が所望の値に変更されるようにな
っている。
【0027】時間設定スイッチSW3は、五方切換弁1
4の切り換え位置を流速増加位置に切り換える時間や、
その切り換え状態の継続時間等の各種の時間設定を行う
ためのものである。
【0028】手動スイッチSW4は、アクチュエータを
作動して五方切換弁14の切り換え位置を切り換えて、
任意の時間に強制的に温水の流速増加を図るためのもの
である。
【0029】続いて、温水循環処理装置11の電気的構
成について図6に基づいて説明する。前記運転スイッチ
SW1、温度設定スイッチSW2、時間設定スイッチS
W3、手動スイッチSW4及び流量センサ19は、CP
U(中央処理装置)28に接続され、同CPU28に
は、循環ポンプ13、セラミックヒータ23及び五方切
換弁14が電気的に接続されている。
【0030】また、CPU28には温水循環処理装置1
1を種々制御するための各種プログラムが格納されてい
るROM(Read Only Memory)、及
び、各スイッチ等から入力された信号を符号化して一時
的に記憶しておくためのRAM(Random Acc
ess Memory)からなるメモリ29が接続され
ている。これら時間設定スイッチSW3、CPU28及
びメモリ29によって流速増加手段を制御するための制
御手段が構成されている。
【0031】次に、上記のように構成された本実施形態
における温水循環処理装置11の作用を、図7に示すC
PU28が行う循環流路の洗浄を行うための流速増加ル
ーチンのフローチャートに基づいて説明する。
【0032】本実施形態の温水循環処理装置11では、
ステップ(以下、ステップを単に「S」という。)10
0において、浴槽12内の温水は浄化槽15で浄化処理
され、また加熱槽16で所定温度に加熱された後浴槽1
2内へ戻るという温水循環流路K1(図2参照)を循環
している。
【0033】そして、流速増加ルーチンは、S101に
おいて時間設定スイッチSW3によって予め設定された
時刻(1日に1回のルーチン設定の場合、例えば、一般
に入浴する可能性の低い深夜3時)がくるか、S102
において使用者によって手動スイッチSW4が押圧操作
されると実行される。この流速増加ルーチンに入ると、
S103においてアクチュエータが駆動され、五方切換
弁14は切換動作される。その結果、温水の流れる流路
は流速増加流路K4(図5参照)に切換えられる。そし
て、浴槽12内の温水は循環ポンプ13の駆動によって
流速増加流路K4を通って直接浴槽12内に吐出され
る。このとき、温水は浄化槽15を通らず流動抵抗を受
けないため、バイパス流路内を循環する温水の吐出圧力
は増大される。その結果、バイパス流路内での温水の流
速が増加されて、バイパス流路内面、特に吐水パイプ2
5内面に付着したスケールが剥離され、浴槽12内に吐
出される。
【0034】S104においてこの流速増加が時間設定
スイッチSW3によって予め設定された所定時間、例え
ば1〜10分間程度、望ましくは3分〜7分程度、本実
施形態では5分間行われると、S105において再びア
クチュエータが駆動され、五方切換弁14は切換動作さ
れる。その結果、温水の流れる流路は温水循環流路K1
(図2参照)に切換えられる。そして、循環ポンプ13
の駆動によって、浴槽12内のスケールを含んだ温水
は、温水循環流路K1を通って浄化槽15で浄化処理さ
れた後、浴槽12に吐出される。
【0035】S106において、この温水循環が時間設
定スイッチSW3によって予め設定された所定時間、例
えば3分間行われると、S107において再びアクチュ
エータが駆動され、五方切換弁14は切換動作される。
その結果、温水の流れる流路は逆洗浄流路K2(図3参
照)に切換えられる。そして、循環ポンプ13の駆動に
よって、浴槽12内の温水は、逆洗浄流路K2を介して
図示しない排水口に排水される。このとき、浄化槽15
及び浄化石に付着したスケールは、温水とともに排水口
に排水される。ここで、浄化槽15及び浄化石に付着し
たスケールの付着力は温水循環時流路方向に強く作用し
ているため、温水を反流路方向に流すことによりスケー
ルが容易に剥離される。そして、S108において、前
記逆洗浄処理が時間設定スイッチSW3によって予め設
定された所定時間、例えば、3分間行われた後、S10
9に移行される。
【0036】S109でアクチュエータが駆動され、五
方切換弁14が切換動作されると、温水の流路は洗浄流
路K3(図4参照)に切換えられる。そして、循環ポン
プ13の駆動によって、浴槽12内の温水は、洗浄流路
K3を介して循環流路内をすすぐ。よって、逆洗浄処理
によりもたらされた前記浄化槽15、加熱槽16、第1
〜第3パイプ21,22,24内等に残存するスケール
