JP3255880B2 - カップ式自動販売機のカップ搬送装置 - Google Patents

カップ式自動販売機のカップ搬送装置

Info

Publication number
JP3255880B2
JP3255880B2 JP36886497A JP36886497A JP3255880B2 JP 3255880 B2 JP3255880 B2 JP 3255880B2 JP 36886497 A JP36886497 A JP 36886497A JP 36886497 A JP36886497 A JP 36886497A JP 3255880 B2 JP3255880 B2 JP 3255880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cup
turning
nut
arm
linear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36886497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11195172A (ja
Inventor
貴昌 溝端
実 高橋
Original Assignee
松下冷機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松下冷機株式会社 filed Critical 松下冷機株式会社
Priority to JP36886497A priority Critical patent/JP3255880B2/ja
Publication of JPH11195172A publication Critical patent/JPH11195172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3255880B2 publication Critical patent/JP3255880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機体内で調製した飲
料をカップに注入して販売するカップ式飲料自動販売機
のカップ搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種のカップ式飲料自動販売機
として、機内の所定位置に分散して配備されたカップ供
給装置、各種原料供給装置、希釈用水供給装置、原料供
給装置等を経て商品取り出し口に至る搬送経路に沿って
カップを搬送するレール式カップ搬送装置を備え、販売
指令によりカップ供給装置から搬出されたカップを前記
搬送経路に沿って移送する途上で、まずカップ内に指定
された原料を投入し、続いて別な位置で希釈用水を供給
した後にカップ内で原料を攪拌して飲料を調合し、最後
に飲料入りカップを商品取り出し口へ送出するようにし
たものが特公平7−92869号公報で提案されてい
る。
【0003】以下、図4及び図5を参照しながら、上述
した従来のカップ式飲料自動販売機のカップ搬送装置に
ついて説明する。同図において、1はカップホルダ12
を装備した上面および正面が開放のベンドステージを兼
ねた移動ステージ、2は前記移動ステージ1を先端部に
搭載した矢印P方向(一軸方向)に伸び縮み可能な伸縮
式アーム、3は前記アーム2の一端を支点としてこの支
点の回りで前記アーム2を矢印Q方向に旋回操作する旋
回機構、4が前記移動ステージ1を指定されたカップ搬
送経路に沿ってガイドするガイドレール部材である。
【0004】ここで前記伸縮式アーム2は一端を旋回機
構3の駆動軸に結合したシリンダ5と、前記シリンダ5
に接続したプランジャ6と、前記プランジャ6を前方に
押し出し付勢するばね7との組立体として成る。一方旋
回機構3はパルスモータ等の駆動モータ8と減速機構9
からなり、減速軸の出力軸に前記伸縮式アーム2が結合
されている。また前記アーム2の旋回位置検出、並びに
駆動モータ8の停止位置決め制御を行うために駆動モー
タ8にはパルスエンコーダ、ないし出力軸側にポテンシ
ョメータが装備されている。
【0005】またパルスエンコーダ等を採用する代わり
に旋回移動経路上の指定された停止位置にあらかじめメ
カニカルストッパ機構、リミットスイッチ等を設けて対
応させることも可能である。さらにガイドレール部材4
は断面L字形のレールであり、移動ステージ1を図実線
位置で示す待機位置と鎖線で示す商品取出口に臨む搬出
位置との間で移動軌跡Tに沿ってガイドするよう全体の
形状がコーナー部分を円弧状にした逆L字形に成る。な
お移動ステージ1の先端及び底部にはガイドレール部材
4に側面、底面に接してレール上を転がるガイドローラ
10、11を備えている。
【0006】以上のように構成されたカップ式飲料自動
販売機のカップ搬送装置について、以下その動作につい
て説明する。販売待機状態では、移動ステージ1及び伸
縮式アーム2は、図4における実線位置に停止して待機
している。ここで販売指令が与えられると、まず旋回機
構3が始動し、移動ステージ1をガイドレール部材4に
沿ってガイドしつつ商品の選択に応じたカップ供給地点
C1ないしC2に移動して一旦停止し、ここでカップ供
給装置から搬出されたカップ13がカップホルダ12に
受容保持される。続いて選択された種類の原料供給地点
A1,A2,A3のいずれかの地点に移動して原料の供
給を受ける。
【0007】次に旋回機構3の駆動により移動ステージ
1をM地点に移動し、ここで希釈用水の供給、及び原料
攪拌を行って飲料を調合し、最後に移動ステージ1をV
地点に移動する。ここで顧客が商品取出口を通じて飲料
入りカップを取り出すと、移動ステージ1は再び待機位
置に復帰して一連の販売動作が終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなガイドレール部材4を使った移動案内手段では、
原料供給装置や希釈用水供給装置より搬出される粉体原
料や水がガイドレール部材に付着し、旋回走行に支障を
来たしたり、取り除くための清掃作業が面倒な課題を有
していた。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ガイドレール部材を廃止して清掃性をよくするとと
もに、旋回走行に全く支障を与えないカップ式飲料自動
販売機のカップ搬送装置を提供することを第一の課題と
する。
【0010】さらに、第一の課題に加え、指定された旋
回位置で精度よく停止位置決めするために直線移動機構
と旋回機構に駆動装置を設けて、停止位置の設定自由度
が広い汎用性の高いカップ搬送装置を提供することを第
二の課題とする。
【0011】さらに、第一、第二の課題に加え、カップ
供給装置から搬出されたカップを受容保持するカップス
テージにカップ検知用フォトインターラプターを設ける
ことにより、カップをすばやく検知させることを第三の
課題とする。
【0012】さらに、旋回機構と、直線移動機構による
カップ搬送時の移動区間内に少なくとも一個所の停止ス
イッチを設け原点復帰位置等を確保するカップ搬送装置
を提供することを第四の課題とする。
【0013】さらに、旋回機構と、直線移動機構の少な
くとも一方の駆動モータにトルクダンパーを装着するこ
とにより、移動ステージの精度のよい停止位置を確保す
るカップ搬送装置を提供することを第五の課題とする。
【0014】さらに、旋回機構と、直線移動機構の少な
くとも一方の機構にばねによる緩衝手段を備えることに
より、移動ステージの滑らかな移動及び精度のよい停止
位置を確保するカップ搬送装置を提供することを第六の
課題とする。
【0015】さらに、旋回機構と、直線移動機構の構成
に少なくとも一方をリードスクリューの回転で動作させ
ることにより、直線方向への力による移動動作を防止す
るカップ搬送装置を提供することを第七の課題とする。
【0016】さらに、直線移動機構を旋回させる旋回機
構を直線移動機構の上部で軸支することにより、原料供
給装置や希釈用水供給装置より搬出される粉体原料や水
が旋回機構に付着することを防止するカップ搬送装置を
提供することを第八の課題とする。
【0017】さらに、直線移動機構を旋回させる旋回機
構を直線移動機構の上部で軸支すると共に、その回転中
心の同軸で下方より、制御用電線を配置することによ
り、省スペースの確保及び電線の絡みを防止するカップ
搬送装置を提供することを第九の課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ガイドレール部材を廃止し、旋回機構と直
線移動機構によってカップ搬送装置を構成したものであ
る。この発明によれば、カップステージをすばやく移動
させ複数の所定の場所への停止位置を確保するととも
に、ガイドレール上の付着物防止効果が得られる。
【0019】さらに本発明は、指定された旋回位置で精
度よく停止位置決めするため、旋回機構に駆動装置を設
けるように構成したものである。この発明によれば、精
度の高い停止位置決めを可能にする効果が得られる。
【0020】さらに本発明は、カップステージにカップ
検知用フォトインターラプターを設けるように構成した
ものである。この発明によれば、カップをすばやく検知
させ飲料販売時間を短縮させる効果が得られる。
【0021】さらに本発明は、旋回機構と、直線移動機
構によるカップ搬送時の移動区間内に少なくとも一個所
の停止スイッチを設けるように構成したものである。こ
の発明によれば、原点復帰位置等を確保し常時精度のよ
い移動を可能にする効果が得られる。
【0022】さらに本発明は、旋回機構と、直線移動機
構の少なくとも一方の駆動モータにトルクダンパーを装
着するように構成したものである。この発明によれば、
