JP3253208B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
うにAC負荷部とDC負荷部とを有する機器本体に内蔵
されるスイッチングレギュレータを備えた電源装置に関
する。
を供給する場合に、以前のドロッパ方式に比べて、50
KHz乃至200KHzの高周波でオン/オフ制御する
ため遙かに高効率であり、トランスも小型になるため、
小型,軽量化が容易なスイッチングレギュレータ方式の
DC電源が採用されている。
は大きなノイズが発生するため、スイッチング素子近傍
あるいは変圧トランスの1次側にスナバ回路を設けてノ
イズを低減しているが、AC入力部から商用ACライン
にノイズが流出しないようにノイズフィルタを設ける必
要がある。
るから、商用ACラインから流入する各種のノイズも低
減して、外部ノイズによるスイッチング素子等の半導体
素子の損傷も防止している。
工作機械,エアコン等パワーの大きな機器のオン/オフ
によるサージ電圧等、時には瞬間的に10KVをも超え
ることがあるサージ電圧あるいはサージ電流等のサージ
エネルギは、ノイズフィルタでは十分遮断出来ない。
4号広報に示されたように、ノイズフィルタ以前のAC
ライン相互間あるいは各ACライン,1次DCライン,
2次DCライン(出力)と接地間のいずれかに定電圧素
子例えばバリスタを設けて、サージエネルギを吸収させ
る提案があった。
体のシーケンス制御及びプロセス制御を行なう主制御部
25の指令に応じて、それぞれオン/オフ制御あるいは
最適制御されるDC装置群からなるDC負荷部23及び
AC装置群からなるAC負荷部24にそれぞれ定電圧D
C電力及びAC電力を供給する電源装置20を設けたも
のがある。
1,バリスタB11,第1のノイズフィルタ26からな
るAC入力部21と、第2のフューズF12,第2のノ
イズフィルタ27,スイッチングレギュレータ28から
なるDC電源部22とにより構成され、AC入力部21
は商用ACラインから入力するAC電力をDC電源部2
2とAC負荷部24とに供給し、DC電源部22はDC
負荷部23と主制御部25とに定電圧DC電力を供給す
る。
63−198384号公報に示された提案は、過大なサ
ージエネルギが入力してバリスタが破壊されショート状
態になった場合に、それがACライン相互間にかかるノ
ーマルモードとして入力すれば、ACライン間がショー
トして発煙,発光等の重大事故が発生するという問題が
あった。
に、そのAC負荷部を商用ACラインに接続すれば、外
来のサージエネルギ又はノイズが直接に印加されて損傷
したり誤動作する恐れがあるのみならず、AC負荷部が
発生するサージエネルギ又はノイズを商用ACラインに
流出させることになる。
ィルタの後段に接続すれば、商用ACラインとの間のサ
ージエネルギ又はノイズの問題は解決するが、AC負荷
部が発生するサージエネルギ又はノイズがそのままスイ
ッチングレギュレータの半導体素子を損傷するという新
しい問題が発生する。
21のバリスタB11が外来のサージエネルギを吸収
し、そのサージエネルギに対する耐量を超える過大な外
来サージエネルギの入力によってショート状態になれ
ば、フューズF11が熔断して商用ACラインを遮断す
るから発煙,発火等の重大事故を防止し、第1及び第2
のノイズフィルタ26,27によって外来及び内部で発
生するサージエネルギ又はノイズの問題を解決したよう
に思われる。
は、一般にAC負荷部の容量が大きく、特に静電潜像方
式による画像形成装置のようにAC負荷部24に数百W
級のヒータが含まれる場合、初期の電源オン時にヒータ
が定常温度に達する迄の相当長い間、ヒータには定格電
流の数倍にもなるラッシュ電流が流れるから、フューズ
F11は耐ラッシュ性をもたせるために、DC負荷部2
3及びAC負荷部24の定格電流より大きな15A乃至
17A程度の電流定格を有し、応答速度の遅いフューズ
が用いられている。
ラインの電圧変動を±10%程度見込む必要があり、交
流波形も正弦カーブから可成歪んでいる場合も考慮し
て、定格入力電圧の√2倍であるピーク電圧の1.4 乃
至1.6倍 程度のバリスタ電圧をもつものが用いられる
から、通常AC100V入力の機器の場合、バリスタ電
圧定格が220V乃至270Vで、サージエネルギに対
する耐量が最大平均パルス電力で0.25W 乃至0.4
W 程度のバリスタが用いられている。
ってバリスタB11がショート状態になっても、フュー
ズF11が熔断する迄の間にスイッチングレギュレータ
の半導体素子が破壊されて了うという問題があった。
ンに接続した場合、そのピーク値は200V×1.41
4 =283Vになるので、バリスタ電圧定格が220
Vのバリスタを用いた場合に、その差63Vとショート
電流との積の内部損失が発生しバリスタB11は破壊し
てショート状態になるが、フューズF11が熔断するま
でに数百ミリ秒乃至数秒かかるから、発煙,発火等の重
大事故になり、機器の安全性,信頼性上大きな問題にな
った。
であり、落雷等による過大な外来サージエネルギの入力
や、商用ACラインの誤接続に対しても半導体素子の破
壊や機器の損傷を防止する電源装置を提供し、本体機器
の安全性,信頼性を高めることを目的とする。
達成するため、交流電源により作動するAC負荷部と直
流電源により作動するDC負荷部とを有する機器本体に
内蔵されるスイッチングレギュレータを備えた電源装置
において、過電流を遮断する第1のフューズとサージ電
圧を吸収する第1の酸化金属バリスタとノイズを遮断す
る第1のノイズフィルタとからなり、商用交流電源から
入力したAC電力をAC負荷部とスイッチングレギュレ
ータとに供給するAC入力部と、第1のフューズより電
流容量が小さく応答性のよい第2のフューズと第2の酸
化金属バリスタと第2のノイズフィルタとスイッチング
レギュレータとからなり、AC入力部から入力するAC
電力を定電圧DC電力に変換してDC負荷部に供給する
DC電源部とを設け、それぞれ次のようにしたものであ
る。
のバリスタ電圧が第1の酸化金属バリスタのバリスタ電
圧より低いバリスタとしたものである。
サージエネルギに対する耐量が第1の酸化金属バリスタ
のサージエネルギに対する耐量より小さいバリスタとし
た電源装置を提供する。
のバリスタ電圧及びサージエネルギに対する耐量がそれ
ぞれ第1の酸化金属バリスタのバリスタ電圧より低く、
且サージエネルギに対する耐量より小さいバリスタとし
た電源装置を提供する。
ズフィルタが外来ノイズとAC負荷部で発生するサージ
エネルギ又はノイズを減衰又は遮断し、第2のノイズフ
ィルタがAC負荷部及びスイッチングレギュレータで発
生するサージエネルギ又はノイズを減衰又は遮断する。
リスタのショート発生又はAC負荷部に過大なAC電流
が流れた時に熔断してAC電流を遮断することにより、
商用ACライン及びAC負荷部を保護し、第2のフュー
ズは第2の酸化金属バリスタのショート発生又はDC電
源部に過大なAC電流が流れた時に直ちに熔断してAC
電流を遮断することにより、主としてDC電源部、特に
その半導体素子を保護する。
ジ電圧が先ず第1の酸化金属バリスタのバリスタ電圧で
クリップされた後、第2の酸化金属バリスタに印加され
る。AC電源部で発生する内来のサージエネルギは外来
のサージエネルギに比べれば遙かに小さいが、そのまま
第2の酸化金属バリスタに印加される。
金属バリスタのバリスタ電圧でクリップされた後、第2
のノイズフィルタでさらに減衰されてスイッチングレギ
ュレータに印加されるから、半導体素子は完全に保護さ
れる。一方、サージ電圧が第2の酸化金属バリスタのバ
リスタ電圧でクリップされた内来のサージエネルギは、
第1のノイズフィルタでさらに減衰されて商用ACライ
ンに出てゆくから、全く問題にならない。
第1の酸化金属バリスタ電圧より低いから、外来のサー
ジエネルギのサージ電圧は第1の酸化金属バリスタのバ
リスタ電圧でクリップされた後、さらに第2の酸化金属
バリスタのバリスタ電圧でクリップされる。従って、サ
ージエネルギは2個の酸化金属バリスタに分散吸収され
ることになり、1個の酸化金属バリスタだけの場合に比
べて破壊に対して安全性が向上する。
るような外来サージエネルギが入力した場合は、第2の
酸化金属バリスタが先にショート状態になり、第1のフ
ューズより電流容量が小さく応答性のよい第2のフュー
ズは直ちに熔断してAC電流を遮断するから、DC電源
部のスイッチングレギュレータの半導体素子が破壊され
ることはない。
されるような過大な外来サージエネルギであっても、第
1の酸化金属バリスタがショート状態になれば第1のフ
ューズが熔断してAC電流を遮断するから、AC負荷部
は、商用ACラインと共に保護される。
ージエネルギに対する耐量が第1の酸化金属バリスタの
サージエネルギに対する耐量より小さいバリスタである
場合も、上記と同様な作用及び効果が得られる。
のバリスタ電圧及びサージエネルギに対する耐量がそれ
ぞれ第1の酸化金属バリスタのバリスタ電圧より低く、
且サージエネルギに対する耐量より小さいバリスタであ
る場合は、さらにその作用及び効果が確実になるから、
安全性,信頼性をより向上させることが出来る。
がら具体的に説明する。図1はこの発明の一実施例であ
る電源装置の構成を示す回路図である。
とDC電源部2とからなり、AC入力部1は図示しない
商用ACラインからホットラインであるラインHと、ニ
ュートラルラインであるラインNとによりAC電力を入
力し、DC電源部2とAC装置群からなるAC負荷部4
とにAC電力を供給し、DC電源部2はAC入力部1か
ら供給されたAC電力を定電圧DC電力に変換して、D
C装置群からなるDC負荷部3と、本体機器全体のシー
ケンス制御及びプロセス制御を行なう主制御部5とに定
電圧DC電力を供給する。
れた第1のフューズF1と、フューズF1の後段でライ
ンH,ラインN間に接続された第1の酸化金属バリスタ
B1と、酸化金属バリスタB1の後段でラインH,ライ
ンN間に設けられた第1のノイズフィルタ6とにより構
成されている。
同様に配設された第2のフューズF2,第2の酸化金属
バリスタB2,第2のノイズフィルタ7と、第2のノイ
ズフィルタ7の後段に設けられAC電力を定電圧DC電
力に変換するスイッチングレギュレータ8とにより構成
されている。
る定電圧DC電力を電源とし、DC負荷部3及びAC負
荷部4にそれぞれ含まれる各装置のスイッチ又はドライ
バに指示して、各装置のシーケンス制御(オン/オフ制
御)又はプロセス制御(最適制御)を行なう。
例を示す回路図であり、左右端はそれぞれAC電力の入
力端,出力端である。同図の(A)はチョークトランス
と3個のコンデンサからなる一例を、同図の(B)はさ
らに2個の酸化金属バリスタを追加した他の例をそれぞ
れ示している。
ラインH及びラインNにそれぞれ直列に接続されたコイ
ルがコアを介して結合されたチョークトランスL1と、
チョークトランスL1の前段でラインH,ラインN間に
接続されたコンデンサC1と、チョークトランスL1の
後段でラインH,ラインN間に直列回路を形成して接続
され、その中間点がフレームグランド(以下「FG」と
いう)に落された2個のコンデンサC2,C3とによっ
て構成されている。
ノイズに対してチョークトランスL1は高いインピーダ
ンスを有しているから、ラインH,ラインN間にかかる
ノーマルモードのノイズはコンデンサC1によりバイバ
スされて消滅し、ラインH,FG間又はラインN,FG
間にかかるコモンモードのノイズはそれぞれコンデンサ
C2又はC3によりバイパスされて消滅する。
同図の(A)のコンデンサC2,C3にそれぞれ並列に
酸化金属バリスタB3,B4が接続されたものであるか
ら、ノーマルモード,コモンモードのノイズのみなら
ず、コモンモードのサージエネルギが酸化金属バリスタ
B3又はB4に吸収され、各バリスタ電圧でクリップさ
れる効果がある。
の一例を示す回路図であり、その作用はよく知られてい
るから簡単に説明する。図3に示したスイッチングレギ
ュレータ8は、前段のノイズフィルタ7を介して入力す
る商用AC電力を、ダイオードブリッジDBと平滑コン
デンサC4とからなる第1の整流平滑部11により整流
平滑して1次DC電力に変換する。
次コイルに流れるDC電流は、スイッチング素子である
トランジスタQによりPW制御部13が出力するパルス
幅変調されたパルスに応じてオン/オフ制御される。ト
ランスT1の2次コイルに誘起される降圧されたAC電
力は、整流ダイオードD2,転流ダイオードD3,チョ
ークコイルL2,平滑コンデンサC7からなる第2の整
流平滑部12により整流平滑されて電圧Eoの2次DC
電力に変換され、DC負荷部3に供給される。
T2を介して電源とし、出力電圧Eoを検出して予め設
定された定電圧値と比較し、その誤差に応じてパルス幅
変調したパルスをパルストランスT3,抵抗R2,R3
を介してトランジスタQのベースに出力することによ
り、出力電圧Eoが定電圧値になるように制御する。
1は、トランジスタQによるスイッチングノイズを抑制
するためのスナバ回路を構成する。酸化金属バリスタB
5はトランジスタQのエミッタ・コレクタ間にかかるサ
ージエネルギを吸収してトランジスタQを保護し、酸化
金属バリスタB6,B7,B8は、それぞれ1次DC電
力の−ライン及び2次DC電力の+ライン,−ラインと
FGとの間にかかるサージエネルギを吸収して、各部を
保護する。
般にDC負荷部3の電力量に比べて大きい場合が多い。
特に従来例(図4)で説明したように、本体機器が静電
潜像方式による画像形成装置であり、トナー像を定着す
るためにAC負荷部4に数百W級のヒータが含まれてい
る場合に、ヒータは定常温度に達した時に比べて室温で
は抵抗値が小さい。
温度に達する迄の相当長い間、ヒータには定格電流の数
倍にもなるラッシュ電流が流れるから、第1のフューズ
F1はそのラッシュ電流で熔断しないように、DC負荷
部3及びAC負荷部4を合せた定格電流より大きな15
A乃至17Aの電流定格を有し、応答速度の遅いフュー
ズを用いている。
ードのサージエネルギ吸収用として作用し、AC100
V入力の機器の場合にバリスタ定格電圧が300V以
上、例えば330Vで、サージエネルギに対する耐量は
最大平均パルス電力で 0.25W乃至 0.4W級のもの
が用いられている。ここでバリスタ電圧とは、通常はバ
リスタにDC1mAを通電した時の端子間電圧値として
定義されている。
は、メーカやカタログによって定義が異なるが、サージ
を繰返し印加した時の平均消費電力の許容値である最大
平均パルス電力、または2msの方形波を1回印加した
時にバリスタ電圧の変化率が±10%以内に収まる最大
エネルギ量であるエネルギ耐量、あるいは標準波形(立
上り8μs,立下り20μs)のインパルス電流を5分
間隔で2回印加した時に、バリスタ電圧の変化率が±1
0%以内に収まる最大電流値であるサージ電流耐量等が
ある。
ノイズフィルタとして作用し、ノーマルモード及びコモ
ンモードのノイズを遮断する。また、図2の(B)に示
した構成であれば、さらにコモンモードのサージエネル
ギも吸収する。
力容量にもよるが、初期の電源オン時にコンデンサC4
を充電するラッシュ電流に耐えられる程度の5A乃至8
Aの電流定格で、応答速度もフューズF1に比べて速い
フューズを用いている。
ードのサージエネルギ吸収用として作用し、例えばバリ
スタ定格電圧220Vで、サージエネルギに対する耐量
が酸化金属バリスタB1よりも小さいバリスタを用いて
いる。第2のノイズフィルタ7は、作用及び効果はノイ
ズフィルタ6と同様であるが、DC電源部2のためだけ
のノイズフィルタであるから、電流定格はより小さいも
のでよい。
のサージ電圧が先ず酸化金属バリスタB1のバリスタ電
圧330Vでクリップされ、それを超える電圧のエネル
ギ分が吸収された後、酸化金属バリスタB2に印加され
てそのバリスタ電圧220Vでクリップされ、それを超
える電圧のエネルギ分が吸収される。
を超えるものも多いが、サージ電流はそれ程ではなく極
めて瞬間的なものであるから、そのサージエネルギによ
ってフューズF1,F2が切れることはない。またこの
ような過大なサージエネルギに対しては、酸化金属バリ
スタB1,B2が並列に作用して分散吸収するから、従
来例(図4)に比べてバリスタ破壊に対する安全性が向
上する。
な外来サージエネルギが入力すると、第2の酸化金属バ
リスタである酸化金属バリスタB2が先に破壊されてシ
ョート状態になり、商用AC電力によるショート電流が
フューズF1,F2を通って流れるから、フューズF1
より電流定格が小さく応答速度の速いフューズF2が直
ちに熔断してAC電流を遮断し、DC電源部2のスイッ
チングレギュレータ8のトランジスタQ等の半導体素子
が破壊されることなく、フューズF1と共に保護され
る。
と、第1の酸化金属バリスタも破壊されてショート状態
になるが、この時は第1のフューズF1が熔断してAC
電流を遮断するから、AC負荷部4が保護されると共
に、商用ACライン及びそれに接続されている他の機器
にショート電流による停電又はAC電圧降下等の悪影響
を及ぼすことがない。
る障害は、以上述べたように酸化金属バリスタB2とフ
ューズF2、あるいは更に酸化金属バリスタB1とフュ
ーズF1に止まるから、それらの部品を交換するだけで
簡単に復旧させることが出来る。
たことにより、第1の酸化金属バリスタB1のバリスタ
電圧をもっと高く設定しても電源装置したがって本体機
器の安全性が損なわれることがないから、過大なサージ
エネルギの入力に際して確実に第2の酸化金属バリスタ
が先にショートするようにすることが出来る。
00Vラインに接続した場合を考える。この場合は、瞬
間的なサージエネルギと異なり、過大なAC電圧が印加
され続けることになる。図4に示した従来例において、
バリスタ電圧定格が220Vの酸化金属バリスタB11
を用いた場合に、酸化金属バリスタB11がショート状
態になってから、フューズF11が熔断するまでに発
煙,発火等の重大事故が発生することは既に説明した
が、DC電源部22のスイッチングレギュレータ28の
平滑コンデンサのパンクやダイオードブリッジ,トラン
ジスタ等の半導体の破壊も起り得ることである。
バリスタB1のバリスタ電圧定格が300V以上である
から、AC200Vが入力しても酸化金属バリスタB1
がショート状態になることはない。しかしながら、酸化
金属バリスタB2のバリスタ電圧定格は220Vである
から破壊されてショートし、直ちにフューズF2が熔断
してAC電流を遮断する。
は作動せず定電圧DC電力が供給されないから、主制御
部5もAC負荷部4に含まれる各AC負荷のドライバや
スイッチもオフになっている。そのため、AC入力部1
からAC負荷部4にAC200Vが供給されていても、
それによってAC負荷部4が過熱して発煙,発火等の重
大事故を招く恐れはなくなり、本体機器の安全性は極め
て高く、信頼性を増すことが出来る。
による他の利点は、AC負荷部4の各AC負荷のオン/
オフ、特に誘導性負荷のオン/オフよる内来サージエネ
ルギが発生した場合、図4に示した従来例では内来サー
ジエネルギはノイズフィルタ27により減衰はされる
が、スイッチングレギュレータ28に印加される。ま
た、ノイズフィルタ26により減衰されて商用ACライ
ンに出力される。従って通常のサージエネルギであれば
余り問題にならないが、予想しないような過大なサージ
エネルギが発生した時は不十分であった。
サージエネルギが発生しても、酸化金属バリスタB2に
よってそのバリスタ電圧定格例えば220Vでクリップ
された後、ノイズフィルタ6又は7により減衰されて商
用ACライン又はスイッチングレギュレータ8に出てゆ
くから、過大な内来サージエネルギによる悪影響も問題
にならない。
スタ電圧定格が、第1の酸化金属バリスタB1のバリス
タ電圧定格より低い場合の例について説明したが、外来
サージエネルギに関しては第2の酸化金属バリスタB2
のサージエネルギに対する耐量が、第1の酸化金属バリ
スタB1のサージエネルギに対する耐量よりも小さけれ
ば、酸化金属バリスタB2の方が先に破壊してショート
し、フューズF2が熔断することは全く同様である。
の酸化金属バリスタB1に比べて、それぞれバリスタ電
圧が低く、且サージエネルギに対する耐量が小さけれ
ば、より確実に第2の酸化金属バリスタB2が先にショ
ートして第2のフューズF2が熔断するから、上記の効
果がさらに安定的に得られる。
装置は、落雷等による過大な外来サージエネルギの入力
や、商用ACラインの誤接続による過大なAC電圧の入
力に対しても、半導体素子の破壊や機器の損傷を防止
し、本体機器の安全性,信頼性を高めることが出来る。
す回路図である。
路図である。
の一例を示す回路図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 交流電源により作動するAC負荷部と直
流電源により作動するDC負荷部とを有する機器本体に
内蔵されるスイッチングレギュレータを備えた電源装置
において、 過電流を遮断する第1のフューズと、サージ電圧を吸収
する第1の酸化金属バリスタと、ノイズを遮断する第1
のノイズフィルタとからなり、商用交流電源から入力し
たAC電力を前記AC負荷部と前記スイッチングレギュ
レータとに供給するAC入力部と、 前記第1のフューズより電流容量が小さく応答性のよい
第2のフューズと、第2の酸化金属バリスタと、第2の
ノイズフィルタと、前記スイッチングレギュレータとか
らなり、前記AC入力部から入力するAC電力を定電圧
DC電力に変換して前記DC負荷部に供給するDC電源
部とを設け、 前記第2の酸化金属バリスタは、そのバリスタ電圧が前
記第1の酸化金属バリスタのバリスタ電圧より低いバリ
スタであることを特徴とする電源装置。 - 【請求項2】 交流電源により作動するAC負荷部と直
流電源により作動するDC負荷部とを有する機器本体に
内蔵されるスイッチングレギュレータを備えた電源装置
において、 過電流を遮断する第1のフューズと、サージ電圧を吸収
する第1の酸化金属バリスタと、ノイズを遮断する第1
のノイズフィルタとからなり、商用交流電源から入力し
たAC電力を前記AC負荷部と前記スイッチングレギュ
レータとに供給するAC入力部と、 前記第1のフューズより電流容量が小さく応答性のよい
第2のフューズと、第2の酸化金属バリスタと、第2の
ノイズフィルタと、前記スイッチングレギュレータとか
らなり、前記AC入力部から入力するAC電力を定電圧
DC電力に変換して前記DC負荷部に供給するDC電源
部とを設け、 前記第2の酸化金属バリスタは、そのサージエネルギに
対する耐量が前記第1の酸化金属バリスタのサージエネ
ルギに対する耐量より小さいバリスタであることを特徴
とする電源装置。 - 【請求項3】 交流電源により作動するAC負荷部と直
流電源により作動するDC負荷部とを有する機器本体に
内蔵されるスイッチングレギュレータを備えた電源装置
において、 過電流を遮断する第1のフューズと、サージ電圧を吸収
する第1の酸化金属バリスタと、ノイズを遮断する第1
のノイズフィルタとからなり、商用交流電源から入力し
たAC電力を前記AC負荷部と前記スイッチングレギュ
レータとに供給するAC入力部と、 前記第1のフューズより電流容量が小さく応答性のよい
第2のフューズと、第2の酸化金属バリスタと、第2の
ノイズフィルタと、前記スイッチングレギュレータとか
らなり、前記AC入力部から入力するAC電力を定電圧
DC電力に変換して前記DC負荷部に供給するDC電源
部とを設け、 前記第2の酸化金属バリスタは、そのバリスタ電圧及び
サージエネルギに対する耐量がそれぞれ前記第1の酸化
金属バリスタのバリスタ電圧より低く、且サージエネル
ギに対する耐量より小さいバリスタであることを特徴と
する電源装置。
Priority Applications (1)
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