が、温水とともに排出口に排出される。S110におい
てこの洗浄処理が時間設定スイッチSW3によって予め
設定された所定時間、例えば3分間行われた後、S11
1に移行される。そして、再びアクチュエータが駆動さ
れ、五方切換弁14は切換動作される。その結果、温水
の流れる流路は、最初の温水循環流路K1(図2参照)
に切換えられる。そして、循環ポンプ13の駆動によっ
て、通常の温水の浄化処理が行われる。
【0037】この一連の過程が、予め入浴時間を避けて
設定された設定時間ごとに自動的に行われる。以上詳述
した本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
【0038】 (1) 設定時刻毎にバイパス流路内を循環する温水の
流速を増加して、バイパス流路を洗浄するようにしたた
め、衛生的である。 (2) 特に、入浴する可能性が低い時刻(例えば、深
夜3時)にバイパス流路を洗浄するようにしたため、入
浴中に流路内面に付着したスケールが剥離して浴槽12
内に流入することがない。これにより、今般のマッサー
ジ効果を得るべく吐出口26から吐出する温水の流速を
増加することができる機能を備えた循環装置において、
入浴中に温水の流速が増大されても、流路内のスケール
が剥離して浴槽に流入することがなく効果的である。
【0039】 (3) バイパス流路として流速増加流路K4と、同流
路K4に切り換え可能な切換弁14とを設けるという簡
単な構成で温水の流速を増加させてバイパス流路を洗浄
することができるため、構造が簡単でコスト的にも有利
である。
【0040】 (4) まず、バイパス流路内面に付着したスケールを
剥離して洗浄し、次にそのスケールを含んだ温水の浄化
処理を行い、その後に逆洗により浄化槽15の洗浄を行
い、さらに循環流路等のすすぎを行うようにしたため、
温水循環処理装置11全体の洗浄を一度に、効率よく、
かつ確実に行うことができる。
【0041】 (5) 流速増加手段の一回の作動時間(即ち、本実施
形態では五方切換弁14を流速増加位置に保持する時
間)をバイパス流路の汚れ等の状況に応じて適宜変更す
ることができるため、バイパス流路の洗浄を確実に行う
ことができる。
【0042】 (6) 手動スイッチSW4を設けたため、五方切換弁
14の切り換え位置を切り換えて、任意の時間に強制的
にバイパス流路の洗浄を行うことができる。尚、本発明
は次のように具体化してもよい。
【0043】 (1) 流速増加手段として、バイパス流路としての流
速増加流路K4及び吐出容量が可変である循環ポンプ1
3の双方を用いて、バイパス流路内の洗浄を行うように
すること。
【0044】このようにすれば、バイパス流路内を流れ
る温水の流速は一段と増加され、同バイパス流路内面に
付着したスケールを確実に、かつ迅速に剥離して洗浄す
ることができる。
【0045】 (2) 本実施形態では、五方切換弁14の流速増加位
置への切り換え時刻を深夜3時に設定したが、この時間
を利用者の都合に合わせて入浴時間以外の任意の時刻に
設定すること。
【0046】 (3) 本実施形態では、1日1回の流速増加ルーチン
としたが、入浴状況に応じて流速増加の回数を増減する
こと。 (4) 流速増加手段の一回の作動時間(即ち、本実施
形態では五方切換弁14を流速増加位置に保持する時
間)をバイパス流路の汚れ等の状況に応じて適宜変更す
ること。このようにすると、バイパス流路の洗浄を確実
に行うことができる。
【0047】 (5) 流速増加ルーチン中のS109における洗浄工
程を省略すること。次に、前記実施形態から把握される
請求項以外の技術的思想について、その効果とともに以
下に記載する。
【0048】 (1) 請求項5に記載の温水循環処理装置において、
流速増加手段の作動停止後、通常の浄化処理を行い、そ
の後に逆洗浄を行い、最後に装置全体の洗浄処理を行う
ようにした温水循環処理装置の運転方法。
【0049】このようにすれば、温水循環処理装置全体
の洗浄を一度に、効率よく、かつ確実に行うことができ
る。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、設定時刻毎に
流速増加手段によってバイパス流路を循環する温水の流
速が増加されてバイパス流路の洗浄が自動的に行われる
ため、バイパス流路を常に洗浄された状態に保つことが
できる。また、切換弁とバイパス流路とを設けるといっ
た極めて簡単な構成で流速増加手段を構成することがで
きるため、構成が簡素化され、製造コストの低減を図る
ことができる。
【0051】請求項2の発明では、前記請求項1の発明
の効果に加えて、バイパス流路内を流れる温水の流速は
