JP3254351B2 - 洗米装置 - Google Patents
洗米装置Info
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- JP3254351B2 JP3254351B2 JP13207595A JP13207595A JP3254351B2 JP 3254351 B2 JP3254351 B2 JP 3254351B2 JP 13207595 A JP13207595 A JP 13207595A JP 13207595 A JP13207595 A JP 13207595A JP 3254351 B2 JP3254351 B2 JP 3254351B2
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- Japan
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- rice
- water
- rice washing
- washing tank
- pipe
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- Food-Manufacturing Devices (AREA)
- Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レストラン、寿司屋、
ホテル等において大量の米を繰り返し水洗するうえで好
適に利用される洗米装置に関するものである。
ホテル等において大量の米を繰り返し水洗するうえで好
適に利用される洗米装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗米装置としては、洗米槽と、こ
の洗米槽内で米を攪拌する攪拌装置と、洗米槽の上部に
設けられたシャワー等の散水装置とを有したものが知ら
れている(特公昭56−9381号公報等参照)。上記
洗米槽には、散水装置から供給される水の水位を所定レ
ベル以下に保つための溢流口が設けられており、水洗作
業中には、水面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡等の夾
雑物をこの溢流口から余剰水と一緒に槽外へ排出除去で
きるようになっている。
の洗米槽内で米を攪拌する攪拌装置と、洗米槽の上部に
設けられたシャワー等の散水装置とを有したものが知ら
れている(特公昭56−9381号公報等参照)。上記
洗米槽には、散水装置から供給される水の水位を所定レ
ベル以下に保つための溢流口が設けられており、水洗作
業中には、水面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡等の夾
雑物をこの溢流口から余剰水と一緒に槽外へ排出除去で
きるようになっている。
【0003】なお、上記散水装置は、水洗作業だけでな
く、その後に行う浸し水の供給にも用いられることがあ
る。
く、その後に行う浸し水の供給にも用いられることがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の洗米装置に
おいて、溢流口は洗米槽の槽内壁に沿って開口するもの
であり、この溢流口には、その槽外側に単に排水パイプ
が接続されていただけであった。そのため、溢流口から
余剰水を流出させることは可能であったが、上記した夾
雑物の排出除去は困難であった。これは、余剰水の排水
流れに、水面に浮遊した夾雑物を押し流すだけの勢いが
なく、夾雑物が溢流口を乗り越えられないためである。
そのため、その後の炊飯によって得られるご飯の味を落
とす原因となっていた。
おいて、溢流口は洗米槽の槽内壁に沿って開口するもの
であり、この溢流口には、その槽外側に単に排水パイプ
が接続されていただけであった。そのため、溢流口から
余剰水を流出させることは可能であったが、上記した夾
雑物の排出除去は困難であった。これは、余剰水の排水
流れに、水面に浮遊した夾雑物を押し流すだけの勢いが
なく、夾雑物が溢流口を乗り越えられないためである。
そのため、その後の炊飯によって得られるご飯の味を落
とす原因となっていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、水洗作業中において屑米、糠、アク、泡等の
夾雑物を確実に排出除去することができるようにし、そ
の後の炊飯で、おいしいご飯が炊けるようにした洗米装
置を提供することを目的とする。
であって、水洗作業中において屑米、糠、アク、泡等の
夾雑物を確実に排出除去することができるようにし、そ
の後の炊飯で、おいしいご飯が炊けるようにした洗米装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、洗米槽と、該洗米槽で米を水洗する洗米手段とを
有し、洗米槽には槽内の所定レベルで開口する溢流口が
設けられ、該溢流口の槽外側であって洗米槽の一側部に
は箱状を成した集水部が設けられ、この集水部の底面
に、該底面の面積よりも小さい面積で開口する排水口が
形成され、この排水口と前記溢流口との間に、前記排水
口を前記溢流口よりも低レベルとするような落差を形成
する落差保持堰が設けられていることを特徴としてい
る。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、洗米槽と、該洗米槽で米を水洗する洗米手段とを
有し、洗米槽には槽内の所定レベルで開口する溢流口が
設けられ、該溢流口の槽外側であって洗米槽の一側部に
は箱状を成した集水部が設けられ、この集水部の底面
に、該底面の面積よりも小さい面積で開口する排水口が
形成され、この排水口と前記溢流口との間に、前記排水
口を前記溢流口よりも低レベルとするような落差を形成
する落差保持堰が設けられていることを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】洗米槽に設けられた溢流口と、その槽外側へ設
けられる排水口との間には、これらを区画する状態で落
差保持堰が設けられている。この落差保持堰は、排水口
側を低レベルに保持するために設けられたものである。
そのため、洗米槽内の水位上昇に伴って落差保持堰を越
える余剰水が発生した場合には、この余剰水に対し、落
差を伴って一気に排水口へ流れ込もうとする強い水勢が
付与されることになる。従って、この余剰水により、水
面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡等の夾雑物を一緒に
排水口へと運ぶことができる。
けられる排水口との間には、これらを区画する状態で落
差保持堰が設けられている。この落差保持堰は、排水口
側を低レベルに保持するために設けられたものである。
そのため、洗米槽内の水位上昇に伴って落差保持堰を越
える余剰水が発生した場合には、この余剰水に対し、落
差を伴って一気に排水口へ流れ込もうとする強い水勢が
付与されることになる。従って、この余剰水により、水
面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡等の夾雑物を一緒に
排水口へと運ぶことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明に係る洗米装置1が、炊飯装置(図
示略)の内釜2を受載可能な内釜収納部3及び貯米庫4
と組み合わされて炊飯前処理装置5を構成している状況
を示している。この炊飯前処理装置5において、洗米装
置1は、貯米庫4から給米手段7を介して移送される所
定量の米を水洗した後、その洗米を内釜収納部3に受載
された内釜2内へと落下供給するようになっている。従
って、この内釜2を取り出して別途設置された炊飯装置
へセットし、炊飯を行えばよいものであり、上記炊飯前
処理装置5では、この間を利用して別の内釜2を内釜収
納部3へ載置し、米の水洗を繰り返す、というようなこ
とが可能となる。
する。図2は本発明に係る洗米装置1が、炊飯装置(図
示略)の内釜2を受載可能な内釜収納部3及び貯米庫4
と組み合わされて炊飯前処理装置5を構成している状況
を示している。この炊飯前処理装置5において、洗米装
置1は、貯米庫4から給米手段7を介して移送される所
定量の米を水洗した後、その洗米を内釜収納部3に受載
された内釜2内へと落下供給するようになっている。従
って、この内釜2を取り出して別途設置された炊飯装置
へセットし、炊飯を行えばよいものであり、上記炊飯前
処理装置5では、この間を利用して別の内釜2を内釜収
納部3へ載置し、米の水洗を繰り返す、というようなこ
とが可能となる。
【0009】上記給米手段7は、貯米庫4の下部から計
量装置8及び受箱9を介して洗米装置1の上部へと接続
された米送給管10と、洗米装置1の上部に設けられた
吸引ブロア11とを有しており、吸引ブロア11によっ
て発生させる負圧吸引力により、貯米庫4から所定量の
米を吸い出すようにする構成となっている。洗米装置1
は、洗米槽13と、この洗米槽13内で米を水洗する洗
米手段14と、洗米槽13内へ槽上部から水を供給する
給水手段15とを有している。洗米槽13は、図1に示
すように円筒本体部13aに漏斗状絞り筒13bを介し
て下向きの垂下筒13cが一体的に設けられ、また円筒
本体部13aの上部には上蓋17が設けられている。こ
の上蓋17には、上記給米手段7における米送給管10
の吐出側端部10aが接続されていると共に、吸引ブロ
ア11がその吸引口(図示略)を槽内へ向けるかたちで
載設されている。
量装置8及び受箱9を介して洗米装置1の上部へと接続
された米送給管10と、洗米装置1の上部に設けられた
吸引ブロア11とを有しており、吸引ブロア11によっ
て発生させる負圧吸引力により、貯米庫4から所定量の
米を吸い出すようにする構成となっている。洗米装置1
は、洗米槽13と、この洗米槽13内で米を水洗する洗
米手段14と、洗米槽13内へ槽上部から水を供給する
給水手段15とを有している。洗米槽13は、図1に示
すように円筒本体部13aに漏斗状絞り筒13bを介し
て下向きの垂下筒13cが一体的に設けられ、また円筒
本体部13aの上部には上蓋17が設けられている。こ
の上蓋17には、上記給米手段7における米送給管10
の吐出側端部10aが接続されていると共に、吸引ブロ
ア11がその吸引口(図示略)を槽内へ向けるかたちで
載設されている。
【0010】このような洗米槽13に対し、その槽内に
は吹上げ管18が立設されていると共に、洗米槽13の
下部には垂下筒13cを開閉可能な排米制御弁19と、
この排米制御弁19を介して槽内への給水を可能にした
洗米用水供給手段20とが設けられている。これら吹上
げ管18と、排米制御弁19における一部構成と、洗米
用水供給手段20とは、洗米槽13内で上下方向の循環
した水流を生起させるようになったもので、これによっ
て上記した洗米手段14を構成するものであるが、以
下、洗米槽13との関係において説明可能なものについ
ては、先に説明する。
は吹上げ管18が立設されていると共に、洗米槽13の
下部には垂下筒13cを開閉可能な排米制御弁19と、
この排米制御弁19を介して槽内への給水を可能にした
洗米用水供給手段20とが設けられている。これら吹上
げ管18と、排米制御弁19における一部構成と、洗米
用水供給手段20とは、洗米槽13内で上下方向の循環
した水流を生起させるようになったもので、これによっ
て上記した洗米手段14を構成するものであるが、以
下、洗米槽13との関係において説明可能なものについ
ては、先に説明する。
【0011】吹上げ管18は、洗米槽13の絞り筒13
b内で径方向に沿って設けられた複数の支持板21によ
り、その起立状態を保持されており、管下部は、垂下筒
13cの内部へ同心状に達するようになっている。この
支持板21は、米の載り上げが不可能なほどに薄い板材
を縦向きに使用したもので、水洗作業中において洗米槽
13内を上下移動する米や水の流れに抵抗となるのを防
止すると共に、洗米を内釜2(図2参照)へ落下供給す
る際に洗米槽13内で残留米の発生を防止できるように
考慮されている。
b内で径方向に沿って設けられた複数の支持板21によ
り、その起立状態を保持されており、管下部は、垂下筒
13cの内部へ同心状に達するようになっている。この
支持板21は、米の載り上げが不可能なほどに薄い板材
を縦向きに使用したもので、水洗作業中において洗米槽
13内を上下移動する米や水の流れに抵抗となるのを防
止すると共に、洗米を内釜2(図2参照)へ落下供給す
る際に洗米槽13内で残留米の発生を防止できるように
考慮されている。
【0012】上記垂下筒13cの内部には、屑米等は通
過させるが正粒米は不通にする選別筒22が、吹上げ管
18まわりで同心状に内嵌されている。また垂下筒13
cの周壁には、選別筒22の外側から管外方へ延びる横
引き排水管24が接続され、この横引き排水管24によ
って留水部25と連通されるようになっている。この留
水部25には排水弁26が内蔵されていると共に、この
排水弁26の作動に基づいて連通状態が開閉される排水
ホース27が接続されている。排水弁26は、常態にお
いてはバネ等の付勢手段28によって付勢される弁体2
9により、横引き排水管24内が遮断されるように構成
されている。
過させるが正粒米は不通にする選別筒22が、吹上げ管
18まわりで同心状に内嵌されている。また垂下筒13
cの周壁には、選別筒22の外側から管外方へ延びる横
引き排水管24が接続され、この横引き排水管24によ
って留水部25と連通されるようになっている。この留
水部25には排水弁26が内蔵されていると共に、この
排水弁26の作動に基づいて連通状態が開閉される排水
ホース27が接続されている。排水弁26は、常態にお
いてはバネ等の付勢手段28によって付勢される弁体2
9により、横引き排水管24内が遮断されるように構成
されている。
【0013】そして、洗米槽13における円筒本体部1
3aの槽内壁には、槽内水位を所定レベル以下に保つた
めの溢流口30が開口形成されており、図1及び図6に
示すように、この溢流口30の槽外側であって洗米槽1
3の一側部には箱状を成す集水部31が設けられてい
る。この集水部31には、図1、図3及び図6から明ら
かなように、その底面側に同底面の面積よりも小さい面
積で開口する排水口32が形成されており、この排水口
32を介してフロート弁33が連結されている。また、
このフロート弁33は、流下管34を介して上記した留
水部25と連通されるようになっている。
3aの槽内壁には、槽内水位を所定レベル以下に保つた
めの溢流口30が開口形成されており、図1及び図6に
示すように、この溢流口30の槽外側であって洗米槽1
3の一側部には箱状を成す集水部31が設けられてい
る。この集水部31には、図1、図3及び図6から明ら
かなように、その底面側に同底面の面積よりも小さい面
積で開口する排水口32が形成されており、この排水口
32を介してフロート弁33が連結されている。また、
このフロート弁33は、流下管34を介して上記した留
水部25と連通されるようになっている。
【0014】上記フロート弁33は、排水口32と連通
した下向きの円環状弁座36を形成させるべく設けられ
た弁箱37内に、浮き玉38が上下動自在に収納された
ものである。従って、前記した給米手段7の吸引ブロア
11が作動中には、洗米槽13内を通じて集水部31が
負圧吸引されることに伴い、浮き玉38が吸い上げられ
て弁座36を閉鎖するようになり、また吸引ブロア11
の停止と共に浮き玉38が落下して弁座36を開放する
構成となっている。上記溢流口30と排水口32との間
には、図3に示すように排水口32側を低レベルに保持
するための落差保持堰40が設けられている。そのた
め、洗米槽13内の水位上昇に伴って落差保持堰40を
越える余剰水が発生した場合には、この余剰水に対し、
落差を伴って一気に排水口32へ流れ込もうとする強い
水勢が付与されることになる。従って、このように水勢
の強い余剰水により、落差保持堰40に対して洗米槽1
3内の水面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡等の夾雑物
Sを確実に乗り越えさせ、そして一緒に排水口32へと
運ぶことができるものである。
した下向きの円環状弁座36を形成させるべく設けられ
た弁箱37内に、浮き玉38が上下動自在に収納された
ものである。従って、前記した給米手段7の吸引ブロア
11が作動中には、洗米槽13内を通じて集水部31が
負圧吸引されることに伴い、浮き玉38が吸い上げられ
て弁座36を閉鎖するようになり、また吸引ブロア11
の停止と共に浮き玉38が落下して弁座36を開放する
構成となっている。上記溢流口30と排水口32との間
には、図3に示すように排水口32側を低レベルに保持
するための落差保持堰40が設けられている。そのた
め、洗米槽13内の水位上昇に伴って落差保持堰40を
越える余剰水が発生した場合には、この余剰水に対し、
落差を伴って一気に排水口32へ流れ込もうとする強い
水勢が付与されることになる。従って、このように水勢
の強い余剰水により、落差保持堰40に対して洗米槽1
3内の水面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡等の夾雑物
Sを確実に乗り越えさせ、そして一緒に排水口32へと
運ぶことができるものである。
【0015】また、図1に示したように上記溢流口30
には、その開口縁部の上側から槽内へ向けて突出する返
水庇41(図3及び図6参照)が設けられている。この
返水庇41は、後述する給水手段15からの水が直接的
に溢流口30内へ浸入するのを阻止できるようになった
ものである。洗米槽13の下部に設けられた排米制御弁
19は、図4及び図5に示すように垂下筒13cに対し
てその径方向外方へ張出状態で固定された弁基盤43
と、この弁基盤43の下部で一定方向へ向けて設けられ
た複数の支持ローラ44によって当該弁基盤43の下面
に当接保持されつつ枢軸45まわりで水平揺動自在に保
持された扇状弁板46と、この弁板46を揺動駆動させ
る弁駆動部47と、弁板46の揺動を前記した排水弁2
6と連動させる連動手段48とを有している。
には、その開口縁部の上側から槽内へ向けて突出する返
水庇41(図3及び図6参照)が設けられている。この
返水庇41は、後述する給水手段15からの水が直接的
に溢流口30内へ浸入するのを阻止できるようになった
ものである。洗米槽13の下部に設けられた排米制御弁
19は、図4及び図5に示すように垂下筒13cに対し
てその径方向外方へ張出状態で固定された弁基盤43
と、この弁基盤43の下部で一定方向へ向けて設けられ
た複数の支持ローラ44によって当該弁基盤43の下面
に当接保持されつつ枢軸45まわりで水平揺動自在に保
持された扇状弁板46と、この弁板46を揺動駆動させ
る弁駆動部47と、弁板46の揺動を前記した排水弁2
6と連動させる連動手段48とを有している。
【0016】弁板46において枢軸45は扇形状のカナ
メ位置に位置付けられており、弁板46の円弧寄りの周
方向中央部には噴水ノズル49が貫設されている。ま
た、噴水ノズル49の一方隣(図4の右側)には米落下
口50が開口形成され、他方隣(図4の左側)は開口部
のない閉鎖部51とされている。なお、図5に示すよう
にこの弁板46と弁基盤43との摺接面間には、垂下筒
13cまわりを囲むようにしてOリング等の適宜止水構
造52が設けられている。弁駆動部47は、弁基盤43
上に固定されたモータ53(53aはモータ軸である)
により揺動アーム54を水平揺動させ、この揺動アーム
54から垂設された伝動ピン55を介して、弁板46に
一体的に延設された連動杆56を揺動駆動させるように
構成されている。この連動杆56は、図4に示すように
先端部が二股状に形成され、この股間56aに上記伝動
ピン55が係合するようになっている。なお、この弁駆
動部47は、揺動アーム54の先端部を近接スイッチ等
のセンサ58により検出して、弁板46の切換動作状態
(垂下筒13cに対する噴水ノズル49、米落下口5
0、閉鎖部51の各一致状態の選択)を制御できるよう
にしてある。
メ位置に位置付けられており、弁板46の円弧寄りの周
方向中央部には噴水ノズル49が貫設されている。ま
た、噴水ノズル49の一方隣(図4の右側)には米落下
口50が開口形成され、他方隣(図4の左側)は開口部
のない閉鎖部51とされている。なお、図5に示すよう
にこの弁板46と弁基盤43との摺接面間には、垂下筒
13cまわりを囲むようにしてOリング等の適宜止水構
造52が設けられている。弁駆動部47は、弁基盤43
上に固定されたモータ53(53aはモータ軸である)
により揺動アーム54を水平揺動させ、この揺動アーム
54から垂設された伝動ピン55を介して、弁板46に
一体的に延設された連動杆56を揺動駆動させるように
構成されている。この連動杆56は、図4に示すように
先端部が二股状に形成され、この股間56aに上記伝動
ピン55が係合するようになっている。なお、この弁駆
動部47は、揺動アーム54の先端部を近接スイッチ等
のセンサ58により検出して、弁板46の切換動作状態
(垂下筒13cに対する噴水ノズル49、米落下口5
0、閉鎖部51の各一致状態の選択)を制御できるよう
にしてある。
【0017】連動手段48は、弁板46において枢軸4
5まわりへ突設されたヒンジ部60から、リンク61及
び揺動アーム62が接続され、この揺動アーム62の先
端部が排水弁26の弁体29のスピンドル29aに設け
られたフック部63と係合するように構成されたもので
ある。従って、排米制御弁19において、弁板46が噴
水ノズル49又は米落下口50を洗米槽13の垂下筒1
3cへ一致させている場合には、排水弁26の弁体29
が横引き排水管24内を遮断し、また、排米制御弁19
において弁板46が閉鎖部51を洗米槽13の垂下筒1
3cへ一致させた場合に限り、排水弁26の弁体29が
横引き排水管24内を開放させるようになっている。
5まわりへ突設されたヒンジ部60から、リンク61及
び揺動アーム62が接続され、この揺動アーム62の先
端部が排水弁26の弁体29のスピンドル29aに設け
られたフック部63と係合するように構成されたもので
ある。従って、排米制御弁19において、弁板46が噴
水ノズル49又は米落下口50を洗米槽13の垂下筒1
3cへ一致させている場合には、排水弁26の弁体29
が横引き排水管24内を遮断し、また、排米制御弁19
において弁板46が閉鎖部51を洗米槽13の垂下筒1
3cへ一致させた場合に限り、排水弁26の弁体29が
横引き排水管24内を開放させるようになっている。
【0018】図1に示したように前記洗米手段14は、
排米制御弁19の噴水ノズル49が洗米槽13の垂下筒
13c(吹上げ管18)に一致された状況下において、
これら吹上げ管18及び噴水ノズル49と、洗米用水供
給手段20とを有して構成されるものである。吹上げ管
18及び排米制御弁19については既に説明した。洗米
用水供給手段20は、上記排米制御弁19の弁板46に
付設された噴水ノズル49に対して給水本管65を接続
したもので、この給水本管65には弁板46の水平揺動
に追従させるための蛇腹式可撓管66が介設され、また
電磁弁等より成る遠隔操作弁67が介設されている。ま
た、この給水本管65又は噴水ノズル49にはエア吸引
管68が接続されており、このエア吸引管68は管端部
を洗米槽13の最高水位(溢流口30の開口下端より
上)よりも上方へ位置付けるように立設されている。
排米制御弁19の噴水ノズル49が洗米槽13の垂下筒
13c(吹上げ管18)に一致された状況下において、
これら吹上げ管18及び噴水ノズル49と、洗米用水供
給手段20とを有して構成されるものである。吹上げ管
18及び排米制御弁19については既に説明した。洗米
用水供給手段20は、上記排米制御弁19の弁板46に
付設された噴水ノズル49に対して給水本管65を接続
したもので、この給水本管65には弁板46の水平揺動
に追従させるための蛇腹式可撓管66が介設され、また
電磁弁等より成る遠隔操作弁67が介設されている。ま
た、この給水本管65又は噴水ノズル49にはエア吸引
管68が接続されており、このエア吸引管68は管端部
を洗米槽13の最高水位(溢流口30の開口下端より
上)よりも上方へ位置付けるように立設されている。
【0019】そのため、給水本管65から噴水ノズル4
9へ水を供給した場合、洗米槽13の吹上げ管18内へ
向けて気泡を巻き込んだジェット水流が吹き上げられる
ようになる。前記給水手段15は、図1に示すように洗
米槽13における上蓋17の内面中央部に設けられた噴
水部70と、この噴水部70に対して水供給を行う給水
分管71とを有している。また、図1から明らかなよう
に、前記溢流口30は、前記噴水部70よりも下位に設
けられるようになっている。
9へ水を供給した場合、洗米槽13の吹上げ管18内へ
向けて気泡を巻き込んだジェット水流が吹き上げられる
ようになる。前記給水手段15は、図1に示すように洗
米槽13における上蓋17の内面中央部に設けられた噴
水部70と、この噴水部70に対して水供給を行う給水
分管71とを有している。また、図1から明らかなよう
に、前記溢流口30は、前記噴水部70よりも下位に設
けられるようになっている。
【0020】噴水部70は、図6及び図7に示すように
上蓋17に対して固定される取付基部72と、この取付
基部72に回転自在に内嵌保持された旋回栓体73と、
この旋回栓体73に対して径方向外方へ突設された複数
本の噴水枝管74とを有している。取付基部72、旋回
栓体73及び各噴水枝管74は相互連通しており、旋回
栓体73には更に、その真下へ位置付けられる吹上げ管
18(図1参照)へ向けて開口する下噴出ノズル75が
設けられている。上記各噴水枝管74の管端部は、それ
ぞれ旋回栓体73の回転中心から偏心した位置を起点と
して洗米槽13の槽内壁へ向かうように折曲されている
ため、これら噴水枝管74から水が吹き出す(矢符X参
照)ことにより、その反動として旋回栓体73が回転す
る(矢符Y参照)ようになる。
上蓋17に対して固定される取付基部72と、この取付
基部72に回転自在に内嵌保持された旋回栓体73と、
この旋回栓体73に対して径方向外方へ突設された複数
本の噴水枝管74とを有している。取付基部72、旋回
栓体73及び各噴水枝管74は相互連通しており、旋回
栓体73には更に、その真下へ位置付けられる吹上げ管
18(図1参照)へ向けて開口する下噴出ノズル75が
設けられている。上記各噴水枝管74の管端部は、それ
ぞれ旋回栓体73の回転中心から偏心した位置を起点と
して洗米槽13の槽内壁へ向かうように折曲されている
ため、これら噴水枝管74から水が吹き出す(矢符X参
照)ことにより、その反動として旋回栓体73が回転す
る(矢符Y参照)ようになる。
【0021】また、各噴水枝管74の管端部は、図1に
示すように洗米槽13の槽内壁に対する指向高さがそれ
ぞれ異なるように設けられているため、洗米槽13の槽
内壁に対し、広い範囲で水の噴射供給が可能になってい
る。なお、噴水枝管74の各管端部には、図8(a)及
び(b)に示すように平面X字状の回転流発生子76を
内挿したノズルキャップ77が取り付けられており、こ
のノズルキャップ77に先細り状のノズル孔77aが形
成されているため、噴水Wを円錐形状に均等、均圧に拡
散させることができるものである。
示すように洗米槽13の槽内壁に対する指向高さがそれ
ぞれ異なるように設けられているため、洗米槽13の槽
内壁に対し、広い範囲で水の噴射供給が可能になってい
る。なお、噴水枝管74の各管端部には、図8(a)及
び(b)に示すように平面X字状の回転流発生子76を
内挿したノズルキャップ77が取り付けられており、こ
のノズルキャップ77に先細り状のノズル孔77aが形
成されているため、噴水Wを円錐形状に均等、均圧に拡
散させることができるものである。
【0022】このような噴水部70には、図7に示すよ
うに旋回栓体73における噴水枝管74よりも下側位置
に、吹上げ管18の上方を覆う(図1参照)傘状の反射
板78が取り付けられている。そのため、吹上げ管18
から吹き上げられる米や水等は反射板78の下側へ衝突
して跳ね返され、噴水枝管74等に対して付着残留する
ということがない。上記給水分管71(図1参照)は、
前記した洗米用水供給手段20の給水本管65から、分
岐管80を介して分岐接続されたものである。81は電
磁弁等より成る遠隔操作弁である。この給水分管71に
は、分岐管80又は遠隔操作弁81と一体若しくはこれ
らとは別構成として、水量制御器(図示略)が設けられ
ている。
うに旋回栓体73における噴水枝管74よりも下側位置
に、吹上げ管18の上方を覆う(図1参照)傘状の反射
板78が取り付けられている。そのため、吹上げ管18
から吹き上げられる米や水等は反射板78の下側へ衝突
して跳ね返され、噴水枝管74等に対して付着残留する
ということがない。上記給水分管71(図1参照)は、
前記した洗米用水供給手段20の給水本管65から、分
岐管80を介して分岐接続されたものである。81は電
磁弁等より成る遠隔操作弁である。この給水分管71に
は、分岐管80又は遠隔操作弁81と一体若しくはこれ
らとは別構成として、水量制御器(図示略)が設けられ
ている。
【0023】このような構成の炊飯前処理装置5におい
て、その動きを説明する。なお、当初、洗米装置1にお
ける排米制御弁19(図1及び図4参照)は、弁板46
が噴水ノズル49を洗米槽13の垂下筒13cへ一致さ
せた状態にあり、給水本管65に介設した遠隔操作弁6
7が閉弁していることから洗米槽13は封底状態とさ
れ、また排水弁26の弁体29は横引き排水管24内を
遮断させるようになっている。運転開始操作をすると、
給米手段7(図2参照)において計量装置8が貯米庫4
から必要量の米を受箱9へと取り出す。次に吸引ブロア
11が起動して洗米槽13内を負圧にし、受箱9内の米
を洗米槽13内へと移送する。このときフロート弁33
(図1参照)は、浮き玉38が吸引浮上されることで弁
座32を閉鎖するようになるので、洗米槽13内へ移送
された米が流下管34内へ落ち込むようなことはない。
て、その動きを説明する。なお、当初、洗米装置1にお
ける排米制御弁19(図1及び図4参照)は、弁板46
が噴水ノズル49を洗米槽13の垂下筒13cへ一致さ
せた状態にあり、給水本管65に介設した遠隔操作弁6
7が閉弁していることから洗米槽13は封底状態とさ
れ、また排水弁26の弁体29は横引き排水管24内を
遮断させるようになっている。運転開始操作をすると、
給米手段7(図2参照)において計量装置8が貯米庫4
から必要量の米を受箱9へと取り出す。次に吸引ブロア
11が起動して洗米槽13内を負圧にし、受箱9内の米
を洗米槽13内へと移送する。このときフロート弁33
(図1参照)は、浮き玉38が吸引浮上されることで弁
座32を閉鎖するようになるので、洗米槽13内へ移送
された米が流下管34内へ落ち込むようなことはない。
【0024】洗米槽13内への米の移送が完了した後、
吸引ブロア11が停止し、フロート弁33は流下管34
を開放状態とする。その後、洗米用水供給手段20の遠
隔操作弁67が開弁され、洗米手段14としての作動が
開始される。すなわち、洗米槽13内の吹上げ管18へ
向けてその真下へ位置付けられた噴水ノズル49から水
が噴出される。このときの水は、前記したようにエア吸
引管68から吸い込まれる気泡を巻き込んだジェット流
となっている。そして、吹上げ管18の上部から洗米槽
13内へ流出した水が当該洗米槽13の垂下筒13cを
満たす(吹上げ管18の下端部を塞ぐ)水位に達する
と、吹上げ管18内で生じている上昇ジェット流に吸引
されるかたちで洗米槽13内の米が吹き上げ管18内を
上昇するようになる(矢符a参照)。そして吹上げ管1
8の上部から吹き上げられる水や米は、上記したように
給水手段15に設けられた反射板78に衝突し、下向き
に跳ね返される(矢符b参照)ので、噴水部70(噴水
枝管74)等に対して米や糠等が付着残留するのを防止
できるばかりでなく、素早く米を落下させることに伴っ
て水洗効率を向上させる利点がある。
吸引ブロア11が停止し、フロート弁33は流下管34
を開放状態とする。その後、洗米用水供給手段20の遠
隔操作弁67が開弁され、洗米手段14としての作動が
開始される。すなわち、洗米槽13内の吹上げ管18へ
向けてその真下へ位置付けられた噴水ノズル49から水
が噴出される。このときの水は、前記したようにエア吸
引管68から吸い込まれる気泡を巻き込んだジェット流
となっている。そして、吹上げ管18の上部から洗米槽
13内へ流出した水が当該洗米槽13の垂下筒13cを
満たす(吹上げ管18の下端部を塞ぐ)水位に達する
と、吹上げ管18内で生じている上昇ジェット流に吸引
されるかたちで洗米槽13内の米が吹き上げ管18内を
上昇するようになる(矢符a参照)。そして吹上げ管1
8の上部から吹き上げられる水や米は、上記したように
給水手段15に設けられた反射板78に衝突し、下向き
に跳ね返される(矢符b参照)ので、噴水部70(噴水
枝管74)等に対して米や糠等が付着残留するのを防止
できるばかりでなく、素早く米を落下させることに伴っ
て水洗効率を向上させる利点がある。
【0025】このように、上記矢符a及び矢符bの如く
米及び水を吹上げ管18の内外において上下に循環させ
ることにより米が水洗される。また、この水洗作業中に
洗米槽13内の水位が上昇し、溢流口30を越える余剰
水が発生した場合、この余剰水は、排水口32から開放
状態にあるフロート弁33、流下管34、留水部25を
介して排水ホース27へと排水されるようになり、洗米
槽13内は所定水位を保たれるようになっている。この
場合、溢流口30から排水口32へ至る余剰水には、落
差保持堰40(図3参照)を乗り越えることにより、そ
の落差に乗って一気に排水口32へ流れ込もうとする強
い水勢が付与されることとなる。そのため、このように
強い水勢を伴った余剰水により、落差保持堰40に対し
て洗米槽13内の水面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡
等の夾雑物Sを確実に乗り越えさせ、そして一緒に排水
口32へと運ぶことができる。従って、水洗作業の有効
性を高めることができ、その後の炊飯によりおいしいご
飯が炊けるようになる。
米及び水を吹上げ管18の内外において上下に循環させ
ることにより米が水洗される。また、この水洗作業中に
洗米槽13内の水位が上昇し、溢流口30を越える余剰
水が発生した場合、この余剰水は、排水口32から開放
状態にあるフロート弁33、流下管34、留水部25を
介して排水ホース27へと排水されるようになり、洗米
槽13内は所定水位を保たれるようになっている。この
場合、溢流口30から排水口32へ至る余剰水には、落
差保持堰40(図3参照)を乗り越えることにより、そ
の落差に乗って一気に排水口32へ流れ込もうとする強
い水勢が付与されることとなる。そのため、このように
強い水勢を伴った余剰水により、落差保持堰40に対し
て洗米槽13内の水面上に浮遊する屑米、糠、アク、泡
等の夾雑物Sを確実に乗り越えさせ、そして一緒に排水
口32へと運ぶことができる。従って、水洗作業の有効
性を高めることができ、その後の炊飯によりおいしいご
飯が炊けるようになる。
【0026】このような水洗作業が所定時間行われた
後、洗米用水供給手段20の遠隔操作弁67が閉弁さ
れ、排米制御弁19は閉鎖部51(図4参照)を洗米槽
13の垂下筒13cへ一致させるように弁板46の揺動
を行う。これに伴い、排水弁26の弁体29は横引き排
水管24内を開放するようになる。そのため、洗米槽1
3内の水は、垂下筒13c内から、選別筒22(図1参
照)、横引き排水管24、留水部25を介して排水ホー
ス27へと排水されるようになり、洗米槽13内には正
粒米だけが残されるようになる。
後、洗米用水供給手段20の遠隔操作弁67が閉弁さ
れ、排米制御弁19は閉鎖部51(図4参照)を洗米槽
13の垂下筒13cへ一致させるように弁板46の揺動
を行う。これに伴い、排水弁26の弁体29は横引き排
水管24内を開放するようになる。そのため、洗米槽1
3内の水は、垂下筒13c内から、選別筒22(図1参
照)、横引き排水管24、留水部25を介して排水ホー
ス27へと排水されるようになり、洗米槽13内には正
粒米だけが残されるようになる。
【0027】なお、このときに給水手段15の遠隔操作
弁81を暫時的に開弁させ、噴水部70から洗米槽13
内へ水を供給させるようにすると、すすぎ効果を高める
ことができ、その後の炊飯でおいしいご飯を炊くうえで
好適となる。次に、排米制御弁19が米落下口50(図
4参照)を洗米槽13の垂下筒13cへ一致させるよう
に弁板46の揺動を行う。そのため、水洗後の米が洗米
装置1の下部にセットされた内釜2(図2参照)へと落
下供給される。そして、給水手段15の遠隔操作弁81
が開弁され、噴水部70から洗米槽13を介して内釜2
内へ所定量の水が供給される。これにより、所定時間の
浸し工程を行う。
弁81を暫時的に開弁させ、噴水部70から洗米槽13
内へ水を供給させるようにすると、すすぎ効果を高める
ことができ、その後の炊飯でおいしいご飯を炊くうえで
好適となる。次に、排米制御弁19が米落下口50(図
4参照)を洗米槽13の垂下筒13cへ一致させるよう
に弁板46の揺動を行う。そのため、水洗後の米が洗米
装置1の下部にセットされた内釜2(図2参照)へと落
下供給される。そして、給水手段15の遠隔操作弁81
が開弁され、噴水部70から洗米槽13を介して内釜2
内へ所定量の水が供給される。これにより、所定時間の
浸し工程を行う。
【0028】ところで、上記した溢流口30には返水庇
41が設けられているため、噴水部70からの水が直接
的に溢流口30へ浸入してしまうということはない。従
って、このとき供給される水の水量が、分岐管80や遠
隔操作弁81等に設けられた水量制御器(図示略)によ
って計測されるものであっても、その水量の計測値と、
内釜2内に貯められる実際の水加減との誤差は、極めて
抑制又は解消されたものとなり、その後の炊飯ではおい
しいご飯が炊けるようになる。なお、噴水部70から洗
米槽13内へ供給されるうち、噴水枝管74から吹き出
す水は、旋回栓体73(図7参照)及び回転流発生子7
6(図8参照)が各々回転成分を有することと、噴水枝
管74の管端部における指向高さが異なっていることと
の相乗作用を受け、洗米槽13の槽内壁を広い範囲で洗
い流すことが可能となる。また、下噴出ノズル75から
流下される水(図1中の矢符c参照)は、吹上げ管18
の内周面を洗い流すことが可能となっている。そのた
め、洗米槽13内に残留する米を可及的に少なくでき、
水加減の正確性を一層高めることができる。
41が設けられているため、噴水部70からの水が直接
的に溢流口30へ浸入してしまうということはない。従
って、このとき供給される水の水量が、分岐管80や遠
隔操作弁81等に設けられた水量制御器(図示略)によ
って計測されるものであっても、その水量の計測値と、
内釜2内に貯められる実際の水加減との誤差は、極めて
抑制又は解消されたものとなり、その後の炊飯ではおい
しいご飯が炊けるようになる。なお、噴水部70から洗
米槽13内へ供給されるうち、噴水枝管74から吹き出
す水は、旋回栓体73(図7参照)及び回転流発生子7
6(図8参照)が各々回転成分を有することと、噴水枝
管74の管端部における指向高さが異なっていることと
の相乗作用を受け、洗米槽13の槽内壁を広い範囲で洗
い流すことが可能となる。また、下噴出ノズル75から
流下される水(図1中の矢符c参照)は、吹上げ管18
の内周面を洗い流すことが可能となっている。そのた
め、洗米槽13内に残留する米を可及的に少なくでき、
水加減の正確性を一層高めることができる。
【0029】その後は、上記各部において初期設定状態
への復帰動作が行われ、上記一連の作業が繰り返される
ものである。なお、洗米槽13が空のときに上記給水手
段15を作動させれば、洗米槽13及び吹上げ管18の
自動洗浄を行うことが可能である。ところで、本発明
は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、上
記実施例の洗米装置1は、内釜収容部3及び貯米庫4と
組み合わされて炊飯前処理装置5を構成するものとなっ
ている。しかし、内釜収納部3を炊飯器に置換すれば、
全体として自動炊飯装置を構成させることができる。勿
論、洗米装置1を独立した単体構成とすることも可能で
ある。
への復帰動作が行われ、上記一連の作業が繰り返される
ものである。なお、洗米槽13が空のときに上記給水手
段15を作動させれば、洗米槽13及び吹上げ管18の
自動洗浄を行うことが可能である。ところで、本発明
は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、上
記実施例の洗米装置1は、内釜収容部3及び貯米庫4と
組み合わされて炊飯前処理装置5を構成するものとなっ
ている。しかし、内釜収納部3を炊飯器に置換すれば、
全体として自動炊飯装置を構成させることができる。勿
論、洗米装置1を独立した単体構成とすることも可能で
ある。
【0030】上記炊飯前処理装置5において、貯米庫4
の給米手段7は吸引ブロア11を用いた負圧吸引方式の
ものとしたが、吸引ブロア11に代え、貯米庫4側へ加
圧ポンプ等を設置することで圧空送給方式とすることが
可能である。また、コンベヤ方式を採用したり、洗米装
置1の上方へ貯米庫4を設置させた落下充填方式等を採
用したりすることも可能である。本発明に係る洗米装置
1において、洗米手段14は、循環水流を利用した方式
として説明したが、機械式(特公昭56−9381号公
報等に記載された攪拌羽方式)を採用することも可能で
ある。
の給米手段7は吸引ブロア11を用いた負圧吸引方式の
ものとしたが、吸引ブロア11に代え、貯米庫4側へ加
圧ポンプ等を設置することで圧空送給方式とすることが
可能である。また、コンベヤ方式を採用したり、洗米装
置1の上方へ貯米庫4を設置させた落下充填方式等を採
用したりすることも可能である。本発明に係る洗米装置
1において、洗米手段14は、循環水流を利用した方式
として説明したが、機械式(特公昭56−9381号公
報等に記載された攪拌羽方式)を採用することも可能で
ある。
【0031】また、給水手段15は、洗米手段14が循
環水流方式を採用している場合には不要化することも可
能であり、洗米手段14が機械式である場合でも、例え
ば噴水部70が回転しない固定構造とする等の変更を加
えることが可能である(但し、返水庇41との関係にお
いて給水手段15は必須構成である)。落差保持堰40
において、その上端(即ち、溢流口30の開口下縁)を
洗米槽13の最高水位とし、これより排水口32を低く
する場合と、排水口32(即ち、集水部31の底面側)
を洗米槽13の最高水位とし、これより落差保持堰40
を高くする場合とが可能である。なお、いずれの場合
も、図2に示すように洗米槽13内へフロート弁Fを設
けておき、水位制限の確実化を図るようにしておくのが
好ましい。
環水流方式を採用している場合には不要化することも可
能であり、洗米手段14が機械式である場合でも、例え
ば噴水部70が回転しない固定構造とする等の変更を加
えることが可能である(但し、返水庇41との関係にお
いて給水手段15は必須構成である)。落差保持堰40
において、その上端(即ち、溢流口30の開口下縁)を
洗米槽13の最高水位とし、これより排水口32を低く
する場合と、排水口32(即ち、集水部31の底面側)
を洗米槽13の最高水位とし、これより落差保持堰40
を高くする場合とが可能である。なお、いずれの場合
も、図2に示すように洗米槽13内へフロート弁Fを設
けておき、水位制限の確実化を図るようにしておくのが
好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、洗米槽に設けられた溢流口と、その槽外側へ設
けられる排水口との間には、これらを区画する状態で落
差保持堰が設けられ、この落差保持堰によって排水口側
が低レベルに保持されている。そのため、洗米槽内の水
位上昇に伴って落差保持堰を越える余剰水が発生した場
合には、この余剰水に対し、落差を伴って一気に排水口
へ流れ込もうとする強い水勢が付与されることになる。
従って、この余剰水により、水面上に浮遊する屑米、
糠、アク、泡等の夾雑物を一緒に排水口へと運ぶことが
できる。これにより、水洗作業の有効性を高めることが
でき、その後の炊飯で、おいしいご飯が炊けるようにな
る。
あって、洗米槽に設けられた溢流口と、その槽外側へ設
けられる排水口との間には、これらを区画する状態で落
差保持堰が設けられ、この落差保持堰によって排水口側
が低レベルに保持されている。そのため、洗米槽内の水
位上昇に伴って落差保持堰を越える余剰水が発生した場
合には、この余剰水に対し、落差を伴って一気に排水口
へ流れ込もうとする強い水勢が付与されることになる。
従って、この余剰水により、水面上に浮遊する屑米、
糠、アク、泡等の夾雑物を一緒に排水口へと運ぶことが
できる。これにより、水洗作業の有効性を高めることが
でき、その後の炊飯で、おいしいご飯が炊けるようにな
る。
【図1】本発明に係る洗米装置を示す側断面図である。
【図2】本発明の洗米装置を用いて構成させた炊飯前処
理装置を示す側面図である。
理装置を示す側面図である。
【図3】洗米槽の溢流口まわりを拡大して示す側断面図
である。
である。
【図4】図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】図4のB−B線拡大断面図である。
【図6】図1のC−C線拡大断面図である。
【図7】噴水部の拡大側断面図である。
【図8】噴水部のノズル端構造を示したもので、(a)
は平面断面図であり、(b)は正面図である。
は平面断面図であり、(b)は正面図である。
1 洗米装置 13 洗米槽 14 洗米手段 15 給水手段 30 溢流口 32 排水口 40 落差保持堰 41 返水庇
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−11084(JP,U) 実開 昭50−39486(JP,U) 特公 昭56−9381(JP,B2) 実公 昭9−876(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 1/04 - 1/06 A47J 43/24
Claims (1)
- 【請求項1】 洗米槽(13)と、該洗米槽(13)内
で米を水洗する洗米手段(14)とを有し、洗米槽(1
3)には槽内の所定レベルで開口する溢流口(30)が
設けられ、該溢流口(30)の槽外側であって洗米槽
(13)の一側部には箱状を成した集水部(31)が設
けられ、この集水部(31)の底面に、該底面の面積よ
りも小さい面積で開口する排水口(32)が形成され、
この排水口(32)と前記溢流口(30)との間に、前
記排水口(32)を前記溢流口(30)よりも低レベル
とするような落差を形成する落差保持堰(40)が設け
られていることを特徴とする洗米装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13207595A JP3254351B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 洗米装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13207595A JP3254351B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 洗米装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08323217A JPH08323217A (ja) | 1996-12-10 |
JP3254351B2 true JP3254351B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=15072933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13207595A Ceased JP3254351B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 洗米装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3254351B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6673282B2 (en) | 2001-04-02 | 2004-01-06 | Toshiba Machine Co., Ltd. | Method for protecting dies in an injection molding machine |
US6695995B1 (en) | 1999-08-31 | 2004-02-24 | Toshiba Machine Co., Ltd. | Apparatus and method for setting position of movable mold of motor-driven injection molding machine |
US6755635B2 (en) | 2000-07-28 | 2004-06-29 | Toshiba Machine Co., Ltd. | Apparatus for protecting mold in injection molding machine |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP13207595A patent/JP3254351B2/ja not_active Ceased
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6695995B1 (en) | 1999-08-31 | 2004-02-24 | Toshiba Machine Co., Ltd. | Apparatus and method for setting position of movable mold of motor-driven injection molding machine |
US6755635B2 (en) | 2000-07-28 | 2004-06-29 | Toshiba Machine Co., Ltd. | Apparatus for protecting mold in injection molding machine |
US6673282B2 (en) | 2001-04-02 | 2004-01-06 | Toshiba Machine Co., Ltd. | Method for protecting dies in an injection molding machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08323217A (ja) | 1996-12-10 |
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