搬送動作の勢いを抑制することにより、精度のよい停止
位置を確保する効果が得られる。
【0023】さらに本発明は、旋回機構と、直線移動機
構の少なくとも一方の機構に緩衝手段を備えるように構
成したものである。この発明によれば、滑らかな移動動
作の旋回及び直線移動を行うことにより、精度のよい停
止位置を確保する効果が得られる。
【0024】さらに本発明は、旋回機構と、直線移動機
構の構成の少なくとも一方をリードスクリューの回転で
動作させるように構成したものである。この発明によれ
ば、回転力以外の力では動作しないリードスクリューの
機構により、故意に直線方向へ力をかけても移動動作し
ない効果が得られる。
【0025】さらに本発明は、直線移動機構を旋回させ
る旋回機構を直線移動機構の上部で軸支するように構成
したものである。この発明によれば、汚れの度合いが著
しい直線移動機構の下部を何もない状態にすることで、
原料供給装置や希釈用水供給装置より搬出される粉体原
料や水が旋回機構に付着することを防止する効果が得ら
れる。
【0026】さらに本発明は、直線移動機構を旋回させ
る旋回機構を直線移動機構の上部で軸支すると共に、そ
の回転中心の同軸で下方より、制御用電線を配置するよ
うに構成したものである。この発明によれば、複雑な制
御用電線を直線移動機構内に収めることにより、省スペ
ースの確保及び電線の絡みを防止する効果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明は、所定の位置に分散して
配備されたカップ供給装置、各種原料供給装置、希釈用
水供給装置を経て商品取り出し口に至る搬送経路に沿っ
てカップ供給装置から搬出されたカップを搬送し、その
搬送途上でカップ内に指定された原料の供給、希釈用水
の供給、及び原料攪拌を行って飲料を調合した上で、飲
料入りカップを商品取り出し口へ送出する形状であり、
カップ供給装置から搬出されたカップを受容保持する移
動ステージと、前記移動ステージを一軸方向の所定位置
まで移動すべく駆動する直線移動機構と、前記直線移動
機構の一端を支点としてこの支点の回りで直線移動機構
を水平方向に旋回操作する旋回機構から成るものであ
り、ガイドレール部材を廃止して清掃性をよくするとと
もに、旋回走行にほとんど支障を与えず、また機内保守
の際にもカップ搬送装置をカップ取出口に付勢させるこ
とにより取出口からのいたずらにより故障することのな
いという作用を有する。
【0028】さらに、本発明は、カップ供給装置から搬
出されたカップを搬送し、その搬送途上でカップ内に指
定された原料の供給、希釈用水の供給、及び原料攪拌を
行って飲料を調合した上で、飲料入りカップを商品取出
口へ送出する形状であり、指定された旋回位置で精度よ
く停止位置決めするため、旋回機構に駆動装置を設け
て、停止位置の設定自由度が広い汎用性の高いカップ搬
送装置を提供するという作用を有する。
【0029】さらに、本発明は、カップ供給装置から搬
出されたカップを受容保持する前記移動ステージにおい
て、前記移動ステージにカップ検知用フォトインターラ
プターを設けることにより、すばやくカップを検知し搬
出時間を短縮するという作用を有する。
【0030】さらに、本発明は、直線移動機構によるカ
ップ搬送時の移動区間内に少なくとも一個所の停止スイ
ッチを設けて、原点復帰位置等を確保し常時精度のよい
移動を可能にするという作用を有する。
【0031】さらに、本発明は、旋回機構と、直線移動
機構の少なくとも一方の駆動モータにトルクダンパーを
設けて、搬送動作の勢いを抑制することにより、精度の
よい停止位置を確保するという作用を有する。
【0032】さらに、本発明は、旋回機構と、直線移動
機構の少なくとも一方の機構にばねによる緩衝手段を備
えて、滑らかな移動動作の旋回及び直線移動を行うこと
により、精度のよい停止位置を確保する。
【0033】さらに、本発明は、旋回機構と、直線移動
機構の構成の少なくとも一方にリードスクリューを設け
ることにより、故意に直線方向へ力をかけても移動動作
しないという作用を有する。
【0034】さらに、本発明は、直線移動機構を旋回さ
せる旋回機構を直線移動機構の上部で軸支することによ
り、汚れの度合いが著しい直線移動機構の下部を何もな
い状態にすることで、原料供給装置や希釈用水供給装置
より搬出される粉体原料や水が旋回機構に付着すること
を防止するという作用を有する。
【0035】さらに、本発明は、直線移動機構を旋回さ
せる旋回機構を直線移動機構の上部で軸支すると共に、
その回転中心の同軸で下方より、制御用電線を配置する
ことにより、複雑な制御用電線を直線移動機構内に収め
ることにより、省スペースの確保及び電線の絡みを防止
するという作用を有する。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。尚、従来例と同一構成、同一動作につい
