JPH10277325A - 循環浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環ポンプの上流に配設されたプレフィルタ
ーの手洗いが不要な循環浄化装置を提供すること。 【解決手段】 プレフィルター７の目詰まりが検知され
ると、三方弁１１ａ、ｂ、ｃ、四方弁１２での通水方向
が切り換えられ、浴用水は三方弁１１ａからバイパス流
路１３を通り、四方弁１２に至り、循環ポンプ６を通っ
た後、三方弁１１ｃから洗浄流路１４を通り、四方弁１
２からプレフィルター７へ逆流する。そして、プレフィ
ルター７に付着した大きなゴミや毛髪等は、水流により
取り除かれ、浴用水と共に三方弁１１ｂから排水流路１
５を通り、循環流路外に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、温水を浄化並び
に循環させる循環浄化装置に関し、さらに詳細には、浴
槽中の浴用水やプール中の温水のように、使用により経
時的に汚染される液体を循環させながら浄化をするため
の家庭用、業務用の循環浄化装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、温水を温水貯留槽に貯留し、この
温水を循環ポンプによって循環流路に循環させると共
に、浄化を行う循環浄化装置が一般家庭においても使用
されている。これらの多くは、浴槽の浴用水中の大きな
ゴミなどを補集する浄化手段としてのプレフィルターを
循環ポンプの上流である浴槽内に備え、下流に種々の方
式で浴用水を浄化する浄化槽を備えると共に、循環ポン
プに浴用水が供給されていることを検出するための流量
センサーを備え、プレフィルターの目詰まりを検知して
いた。そして、プレフィルターの目詰まりが表示される
と、使用者がプレフィルターを取り外し掃除を行い、再
度取り付けを行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレフ
ィルターの掃除は数日毎に行う必要があり、使用者にと
って面倒な作業であり、汚物の付着したプレフィルター
を手にとって洗うのは衛生的でないといった問題点があ
った。

【０００４】本発明は、前記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、循環ポンプの上流側に配設
されたプレフィルターの手洗いを不要とする循環浄化装
置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項１に記載の循環浄化装置は、液体を
液体貯留槽に貯留し、その液体を循環ポンプによって循
環流路内で循環させると共に、前記循環ポンプの上流側
に上流側浄化手段を備え、その上流側浄化手段により液
体の浄化を行うようにしたものを対象として、特に、前
記上流側浄化手段を前記液体を用いて洗浄するための洗
浄手段と、前記洗浄手段による洗浄に用いた液体を前記
循環流路外へ排出するための排出手段とを備えている。
従って、前記洗浄手段は前記上流側浄化手段を前記液体
を用いて洗浄し、前記排出手段は前記洗浄手段による洗
浄に用いた液体を前記循環流路外へ排出する。

【０００６】また、請求項２に記載の循環浄化装置は、
前記洗浄手段が、前記循環流路内の液体を前記上流側浄
化手段の下流側から上流側へ送出することにより前記上
流側浄化手段を洗浄するように構成している。従って、
前記上流側浄化手段の上流側の面に付着した汚れを確実
に除去することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の循環浄化装置に
ついて、好適な実施の形態を挙げて、添付図面を参照し
ながら以下に説明する。

【０００８】図１は、本実施の形態の循環浄化装置の概
略構成を示している。この装置は、浴槽１に貯留されて
経時的に汚染される浴用水を、この浴槽１の外部でポン
プ作用により循環させながら浄化を行なうものである。

【０００９】即ち、本実施の形態の循環浄化装置は、温
水貯留槽としての浴槽１に着脱自在に配設される給排水
ユニット２と、この給排水ユニット２に給水ホース３及
び排水ホース４を介して接続する装置本体５とから基本
的に構成されている。

【００１０】給排水ユニット２は、浴槽１の内壁面に着
脱自在に取り付けられ、浴用水の一般的な貯留水位より
下方に位置している。この給排水ユニット２は、装置本
体５内で浄化された浴用水を浴槽１に戻す吐出口２ａと
浴槽１より浴用水を吸い出す吸い込み口２ｂとから構成
されている。

【００１１】この給排水ユニット２内部では、浴用水を
装置本体５へ供給する給水ホース３が吸い込み口２ｂ
に、また、装置本体５から浄化された浴用水を還流させ
るための排水ホース４が吐出口２ａにそれぞれ接続され
て構成されている。これにより、後述の循環温浴機を稼
働させた際に、浴槽１中の浴用水が循環ポンプ６により
吸い込み口２ｂと給水ホース３を介して装置本体５に流
入し、ここで浄化された後に、排水ホース４及び吐出口
２ａを介して再び浴槽１に戻って循環するようになって
いる。

【００１２】装置本体５は、図１に示すように、浴槽１
から浴用水を汲み上げ循環させる循環ポンプ６と、循環
ポンプ６の上流に位置し浴用水に含まれる大きなゴミや
毛髪等を補集濾過する上流側浄化手段としてのプレフィ
ルター７と、循環ポンプ６の下流に位置し浴用水に含ま
れる有機物やその他の汚染物質を吸着、分解、濾過等に
より浄化する下流側浄化手段としての浄化槽８と、循環
する浴用水を昇温または保温する加熱槽９が配設されて
いる。プレフィルター７の下流には循環流路内を流れる
浴用水の流量を検知するための流量センサー１０が配設
されている。流量センサー１０は前記プレフィルター７
の目詰まりを検知するための検知手段として機能する。

