JP3253498B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3253498B2
JP3253498B2 JP21729095A JP21729095A JP3253498B2 JP 3253498 B2 JP3253498 B2 JP 3253498B2 JP 21729095 A JP21729095 A JP 21729095A JP 21729095 A JP21729095 A JP 21729095A JP 3253498 B2 JP3253498 B2 JP 3253498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外槽内に回転自在
に設けられた洗濯槽と、脱水時に前記洗濯槽を回転させ
るモータとを備え、洗い行程後に脱水を行うようにした
洗濯機に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】洗い行程,すすぎ行
程,脱水行程等からなる洗濯運転を自動的に実行するい
わゆる全自動洗濯機においては、洗濯時間の短縮化や水
の使用量の低減化のため、洗い行程を実行した後、洗濯
槽(脱水槽)を回転させて脱水(第1脱水)を行うよう
にしたものがある。この洗い行程後の第1脱水によっ
て、洗剤分が極力排出され、もって、次のすすぎ行程に
要する時間の短縮及び使用水量の低減を図ることができ
るのである。
【0003】また、特に近年では、脱水用の孔を洗濯槽
の上部にのみ設け、洗い時やためすすぎ時においては、
洗濯槽内のみに水を溜めて外槽には水を溜めないように
し、やはり使用水量を少なくするようにしたいわゆるワ
ンタブ式の洗濯機も供されてきている。さらには、すす
ぎ行程の前半部に、洗濯槽内の洗濯物にシャワー状に注
水しながらその洗濯槽を回転(脱水)させるシャワーす
すぎを採用して、すすぎ時間を短縮し使用水量を低減す
ることも行われている。
【0004】しかしながら、この種の洗濯機において
は、家庭の排水能力が不十分である場合に、洗濯槽の大
容量化を図るべく外槽と洗濯槽との間のギャップを極力
小さくしている事情とも相俟って、前記洗い行程後の第
1脱水時に、外槽と洗濯槽との間において、洗剤分が水
と共に高速で撹拌されてクリーム状の泡が生じ、その泡
が外槽と洗濯槽との間の隙間に充満した状態となること
があった。
【0005】このような泡の充満が発生すると、その泡
の粘性により、洗濯槽の回転数が上がらず、十分な脱水
が行われなくなると共に、外槽と洗濯槽との間の泡が容
易に排出されないことになり、結局、すすぎ行程におけ
るすすぎ効率の向上が果たせなくなってしまうことにな
る。このとき、脱水回転数が上がらないときには脱水を
中断し、注水して撹拌する等の修正行程を実行するもの
もあるが、排水能力の不十分に起因して回転数が上がら
ない場合には、修正行程を毎回行うことになり、水量が
多くなると共に時間が長くかかり、所期の目的を達成で
きなくなってしまう。
【0006】また、上述のようなワンタブ式の洗濯機で
は、排水能力が不十分である場合に、最終の脱水行程に
おいても、残水により洗濯槽の回転数が上がらなくな
り、すすぎ性能や脱水性能が悪化する問題点があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、洗い行程後に第1脱水を実行するもの
にあって、排水能力が十分でない場合に生ずる脱水時の
洗濯槽の回転不良に起因する不具合を未然に防止するこ
とができる洗濯機を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の洗濯
機は、外槽内に回転自在に設けられた洗濯槽と、脱水時
に前記洗濯槽を回転させるモータとを備え、洗い行程後
第1脱水を行った上ですすぎ行程,最終脱水行程を順
に実行するものにあって、前記第1脱水時に、前記洗濯
槽の回転数を検出する検出手段と、この検出手段の検出
に基づいて、外槽と洗濯槽との間の泡の発生に起因する
回転数の所定の上昇が行われない回転不良が発生したか
どうかを判断する判断手段と、この判断手段により回転
不良が発生したと判断されたときには、その第1脱水及
び最終脱水の脱水制御を、通常モードよりも弱脱水時間
を増加させる特定モードに変更する脱水モード変更手段
とを具備するところに特徴を有する。
【0009】これによれば、排水能力が十分でないよう
な場合、洗い行程後の第1脱水時に、外槽と洗濯槽との
間において洗剤分が残存する水と共に撹拌されてクリー
ム状の泡が生じ、洗濯槽の回転数が十分に上昇しない回
転不良が生ずるが、検出手段の検出に基づいて、判断手
段によりその回転不良が発生したかどうかを判断するこ
とができる。そして、回転不良が発生したと判断された
ときには、その第1脱水及び最終脱水の行程において特
定モードが実行され、これにより、排水が完了するまで
の時間を稼ぎながら洗濯槽の回転の立ち上がりをゆっく
り行い、泡の発生に起因する回転不良の発生を防止する
ことができるようになる。
【0010】この場合、判断手段により回転不良が発生
したと判断されたときには、次回からの洗濯運転時にお
いても、少なくとも第1脱水時の脱水制御を、通常モー
ドよりも弱脱水時間を増加させる特定モードに変更する
ようにしても良い(請求項2の発明)。脱水制御の特定
モードへの変更を、所定回数の洗濯運転に関して実行
し、その後通常モードに戻すようにしても良い(請求項
の発明)。また、判断手段により回転不良が発生した
と判断されたときには、修正行程を実行し、以降の脱水
時の脱水制御を特定モードにて行うように構成すること
もできる(請求項4の発明)。
【0011】
【0012】そして、上記特定モードの具体例として
は、次のような態様が考えられる。即ち、脱水時に洗濯
槽の回転数を最高回転数まで段階的に上昇させるように
したものにあっては、特定モードにおいて、前記最高回
転数に達するまでの時間を通常モードよりも長くするこ
とができ(請求項5の発明)、また、脱水初期の回転数
を通常モードよりも低くすることもでき(請求項6の発
明)、さらには、前記最高回転数に達するまでの段階を
通常モードよりも多くすることもできる(請求項7の発
明)。
【0013】また、脱水の初期にモータへの通電を間欠
的に行うようにしたものにあっては、特定モードにおい
て、モータへの間欠通電の回数を通常モードよりも多く
することができ(請求項8の発明)、あるいは、通常モ
ードに比べてオン時間を短くするあるいはオフ時間を長
くすることもできる(請求項9の発明)。
【0014】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例について図
面を参照しながら説明する。 (1)第1の実施例 まず、図1ないし図6を参照して、本発明をいわゆるワ
ンタブ式の全自動洗濯機に適用した第1の実施例(請求
項1,3,4,5,6,7に対応)について述べる。
【0015】図3は本実施例に係る全自動洗濯機の概略
的な構成を示しており、ここで、ほぼ矩形箱状をなす外
箱1内には、外槽2が弾性吊持機構3を介して設けられ
ている。この外槽2内には、洗い槽兼脱水槽としての洗
濯槽4が回転可能に設けられており、その洗濯槽4の内
底部には水流生成用の撹拌体(パルセータ)5が設けら
れている。
【0016】前記外槽2の外底部には、例えば誘導モー
タからなるモータ6が設けられていると共に、そのモー
タ6の回転力がベルト7を介して伝達され前記洗濯槽4
および撹拌体5を回転駆動する機構部8が設けられてい
る。詳しい説明は省略するが、これらモータ6及び機構
部8により、洗いやためすすぎの行程(図4参照)にお
いては、前記撹拌体5が正逆回転されるようになってお
り、脱水やシャワーすすぎ(脱水すすぎ)の行程におい
ては、前記洗濯槽4が撹拌体5と共に回転されるように
なっている。なお、前記モータ6の回転軸部分には、該
モータ6の回転数(この場合脱水時には洗濯槽4の回転
数にほぼ一致)を検出するための回転センサ9が設けら
れている、従って、この回転センサ9は、洗濯槽4の回
転数を検出するための検出手段として機能するようにな
っている。
【0017】また、外槽2の底部には、前記洗濯槽4か
らの排水を行うための排水路10が設けられ、この排水
路10に、排水弁11を介して排水ホース12が接続さ
れている。さらに、外槽2の底部には、該外槽2からの
排水を行うための排水口13が設けられ、詳しく図示は
しないが、この排水口13が前記排水ホース12に接続
されている。尚、前記排水ホース12の先端部は、家庭
用の排水口に接続されている。
【0018】一方、前記洗濯槽4の上端部にはバランス
リング14が装着されていると共に、脱水時に洗濯槽4
からの水の排出をそのバランスリング14との間を通し
て行うための脱水孔15が設けられている。また、前記
外槽2の上端部には、ほぼリング状をなす桶カバー16
が設けられ、この桶カバー16にはその開口部を開閉す