一段と増加され、同バイパス流路内面に付着したスケー
ルを確実に、かつ迅速に剥離して洗浄することができ
る。
【0052】請求項3の発明では、前記請求項1または
2に記載の発明の効果に加えて、流速増加手段の一回の
作動時間をバイパス流路の汚れ等の状況に応じて適宜変
更することができるため、バイパス流路の洗浄を確実に
行うことができる。
【0053】請求項4の発明では、入浴時間以外の設定
時刻毎に切換弁が切換動作され、バイパス流路を循環す
る温水の流速が増加されてバイパス流路の洗浄が自動的
に行われるため、バイパス流路を常に洗浄された状態に
保つことができる。このため、入浴中はバイパス流路は
常に洗浄された状態にあり、入浴中に流路内に付着した
スケールが剥がれ落ちて浴槽内に流入することがなく衛
生的である。
【0054】請求項5の発明では、前記請求項4に記載
の発明の効果に加えて、バイパス流路の洗浄、温水の浄
化及び処理装置の洗浄を一度に効率よく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】温水循環処理装置の概略説明図。
【図2】温水循環時の温水の流路を示す説明図。
【図3】逆洗浄時の温水の流路を示す説明図。
【図4】洗浄時の温水の流路を示す説明図。
【図5】流速増加時の温水の流路を示す説明図。
【図6】温水循環処理装置の電気的構成を示すブロック
図。
【図7】循環流路の洗浄方法の流れを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
11…温水循環処理装置、12…浴槽、13…流速増加
手段としての循環ポンプ、14…流速増加手段としての
五方切換弁、15…処理手段としての浄化槽、16…処
理手段としての加熱槽、17…循環流路としての吸水パ
イプ、21…循環流路としての第1パイプ、22…循環
流路としての第2パイプ、24…循環流路としての第3
パイプ、25…循環流路としての吐水パイプ、28…制
御手段としてのCPU。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−201537(JP,A) 特開 平8−323118(JP,A) 実開 平3−75812(JP,U) 特公 平7−35925(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 3/00 B01D 35/027

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽内の温水が循環される循環流路と、温
    水を循環させるための循環ポンプと、前記循環流路上に
    設けられ、温水を浄化及び加熱するための浄化槽及び加
    熱槽からなる処理手段とを備えた温水循環処理装置にお
    いて、前記循環流路のうち前記処理手段の吸入側と吐出側とを
    通らないで浴槽内の温水が循環されるバイパス流路と、
    温水の流路を前記循環流路から前記バイパス流路へ切り
    換える切換弁とから構成され、前記バイパス流路 内を循
    環する温水の流速を増加させる流速増加手段を設け、設
    時刻毎に同流速増加手段を自動的に作動させる制御手
    段を備えた温水循環処理装置。
  2. 【請求項2】前記流速増加手段は、前記バイパス流路
    と、前記切換弁と、容量可変な循環ポンプとから構成さ
    れる請求項1に記載の温水循環処理装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、流速増加手段の一回の作
    動時間を設定可能である請求項1または2に記載の温水
    循環処理装置。
  4. 【請求項4】浴槽内の温水が循環される循環流路と、温
    水を循環させるための循環ポンプと、前記循環流路上に
    設けられ、温水を浄化及び加熱するための浄化槽及び加
    熱槽からなる処理手段と、前記循環流路のうち前記処理
    手段の吸入側と吐出側とを通らないで浴槽内の温水が循
    環されるバイパス流路と、温水の流路を前記循環流路か
    ら前記バイパス流路へ切り換える切換弁とを備えた温水
    循環処理装置において、 入浴時間以外の予め設定された時刻毎に前記切換弁が切
    換動作され、前記バイパス流路内を循環する温水の流速
    を増加させるようにした温水循環処理装置の運転方法。
  5. 【請求項5】温水の流速を増加させた後、通常の浄化処
    理を行い、その後に逆洗浄を行うようにした請求項4に
    記載の温水循環処理装置の運転方法。
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