JP3251712B2 - 多層銅張積層板の製造方法 - Google Patents

多層銅張積層板の製造方法

Info

Publication number
JP3251712B2
JP3251712B2 JP13910893A JP13910893A JP3251712B2 JP 3251712 B2 JP3251712 B2 JP 3251712B2 JP 13910893 A JP13910893 A JP 13910893A JP 13910893 A JP13910893 A JP 13910893A JP 3251712 B2 JP3251712 B2 JP 3251712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clad laminate
layer plate
bvh
multilayer copper
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13910893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06326467A (ja
Inventor
範行 佐藤
Original Assignee
東芝ケミカル株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東芝ケミカル株式会社 filed Critical 東芝ケミカル株式会社
Priority to JP13910893A priority Critical patent/JP3251712B2/ja
Publication of JPH06326467A publication Critical patent/JPH06326467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3251712B2 publication Critical patent/JP3251712B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラインド・バイア・
ホール(Blind via hole、BVH)から樹脂の流出を防
止した歩留りのよい、BVHを有する多層銅張積層板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小形化や高機能化に伴
って多層プリント配線板の、高多層化、高密度化が進展
している。しかし、高多層化は、層間の導電層を接続す
る貫通スルーホールの増加につながり、また、高密度配
線化は配線の収容性を著しく制限する。それらの問題点
を解決する方法として、BVHやインタースティシャル
・バイア・ホール(IVH)等を有する多層プリント配
線板が提案されている。BVHやIVHは、貫通スルー
ホールと異なり必要な層の接続のみ行い、他層に干渉し
ないので配線の自由度が大きく、また、配線密度を上げ
ることもできる利点がある。このようなBVHを有する
多層銅張積層板は、所要の内層板の上下にプリプレグを
介し、さらに外層銅箔を積層した後、加熱加圧一体に成
形して得られた多層板に、ドリル加工等によって所定の
深さまでBVHとなる穴明けを施した後、スルーホール
メッキを行って製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BVH
は導通スルーホールでないため 1回に多層板 1枚しか穴
明け処理できず、量産対応が難しいという欠点がある。
また、多層板の絶縁層厚さにバラツキがあるので、所定
の深さで止めるということが技術的に難しいという欠点
がある。これを改良したものとして、所要の内層板の上
下にプリプレグを介し、さらにBVHとなる穴明けを施
した後、スルーホールメッキを施した外層板を積層し、
加熱加圧一体に成形してBVHを有する多層板を製造す
る方法がある。この場合には、量産性の問題は解消され
るものの、加熱加圧一体の成形時に最外層にあるスルー
ホールから、プリプレグの樹脂のしみだしが生じ、最外
層に導体回路パターンを形成する工程でエッチング不良
を起こすという欠点があった。
【0004】本発明は、上記の欠点を解消するためにな
されたもので、加熱加圧一体の成形時に外層板外層銅箔
上の樹脂のしみだしやエッチング不良がなく、歩留りの
よい量産性に優れた、多層銅張積層板の製造方法を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、最外層に離型フ
ィルム配置することによって、上記の目的が達成できる
ことを見いだし、本発明を完成したものである。
【0006】即ち、本発明は、内層板に対し、予め穴明
け、スルーホールメッキおよび片面の回路形成をした外
層板を、プリプレグを介して外層板の回路形成面を内層
板側に向けて積層し、さらに最外層に成形の加熱温度よ
り低い軟化点を有する熱可塑性樹脂フィルムである離型
フィルムを配置して加熱加圧一体に成形した後、該離型
フィルムを除去することを特徴とする多層銅張積層板の
製造方法である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる内層板、プリプレグ、外層
板としては、通常多層板用として使用されるものが使用
でき、特に制限されるものではない。また、外層板につ
いて、予め穴明け、スルーホールメッキおよび回路形成
をする方法も、通常多層板に使用される方法でよく、特
に制限されるものではない。
【0009】本発明に用いる離型フィルムとしては、熱
可塑性のプラスチックフィルムで、熱によって軟化し、
そして、その軟化点は多層板の成形温度より低いことが
望ましい。軟化点が成形温度より高いと成形温度で軟化
せず、スルーホールへの食い込みができず好ましくな
い。また、この離型フィルムは製造の最後あるいは使用
の直前に除去するため剥離性に優れていることが望まし
い。従って、熱可塑性のプラスチックフィルムが離型性
を有していない場合、その効果を阻害しない範囲で熱可
塑性のプラスチックフィルムの上下に別の離型性を有す
るフィルムを介したり、あるいは、そういった複数層の
構造を有する一体化フィルムを使用しても差しつかえな
い。
【0010】
【作用】本発明の多層銅張積層板の製造方法によれば、
最外層の離型フィルムが成形温度近くで軟化し、BVH
となるスルーホールに食い込むため樹脂の流出を防止す
ることができる。その結果、回路形成工程でのエッチン
グ不良を無くすことができた。また、さらにBVHとな
る穴明けを施した後、スルーホールメッキを施した最外
層を用いることによって歩留りのよい、量産性の優れた
方法とすることができた。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0012】図1は本発明の多層銅張積層板の製造方法
における多層銅張積層板の層構成を示す断面図である。
板厚 0.2mmのガラスエポキシ両面銅張積層板の所定位置
に、ドリルによって直径 0.3mmの穴明けを行い、通常の
化学銅メッキおよび電気銅メッキによって全面に銅メッ
キを施してスルーホール3を形成した。次いで、該銅張
積層板の片面に所定形状の回路パターン2をエッチング
により形成して、スルーホール3を有する外層板1を得
た。別に用意した両面に回路パターンを有する板厚 0.2
mmの内層板4を中心にして、その両側にそれぞれ、 2枚
の厚さ 100μmのガラスエポキシプリプレグ5を介して
前記外層板1を、回路2を内側(内層板4側)にして積
層する。なお、内層板4は1 枚に限らず、複数枚をプリ
プレグを介して積層してもよい。さらにその外側に離型
フィルムとして熱可塑性樹脂フィルム6を重ねた後、図
2に示したように加熱加圧一体に成形した。こうして成
形することによって、図3に示したように加熱によって
熱可塑性樹脂フィルム6が軟化し、BVHとなるスルー
ホール3に食い込み覆うため、加熱加圧一体に成形して
もプリプレグの樹脂が流出することがなくなる。この熱
可塑性樹脂フィルム6の軟化点はスルーホール3に食い
込み覆うようにするため、成形の加熱温度より低いこと
が望ましい。
【0013】加熱加圧一体に成形した後冷却し、図4の
如く熱可塑性樹脂フィルム6を剥離してBVHを有する
多層銅張積層板を製造することができる。図5のよう
に、スルーホール3から樹脂の流出のないBVHを有す
る多層銅張積層板を製造することができた。
【0014】比較例 実施例において用いた、外層板、内層板、ガラスエポキ
シプリプレグを用いたが熱可塑性樹脂フィルムを使用し
ない以外は実施例と同様な条件で加熱加圧一体に成形し
てBVHを有する多層銅張積層板を製造した。BVH部
を拡大して見ると図6に示したように、スルーホール3
からの樹脂流出7があり、外層回路形成時エッチング不
良となった。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の多層銅張積層板の製造方法によれば、熱可塑性樹脂フ
ィルムを最外層に配置して成形することによって、スル
ーホールに樹脂の流出がなく、最外層に回路パターンを
形成する工程でのエッチング不良が発生しない、歩留り
がよく量産性に優れた信頼性の高い、BVHを有する多
層銅張積層板を製造することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の多層銅張積層板の成形におけ
る層構成を示す断面図である。
【図2】図2は、図1の層構成による本発明の多層銅張
積層板の成形直後における断面図である。
【図3】図3は、図2におけるBVH部の拡大断面図で
ある。
【図4】図4は、図2工程の後に離型フィルムを剥離す
る状態を説明する断面図である。
【図5】図5は、本発明の製造方法による多層銅張積層
板のBVH部の拡大断面図である。
【図6】図6は、従来製造方法による多層銅張積層板の
BVH部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 外層板 2 外層板の回路 3 スルーホール 4 内層板 5 プリプレグ 6 離型フィルム(熱可塑性樹脂フィルム) 7 流出樹脂

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層板に対し、予め穴明け、スルーホー
    ルメッキおよび片面の回路形成をした外層板を、プリプ
    レグを介して外層板の回路形成面を内層板側に向けて積
    層し、さらに最外層に成形の加熱温度より低い軟化点を
    有する熱可塑性樹脂フィルムである離型フィルムを配置
    して加熱加圧一体に成形した後、該離型フィルムを除去
    することを特徴とする多層銅張積層板の製造方法。
JP13910893A 1993-05-17 1993-05-17 多層銅張積層板の製造方法 Expired - Fee Related JP3251712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13910893A JP3251712B2 (ja) 1993-05-17 1993-05-17 多層銅張積層板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13910893A JP3251712B2 (ja) 1993-05-17 1993-05-17 多層銅張積層板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06326467A JPH06326467A (ja) 1994-11-25
JP3251712B2 true JP3251712B2 (ja) 2002-01-28

Family

ID=15237677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13910893A Expired - Fee Related JP3251712B2 (ja) 1993-05-17 1993-05-17 多層銅張積層板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3251712B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06326467A (ja) 1994-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2874329B2 (ja) 多層印刷配線板の製造方法
KR100701353B1 (ko) 다층 인쇄 회로 기판 및 그 제조 방법
JP4043115B2 (ja) 多数個取り多層プリント配線板
JPH09246724A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP2017135357A (ja) 印刷配線板およびその製造方法
JPH08172264A (ja) 多層配線板および金属箔張り積層板の製造法
JPH08153971A (ja) 多層プリント配線基板及びその製造方法
JP3251712B2 (ja) 多層銅張積層板の製造方法
JP3705370B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH06232558A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH05327227A (ja) ブラインドホール及びその形成方法
JPH07221460A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3549063B2 (ja) 印刷配線板の製造方法
KR100443375B1 (ko) 빌드업 다층 인쇄회로기판의 제조방법
JPH088538A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JPH08288656A (ja) 多層配線板及びその製造法
JPH0818228A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3943055B2 (ja) 多層型配線板の製造方法
JP2010205809A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JPH01140698A (ja) 多層印刷配線板の製造方法
JP2005109299A (ja) 多層配線板およびその製造方法
JP2500767B2 (ja) 印刷配線板の製造方法
JPH0671143B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPS5948996A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JPS62274795A (ja) 多層回路板の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees