JP3324496B2 - 自動等化器 - Google Patents

自動等化器

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JP3324496B2
JP3324496B2 JP08807098A JP8807098A JP3324496B2 JP 3324496 B2 JP3324496 B2 JP 3324496B2 JP 08807098 A JP08807098 A JP 08807098A JP 8807098 A JP8807098 A JP 8807098A JP 3324496 B2 JP3324496 B2 JP 3324496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、デジ
タル無線通信方式の復調器にて使用される自動等化器に
おいて、アップダウンカウンタ(以後、U/Dカウンタ
と略記する)の段数を可変することにより、フェージン
グに対する追随速度の向上を可能にして、フェージング
による伝送路の波形歪みや、他の無線システムからの干
渉を自動的に除去する自動等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル無線通信方式において、周波
数の利用効率を高めるために、変調方式の多値化が進
み、それに伴い、フェージングによる伝送路の波形歪み
や、交差偏波間の干渉、他チャネルの無線システムから
の干渉などの影響が大きくなる。これらの線形歪みや干
渉を除去するために、自動等化器の開発が盛んに行われ
ており、たとえば、特開閉02−288430公報に
は、フェージングによる信号の歪みをそれまでの歪みの
特性を統計的に経験値として記憶した値と、最新の歪み
の値に基づき予測した結果で等価回路の制御を行い、最
新の歪みの特性を統計処理して、経験値として自己学習
的に加えることにより、フェージングが発生しても補正
可能とすることが開示されている。
【0003】また、特開平04−271508号公報に
は、判定帰還形等化器の前に伝送路のインパルス・レス
ポンスを対称化する全ディジタル方式の適応型整合フィ
ルタを置き、タップ係数を相関検出法によりフェージン
グの状態に応じて適応的に制御することが開示されてい
る。特開平05−14131号公報には、入力信号とト
ランスバーサル・フィルタの出力信号の差を伝搬歪の時
間変動と大きさを検出し、その検出値に応じて更新アル
ゴリズム選択器から最も演算量が少なく、十分等化可能
なアルゴリズムを選択し、タップ係数更新器においてト
ランスバーサル・フィルタのタップ係数を更新すること
が開示されている。
【0004】さらに、特開平04−159125号公報
には、自動利得回路で利得調整されたベースバンド信号
をA/D(アナログ/ディジタル)変換器でディジタル
化し、タップ係数制御回路で制御されるトランスバーサ
ル・フィルタに入力し、その出力信号をフェージング量
検出回路で制御される乗算器に入力し、出力レベルを修
正して出力する自動等化器について記載されている。こ
のようなトランスバーサル・フィルタのタップ係数を制
御するためにU/Dカウンタを用い、U/Dカウンタの
積分段数を任意に変えても誤動作のないタップ係数生成
できることが記載されている。
【0005】一方、上記のような自動等化器の範疇に属
する従来のディジタル形トランスバーサル形等化器の一
例として、図3に示すようなディジタル形トランスバー
サル形自動等化器も知られている。この図3において、
従来のデジタル形トランスバーサル形自動等化器はA/
D変換器31、トランスバーサル・フィルタ401、お
よび制御信号発生回路402から構成される。この例で
は、トランスバーサル・フィルタ401として、簡単の
ために3タップの物を使用している。また、簡単のため
に、入力信号として一次元ベースバンド信号を考えてい
る。
【0006】しかしながら、入力信号が直交多値変調信
号を復調した場合に生じる同相および直交の二次元の成
分を持つベースバンド信号である場合も、この等化器を
組み合わせることにより、等化システムを簡単に構成す
ることができる。復調器(図示せず)からのアナログ・
ベースバンド信号は、A/D変換器31で標本・量子化
され、2進信号列である等化前信号に変換され、トラン
スバーサル・フィル401と制御信号発生回路402に
供給される。トランスバーサル・フィルタ401は遅延
素子32,33と、乗算器34〜36および加算器37
より構成される3タップ形で、タップ403〜405を
有する。
【0007】タップ403〜405のタップ出力信号は
乗算器34〜36にそれぞれ供給され、タップ係数を表
すタップ係数制御信号B−1,B0,B1が乗ぜられ
て、加算器37に供給される。加算器37の出力はフェ
ージングによる符号間干渉が除去されたものとなり、ト
ランスバーサル・フィルタ401の出力となる。以上の
ようにして、トランスバーサル・フィルタ401で符号
間干渉が除去された等化信号が出力される。
【0008】判定器40は、等化信号の振幅特性などを
判定して、判定信号を出力し、差分器41に出力する。
差分器41は等化信号と判定信号との差分をとって誤差
信号を出力して、相関器38にこの誤差信号を送出す
る。相関器38は、等化前信号と誤差信号との相関をと
り、相関信号を制御信号発生回路402のU/Dカウン
タ39に出力する。トランスバーサル・フィルタ401
のタップ係数制御信号B−1,B0,B1は制御信号発
生回路402で決定される。
【0009】制御信号発生回路402は相関器38およ
びU/Dカウンタ39より構成され、トランスバーサル
・フィルタ401の各タップに対応する時間平均された
相関値をタップ係数制御信号B−1,B0,B1として
出力して乗算器34〜36に送出する。上述した従来の
ディジタル形トランスバーサル形自動等化器と後述する
この発明の自動等化器の、タップ係数がフェージング補
償のための最適値に収束するまでの変動を図4に示す。
この図4における破線の特性Aが従来のディジタル形ト
ランスバーサル形自動等化器の特性を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この図4からも明らか
なように、従来のディジタル形トランスバーサル形自動
等化器の場合には、タップ係数をフェージング補償のた
めの最適値に収束させるのに時間がかかる。このため
に、変動の速いフェージングで発生する振幅特性、また
は符合間干渉の変化に対して追従できないという課題が
ある。
【0011】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、フェージングに対する追従速度を
向上させることができ、短時間でタップ係数をフェージ
ング補償のための最適値に収束させることができる自動
等化器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の自動等化器は、ベースバンド信号をディ
ジタル変換したディジタル信号をタップ係数の制御信号
に基づきタップ係数がフェージング補償のための最適化
に収束するのを早めることで自動等化して等化信号を出
力するトランスバーサル・フィルタと、前記トランスバ
ーサル・フィルタから出力される前記等化信号を判定し
て判定信号を出力する判定器と、前記等化信号と前記判
定信号との差分をとって誤差信号を出力する差分器と、
等化前の前記ディジタル信号と前記誤差信号との相関値
の連続性を検出し、前記相関値の連続性が高い追随状態
の場合にはアップ/ダウンカンタの段数を小さくし、か
つ前記相関値の連続性が低い定常状態の場合にはアップ
/ダウンカウンタの段数を大きくすることにより前記ア
ップ/ダウンカンタの段数、すなわちタップ係数の時定
数を最適に可変制御する制御信号発生回路とを備えるこ
とを特徴とする。
【0013】この発明の自動等化器によれば、ベースバ
ンド信号をディジタル変換したディジタル信号をトラン
スバーサル・フィルタに入力することにより自動等化し
て等化信号を判定器に送出する。判定器で等化信号を判
定した判定信号と等化信号とを差分器に入力して誤差信
号を制御信号発生回路に送出する。制御信号発生回路で
は、トランスバーサル・フィルタの等化前のディジタル
信号と誤差信号との相関値の連続性を検出し、相関値の
連続性が高い追随状態の場合には、アップ/ダウンカン
タの段数を小さくし、かつ相関値の連続性が低い定常状
態の場合には、アップ/ダウンカウンタの段数を大きく
する制御信号をトランスバーサル・フィルタの各タップ
に供給することによりタップ係数の時定数を最適に可変
制御する。よって、フェージングに対する追従速度を向
上させることができ、短時間でタップ係数をフェージン
グ補償のための最適値に収束させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明による自動等化器
の実施の形態について図面に基づき説明する。図1はこ
の発明による第1実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。この図1に示す第1実施の形態では、ディジタル
無線通信方式における復調器に適用した例を示すもので
ある。この図1において、図示しない復調器からのアナ
ログの入力ベースバンド信号がA/D変換器1に入力さ
れるようになっている。このA/D変換器1と後述する
制御信号発生回路102の段数制御回路201には、ク
