JP3250665B2 - 誘電体メモリおよびその製造方法並びに誘電体キャパシタ - Google Patents

誘電体メモリおよびその製造方法並びに誘電体キャパシタ

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JP3250665B2
JP3250665B2 JP16186699A JP16186699A JP3250665B2 JP 3250665 B2 JP3250665 B2 JP 3250665B2 JP 16186699 A JP16186699 A JP 16186699A JP 16186699 A JP16186699 A JP 16186699A JP 3250665 B2 JP3250665 B2 JP 3250665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性ランダム
アクセスメモリとして使用される誘電体メモリおよびそ
の製造方法、並びに、誘電体メモリで使用される誘電体
キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、強誘電体膜や高誘電体膜を用いた
誘電体メモリの開発が進んでいる。誘電体メモリは、強
誘電体膜や高誘電体膜の分極反転とその誘電分極を利用
することにより高速書き換えが可能な不揮発性ランダム
アクセスメモリ(Ferroelectric Random Access Memori
es;FeRAM)である。
【0003】誘電体メモリは、トランジスタと誘電体キ
ャパシタの組み合わせにより構成されている。トランジ
スタは、シリコンなどの基板の表面に形成された不純物
領域であるソース・ドレイン領域と、これら不純物領域
間の基板の上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート
電極(兼ワード線)により構成されている。
【0004】図12は、従来の誘電体メモリ100の断
面構成を表すものである。この誘電体メモリ100は、
トランジスタ100Aと誘電体キャパシタ100Bとに
より構成されている。トランジスタ100Aは、シリコ
ンなどの基板101の表面のフィールド絶縁膜102で
囲まれた領域に形成されたソース・ドレイン領域となる
不純物領域103A,103Bと、これら不純物領域1
03A,103B間の基板101の上にゲート絶縁膜1
04を介して形成されたゲート電極(兼ワード線10
5)とにより構成されている。
【0005】基板101上には、トランジスタ100A
を覆うように層間絶縁膜106が設けられている。層間
絶縁膜106の表面は平坦面であり、その平坦面上に下
部電極層108、誘電体膜109および上部電極層11
0からなる誘電体キャパシタ100Bが積層されてい
る。下部電極層108および上部電極層110は例えば
Pt(白金)により形成されている。下部電極層108
は層間絶縁膜106に設けられた接続孔106aに埋め
込まれたコンタクトプラグ層111を介して不純物領域
103Aに電気的に接続されている。また、層間絶縁膜
106には接続孔115が設けられ、この接続孔115
を介してビット線116が不純物領域103Bに対して
電気的に接続されている。
【0006】層間絶縁膜106上には、誘電体キャパシ
タ100Bを覆うように層間絶縁膜114が設けられて
おり、この層間絶縁膜114に形成された接続孔117
を介して例えばAl(アルミニウム)により形成された
配線118が上部電極層110に電気的に接続されてい
る。この配線118がプレート線を構成している。
【0007】この誘電体メモリ100では、トランジス
タ100Aのゲート電極105に所定の電圧が印加され
ると、トランジスタ100Aが“オン”となり、不純物
領域103A,103B間が導通する。ビット線116
とプレート線118にそれぞれプラス電位とマイナス電
位(あるいはその逆)が印加されると、コンタクトプラ
グ層111を介して誘電体キャパシタ100Bに電流が
流れ、上部電極層110と下部電極層108との間に電
圧が印加され、その結果誘電体膜109において分極が
発生する。この電圧−分極特性にはヒステリシスがある
ことから、このヒステリシスを利用して“1”または
“0”のデータの記憶、読み出しが行われる。
【0008】図13は、図12に示した誘電体メモリ1
00における誘電体キャパシタ100Bの平面形状を表
す。各誘電体キャパシタ100Bは2本のビット線11
6の間に挟み込まれるように配置され、2本のワード線
105を跨ぐように伸びている。即ち、誘電体キャパシ
タ100Bの平面形状は、ビット線116に沿う方向に
長く,ワード線105に沿う方向に短い長方形である。
隣り合う誘電体キャパシタ100Bの最小間隔をF(例
えば0.5ミクロン)とすると、一般に、誘電体キャパ
シタ100Bの短軸方向の長さは約1.5F、長軸方向
の長さは約3Fとなる。
【0009】ところで、従来の誘電体メモリ100で
は、誘電体キャパシタ100Bの電極材料を加工する際
に次のような問題があった。すなわち、一般に誘電体キ
ャパシタの電極材料として使われるPt(白金)は化学
的にも熱的にも安定性が高く、反応性のエッチングが難
しい。そのため、不活性ガスイオンのスパッタ効果を利
用した物理的なエッチングが行われている。しかしなが
ら、このような物理的なエッチングではスパッタにより
Ptが飛散してレジストに混入してしまい、レジストを
除去した後にPtが不適切な位置に残ってしまうという
問題がある。
【0010】そこで、本出願人と同一の出願人は、層間
絶縁膜の上に誘電体キャパシタを積層する代わりに、層
間絶縁膜に溝部を形成して、その溝部の中に誘電体キャ
パシタを埋設した構造の誘電体メモリを提案している
(特願平10―26092号)。図14は、埋設型の誘
電体キャパシタの形成方法の概略を表す図である。図1
4(A)に示したように、トランジスタ100Aを覆う
層間絶縁膜206に溝部205を形成し、この溝部20
5を含む層間絶縁膜206上に図14(B)に示したよ
うに下部電極層208、誘電体膜209および上部電極
層209を順に積層する。そして、図14(C)に示し
たように、層間絶縁膜206の表面を例えばCMP(Ch
emical and Mechanical Polishing :化学的機械的研
磨)法により平坦化すると、溝部205の中に下部電極
層208と誘電体膜209と上部電極層209からなる
誘電体キャパシタ210が埋設された誘電体メモリが得
られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誘電体
キャパシタの平面形状を図13に示すような長方形とす
ると、図14(C)に示した研磨加工の際、誘電体キャ
パシタの表面における短軸方向の力が加わった時に変形
し易いという問題があった。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、誘電体キャパシタの加工時の変形が
生じにくい、誘電体メモリおよびその製造方法並びに誘
電体キャパシタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による誘電体メモ
リは、誘電体キャパシタとスイッチング素子、およびこ
れらの間に設けられた層間絶縁膜を備えた誘電体メモリ
であって、層間絶縁膜には溝部が形成されており、誘電
体キャパシタは、第1の電極層、誘電体膜および第2の
電極層を積層した積層体を、前記層間絶縁膜の溝部に埋
設することによって構成され、誘電体キャパシタの層間
絶縁膜の膜面と平行な面内における平面形状は、略正多
角形であり、かつ、隣り合う2つの誘電体キャパシタの
最小間隔が、フォトリソグラフィ法で形成可能な最小間
隔よりも小さいことを特徴とするものである。
【0014】
【0015】本発明による誘電体メモリの製造方法は、
スイッチング素子が形成された基板に、スイッチング素
子を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁
膜に平面形状が略正多角形の溝部を形成する工程と、こ
の溝部に第1の電極層、誘電体膜および第2の電極層を
積層する工程と、積層体の表面を層間絶縁膜の表面に合
わせて平坦化する工程を含むものである。
【0016】本発明による誘電体キャパシタは、層間絶
縁膜に形成された溝部の内部に第1の電極層、誘電体膜
および第2の電極層からなる積層体を埋設したものであ
って、層間絶縁膜の膜面と平行な面内における誘電体キ
ャパシタの平面形状が略正8角形である。
【0017】本発明による誘電体メモリおよび誘電体キ
ャパシタでは、誘電体キャパシタの平面形状が略正多角
形であるので、誘電体キャパシタの表面を加工する際に
不要な変形を生ずることなく、誘電体キャパシタを製造
することができる。
【0018】
【0019】本発明による誘電体メモリの製造方法で
は、層間絶縁膜に形成された略正多角形の溝部に、第1
の電極層、誘電体膜および第2の電極層を積層し、積層
体の表面を層間絶縁膜の表面に合わせて平坦化すること
により、平面形状が略正多角形の誘電体キャパシタが得
られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0021】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る誘電体メモリ10の断面構成を表
すものである。この誘電体メモリ10は、シリコンなど
の基板11に形成された複数のトランジスタ10A,1
0Aと、これらトランジスタ10Aそれぞれと対をなす
誘電体キャパシタ10B,10Bとにより構成されてい
る。トランジスタ10Aは、本発明の「スイッチング素
子」の一具体例に対応している。
【0022】基板11の表面のフィールド絶縁膜12で
囲まれた領域にはソース・ドレインとなるLDD(Ligh
tly Doped Drain)構造の不純物領域13A,13B,
13Cがそれぞれ形成されている。これら不純物領域1
3A,13B,13C間の基板11の上にゲート絶縁膜
14を介してワード線(兼ゲート電極)15A,15B
がそれぞれ形成されている。これら不純物領域13A,
13B,13Cとワード線15A,15Bにより2つの
トランジスタ10A,10Aが構成されている。なお、
フィールド絶縁膜12上にも他のワード線15C,15
Dが形成されている。
【0023】トランジスタ10Aは、例えばBPSG
(Boro-Phospho-Silicate Glass),PSG(Phospho-S
ilicate Glass),NSG(Non-Silicate Glass),S
OG(Spin-On Glass)等により形成された膜厚0.7
5μmの層間絶縁膜16により覆われている。層間絶縁
膜16は同じくPSG等により形成された例えば膜厚
0.4μmの層間絶縁膜17により覆われており、本実
施の形態では、この層間絶縁膜17内に各トランジスタ
10A,10Aに対応して積層体の誘電体キャパシタ1
0B,10Bが形成されている。層間絶縁膜16と層間
絶縁膜17を合わせた部分が,本発明の「層間絶縁膜」
の一具体例に相当する。
【0024】下部電極層18は本発明の「第1の電極
層」、誘電体膜19は「誘電体膜」、上部電極膜20は
「第2の電極層」の一具体例にそれぞれ対応している。
溝部17a,17bは、底面から側面にかけて円弧形状
の湾曲部を有しており、下部電極層18および誘電体膜
19の各両端部が溝部17a,17bの湾曲部に合わせ
て湾曲形状をなしている。下部電極層18および誘電体
膜19の各両端部は、それぞれ上部電極層20の表面と
同一面をなしており、層間絶縁膜17と共に平坦面を構
成している。
【0025】なお、溝部17a,17bの表面には、T
i(チタン)からなる緩衝層17Aがスパッタ法により
形成されている。この緩衝層17Aにより層間絶縁膜1
7と下部電極層18との間の接着を強固にし、同時に相
互拡散が阻止されるようになっている。下部電極層18
および上部電極層20はそれぞれPt(白金)により形
成されている。なお、Pt以外でも、例えばIr(イリ
ジウム),Ru(ルテニウム),Rh(ロジウム),P
d(パラジウム)その他の金属材料により形成しても良
い。
【0026】誘電体膜19は、強誘電体材料、あるいは
高い誘電率を有する材料(以下、高誘電体材料という)
により形成されている。誘電体キャパシタ10Bは、誘
電体膜19として強誘電体材料を用いた場合には強誘電
体キャパシタ、誘電体膜19として高誘電体材料を用い
た場合には高誘電体キャパシタとなる。強誘電体材料と
しては、SBT(一般式は、Bi2 SrTa2 9),S
BTN(一般式は、Bi2 SrTa2-x Nbx 9 ),
PZT(一般式は、Pb(Zr,Ti)03 ),PLZ
T(一般式は、(Pb,La)(Zr,Ti)03 )な
どが挙げられる。高誘電体材料としては、酸化タンタル
(V)(一般式は、Ta2 5 ),BST(一般式は、
(Ba,Sr)TiO3),STO(一般式は、SrTi
3 )などがそれぞれ挙げられる。
【0027】層間絶縁膜16には接続孔(コンタクトホ
ール)16a,16bが設けられ、これら接続孔16
a,16bには導電性の多結晶シリコンからなるパッド
25が形成されている。このパッド25と誘電体キャパ
シタ10B,10Bの各下部電極層18の間には、導電
性の多結晶シリコンからなるコンタクトプラグ層21が
形成されている。つまり、誘電体キャパシタ10B,1
0Bの各下部電極層18は、コンタクトプラグ層21と
パッド25を介して不純物領域13A,13Cにそれぞ
れ電気的に接続されている。不純物領域13Bには、層
間絶縁膜16中に設けられた接続孔(コンタクトホー
ル)16cに埋め込まれたビットコンタクト22aを介
して、例えばW(タングステン)により形成されたビッ
ト線22が電気的に接続されている。なお、図1では、
誘電体キャパシタ10Bとコンタクトプラグ層21が不
純物領域13A,13Cの真上にあるように示している
が、実際には、不純物領域13A,13Cに対してワー
ド線方向にずれた位置に形成されている。
【0028】層間絶縁膜17上には更に例えばPSG,
BPSG,NSG,SOG等により形成された層間絶縁
膜23が設けられており、この層間絶縁膜23に形成さ
れた接続孔23aを介して例えばAl(アルミニウム)
により形成された配線であるプレート線24が各上部電
極層18に電気的に接続されている。
【0029】図2は、誘電体メモリ10の平面的な配置
構成を表す図である。図2では、各ワード線15A,1
5B,15C,15D(図1)は包括して符号15で示
されている。ワード線15とビット線22は同じ間隔
(例えば0.5ミクロン)で格子状に配列されている。
また、ワード線15とビット線22は互いに直角に交叉
している。
【0030】図2に示したように、誘電体キャパシタ1
0Bの平面形状は正方形であり、角の部分に丸みが形成
されている。なお、平面形状とは、層間絶縁膜17の表
面と平行な面内における誘電体キャパシタ10Bの形状
を意味している。誘電体キャパシタ10Bは、その正方
形の2本の対角線がワード線15方向とビット線22方
向を向くように形成されている。なお、各誘電体キャパ
シタ10Bの正方形の角の丸みは、後述するように等方
性エッチングの特性を利用して形成されるものである。
【0031】図2において、符号13で示す領域は、隣
り合う1組のトランジスタ10A,10A(図1)を合
わせた領域、すなわち能動領域である。各能動領域13
は、そのゲート電極がワード線15の一部を構成すると
共に、ビットコンタクト22aを介して一本のビット線
22と接続されている。キャパシタ10Bと能動領域1
3とを電気的に接続するコンタクトプラグ層21は、誘
電体キャパシタ10Bの正方形の中心部に位置してい
る。誘電体キャパシタ10B(およびコンタクトプラグ
層21)は、能動領域13に対してワード線方向にずれ
た位置に形成されており、パッド25を介して能動領域
13と接続されている。図2において、能動領域13と
パッド25との接続部分(パッドコンタクト)は符号2
5aで示されている。
【0032】図3は、誘電体キャパシタ10Bの配列パ
ターンを模式的に表す概略図である。図3に示したよう
に、各誘電体キャパシタ10Bの一組の辺はワード線1
5方向に対して図中時計回り方向に45度傾斜してお
り、別の一組の2辺はワード線15方向に対して図中反
時計回りに45度傾斜している。誘電体キャパシタ10
Bのワード線15方向の長さL1とビット線22方向の
長さL2は互いに等しい。誘電体キャパシタ10Bはワ
ード線方向に対して45度傾斜した直線上に配列されて
いる。この配列パターンは、45度に傾斜した正方形形
状の誘電体キャパシタ10Bが最も密に配列されるパタ
ーンである。なお、図2から明らかなように、ビット線
方向に隣り合う2つの誘電体キャパシタ10Bの間隔よ
りも、斜め45度方向に隣り合う2つの誘電体キャパシ
タ10Bの間隔の方が小さい。
【0033】図4は、誘電体メモリ10のダミーセル領
域の平面構造を表す図である。ダミーセル領域とは、情
報の読み出しの際に記憶情報が「0」か「1」かを判定
するための参照電位を発生するものである。誘電体メモ
リ10のダミーセル領域4は、誘電体メモリ10におけ
る各ビット線22の端部に配置されている。なお、参照
電位を発するダミーセル領域4に対し、情報を記憶する
領域はメモリセル領域3と呼ぶ。ダミーセル領域4は、
誘導体キャパシタ50Bとトランジスタ(図では、能動
領域13’として示す)により構成されている。
【0034】ダミーセル領域4の誘電体キャパシタ50
Bは、選択的に使用されるメモリセル領域3の誘電体キ
ャパシタ10Bに比べて使用頻度が高いので、蓄積容量
を大きく設定する必要がある。そのため、ダミーセル領
域4の誘電体キャパシタ50Bの面積は、メモリセル領
域3の誘電体キャパシタ10Bの面積よりも大きい(例
えば2倍)。また、メモリセル領域3のキャパシタ10
と同様、ダミーセル領域4の誘電体キャパシタ50B
は、平面形状が正方形であり、その角の部分には丸みが
付けられている。
【0035】図5は、誘電体メモリ10のダミーセル領
域4の断面構成を表す図である。上述の基板11および
層間絶縁膜16、17、23は、メモリセル領域3(図
1)とダミーセル領域4の両領域に亘って形成されてい
る。ダミーセル領域4のトランジスタ50Aは、基板1
1上に形成されたソース・ドレイン領域となる不純物領
域13B,13Cと、不純物領域13B,13C間の基
板11の上にゲート絶縁膜14を介して形成されたゲー
ト電極(ダミーワード線55)からなっている。
【0036】メモリセル領域3と同様、ダミーセル領域
4の層間絶縁膜17には溝部17dが形成されている。
この溝部17では、メモリセル領域3の溝部17aと同
じ平面形状(正方形)を持ち、面積だけが異なる。ダミ
ーセル領域4の誘電体キャパシタ50Bは、溝部17d
の内部に下部電極層18’、誘電体膜19’および上部
電極層20’をこの順で積層することによって構成され
ている。溝部17dは、底面から側面にかけて円弧形状
の湾曲部を有しており、下部電極層18’および誘電体
膜19’の各両端部が溝部17dの湾曲部に合わせて湾
曲形状をなしている。下部電極層18’および誘電体膜
19’の各両端部は、それぞれ上部電極層20’の表面
と同一面をなしており、層間絶縁膜17と共に平坦面を
構成している。
【0037】下部電極層18’、誘電体膜19’および
上部電極層20’の材質と厚みは、メモリセル領域3に
おける下部電極層18、誘電体膜19および上部電極層
20と同様である。また、下部電極層18’、誘電体膜
19’および上部電極層20’からなる誘電体キャパシ
タ50Bの製造方法は、メモリセル領域3における誘電
体キャパシタ10Bの製造方法と同様である。
【0038】層間絶縁膜16には接続孔(コンタクトホ
ール)16’が設けられ、この接続孔16’にはそれぞ
れ導電性の多結晶シリコンからなるコンタクトプラグ層
21’が埋め込まれている。誘電体キャパシタ50Bの
下部電極層18’はこのコンタクトプラグ層21’を介
して不純物領域13Cに電気的に接続されている。不純
物領域13Bには層間絶縁膜16中に設けられた接続孔
(コンタクトホール)16cを介してビット線22が電
気的に接続されている。
【0039】層間絶縁膜17上には更に層間絶縁膜23
が設けられており、この層間絶縁膜23に形成された接
続孔23aを介して例えばAl(アルミニウム)により
形成された配線であるプレート線24’が各上部電極層
20’に電気的に接続されている。層間絶縁膜23とプ
レート線24’の材質は、メモリセル領域3における層
間絶縁膜23とプレート線24と同様である。
【0040】次に、誘電体メモリ10の回路構成につい
て説明する。図6は、誘電体メモリ10の回路構成を表
す図である。図6では、メモリセル領域3を通る2本の
ビット線22A,22Bはセンスアンプ2に電気的に接
続されており、メモリセル領域3とセンスアンプ2との
間にダミーセル領域4が設けられている。メモリセル領
域3では、ビット線22Aに接続されたセルと、ビット
線22Bに接続されたセルが交互に配置されており、各
セルはそれぞれ1個のトランジスタ10Aと1個の誘電
体キャパシタ10Bにより構成されている。各トランジ
スタ10Aは、そのゲート電極がワード線15の一部を
構成すると共に、2つの不純物領域(ソース・ドレイ
ン)の一方がビット線22A,22Bのいずれか一方に
電気的に接続されている。各トランジスタ10Aの他方
の不純物領域は、誘電体キャパシタ10Bの一方の電極
に電気的に接続され、誘電体キャパシタ10Bの他方の
電極はプレート線24にそれぞれ電気的に接続されてい
る。
【0041】ダミーセル領域4の各セル(ここでは2
つ)も同様に、1個のトランジスタ(ダミートランジス
タ)50Aと1個の誘電体キャパシタ(ダミーキャパシ
タ)50Bにより構成されている。各トランジスタ50
Aは、そのゲート電極がダミーワード線55の一部を構
成すると共に、2つの不純物領域(ソース・ドレイン)
の一方がビット線22A,22Bのいずれか一方に電気
的に接続されている。各トランジスタ50Aの他方の不
純物領域は、誘電体キャパシタ50Bの一方の電極に電
気的に接続され、誘電体キャパシタ50Bの他方の電極
はダミープレート線24’に電気的に接続されている。
【0042】次に、このように構成された誘電体メモリ
10の動作について説明する。まず、誘電体メモリ10
の情報記憶動作について説明する。図6のメモリセル領
域3において、あるワード線15が選択されると、その
ワード線15とゲート電極を共有しているトランジスタ
10Aがオンする。これにより、図1における不純物領
域13A,13B間が導通する。ビット線22およびプ
レート線24にそれぞれマイナス電位とプラス電位(あ
るいはその逆)が印加されると、パッド25とコンタク
トプラグ層21を介して誘電体キャパシタ10Bに電流
が流れ、上部電極層20と下部電極層18との間に電圧
が印加され、その結果誘電体膜19において分極が発生
する。この電圧−分極特性にはヒステリシスがあり、ビ
ット線22とプレート線の電位がそれぞれマイナス電位
とプラス電位の場合には、例えば“1”が記憶され、ビ
ット線22とプレート線の電位がそれぞれプラス電位と
マイナス電位の場合には、例えば“0”が記憶される。
【0043】次に、誘電体メモリ10の情報読み出し動
作について説明する。図6において、メモリセル領域3
における図中左から奇数番目のワード線15が選択され
た場合には、図中下側のセルのトランジスタ10Aがオ
ンし、誘電体キャパシタ10Bに蓄積された電位が一方
のビット線22Aを介してセンスアンプ2へ送られて増
幅される。このとき、ダミーセル領域4においては、一
方のダミーワード線55が選択され、図中上側のセルの
トランジスタ50Aがオンし、誘電体キャパシタ50B
に蓄積された電位が参照電位としてビット線22Bを介
してセンスアンプ2へ送られる。この参照電位を基準と
してメモリセル領域3で発生した電位の「1」,「0」
の判定が行われる。
【0044】同様に、偶数番目のワード線15が選択さ
れた場合には、図中上側のセルのトランジスタ10Aが
オンし、誘電体キャパシタ10Bに蓄積された電位が他
方のビット線22Bを介してセンスアンプ2へ送られ
る。また、ダミーセル領域4においては、他方のダミー
ワード線55が選択され、図中下側のセルのトランジス
タ50Aがオンし、誘電体キャパシタ50Bに蓄積され
た電位が参照電位としてビット線22Aを介してセンス
アンプ2へ送られ、上記と同様の判定が行われる。
【0045】次に、図7〜図8および図1を参照して上
記誘電体メモリ10の製造方法について説明する。
【0046】まず、図7(A)に示したように、例えば
p型のシリコン基板11の上に公知のDRAM(Dynami
c Random Access Memory) トランジスタプロセスと同様
のプロセスにより、フィールド絶縁膜12,ソース・ド
レインとなる不純物領域13A〜13C、ワード線15
A〜15Dおよびビット線22を形成すると共に、例え
ばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長
)法により、例えばBPSG、PSG、NSGまたはS
OGからなる層間絶縁膜16を形成する。続いて、この
層間絶縁膜16に接続孔16a,16bを形成し、これ
ら接続孔16a,16bにそれぞれ例えばCVD法によ
り多結晶シリコンを埋め込むと共にこの多結晶シリコン
中に例えばP(燐)を添加(ドープ)してコンタクトプ
ラグ層21を形成する。その後、層間絶縁膜16の表面
を例えばCMP法により平坦化し、この層間絶縁膜16
上に例えばCVD法によりBPSGからなる層間絶縁膜
17を形成する。
【0047】次に、図7(B)に示したように、層間絶
縁膜17上にキャパシタパターンを有するフォトレジス
ト膜27を形成し、このフォトレジスト膜27をマスク
として等方性のリアクティブイオンエッチング(RI
E)、あるいは例えばエッチング液として希フッ酸(H
F)を用いたウェットエッチングを行い、コンタクトプ
ラグ層21に達する溝部17a,17bを形成する。
【0048】図9は、フォトレジスト膜27に形成され
るキャパシタパターン28と、フォトレジスト膜を使っ
て形成される溝部17a,17cを表す図である。な
お、溝部17a,17cは、ビット線方向に対し45度
傾いた方向に隣り合うものである。図9に示したよう
に、フォトレジスト層27に露光等によって形成される
キャパシタパターン28は正方形である。隣り合うキャ
パシタパターン28の最小間隔は、フォトリソグラフィ
ーにより形成しうる最小寸法Dに設定されている。等方
性エッチングの場合、キャパシタパターン28の周縁か
ら等方的にエッチングが進行するので、隣り合う溝部1
7a,17cの間隔Fは上記の最小寸法Dよりもさらに
小さい間隔Fとなる。また、キャパシタパターン28の
正方形の角には丸みは付いていないが、等方性エッチン
グを行うことで溝部17の正方形の角に相当する部分は
丸みを持つ形状になる。
【0049】次に、図7(C)に示したように、溝部1
7a,17bを含む層間絶縁膜17の表面に、スパッタ
法により、例えばチタン(Ti)からなる膜厚20nm
の緩衝層17Aと、Pt(白金)からなる膜厚100n
mの下部電極層18を形成した。そして、同じくスパッ
タ法によって、例えばSBT(Bi2 SrTa2 2
などの強誘電体材料からなる膜厚120nmの誘電体膜
19と、例えばPtからなる例えば膜厚150nmの上
部電極層20を順次形成する。なお、スパッタ法の代わ
りにCVD法等を用いても良い。但し、それぞれの薄膜
の製膜後又は全ての薄膜の製膜後に、必要に応じて熱処
理を行う。
【0050】続いて、図8(A)に示したように、下部
電極層18、電体膜層19および上部電極層20の積層
体うち、溝部17a,17bの外の部分をCMP法によ
り選択的に除去すると共に、積層体の表面を層間絶縁膜
17の表面に合わせて平坦化する。これにより層間絶縁
膜17の溝部17a,17b内に、下部電極層18、誘
電体膜層19および上部電極層20からなる誘電体キャ
パシタ10Bがそれぞれ形成される。また、下部電極層
18と誘電体膜19の各両端面、および上部電極層20
の表面は、層間絶縁膜17の平坦面と同一の面を構成す
る。
【0051】次に、図8(B)に示したように、誘電体
キャパシタ10Bおよび層間絶縁膜17上に、例えばC
VD法によってPSG等からなる層間絶縁膜23を形成
する。続いて、フォトリソグラフィ法によって層間絶縁
膜23に接続孔23a,23bを形成したのち、層間絶
縁膜23上に例えばAl(アルミニウム)を蒸着し、パ
ターニングすることによりプレート線24を形成する。
必要に応じて接続孔23a,23bにW(タングステ
ン)等を充填するようにしてもよい。以後は通常の金属
配線工程を経ることにより図1に示した誘電体メモリ1
0が完成する。なお、図7および図8では、パッド25
の図示は省略している。
【0052】次に、このように構成された誘電体メモリ
の効果について説明する。誘電体キャパシタの平面形状
が図13に示したような長方形であれば、図8(A)の
平坦化加工の際に、長方形の短軸方向に(研磨に伴う)
力を加えた時に誘電体キャパシタが変形してしまう可能
性がある。これに対し、本実施の形態の誘電体キャパシ
タ10Bの平面形状は正方形なので、どの方向に力が加
わっても変形しにくい。従って、加工に伴う誘電体キャ
パシタ10Bの変形を抑えることができ、キャパシタ容
量のばらつきを低減することができる。誘電体キャパシ
タ10Bの変形が無くなれば、歩留まりの向上にも繋が
る。さらに、誘電体キャパシタ10Bの形状が均一にな
るので、それだけ設計余裕が増えて、デバイスの高集積
化が実現できる。
【0053】さらに、本実施の形態では、誘電体キャパ
シタ10Bの正方形の角の部分に丸みが付けられている
ので、図8(A)の平坦化加工の際に、誘電体キャパシ
タが角の部分から剥がれるようなことが防止される。従
って、加工に伴う誘電体キャパシタの剥がれに起因する
キャパシタ容量のばらつきを低減することができる。
【0054】また、本実施の形態では、フォトレジスト
膜27のキャパシタパターン28の周縁部から等方的に
エッチングが進行するという等方性エッチングの特性を
利用しているので、隣り合うキャパシタパターン28の
間隔をフォトリソグラフィ法により形成可能な最小寸法
Dに設定すれば、その結果得られる溝部17a,17c
(図9)の最小間隔Fは、上記最小寸法Dよりもさらに
小さくなる。溝部17a,17cの間隔は互いの絶縁性
が保たれる限り幾ら小さくても良いので、溝部17a,
17cの間隔を極力小さくし、それだけキャパシタ10
Bの面積(つまりキャパシタ容量)を大きくすることが
できる。
【0055】また、キャパシタパターン28が角の丸み
の無い正方形であっても、上述した等方性エッチングの
特性のため、溝部17の平面形状である正方形の角には
丸みが形成される。
【0056】さらに、誘電体メモリ10のメモリセル領
域3とダミーセル領域4の誘電体キャパシタ10B,5
0Bの平面形状がいずれも正方形なので、メモリセル領
域3とダミーセル領域4のどちらについても、加工に伴
う誘電体キャパシタ10B,50Bの変形を抑えること
ができる。
【0057】また、本実施の形態では、層間絶縁膜17
に溝部17a,17bを設け、これら溝部17a,17
bを含む層間絶縁膜17上に下部電極層18、誘電体膜
19および上部電極層20を順次積層し、その後CMP
法により一括して不要部分を除去して表面を平坦化する
ようにしたので、電極材料としてPtのように微細加工
の困難な材料を用いたとしても誘電体キャパシタ10B
を容易に作成することができる。
【0058】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。図10は、第2の実施
の形態に係る誘電体メモリ30における誘電体キャパシ
タ30Bの平面形状を表す図である。この第2の実施の
形態の誘電体メモリ30は、誘電体キャパシタ30Bの
平面形状を除き、第1の実施の形態の誘電体メモリ10
と同様である。以下、第1の実施の形態と異なる点につ
いてのみ説明し、その他の説明は省略する。
【0059】この第2の実施の形態において、誘電体キ
ャパシタ30Bの平面形状は正八角形であり、角には丸
みが付けられている。また、誘電体キャパシタ30Bの
ワード線方向の長さL1とビット線方向の長さL2は互
いに等しく、2本のワード線15と2本のビット線22
をほぼ跨ぐ程度の大きさである。正八角形の8つの辺の
うち、1組の辺はワード線15方向に延び、別の1組の
辺はビット線22方向に延びている。残る2組の辺のう
ち、1組の辺はワード線15に対して図中時計回りに4
5度傾斜しており、もう1組の辺はワード線15に対し
て45度で図中反時計回りに45傾斜している。
【0060】誘電体キャパシタ30Bは、ワード線15
に対して45度傾斜している直線(一例を図10に符号
L3で示す)に沿って配列されており、この形状の誘電
体キャパシタ30Bが最も密に配列される配列パターン
になっている。なお、この第2の実施の形態における能
動領域の構成は、図2に示した第1の実施の形態の能動
領域13の構成と同様である。
【0061】第2の実施の形態の誘電体メモリ30の製
造方法は、図7および図8に示した第1の実施の形態の
誘電体メモリ10の製造方法と同様である。
【0062】図11は、誘電体キャパシタ30Bを埋め
込む溝部37a,37cと、この溝部を形成する際に使
われるフォトレジスト層(図示せず)のキャパシタパタ
ーン(マスク穴)40を表す図である。図11に示した
ように、キャパシタパターン40は正八角形であり、角
には丸みは付いていない。隣り合うキャパシタパターン
40の間隔は、フォトリソグラフィ法により形成しうる
最小寸法Dに設定されている。キャパシタパターン40
の周縁部から等方的にエッチングが進行するという等方
性エッチングの特性のため、結果的に得られる2つの溝
部37a,37cの最小間隔Fは上記の最小寸法Dより
も小さくなる。また、上述した等方性エッチングの特性
のため、溝部37の正八角形の角に相当する部分は丸み
を持つ形状になる。
【0063】この第2の実施の形態では、誘電体キャパ
シタ30Bの平面形状が角が丸くなった正八角形、すな
わち極めて円形に近い等方的な形状なので、平坦化加工
の際の誘電体キャパシタ30Bの変形をより効果的に防
止することができる。そのため、誘電体キャパシタ毎の
容量のばらつきなどを低減することができる。さらに、
この第2の実施の形態では、誘電体キャパシタ30Bの
正八角形の角の部分に丸みが付けられているので、平坦
化加工の際に、誘電体キャパシタが角の部分から剥がれ
るようなことが防止される。
【0064】また、この第2の実施の形態では、フォト
レジスト膜のキャパシタパターン40の周縁部から等方
的にエッチングが進行するという等方性エッチングの特
性を利用しているので、隣り合うキャパシタパターン4
0の最小間隔をフォトリソグラフィ法により形成可能な
最小寸法Dに設定すれば、その結果得られる溝部37
a,37cの最小間隔は上記の最小寸法Dよりもさらに
小さくすることができる。溝部37の間隔は互いの絶縁
性が保たれる限り幾ら小さくても良いので、溝部37の
間隔を極力小さくし、それだけキャパシタ30Bの面積
(つまりキャパシタ容量)を大きくすることができる。
【0065】なお、第1の実施の形態と同様、この第2
の実施の形態においても、誘電体キャパシタ30Bの平
面形状(正八角形)を、メモリセル領域だけでなくダミ
ーセル領域にも適用することができる。
【0066】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れず、種々の変形が可能である。例えば、第1の実施の
形態の誘電体キャパシタ10Aの平面形状は正方形であ
り、第2の実施の形態の誘電体キャオパシタ30Aの平
面形状は正八角形だが、正方形や正八角形以外でも、実
質的に正多角形と見なすことできる形状であれば良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の誘
電体メモリ、および請求項6記載の誘電体キャパシタに
よれば、誘電体キャパシタの平面形状が略正多角形なの
で、加工時(例えば、誘電体キャパシタの面を層間絶縁
膜の面に合わせて平坦化する際)に、誘電体キャパシタ
が変形しにくくなるという効果を奏する。また、隣り合
う2つの誘電体キャパシタの最小間隔が、フォトリソグ
ラフィ法で形成可能な最小間隔よりも小さいので、その
分、誘電体キャパシタの面積を大きくすることが可能に
なる。
【0068】
【0069】
【0070】また、請求項10ないし請求項13に記載
の誘電体メモリの製造方法によれば、層間絶縁膜に形成
される溝部の平面形状が略正多角形なので、この溝部に
埋設される誘電体キャパシタの平面形状は略正多角形に
なり、従って、加工時に、誘電体キャパシタが変形しに
くくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る誘電体メモリ
の断面構成図である。
【図2】図1に示した誘電体メモリにおける誘電体キャ
パシタの配列と不純物領域の位置関係を表す図である。
【図3】図1に示した誘電体メモリにおける誘電体キャ
パシタの平面形状と配列状態を表す図である。
【図4】誘電体メモリのダミーセル領域の平面構造を表
す図である。
【図5】図4に示したダミーセル領域の断面構造を表す
図である。
【図6】図1に示した誘電体メモリの回路構造を表す図
である。
【図7】図1に示した誘電体メモリの製造工程毎の断面
図である。
【図8】図7に示した製造工程に続く工程毎の断面図で
ある。
【図9】図8に示した製造工程にてフォトレジスト上に
形成されるキャパシタパターンを表す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る誘電体メモ
リにおける誘電体キャパシタの平面形状を表す図であ
る。
【図11】フォトレジスト上に形成されるキャパシタパ
ターンを表す図である。
【図12】従来の誘電体メモリの構造を示す断面図であ
る。
【図13】図12に示した従来の誘電体メモリにおける
誘電体キャパシタの平面形状を表す図である。
【図14】層間絶縁膜の溝部に誘電体キャパシタを埋設
するタイプの誘電体メモリの製造工程の概略を表す図で
ある。
【符号の説明】
10,30…誘電体メモリ、10A,10B,50A…
トランジスタ 10B,50B,30B…誘電体キャパ
シタ、11…基板、13…能動領域、13A,13B…
不純物領域、15A,15B,15C,15D…ワード
線、17…層間絶縁膜、17a,17b…溝部、18…
下部電極層、19…誘電体膜、20…上部電極層、22
…ビット線、24…プレート線、25…パッド、28,
40…キャパシタパターン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 27/108 (56)参考文献 特開 平8−139293(JP,A) 特開 平6−53433(JP,A) 特開 平10−178156(JP,A) 特開 平10−12848(JP,A) 特開 平11−289058(JP,A) 特開2000−150824(JP,A) T.Kachi et al.,1998 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Pape rs(1998),p.126−127 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/105 G11C 11/22 H01L 21/822 H01L 21/8242 H01L 27/04 H01L 27/108

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体キャパシタとスイッチング素子、
    およびこれらの間に設けられた層間絶縁膜を備えた誘電
    体メモリであって、 前記層間絶縁膜には溝部が形成されており、 前記誘電体キャパシタは、第1の電極層、誘電体膜およ
    び第2の電極層を積層した積層体を、前記層間絶縁膜の
    溝部に埋設することによって構成され、 前記誘電体キャパシタの前記層間絶縁膜の膜面と平行な
    面内における平面形状は、略正多角形であり、かつ、 隣り合う2つの誘電体キャパシタの最小間隔が、フォト
    リソグラフィ法で形成可能な最小間隔よりも小さい こと
    を特徴とする誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 スイッチング素子が形成された基板に、
    このスイッチング素子を覆うように層間絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記層間絶縁膜に、この層間絶縁膜の膜面と平行な面内
    において略正多角形形状の溝部を形成する工程と、 前記溝部に第1の電極層、誘電体膜および第2の電極層
    を積層する工程と、 前記溝部に積層された、前記第1の電極層、誘電体膜お
    よび第2の電極層からなる積層体の表面を、前記層間絶
    縁膜の表面に合わせて平坦化する工程とを含むことを特
    徴とする誘電体メモリの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記溝部を形成する工程において、前記
    層間絶縁膜に、前記溝部に対応するパターンを有するフ
    ォトレジスト層を形成し、このフォトレジスト層をマス
    クとして等方性エッチングを行うと共に、 隣り合う2つの前記パターンの最小間隔は、フォトリソ
    グラフィ法により形成可能な最小の寸法に設定されてい
    ることを特徴とする請求項記載の誘電体メモリの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記パターンは、角に丸みの無い正多角
    形であることを特徴とする請求項記載の誘電体メモリ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記積層体の表面を平坦化する工程で
    は、化学的機械的研磨を行うことを特徴とする請求項
    記載の誘電体メモリの製造方法。
  6. 【請求項6】 層間絶縁膜に形成された溝部の内部に、
    前記第1の電極層、誘電体膜および第2の電極層からな
    る積層体を埋設して構成される誘電体キャパシタであっ
    て、 前記層間絶縁膜の膜面と平行な面内における平面形状が
    略正8角形であることを特徴とする誘電体キャパシタ。
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