JP3253382B2 - アルカリ亜鉛蓄電池 - Google Patents

アルカリ亜鉛蓄電池

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ亜鉛蓄電池に
係わり、詳しくは、サイクル寿命の長いアルカリ亜鉛蓄
電池を得ることを目的とした負極材料の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
アルカリ亜鉛蓄電池の負極材料としては、放電時にアル
カリ電解液中に溶解した亜鉛イオンが充電時に電析亜鉛
として析出する所謂溶解・析出型の金属亜鉛(板や箔)
が使用されていた。
【0003】しかしながら、この従来のアルカリ亜鉛蓄
電池には、サイクル寿命が極めて短い(一般に100〜
200サイクル程度)という問題があった。サイクル寿
命を短くしていた原因は、次のとおりである。
【0004】(1)充放電サイクルの繰り返しに伴って
亜鉛が緻密化(高密度化)して負極の利用率が低下する
ため、充放電効率が悪化して、放電容量が低下する。こ
こに、亜鉛が緻密化するのは、放電時にエッジ効果によ
り優先的に電解液中に溶解した亜鉛電極の端部の亜鉛
が、充電時には亜鉛電極の中央部に電析するからであ
る。
【0005】(2)充電時に負極に析出した電析亜鉛
が、充放電サイクルを重ねるうちに、樹枝状(デンドラ
イト状)に成長し、セパレータを貫通して正負両極間を
短絡させる。
【0006】本発明は、従来のアルカリ亜鉛蓄電池が有
していた上記した問題を解決するべくなされたものであ
って、その目的とするところは、サイクル寿命の長いア
ルカリ亜鉛蓄電池を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るアルカリ亜鉛蓄電池(以下、「本発明電
池」と称する。)は、亜鉛イオンを吸蔵放出可能な炭素
材料が負極に使用されていることを特徴とする。
【0008】本発明電池における亜鉛イオンを吸蔵放出
可能な炭素材料としては、コークス、好ましくは純度9
9%以上の精製コークス、セルロース等を焼成してなる
有機物焼成体、黒鉛(天然黒鉛及び人造黒鉛)、ガラス
状黒鉛などが挙げられ、これらの炭素材料は一種単独を
用いてもよく、必要に応じて2種以上を併用してもよ
い。
【0009】好適な炭素材料は、X線回折における格子
面(002)面のd値(d002 )が3.35Å以上であ
り、且つ、X線回折におけるc軸方向の結晶子の大きさ
(Lc)が10Å以上のものである。なかでも、下記の
〜の物性を有する黒鉛が、亜鉛イオンの吸蔵放出量
(容量)が多いので特に好適である。
【0010】平均粒径:1〜30μm d002 :3.35〜3.40Å Lc:150Å以上 BET法による比表面積:0.5〜50m2 /g 真密度:1.9〜2.3g/cm3
【0011】上記炭素材料は、通常、ポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)等の結着剤と混練して負極合剤として使用する。
【0012】本発明は、金属亜鉛を負極に使用していた
従来のアルカリ亜鉛蓄電池が有していたサイクル寿命が
短いという問題を、亜鉛イオンを吸蔵放出可能な炭素材
料を負極に使用することにより解消したものである。そ
れゆえ、本発明電池における正極、セパレータ、電解液
など、電池を構成する他の部材については、従来、アル
カリ亜鉛蓄電池用として実用され、或いは提案されてい
る種々の材料を制限なく使用することが可能である。
【0013】たとえば、本発明をニッケル・アルカリ亜
鉛蓄電池に適用する場合は、同電池において従来使用さ
れている正極、セパレータ、電解液をそのまま使用する
ことができる。
【0014】すなわち、正極としては焼結式ニッケル極
を、セパレータとしてはポリプロピレン不織布を、また
アルカリ電解液としては水酸化カリウム水溶液などを好
適に使用することができるが、特に制限されない。
【0015】
【作用】本発明電池においては、負極材料として、従来
の溶解・析出型の金属亜鉛に代えて、吸蔵・放出型の炭
素材料が使用されているので、樹枝状の電析亜鉛が析出
しなくなる。また、負極が緻密化して充放電効率が低下
するということもなくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例により何ら限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更して実施することが可能なものである。
【0017】(実施例1)天然黒鉛粉末と、結着剤とし
てのPTFEとの重量比95:5の混合物を銅箔の両面
に塗布し、加圧成形した後、300°Cで加熱処理して
電極を作製した。
【0018】次いで、作製した電極を作用極とし、焼結
式ニッケル極を対極とし、酸化亜鉛の30重量%水酸化
カリウム飽和水溶液を電解液として電池系を組み立て、
充電して、亜鉛を電気化学的に前記作用極に挿入した。
【0019】次いで、この作用極(黒鉛電極)を負極と
し、焼結式ニッケル極を正極として、円筒型(AAサイ
ズ)のアルカリ亜鉛蓄電池BA1(本発明電池)を作製
した。なお、セパレータとしてはイオン透過性を有する
ポリプロピレン不織布を、電解液としては30重量%水
酸化カリウム水溶液(酸化亜鉛を5重量%含む)を用い
た。
【0020】図1は作製した本発明電池BA1の断面図
であり、図示の本発明電池BA1は、正極1及び負極
2、これら両電極を離間するセパレータ3、正極リード
4、負極リード5、正極外部端子6、負極缶7などから
なる。正極1及び負極2は電解液が注入されたセパレー
タ3を介して渦巻き状に巻き取られた状態で負極缶7内
に収容されており、正極1は正極リード4を介して正極
外部端子6に、また負極2は負極リード5を介して負極
缶7に接続され、電池BA1内部で生じた化学エネルギ
ーを電気エネルギーとして外部へ取り出し得るようにな
っている。
【0021】(比較例1)酸化亜鉛と金属亜鉛との重量
比2:1の混合物95重量部に、PTFE5重量部を加
え、さらに水を適量加えて混練した後、ローラにて圧延
して2枚のシート状成形体を得た。
【0022】次いで、この2枚のシート状成形体の間に
ニッケル製のパンチングメタルからなる集電体を入れて
加圧成形した後、乾燥して負極を作製した。
【0023】このようにして得た負極を黒鉛電極に代え
て使用したこと以外は実施例1と同様にして、比較電池
BC1を作製した。
【0024】(各電池のサイクル特性)本発明電池BA
1及び比較電池BC1について、室温(25°C)下、
充電電流700mAで1.2時間充電した後、放電電流
700mAで放電終止電圧1.0Vまで放電する工程を
1サイクルとするサイクル試験を行い、各電池のサイク
ル寿命を調べた。サイクル寿命は、初期容量の80%に
容量低下するまでの総サイクル数で評価した。結果を図
2に示す。
【0025】図2は、各電池のサイクル特性を、縦軸に
初期容量を100%としたときの放電容量比率(%)
を、また横軸にサイクル数(回)をとって示したグラフ
であり、同図より、負極に炭素材料を使用した本発明電
池BA1では、1000サイクル経過後においても放電
容量が15%程度しか低下していないのに対して、比較
電池BC1では、50サイクル目において、放電容量が
初期容量の80%にまで低下し、100サイクル目にお
いては、放電容量が殆ど零にまで低下してしまいサイク
ル寿命が極めて短いことが分かる。
【0026】叙上の実施例では、ニッケル・アルカリ亜
鉛蓄電池を例に挙げて説明したが、空気・アルカリ亜鉛
蓄電池など、他のアルカリ亜鉛蓄電池についても同様の
結果が得られる。また、円筒型電池を例に挙げて説明し
たが、本発明は、電池の形状に制限はなく、円筒型電池
以外にも、扁平型、角型など、種々の形状のアルカリ亜
鉛蓄電池に適用し得るものである。
【0027】
【発明の効果】本発明電池は、充放電サイクルを繰り返
し行っても、樹枝状の電析亜鉛が成長して短絡したり、
負極が緻密化して充放電効率が低下したりしないので、
サイクル寿命が長い。以上、詳述した如く、本発明は優
れた特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で作製した本発明電池の断面図である。
【図2】サイクル特性図である。
【符号の説明】
BA1 円筒型のアルカリ亜鉛蓄電池(本発明電池) 1 正極(焼結式ニッケル極) 2 負極(黒鉛電極) 3 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 俊彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−126373(JP,A) 特開 昭63−24555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/58 H01M 4/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亜鉛イオンを吸蔵放出可能な炭素材料が負
    極に使用されていることを特徴とするアルカリ亜鉛蓄電
    池。
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