ては同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0037】図1において、1は移動ステージであり、
前記移動ステージ1は、伸縮式アーム29aを有する直
線移動機構29に取り付けられている。前記伸縮式アー
ム29aは、図2及び図3に示す如く、基端が旋回機構
30に連結されたアーム15と、前記アーム15に接続
したスライドレール16と、前記スライドレール16に
一軸方向に移動可能に設けられ且つ先端に前記移動ステ
ージ1が取り付けられたスライドアーム17とを備え
る。
【0038】前記旋回機構30は、機台側に固定され且
つ直線移動機構29を水平方向に旋回させるための旋回
モータ19と、前記旋回モータ19と接続されたシャフ
トジョイント22と、シャフトジョイント22に連結さ
れた駆動軸27と、前記シャフトジョイント22と連結
されたトルクダンパー23とからなる。駆動軸27は下
方に突設され、前記アーム15の基部に突設された回転
中心軸14が連結されている。
【0039】18は前記スライドアーム17を前方に押
し出すリードスクリューで、前記スライドアーム17の
移動方向に配置されている。前記リードスクリュー18
の一端側は、リードスクリュー18を回転するための伸
縮モータ26が接続され、他端は、軸受部材33により
回転自在に保持されている。尚、伸縮モータ26はアー
ム15側に取り付けられている。
【0040】前記スライドアーム17の基部側には、ナ
ット収納部35が設けられ、このナット収納部35内に
は前記リードスクリュー18に外嵌されたナット24が
収納されている。また、ナット24は、ナット収納部3
5に対してスライドアーム17の移動方向に多少相対移
動可能であり、且つ、相対回転不可能に設けられてい
る。かかる機構としては、例えばキー溝嵌合やスプライ
ン嵌合等の公知の手段が採用可能である。
【0041】25は前記リードスクリュー18の回転を
抑制する緩衝手段としてのばねで、前記ナット収納部3
5内に収納され、ばね25は所定の弾性力により、前記
ナット24をナット収納部35の後方(前記伸縮モータ
26)側に押圧している。
【0042】20は前記移動ステージ1内に投入された
カップを検出するためのセンサとしてのフォトインター
ラプターで、前記スライドアーム17の先端に接続され
ている。フォトインターラプター20、前記伸縮モータ
26及び前記スライドアーム17の後退位置を検出する
ためのリミットスイッチ38等の機器は、制御用電線2
8に接続されており、制御用電線28は、前記アーム1
5内で且つスライドアーム17の下方に設けられた収納
空間37に収納されている。
【0043】21は図1に示すように原点復帰位置停止
スイッチであり、前記直線移動機構29によるカップ搬
送時の移動区間内の原点復帰位置に接続されている。
【0044】以上のように構成されたカップ式飲料自動
販売機のカップ搬送装置について、以下その動作を説明
する。販売指令が与えられると、まず旋回機構30内部
の旋回モータ19が始動し、旋回モータ19の回転によ
りシャフトジョイント22と連結しているトルクダンパ
ー23も回転し、旋回モータ19による回転角度を微調
整する。
【0045】旋回機構30に連結された回転中心軸14
の回転により、前記旋回機構30の駆動軸27に結合し
且つ吊り下げられた直線移動機構29の伸縮式アーム2
9aおよび前記伸縮式アーム29aに接続した移動ステ
ージ1が、矢印Q′方向に旋回する。尚、トルクダンパ
ー23は、旋回モータ19が停止した後に、直線移動機
構29が慣性で回転するのを防止して、指定された旋回
位置で停止位置決めするため、旋回時に回転するトルク
ダンパー23によって旋回動作の勢いを抑制することに
より、精度のよい停止位置を確保する。
【0046】一方、伸縮モータ26は軸支したリードス
クリュー18を回転させ、前記ナット24がリードスク
リュー18上で移動する。この際、ばね25はナット2
4を付勢しているため、リードスクリュー18とスライ
ドアーム17との間のスライドアーム17移動方向に作
用する衝撃が生じた場合には、ナット24はばね25の
弾性力に抗して多少移動し、衝撃が緩衝される。
【0047】またナット24の移動により前記ナット2
4と接続したスライドアーム17がスライドレール16
上で矢印P′方向に伸縮移動(一軸方向に直線移動)さ
れ、商品の選択に応じたカップ供給地点C′に移動して
一旦停止する。リードスクリュー18に対してナット2
4をばね25で緩衝することによって、滑らかな直線移
動を行うことにより、精度のよい停止位置が確保され
る。
【0048】更に、このカップ供給地点C′において、
カップ供給装置D′から搬出されたカップが移動ステー
ジに受容保持される。この際、移動ステージ1が停止ス
イッチ21に接触することにより、カップ供給装置D′
が作動し、移動ステージ内にカップを投入すると共に、
この停止スイッチ21は、原点復帰の役割も果たしてい
る。
【0049】カップが移動ステージ1内に投入される
と、直線移動機構29内に収められた制御用電線28と
接続しているフォトインターラプター20によってカッ
プが検知され、カップは、すぐさま選択された種類の原
料供給地点A′1,A′2,A′3のいずれかの地点に
移動して原料供給装置により原料の供給を受ける。
【0050】次に旋回機構30の駆動により、移動ステ
ージ1をM′地点に移動し、ここで希釈用水の供給装置
による希釈用水の供給、及び原料攪拌装置による原料攪
拌を行って飲料を調合し、最後に移動ステージ1をV′
地点に移動する。V′地点において、顧客が商品取出口
を通じて飲料入りカップを取り出すと、移動ステージ1
は再び待機位置に復帰して一連の販売動作が終了する。
尚、カップが原料供給地点A′1,A′2,A′3、
M′地点及びV′地点に移動する際に、それぞれの位置
が同一半径位置にない場合には、直線移動機構29が伸
縮調整され、この一連の販売動作は、運転制御部からの
指令でプログラム制御される。
【0051】以上のように、本実施例は、ガイドレール
部材を廃止して清掃性をよくするとともに、旋回走行に
全く支障を与えず、また、リードスクリュー18の回転
によって直線移動を行うため、故意に直線移動機構29
に直線方向へ力をかけても移動することはなく、機内保
守の際にもカップ搬送装置をカップ取出口に付勢させる
ことにより取出口からのいたずらにより故障することを
防止することができる。
【0052】また、指定された旋回位置で精度よく停止
位置決めするために旋回機構に駆動装置を設けて、停止
位置の設定自由度が広い汎用性の高いカップ搬送装置を
提供するとともに微妙な停止位置設定操作の簡易化を可
能にする。
【0053】しかも、カップ検知用フォトインターラプ
ター20を設けることにより、カップをすばやく検知で
きるとともに誤検知防止を可能にする。
【0054】さらに、直線移動機構29によるカップ搬
送時の移動区間内に少なくとも一個所の停止スイッチ2
1を設けて、原点復帰位置等を確保し常時精度のよい移
動を可能にする。
【0055】また、直線移動機構29を旋回させる旋回
機構30を前記直線移動機構29の上部で軸支すること
により、汚れの度合いが著しい直線移動機構29の下部
を何もない状態にすることで、原料供給装置や希釈用水
供給装置より搬出される粉体原料や水が旋回機構に付着
することを防止する。
【0056】前記旋回機構30を前記直線移動機構29
の上部に設け、前記直線移動機構29内にリードスクリ
ュー18及びナット24を用いることにより、わずかな
スペースでスライドアーム17の伸縮が可能となる。従
って制御用電線28をスライドアーム17内に配置する
ことが可能となり、複雑な制御用電線28を直線移動機
構内に収めることにより、配線経路の簡略化及び電線の
絡みを防止できる。
【0057】尚、本発明は上記の実施例に限定されるも
のではなく、例えば、図2に仮想線で示す如く、前記直
線移動機構の伸縮モータ26とリードスクリュー18と
の間に、トルクダンパート23aを装着しても良い。
【0058】また、図2に仮想線で示す如く、旋回機構
30の駆動軸27にばねによる緩衝手段25aを設けて
良く、かかる場合には、旋回機構30に対して直線移動
機構20がばねの弾性力に抗して水平方向に逃げる構成
にできる。
【0059】さらに、カップ供給装置D′と停止スイッ
チ21とは、図2に仮想線で示す如く、離間した位置に
設けておいて、先ず、移動ステージ1が停止スイッチ2
1を押して原点復帰させた後に、カップ供給装置D′ま
で移動する構成であっても良い。
【0060】また、旋回機構30と直線移動機構29と
の間に、直線移動機構29の上下位置を変更する昇降機
構を設けても良い。かかる昇降機構は、駆動モータで回
転するリードスクリューとナットとの組合わせから構成
することができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガイドレ
ール部材を廃止して清掃性をよくするとともに、旋回走
行に全く支障を与えず、また機内保守の際にもカップ搬
送装置をカップ取出口に付勢させることにより取出口か
らのいたずらにより故障することを防止することが可能
である。
【0062】また、指定された旋回位置で精度よく停止
位置決めするために旋回機構に駆動装置を設けて、停止
位置の設定自由度が広い汎用性の高いカップ搬送装置を
提供するとともに微妙な停止位置設定操作の簡易化を可
能にする。
【0063】また、カップ検知用フォトインターラプタ
ーを設けることにより、カップをすばやく検知させると
ともに誤検知防止を可能にする。
