JP3251023B2 - 自動等化器 - Google Patents

自動等化器

Info

Publication number
JP3251023B2
JP3251023B2 JP03254491A JP3254491A JP3251023B2 JP 3251023 B2 JP3251023 B2 JP 3251023B2 JP 03254491 A JP03254491 A JP 03254491A JP 3254491 A JP3254491 A JP 3254491A JP 3251023 B2 JP3251023 B2 JP 3251023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
input
output
equalizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03254491A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04271508A (ja
Inventor
祥一 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP03254491A priority Critical patent/JP3251023B2/ja
Priority to CA002061930A priority patent/CA2061930C/en
Priority to EP92103264A priority patent/EP0501449B1/en
Priority to DE69232103T priority patent/DE69232103T2/de
Priority to US07/842,422 priority patent/US5321723A/en
Publication of JPH04271508A publication Critical patent/JPH04271508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3251023B2 publication Critical patent/JP3251023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03012Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain
    • H04L25/03019Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception
    • H04L25/03057Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception with a recursive structure
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03012Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain
    • H04L25/03019Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception
    • H04L25/03038Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception with a non-recursive structure
    • H04L25/03044Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception with a non-recursive structure using fractionally spaced delay lines or combinations of fractionally integrally spaced taps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動等化器に関し、特に
多値直交振幅変調方式又は多相位相変調方式を用いたデ
ジタル無線通信システムの受信側で使用される全デジタ
ル形の自動等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル無線通信システムでは、
伝搬路で発生する周波数選択性フェージングによる回線
品質の劣化を克服するために、受信側において、トラン
スバーサルフィルタを用いた等化器が使用されている
が、さらに強力な等化特性を有するものとして判定帰還
形等化器がある。
【0003】従来、この種の全デジタル形5タップ構成
の判定帰還形等化器は図7に示すように、復調回路(図
示せず)より端子1に入力されたアナログベースバンド
