JP3332767B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3332767B2
JP3332767B2 JP32769296A JP32769296A JP3332767B2 JP 3332767 B2 JP3332767 B2 JP 3332767B2 JP 32769296 A JP32769296 A JP 32769296A JP 32769296 A JP32769296 A JP 32769296A JP 3332767 B2 JP3332767 B2 JP 3332767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関し、特
に、洗いが終了しすすぎを行なう前に中間脱水を行なう
自動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】全自動洗濯機では、すすぎ効率を良くす
るために洗い行程が終了した後に一旦脱水を行ない、洗
濯物に浸透している洗剤水を絞り出した後にすすぎ行程
に移行するものが多い。このような脱水を一般に中間脱
水と呼んでいる。
【0003】中間脱水においては、遠心力により洗濯物
から脱水された洗剤水が洗濯兼脱水槽の脱水孔を通って
外槽に飛散し、外槽の底部に設けられている排水口から
外部に排出される。この際、例えば洗濯機の排水ホース
が上方に突出した段差を乗り越えて外部排水口に連結さ
れている場合等外槽からの排水が良好でないと、脱水さ
れた洗剤水が外槽の底部に一時的に溜まる。このように
溜まった洗剤水は高速回転している洗濯兼脱水槽により
攪拌されるため、外槽と洗濯兼脱水槽との間の隙間で泡
が発生する。滞留した洗剤水が多いと発生する泡の量も
多くなり、泡は外槽底部から広がり出て洗濯兼脱水槽の
側面外周壁と外槽の側面内周壁との間の隙間を上昇す
る。近年、洗いやすすぎ時に節水を図るために洗濯兼脱
水槽と外槽との隙間は非常に狭くなっている。このた
め、外槽底部で発生した泡は洗濯兼脱水槽と外槽との隙
間を容易に上昇し、甚だしい場合には洗濯兼脱水槽の上
端から吹き出すこともある。また、このように洗濯兼脱
水槽と外槽との隙間に満ちた泡は洗濯兼脱水槽の回転に
対する大きな抵抗となるため、洗濯兼脱水槽の回転速度
が低下したり停止したりすることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点を解決する
ために、従来の洗濯機では次のような方法がとられてい
た。すなわち、中間脱水の開始時点から急激に洗濯兼脱
水槽の回転速度を上昇させると洗濯物から多量の洗剤水
が短時間の間に脱水されて外槽からの排水能力を越え、
外槽の底部に溜まり易い。そこで、中間脱水の開始時点
から暫くの間は洗濯兼脱水槽の回転速度を緩やかに上昇
させ、洗濯物から徐々に洗剤水を脱水して外槽内から完
全に排出させるようにし、所定時間が経過した後は、高
速脱水の回転速度にまで急激に上昇するように制御す
る。そして、一定時間後にその回転速度が所定の回転速
度に到達しているか否かを判定し、到達していないとき
には泡の抵抗により回転不良であると判断する。この場
合には中間脱水を中断し、排水バルブを閉鎖すると共に
給水バルブを開放し、洗濯兼脱水槽に注水を行ない溜め
すすぎを実行する。これにより、発生していた泡は消え
る。
【0005】中間脱水初期の洗濯兼脱水槽の回転速度を
緩やかに上昇させる期間(以下、この期間を「緩慢上昇
期間」という)が長いほど泡の発生の可能性を低くする
ことができるから、特に排水状態が悪いことを想定する
とこの時間を長く設定しておくことが望ましい。しかし
ながら、この時間を長くすると中間脱水に要する時間が
長くなり、洗濯時間を短縮することが困難になる。そこ
で、従来は、比較的排水の悪い洗濯機の設置状態を想定
し(例えば取扱い説明書に記載している設置状態の範囲
における最悪の状態)、これに応じた比較的長い緩慢上
昇期間を予め設定しておくようにしていた。このため、
排水ホースがスムーズに外部排水口に連結されており排
水状態が良好な場合であっても、排水の悪い状態に合わ
せて予め決められた中間脱水の所定時間を要し、効率的
な中間脱水が行なわれない。
【0006】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的とするところは、排水状態等に
応じた効率的な中間脱水を行なうことにより洗濯時間を
短縮することができる洗濯機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る洗濯機は、洗い行程の後に洗濯
兼脱水槽を高速回転させて洗濯物に滲み込んだ洗剤水を
飛散させる中間脱水を行なう洗濯機において、 a)洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、 b)洗濯兼脱水槽の回転不良を検知する異常検知手段と、 c)洗濯兼脱水槽への給水手段と、 d)洗濯兼脱水槽の回転速度を緩やかに上昇させる第1の
制御モードと該第1の制御モードの後に該洗濯兼脱水槽
の回転速度を急速に上昇させる第2の制御モードとから
成る中間脱水制御パターンに基づき前記モータの回転制
御を行ない、第2の制御モードへの移行後に前記異常検
知手段により洗濯兼脱水槽の回転不良が検知されたとき
中間脱水を中止して前記給水手段により給水を行なう運
転制御手段と、 e)前記中間脱水制御パターンにおける第1の制御モード
の実行時間を決定する制御パターン決定手段であって、
前記異常検知手段により洗濯兼脱水槽の回転不良が検知
されたときには当該中間脱水時の中間脱水制御パターン
における第1の制御モードの実行時間に比べて次の中間
脱水時の中間脱水制御パターンにおける第1の制御モー
ドの実行時間を長くする制御パターン決定手段と、を備
えることを特徴としている。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る洗濯機では、制御パ
ターン決定手段は、洗濯機の使用開始の初期状態にて中
間脱水制御パターンを第1の制御モードの実行時間が最
短のものとする。運転制御手段は、この中間脱水制御パ
ターンにより定められている実行時間だけ洗濯兼脱水槽
の回転速度を緩やかに上昇させるようにモータを制御
し、その後に洗濯兼脱水槽の回転速度が所定の回転速度
になるように急激にモータの回転速度を上昇させる。第
2の制御モードに移行してから所定時間が経過したと
き、異常検知手段により洗濯兼脱水槽の回転が正常であ
るか否かを判定し、回転が正常であるときにはそのまま
中間脱水を継続する。
【0012】一方、洗濯兼脱水槽の回転が不良であると
判定されたときには、発生した泡の抵抗により洗濯兼脱
水槽の回転が拘束されていると判断し中間脱水を中止す
る。そして、給水手段を駆動して洗濯兼脱水槽に給水を
行なって洗濯兼脱水槽内に水を溜めて、例えば溜めすす
ぎを実行する。このような場合、次の洗濯行程において
同一の中間脱水制御パターンに基づき中間脱水を行なう
と泡による洗濯兼脱水槽の回転の拘束が再び生じる可能
性が極めて高いと判断できる。そこで、制御パターン決
定手段は、次の洗濯行程の中間脱水時には第1の制御モ
ードの実行時間を長くした中間脱水制御パターンを選択
する。これにより、次の洗濯行程の中間脱水時には脱水
が緩やかに行なわれる時間が長くなり、一度に多量の洗
剤水が外槽底部に流れ込まないので外部への排水がより
スムーズに行なわれる。この結果、洗濯兼脱水槽が高速
回転する時点で外槽底部に洗剤水が溜まらないので、泡
が発生しなくなる。
【0013】洗濯機の排水状態は比較的長期間に亘って
変更されないことが多いが、洗濯機の使用状態を考慮す
ると、電源プラグが抜かれたときには引越し等により洗
濯機の設置環境が変更された可能性が高いと推測でき
る。そこで、制御パターン決定手段は、電源が遮断され
再投入されたときに中間脱水制御パターンを第1の制御
モードの実行時間が最短であるものとする。これによ
り、洗濯機の移動等がなされたときには、第1の制御モ
ードの実行時間が短いような中間脱水により洗濯兼脱水
槽の回転不良が生じるか否かが再度試される。洗濯機の
移動等により排水状態が改善されたときには、第1の制
御モードの実行時間が短い中間脱水制御パターンに基づ
いて以降の中間脱水が続行され、一方排水状態が改善さ
れていない場合には、再び洗濯行程の度に上述の如く第
1の制御モードの実行時間が長くされる。
【0014】更には、電源プラグが抜かれていないとき
でも排水状態等が改善されたときには第1制御モードの
実行時間を短縮することが好ましい。そこで、計数手段
を設け、計数手段は中間脱水行程において異常検知手段
により異常が検知されたときにリセットされ、異常が検
知されなかったときにはカウントアップすることによ
り、異常が検知されなかった連続回数を計数する。そし
て、制御パターン決定手段はこの計数値が所定値に到達
したときに、次の中間脱水時に第1の制御モードの実行
時間を短くした中間脱水制御パターンを選択して中間脱
水を実行する。これにより、一定期間、泡の抵抗による
回転不良が発生しなかった場合には、第1の制御モード
の実行時間が短いような中間脱水により洗濯兼脱水槽の
回転不良が生じるか否かが再度試され、排水状態が改善
されているときには、第1の制御モードの実行時間が短
い中間脱水制御パターンに基づいて以降の中間脱水が続
行される。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る洗濯機によれば、泡の抵抗
による洗濯兼脱水槽の回転不良の発生状態に応じて中間
脱水時の緩慢上昇期間の長さが定められるので、従来の
洗濯機のように一律に排水状態の悪い状態に合わせて緩
慢上昇期間の長さが決まってしまうことがない。したが
って、排水状態等に合わせて中間脱水に要する時間が決
まり、一般的な排水の良好な状態の下では洗濯時間を短
縮することができる。また、前回の洗濯行程の中間脱水
における回転の良又不良の結果に応じて次の洗濯行程の
中間脱水における緩慢上昇期間の長さが定められるの
で、泡の発生を的確に抑止することができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例による洗濯機を図1
〜図6を参照して説明する。まず、この実施例の洗濯機
の全体構成を図1の側面断面図により説明する。洗濯機
の外箱1の内部には外槽2が4本の吊り棒(図示しな
い)により釣支されており、外槽2の内部には周壁に多
数の脱水孔を有する洗濯兼脱水槽3がその底壁に設けら
れた回転軸4を中心に回転自在に軸支されている。洗濯
兼脱水槽3の上縁端には振動抑制のために環状のバラン
スリング5が取り付けられ、洗濯兼脱水槽3の底部には
洗濯物を攪拌するための回転翼6が配置されている。外
槽2の下面にはモータ7が配置されており、モータ7の
回転動力はモータプーリ8、ベルト9、主プーリ10及
び動力切換機構11を介して洗濯兼脱水槽3及び回転翼
6へ伝達される。動力切換機構11は、洗い及びすすぎ
時には回転翼6のみを回転させ、脱水時には洗濯兼脱水
槽3と回転翼6とを一体として回転させるべく機械的な
切換えを行なう。
【0019】外槽2の底部後方には排水口12が設けら
れ、排水バルブ13によって開閉される排水ホース14
を通して外部へ排水がなされる。また、外槽2の底部の
一角にはエアトラップ15が設けられ、エアトラップ1
5は圧力ホース16を介して水位センサ17に連結され
ている。外箱1の上部後方には、その途中に給水バルブ
18が設けられた給水管19が配設され、給水管19を
通して外部から供給された水道水は洗剤容器及び柔軟仕
上げ剤容器を備える注水口20から洗濯兼脱水槽3内へ
注水される。
【0020】次に、この洗濯機の電気系構成を図2によ
り説明する。主としてマイクロコンピュータから構成さ
れる制御部30は運転プログラムを格納したメモリを備
えており、この運転プログラムを実行することにより後
述の如き洗濯の各動作処理を進める。制御部30には、
操作部31からキー入力信号が入力されると共に水位セ
ンサ17から水位検知信号が入力される。また制御部3
0は、モータ7を駆動するモータ駆動部33、及び給水
バルブ18と排水バルブ13とを駆動するバルブ駆動部
34に対し制御信号を出力する。更に制御部30は、表
示部32に対してキー入力の受付状態や運転状態のモニ
タのための表示制御信号を出力する。
【0021】上記構成を有する洗濯機の基本的な洗濯行
程の一例を図3に示す。まず、洗剤を使用した洗い行程
が行なわれ(ステップS1)、洗い行程が終了すると洗
濯物に滲み込んでいる洗剤水を飛ばすために中間脱水行
程が行なわれ(ステップS2)、その後にすすぎ行程が
行なわれる(ステップS3)。すすぎ行程では、所定量
の水を洗濯兼脱水槽3に溜めた状態ですすぎを行なう溜
めすすぎ、洗濯兼脱水槽3に注水を行ないつつ常に所定
量の水を洗濯兼脱水槽3に保ってすすぎを行なう注水す
すぎ、及び、洗濯物にすすぎ水をシャワー状に降りかけ
洗濯物に充分な水を含ませた状態で脱水を行なう脱水す
すぎ、のうちの1乃至複数のすすぎが実行される。すす
ぎ行程の終了後には脱水行程が行なわれ(ステップS
4)、洗濯の全行程が終了する。
【0022】以下、図4及び図5のフローチャートに沿
って、本発明の洗濯機の特徴である上記ステップS2の
中間脱水行程における制御部30の処理動作を説明す
る。中間脱水行程のために、制御部30内のメモリ領域
には脱水起動不良メモリ及び脱水起動回数メモリが設け
られている。この両メモリは、当該洗濯機の電源プラグ
がコンセントに挿入されて電源が投入されるとリセット
される。
【0023】中間脱水行程が開始されると、まず、脱水
起動不良メモリの内容が読み出され、その数値が
「0」、「1」又は「2」のいずれであるかに応じて中
間脱水制御パターンa、b又はcのいずれかの中間脱水
制御パターンが選択される(ステップS10)。中間脱
水制御パターンは、中間脱水行程のモータ起動時におけ
る洗濯兼脱水槽3の回転速度の目標値を予め決めたもの
であり、例えば図6に示すようになっている。すなわ
ち、起動の初期には洗濯兼脱水槽3の回転速度は緩やか
に上昇するように制御され、所定時間が経過した後に所
定の脱水回転速度(この例では1000rpm)まで急
速に上昇するように制御される。回転速度が緩やかに上
昇する期間(緩慢上昇期間)の長さは中間脱水制御パタ
ーンにより相違しており、中間脱水制御パターンa、b
及びcにおいてそれぞれ約0.7分、1分及び1.7分
となっている。なお、緩慢上昇期間において回転速度が
短い周期で上昇及び下降を繰り返しているのは、この洗
濯機ではモータ7のON/OFF制御により回転速度を
緩やかに上昇させる必要があるからであって、例えばイ
ンバータ制御のように回転速度を連続的に変化させるこ
とができる場合には滑らかな上昇曲線とすることができ
る。
【0024】上述の如く洗濯機の電源が投入されたとき
に脱水起動不良メモリの内容は「0」にリセットされる
ので、電源投入後に初めて中間脱水行程が実行されると
きには中間脱水制御パターンaが選択される。そこで、
制御部30はこの中間脱水制御パターンaに従ってモー
タ駆動部33に制御信号を送る(ステップS11)。こ
れにより、洗濯兼脱水槽3の回転速度はモータ7を起動
させてから約0.7分後に約200rpmになるまで緩
やかに上昇する。この期間に洗濯兼脱水槽3内の洗濯物
に滲み込んでいた洗剤水は徐々に脱水され、外槽2内に
飛散した洗剤水は排水口12から排水ホース14を介し
て外部に排出される。そして、起動後約0.7分から急
速に回転速度は上昇し、洗濯物からは一層勢いよく洗剤
水が飛散する。
【0025】回転速度の急速上昇を開始してから1分が
経過したならば(ステップS14)、モータ7を一旦O
FFするように制御し(ステップS15)、それまでの
惰性回転により洗濯兼脱水槽3を回転させる。そして、
モータ7をOFFした後に5秒が経過するまでの期間内
のモータ7の回転パルス数を計数する(ステップS1
6、S17)。5秒が経過したならば再びモータ7をO
Nすると共に(ステップS18)、パルス数の計数値が
所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1
9)。前述のように外槽2と洗濯兼脱水槽3との隙間に
泡が充満して洗濯兼脱水槽3が回転しにくくなっている
と、惰性回転の開始時の回転速度があまり上昇していな
いのみならず惰性回転の減速も速いため、計数値は相対
的に小さな値となる。そこで、計数値と比較する所定値
を予め適当に定めておくことにより、泡の抵抗による回
転不良が生じているか否かを判定することができる。
【0026】ステップS19にて洗濯兼脱水槽3の回転
が正常であると判定されたときは、その中間脱水制御パ
ターンに従って中間脱水が続行され(ステップS2
0)、脱水起動回数メモリに記憶している数値が1だけ
カウントアップされる(ステップS21)。脱水起動回
数メモリは電源投入時には「0」にリセットされるの
で、電源投入後初めて実行される中間脱水行程において
起動が正常であったときには、ステップS21にて脱水
起動回数メモリの数値は「0」から「1」に更新され
る。
【0027】次いで、この脱水起動回数メモリの数値が
30以上であるか否かが判定され(ステップS22)、
その数値が30未満であるときにはステップS26へと
進み、その中間脱水制御パターンにおいて定められてい
る所定の脱水時間が経過したときに中間脱水を終了し、
次のすすぎ行程に移行する。
【0028】一方ステップS19にて洗濯兼脱水槽3の
回転が異常であると判定されたときには、脱水起動回数
メモリの数値が「0」にリセットされると共に(ステッ
プS27)、中間脱水を中止すべくモータ7はOFFさ
れる(ステップS28)。これにより洗濯兼脱水槽3の
回転は停止する。次いで、排水バルブ13が閉鎖される
と共に給水バルブ18が開放され、これにより洗濯兼脱
水槽3に注水が開始される(ステップS29)。そし
て、水位センサ17により水位が所定水位に到達したこ
とが検知されると(ステップS30)、給水バルブ18
が閉鎖され注水は停止する(ステップS31)。更に、
回転翼6のみを回転させるように動力切換機構11が切
換えられてモータ7がONされる。すなわち、これによ
り溜めすすぎが行なわれる(ステップS32)。この結
果、外槽2と洗濯兼脱水槽3との隙間に充満していた泡
はすすぎ水に溶けて消散する。
【0029】更に、脱水起動不良メモリに記憶している
数値が1だけカウントアップされる(ステップS3
3)。電源投入後初めての中間脱水において起動が異常
であったときには脱水起動不良メモリの数値は「0」か
ら「1」に更新される。そして、脱水起動不良メモリの
数値が2を越えているか否かが判定され(ステップS3
4)、2を越えている場合にはその数値は2に修正され
る(ステップS35)。すなわちステップS34、S3
5により、脱水起動不良メモリの数値の上限値が2とな
るようにしている。所定の溜めすすぎの時間が終了した
ならば中間脱水行程を終了しすすぎ行程に移行する。
【0030】上記ステップS33にて脱水起動不良メモ
リの数値が「0」から「1」に更新された場合、次の洗
濯行程の中間脱水行程において、ステップS10からS
12へと進み中間脱水制御パターンbが選択され、中間
脱水制御パターンaよりも緩慢上昇期間が長くなる。す
なわち、中間脱水制御パターンaの緩慢上昇時間では泡
の発生を抑止するのに不充分であったことから、緩慢上
昇時間を延ばすことによって洗濯物から脱水された洗剤
水が外槽2から排水されるための時間を確保するように
する。このため、排水状態が多少悪くても高速脱水回転
の開始時点で外槽2底部に洗剤水が溜まる可能性が低く
なるので、泡の発生が抑止される。
【0031】しかしながら、中間脱水制御パターンbに
従って起動を行なったにも拘らずステップS19にて回
転が異常であると判定された場合には、ステップS33
にて脱水起動不良メモリの数値が「1」から「2」に更
新される。この場合、次の洗濯行程の中間脱水行程にお
いて、ステップS10からS13へと進み中間脱水制御
パターンcが選択され、中間脱水制御パターンbよりも
更に緩慢上昇期間が長くなる。したがって、排水状態が
かなり悪い場合であっても高速脱水回転の開始時点で外
槽2底部に洗剤水が溜まる可能性は更に低くなるので、
泡の発生が抑止される。
【0032】中間脱水制御パターンcに従って起動を行
なったにも拘らずステップS19にて回転が異常である
と判定されたときには、上記ステップS34、S35に
おいて脱水起動不良メモリの数値は「2」に保持され
る。このような場合には排水状態が劣悪であると考えら
れるから、常に中間脱水が途中で中止されて溜めすすぎ
が行なわれる。
【0033】さて前述のように、中間脱水の際の泡の抵
抗による洗濯兼脱水槽3の回転不良は排水不良が主たる
原因である。排水状態は、排水ホース14の引き回しや
外部排水口のゴミ詰まり等洗濯機の設置環境に依存する
ことが多い。通常、洗濯機の設置環境が変更されたり見
直されたりする機会は少ないから、一旦排水不良の状態
に陥るとその状態が比較的長期間継続することが多い。
しかしながら、例えば使用者が排水不良に気が付いて排
水ホース14の引き回しを見直したり外部排水口のゴミ
を除去したりすることにより排水状況が改善されると、
中間脱水制御パターンb又はcに基づく制御の下で起動
の正常な状態が続くことになる。
【0034】このような場合、脱水起動回数メモリの数
値は中間脱水行程が行なわれる毎にカウントアップされ
てゆき、その数値が30に到達したときにステップS2
2からS23へと進む。ステップS23にて脱水起動不
良メモリの数値が「0」であると判定されたときには、
脱水起動回数メモリの数値がリセットされる(ステップ
S25)。一方ステップS23にて脱水起動不良メモリ
の数値が「1」又は「2」であるときには、その数値が
1だけ減算された後に(ステップS24)脱水起動回数
メモリの数値がリセットされる(ステップS25)。し
たがって、これにより脱水起動不良メモリの数値が
「2」であったときには「1」に、「1」であったとき
には「0」に変更される。このように脱水起動不良メモ
リの数値が減ったときには、次の洗濯行程の中間脱水行
程において選択される中間脱水制御パターンがcからb
又はbからaになり、緩慢上昇期間が短くなる。
【0035】また図4及び図5には示していないが、電
源プラグが入れ直されることにより電源が一旦遮断され
た後に再投入されたときには、洗濯機の設置の初期状態
と同様に脱水起動不良メモリ、脱水起動回数メモリは共
に「0」にリセットされる。洗濯機では、通常電源プラ
グは常に電源コンセントに差し込んだままの状態にされ
ていることが多く、電源プラグを差し込み直すのは引越
し等、洗濯機の設置場所を移動するときであることが多
い。洗濯機の設置場所を移動するときには排水状態も変
わることが予想される。そこで、電源プラグが抜かれる
直前に脱水起動不良メモリの数値が「1」又は「2」で
あった場合でも、電源プラグが再び入れられた直後には
脱水起動不良メモリの数値を「0」とする。そして、緩
慢上昇期間が最短の状態から上述のような制御を始め、
泡の発生状態を確認して必要に応じて緩慢上昇期間を延
ばすようにしている。
【0036】なお、上記実施例において、中間脱水制御
パターンaで緩慢上昇期間を0にすることも可能である
が、実際には起動直後から急速に回転速度を上昇させる
と洗濯物の偏在により洗濯兼脱水槽3の偏心が大きくな
り異常振動を生じる恐れがある。このため、このような
恐れが小さい(例えば極めて洗濯物の容量が少ない)場
合を除き、中間脱水制御パターンaにおいても若干の緩
慢上昇期間を設けておくことが望ましい。
【0037】更には、以上説明した実施例は一例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行なえるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る洗濯機の実施例の構成を示す側
面断面図。
【図2】 この実施例の洗濯機の電気系構成図。
【図3】 この実施例の洗濯機の洗濯行程を示すフロー
チャート。
【図4】 この実施例の洗濯機における中間脱水行程の
制御フローチャート。
【図5】 この実施例の洗濯機における中間脱水行程の
制御フローチャート。
【図6】 この実施例の洗濯機における中間脱水行程時
の洗濯兼脱水槽の回転速度の目標値を示す図。
【符号の説明】
2…外槽 3…洗濯兼脱水槽 7…モータ 18…給水バルブ 20…注水口 30…制御部 33…モータ駆動部 34…バルブ駆動部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗い行程の後に洗濯兼脱水槽を高速回転
    させて洗濯物に滲み込んだ洗剤水を飛散させる中間脱水
    を行なう洗濯機において、 a)洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、 b)洗濯兼脱水槽の回転不良を検知する異常検知手段と、 c)洗濯兼脱水槽への給水手段と、 d)洗濯兼脱水槽の回転速度を緩やかに上昇させる第1の
    制御モードと該第1の制御モードの後に該洗濯兼脱水槽
    の回転速度を急速に上昇させる第2の制御モードとから
    成る中間脱水制御パターンに基づき前記モータの回転制
    御を行ない、第2の制御モードへの移行後に前記異常検
    知手段により洗濯兼脱水槽の回転不良が検知されたとき
    中間脱水を中止して前記給水手段により給水を行なう運
    転制御手段と、 e)前記中間脱水制御パターンにおける第1の制御モード
    の実行時間を決定する制御パターン決定手段であって、
    前記異常検知手段により洗濯兼脱水槽の回転不良が検知
    されたときには当該中間脱水時の中間脱水制御パターン
    における第1の制御モードの実行時間に比べて次の中間
    脱水時の中間脱水制御パターンにおける第1の制御モー
    ドの実行時間を長くする制御パターン決定手段と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
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