JP3252080B2 - 手摺り取付構造 - Google Patents

手摺り取付構造

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JP3252080B2 JP22829795A JP22829795A JP3252080B2 JP 3252080 B2 JP3252080 B2 JP 3252080B2 JP 22829795 A JP22829795 A JP 22829795A JP 22829795 A JP22829795 A JP 22829795A JP 3252080 B2 JP3252080 B2 JP 3252080B2
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輝夫 増田
哲也 信田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面に設置される
手摺り取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室やトイレルーム等の壁面に手
摺りを設置することが行われており、この手摺りは一般
的に手摺り棒の端部に設けられたフランジ片を壁面の表
面に当接し、このフランジ片をビス止め等によって壁面
の表面側から連結固定するようにしている。しかしなが
ら、このようにフランジ片をビス止めにて壁面の表面に
固定するだけの構造である場合には手摺りを持った場合
の荷重が壁面に打入されたビス止め部分に局所的に作用
し、ビスが抜けて手摺りが壁面より外れたりするような
ことが発生しやすいものであり、壁面への取付強度が低
いものであった。このため、補強を行いながらフランジ
片を壁面に固定することが望まれており、例えば、壁面
の裏面側に補強板を配置し、この補強板に対してビスを
打入し、補強片とフランジ片とで壁面を挟持した状態と
することによって取付部分の強度を上げるようにするこ
とも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、補強板は予め手摺りが設置されるこ
ととなる部位の裏面側に位置するように壁面の裏面側に
設置されるものであり、この補強板の取付けは壁面の裏
面側から行われ、また、手摺り棒の取付けは壁面の表面
側から行われることとなり、作業時に壁面の裏面側また
は表面側に移動する必要があって取付作業が面倒であ
り、壁面の表面側の一方向だけからは取付けを行うこと
ができないという問題があった。さらに、ユニットバス
のように建物躯体内に形成された浴室スペースの壁部分
に近接して壁パネルが設置されるものの場合には壁パネ
ルの裏面側に回り込むことができないために壁パネルの
裏面側に補強板の取付けを行うことができず、後付けで
は手摺りを取付けることができないという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、壁面の表面側から後付けで任意の位置に手摺
りを設置することができる手摺り取付構造を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、壁面1に設けた開口部2内に挿入可能
なように個の取付基板3を夫々半弧状に形成して、こ
個の取付基板3夫々に仮止め用ねじ孔8を設け、開
口部2を介して壁面1裏面側に挿入された個の取付基
板3を開口部2の裏面側の開口縁に配置し、壁面1に形
成した取付孔14と仮止め用ねじ孔8とを連通して、連
通した取付孔14と仮止め用ねじ孔8とに壁面1の表側
から固着具7を螺入して個の取付基板3を壁面1に固
着し、壁面1の表面に沿って配置される手摺り棒4を壁
面1に固着した個の取付基板3に連結固定したことを
特徴するものであり、手摺りの取付作業は全て壁面1の
表面側から行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図3に示されるように壁面1の適
所には開口部2が設けられており、この開口部2の裏面
側には取付基板3が設置され、開口部2の表面側にはブ
ラケット5とカバー6とが設置されている。取付基板3
は壁面1の表面側より挿入された固着具7にて一端が壁
面1の裏面側に連結固定されており、取付基板3の他端
はブラケット5の表面側より挿入された固着具7にて連
結されて壁面1を挟持するようにして壁面1に固定され
ている。
【0007】取付基板3は図4に示されるように開口部
2の裏面側において開口部2の周縁に位置するように配
置されるものであり、図5に示されるように半弧状に形
成されている。この取付基板3は壁面1に設けられた開
口部2内に差し入れることができるように巾寸法が開口
部2の内径よりも小さいものとされている。各取付基板
3の中間部には取付基板3を壁面1の裏面側に固定する
ための固着具7が螺合される仮止め用ねじ孔8が穿設さ
れており、仮止め用ねじ孔8の両側に位置するように取
付基板3の両端には本固定用ねじ孔9がそれぞれ穿設さ
れている。
【0008】ブラケット5は図6に示されるように開口
部2内に挿入配置される筒体5aの周縁より連結フラン
ジ5bを一体に連出して主体が構成されており、筒体5
aの底部外面にはナット10が固定されている。連結フ
ランジ5bには上記した取付基板3に設けられた仮止め
用ねじ孔8及び本固定用ねじ孔9の位置に対応するよう
に通孔11が穿設されている。ここで、仮止め用ねじ孔
8に対して螺着される固着具7が配置されることとなる
通孔11は固着具7の頭を挿通配置することができるよ
うに貫通孔とされ、本固定用ねじ孔9に対して螺着され
る固着具7が配置されることとなる通孔11は皿ビスの
ような固着具7の頭が突出することなく配置できるよう
に受け皿状となっている。
【0009】ブラケット5と壁面1の表面との間にはパ
ッキン12が介在されるものであり、このパッキン12
には図7に示されるように多数の通孔12aが穿設され
ている。カバー6は受け皿状に形成されており、図3に
示されるようにブラケット5を覆うように壁面1の表面
に取付けられるようになっている。
【0010】しかして、手摺りを壁面1に取付けるにあ
たっては、先ず、図1(a)に示されるようにホールソ
ー13を用いて壁面1の表面側から壁面1に開口部2を
開け、次いで図1(b)に示されるように開口部2に設
置されることとなるブラケット5を用いて開口部2の周
縁部に取付孔14を示す目印を付け、次いで図1(c)
に示されるように目印の位置にドリル16によって取付
孔14を形成する。(図示されたものにあっては、開口
部2の周縁部に6つの取付孔14が設けられているもの
を示しているが、取付孔14は6つ以上あるいは6つ以
下であってもよい。)次いで図1(d)に示されるよう
に開口部2を介して壁面1の裏面側に取付基板3を配置
する。この取付基板3は開口部2の裏面側において開口
部2の開口縁に沿って配置することができるように湾曲
した帯板が2枚用いられるものであり、各取付基板3の
両端には本固定用ねじ孔9が設けられ、本固定用ねじ孔
9間には仮止め用ねじ孔8が設けられている。各取付基
板3には端部の本固定用ねじ孔9に針金18を通して針
金18が取付けられており、図1(e)に示されるよう
に針金18の端部は壁面1の表面側に導出されており、
取付基板3が壁面1の裏面側において下方に脱落したり
するのを防止できるようになっている。次いで、図1
(f)に示されるように開口部1に指を入れて取付孔1
4から取付基板3の中間部の仮止め用ねじ孔8に固着具
7を螺入して取付基板3を開口部2の裏面側に取付け
る。ここで、固着具7は強く締め込んだ状態とせずに仮
止めの状態としておき、続いて取付基板3を回転させて
図1(g)に示されるように取付基板3の一端を開口部
2内に位置させて開口部2を介して本固定用ねじ孔9に
取付けられた針金18を取り外す。針金18を取り外し
た後に取付基板3は一端側の本固定用ねじ孔9と他端側
の本固定用ねじ孔9がそれぞれ開口部2の開口縁に設け
られた取付孔14の位置と合致するように図1(f)の
位置に戻す。
【0011】上記と同様にして開口部2の裏面側の左側
にも取付基板を取付ける。次いで、パッキン12を介し
て図1(h)(i)に示されるように開口部2にブラケ
ット5をねじ止めする。ここで、ブラケット5のねじ止
めは取付基板3を固定している仮止め用の固着具7の上
下に位置する通孔11を介して取付基板3に取付けられ
る。
【0012】続いて図1(i)に示されるようにブラケ
ット5にカバー6を取付け、続いて図1(j)に示され
るようにブラケット5に受け部材19を取付ける。受け
部材19はゴムパッキン20、固定ワッシャ21、座プ
レート22、ジョイントナット23、ステンレスワッシ
ャ24、取付ねじ25にて構成されており、各部材を介
して取付ねじ25をブラケット5のナット10に螺着す
ることで受け部材19がブラケット5に連結固定される
ものである。ここで、受け部材19を構成するジョイン
トナット23は取付ネジ25によってブラケット5に連
結固定されているものであるが、回転自在の状態となっ
ている。
【0013】この受け部材19に対して手摺り棒4の端
部にカバー26を挿通配置した状態で図1(k)に示さ
れるように手摺り棒4を固定することで手摺りの取付け
が完了するものである。手摺り棒4とジョイントナット
23との連結は、図2(a)に示されるように手摺り棒
4の端部のねじ部4aをジョイントナット23のねじ部
23aに嵌め込んで図2(a)中矢印にて示されるよう
にジョイントナット23をスパナ等の工具によって回転
操作することでジョイントナット23と手摺り棒4とが
相互に連結固定される。また、カバー6の取付けは手摺
り棒4とジョイントナット23を連結した後にジョイン
トナット23の溝23bにカバー26の内側の爪を合わ
せてジョイントナット23に差し込み、図2(b)中矢
印にて示されるようにカバー26を半回転させてジョイ
ントナット23に凹設された位置決め段部23cに係合
させることによって取付けられる。
【0014】そして、手摺りの取付作業は全て壁面1の
表面側、つまり、室内側から後付けであっても行うこと
ができると共に任意の位置に開口部2を形成することに
よって壁面1の任意の位置に取付けを行うことができる
ものであり、補強用の取付基板3を壁面1の裏面側に配
置する構造を採用したものにおいて手摺りの取付作業を
後付けであっても全て室内側から行うことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、壁面に設けた開口部を介して
壁面裏面側に挿入配置された取付基板を開口部の裏面側
の開口縁に固着し、壁面の表面に沿って配置される手摺
り棒を上記取付基板に連結固定するので、手摺りの取付
作業は全て壁面の表面側、つまり、室内側から後付けで
あっても行うことができるものであり、補強用の取付基
板を壁面の裏面側に配置する構造としたものにおいて手
摺りの取付作業を後付けであっても任意の位置で全て室
内側から行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(k)は本発明の一例における取付手
順を説明する説明図である。
【図2】(a)は手摺り棒と受け具との連結手順を説明
する説明図、(b)は受け具とカバーとの連結手順を説
明する説明図である。
【図3】取付基板、ブラケット、パッキン、カバーの取
付状態を示す断面図である。
【図4】取付基板の配置状態を説明する説明図である。
【図5】取付基板を示すものであり、(a)は正面図、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図6】ブラケットを示すものであり、(a)は正面
図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図7】パッキンを示すものであり、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 壁面 2 開口部 3 取付基板 4 手摺り棒

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に設けた開口部内に挿入可能なよう
    個の取付基板を夫々弧状に形成して、この個の
    取付基板夫々に仮止め用ねじ孔を設け、開口部を介して
    壁面裏面側に挿入された個の取付基板を開口部の裏面
    側の開口縁に配置し、壁面に形成した取付孔と仮止め用
    ねじ孔とを連通して、連通した取付孔と仮止め用ねじ孔
    とに壁面の表側から固着具を螺入して個の取付基板を
    壁面に固着し、壁面の表面に沿って配置される手摺り棒
    を壁面に固着した個の取付基板に連結固定して成るこ
    とを特徴する手摺り取付構造。
JP22829795A 1995-09-05 1995-09-05 手摺り取付構造 Expired - Fee Related JP3252080B2 (ja)

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