信号は、利得調整回路11に入力される。この利得調整
回路11は伝搬路でフェージングが発生し波形歪が生じ
た場合にも、後置されるA/D変換器12の規定入力範
囲を越えない様に圧縮率1/K(K>1又はK=1)で
圧縮される。A/D変換器12は、端子2よりクロック
信号(CLK)の供給を受け、標本化周波数fcで、利
得調整回路11の出力アナログ信号を標本・量子化し、
Nビットのデジタル信号列S1として判定帰還形トラン
スバーサル・フィルタ部101に出力される。デジタル
信号列S1は、第1の乗算器25に入力されるとともに
第1の遅延回路21に入力される。第1の遅延回路21
の出力信号は第2の乗算器26に入力されるとともに第
2の遅延回路22に入力される。第2の遅延回路22の
出力信号は第3の乗算器27に入力される。これらの乗
算器25〜27及び遅延回路21,22からなる回路を
前方等化器201と称する。一方、加算器13を介して
判定帰還形トランスバーサル・フィルタ部101の出力
信号を判定する判定回路14の出力信号は、第3の遅延
回路23に入力される。第3の遅延回路23の出力信号
は、第4の乗算器28に入力されるとともに、第4の遅
延回路24に入力される。第4の遅延回路24の出力信
号は第5の乗算器29に入力される。これらの乗算器2
8,29及び遅延回路23,24を後方等化器202と
称する。遅延回路21〜24は、フリップ・フロップ等
で構成され、それぞれ1ビットの遅延を与える。次に、
乗算器25〜29において、入力デジタル信号はそれぞ
れ制御信号発生回路102より供給されるタップ係数C
−2,C−1,C0,C1,C2が乗ぜられ、それぞれ
乗算器出力m−2,m−1,m0,m1,m2として加
算器13に入力される。加算器13は、乗算器出力であ
る5個のm−2〜m2をデジタル加算する事により、原
信号S1に含まれていたフェージング等による符号間干
渉を除去した等化後信号S1Aを後処理回路15及び判
定回路14に出力する。判定回路14は、入力される2
進数の信号レベル値をこれと最も近い理想信号レベル値
に判定して出力する。その結果、後方等化器202は、
フェージング等による波形歪を除去された後の判定信号
S1Bを入力としているので、乗算器へのタップ係数が
正確でかつ、乗算出力が飽和しない限り後方等化器20
2で除去しうる符号間干渉は完全に等化される。また、
後処理回路15は、利得調整回路11で1/K倍に圧縮
された原信号を本来の正しいレベルに戻すために用いら
れ、正しいレベルに修正された信号が端子3に出力され
る。
【0004】次に、上述した判定回路14及び後処理回
路15の動作について図9の説明図を参照して具体的
説明する。端子1への入力信号として、16値直交振幅
変調(16QAMという)のベースバンド信号である4
値信号を考える。この4値信号の理想値は図9のA/D
変換器入力の白丸A,B,C,Dで示すレベルを有し、
各点がそれぞれ第1,第2ビットの2ビットの情報信号
である(00),(01),(10),(11)を表わ
している。なお、第3ビット以下のビットは理想値から
のずれを表わす誤差信号である。今、圧縮率1/Kが1
/2であるとすれば、点A,B,C,Dは黒丸で示され
る点A1,B1,C1,D1に圧縮される。点A1,B
1,C1,D1の理想値は、それぞれ3ビット信号(0
10),(011),(100),(101)で表わさ
れる。この場合には、第4ビット以下のビットが誤差信
号を表わしている。判定帰還形トランスバーサル・フィ
ルタ部101の出力信号S1Aは熱雑音や、除去しきれ
ない符号間干渉を含んでいるために、誤差信号はランダ
ムに変化している。従って第1〜第Nビットの信号を後
方等化器202にそのまま帰還し入力すると、等化部の
入力に誤差が含まれるので、十分な等化ができない。そ
こで判定回路14において、デジタル信号列S1Aを図
9の判定回路出力に従い、第1〜第3ビットは4つの理
想値010,011,100,101のいずれかに一意
的に判定し、第4ビット以下は固定値100〜0(〜は
すべて0を示す)としている。たとえば、N=5の場合
に、信号S1A=10011の判定値はS1B=100
10となり、又信号S1A=11100の判定値はS1
B=10110となる。一方、後処理回路15は、1/
2に圧縮された信号を2倍にして原信号にもどすため
に、図9の後処理回路出力に従って信号変換を行い、パ
ス1,パス2,パス3の3ビットの信号を出力する。た
とえば、信号S1A=10011の後処理回路15の出
力はD=101となり、又、S1A=11100の判定
値はD=111となる。パス1と2は情報ビットであり
そのうちパス1は情報の極性を表す情報極性ビットであ
る。また、パス3は誤差信号の極性を表す誤差ビットで
ある。タップ係数C−2、C−1、C0、C1、C2は
前記情報極性ビットd(前記パス1A)と誤差ビットe
(前記パス3A)の間の相関を取り時間平均出力として