【００１３】前記プレフィルター７の上流側には三方弁
１１ａ、１１ｂが配設され、前記プレフィルター７と前
記循環ポンプ６との間には四方弁１２が配設され、前記
循環ポンプ６の下流には三方弁１１ｃが配設されてい
る。そして、前記三方弁１１ａと、前記四方弁１２は前
記プレフィルター７をバイパスするバイパス流路１３に
より連通され、前記三方弁１１ｃと、前記四方弁１２
は、前記プレフィルター７に浴用水を逆流させ洗浄する
ための洗浄流路１４により連通されている。尚、循環ポ
ンプ６、バイパス流路１３、洗浄流路１４、三方弁１１
ａ、三方弁１１ｃ、四方弁１２が、本発明の洗浄手段に
相当するものである。

【００１４】また、前記三方弁１１ｂには、前記プレフ
ィルター７の洗浄に利用した浴用水を循環流路外に排水
するための排水流路１５が配設されている。尚、三方弁
１１ｂ、排水流路１５が本発明の排出手段に相当するも
のである。

【００１５】次に、以上のように構成された循環浄化装
置の動作を説明する。

【００１６】装置本体５に電源が投入されると、循環ポ
ンプ６が稼働し、浴槽１中の浴用水は、吸い込み口２ｂ
から吸い込まれて給水ホース３を通り、プレフィルター
７で混入する大きなゴミや毛髪を補集濾過され、循環ポ
ンプ６を通り、浄化槽８で浄化され、加熱槽９で昇温ま
たは保温された後、浴槽１に吐出され環流する。

【００１７】浴用水の循環流量は流量センサー１０によ
り検知され、規定量に達していない場合は、プレフィル
ター７の目詰まりを検知し、三方弁１１ａ、ｂ、ｃ、四
方弁１２での通水方向が切り換えられる。浴用水は三方
弁１１ａからバイパス流路１３を通り、四方弁１２に至
り、循環ポンプ６を通った後、三方弁１１ｃから洗浄流
路１４を通り、四方弁１２からプレフィルター７へ逆流
する。そして、プレフィルター７に付着した大きなゴミ
や毛髪等を取り除き、これらと共に、三方弁１１ｂから
排水流路１５を通り、循環流路外に排水される。

【００１８】従って、プレフィルター７を取り外す必要
がなく、容易に、且つ、衛生的にプレフィルター７を洗
浄することができる。

【００１９】また、循環ポンプ６の吐出側に比べて圧力
が出にくい吸引側に比較的目が粗く流れの抵抗が小さい
プレフィルター７を設け、吐出側には浴用水に含まれる
有機物やその他の汚染物質を吸着、分解、濾過等により
浄化する浄化槽８を設けているので、循環ポンプ６の稼
働効率が良好である。

【００２０】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で任意に変更
することができる。

【００２１】例えば、前記実施の形態では、上流側浄化
手段であるプレフィルター７のみ洗浄を行ったが、同様
に下流側浄化手段である浄化槽８の洗浄を行っても良
い。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項１に記載の循環浄化装置は、液体を液体
貯留槽に貯留し、その液体を循環ポンプによって循環流
路内で循環させると共に、前記循環ポンプの上流側に上
流側浄化手段を備え、その上流側浄化手段により液体の
浄化を行うようにしたものを対象として、特に、前記上
流側浄化手段を前記液体を用いて洗浄するための洗浄手
段と、前記洗浄手段による洗浄に用いた液体を前記循環
流路外へ排出するための排出手段とを備えている。従っ
て、前記洗浄手段は前記上流側浄化手段を前記液体を用
いて洗浄し、前記排出手段は前記洗浄手段による洗浄に
用いた液体を前記循環流路外へ排出するので、上流側浄
化手段を取り外す必要がなく、容易に、且つ、衛生的に
上流側浄化手段を洗浄することができる。

【００２３】また、請求項２に記載の循環浄化装置は、
前記洗浄手段が、前記循環流路内の液体を前記上流側浄
化手段の下流側から上流側へ送出することにより前記上
流側浄化手段を洗浄するように構成している。従って、
前記上流側浄化手段の上流側の面に付着した汚れを確実
に除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の循環浄化装置の基本構成
を示す概略構成図である。

【符号の説明】

１ 浴槽 ５ 装置本体 ６ 循環ポンプ ７ プレフィルター ８ 浄化槽 １０ 流量センサー １１ａ 三方弁 １１ｂ 三方弁 １１ｃ 三方弁 １２ 四方弁 １３ バイパス流路 １４ 洗浄流路 １５ 排水流路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体を液体貯留槽に貯留し、その液体を
   循環ポンプによって循環流路内で循環させると共に、前
   記循環ポンプの上流側に上流側浄化手段を備え、その上
   流側浄化手段により液体の浄化を行うようにした循環浄
   化装置において、 前記上流側浄化手段を前記液体を用いて洗浄するための
   洗浄手段と、 前記洗浄手段による洗浄に用いた液体を前記循環流路外
   へ排出するための排出手段とを備えたことを特徴とする
   循環浄化装置。
2. 【請求項２】 前記洗浄手段は、前記循環流路内の液体
   を前記上流側浄化手段の下流側から上流側へ送出するこ
   とにより前記上流側浄化手段を洗浄するように構成した
   ことを特徴とする請求項１に記載の循環浄化装置。