JP3252380B2 - 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物および該樹脂組成物からなる時計バンド - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物および該樹脂組成物からなる時計バンド

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JP3252380B2 JP23903092A JP23903092A JP3252380B2 JP 3252380 B2 JP3252380 B2 JP 3252380B2 JP 23903092 A JP23903092 A JP 23903092A JP 23903092 A JP23903092 A JP 23903092A JP 3252380 B2 JP3252380 B2 JP 3252380B2
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    • C08G18/664Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性ポリウレタン
樹脂組成物に関する。更に詳しくは、高分子ジオール成
分として1,6−ヘキサンジオールとジカルボン酸およ
び3−メチル−1,5−ペンタンジオールとジカルボン
酸とからのポリエステルを併用する熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より熱可塑性ポリウレタンは、高弾
性、耐摩耗性、耐油性に優れる等多くの長所を有するた
めゴムやプラスチックスの代替材料として注目されてお
り、通常のプラスチックス成形加工法が適用できる成形
材料として広範な用途で多量に使用されている。熱可塑
性ポリウレタンは、ポリエステルジオール、ポリエーテ
ルジオール、ポリカーボネートジオール等の高分子ジオ
ール、低分子ジオールおよび有機ジイソシアネートを重
合反応して得られることが知られており、一般物性およ
び耐熱性の点からポリエステルジオール系の熱可塑性ポ
リウレタンが好ましく用いられている。しかしながら、
従来の熱可塑性ポリウレタンには、溶融流動特性の温度
依存性が大きく粘着性が強いため他の汎用熱可塑性樹脂
と比較して金型内での流れ性が悪く、離型性が劣るため
成形加工が困難であり成形不良率も多くなる問題があっ
た。また、流動性を向上させるために高温で成形すると
この時の成形温度は、熱可塑性ポリウレタンの分解温度
に接近するため熱劣化が生じ成形品の著しい物性低下を
起こすことが問題となる。熱可塑性ポリウレタンの粘着
性、離型性、生産性を向上させるために滑剤を添加する
方法もあるが、滑剤は熱可塑性ポリウレタンとの相溶性
に欠ける成分であるため成形品の表面に吹きでてくる現
象(ブリード)があり外観を損なう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶融流動特
性および離型性に優れ、ブリードの改良された熱可塑性
ポリウレタン樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意研究検討を重ねた結果、熱可塑性ポ
リウレタンの特徴である優れた機械的物性を損なうこと
なく、従来の熱可塑性ポリウレタンの欠点であった成形
品表面への低分子量物の移行により起こるブリード現象
を改良し、かつこれも従来の熱可塑性ポリウレタンの欠
点であった成形加工性を同時に改良し、流動特性が良好
で離型サイクルの速い熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
を見出し本発明を完成するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、末
端に水酸基を有する高分子ジオール(A)、低分子ジオ
ール(B)、および有機ジイソシアネート(C)、を用
いる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物において、(A)
が1,6−ヘキサンジオールとジカルボン酸とから得ら
れる数平均分子量が1500〜3500である高分子ジ
オール(A1 )と3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ルとジカルボン酸とから得られる数平均分子量が180
0〜5000である高分子ジオール(A2 )とを(A1
)/(A2 )のモル比を7/3〜3/7で混合して得
られる高分子ジオールを使用し、かつ(A)/(B)の
モル比が1/0.1〜1/10からなる熱可塑性ポリウ
レタン樹脂組成物、および熱可塑性ポリウレタン樹脂組
成物から得られる時計バンドである。
【0005】さらに本発明の内容を詳しく説明する。本
発明における末端に水酸基を有する高分子ジオール
(A)としては、1,6−ヘキサンジオールとジカルボ
ン酸とを重縮合して得られるポリエステルジオールおよ
び3−メチル−1,5−ペンタンジオールとジカルボン
酸とを重縮合して得られるポリエステルジオールとの混
合系からなることを特徴とし、前記1,6−ヘキサンジ
オール系ポリエステルジオールおよび3−メチル−1,
5−ペンタンジオール系ポリエステルジオールを製造す
る際のジカルボン酸としては、炭素数4〜12の脂肪族
ジカルボン酸または、炭素数8〜12の芳香族ジカルボ
ン酸が好ましくそれらの具体的なものとしては、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸が挙げられる。なかでも好ましいも
のは、アジピン酸、アゼライン酸である。
【0006】本発明における低分子ジオール(B)とし
ては、炭素数2〜10のジオールが好ましく、エチレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレ
ングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、メチルオクタンジオール、1,9−ノナンジオール
が挙げられる。なかでも好ましいものは、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオールである。
【0007】本発明に用いられる高分子ジオール(A)
としては、1,6−ヘキサンジオールとジカルボン酸と
から得られる数平均分子量が1500〜3500、好ま
しくは1800〜3000であるポリエステルジオール
(A1 )と3−メチル−1,5−ペンタンジオールとジ
カルボン酸とから得られる数平均分子量が1800〜5
000、好ましくは2000〜4500であるポリエス
テルジオール(A2 )であり、かつ(A1 )/(A2 )
のモル比を7/3〜3/7となる範囲で混合して得られ
る数平均分子量が1800〜4500、好ましくは20
00〜4000、さらに好ましくは2000〜350
0、特に好ましくは2100〜2900の末端に水酸基
を有するポリエステルジオール(A)である。
【0008】なお(A1 )/(A2 )のモル比が3/7
より小さい場合、樹脂の粘着性が大きく成形加工時の離
型性が劣る。また、7/3より大きい場合、溶融流動特
性の温度依存性が大きく改良効果は得られない。さら
に、(A1 )の数平均分子量が1500未満のものを用
いた場合にはブリードが発生し易く、(A2 )の数平均
分子量が1800未満のものを用いた場合には離型性が
劣り改良効果は得られない。また、(A1 )の数平均分
子量が3500および(A2 )の数平均分子量が500
0を超えた場合には溶融流動特性の温度依存性が大きく
成形加工性の優れたものは得られない。本発明における
高分子ジオール(A)と低分子ジオール(B)との使用
割合は、(A)/(B)のモル比で1/0.1〜1/1
0、好ましくは1/1〜1/10となる範囲である。
【0009】本発明に用いられる有機ジイソシアネート
としては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、2,4´−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、P−フェニレンジイソシアネー
ト、トリジンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、等の芳
香族ジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナ
トメチル)シクロヘキサン、4,4´−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
等の脂肪族もしくは脂環族のジイソシアネートが挙げら
れる。これらのジイソシアネートは、単独で用いても、
また2種以上を混合して用いてもよい。
【0010】本発明において有機ジイソシアネートの使
用量は、(A1 )と(A2 )および(B)とを合計した
ジオール成分1モルに対して、通常0.95〜1.10
となる量の範囲であるのが好ましい。本発明のこのよう
な熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を用いた熱可塑性ポ
リウレタンの製造方法としては、従来公知の方法が適用
できる。例えば、あらかじめ所定量の高分子ジオール
(A1 )および(A2 )と低分子ジオール(B)とを温
度60〜80℃に混合し、次いで温度45〜60℃に加
熱された有機ジイソシアネートをさらに添加混合した
後、50〜180℃の温度で0.5〜24時間熟成して
反応を完了させ、粉砕、ペレット化する方法である。本
発明における時計バンドの製造は、ペレット化した熱可
塑性ポリウレタンを射出成形により製造することができ
る。本発明の熱可塑性ポリウレタンは、多くの特性を有
するが、目的に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水
分解防止剤、等の各種添加剤を加えることもできる。
【0011】
【発明の効果】本発明により得られた熱可塑性ポリウレ
タンは、耐熱性、成形加工性に優れているので通常用い
られる射出成形機、押出成形機、ブロー成形機などによ
り容易に成形され、離型性が良好であるため成形サイク
ルが短縮できる。これらのことから不良率を低減すると
同時に生産性の向上に大いに有用である。耐加水分解
性、非ブリード特性を生かし自動車部品、機械工業部
品、ホースチューブ、フィルム、スポーツ用品等に幅広
く用いられ、特に人間の皮膚に直接接触するような部材
である時計バンド等に最適である。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、実施例および比較例により
さらに詳細に説明するが、本発明は、これらにより何ら
限定されるものではない。
【0013】実施例1 高分子ジオール成分として1,6−ヘキサンジオールと
アジピン酸とから得られた(以下PHAと記す)数平均
分子量(以下、Mnと記す)2200のポリエステルジ
オール(A1)、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ルとアジピン酸とから得られた(以下、PMPAと記
す)Mn=2860のポリエステルジオール(A2)お
よび低分子ジオール成分として1,4−ブタンジオール
(以下、1,4−BDと記す)を温度75℃に加熱した
混合物と有機ジイソシアネート成分として4,4´−ジ
フェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと記
す)を温度60℃に加熱してPHA/PMPA/1,4
−BD/MDIの使用モル比が1/1/8/10.2と
なる量で定量ポンプにより、二軸スクリュー押出機に連
続的に供給して連続溶融重合を行った。生成したポリウ
レタンをストランド状で水中へ連続的に押し出し、次い
でペレタイザーでペレット化し熱可塑性ポリウレタンを
得た。
【0014】実施例2 高分子ジオール成分としてMn=2200のPHAとM
n=2860のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/1/11.6/13.8となる量以外は実施例
1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0015】実施例3 高分子ジオール成分としてMn=1800のPHAとM
n=3240のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/1/8.6/10.6となる量以外は実施例1
と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0016】実施例4 高分子ジオール成分としてMn=2930のPHAとM
n=2530のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/1/6/8となる量以外は実施例1と同様にし
て熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0017】実施例5 高分子ジオール成分としてMn=2200のPHAとM
n=4020のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が0.7/0.3/6/7となる量以外は実施例1と
同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0018】実施例6 高分子ジオール成分としてMn=2200のPHAとM
n=3240のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/1.5/8.8/11.3となる量以外は実施
例1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0019】実施例7 実施例1〜6で得られた熱可塑性ポリウレタンを使用し
て射出成形により時計バンドを得た。得られた熱可塑性
ポリウレタンの成形加工性は非常に良好であった。これ
らの時計バンドを室温にて水中に2ケ 月間浸せき後、目
視にて外観評価を行なったところ全て外観の変化は見ら
れなかった。
【0020】比較例1 高分子ジオール成分として1,4−BDとアジピン酸と
から得られた(以下、PBAと記す)Mn=2900の
ポリエステルジオールおよび低分子ジオール成分として
1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジイ
ソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱して
PBA/1,4−BD/MDIの使用モル比が1/3.
5/4.6となる量以外は実施例1と同様にして熱可塑
性ポリウレタンを得た。
【0021】比較例2 高分子ジオール成分としてエチレングリコールを開始剤
として得られたポリカプロラクトン(以下、PCLと記
す)Mn=2970のポリエステルジオ−ルおよび低分
子ジオール成分として1,4−BDを温度75℃に加熱
した混合物と有機ジイソシアネート成分としてMDIを
温度60℃に加熱してPCL/1,4−BD/MDIの
使用モル比が1/4/5となる量以外は実施例1と同様
にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0022】比較例3 高分子ジオール成分としてMn=1500のPHAとM
n=990のPMPAおよび低分子ジオール成分として
1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジイ
ソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱して
PHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル比
が1/1/3/5となる量以外は実施例1と同様にして
熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0023】比較例4 高分子ジオール成分としてMn=3990のPHAとM
n=5990のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/1/19.2/21.2となる量以外は実施例
1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0024】比較例5 高分子ジオール成分としてMn=1010のPHAとM
n=2530のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/1/5.2/7.2となる量以外は実施例1と
同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0025】比較例6 高分子ジオール成分としてMn=2600のPHAとM
n=990のPMPAおよび低分子ジオール成分として
1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジイ
ソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱して
PHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル比
が1/1/5.2/7.2となる量以外は実施例1と同
様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0026】比較例7 高分子ジオール成分としてMn=2600のPHAおよ
び低分子ジオール成分として1,4−BDを温度75℃
に加熱した混合物と有機ジイソシアネート成分としてM
DIを温度60℃に加熱してPHA/1,4−BD/M
DIの使用モル比が1/4.4/5.4となる量以外は
実施例1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0027】比較例8 高分子ジオール成分としてMn=2530のPMPAお
よび低分子ジオール成分として1,4−BDを温度75
℃に加熱した混合物と有機ジイソシアネート成分として
MDIを温度60℃に加熱してPMPA/1,4−BD
/MDIの使用モル比が1/6.5/7.5となる量以
外は実施例1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得
た。
【0028】比較例9 高分子ジオール成分としてMn=2200のPHAとM
n=2860のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/4/22.5/27.5となる量以外は実施例
1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0029】比較例10 高分子ジオール成分としてMn=2200のPHAとM
n=2860のPMPAおよび低分子ジオール成分とし
て1,4−BDを温度75℃に加熱した混合物と有機ジ
イソシアネート成分としてMDIを温度60℃に加熱し
てPHA/PMPA/1,4−BD/MDIの使用モル
比が1/0.25/4.9/6.2となる量以外は実施
例1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得た。
【0030】比較例11 高分子ジオール成分として1,6−ヘキサンジオールと
3−メチル−1,5−ペンタンジオールの使用モル比が
1/1の混合物とアジピン酸とから得られた(以下、P
HMPAと記す)Mn=2490のポリエステルジオー
ルおよび低分子ジオール成分として1,4−BDを温度
75℃に加熱した混合物と有機ジイソシアネート成分と
してMDIを温度60℃に加熱してPHMPA/1,4
−BD/MDIの使用モル比が1/4/5.1となる量
以外は実施例1と同様にして熱可塑性ポリウレタンを得
た。実施例および比較例に用いた原料、組成比を、表1
に示す。
【0031】〔試験例〕実施例1〜6および比較例1〜
11で得られた熱可塑性ポリウレタンの溶融流動特性の
温度依存性、射出成形加工性、ブリード特性、耐熱性、
耐加水分解性および一般物性の測定結果を表2に示す。
【0032】〔試験方法〕 (1) 実施例および比較例中、熱可塑性ポリウレタン
の溶融流動特性の温度依存性は、(株)島津製作所製高
化式フローテスターCFT−500形を用い、JIS
K7311の流れ試験に従って、定温法(試験温度 1
90、200、210℃、ダイス径×長さ=1mmΦ×1
mmL、荷重10kg)により測定して、横軸に試験温度、
縦軸に溶融粘度をプロットしその温度依存性の傾きの大
きさにより、◎(5000P/T未満)、○(5000
〜7500P/T)、△(7501〜10000P/
T)、×(10001P/T以上)の4段階評価をし
た。
【0033】(2) 射出成形加工性は、マイクロコン
ピューターによる制御方式を採用したインラインスクリ
ュー式射出成形機を用いて、加熱筒の温度170〜22
5℃、射出圧力約1000kg/cm2 、金型温度25℃、
成形サイクル80秒の条件で120mm×120mm×2mm
×2個の成形品を連続的に成形した時に、成形品に発生
する「フローマーク」、「反り」、「ひけ」、「寸法精
度」、「気泡」、等の不良現象発生の有無および成形品
の金型離型性を4段階評価(◎:優れる○:良好△:や
や劣る×:劣る)した。
【0034】(3) 寸法精度については、成形収縮率
として成形終了時、金型から成形品を取り出して常温ま
で冷却する際に発生する体積収縮を次の式により算出し
た。
【0035】(4) ブリード特性は、射出成形加工に
て得られた成形品を(株)東洋精機製作所製ギャー式老
化試験機を用いて温度40℃、60日間加熱放置後、成
形品の表面に発生する「ブリード」等不良現象発生の有
無を4段階評価(◎:優れる○:良好△:やや劣る×:
劣る)した。 (5) 耐熱性は、射出成形加工にて得られた厚さ2mm
のシートをJIS K6301に従って3号形ダンベル
状試験片に打ち抜き、ギャー式老化試験機を用いて温度
120℃、60日間加熱放置後、(株)オリエンテック
製テンシロン万能引張試験機UTM形で引張強さを測定
した。なお、試験するに際して加熱前の試験片の引張強
さを同様に測定して、その引張強さ保持率〔加熱後の引
張強さ/加熱前の引張強さ×100(%)〕で評価し
た。
【0036】(6) 耐加水分解性は、射出成形加工に
て得られた厚さ2mmのシートを3号形ダンベル状試験片
に打ち抜き、東京理化器械(株)製恒温振盪器を用いて
温度85℃の熱水中に40日間浸せき後、JIS K6
301に従って引張強さを測定した。なお、試験するに
際して浸せき前の試験片の引張強さを同様に測定してそ
の引張強さ保持率〔浸せき後の引張強さ/浸せき前の引
張強さ×100(%)〕で評価した。
【0037】(7) 一般物性は、射出成形加工にて得
られた厚さ2mmのシートを用いて、JIS K7311
に従って硬さ(JIS A)、引張強さ、伸び、および
引裂強さを測定した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 A44C 5/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端に水酸基を有する高分子ジオール
    (A)、低分子ジオール(B)、および有機ジイソシア
    ネート(C)、を用いる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成
    物において、(A)が1,6−ヘキサンジオールとジカ
    ルボン酸とから得られる数平均分子量が1500〜35
    00である高分子ジオール(A1 )と3−メチル−1,
    5−ペンタンジオールとジカルボン酸とから得られる数
    平均分子量が1800〜5000である高分子ジオール
    (A2 )とを、(A1 )/(A2)のモル比を7/3〜
    3/7で混合して得られる高分子ジオールを使用し、か
    つ(A)/(B)のモル比が1/0.1〜1/10から
    なる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン
    樹脂組成物から得られる時計バンド
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