制御信号発生回路102より得られる。このタップ係数
生成の原理は、たとえば電子通信学会編「デジタル信号
処理」第11章,(昭和50年)に詳述されている。
【0005】上述した従来の判定帰還形等化器の2波干
渉フェージング等化特性を2波干渉フェージングに適用
した場合を図8に示す。図8は、シグニチャ・カーブと
も呼ばれ、横軸にフェージングのノッチ周波数のスペク
トラムの中心からの偏移をクロック周波数で正規化した
ノッチ位置fdをとり、縦軸に、反射波(遅延波)の振
幅を主波の振幅で正規化した振幅比ρがとられている。
ノッチ深さDnは、Dn=−20log(1−ρ)dB
で表わされるので、ρ=1でノッチ深さは最大となり、
ノッチ位置fd及び振幅比ρをパラメータとして、誤り
率P=1×10のマイナス4乗となるfdとρの点を結
んだものがカーブSである。Sで囲まれた領域内では、
Pは10のマイナス4乗より大となっている。従ってS
で囲む面積が小さいほど、等化器の能力が秀れている。
0<ρ<1の範囲では、主波より干渉波が遅れているの
で、後方等化器で符号間干渉を除去し、ρ>1では、遅
延波が主波となるので逆に前方等化器で符号間干渉を除
去している。前述した如く、判定帰還形等化器では、後
方等化器の入力信号は、等化後の判定信号であるので、
理想値とほぼ一致するため、図4の0<ρ<1では、ほ
ぼ完全に等化されているのがわかる。一方、ρ>1の
時、前方等化器の入力は、符号間干渉が除去されていな
い信号であるために、等化能力は0<ρ<1に比して劣
っている。なお、通常前方及び後方等化器で使われる乗
算器は、通常入力レベル,タップ係数,出力レベルとも
ノッチ位置fdの−1以上から+1以下までの値をと
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の判定帰還形
の等化器は、図4のシグニチャ・カーブに示す様に遅延
波が主波より強くなるρ>1の領域においては改善能力
が良くないので、ρ<1とρ>1がほぼ等確率で発生す
るディジタルマイクロ波通信方式においては、瞬断率の
改善が有効でないという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動等化器は、
入力アナログ信号を外部クロックをn(nは2以上の整
数)てい倍したクロックにてデジタル信号に変換される
A/D変換器と、前記A/D変換器の出力を入力し、T
/n間隔のトランスバーサルフィルタのタップ係数が適
応的に制御される適応整合フィルタと、前記適応整合フ
ィルタに後置される判定帰還形等化器とからなる自動等
化器であって、前記適応整合フィルタは前記トランスバ
ーサルフィルタの出力を前記外部クロックでラッチする
ラッチ回路と、前記トランスバーサルフィルタの入力デ
ータ信号と前記ラッチ回路でラッチされた出力データ信
号との相関検出及び時間平均化によりタップ係数を生成
するタップ係数発生回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】図1に示すように、A/D変換器12で標本・
量子化したベースバンド信号を、T/2間隔のトランス
バーサル・フィルタ103に入力し、その出力において
伝送路のインパルス応答が対称となる様、トランスバー
サル・フィルタ103のタップ係数をタップ係数の制御
信号発生回路104で適応的に制御することにより、後
置される判定帰還形等化器が、従来十分に等化できなか
った反射波(遅れ波)が直接波より強くなるρ>1の場
合のフェージング歪をも等化できる。
【0009】
【実施例】次に本発明について、図面を参照して説明す
る。
【0010】図1は本発明の一実施例の自動等化器のブ
ロック図、図2は本実施例の要部の制御信号発生回路1
04の回路図、図3は本発明の原理説明のためのブロッ
ク図、図4,図5は図3の原理説明用のインパルス応答
の波形図および説明図、図6は本実施例の等化能力を図
8の従来例と対比して示す説明図である。
【0011】図1において、図7の従来例と同一の符号
は同一の構成と機能を有する。すなわち、本実施例では
従来と同じ判定帰還形等化器301と、入力されるクロ
ックを2てい倍する2てい倍回路16、適応型整合フィ
ルタ(以下AMFという)302から構成される。ま
た、AMF302はトランスバーサル・フィルタ10
3、制御信号発生回路104、ラッチ回路17から構成
される。
【0012】次に本実施例で追加された適応型整合フィ
ルタ302の動作原理を図3の2タップのトランスバー
サル・フィルタ105で構成される基本回路、図4,図
5を参照して説明する。通常、デジタルマイクロ波通信
に用いられる、帯域制限のある伝送路で符号間干渉を与
えずにパルスを伝送するためには、全伝送系のインパル
ス応答は図4(a)に示す様に、中央のピークを除いて
Tごとに零とならなければならない。しかし、伝送路に
直接波と反射波の2つの通路があると、これらが干渉し
