JP3252807B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP3252807B2
JP3252807B2 JP26930998A JP26930998A JP3252807B2 JP 3252807 B2 JP3252807 B2 JP 3252807B2 JP 26930998 A JP26930998 A JP 26930998A JP 26930998 A JP26930998 A JP 26930998A JP 3252807 B2 JP3252807 B2 JP 3252807B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電荷転送電極が所
定の間隔で形成された垂直電荷転送部および水平電荷転
送部を有する固体撮像装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微細加工技術の進歩に伴い、単層
の導電性電極材料を用いてこれをエッチング加工するこ
とで0.2〜0.3μmの電極間距離を有する単層電極
構造の電荷転送装置が形成可能となった。単層電極構造
の電荷転送装置では、電極間の重なり部分がないことか
ら、層間容量が小さく、また、電極間の絶縁の問題が無
いという利点がある。また、層間膜を形成するために電
極を酸化する必要がないため、電極材料として多結晶シ
リコンのほかにメタル膜やそのシリサイド膜を用いるこ
とができ、電極の低抵抗化が図れるという利点もある。
【0003】図11は、従来の固体撮像装置の垂直電荷
転送部と水平電荷転送部に相当する単層電極4相駆動と
2相駆動の電荷転送装置の平面図である。
【0004】図11において、102は電荷転送部とな
るN型半導体領域、105は垂直電荷転送部の電荷転送
電極間に形成されたN- 型半導体領域、109は光電変
換部となるN型半導体領域、110は信号読み出し部と
なるP型半導体領域、111は素子分離部となるP+
半導体領域、112a、b、c、dは垂直電荷転送部の
電荷転送電極、113a、bは水平電荷転送部の電荷転
送電極である。なお、垂直電荷転送部、水平電荷転送部
の各電荷転送電極は約0.3μmの間隙を隔てて形成さ
れている。
【0005】図12は、従来の固体撮像装置の垂直電荷
転送部と水平電荷転送部に相当する単層電極4相駆動と
2相駆動の電荷転送装置の各製造工程に於ける断面図を
示したものである。
【0006】まず、不純物濃度が1×1016cm-3程度
のP型半導体基板101内に逆導電型の不純物濃度が1
×1017cm-3程度のN型半導体領域102を形成し、
熱酸化を施すことにより約30nm程度の第1の酸化膜
103を形成する(図12(a))。
【0007】更に、写真食刻法およびエッチング法によ
り水平電荷転送部のN型半導体領域102の所望の領域
および垂直電荷転送部のN型半導体領域102の第1の
酸化膜103を除去した後、再び熱酸化を施すことによ
り約60nm程度の第2の酸化膜104を形成する。こ
のとき水平電荷転送部のN型半導体層102の所望の領
域に形成された第1の酸化膜103は約70nm程度の
膜厚となる(図12(b))。
【0008】次に、前記第1の酸化膜103および第2
の酸化膜104を介して周知の技術により0.3μmの
間隔をおいて多結晶シリコン膜から成る垂直電荷転送部
の電荷転送電極112a、b、c、dおよび水平電荷転
送部の電荷転送電極113a、bを形成する(図12
(c))。
【0009】続いて、写真食刻法を用いて前記多結晶シ
リコン膜から成る垂直電荷転送部の電荷転送電極112
a、b、c、dの各電極間、水平電荷転送部の電荷転送
電極113a、bの各電極間、および垂直電荷転送部の
電荷転送電極112dと水平電荷転送部の電荷転送電極
113a間に自己整合的にN型半導体領域102と逆導
電型の不純物(例えばボロン)をイオン注入法にて導入
することにより不純物濃度が9.0×1016cm-3程度
のN- 型半導体領域105を形成する(図12
(d))。
【0010】その後、周知の技術により層間絶縁膜11
4を介して垂直電荷転送部の電荷転送電極112a、
b、c、dおよび水平電荷転送部の電荷転送電極113
a、bを金属配線115にて接続することにより従来の
電荷転送装置が得られる(図12(e))。
【0011】一般的に、この様な固体撮像装置は、垂直
電荷転送部の各電荷転送電極2a、2b、2c、2dに
は0〜−8V程度の振幅を有し、90度ずつ位相のずれ
た駆動パルスを各電極に印加することにより、水平電荷
転送部の各電荷転送電極3a、3bには0〜5V程度の
振幅を有し、180度位相のずれた駆動パルスを各電極
に印加することにより駆動される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような固体撮像装置に於いて、垂直電荷転送部と水平
電荷転送部でそれぞれの駆動パルスの絶対値および振幅
が異なる場合があり、また、垂直電荷転送部と水平電荷
転送部でそれぞれのチャンネル幅、或いは電極間隔が異
なる場合がある。
【0013】このような場合、垂直電荷転送部と、水平
電荷転送部と、垂直電荷転送部と水平電荷転送部間とで
それぞれ電荷転送電極間に形成される電位ポテンシャル
の深さが相違するものとなる。すなわち、電荷電送電極
が間隔をおいて存在する場合、間隙部には電位ポテンシ
ャルが形成されるが、この電位ポテンシャルは間隔が開
いているほど深いものとなる(図13(a)、
(b))。また、電極間に印可される電位によっても電
位ポテンシャルの形状、深さが変化し、電位差が大きけ
れば電位変調効果により浅い電位ポテンシャルが形成さ
れることとなる((図13(c))。
【0014】一方、前述の従来例では逆導電型のイオン
を導入して電位ポテンシャルの低減を図っているが、こ
のイオン注入による電位ポテンシャルの低減も注入量が
多すぎると逆にポテンシャル障壁を生じ、注入量には最
適値が存在する。例えば、図14(a)、(b)におい
て、Ф’が最適注入量となる。なお、図14(a)は電
位差が無い場合、(b)は電位差がある場合である。
【0015】ところが前述の従来例では、全ての電荷転
送電極間に自己整合的にN型半導体領域と逆導電型の不
純物(例えばボロン)をイオン注入法にて導入すること
によりN- 型半導体領域を形成しているため、全ての電
荷転送電極間の電位ポテンシャルを均一に低減すること
が困難であった。このため、信号電荷の転送残りが生じ
る等、電荷転送効率の点でなお改善の余地を有してい
た。
【0016】本発明の目的は、垂直電荷転送部と、水平
電荷転送部と、垂直電荷転送部と水平電荷転送部間とで
それぞれの電荷転送電極間に形成される電位ポテンシャ
ルを均一に低減し、電荷転送効率の優れた固体撮像装置
及びその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明によれば、光電変換部と、前記光電変換部で発生した
電荷を垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直
電荷転送部より転送された電荷を受けこれを水平方向に
転送する水平電荷転送部とを備える固体撮像装置であっ
て、前記垂直電荷転送部に第1導電型半導体基板上に絶
縁膜を介して第1の間隔で設けられた複数の単層の垂直
電荷転送電極と、前記垂直電荷転送電極間にそれぞれ設
けられた複数の第1の第1導電型不純物領域と、前記水
平電荷転送部に前記第1導電型半導体基板上に絶縁膜を
介して第2の間隔で設けられた複数の単層の水平電荷転
送電極と、前記水平電荷転送電極間にそれぞれ設けられ
た複数の第2の第1導電型不純物領域と、前記垂直電荷
転送電極及び前記水平電荷転送電極間に設けられた第3
の第1導電型不純物領域とを備え、前記第3の第1導電
型不純物領域の不純物濃度は、前記第1の第1導電型不
純物領域および前記第2の第1導電型不純物領域のいず
れかと異なり、かつ、前記第1の第1導電型不純物領域
の不純物濃度は、前記第2の第1導電型不純物領域より
高濃度であることを特徴とする固体撮像装置が提供され
る。
【0018】
【0019】また、前記第2の間隔が、前記第1の間隔
より広いことが好ましい。
【0020】
【0021】さらに、本発明によれば、光電変換部と、
前記光電変換部で発生した電荷を垂直方向に転送する垂
直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部より転送された電
荷を受けこれを水平方向に転送する水平電荷転送部とを
備える固体撮像装置において、前記垂直電荷転送部は、
絶縁膜を介して第1導電型半導体基板内に形成された第
2導電型不純物層上に第1の間隔で設けられた複数の単
層の垂直電荷転送電極と、前記垂直電荷転送電極間にそ
れぞれ設けられた複数の第1の第2導電型不純物領域
と、前記水平電荷転送部は、絶縁膜を介して前記第1導
電型半導体基板内に形成された第2導電型不純物層上に
第2の間隔で設けられた複数の単層の水平電荷転送電極
と、前記水平電荷転送電極間にそれぞれ設けられた複数
の第2の第2導電型不純物領域と、前記垂直電荷転送電
極及び前記水平電荷転送電極間に設けられた第3の第2
導電型不純物領域とを備え、前記第3の第2導電型不純
物領域は、前記第1の第2導電型不純物領域および前記
第2の第2導電型不純物領域と異なり、かつ、前記第1
の第2導電型不純物領域の不純物濃度は、前記第2の第
2導電型不純物領域より高濃度であることを特徴とする
固体撮像装置が提供される。
【0022】また、前記第3の第2導電型不純物領域の
不純物濃度は、前記第1の第2導電型不純物領域と同一
濃度であることが好ましい。また、前記第1の第2導電
型不純物領域の不純物濃度は、前記第2導電型半導体基
板と同一濃度であることが好ましい。また、前記第1の
第2導電型不純物領域の不純物濃度は、前記第3の第2
導電型不純物領域および第2導電型半導体基板と同一濃
度であることが好ましい。また、前記第2の間隔が、前
記第1の間隔より広いことが好ましい。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】以下、実施例をもって本発明の実
施の形態を説明する。
【0029】本発明の一実施例による固体撮像装置を示
す図1を参照すれば、本実施例による固体撮像装置は光
電変換部10と、垂直電荷転送部20と、水平電荷転送
部30とからなる。垂直電荷転送部20及び水平電荷転
送部30は単層電極構造を有する。垂直電荷転送部20
は4相クロックからなる駆動パルスによって駆動され
て、光電変換部10で発生した電荷を水平電荷転送部3
0へ転送する。水平電荷転送部30は2相クロックから
なる駆動パルスによって駆動されて、垂直電荷転送部2
0より転送される電荷を図示しない出力端へ転送する。
【0030】図1において、102は電荷転送部となる
N型半導体領域、106は垂直電荷転送部と水平電荷転
送部の電荷転送電極間に形成された第1のN- 型半導体
領域、107は垂直電荷転送部の電荷転送電極間に形成
された第2のN- 型半導体領域、108は水平電荷転送
部の電荷転送電極間に形成された第3のN- 型半導体領
域、109は光電変換部となるN型半導体領域、110
は信号読み出し部となるP型半導体領域、111は素子
分離部となるP+ 型半導体領域、112a、b、c、d
は垂直電荷転送部の電荷転送電極、113a、bは水平
電荷転送部の電荷転送電極である。
【0031】垂直電荷転送部の電荷転送電極112a、
b、c、dにはそれぞれ異なる位相の駆動パルスが印加
され、水平電荷転送部の電荷転送電極113a、bには
それぞれ異なる位相の駆動パルスが印加される。なお、
垂直電荷転送部、水平電荷転送部の各電荷転送電極は約
0.3μmの間隙を隔て形成されている。
【0032】次に、図2を用いて、図1に示す固体撮像
装置の製造工程を、垂直電荷転送部のI−I’断面と、
水平電荷転送部のII−II’断面を用いて説明する。
【0033】まず、不純物濃度が1.0×1016cm-3
程度のP型半導体基板101内に逆導電型の不純物濃度
が1.0×1017cm-3程度のN型半導体領域102を
形成する。その後、熱酸化を施すことにより約30nm
程度の第1の酸化膜103を形成する(図2(a))。
【0034】次に、写真食刻法およびエッチング法によ
り、水平電荷転送部20に形成された第1の酸化膜10
3及び垂直電荷転送部30に形成された第1の酸化膜1
03の一部を除去する。その後、再び熱酸化を施すこと
により約60nm程度の第2の酸化膜104を形成す
る。この時、水平電荷転送部30に残存している第1の
酸化膜103はさらに成長し、約70nm程度の膜厚と
なる。
【0035】これにより、垂直電荷転送部20の全面
は、厚さ約60nmの第2の酸化膜104に覆われるこ
ととなり、水平電荷転送部30のうち、上記エッチング
により第1の酸化膜103が除去された部分においては
厚さ約60nmの第2の酸化膜104に覆われ、第1の
酸化膜103が除去されなかった部分においては厚さ約
70nmに成長した第1の酸化膜103に覆われること
なる。
【0036】次に、前記第1の酸化膜103および第2
の酸化膜104上に多結晶シリコン膜を形成し、これを
パターニングすることにより、垂直電荷転送部20には
電荷転送電極112を形成し、水平電荷転送部30には
電荷転送電極113を形成する。これら各電荷転送電極
112間の間隔及び各電荷転送電極113間の間隔は約
0.3μmである。また、I−I’断面に示されるよう
に、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極112と水
平電荷転送部30の電荷転送電極113との間隔も約
0.3μmである(図2(b))。
【0037】続いて、全面にマスク材を形成し、写真食
刻法を用いて、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極
112と水平電荷転送部30の電荷転送電極113との
間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材116a
とする。その後、マスク材116aをマスクとしてN型
半導体領域102と逆導電型の不純物(例えばボロン)
をイオン注入法にて導入する。これにより、不純物濃度
が9.7×1016cm-3程度の第1のN- 型半導体領域
106が形成される(図2(c))。
【0038】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、垂直電荷転送部20の各電荷転送電
極112間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116bとする。その後、マスク材116bをマスクと
してN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例えば
ボロン)をイオン注入法にて導入する。これにより、不
純物濃度が9.5×1016cm-3程度の第2のN−型半
導体領域107が形成される(図2(d))。
【0039】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、水平電荷転送部30の各電荷転送電
極113間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116cとする。その後、マスク材116cをマスクと
してN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例えば
ボロン)をイオン注入法にて導入する。これにより、不
純物濃度が9.0×1016cm-3程度の第3のN−型半
導体領域108が形成される(図2(e))。
【0040】その後、周知の技術により層間絶縁膜11
4を形成し(図2(f))、これを介して垂直電荷転送
部の電荷転送電極112a、b、c、dおよび水平電荷
転送部の電荷転送電極113a、bを金属配線115に
て接続することにより本発明の電荷転送装置が完成する
(図2(g))。
【0041】一般的に、この様な固体撮像装置の駆動時
においては、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極11
2a、b、c、dには、0〜−8V程度の振幅を有する
90度ずつ位相のずれた駆動パルスがそれぞれ印加さ
れ、水平電荷転送部30の各電荷転送電極113a、b
には、0〜5V程度の振幅を有する180度位相のずれ
た駆動パルスがそれぞれ印加される。
【0042】この様に、垂直電荷転送部20の電荷転送
電極112に印加される駆動パルスと、水平電荷転送部
30の電荷転送電極113に印加される駆動パルスは、
その振幅も電位も異なっている。さらに、垂直電荷転送
部20と水平電荷転送部30とはチャンネル幅が異なっ
ており、チャンネル幅が狭いほどナローチャンネル効果
が顕著となる。このため、垂直電荷転送部20の各電荷
転送電極112間に形成される電位ポテンシャルと、水
平電荷転送部30の各電荷転送電極113間に形成され
る電位ポテンシャルは、互いに異なった深さとなってい
る。さらに、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極1
12と水平電荷転送部30の電荷転送電極113との間
に形成される電位ポテンシャルの深さも、上記電位ポテ
ンシャルとは異なっている。
【0043】しかし、本実施例の固体撮像装置によれ
ば、垂直電荷転送部20と水平電荷転送部30の接続領
域となる電荷転送電極間には、不純物濃度が9.7×1
16cm-3程度の第1のN- 型半導体領域が形成され、
垂直電荷転送部20の各電荷転送電極112間には不純
物濃度が9.5×1016cm-3程度の第2のN- 型半導
体領城が形成され、水平電荷転送部30の各電荷転送電
極113間には不純物濃度が9.0×1016cm-3程度
の第3のN- 型半導体領域が形成されている。このた
め、上述のように、垂直電荷転送部20と水平電荷転送
部30のチャンネル幅、及びこれら電荷転送電極に印加
される駆動パルスの振幅、電位が異なる場合において
も、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極112間、水
平電荷転送部30の電荷転送電極113間、および垂直
電荷転送部20と水平電荷転送部30の接続領域の全て
において、電荷転送の障害とならないような均一な電位
ポテンシャルが形成される。これにより電荷転送効率が
向上する。
【0044】次に、図3を用いて、図1に示す固体撮像
装置の他の製造工程を、垂直電荷転送部のI−I’断面
と、水平電荷転送部のII−II’断面を用いて説明す
る電荷転送電極112及び113を形成する工程(図3
(a)及び(b))までは、図2(a)及び(b)に示
した工程と同一であるので、その説明は省略する。
【0045】図3(a)及び(b)に示す工程により電
荷転送電極112及び113を形成した後、マスク材を
形成することなく、N型半導体領域102と逆導電型の
不純物(例えばボロン)をイオン注入法にて導入する。
これにより、各電荷転送電極112及び113間には、
不純物濃度が9.7×1016cm-3程度の第1のN-
半導体領域106が形成される(図3(c))。
【0046】次に、全面にマスク材を形成し、写真食刻
法を用いて、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極11
2間に対応する部分及び水平電荷転送部30の各電荷転
送電極113間に対応する部分を選択的に除去し、マス
ク材116aとする。その後、マスク材116aをマス
クとしてN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例
えばボロン)をイオン注入法にて導入する。これによ
り、不純物濃度が9.5×1016cm-3程度の第2のN
- 型半導体領域107が形成される(図3(d))。
【0047】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、水平電荷転送部30の各電荷転送電
極113間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116bとする。その後、マスク材116bをマスクと
してN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例えば
ボロン)をイオン注入法にて導入する。これにより、不
純物濃度が9.0×1016cm-3程度の第3のN- 型半
導体領域108が形成される(図3(e))。
【0048】その後、周知の技術により層間絶縁膜11
4を形成し(図3(f))、これを介して垂直電荷転送
部の電荷転送電極112a、b、c、dおよび水平電荷
転送部の電荷転送電極113a、bを金属配線115に
て接続することにより本発明の電荷転送装置が完成する
(図3(g))。
【0049】このように、導入すべき不純物濃度が小さ
い領域から順次イオン注入をを行うことにより、写真食
刻法による工程が1回削減される。
【0050】次に、図4を用いて、図1に示す固体撮像
装置のさらに他の製造工程を、垂直電荷転送部のI−
I’断面と、水平電荷転送部のII−II’断面を用い
て説明する。
【0051】電荷転送電極112及び113を形成する
工程(図4(a)及び(b))までは、図2(a)及び
(b)に示した工程と同一であるので、その説明は省略
する。
【0052】図4(a)及び(b)に示す工程により電
荷転送電極112及び113を形成した後、全面にマス
ク材を形成し、写真食刻法を用いて、垂直電荷転送部2
0の各電荷転送電極112間に対応する部分及び垂直電
荷転送部20の最終電荷転送電極と水平電荷転送部30
の電荷転送電極112との間に対応する部分を選択的に
除去し、マスク材116aとする。その後、マスク材1
16aをマスクとしてN型半導体領域102と逆導電型
の不純物(例えばボロン)をイオン注入法にて導入す
る。これにより、不純物濃度が9.7×1016cm-3
度の第1のN- 型半導体領域106が形成される(図4
(c))。
【0053】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、水平電荷転送部30の各電荷転送電
極113間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116bとする。その後、マスク材116bをマスクと
してN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例えば
ボロン)をイオン注入法にて導入する。これにより、不
純物濃度が9.0×1016cm-3程度の第2のN- 型半
導体領域108が形成される(図4(d))。
【0054】その後、周知の技術により層間絶縁膜11
4を形成し(図4(e))、これを介して垂直電荷転送
部の電荷転送電極112a、b、c、dおよび水平電荷
転送部の電荷転送電極113a、bを金属配線115に
て接続することにより本発明の電荷転送装置が完成する
(図4(f))。
【0055】このように、垂直電荷転送部20の各電荷
転送電極112間の不純物濃度と、垂直電荷転送部20
の最終電荷転送電極と水平電荷転送部30の電荷転送電
極112との間の不純物濃度が同一であっても、実用上
問題がない場合は、これらを共通のイオン注入工程によ
り同時に形成することにより、工程を簡素化することが
出来る。すなわち、この方法によれば、各領域106及
び108を形成するためのイオン注入は、図2に示した
方法と同様それぞれ1回であるため、各イオン注入工程
における条件設定が図2に示した方法と同様、容易であ
るとともに、イオン注入のための写真食刻工程が図3に
示した方法と同様、図2に示した方法と比べて1回削減
される。
【0056】次に、図5を用いて、図1に示す固体撮像
装置のさらに他の製造工程を、垂直電荷転送部のI−
I’断面と、水平電荷転送部のII−II’断面を用い
て説明する。
【0057】電荷転送電極112及び113を形成する
工程(図5(a)及び(b))までは、図2(a)及び
(b)に示した工程と同一であるので、その説明は省略
する。
【0058】図5(a)及び(b)に示す工程により電
荷転送電極112及び113を形成した後、全面にマス
ク材を形成し、写真食刻法を用いて、垂直電荷転送部2
0の各電荷転送電極112間に対応する部分を選択的に
除去し、マスク材116aとする。その後、マスク材1
16aをマスクとしてN型半導体領域102と逆導電型
の不純物(例えばボロン)をイオン注入法にて導入す
る。これにより、不純物濃度が9.5×1016cm-3
度の第1のN- 型半導体領域106が形成される(図5
(c))。
【0059】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、水平電荷転送部30の各電荷転送電
極113間に対応する部分及び垂直電荷転送部20の最
終電荷転送電極と水平電荷転送部30の電荷転送電極1
12との間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116bとする。その後、マスク材116bをマスクと
してN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例えば
ボロン)をイオン注入法にて導入する。これにより、不
純物濃度が9.0×1016cm-3程度の第2のN- 型半
導体領域108が形成される(図5(d))。
【0060】その後、周知の技術により層間絶縁膜11
4を形成し(図5(e))、これを介して垂直電荷転送
部の電荷転送電極112a、b、c、dおよび水平電荷
転送部の電荷転送電極113a、bを金属配線115に
て接続することにより本発明の電荷転送装置が完成する
(図5(f))。
【0061】このように、水平電荷転送部30の各電荷
転送電極113間の不純物濃度と、垂直電荷転送部20
の最終電荷転送電極と水平電荷転送部30の電荷転送電
極112との間の不純物濃度が同一であっても、実用上
問題がない場合は、これらを共通のイオン注入工程によ
り同時に形成することにより、工程を簡素化することが
出来る。すなわち、この方法によれば、各領域106及
び108を形成するためのイオン注入は、図2に示した
方法と同様それぞれ1回であるため、各イオン注入工程
における条件設定が図2に示した方法と同様、容易であ
るとともに、イオン注入のための写真食刻工程が図3及
び図4に示した方法と同様、図2に示した方法と比べて
1回削減される。
【0062】また、図示しないが、特に垂直電荷転送部
20の各電荷転送電極112間の間隔がより狭い場合な
どは、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極112間へ
のイオン注入工程を省略することも可能である。この場
合は、例えば、図2に示した工程のうち、図2(d)の
工程を省略すればよい。若しくは、図3に示した工程の
うち、図3(d)の工程を省略するとともに図3(c)
の工程において垂直電荷転送部20をマスク材116で
覆えばよい。これによれば、イオン注入のための写真食
刻工程が図2に示した方法と比べて1回削減される。
【0063】さらに、垂直電荷転送部20の各電荷転送
電極112間へのイオン注入工程を省略する場合におい
て、図5において説明したように、水平電荷転送部30
の各電荷転送電極113間の不純物濃度と、垂直電荷転
送部20の最終電荷転送電極と水平電荷転送部30の電
荷転送電極112との間の不純物濃度が同一であっても
実用上問題がない場合は、その製造工程は一層簡易とな
る。すなわち、図5に示した工程のうち、図5(c)の
工程を省略すればよい。これによれば、イオン注入工程
は図5(d)の1回だけですむ。
【0064】さらに、垂直電荷転送部20の各電荷転送
電極112間へのイオン注入工程を省略するだけでな
く、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極と水平電荷
転送部30の電荷転送電極112との間へのイオン注入
工程をも省略し、水平電荷転送部30の各電荷転送電極
113間へのみイオン注入することも可能である。この
場合は、図4に示した工程のうち、図4(c)の工程を
省略すればよい。これによれば、イオン注入工程は図4
(d)の1回だけですむ。
【0065】次に、本発明の他の実施例による固体撮像
装置について説明する。図6を参照すれば、本実施例に
よる固体撮像装置は光電変換部10と、垂直電荷転送部
20と、水平電荷転送部30とからなる。垂直電荷転送
部20及び水平電荷転送部30は単層電極構造を有す
る。垂直電荷転送部20は4相クロックからなる駆動パ
ルスによって駆動されて、光電変換部10で発生した電
荷を水平電荷転送部30へ転送する。水平電荷転送部3
0は2相クロックからなる駆動パルスによって駆動され
て、垂直電荷転送部20より転送される電荷を図示しな
い出力端へ転送する。
【0066】図6に示す固体撮像装置が図1に示す固体
撮像装置と異なる点は、垂直電荷転送部20の各電荷転
送電極112間の間隔と、水平電荷転送部30の各電荷
転送電極113間の間隔とが異なっている点である。す
なわち、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極112間
の間隔は約0.3μmであり、水平電荷転送部30の各
電荷転送電極113間の間隔は約0.5μmである。
尚、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極112と水
平電荷転送部30の電荷転送電極113との間隔は約
0.3μmである。
【0067】この様に、水平電荷転送部30の各電荷転
送電極113間の間隔を、垂直電荷転送部20の各電荷
転送電極112間の間隔よりも広く設定することによ
り、水平電荷転送部30の各電荷転送電極113間の容
量を小さくし、これにより、駆動周波数の高い水平電荷
転送部が消費する電力を低減している。
【0068】次に、図7を用いて、図6に示す固体撮像
装置の製造工程を、垂直電荷転送部のI−I’断面と、
水平電荷転送部のII−II’断面を用いて説明する。
【0069】まず、不純物濃度が1.0×1016cm-3
程度のP型半導体基板101内に逆導電型の不純物濃度
が1.0×1017cm-3程度のN型半導体領域102を
形成する。その後、熱酸化を施すことにより約30nm
程度の第1の酸化膜103を形成する(図7(a))。
【0070】次に、写真食刻法およびエッチング法によ
り、水平電荷転送部20に形成された第1の酸化膜10
3及び垂直電荷転送部30に形成された第1の酸化膜1
03の一部を除去する。その後、再び熱酸化を施すこと
により約60nm程度の第2の酸化膜104を形成す
る。この時、水平電荷転送部30に残存している第1の
酸化膜103はさらに成長し、約70nm程度の膜厚と
なる。
【0071】これにより、垂直電荷転送部20の全面
は、厚さ約60nmの第2の酸化膜104に覆われるこ
ととなり、水平電荷転送部30のうち、上記エッチング
により第1の酸化膜103が除去された部分においては
厚さ約60nmの第2の酸化膜104に覆われ、第1の
酸化膜103が除去されなかった部分においては厚さ約
70nmに成長した第1の酸化膜103に覆われること
なる。
【0072】次に、前記第1の酸化膜103および第2
の酸化膜104上に多結晶シリコン膜を形成し、これを
パターニングすることにより、垂直電荷転送部20には
電荷転送電極112を形成し、水平電荷転送部30には
電荷転送電極113を形成する。垂直電荷転送部20の
各電荷転送電極112間の間隔は約0.3μmであり、
水平電荷転送部30の各電荷転送電極113間の間隔は
約0.5μmである。また、I−I’断面に示されるよ
うに、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極112と
水平電荷転送部30の電荷転送電極113との間隔は約
0.3μmである(図7(b))。
【0073】続いて、全面にマスク材を形成し、写真食
刻法を用いて、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極
112と水平電荷転送部30の電荷転送電極113との
間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材116a
とする。その後、マスク材116aをマスクとしてN型
半導体領域102と逆導電型の不純物(例えばボロン)
をイオン注入法にて導入する。これにより、不純物濃度
が9.7×1016cm-3程度の第1のN- 型半導体領域
106が形成される(図7(c))。
【0074】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、垂直電荷転送部20の各電荷転送電
極112間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116bとする。その後、マスク材116bをマスクと
してN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例えば
ボロン)をイオン注入法にて導入する。これにより、不
純物濃度が9.5×1016cm-3程度の第2のN- 型半
導体領域107が形成される(図7(d))。
【0075】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、水平電荷転送部30の各電荷転送電
極113間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116cとする。その後、マスク材116cをマスクと
してN型半導体領域102と逆導電型の不純物(例えば
ボロン)をイオン注入法にて導入する。これにより、不
純物濃度が8.0×1016cm-3程度の第3のN- 型半
導体領域108が形成される(図7(e))。
【0076】その後、周知の技術により層間絶縁膜11
4を形成し(図7(f))、これを介して垂直電荷転送
部の電荷転送電極112a、b、c、dおよび水平電荷
転送部の電荷転送電極113a、bを金属配線115に
て接続することにより本発明の電荷転送装置が完成する
(図7(g))。
【0077】このように、本実施例の固体撮像装置によ
れば、垂直電荷転送部20と水平電荷転送部30の接続
領域となる電荷転送電極間には、不純物濃度が9.7×
1016cm-3程度の第1のN- 型半導体領域106が形
成され、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極112間
には不純物濃度が9.5×1016cm-3程度の第2のN
- 型半導体領城107が形成され、水平電荷転送部30
の各電荷転送電極113間には不純物濃度が8.0×1
16cm-3程度の第3のN- 型半導体領域108が形成
されている。
【0078】つまり、本実施例では、駆動周波数の高い
水平電荷転送部における消費電力低減のために、水平電
荷転送部30の各電荷転送電極113間の間隔を、垂直
電荷転送部20の各電荷転送電極112間の間隔よりも
広く設定しているため、水平電荷転送部30の各電荷転
送電極113間の不純物濃度を一層低く設定することに
より、各領域において均一な電位ポテンシャルが形成さ
れる。これにより電荷転送効率が向上する。
【0079】尚、本実施例による固体撮像装置において
も、図3乃至図5に示した方法を用いて各領域の不純物
濃度を設定しても良い。
【0080】次に、本発明のさらに他の実施例による固
体撮像装置について図8を用いて説明する。
【0081】図7に示す、本実施例による固体撮像装置
は、不純物濃度が1.0×1016cm-3程度のN型半導
体基板201内に形成された逆導電型の不純物濃度が
1.0×1016cm-3程度のP型ウエル層202を形成
を有し、このP型ウエル層202内に逆導電型のN型半
導体領域102を形成し、またP型ウエル層202上に
電荷転送電極112及び113を形成するものである。
その製造方法は、図8(a)〜図8(g)に示すよう
に、N型半導体基板201内にP型ウエル層202を形
成する工程を除いて図2又は図7に示した方法と同様で
ある。また、図3乃至図5に示した方法を用いても良い
ことはいうまでもない。
【0082】このように、本発明は、ウェルを用いた固
体撮像装置にも適用可能である。
【0083】上述した各実施例は、本発明を埋め込み型
の電荷転送装置に適用したものであるが、本発明は、表
面型の電荷転送装置に対しても、同様に適用できる。
【0084】図9は、本発明を表面型の電荷転送装置に
適用した実施例を説明する図である。本実施例において
も、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極112間の間
隔と、水平電荷転送部30の各電荷転送電極113間の
間隔とが異なっている。すなわち、垂直電荷転送部20
の各電荷転送電極112間の間隔は約0.3μmであ
り、水平電荷転送部30の各電荷転送電極113間の間
隔は約0.5μmである。尚、垂直電荷転送部20の最
終電荷転送電極112と水平電荷転送部30の電荷転送
電極113との間隔は約0.3μmである。この様に、
水平電荷転送部30の各電荷転送電極113間の間隔
を、垂直電荷転送部20の各電荷転送電極112間の間
隔よりも広く設定することにより、駆動周波数の高い水
平電荷転送部が消費する電力を低減している。
【0085】次に、図10を用いて、図9に示す固体撮
像装置の製造工程を、垂直電荷転送部のI−I’断面
と、水平電荷転送部のII−II’断面を用いて説明す
る。
【0086】まず、不純物濃度が1.0×1016cm-3
程度のP型半導体基板101を熱酸化することにより約
30nm程度の第1の酸化膜103を形成する(図10
(a))。
【0087】次に、写真食刻法およびエッチング法によ
り、水平電荷転送部20に形成された第1の酸化膜10
3及び垂直電荷転送部30に形成された第1の酸化膜1
03の一部を除去する。その後、再び熱酸化を施すこと
により約60nm程度の第2の酸化膜104を形成す
る。この時、水平電荷転送部30に残存している第1の
酸化膜103はさらに成長し、約70nm程度の膜厚と
なる。
【0088】これにより、垂直電荷転送部20の全面
は、厚さ約60nmの第2の酸化膜104に覆われるこ
ととなり、水平電荷転送部30のうち、上記エッチング
により第1の酸化膜103が除去された部分においては
厚さ約60nmの第2の酸化膜104に覆われ、第1の
酸化膜103が除去されなかった部分においては厚さ約
70nmに成長した第1の酸化膜103に覆われること
なる。
【0089】次に、前記第1の酸化膜103および第2
の酸化膜104上に多結晶シリコン膜を形成し、これを
パターニングすることにより、垂直電荷転送部20には
電荷転送電極112を形成し、水平電荷転送部30には
電荷転送電極113を形成する。垂直電荷転送部20の
各電荷転送電極112間の間隔は約0.3μmであり、
水平電荷転送部30の各電荷転送電極113間の間隔は
約0.5μmである。また、I−I’断面に示されるよ
うに、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極112と
水平電荷転送部30の電荷転送電極113との間隔は約
0.3μmである(図10(b))。
【0090】続いて、全面にマスク材を形成し、写真食
刻法を用いて、垂直電荷転送部20の最終電荷転送電極
112と水平電荷転送部30の電荷転送電極113との
間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材116a
とする。その後、マスク材116aをマスクとしてP型
半導体領域101と逆導電型の不純物(例えばリン)を
イオン注入法にて導入する(図10(c))。
【0091】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、垂直電荷転送部20の各電荷転送電
極112間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116bとする。その後、マスク材116bをマスクと
してP型半導体領域101と逆導電型の不純物(例えば
リン)をイオン注入法にて導入する(図10(d))。
【0092】更に、再度、全面にマスク材を形成し、写
真食刻法を用いて、水平電荷転送部30の各電荷転送電
極113間に対応する部分を選択的に除去し、マスク材
116cとする。その後、マスク材116cをマスクと
してP型半導体領域101と逆導電型の不純物(例えば
リン)をイオン注入法にて導入する(図10(e))。
【0093】その後、周知の技術により層間絶縁膜11
4を形成し(図10(f))、これを介して垂直電荷転
送部の電荷転送電極112a、b、c、dおよび水平電
荷転送部の電荷転送電極113a、bを金属配線115
にて接続することにより本発明の電荷転送装置が完成す
る(図10(g))。
【0094】この様に、本実施例による固体撮像装置
も、上記各実施例によるの固体撮像装置と同様に、垂直
電荷転送部20の電荷転送電極112間、水平電荷転送
部30の電荷転送電極113間、および垂直電荷転送部
20と水平電荷転送部30の接続領域のそれぞれに、均
一な電位ポテンシャルを形成することができ、これによ
り電荷転送効率を向上させることができる。
【0095】尚、本発明は、上述のような単層電極4相
駆動の垂直電荷転送部と単層電極2相駆動の水平電荷転
送部からなるインターライン型固体撮像装置に限定され
ず、例えば、3相駆動であっても良いし、またフレーム
転送型固体撮像装置であっても良い。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
装置は、垂直電荷転送部と水平電荷転送部との間の接続
領域、垂直電荷転送部の各電荷転送電極間、水平電荷転
送部の各電荷転送電極間のそれぞれに不純物濃度の異な
る半導体領域を設けているため、各電極間に電荷転送の
障害とならないような均一な電位ポテンシャルが形成さ
れるようにすることができ、これにより電荷転送効率を
向上させることができる。
【0097】また、これらの半導体領域の内、任意の2
つの半導体領域の不純物濃度を等しくすれば、製造工程
を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の固体撮像装置の平面
図である。
【図2】 本発明の第1の実施例の固体撮像装置の製造
方法を示す主要工程の断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施例の固体撮像装置の他の
製造方法を示す主要工程の断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施例の固体撮像装置のさら
に他の製造方法を示す主要工程の断面図である。
【図5】 本発明の第1の実施例の固体撮像装置のさら
に他の製造方法を示す主要工程の断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施例の固体撮像装置の平面
図である。
【図7】 本発明の第2の実施例の固体撮像装置の製造
方法を示す主要工程の断面図である。
【図8】 本発明の第3の実施例の固体撮像装置の製造
方法を示す主要工程の断面図である。
【図9】 本発明の第4の実施例の固体撮像装置の平面
図である。
【図10】 本発明の第4の実施例の固体撮像装置の製
造方法を示す主要工程の断面図である。
【図11】 従来の固体撮像装置の平面図である。
【図12】 従来の固体撮像装置の製造方法を示す主要
工程の断面図である。
【図13】 電極間に形成される電位ポテンシャルの形
状を示す図である。
【図14】 電極間に形成される電位ポテンシャルの形
状がイオン注入量によって異なることを説明するための
図である。
【符号の説明】
10 光電変換部 20 垂直電荷転送部 30 水平電荷転送部 101 P型半導体基板 102 電荷転送部のN型半導体領域 103 第1の絶縁膜 104 第2の絶縁膜 105 N- 型半導体領域 106 第1のN- 型半導体領域 107 第2のN- 型半導体領域 108 第3のN- 型半導体領域 109 光電変換部のN型半導体領域 110 P型半導体領域 111 P+ 型半導体領域 112 垂直電荷転送部の電荷転送電極 113 水平電荷転送部の電荷転送電極 114 層間絶縁膜 115 金属配線 116 フォトレジスト 201 N-型半導体基板 202 P型ウエル層 306 第1のP- 型半導体領域 307 第2のP- 型半導体領域 308 第3のP- 型半導体領域 1201 電極 1202 ポテンシャル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/762 H01L 21/339 H01L 27/148 H04N 5/335

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換部と、前記光電変換部で発生し
    た電荷を垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂
    直電荷転送部より転送された電荷を受けこれを水平方向
    に転送する水平電荷転送部とを備える固体撮像装置であ
    って、前記垂直電荷転送部に第1導電型半導体基板上に
    絶縁膜を介して第1の間隔で設けられた複数の単層の垂
    直電荷転送電極と、前記垂直電荷転送電極間にそれぞれ
    設けられた複数の第1の第1導電型不純物領域と、前記
    水平電荷転送部に前記第1導電型半導体基板上に絶縁膜
    を介して第2の間隔で設けられた複数の単層の水平電荷
    転送電極と、前記水平電荷転送電極間にそれぞれ設けら
    れた複数の第2の第1導電型不純物領域と、前記垂直電
    荷転送電極及び前記水平電荷転送電極間に設けられた第
    3の第1導電型不純物領域とを備え、前記第3の第1導
    電型不純物領域の不純物濃度は、前記第1の第1導電型
    不純物領域および前記第2の第1導電型不純物領域のい
    ずれかと異なり、かつ、前記第1の第1導電型不純物領
    域の不純物濃度は、前記第2の第1導電型不純物領域よ
    り高濃度であることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の間隔が、前記第1の間隔より
    広いことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 光電変換部と、前記光電変換部で発生し
    た電荷を垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂
    直電荷転送部より転送された電荷を受けこれを水平方向
    に転送する水平電荷転送部とを備える固体撮像装置にお
    いて、前記垂直電荷転送部は、絶縁膜を介して第1導電
    型半導体基板内に形成された第2導電型不純物層上に第
    1の間隔で設けられた複数の単層の垂直電荷転送電極
    と、前記垂直電荷転送電極間にそれぞれ設けられた複数
    の第1の第2導電型不純物領域と、前記水平電荷転送部
    は、絶縁膜を介して前記第1導電型半導体基板内に形成
    された第2導電型不純物層上に第2の間隔で設けられた
    複数の単層の水平電荷転送電極と、前記水平電荷転送電
    極間にそれぞれ設けられた複数の第2の第2導電型不純
    物領域と、前記垂直電荷転送電極及び前記水平電荷転送
    電極間に設けられた第3の第2導電型不純物領域とを備
    え、前記第3の第2導電型不純物領域は、前記第1の第
    2導電型不純物領域および前記第2の第2導電型不純物
    領域のいずれかと 異なり、かつ、前記第1の第2導電型
    不純物領域の不純物濃度は、前記第2の第2導電型不純
    物領域より高濃度であることを特徴とする固体撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第3の第2導電型不純物領域の不純
    物濃度は、前記第1の第2導電型不純物領域と同一濃度
    であることを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の第2導電型不純物領域の不純
    物濃度は、前記第2導電型半導体基板と同一濃度である
    ことを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の第2導電型不純物領域の不純
    物濃度は、前記第3の第2導電型不純物領域および第2
    導電型半導体基板と同一濃度であることを特徴とする請
    求項記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】前記第2の間隔が、前記第1の間隔より広
    いことを特徴とする請求項3まはた4記載の固体撮像装
    置。
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