ロック信号が入力されるようになっている。
【0015】このクロック信号のタイミングで前記復調
器からのアナログの入力バースト信号がA/D変換器1
でディジタル化されるようになっている。A/D変換さ
れた等化前のベースバンド信号のディジタル信号はトラ
ンスバーサル・フィルタ101側と制御信号発生回路1
02側とに2分岐され、その一方は、トランスバーサル
・フィルタ101の遅延素子2,3に順次入力されるよ
うになっているとともに、分岐された他方は制御信号発
生回路102の相関器8に入力されるようになってい
る。トランスバーサル・フィルタ101の遅延素子2,
3の入力端側と遅延素子3の出力端側には、それぞれタ
ップ104,105,106が設けられている。トラン
スバーサル・フィルタ101は3タップ形の場合が例示
されている。
【0016】これらのタップ104,105,106は
それぞれ乗算器4,5,6の各一方の入力端に接続され
ている。乗算器4,5,6の各他方の入力端は、制御信
号発生回路102のU/Dカウンタ9の出力端に接続さ
れている。乗算器4,5,6の各出力端は、加算器7の
入力単に接続されている。加算器7の出力端から等価信
号が出力されるようになっており、かくして、遅延素子
2,3タップ104〜106、乗算器4〜6、加算器7
によりトランスバーサル・フィルタ101を構成してい
る。
【0017】前記トランスバーサル・フィルタ101の
出力すなわち、加算器7から出力される等化信号は判定
器10の入力端に入力されるようになっている。判定器
10は等化信号の振幅特性、遅延周波数特性などの判定
を行うものであり、この判定器10の出力信号、すなわ
ち、判定信号と加算器7から出力される等化信号とが差
分器11に入力されるようになっている。差分器11の
出力は前記相関器8に入力されるようになっている。相
関器8は、等化前信号と誤差信号との相関をとり、U/
Dカウンタ9と段数制御回路201に出力するようにな
っている。
【0018】段数制御回路201には、同期はずれ検出
回路103からベースバンド信号の非同期状態時に非同
期検出信号も入力されるようになっている。段数制御回
路201は相関器8から出力される等化前信号と誤差信
号との相関値を基にU/Dカウンタ9の段数制御信号を
出力するようになっている。このU/Dカウンタ9は相
関器8から出力される相関信号と段数制御回路201か
ら出力される段数制御信号とを入力してU/Dカウンタ
9の段数、すなわち、トランスバーサル・フィルタ10
1のタップ係数の時定数が最適になるように、タップ係
数制御信号A−1,A0,A1を乗算器4〜6に出力す
るようになっている。
【0019】前記段数制御回路201の詳細な内部構成
は図2のブロック図に示されている。この図2におい
て、前記非同期検出信号はフリップ・フロップ回路(以
下、FFという)15に入力されるようになっている。
このFF15のクロック入力端およびシフトレジスタ1
6には、クロック信号が入力されるようになっている。
FF15の出力はOR回路18の入力端に入力されうよ
うになっている。OR回路18には、パワーオンリセッ
トパルスも入力されるようになっている。OR回路18
の出力から出力されるリセット信号RSTは減算器13
と「H」パルス出力器17の入力端に入力されるように
なっている。
【0020】また、前記図1で示した相関器8から出力
される相関信号は加算器12の一方の入力端と、前記シ
フトレジスタ16の入力端に入力されるようになってい
る。加算器12の他方の入力端には、FF14の出力信
号も入力されるようになっている。加算器12の出力信
号は、減算器13の入力端に入力されるようになってい
る。減算器13には、加算器12の出力信号と、シフト
レジスタ16の出力信号と、OR回路18から出力され
るリセット信号RSTとが入力されるようになってい
る。
【0021】減算器13は、ベースバンド信号の同期状
態時に加算器12の出力信号からシフトレジスタ16の
出力信号の減算を行ない、ベースバンド信号の非同期時
には、OR回路18から出力されるリセット信号RST
により減算結果がリセットされるようになっている。減
算器13の出力信号は、FF15と連続度―段数制御信
号変換回路301に送出するようになっている。連続度
―段数制御信号変換回路301は、減算器13の出力を
ある規則によりU/Dカウンタ9の段数制御信号に変換
するものである。この連続度―段数制御信号変換回路3
01からは、段数制御信号が前記図1で示したU/Dカ
ウンタ9に送出するようになっている。
【0022】次に、以上のように構成されたこの第1実
施の形態の動作について説明する。この第1実施の形態
では、自動等化器であるトランスバーサル・フィルタ1
01において、定常状態ではタップ係数が安定している
方が誤り率特性が良いためタップ係数は大きい時定数が
必要であり、また追随状態では速い追随動作のためにタ
ップ係数は小さい時定数が必要であることと、トランス
バーサル・フィルタ101が定常状態で安定動作してい
る場合は相関器8の出力は「0」と「1」のマーク率が
ほぼ50%であるのに対し、追随状態の場合は追随方向
に対してマーク率が偏っている特徴を利用するものであ
る。ここで、U/Dカウンタ9の出力は、トランスバー
サル・フィルタ101のタップ係数となり、U/Dカウ
ンタ段数はタップ係数の時定数となる。
【0023】復調器からの入力ベースバンド信号を、A
/D変換器1によりディジタル信号に変換し、この等化
前信号をトランスバーサル・フィルタ101に入力さ
れ、タップ104を通して乗算器4に入力されるととも
に、遅延素子2,3でそれぞれ遅延されて、タップ10
5,106を通して乗算器5,6に入力される。乗算器
4〜6には、それぞれ後述するタップ係数制御信号A−
1,A0,A1が入力され、このタップ係数制御信号A
−1,A0,A1とタップ104〜106を通過した信
号との乗算を行い、各乗算器4〜6の出力信号を加算器
7で加算することにより符号間干渉が除去された等化信
号が出力される。等化信号は判定器10により振幅特
性、遅延周波数特性などが判定されて判定信号を出力す
る。判定信号が差分器11に入力される。差分器11に
は等化信号も入力されており、差分器11で等化信号と
判定信号との誤差を検出して誤差信号を制御信号発生回
路102の相関器8に送出する。
【0024】制御信号発生回路102はトランスバーサ
ル・フィルタ101の各タップを制御するものであり、
制御信号発生回路102において、等化前信号と誤差信
号を用いて相関器より出力される相関値の連続性を検
出し、相関値の連続性が高い、すなわち、追随状態の場
合はU/Dカウンタ9の段数を小さく、連続性が低い、
すなわち、定常状態の場合はU/Dカウンタ9の段数を
大きくすることにより、U/Dカウンタの段数、すなわ
ち、タップ係数の時定数を最適に可変制御することがで
きる。このU/Dカウンタ9の段数を制御する段数制御
回路201は、相関器8から出力される等化前信号と誤
差信号との相関値をもとに、U/Dカウンタ9の段数制
御信号を出力する回路である。
【0025】この段数制御回路201の詳細な動作につ
いて図2を参照して説明する。段数制御回路201にお
いて、前記図1に示した相関器8から出力される相関信
号は、加算器12とシフトレジスタ16とに分岐され、
加算器12は、FF14からの出力と相関信号を加算し
減算器13に出力する。シフトレジスタ16は相関信号
を所定のLタイムスロット遅延させ、減算器13に出力
する。減算器13は加算器12とシフトレジスタ16か
らの入力の減算結果である連続度信号を連続度−段数信
号変換回路301とFF14とに出力する。
【0026】連続度−段数信号変換回路301は、連続
度信号を基にLタイムスロット中における相関信号のど
ちらかの極性の割合を求め、相関値の連続性が高ければ
U/Dカウンタ9の段数を小さく、相関値の連続性が低
ければU/Dカウンタ9の段数を大きくするような段数
制御信号を図1で示したU/Dカウンタ9に出力する。
また、「H」パルス出力器17の出力が「L」レベルの
ときは上記可変制御を行い、「H」レベルのときはU/
Dカウンタ9の段数を最も小さくするような段数制御信
号を出力する。
【0027】等化前のディジタル化されたベースバンド
信号の非同期状態のときには、図1で示した同期外れ検
出回路103から非同期検出信号がFF15に入力され
る。FF15には、クロック信号が入力され、このクロ
ック信号により、FF15でベースバンド信号の変化点
を相関信号と一致させられた後、FF15の出力信号が
OR回路18に入力され、OR回路18でパワーオンリ
セットパルスとORされ、リセット信号RSTがOR回
路18から出力される。リセット信号RSTは、減算器
13をリセットし、また、「H」パルス出力器17はリ
セット信号RSTが入力されると、(L+1)タイムス
ロット長の「H」パルスを連続度−段数制御信号変換回
路301に出力する。
【0028】この連続度−段数制御信号変換回路301
は減算器13から連続度信号を基に(L+1)タイムス
ロット長により段数制御信号、すなわち、タップ係数制
御信号A−1,A0,A1をそれぞれトランスバーサル
・フィルタ101のタップ104〜106に出力する。
ここで、タップ係数制御信号A−1,A0,A1が得ら
れるための連続度−段数制御信号変換回路301に入力
される連続度信号について説明する。
【0029】いま、加算器12が累積加算を始めてe番
目に加算器12に入力される相関信号をa(e)とし、
相関器動作開始(e=0)と同時にパワーオンリセット
パルスがOR回路18に入力されるとすると、シフトレ
ジスタ16の出力b(e)は b(e)=0 [0≦e≦Lのとき] a(e−L) [e≧(L+1)のとき] となる。したがって、連続度−段数制御信号変換回路3
01に入力される連続度信号c(e)は、 c(e)=0 [e=0のとき] a(1)+…+a(e) [1≦e≦Lのとき] a(e−L+1)+…+a(e) [e≧L+1のとき] となる。
【0030】次に、同期状態では、減算器13から連続
度−段数制御信号変換回路301に出力される連続度信
号c(e)は、FF14により1タイムスロット遅れた
後、加算器12に入力される。加算器12により、新し
い相関信号a(e)が加算され、減算器13により、シ
フトレジスタ16に記憶されているa(e−L)が差し
引かれることにより、1タイムスロットごとに連続度信
号c(e)が更新される。また、パワーオンおよび非同
期→同期時から(L+1)タイムスロットまでの間は、
「H」パルス出力器17から「H」パルスが出力され、
U/Dカウンタ9の段数が最も小さくなるような段数制
御信号が連続度−段数制御信号変換回路301により生
成される。
【0031】このように、第1実施の形態では、復調器
にて使用される自動等化器において、同期状態ではU/
Dカウンタ9の段数を等化前信号と誤差信号の相関値の
連続性に応じて可変することにより、タップ係数がフェ
ージング補償のための最適値に収束するのを早めること
ができる。前記図4における実線で示す特性Bがこの第
1実施の形態における特性を示しており、従来の場合の
破線で示す特性Aと比較しても明らかなように、タップ
係数がフェージング補償のための最適値に収束するのを
早めることができる。
【0032】さらに、U/Dカウンタ9の段数制御信号
の値を1タイムスロットごとに更新するので、急速に変
動するフェージングに対して追随できるという効果を有
する。また、相関値データの不足するパワーオンおよび
おい非同期→同期時から(L+1)タイムスロットまで
の間は、U/Dカウンタ9の段数が最も小さくなるよう
な段数制御信号を生成することにより、等化器の動作を
安定させるという効果を有する。なお、この発明は上記
第1実施の形態に限定されるものではなく、たとえば、
交差偏波干渉除去回路など他の等化器にも適用すること
ができる。また、たとえば、デジタル有線通信方式など
他の通信方式にも適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明の自動等化器に
よれば、タップ係数がフェージング補償の最適値より離
れている場合は収束を早めるためにタップ係数制御信号
を粗く制御することにより、タップ係数の変化を早め、
相関値の連続性が低くなってきた時点でタップ係数制御
信号を細かく制御するようにしたので、タップ係数の収
束性を高め、誤り率特性を良くすることができ、その結
果、従来の自動等化器と比べて短時間でタップ係数をフ
ェージング補償のための最適値に収束させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による自動等化器の第1実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の自動等化器における制御信号発生回路の
内部の詳細な構成を信すブロック図である。
【図3】従来の自動等化器の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】この発明および従来の自動等化器の時間対タッ
プ係数の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1……A/D(アナログ/ディジタル)変換器、2,3
……遅延素子、4〜6乗算器、7,12……加算器、8
……相関器、9……U/D(アップ/ダウン)カウン
タ、10……判定器、11……差分器、13……減算
器、14,15……フリップフロップ回路(FF)、1
6……シフトレジスタ、17……「H」パルス出力器、
18……OR回路、101……トランスバーサル・フィ
ルタ、102……制御信号発生回路、103……同期外
れ検出回路、104〜106……タップ、201……段
数制御回路、301……連続度―段数信号変換回路。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号をディジタル変換した
    ディジタル信号をタップ係数の制御信号に基づきタップ
    係数がフェージング補償のための最適化に収束するのを
    早めることで自動等化して等化信号を出力するトランス
    バーサル・フィルタと、 前記トランスバーサル・フィルタから出力される前記等
    化信号を判定して判定信号を出力する判定器と、 前記等化信号と前記判定信号との差分をとって誤差信号
    を出力する差分器と、 等化前の前記ディジタル信号と前記誤差信号との相関値
    の連続性を検出し、前記相関値の連続性が高い追随状態
    の場合にはアップ/ダウンカンタの段数を小さくし、か
    つ前記相関値の連続性が低い定常状態の場合にはアップ
    /ダウンカウンタの段数を大きくすることにより前記ア
    ップ/ダウンカンタの段数、すなわちタップ係数の時定
    数を最適に可変制御する制御信号発生回路と、 を備えることを特徴とする自動等化器。
  2. 【請求項2】 前記制御信号発生回路は、前記アップ/
    ダウンカウンタの段数を可変する信号の値を1タイムス
    ロットごとに更新することを特徴とする請求項1記載の
    自動等化器。
  3. 【請求項3】 前記制御信号発生回路は、前記相関値の
    データの不足するパワーオンと前記ベースバンド信号の
    非同期から同期に変わる所定の期間に前記アップ/ダウ
    ンカウンタの段数がもっとも小さくなるような制御信号
    を出力することを特徴とする請求項1記載の自動等化
    器。
  4. 【請求項4】 前記トランスバーサル・フィルタは、 ディジタル化されたベースバンド信号を遅延させる縦続
    接続された複数の遅延素子と、 前記最初の遅延素子の入力端側と各遅延素子の出力端側
    にそれぞれ設けられた複数のタップと、 前記各タップに導入される信号と前記制御信号発生回路
    から出力される前記タップ係数との乗算を行う複数の乗
    算器と、 前記各乗算器の出力信号を加算して等化信号を出力する
    加算器と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の自動等価器。
  5. 【請求項5】 前記制御信号発生回路は、 前記等化前信号と前記誤差信号との相関をとって相関値
    を出力する相関器と、 前記トランスバーサル・フィルタの前記各タップにタッ
    プ係数を可変制御するタップ係数制御信号を出力するア
    ップ/ダウンカウンタと、 前記相関器から出力される前記相関値を基に前記アップ
    /ダウンカウンタに段数制御信号を出力する段数制御回
    路と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の自動等化器。
  6. 【請求項6】 前記制御信号発生回路は、 ベースバンド信号の同期状態時に1タイムスロット遅延
    した出力信号を発生する第1フリップフロップ回路と、 前記同期状態時に前記相関器から出力される相関値と前
    記第1フリップフロップ回路の出力信号とを加算する加
    算器と、 前記同期状態時に前記相関値を記憶するシフトレジスタ
    と、 前記ベースバンド信号の非同期状態時に非同期信号を入
    力してクロック信号により非同期信号の変化点を前記相
    関値と一致されて出力する第2フリップフロップ回路
    と、 前記第2フリップフロップ回路の出力信号とパワーオン
    リセットパルスとのORをとってリセット信号を出力す
    るOR回路と、 前記同期状態時に前記加算器の出力信号から前記シフト
    レジスタの出力信号を減算して連続度信号を出力すると
    ともに前記非同期状態時に前記リセット信号によりリセ
    ットされる減算器と、 前記連続度信号を入力して前記アップ/ダウンカウンタ
    の段数制御信号に変換する連続度―段数信号変換回路
    と、 前記リセット信号が入力されると所定タイムスロットに
    1を加えたタイムスロット長の「H」パルスを前記連続
    度―段数信号変換回路に出力する「H」パルス出力器
    と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の自動等化器。
  7. 【請求項7】 前記連続度―段数信号変換回路は、前記
    同期状態時に、前記「H」パルス出力器から出力される
    「L」レベルの出力により前記相関値の連続性が高いと
    前記アップ/ダウンカウンタの段数を小さくするととも
    に、前記相関値の連続性が低いと前記アップ/ダウンカ
    ウンタの段数を大きくし、かつ前記非同期状態時に、前
    記「H」パルス出力器から出力される「H」レベルの出
    力により前記アップ/ダウンカウンタの段数を最も小さ
    くすることを特徴とする請求項6記載の自動等化器。
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