てマルチパス・フェージングが発生する。この時、反射
波の方が直接波より振幅が大きくなる(すなわちρ>
1)と、反射波が主波,反射波より先に到達する直接波
が干渉波となって、伝送路のインパルス応答は、図4
(b)に示す様に、t=−Tに大きな符号間干渉が発生
する。今、図5(a)に示す様に、主波s0(=a
(m))及びt=−Tの符号間干渉s−1(=a(m+
1))を矢印で表わすと、これをTだけ遅延したものは
図5(b)の様になる。今、説明を簡単にするために図
3に示す2タップのトランスバーサル・フィルタ105
を考え遅延回路41、乗算器42,43、加算器44で
構成すると信号S0 が図5(a)であり、信号S1 が図
5(b)の信号を表わしている。この場合に加算器44
の出力信号SAは(1)式のようになる。
【0013】S2 =α×S0 +β×S1 …(1) 今、α=0.9/1.9、β=−1/1.9とすると、
出力信号S2 は(2)式となる。
【0014】 S2 =0.9/1.9×S0 +(−1/1.9)×S1 …(2) すなわち出力信号SAは図5(c)に示す形となり、ト
ランスバーサル・フィルタ105にタップ係数α,βを
与えることにより、図5(a)のように進み波による大
きな符号間干渉s−1のあった入力信号S0 はトランス
バーサル・フィルタ105を通すことによりインパルス
応答は、符号間干渉が主信号s0(t=0)に対し、前
後に対称化された、s−1とs1に分散化される。ここ
で、注目すべきことは、分散化に伴い符号間干渉s−
1,s1の大きさは、分散化前の符号間干渉s−1のほ
ぼ1/2まで低減されている事である。今、従来例で述
べた判定帰還形等化器の前方等化器の等化能力がs−
1,s1の大きさが0.5以下、後方等化器の等化能力
がs1の大きさが0.9以下であるとすると、本トラン
スバーサル・フィルタ105が無い場合、すなわち従来
の判定帰還等化器106のみでは、信号S0 の符号間干
渉s−1=0.9は等化できないが、本トランスバーサ
ル・フィルタを従来の判定帰還等化器106に前置する
事により、符号間干渉s−1=0.9/1.9すなわ
ち、約0.47及びs−1=1/1.9=0.53は完
全に等化される。この様な機能を持つトランスバーサル
・フィルタは、整合フィルタとも呼ばれる。
【0015】本発明は、このような整合フィルタの原理
にもとづき、整合フィルタのタップ係数を伝送路のイン
パルス応答、すなわちフェージングの状態に応じて、適
応的に自動調整できるタップ係数生成回路を付与し、全
ディジタル形判定帰還等化器に前置できる様に、全ディ
ジタル形回路とした全ディジタル形適応形整合フィルタ
(AMF)と、全ディジタル形判定帰還等化器(DF
E)を具備することにより、従来十分等化できなかった
ρ>1のフェージングをも等化できる。
【0016】本発明の一実施例の図1にもどり、復調回
路(図示せず)より入力されたアナログ・ベースバンド
信号は、利得調整回路11に入力されて、伝搬路でマル
チパス・フェージングが発生し、波形歪が生じた場合に
も、後置されるA/D変換器12の規定入力範囲を越え
ない様に圧縮率1/K(K>1又はK=1)で圧縮され
た後に、A/D変換器12に入力される。一方、端子1
に入力される周波数fcのクロック信号CLK1は、2
てい倍回路16により、2てい倍されて、周波数2fc
のクロック信号CLK2として、A/D変換器12に印
加される。A/D変換器12は、標本化周波数2fc
で、利得調整回路11の出力アナログベースバンド信号
を、標本化し、かつ、量子化し、Nビットのデジタル信
号列DS0として、5タップのトランスバーサル・フィ
ルタ部103に入力される。トランスバーサル・フィス
タ103は、縦続接続された第1ないし第4の遅延回路
(遅延時間T/2)31〜34と、第1の遅延回路31
の入力に接続される第1の乗算器35と第1ないし第4
の遅延回路の出力にそれぞれ接続される第2ないし第5
の乗算器36〜39と、第1ないし第5の乗算器の出力
を加算する加算器40から構成される。第1ないし第5
の乗算器35〜39には、タップ係数発生回路104よ
りそれぞれタップ係数A−2,A−1,A0,A1,A
2が印加され、それらの乗算出力を加算器40で加算し
た結果である加算器出力DS1はマルチパス・フェージ
ング伝送路に起因する非対称なインパルス応答を対称化
する。本実施例において、タップ間隔(遅延回路31〜
34の遅延時間)がT/2に選ばれているには、直接波
と反射波の遅延時間がT/2や3/2Tの近辺の値をと
っても十分なインパルス応答の対称化をはかるためであ
る。またタップ数も5タップに限らず、他タップ数を用
いることももちろん可能である。遅延回路31〜34
は、周波数2fcのクロック入力で動作するフリップ・
フロップで構成できる。
【0017】次に、前記加算回路40の出力信号はT/
2周期になっているが、送信信号列を得るのに必要な情
報はT秒周期で表れ、他はトランジェントの過程である
ので不要である。従ってラッチ回路(例えば、周波数f
cのクロック入力で動作するフリップ・フロップ)17
により、T秒ごとの情報信号を選んで、AMF302の
出力信号DS2として判定帰還形等化器301に出力す
る。今、ρ=1.1のマルチパス・フェージングにより
AMF302の入力信号DS0のインパルス応答が図5
(a)の様にt=ーTに大きな符号間干渉を生じていて
もAMF302の出力信号DS2のインパルス応答は図
5(c)の様に対称な形となる。すなわち、判定帰還形
等化器でも等化不能な図5(a)に示すt=ーTの大き
な符号間干渉は、図5(c)に示すtがプラスマイナス
Tの小さな符号間干渉に変換されるが、これらの符号間
干渉は判定帰還等化器301で十分等化できる。
【0018】次にタップ係数発生回路104について説
明する。図2はタップ係数発生回路104の一実施例で
ある。図2の実施例は縦続に接続された遅延時間T/2
の遅延回路41〜44と、遅延回路41の入力に接続さ
れる乗算器45と、遅延回路42〜44の出力にそれぞ
れ接続される乗算器46〜49と乗算器45〜49の出
力にそれぞれ出力される時間平均回路50〜54と、遅
延時間調整用の遅延回路(遅延時間τ)55から構成さ
れる。図1のAMF302の出力DS2(Mビットデジ
タル信号)のうち、MSB(Most signifi
cant bit)からmビット(1<m<M)とった
デジタル信号D1は図2の端子4に入力される。また図
1のAMF302の入力信号DS0(Nビットデジタル
信号)のうちMSBからnビット(1<n<N)とった
デジタル信号D2は図2の端子5に入力される。遅延回
路55は、図1の乗算器37、加算機40、ラッチ17
の遅延量を補償するためのものであり、T/2に比して
十分小さければ用いなくても良い。今、図1のAMF3
02の入力信号DS0のインパルス応答がフェージング
により段落[0012]で説明に用いたのと同じ図5
(a)であると仮定する。この場合、干渉波は主波より
進んでいるので、送信シンボル列をa(m)(mは整
数)とすると、主波はs0=a(m)、干渉波はs−1
=a(m+1)と考えられる。また、段落[0012]
で説明したように、AMF302の出力信号DS1の所
望インパルス応答は図5(c)になり、図5(c)にお
いて、主波s01=a(m)である。従って、図1にお
いて、制御信号発生回路の一方の入力D1は、図5
(c)の主波s01とほぼ等しいのでD1=a(m)と
してよい。段落[0012]の動作原理でも説明したよ
うに、図5(c)の形の対称なインパルス応答にするに
は、t=0の位置にa(m)が存在する図5(b)の様
なインパルス応答のあるタップを見つける必要がある。
(ここで実は、図5(b)は図5(a)をT秒だけ遅延
させた物に等しい。)そのためには、図1および図2に
おけるD1(=a(m))ともっとも相関の強いタップ
を見つければ良い。図2の各タップ係数Ai(i=+
2,−2,+1,−1,0)は、D1×Di(i=+
2,−2,+1,−1,0)の時間平均値から求められ
るが、A0=D1×D0の時間平均値および図2及び図
5(b)から明らかな様にA2=(D1)×(D+2)
の時間平均値に最も強い相関が表れる。この2つの タッ
プ係数A0およびA2がそれぞれ、A0=α=0.9/
1.9、A2=β=−1/1.9の時に、AMF302
の出力信号DS1のインパルス応答は図5(c)の様に
ほぼ対称化される。以上の様にして得られたタップ係数
A−2,A−1,A0,A1,A2がトランスバーサル
・フィルタ103の乗算器35〜39にそれぞれ印加さ
れる。なお、時間平均回路50〜54は、デジタル加算
器及び除算器で構成し、あらかじめ設定した回数(L)
だけ乗算器45〜49の出力をデジタル加算した後に、
その和をLで除して得られる。すなわち、(3)式で表
される。
【0019】
【0020】または、移動平均法を用い(4)式による
演算も可能である。
【0021】
【0022】以上述べたようにAMF302とDFE3
01とを併用することにより、本実施例の自動等化器に
よるシグニチャは図6の様になり、従来の判定帰還等化
器(DFE)のみの場合の図8に示すシグニチャに比較
してρ>1の領域でのフェージング等化特性が大幅に改
善される。
【0023】なお、適応型整合フィルタ302は5タッ
プのものを例示したが、他のタップ数のものでも同様に
適用でき、かつ、タップ数が多いほどその効果は大き
い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は判定帰還形
等化器の前に伝送路のインパルス・レスポンスを対称化
する全デジタル方式の適応型整合フィルタを置き、タッ
プ係数を相関検出法によりフェージングの状態に応じて
適応的に制御しているので、従来の判定帰還形等化器で
十分に等化できなかった直接波より反射波が強いフェー
ジングによる干渉も等化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動等化器のブロック図で
ある。
【図2】本実施例の要部の制御信号発生回路の回路図で
ある。
【図3】本発明の原理説明のためのブロック図である。
【図4】図3の原理説明のための波形図である。
【図5】図3の原理説明のための説明図である。
【図6】本実施例の等化能力を示す説明図である。
【図7】従来の自動等化器のブロック図である。
【図8】従来例の等化能力を示す説明図である。
【図9】従来例の各回路における信号処理の説明図であ
る。
【符号の説明】
1〜10 端子 11 利得調整回路 12 A/D変換器 13,40,44 加算器 14 判定回路 15 後処理回路 16 2てい倍回路 17 ラッチ回路 21〜24,31〜34,41〜44,55 遅延回
路 42,43,45〜49 乗算器 50〜54 時間平均回路 102,104 制御信号発生回路 103,105 トランスバーサル・フィルタ 106,301 判定帰還形等化器(DFE) 302 適応形整合フィルタ(AMF)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−119331(JP,A) 1989年電子情報通信学会春季全国大会 講演論文集[分冊2]第2−433頁; 「B−929超多値QAMの新等化方式」 電子情報通信学会技術研究報告、信学 技法Vol.78,No.250;CS78− 196〜203、第57−64頁;「マルチパス伝 送路における適応受信方式」 IEEE Internationa l Conference on Co mmunications、第1455− 1459頁;“ADAPTIVE MATC HED FILTER AND ITS SIGNIFICANCE TO A NTI−MULTIPATH FADI NG"

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力アナログ信号を外部クロックをn
    (nは2以上の整数)てい倍したクロックにてデジタル
    信号に変換されるA/D変換器と、前記A/D変換器の
    出力を入力し、T/n間隔のトランスバーサルフィルタ
    のタップ係数が適応的に制御される適応整合フィルタ
    と、前記適応整合フィルタに後置される判定帰還形等化
    器とからなる自動等化器であって、 前記適応整合フィルタは前記トランスバーサルフィルタ
    の出力を前記外部クロックでラッチするラッチ回路と、
    前記トランスバーサルフィルタの入力データ信号と前記
    ラッチ回路でラッチされた出力データ信号との相関検出
    及び時間平均化によりタップ係数を生成するタップ係数
    発生回路とを備えたことを特徴とする自動等化器。
JP03254491A 1991-02-27 1991-02-27 自動等化器 Expired - Fee Related JP3251023B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03254491A JP3251023B2 (ja) 1991-02-27 1991-02-27 自動等化器
CA002061930A CA2061930C (en) 1991-02-27 1992-02-26 Adaptive matched pre-filtering of a decision feedback equalized input
EP92103264A EP0501449B1 (en) 1991-02-27 1992-02-26 Automatic equalizer
DE69232103T DE69232103T2 (de) 1991-02-27 1992-02-26 Automatischer Entzerrer
US07/842,422 US5321723A (en) 1991-02-27 1992-02-27 Automatic equalizer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03254491A JP3251023B2 (ja) 1991-02-27 1991-02-27 自動等化器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04271508A JPH04271508A (ja) 1992-09-28
JP3251023B2 true JP3251023B2 (ja) 2002-01-28

Family

ID=12361877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03254491A Expired - Fee Related JP3251023B2 (ja) 1991-02-27 1991-02-27 自動等化器

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5321723A (ja)
EP (1) EP0501449B1 (ja)
JP (1) JP3251023B2 (ja)
CA (1) CA2061930C (ja)
DE (1) DE69232103T2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5495501A (en) * 1992-09-02 1996-02-27 Fujitsu Limited Communication system including a digital roll-off filter
JPH0744473B2 (ja) * 1993-02-02 1995-05-15 日本電気株式会社 復調システム
DE69533816T2 (de) * 1994-03-28 2005-04-21 Nec Corp Verfahren und Vorrichtung zum Steuern der Filterkoeffizienten eines adaptiven signalangepassten Filters in einem automatischen Entzerrer
EP0690589B1 (en) * 1994-06-29 2007-08-15 Nec Corporation Apparatus for interference compensation in a digital microwave relay system
US5546430A (en) * 1995-05-01 1996-08-13 Universite du Quebeca Hull Detector for demodulating a received signal and producing an information data signal with reduced intersymbol interference
TW480832B (en) * 1999-12-20 2002-03-21 Koninkl Philips Electronics Nv An arrangement for receiving a digital signal from a transmission medium
JP3928332B2 (ja) * 2000-05-11 2007-06-13 株式会社日立製作所 適応等化回路
JP3611528B2 (ja) * 2001-02-23 2005-01-19 松下電器産業株式会社 波形等化装置
US6920333B2 (en) * 2002-09-12 2005-07-19 George L. Yang Decision feedback equalizer with embedded coherent signal combiner
JP4484483B2 (ja) * 2003-09-26 2010-06-16 パナソニック株式会社 受信回路
US7561619B2 (en) * 2003-12-19 2009-07-14 Intel Corporation Feedback filter
JP4324198B2 (ja) * 2004-08-03 2009-09-02 パナソニック株式会社 再生信号処理装置
US7577193B2 (en) * 2005-06-28 2009-08-18 Intel Corporation Adaptive equalizer
JP2010028253A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Shinshu Univ 多段階構成をなす適応等化器を用いた情報伝送システム
JP5505968B2 (ja) * 2010-03-08 2014-05-28 Necネットワーク・センサ株式会社 適応受信機、並びにそれに用いる適応整合フィルタのタップ係数演算回路及びタップ係数演算方法
JP6063041B2 (ja) 2013-05-29 2017-01-18 Necネットワーク・センサ株式会社 適応等化処理回路および適応等化処理方法
CN107493247B (zh) * 2016-06-13 2021-10-22 中兴通讯股份有限公司 一种自适应均衡方法、装置及均衡器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1145457A (en) * 1967-12-07 1969-03-12 Int Standard Electric Corp Equaliser for time varying channels
NL171215C (nl) * 1973-03-09 1983-02-16 Trt Telecom Radio Electr Automatische egalisatie-inrichting voor een datatransmissiekanaal.
JPS5927133B2 (ja) * 1979-02-21 1984-07-03 日本電気株式会社 適応型受信機
DE2945332C2 (de) * 1979-11-09 1982-04-22 Nixdorf Computer Ag, 4790 Paderborn Vorrichtung zur automatischen Entzerrung auf der Empfangsseite eines elektrischen Datenübertragungsweges
JPH0750863B2 (ja) * 1987-09-25 1995-05-31 日本電気株式会社 受信器
US5119401A (en) * 1989-11-17 1992-06-02 Nec Corporation Decision feedback equalizer including forward part whose signal reference point is shiftable depending on channel response

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
1989年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集[分冊2]第2−433頁;「B−929超多値QAMの新等化方式」
IEEE International Conference on Communications、第1455−1459頁;"ADAPTIVE MATCHED FILTER AND ITS SIGNIFICANCE TO ANTI−MULTIPATH FADING"
電子情報通信学会技術研究報告、信学技法Vol.78,No.250;CS78−196〜203、第57−64頁;「マルチパス伝送路における適応受信方式」

Also Published As

Publication number Publication date
EP0501449A3 (en) 1993-06-02
US5321723A (en) 1994-06-14
CA2061930A1 (en) 1992-08-28
DE69232103T2 (de) 2002-03-14
EP0501449B1 (en) 2001-10-10
JPH04271508A (ja) 1992-09-28
EP0501449A2 (en) 1992-09-02
DE69232103D1 (de) 2001-11-15
CA2061930C (en) 1999-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3251023B2 (ja) 自動等化器
JPH05183456A (ja) 制御信号発生装置
US6115418A (en) Simplified equalizer for twisted pair channel
US6067319A (en) Method for equalization of a quadrature amplitude modulated signal
JP2715662B2 (ja) 時分割信号のダイバーシチ受信のための方法および装置
US7016406B1 (en) Adaptation structure and methods for analog continuous time equalizers
EP0486049B1 (en) Decision feedback equalizer
KR100769868B1 (ko) 복조 회로 및 복조 방법
JPH0590904A (ja) 制御信号発生回路
JP2833609B2 (ja) 判定帰還形自動等化器
US7545861B2 (en) Timing recovery circuit and timing recovery method
JP2616152B2 (ja) 自動等化器
Clark et al. Pseudobinary and pseudoquaternary detection processes for linearly distorted multilevel QAM signals
JP2611557B2 (ja) 判定帰還形自動等化器
JP3371256B2 (ja) 自動等化器
JP2795053B2 (ja) 復調装置
KR100480881B1 (ko) 에러궤환을 이용한 블라인드 적응결정 궤환 등화기
JP3424724B2 (ja) 干渉キャンセラ
JP2600970B2 (ja) ダイバーシティ受信装置
JP3324496B2 (ja) 自動等化器
Wu et al. A reduced-state soft decision feedback Viterbi equaliser for mobile radio communications
JPH06252973A (ja) デジタル復調装置
JPH06177928A (ja) 検波器
EP1162760A1 (en) Impulse response inferrer and propagation path inferring method
Clark et al. Detection processes for distorted binary signals

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071116

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091116

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees