JP3249705B2 - 生ごみ処理装置 - Google Patents

生ごみ処理装置

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JP3249705B2
JP3249705B2 JP10316195A JP10316195A JP3249705B2 JP 3249705 B2 JP3249705 B2 JP 3249705B2 JP 10316195 A JP10316195 A JP 10316195A JP 10316195 A JP10316195 A JP 10316195A JP 3249705 B2 JP3249705 B2 JP 3249705B2
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健 松本
孝明 一色
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭等において排出さ
れる生ごみを処理して無害化するための、生ごみ処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に家庭から出る生ごみは、地方自治
体において収集し、これをまとめて処理することが行わ
れているが、大型の処理設備を必要として費用が嵩み、
また悪臭や衛生上の問題もあり、社会問題化している。
【0003】そこで最近になって、処理槽内に生ごみを
充填材と共に収容し、その生ごみを微生物の作用で分解
するようにした、家庭用の生ごみ処理装置が提案され、
種々のものが市販されている。
【0004】例えばその一例として、特開平5−660
32号公報に記載されたものが知られている。このもの
は処理槽内におがくずなどの充填材と生ごみとを収容
し、その処理槽内の充填材と生ごみとを撹拌羽根で撹拌
し、生ごみを醗酵させて分解し、処理するものである。
【0005】この種の生ごみ処理装置においては、生ご
みを微生物の作用で分解するに際し、好気的に分解する
場合と、嫌気的に分解する場合とがあるが、分解速度が
早く且つ悪臭の発生が少いなどの理由で、一般には空気
の存在下で好気的に分解することが好ましい。
【0006】そこで前記公報に記載された生ごみ処理装
置では、処理槽内におがくずなどの充填材を入れ、その
処理槽に充填材の撹拌装置を取付けると共に、処理槽の
上部に開閉可能に取付けた蓋に、前記撹拌装置を回転駆
動するモーター及び、処理槽内に空気を送入するエアポ
ンプを取付け、充填材に空気を吹込みながら撹拌し、好
気的に生ごみを分解すると共に、充填材内を通ってきた
空気を底部の水除去手段及び脱臭手段で浄化するように
なっている。
【0007】そしてこの公報に示された装置における撹
拌装置は、処理槽の中心に立設された回転軸に、半径方
向に延びるアームの一端を取付け、当該アームの先端に
回転方向に対して後退し且つアーム先端の回転半径より
小さい曲率半径で螺旋状に湾曲する帯状の撹拌羽根を上
方に向って設けたものとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この装置においては、
撹拌装置が回転することにより、撹拌羽根の後退角によ
って処理槽の内壁面付近の充填材を上方に押上げ、且つ
撹拌羽根の湾曲の曲率半径が小さいことにより上部の充
填材を内方に押寄せ、充填材に対流運動を生じさせて撹
拌するものである。
【0009】しかしながらこの撹拌装置では、撹拌羽根
の作用によって処理槽の内壁面付近の充填材が上動し、
上動した充填材が上面付近において内側に崩れることに
より内方に移動する作用は生じるが、処理槽の底部にお
いて充填材が中心部から外周部に移動する作用が生じに
くく、適切な対流運動が生じない。
【0010】処理槽の底部においては上方の充填材の重
量がかかっており、押詰められた状態であって移動しに
くく、またアームが底部付近で回転することにより押詰
められた充填材を解す作用が生じるがその作用は小さ
く、押詰められた充填材を外方に移動させるには不十分
である。
【0011】またこの装置では、アームが回転軸から処
理槽の半径方向に延びており、そのアームの先端に撹拌
羽根が設けられているので、撹拌装置の回転により撹拌
羽根が充填材を撹拌すると、その撹拌羽根に加わる抵抗
のためにアームに作用する力のバランスが悪く、回転軸
に斜めの力が作用し易い。
【0012】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、前記アームをその中心部において回転軸に止着
し、回転軸の両側に直径方向にアームを延ばしてその一
端に撹拌羽根を設けることにより、撹拌羽根と反対側に
延びるアーム部分により回転のバランスを改善すると共
に、当該アーム部分が回転することによって底部付近の
充填材をより強く解して移動を促進し、充填材に十分な
対流運動を生じさせることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決する手段】而して本発明は、円筒状の処理
槽内に収容された充填材及び生ごみを撹拌装置で攪拌し
つつ、好気的に生ごみを分解する生ごみ処理装置におい
て、前記撹拌装置が、処理槽の底部中心に立設された回
転軸と、当該回転軸にその中心部を止着し、その両端が
処理槽の内壁近傍にまで直径方向に延びるアームと、当
該アームの一端から、そのアームの回転方向に対して後
退する方向に、前記処理槽の内面に沿って螺旋状に立上
る撹拌羽根とよりなり、前記アームの少くともいずれか
一方の先端部が、当該アームの回転方向に対して後退す
る如く水平方向に屈曲していることを特徴とするもので
ある。
【0014】
【0015】さらに本発明においては、前記処理槽の底
部に環状の凹部を形成し、前記撹拌羽根を設けていない
側のアームの一部を、前記凹部に嵌合する如く上下方向
に屈曲することが好ましい。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図面は本発明の生ごみ処理装置1の一実施例を示す
ものである。この生ごみ処理装置1において2は外装体
であり、該外装体2内には円筒状の処理槽3が収容され
ており、その処理槽3の上部開口部は蓋4により、蝶番
5で開閉可能に閉塞されている。
【0017】外装体2は肩体6と胴体7と底体8とより
なっており、底体8は前記処理槽3の底部に固定され、
肩体6は処理槽3の上端部に取付けられており、金属板
を筒状に湾曲させてなる胴体7は、その上下両端を前記
肩体6と底体8とで挟みつけて固定されている。
【0018】外装体2と処理槽3との組立て構造として
は、外装体2内に処理槽3を収容し、外装体2の上部で
処理槽3を吊下げる構造とするのが一般的である。しか
しながら処理槽3には、後述のように充填材24を収容
し、またその下部には後述する撹拌装置11やモーター
15などの重い部材が設置されるので、相当に重量が大
きいものとなる。
【0019】従って、外装体2の底体8上に取付板27
を介して処理槽3を載置すると共に両者を固定し、一体
構造となった処理槽3及び底体8に対して肩体6及び胴
体7を取付けることにより、外装体2に対して過大の力
がかかることがなく、不必要に頑丈なものとする必要が
ない。
【0020】9は生ごみ処理装置1の下部側面に処理槽
3内から外部に通じて設けられた取出し口であって、当
該取出し口9から処理槽3内の内容物を排出することが
できるようになっており、常時は閉塞蓋10で塞がれて
いる。
【0021】11は処理槽3内に設けられた撹拌装置で
あって、前記処理槽3の底部中央に立設された回転軸1
2の上端にアーム13が取付けられている。当該アーム
13はその中心部において回転軸12に止着されてお
り、その先端は処理槽3の内壁面近傍にまで延びてい
る。
【0022】そしてそのアーム13における一方のアー
ム部分13aの先端には、撹拌羽根14が設けられてい
る。この撹拌羽根14は金属製の帯状であって、前記ア
ーム13への止着位置から、そのアーム13の回転方向
に対して後退する方向に、前記処理槽3の内面に沿って
螺旋状に上方に向って立上っている。
【0023】またこの撹拌羽根14は、前記アーム13
への止着位置から離れるに従って、その撹拌羽根14に
おける回転方向に向って後側の縁が、処理槽3の内壁面
から離れる方向に捩られており、アーム13への止着位
置付近では撹拌羽根14の内側面14aは処理槽3の内
壁面にほゞ平行であり、先端に近付くに従ってその内側
面14aが上に向くように捩られている。
【0024】また図2に示すように、撹拌羽根14を処
理槽3の底面に投影したとき、その曲率半径がアーム1
3の長さよりやゝ小さく、撹拌羽根14がアーム13へ
の止着位置から離れるに従って、撹拌羽根14が処理槽
3の内壁面から離れるように湾曲している。
【0025】またこの実施例においては、他方のアーム
部分13bは、図2に示すようにその先端部が、撹拌装
置11の回転方向に対して後退する如く水平方向に屈曲
されている。
【0026】なお図3に示すように、前記撹拌羽根14
を設けた側のアーム部分13aに屈曲を形成し、他方の
アーム部分13bを真直ぐなものとすることもでき、両
方のアーム部分13a,13bに共に屈曲を形成すること
もできる。
【0027】そしてこの撹拌装置11は、前記回転軸1
2の下端に取付けられたモーター15により、回転駆動
せしめられるようになっている。
【0028】前記処理槽3の底部には環状の凹部16が
形成されており、当該凹部16の内側には隔壁17で隔
てられた環状の空間18が形成されている。そしてその
空間18と前記凹部16との間の隔壁17には、フィル
ター28を有する空気吹出し口19が形成されている。
【0029】また前記空間18内には空気送入口20が
形成され、エアーポンプ21により当該空気送入口20
から空間18内に空気を送入し、その空気を空気吹出し
口19から処理槽3の凹部16内に吹出すようになって
いる。
【0030】そして前記撹拌装置11のアーム13にお
ける、撹拌羽根14を設けていない側のアーム部分13
bの先端部には、上下方向に屈曲した折曲げ部22が形
成されている。そして当該折曲げ部22は凹部16に嵌
合しており、撹拌装置11が回転することにより当該折
曲げ部22が前記空気吹出し口19の直前を通過するよ
うになっている。
【0031】23は前記蓋4に設けられた換気装置であ
って、処理槽3内の空気を外部に排出して処理槽3内を
換気するようになっている。
【0032】
【作用】本発明の生ごみ処理装置1を使用するときに
は、処理槽3内におがくずなどの充填材24を収容し、
その充填材24内に生ごみ25を投入する。生ごみ25
は蓋4を開いて必要に応じて投入することができる。
【0033】そしてエアーポンプ21で空気送入口20
から空気を空間18内に送入し、その空気を空気吹出し
口19から処理槽3内に吹出すと共に、換気装置23で
処理槽3内の空気をその上部から排出しながら、撹拌装
置11を回転させて処理槽3内の充填材24及び生ごみ
25を攪拌する。
【0034】このとき本発明によれば、アーム13にお
ける二つのアーム部分13a,13bが回転軸12から両
側に延びているので、アーム13のバランスがよく、回
転軸12に無理な力がかかることが少い。
【0035】また図1に示すように、撹拌羽根14を設
けない側のアーム部分13bに、上下方向に幅の広い抵
抗板26を取付けることにより、当該アーム部分13b
に抵抗を付与し、撹拌羽根14にかかる力を相殺して、
両アーム部分13a,13bにかかる力のバランスがさら
に向上する。
【0036】また撹拌羽根14がアーム13への止着位
置から後方に傾斜して螺旋状に立上っているので、撹拌
装置11の回転により処理槽3の内周壁付近の充填材2
4が上方に押上げられると共に、充填材24の表面付近
においては、周辺部において上動した充填材24が内側
に崩れる。
【0037】一方処理槽3の底部においては、充填材2
4の中をアーム13が通過することにより充填材24が
解れ、流動性が生じて中央部から外周方向に移動し、外
周部において上動した充填材24を補うと共に、中央部
においては上方から充填材24が自重により下動する。
【0038】また撹拌装置11が一回転する間に処理槽
3の底部の同じ箇所をアーム13が二回通過するため、
底部における充填材24が十分に解され、外周方向に十
分に移動し得る。
【0039】また請求項2に記載したように、アーム1
3の端部を回転方向に対して後方に屈曲することによ
り、撹拌装置11が回転することによってアーム13が
充填材24を外方に押す作用が生じ、処理槽3の底部に
おける充填材24の外方への移動がよりスムーズに行わ
れる。
【0040】また請求項3のように処理槽3の底部に環
状の凹部16を形成し、アーム部分13bの折曲げ部2
2が凹部16に嵌合することにより、処理槽3の中央部
から下降してアーム13で解された充填材24が凹部1
6に落込むことにより、外方に移動し易いものとなる。
【0041】従って充填材24は、図1において矢印で
示したように、処理槽3の外周部において上動し、表面
付近において内方に移動し、処理槽3の中心部において
下動し、底部において外周方向に移動するように処理槽
3内を周回し、対流運動を生じて撹拌され、生ごみ25
と有効に混合される。
【0042】そして空気吹出し口19から吹出した空気
が充填材24に混入し、その充填材24に混合された生
ごみ25を速かに分解すると共に、その分解により生じ
た水分は空気と共に上昇し、換気装置23により外部に
排出される。
【0043】
【発明の効果】このように本発明によれば、撹拌羽根1
4を設けていない側のアーム部分13bの存在により、
アーム13の回転のバランスがよく、撹拌装置11に無
理な力がかかることがなく、スムーズな回転が得られ
る。
【0044】図1に示すようにアーム部分13bに抵抗
板26を設けることにより、そのアーム部分13bの回
転抵抗が増し、撹拌羽根14による抵抗を相殺して、さ
らにバランスが向上する。
【0045】また本発明によれば、撹拌羽根14により
処理槽3の内壁面付近の充填材24に上動運動が生じ、
アーム13によって底部付近の充填材24に外方に向う
運動を生じさせるので、処理槽3内の充填材24全体に
亙って対流運動を生じ、充填材24が生ごみ25と混合
され、吹込まれた空気の作用で好気性のバクテリアが活
発に活動し、生ごみ25は速かに分解される。
【0046】また本発明によれば、アーム13の先端部
を後方に屈曲することにより、処理槽3の底部の充填材
24を外周方向に移動させ、充填材24の対流運動をさ
らに促進する。
【0047】また請求項2によれば、中央部の充填材2
4が環状の凹部16に落込むことにより外方への移動が
生じ、充填材24の対流運動が促進される。
【0048】また実施例のように、蓋4に設けられた換
気装置23で換気することにより、処理槽3の底部から
供給された空気が充填材24内を通って換気装置23か
ら排出されることとなり、生ごみ25は常に新鮮な空気
に触れるので、バクテリアの活動もより活発となり、生
ごみ25の分解が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の中央縦断面図
【図2】 本発明の前記実施例の、処理槽3及び撹拌装
置11の平面図
【図3】 本発明の他の実施例の、処理槽3及び撹拌装
置11の平面図
【符号の説明】
1 生ごみ処理装置 3 処理槽 11 撹拌装置 12 回転軸 13 アーム 14 撹拌羽根 24 充填材 25 生ごみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅田 純二 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−290030(JP,A) 実開 平5−66032(JP,U) 実開 平7−31835(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 B01F 7/16 C02F 11/02 C05F 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の処理槽(3)内に収容された充
    填材(24)及び生ごみ(25)を撹拌装置(11)で
    攪拌しつつ、好気的に生ごみ(25)を分解する生ごみ
    処理装置(1)において、前記撹拌装置(11)が、処
    理槽(3)の底部中心に立設された回転軸(12)と、
    当該回転軸(12)にその中心部を止着し、その両端が
    処理槽(3)の内壁近傍にまで直径方向に延びるアーム
    (13)と、当該アーム(13)の一端から、そのアー
    ム(13)の回転方向に対して後退する方向に、前記処
    理槽(3)の内面に沿って螺旋状に立上る撹拌羽根(1
    4)とよりなり、前記アーム(13)の少くともいずれ
    か一方の先端部が、当該アーム(13)の回転方向に対
    して後退する如く水平方向に屈曲していることを特徴と
    する、生ごみ処理装置
  2. 【請求項2】 前記処理槽(3)の底部に環状の凹部
    (16)を形成し、前記撹拌羽根(14)を設けていな
    い側のアーム(13)の一部が、前記凹部に嵌合する如
    く上下方向に屈曲されていることを特徴とする、請求項
    に記載の生ごみ処理装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE38052E1 (en) 1992-05-01 2003-04-01 Sensor Dynamics, Limited Sensing apparatus for sensing pressure or temperature in oil wells, including transmitter relaying pressure or temperature information to a remote control point

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USRE38052E1 (en) 1992-05-01 2003-04-01 Sensor Dynamics, Limited Sensing apparatus for sensing pressure or temperature in oil wells, including transmitter relaying pressure or temperature information to a remote control point

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