る内蓋17が設けられている。この内蓋17には、後部
側に位置して、多数個の通水孔18aを有する凹状部1
8が形成されている。
【0019】そして、前記外箱1の上端部には、トップ
カバー19が設けられている。このトップカバー19に
は、洗濯物出入口(図示せず)が形成されていると共
に、その出入口を開閉するための蓋24が設けられてい
る。また、このトップカバー19の後部側部分には、給
水弁20や図示しない注水ケース等からなる給水機構2
1が設けられている。前記給水弁20の開放によって、
水道等の給水源からの水が前記注水ケースを通って前記
内蓋17の凹状部18内に供給され、その水が通水孔1
8aからシャワー状となって洗濯槽4内に注水されるよ
うになっている。尚、前記注水ケースは、洗剤貯留部等
を備えて構成されており、これにて洗濯運転開始時の給
水と共に洗剤を自動投入することが可能とされている。
また、トップカバー19の後部側部分には、アンバラン
ス検知スイッチ22も設けられている。
【0020】さて、前記トップカバー19の前部側部分
には、上面に位置して図示しない操作パネルが設けられ
ていると共に、その裏面側に位置してマイコン等からな
る制御装置23が設けられている。この制御装置23
は、前記操作パネル,図示しない水位センサ,前記回転
センサ9等からの信号を受けて、駆動回路を介して前記
モータ6,機構部8,排水弁11,給水弁20等を制御
し、もって洗濯運転を自動的に実行するようになってい
る。
【0021】このとき、例えば操作パネルによって「標
準コース」が洗濯されたときには、制御装置23は図4
に示すような複数の行程を順に実行するようになってい
る。即ち、まず、給水が行われ、引続き撹拌体5の回転
による洗い行程が実行されるのであるが、この場合、洗
い行程の後に洗濯槽4を回転させる第1脱水の行程が所
定時間実行される。この洗い行程後の脱水によって、洗
濯物に含まれている洗剤分が極力排出され、もって、次
のすすぎの行程に要する時間の短縮及び使用水量の低減
を図るようにしている。
【0022】次のすすぎの行程では、シャワーすすぎが
行われた後、給水が行われ、ためすすぎが行われる。前
記シャワーすすぎの行程では、洗濯物にシャワー状に注
水しながらその洗濯槽を回転(脱水)させ、注水を止め
て脱水のみを行う動作が、例えば2回繰返される。この
シャワーすすぎの採用によっても、すすぎ時間の短縮及
び使用水量の低減が図られる。前記ためすすぎが終了す
ると排水が行われて最終脱水の行程が所定時間実行され
る。
【0023】しかして、本実施例では、前記第1脱水及
び最終脱水の行程において、制御装置23は、例えば洗
濯槽4(モータ6)の回転数を最高回転数まで段階的に
上昇させ、所定時間の経過によりモータ6を断電するよ
うな脱水制御を行うようにしている。これにて、水当り
音や振動を抑えながら高速回転まで回転数を上昇させる
ようになっている。この場合、具体的には、通常時(通
常モード)においては、図5(a)及び図6(a)に示
すように、例えば脱水開始から30秒間で230回転ま
で上昇させ、次の20秒間で300回転まで上昇させ、
次の20秒間で450回転まで上昇させ、その後950
回転(最高回転数)まで上昇させてその回転数を維持す
るといった制御を行うようになっている。
【0024】そして、後の作用説明でも述べるように、
制御装置23は、そのソフトウエア構成により、洗い行
程後の第1脱水時において、その初期における回転セン
サ9の検出に基づいて、洗濯槽4の回転数の所定の上昇
が行われない回転不良の発生の有無を判断し、回転不良
が発生したと判断したときには、修正行程を実行すると
共に、その第1脱水及び最終脱水の行程における脱水制
御を、上記した通常モードよりも弱脱水時間を増加させ
る特定モードに変更するように構成されている。従っ
て、制御装置23が、本発明にいう判断手段及び脱水モ
ード変更手段として機能するようになっているのであ
る。
【0025】さらに、本実施例では、最終脱水時におい
ても、その初期における回転センサ9の検出に基づい
て、洗濯槽4の回転数の所定の上昇が行われない回転不
良の発生の有無を判断し、回転不良が発生したと判断し
たときには、修正行程を実行した上で、以降の脱水の行
程における脱水制御を特定モードにて行うようになって
いる。尚、前記特定モードについては、次の作用説明に
て述べる。
【0026】次に、上記構成の作用について述べる。図
1及び図2のフローチャートは、例えば標準コースが選
択された場合の、制御装置23により実行される行程の
手順を、要部のみを詳細に、他の部分を概略的に示した
ものである。ここで、使用者は、洗濯槽4内に洗濯物を
収容すると共に注水ケースの洗剤貯留部に所要量の洗剤
を投入した上で、操作パネルのスタートキーをオン操作
すると、洗濯運転が開始され、まず洗い行程が実行され
る(ステップS1)。この洗い行程では、図4に示すよ
うに、給水,洗い,排水が順に実行される。
【0027】この洗いの行程が終了すると、次に第1脱
水の行程が実行されるのであるが、ここでは、まず、ス
テップS2にて、脱水制御のモードが、通常モードに設
定されているか特定モードに設定されているかが判断さ
れ、通常モードである場合には(Yes)、通常モード
の第1脱水が開始される(ステップS3)。この通常モ
ードでは、図6(a)に示すような脱水制御が行われ
る。
【0028】しかして、この第1脱水時において、その
直前の排水の行程において十分に排水が行われていれ
ば、洗濯槽4(モータ6)の回転数は、図5(a)に示
すように脱水制御に合わせて上昇する。ところが、例え
ば家庭用の排水口からの排水能力が十分でないような場
合、外槽2と洗濯槽4との間において洗剤分が残存する
水と共に撹拌されてクリーム状の泡が生じ、その泡が外
槽2と洗濯槽4との間に充満した状態となって回転抵抗
が大きくなり、図5(b)に示すように、洗濯槽4の回
転数が十分に上昇しない回転不良が生ずる。尚、このよ
うな回転不良は、アンバランス(洗濯槽4内の洗濯物の
偏り)によっても生ずる。
【0029】そこで、本実施例では、次のステップS4
及びS5において、回転センサ9の検出に基づき、回転
不良の発生の有無を判断するようになっている。即ち、
図6に示すように、正常時においては、洗濯槽4の回転
数は、例えば脱水開始から30秒経過時点において、約
230rpmまで上昇する。これに対し、上記の回転不
良が生ずると、180rpm程度までしか上昇しない。
従って、脱水開始から30秒後の洗濯槽4の回転数を検
出し(ステップS4)、その回転数が200rpm以上
かどうかを判断する(ステップS5)ことにより、回転
不良の発生の有無を検出することができるのである。回
転不良がなかったときには、そのまま通常モードの第1
脱水が行われる(ステップS6)。
【0030】そして、回転不良が発生したときには(ス
テップS5にてNo)、洗濯槽4の回転を停止し(ステ
ップS7)、修正行程を実行する(ステップS8)。こ
の修正行程では、洗濯槽4内に給水を行い、撹拌体5を
一定時間回転させ、排水することが行われる。そして、
以降の脱水制御のモードが、通常モードから特定モード
に変更された上で(ステップS9)、その特定モードに
よる第1脱水の行程が実行されるのである(ステップS
10)。
【0031】この特定モードは、初期の弱脱水時間を通
常モードよりも増加させるものであり、本実施例では、
最高回転数に達するまでの時間を通常モードよりも長く
するようにしている。具体的には、図5(b)に示すよ
うに、例えば脱水開始から60秒間で230回転まで上
昇させ、次の35秒間で300回転まで上昇させ、次の
35秒間で450回転まで上昇させ、その後950回転
(最高回転数)まで上昇させてその回転数を維持すると
いった制御となる。通常モードと同等の脱水効果を得る
ため、行程に要するトータル時間はやや長くなる。これ
により、排水が完了するまでの時間を稼ぎながら、洗濯
槽4の回転の立上りをゆっくりと行い、上述の泡の発生
に起因する回転不良の発生を未然に防止することがで
き、第1脱水の所期の目的を達成することができるので
ある。
【0032】尚、この特定モードとしては、最高回転数
に達するまでの時間を通常モードよりも長くする図5
(b)に示すものの他に、図5(c)に示すように、脱
水初期の回転数を通常モードよりも低くする、具体的に
は、例えば脱水開始から40秒間で200回転まで上昇
させ、次の30秒間で250回転まで上昇させ、次の3
0秒間で450回転まで上昇させ、その後950回転
(最高回転数)まで上昇させてその回転数を維持すると
いった制御や、図5(d)に示すように、最高回転数に
達するまでの段階を通常モードよりも多くする、具体的
には、例えば脱水開始から30秒間で230回転まで上
昇させ、次の20秒間で300回転まで上昇させ、次の
20秒間で400回転まで上昇させ、次の30秒間で5
00回転まで上昇させ、その後950回転(最高回転
数)まで上昇させてその回転数を維持するといった制御
も採用することができる。
【0033】一方、上記ステップS2にて、例えば前回
の洗濯運転でステップS9(あるいは後述するステップ
S21)を通った場合など特定モードの設定とされてい
たときには(No)、そのまま特定モードにて第1脱水
の行程が実行される(ステップS11)。従って、排水
能力が十分でない場合にも、回転不良が生ずることなく
第1脱水の行程を実行することができるのである。第1
脱水の行程が終了すると、引続き、シャワーすすぎの行
程(ステップS12)、ためすすぎの行程(ステップS
13)が順に実行される。
【0034】ためすすぎの行程(ステップS13)が終
了すると、図2に進んで、最終脱水の行程が実行される
のであるが、ここでも、まず、ステップS14にて、脱
水制御のモードが、通常モードに設定されているか特定
モードに設定されているかが判断され、通常モードであ
る場合には(Yes)、上記第1脱水時と同様に、最終
脱水を開始し(ステップS15)、30秒経過時点で回
転数が検出され(ステップS16)、その回転数が20
0rpm以上かどうか判断される(ステップS17)。
回転数が200rpm以上である場合には(Yes)、
正常と判断されそのまま通常モードにて最終脱水の行程
が実行される(ステップS18)。
【0035】この場合、排水能力が不十分である場合に
は、最終脱水の行程においても、残水により洗濯槽4の
回転数が上がらなくなる回転不良が生ずる虞がある。ま
た、アンバランスによっても回転不良は生ずる。従っ
て、回転不良が生じたと判断されたときには(ステップ
S17にてNo)、洗濯槽4の回転を停止し(ステップ
S19)、修正行程を実行する(ステップS20)。そ
して、以降の脱水制御のモードが、通常モードから特定
モードに変更された上で(ステップS21)、その特定
モードによる最終脱水の行程が実行される(ステップS
22)。
【0036】上記ステップS14にて、特定モードの設
定とされていたときには(No)、そのまま特定モード
にて最終脱水の行程が実行される(ステップS23)。
これにて、排水が完了するまでの時間を稼ぎながら、
濯槽4の回転の立上りをゆっくりと行い、残水に起因す
る回転不良を未然に防止しながら、最終脱水を行うこと
ができ、また、何度も修正行程を繰返すといったことを
未然に防止することができるのである。
【0037】以上のように排水能力が不十分である場合
には、ステップS9あるいはステップS21にて、脱水
制御のモードが、通常モードから特定モードに変更さ
れ、以降の第1脱水及び最終脱水の行程では、特定モー
ドによって回転不良が発生しない状態でそれら行程が実
行されるのである。そして、本実施例では、このような
特定モードによる洗濯運転が所定回数例えば5回繰返さ
れた場合には(ステップS24にてYes)、脱水制御
が特定モードから通常モードに戻されるようになる(ス
テップS25)。
【0038】これにより、次の洗濯運転にて排水能力が
十分な状態となっていれば、特定モードにすることなく
通常モードで脱水行程を実行することができ、特定モー
ドでの脱水行程を実行する場合に生ずる時間的なロスが
ない状態で、洗濯運転を行うことができるようになるの
である。
【0039】このように本実施例によれば、洗い行程後
に第1脱水行程を実行するものにあって、排水能力が不
十分であることに起因する脱水時の洗濯槽4の回転不良
を未然に防止することができ、この結果、洗濯槽4の回
転不良によるすすぎや脱水の効率の悪化を防止すること
ができ、また、修正行程を繰返すことによる時間や水の
無駄を抑えることができるものである。
【0040】(2)第2〜第5の実施例 図7は本発明の第2の実施例(請求項8,9に対応)を
示すものであり、脱水時のモータ6の制御方式が上記第
1の実施例と異なっている。即ち、本実施例では、制御
装置23は、第1脱水及び最終脱水の行程の初期におい
て、モータ6への通電を間欠的に行うことにより、水当
り音や振動を抑えながら次第に高速回転まで回転数を上
昇させるようになっている。この場合、具体的には、通
常時(通常モード)においては、(a)に示すように、
20秒オン−20秒オフのサイクルを3回繰返した後、
連続通電に移行するようになっている。
【0041】これに対し、上記通常モードよりも弱脱水
時間を増加させる特定モードにおいては、図7(b)に
示すように、モータ6への間欠通電の回数を通常モード
よりも多くするようにしている。具体的には、20秒オ
ン−20秒オフのサイクルを5回繰返した後、連続通電
に移行するようになっている。また、特定モードとし
て、図7(c)に示すように、通常モードに比べてオン
時間を短くするあるいはオフ時間を長くすることもで
き、ここでは、10秒オン−30秒オフのサイクルを3
回繰返した後、連続通電に移行するようになっている。
かかる構成でも、上記第1の実施例と同様の作用,効果
を得ることができるものである。
【0042】図8は本発明の第3の実施例(請求項2に
対応)を示すものであり、上記第1の実施例のようない
わゆるワンタブ式の洗濯機ではなく、洗濯槽の全面に透
孔(脱水孔)を有して外槽(水受槽)と連通した洗濯機
に適用したものである。この場合、最終脱水の行程にお
いて多少の残水があっても、洗濯槽の回転は上昇するよ
うになるが、第1脱水行程においては泡の発生により上
記第1実施例と同様回転不良が生じてしまうことにな
る。
【0043】そこで、この実施例においては、第1脱水
が開始され(ステップS31)、30秒が経過した時点
で回転数を検出し(ステップS32)、200rpm以
上かどうかを判断し(ステップS33)、200rpm
以上であれば(Yes)そのまま通常モードで脱水制御
を実行し(ステップS34)、200rpm未満であれ
ば(No)、次回の洗濯運転から第1脱水の行程を特定
モードにて行うようにした(ステップS35)ものであ
る。これにて、排水能力が十分でない場合に、少なくと
も第1脱水時の洗濯槽4の回転不良を未然に防止するこ
とができるものである。
【0044】図9は本発明の第4の実施例を示すもので
あり、ここでは、通常モードから特定モードへの変更
を、一定回数(例えば5回)の洗濯運転における第1脱
水時における回転不良の有無の判断に基づいて行うよう
にしている。即ち、過去5回の洗濯運転において、第1
脱水行程の洗濯槽4の正常な回転が3回以上あったかど
うかを判断し(ステップS41)、正常な回転が3回以
上あれば(Yes)、そのまま通常モードによる脱水制
御を行い(ステップS42)、洗濯槽4の正常な回転が
2回未満であった場合(言換えれば3回以上回転不良が
発生した場合)には(No)、次の洗濯運転から特定モ
ードで脱水制御を行うものである(S42)。
【0045】これによれば、偶然一時的に排水能力が低
下したり、あるいはアンバランスにより回転不良が発生
したといった場合を極力排除することができ、確率がよ
り高い状態で排水能力が十分でないと判断される場合に
のみ、特定モードに変更されることになり、信頼性を向
上させることができるものである。
【0046】図10は本発明の第5の実施例(請求項4
に対応)を示すものである。この実施例では、第1脱水
時に回転不良が発生すると(ステップS53にてN
o)、すすぎ行程の一部を兼用した修正行程を実行し
(ステップS57)、脱水制御のモードを通常モードか
ら特定モードに変更した上で(ステップS58)、シャ
ワーすすぎの行程(ステップS55)を省略してためす
すぎの行程(ステップS59)及び最終脱水の行程(ス
テップS60)を実行するようにしたものである。
【0047】これによれば、修正行程を実行することに
伴って洗濯時間が長くなることを極力抑えることがで
き、また、修正行程を実行した(第1脱水開始時に回転
不良が発生した)場合には、最終脱水行程が特定モード
にて実行されるので、最終脱水行程において回転不良に
起因する停止や修正行程の実行がなくなり、洗濯時間を
徒に長くすることなく最終脱水までを終了することがで
きるのである。
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の洗濯機によれば、洗い行程後に第1脱水を実行するも
のにあって、通常モードよりも弱脱水時間を増加させる
特定モードを設け、排水能力が十分でないと判断される
ときには脱水制御を特定モードに変更するようにしたの
で、排水能力が十分でない場合に生ずる脱水時の洗濯槽
の回転不良に起因する不具合を未然に防止することがで
き、ひいてはすすぎや脱水の効率の悪化を極力防止する
ことがでり、また時間や水の無駄を抑えることができる
という優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、洗濯運転
時の制御手順を示すフローチャート(その1)
【図2】洗濯運転時の制御手順を示すフローチャート
(その2)
【図3】洗濯機の全体構成を示す縦断側面図
【図4】洗濯運転の行程を示す図
【図5】脱水時における正常時(a)と回転不良時
(b)の洗濯槽の回転数の変化を示す図
【図6】脱水制御の通常モード(a)と3種類の特定モ
ード(b),(c),(d)を示す図
【図7】本発明の第2の実施例を示すもので、脱水制御
の通常モード(a)と2種類の特定モード(b),
(c)を示す図
【図8】本発明の第3の実施例を示す要部のフローチャ
ート
【図9】本発明の第4の実施例を示す要部のフローチャ
ート
【図10】本発明の第5の実施例を示す要部のフローチ
ャート
【符号の説明】
図面中、2は外槽、4は洗濯槽、6はモータ、9は回転
センサ(検出手段)、23は制御装置(判断手段,脱水
モード変更手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 49/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽内に回転自在に設けられた洗濯槽
    と、脱水時に前記洗濯槽を回転させるモータとを備え、
    洗い行程後に第1脱水を行った上ですすぎ行程,最終脱
    水行程を順に実行するものにおいて、 前記第1脱水時に、前記洗濯槽の回転数を検出する検出
    手段と、 この検出手段の検出に基づいて、前記外槽と洗濯槽との
    間の泡の発生に起因する回転数の所定の上昇が行われな
    い回転不良が発生したかどうかを判断する判断手段と、 この判断手段により回転不良が発生したと判断されたと
    きには、その第1脱水及び前記最終脱水の行程の脱水制
    御を、通常モードよりも弱脱水時間を増加させる特定モ
    ードに変更する脱水モード変更手段とを具備することを
    特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 断手段により回転不良が発生したと判
    断されたときには、次回からの洗濯運転時において
    少なくとも第1脱水時の脱水制御、通常モードよりも
    弱脱水時間を増加させる特定モードに変更されることを
    特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 脱水制御の特定モードへの変更は、所定
    回数の洗濯運転に関して実行し、その後通常モードに戻
    ことを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 判断手段により回転不良が発生したと判
    断されたときには、修正行程を実行し、以降の脱水時の
    脱水制御を特定モードにて行うことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 脱水時に洗濯槽の回転数を最高回転数ま
    で段階的に上昇させるようにしたものであって、特定モ
    ードにおいては、前記最高回転数に達するまでの時間を
    通常モードよりも長くすることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 脱水時に洗濯槽の回転数を最高回転数ま
    で段階的に上昇させるようにしたものであって、特定モ
    ードにおいては、脱水初期の回転数を通常モードよりも
    低くすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 脱水時に洗濯槽の回転数を最高回転数ま
    で段階的に上昇させるようにしたものであって、特定モ
    ードにおいては、前記最高回転数に達するまでの段階を
    通常モードよりも多くすることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 脱水の初期にモータへの通電を間欠的に
    行うようにしたものであって、特定モードにおいては、
    モータへの間欠通電の回数を通常モードよりも多くする
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    洗濯機。
  9. 【請求項9】 脱水の初期にモータへの通電を間欠的に
    行うようにしたものであって、特定モードにおいては、
    通常モードに比べてオン時間を短くするあるいはオフ時
    間を長くすることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の洗濯機。
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