【0064】また、直線移動機構によるカップ搬送時の
移動区間内に少なくとも一個所の停止スイッチを設ける
ことにより、原点復帰位置等を確保し常時精度のよい移
動を可能にする。
【0065】しかも、直線移動機構の旋回時の旋回動作
の勢いをトルクダンパーによって抑制することにより、
精度のよい停止位置を確保するとともに急停止による飲
料こぼれを防止することが可能となる。
【0066】また、リードスクリューのナットをばねで
緩衝することによって、滑らかな直線移動を行うことに
より、精度のよい停止位置を確保できると共に、リード
スクリューの回転によって直線移動を行うため、カップ
取出口に付勢された移動ステージを故意に直線方向へ力
をかけていたずらを試みても移動せず、庫内への侵入防
止が図れる。
【0067】また、直線移動機構の下部を何もない状態
にすることで、原料供給装置や希釈用水供給装置より搬
出される粉体原料や水が旋回機構に付着することを防止
すると共に、清掃作業においても障害物が無くなること
により余分な場所を清掃しなくてもよくなり清掃時間の
短縮が図れる。
【0068】また、複雑な制御用電線をリードスクリュ
ー及びナットを利用し、簡素化された直線移動機構内に
収めることにより、前記直線移動機構による直線移動時
及び旋回機構による旋回動作時に起こる電線の絡みを防
止するとともに清掃作業においても電線を引っかける心
配が無くなり作業性が向上する。
【0069】以上の効果は、機内スペースの有効活用、
販売時間の短縮、機内汚れによる搬送不良防止及び、機
械をメンテナンスするオペレータの作業効率も向上する
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるカップ式飲料自販機
のカップ搬送装置の概略を示す平面図
【図2】本発明の一実施例におけるカップ式飲料自販機
のカップ搬送装置の断面側面図
【図3】同直線移動機構を伸長させた状態の断面側面図
【図4】従来例のカップ式飲料自販機のカップ搬送装置
の概略を示す断面平面図
【図5】従来例のカップ式飲料自販機のカップ搬送装置
の断面側面図
【符号の説明】
1 移動ステージ 14 回転中心軸 15 アーム 16 スライドレール 17 スライドアーム 18 リードスクリュー 19 旋回モータ 20 フォトインターラプター 21 原点復帰位置停止スイッチ 22 シャフトジョイント 23 トルクダンパー 24 ナット 25 ばね(緩衝手段) 26 伸縮モータ 27 駆動軸 28 制御用電線 29 直線移動機構 29a 伸縮式アーム 30 旋回機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−171292(JP,A) 特開 平7−25479(JP,A) 特開 平2−208796(JP,A) 特開 平3−102899(JP,A) 特開 平2−176402(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 13/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置に配備されたカップ供給装
    置、各種原料供給装置、希釈用水供給装置を経て商品取
    り出し口に至る搬送経路に沿ってカップ供給装置から搬
    出されたカップを搬送し、その搬送途上でカップ内に指
    定された原料の供給、希釈用水の供給、及び原料攪拌を
    行って飲料を調合した上で、飲料入りカップを商品取り
    出し口へ搬送するカップ式飲料自動販売機のカップ搬送
    装置であって、前記カップ供給装置から搬出されたカッ
    プを受容保持する移動ステージと、前記移動ステージを
    一軸方向の所定位置まで移動すべく駆動する直線移動機
    構と、前記直線移動機構の一端を支点としてこの支点の
    回りで直線移動機構を水平方向に旋回操作する旋回機構
    と、移動ステージ内に投入されたカップを検出するため
    のセンサとを備え、 直線移動機構は伸縮式アームを有し、前記伸縮式アーム
    は、基端が旋回機構に連結されたアームと、この旋回機
    構に連結されたアームに接続したスライドレールと、前
    記スライドレールに一軸方向に移動可能に設けられ且つ
    先端に前記移動ステージが取り付けられたスライドアー
    ムとを備え、 前記センサは、スライドアームの先端に接続されている
    とともに移動ステージに設けられており、 前記旋回機構の回転中心軸に軸支した直線移動機構内
    に、その回転中心の同軸で下方より前記センサに接続さ
    れる制御用電線を配置することにより、該制御用電線を
    直線移動機構内に収めている ことを特徴とするカップ式
    飲料自動販売機のカップ搬送装置。
  2. 【請求項2】 直線移動機構をリードスクリューの回転
    で動作させるように構成し、スライドアームの基部側に
    ナット収納部を設け、このナット収納部内には前記リー
    ドスクリューに外嵌されたナットが収納されており、前
    記ナットは、ナット収納部に対してスライドアームの移
    動方向に多少相対移動可能であり且つ相対回転不能に設
    けられており、ナット収納部内にばねが収納され、該ば
    ねは、所定の弾性力によりナットをナット収納部の後方
    側に押圧している請求項1記載のカップ式飲料自動販売
    機のカップ搬送装置。
  3. 【請求項3】 カップステージを移動させ複数の所定の
    場所への停止位置を確保するべく旋回機構と直線移動機
    構によって構成されたカップ搬送装置において、カップ
    ステージ内に投入されたカップを検出するためのセンサ
    を備え、前記旋回機構の回転中心軸に軸支した直線移動
    機構内に、その回転中心の同軸で下方より前記センサに
    接続される制御用電線を配置することにより、該制御用
    電線を直線移動機構内に収めていることを特徴とするカ
    ップ式飲料自動販売機のカップ搬送装置。
  4. 【請求項4】 カップステージを移動させ複数の所定の
    場所への停止位置を確保するべく旋回機構と直線移動機
    構によって構成されたカップ搬送装置において、直線移
    動機構は伸縮式アームを有し、前記伸縮式アームは、基
    端が旋回機構に連結されたアームと、この旋回機構に連
    結されたアームに接続したスライドレールと、前記スラ
    イドレールに一軸方向に移動可能に設けられ且つ先端に
    前記カップステージが取り付けられたスライドアームと
    を備え、 直線移動機構をリードスクリューの回転で動作させるよ
    うに構成し、スライドアームの基部側にナット収納部を
    設け、このナット収納部内には前記リードスクリューに
    外嵌されたナットが収納されており、前記ナットは、ナ
    ット収納部に対してスライドアームの移動方向に多少相
    対移動可能であり且つ相対回転不能に設けられており、
    ナット収納部内にばねが収納され、該ばねは、所定の弾
    性力によりナットをナット収納部の後方側に押圧してい
    ることを特徴とする カップ式飲料自動販売機のカップ搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記直線移動機構を旋回させる旋回機構
    を直線移動機構の上部で軸支するように構成した請求項
    1乃至4の何れかに記載のカップ式飲料自動販売機のカ
    ップ搬送装置。
  6. 【請求項6】 旋回機構に連結された回転中心軸の回転
    により、旋回機構の駆動軸に結合し且つ吊り下げられた
    直線移動機構の伸縮式アームおよび伸縮式アームに接続
    した移動ステージが旋回する請求項1乃至5の何れかに
    記載のカップ式飲料自動販売機のカップ搬送装置。
  7. 【請求項7】 カップステージを移動させ複数の所定の
    場所への停止位置を確 保するべく旋回機構と直線移動機
    構によって構成されたカップ搬送装置において、前記直
    線移動機構を旋回させる旋回機構を直線移動機構の上部
    で軸支するように構成し、直線移動機構は伸縮式アーム
    を有し、旋回機構に連結された回転中心軸の回転によ
    り、旋回機構の駆動軸に結合し且つ吊り下げられた直線
    移動機構の伸縮式アームおよび伸縮式アームに接続した
    移動ステージが旋回するように構成したカップ式飲料自
    動販売機のカップ搬送装置。
  8. 【請求項8】 旋回機構と直線移動機構との間に、直線
    移動機構の上下位置を変更する昇降機構を設けた請求項
    1乃至7の何れかに記載のカップ式飲料自動販売機のカ
    ップ搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記旋回機構と、前記直線移動機構の少
    なくとも一方の駆動モータにトルクダンパーを装着して
    成る請求項1乃至8の何れかに記載のカップ式飲料自動
    販売機のカップ搬送装置。
JP36886497A 1997-12-29 1997-12-29 カップ式自動販売機のカップ搬送装置 Expired - Fee Related JP3255880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36886497A JP3255880B2 (ja) 1997-12-29 1997-12-29 カップ式自動販売機のカップ搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36886497A JP3255880B2 (ja) 1997-12-29 1997-12-29 カップ式自動販売機のカップ搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11195172A JPH11195172A (ja) 1999-07-21
JP3255880B2 true JP3255880B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=18492952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36886497A Expired - Fee Related JP3255880B2 (ja) 1997-12-29 1997-12-29 カップ式自動販売機のカップ搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3255880B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010146315A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd カップ式飲料自動販売機

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5169795B2 (ja) * 2008-12-19 2013-03-27 富士電機株式会社 カップ式自動販売機のカップ搬送装置
JP5309961B2 (ja) * 2008-12-19 2013-10-09 富士電機株式会社 カップ式飲料自動販売機
CN107095478A (zh) * 2017-04-21 2017-08-29 江苏立得仓储科技有限公司 精确到单元的垂直回转货柜及回转式档案柜

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010146315A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd カップ式飲料自動販売機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11195172A (ja) 1999-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3112780C (en) Kitting machine
US7442269B2 (en) Method and application for applying labels on surfaces of selected surfaces of varying orientations
US7308338B2 (en) Robotic arm for use with pharmaceutical unit of use transport and storage system
US7963385B2 (en) High speed diverter
EP1528851B1 (en) Electronic component mounting apparatus
JPS5934972A (ja) パレツト搬送装置
JP3255880B2 (ja) カップ式自動販売機のカップ搬送装置
US6087623A (en) Semiconductor device marking apparatus using a rotating stopper
JP2950098B2 (ja) 自動ほぐし機構付オーリング供給装置
KR20210142239A (ko) 컨베이어 시스템
JPH03171292A (ja) カップ式飲料自動販売機のカップ搬送装置
JPH01287793A (ja) 自動販売機
JP2642692B2 (ja) 自動販売機の商品搬出構造
TWI851666B (zh) 搬送路徑切換裝置
JPH03171293A (ja) カップ式飲料自動販売機のカップ搬送装置
JP3240864B2 (ja) カップ式飲料自動販売機のカップ供給装置
JPS62161620A (ja) Icチツプ類の送り制御装置
JP3306318B2 (ja) 搬出コンベア装置
JPH08324775A (ja) 被搬送体移送装置
JP3530704B2 (ja) 物品送り込み装置
KR20060033506A (ko) 축 소재의 자동 공급시스템
JPH07105616B2 (ja) 部品供給装置
JP2000203421A (ja) 無人搬送装置及び搬送方法
JPS617128A (ja) コンベヤにおける搬送物の制御方法
JPH01299115A (ja) パレット搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees