JPH0566032U - 家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置 - Google Patents

家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置

Info

Publication number
JPH0566032U
JPH0566032U JP013979U JP1397992U JPH0566032U JP H0566032 U JPH0566032 U JP H0566032U JP 013979 U JP013979 U JP 013979U JP 1397992 U JP1397992 U JP 1397992U JP H0566032 U JPH0566032 U JP H0566032U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fermenter
stirring
arm
garbage
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP013979U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2520345Y2 (ja
Inventor
義治 鈴木
泰志 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shizuoka Seiki Co Ltd filed Critical Shizuoka Seiki Co Ltd
Priority to JP1992013979U priority Critical patent/JP2520345Y2/ja
Publication of JPH0566032U publication Critical patent/JPH0566032U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2520345Y2 publication Critical patent/JP2520345Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各家庭用生ゴミの堆肥化装置において、モ―
タ等の動力源を用いない手動操作の安価な手段によっ
て、しかも軽快に且つ混合性能に優れた撹拌装置を提供
する。 【構成】 縦形筒状の発酵槽3を有し、この発酵槽3の
内部に装備される撹拌装置について、該撹拌装置は、発
酵槽3内の中心部に垂直で且つ回転可能に直立して支持
された撹拌軸6と、該撹拌軸6の下部に、発酵槽3の内
壁近傍まで延びる半径方向のアーム63を介して該ア―
ム先端部に装着された下段の撹拌羽根64とを有し、該
撹拌羽根64は、アーム63の先端に対し回転方向には
後退する向きで且つア―ム先端の回転半径よりも小さい
径の曲率rに沿い所定の後退角αで上方へ立ち上がるよ
うに弯曲された形状に形成している。また撹拌軸6には
上部にも、半径方向に延びるアーム61を介して該アー
ムの先端に回転方向に対し前進する向きで且つ所定の角
度で下方へ延びる上段の撹拌羽根62を有する構成とし
てもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、家庭の台所で発生する厨芥等の生ゴミを、各家庭毎に、これを好気 的発酵分解させて堆肥化する家庭用生ゴミの堆肥化装置において、発酵槽内に投 入する生ゴミの堆積物を撹拌混合する撹拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭で発生する生ゴミを逐次、これを発酵分解させて堆肥となし菜園や花壇に 土壌還元し得るように処理することは、資源の再利用になり、またゴミ処理対策 の一貫も兼ねることから注目されており、従来においても、この種の装置として は例えば、特開昭59−190284号公報、実開昭61−155340号公報 等に記載されたものが提案されている。
【0003】 生ゴミを堆肥化するには、その生ゴミ中の有機質分を微生物の力を借りて発酵 分解させることにより達成される。この発酵には、発酵に際して得られる発酵熱 が大きく、また発酵に伴う悪臭の発生も少ない等の利点から、一般に、処理物中 に酸素を与えて発酵させる好気的発酵分解の方法が採用されている。 この好気的発酵を促進するには、微生物の活動にとって最適な環境を整える必 要から、処理物を適正な範囲の水分状態及び温度状態に維持し、また発酵に必要 な酸素を供給する必要がある。このため、この種の生ゴミの堆肥化装置において は、前述の先行技術にみられるように処理物全体の水分状態や酸素の供給状態を 均一化するための撹拌手段が設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の先行技術では、その撹拌装置は、発酵槽内に垂直に支持した 撹拌装置の回転軸を、発酵槽の上部に備えたモータによって駆動する形態である から、駆動源としてモ―タを必要とし、装置自体のコストが高価になる。 また発酵槽の上部にモ―タを備える場合、発酵槽の上部に開口する生ゴミの投 入口の開口面積にスペース上の制約が生じ、投入口の開口面積を大きくすること ができないから、投入量の制約を受けて使用上、種々の不便が派生する。 また従来技術による撹拌装置では、切返し板を回転軸の下部に装着したのみの 簡単な撹拌構造であるので、撹拌作用により堆積物が、発酵槽内の周辺部に偏り 堆積層の厚さが不均一になる状態が起る。堆積物がこのような偏った状態になる と、堆積物中への通気が不均一となり、特に通気効率を高めるために送風手段を 設けて空気を強制通風する装置では、堆積物の少ない部分から送風空気が抜けて 堆積物全体にわたり均一な通気ができなくなるという問題点も派生する。
【0005】 本考案は、上述の諸点に鑑み、モ―タ等の動力源を用いない手動操作の安価な 手段によって、しかも撹拌混合する処理物が撹拌羽根に引き掛ることもなく軽快 に、また処理物を全体的に均一に撹拌混合できて混合性能にも優れた撹拌装置を 提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案による装置は、上部に生ゴミの投入口が 開口され、底部に通気性を有する多孔板製の床板を介してその下に排気兼排水用 チャンバが区画された縦形筒状の発酵槽を有し、この発酵槽の上部に、生ゴミ投 入口を気密に塞ぐ開閉蓋と、発酵槽内に上から底部に向けて空気を吹き込む送風 手段と、発酵槽内に内装された撹拌装置を回転させる駆動手段を有し、この駆動 手段による撹拌装置の回転によって発酵槽内に逐次投入される生ゴミに所要の撹 拌作用を与え、且つ上記送風手段により吹き込まれた空気を、発酵槽の上部より 生ゴミの堆積層を通して床板底部のチャンバ内に向け強制通風させる通気構造と した家庭用生ゴミの堆肥化装置において、 前記撹拌装置は、発酵槽内の中心部に垂直で且つ回転可能に直立して支持され た撹拌軸と、該撹拌軸の下部に、発酵槽の内壁近傍まで延びる半径方向のアーム を介して該ア―ムの先端部に装着された下段の撹拌羽根とを有し、該撹拌羽根は アームの先端に対し回転方向には後退する向きで且つア―ム先端の回転半径より も小さい径の曲率に沿い所定の後退角で上方へ立ち上がるように弯曲された形状 に形成していることを特徴とする。
【0007】 また本考案による装置は、上記撹拌軸の上部にも、半径方向に延びるアームを 介して該アームの先端に回転方向に対し前進する向きで且つ所定の角度で下方へ 延びる上段の撹拌羽根を有していること、また、上記撹拌軸の上端部にT字状の 接合部を有し、一方、前記開閉蓋には、その蓋の開閉により上記接合部に対し係 合、離脱する2股状の駆動伝達爪を備えた駆動手段が内設され、開閉蓋を閉じた 時に上記2股状の駆動伝達爪がT字状の接合部と係合して回転力を伝達するよう に構成してなること等も併せ特徴としている。
【0008】
【作用】
本考案が適用される堆肥化装置は、各家庭において発生した生ゴミを、発酵槽 内に上から順次投入し、毎回の投入後に撹拌装置を所要の回数(15回程度)回 して生ゴミを撹拌混合した後、送風装置を動作して通気を持続させておくように 使用するものであり、この通気により投入された生ゴミの堆積物には酸素の供給 がなされ、生ゴミ中の有機質分が微生物の力を借りて好気的発酵分解が行われる 最適条件になって逐次投入された堆積物を、発酵槽内が満杯になるまで順次に堆 肥化反応させて、発酵槽内が満杯になると堆肥として発酵槽内から取出し、次回 の処理に移るものである。
【0009】 この際に、本考案の構成によると、撹拌装置は、その撹拌軸の下部にア―ムを 介して装着された下段の撹拌羽根の形態が、発酵槽の内壁近傍まで延びる半径方 向のアーム先端に対し、回転方向には後退する向きで且つア―ム先端の回転半径 よりも小さい径の曲率に沿い所定の後退角で上方へ立ち上がるように弯曲された 形状になっているから、撹拌羽根の回転時に、回転する羽根が、発酵槽内の円筒 周辺部に堆積する生ゴミを回転方向において後方斜め上向きで且つ円筒の内側方 向へと順に迫り上げるように回転移動し、これにより生ゴミの堆積物は円筒周辺 部の底部から上方、内側へと切り返すような撹拌混合作用が行われる。 これにより発酵槽内の生ゴミ堆積物はその全体が一様な撹拌状態に混合されて 所要の混合性能が得られ、また撹拌羽根の回転時に、堆積物中に混入した大きな 生ゴミが撹拌羽根に接触しても羽根がその生ゴミを迫り上げるように回転移動す ることで生ゴミの引き掛りがなく、スム―スな回転が行われ、撹拌羽根の回動に 要する力が少なくて済む。
【0010】 また撹拌軸に対し、上段の撹拌羽根と下段の撹拌羽根との2段羽根構造とした ものでは、発酵槽の深さを深くした場合でも充分な撹拌ができ、しかも上段の撹 拌羽根と下段の撹拌羽根の切返し方向を逆にすることによって、生ゴミの堆積物 に撹拌作用を施した場合でも堆積層の厚さの偏りを少なくできる。
【0011】 また開閉蓋に、その蓋の開閉により撹拌軸の上端部に設けたT字状の接合部と 係合、離脱する2股状の駆動伝達爪を備えた駆動手段を内設したものでは、開閉 蓋を閉じた際に、2股状の駆動伝達爪がT字状の接合部と係合して回転力を伝達 し、開閉蓋を開放する際には、駆動伝達爪と接合部とが離脱して発酵槽の上部に 開口した生ゴミの投入口を大きく確保することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、図面を参照して説明する。 図1は本考案が適用される家庭用生ゴミの堆肥化装置の1例を示す外観斜視図 であり、図2は同装置の内部構造を示す縦断側面図である。これらの図において 1は外壁を構成する四角壁の装置本体を示し、装置本体1には、上部に開閉蓋2 が上方へ向けて開閉自在に蝶着されている。また装置本体1の内部には、上部に 生ゴミの投入口31が開口された縦型筒状の発酵槽3と、この発酵槽3の下側に 位置して内部に所要量の水を貯留した曝気タンク4と、内部に脱臭吸着剤51が 収容された脱臭カラム5とを有している。
【0013】 発酵槽3は、図3にも示されているように上方を開口した有底の筒状体に形成 され、上縁にフランジ部32を有し、このフランジ部32を装置本体1の上縁に 当接することにより発酵槽3を、装置本体1の内部空間に対し上方へ装脱可能に 支持している。上記発酵槽3のフランジ部32には、前記開閉蓋2を閉じた際に この開閉蓋2の下面に設けているリング状のシール部材23が上面に当接して発 酵槽3の上部開口を気密に封止するようにしている。 発酵槽3の内部には、底板33との間に所要の間隔をあけてやや上に通気性を 有する多孔板製の床板34が設けられて、その底板33と床板34との間に排気 兼排水用のチャンバ35が区画されている。このチャンバ35の底面には排出口 36が設けてあり、これに接続された排出ホース37の先端が、前記曝気タンク 4内に備えた吸入管41に接続され、この吸入管41の先端は、曝気タンク4に 貯留されている水の水面下に開口されている。
【0014】 また発酵槽3の内部には、本考案による撹拌装置が設けられる。この撹拌装置 は、発酵槽3の槽内中心部に垂直に立設した撹拌軸6を有しており、この撹拌軸 6の軸周には、その上部位置に半径方向に延びるア―ム61を介して固着された 上段の撹拌羽根62と、軸周の下部位置に同じく半径方向に延びるア―ム63を 介して固着された下段の撹拌羽根64とが装着されている。 上段および下段の撹拌羽根62、64は、図5に示されているようにその上段 の撹拌羽根62は、半径方向に延びるア―ム61の先端に対して回転方向には前 進する向きで且つ下向きに所要角度で傾斜するように固着されている。 また下段の撹拌羽根64は、発酵槽3の内壁近傍まで延びる半径方向のア―ム 63の先端に対し、回転方向には後退する向きで且つア―ム先端の回転半径より も小さい径の曲率rに沿って上向きに所要の後退角α(図2参照)で立ち上がる ような弯曲形態になっており、このような形態によって、下段の撹拌羽根64は 曲率rに沿い且つ角度αの後退角で立ち上がるような螺旋状の撹拌軌跡を通るよ うにして、これにより発酵槽3内に投入、堆積されている処理物が羽根64に引 き掛りにくく、また処理物を発酵槽3の円筒内側に向けて切り返すような撹拌性 能が得られるようにしている。なお撹拌軸6は、その下部が床板34の中心部に 回転自在に支持され、また上部が支持部材65により発酵槽3内の中心位置に垂 直をなして回転可能に支持されており、撹拌軸6の上端部はT字状の接合部66 に形成されていて、後述の撹拌駆動手段との結合、離脱が容易に行える構成にな っている。
【0015】 また発酵槽3の外周部には、その発酵槽3に対して所要の加熱作用を補助的に 与える加温装置として電熱ヒータ部9が下部に囲繞され、また図示していないが 発酵槽3の外周部に位置する装置本体1の内部には、熱の放熱を防ぐ断熱保温材 が設けられる。 上記加温装置としての電熱ヒータ部9は、図3及び図4に示されているように 締付け機構を有する金属製の固定バンド91に固着されてあり、この固定バンド 91を締付け動作又は開放動作することによって発酵槽3との固着、離脱が図れ る構成にしている。すなわち固定バンド91は、図4に示されているように円周 の一部で固定金具92により装置本体1の内壁に固着されてあり、この固着位置 に対向する反対側は、切り離されて一対の締付け部93が形成されている。この 相対向する一対の締付け部93の間に、装置本体1の内壁に固定した固定部96 を挟んだ状態で両締付け部93のナットに右螺子、左螺子を有する操作シャフト 94が螺合挿通され、操作シャフト94を、装置本体1の外に設けている操作ノ ブ95の回動操作により、使用時には、一方向へ回動させると固定バンド91が 発酵槽3の外周に密着する方向へ締付け動作し、発酵槽3を取り外す際は、他方 向へ回動させると発酵槽3の外周から離間する方向へ開放動作するように構成さ れている。
【0016】 前記開閉蓋2には、その蓋体を構成する上板21と下板22との間に送風手段 となる電動式のエアポンプ8が内設されている。この送風手段は、開閉蓋2を閉 じた際にエアポンプ8により送風される空気が、上方から発酵槽3内に強制通風 されるように吹出口81が下向きに設置されている。また開閉蓋2には上記エア ポンプ8への駆動電圧を可変に調整する可変抵抗器(図示省略)が設置されてあ り、その調整つまみ82が開閉蓋2の側部に設けられていて、これを調整するこ とによりエアポンプ8への駆動電圧を可変にして発酵槽3内に通風される空気量 の調整が行える構成になっている。
【0017】 また開閉蓋2には、その蓋体を構成する上板21と下板22との間に前記撹拌 装置を回転させる駆動手段が設けられている。この駆動手段は、手動で回転でき る撹拌ハンドル7を有し、この撹拌ハンドル7の回動軸71が、蓋体を構成する 上板21と下板22との間に挿入されて、これに減速機構を構成する一方のウオ ―ム72が固着され、このウオ―ム72に噛み合う他方のウオ―ムホィ―ル73 の軸が駆動軸74として開閉蓋2の下方へ延び、開閉蓋2を閉じた際に、その駆 動軸74の端部に装着した2股状の駆動伝達爪75が、撹拌軸6の上端に形成さ れたT字状の接合部66と結合して回転力を撹拌軸6に伝達し、また開閉蓋2の 開放時には駆動伝達爪75がT字状の接合部66と簡単に離脱できる構成になっ ている。
【0018】 前記発酵槽3の下側に位置して、装置本体1の底部には、前記曝気タンク4が 配置され、この曝気タンク4は、装置本体1の下部に蝶着した側蓋11を開ける ことにより取出し可能になっている。曝気タンク4には、図6に示されるように タンク4内に貯留した水が規定水位に達したら内部の水をオ―バフロ―させる排 水管42が設けてあり、この排水管42の排水経路には規定水位に達した余剰水 のみが流れ出しタンク上部内の空気が洩れないように途中に逆U字状のサイフォ ン部43が形成されている。また曝気タンク4には、前述した排出ホース37と 接続される吸入管41の他に、タンク4の上部空間に連通してタンク内の空気を 排出するエアホ―ス44が設けてあり、エアホ―ス44の先端は脱臭カラム5の 空気取入口52と接続されている。
【0019】 上述の脱臭カラム5は、密封筒状体の容器一端に上記したエアホ―ス44と接 続される空気取入口52を有し、他端に空気出口53を開口させ、容器内部に吸 着脱臭材51を収容してなるもので、この吸着脱臭材51としては、ピートモス から作られた天然の吸着脱臭材が使用される。そして脱臭カラム5は、上述の吸 着脱臭材51を通過する空気の通過時間が長く取れるように容器を縦長の形状に 形成してあり、装置本体1の1つのコーナ部の死角空間に配置され、コーナ部に 蝶着された側蓋12を開けることによって取外し可能に装着されている。
【0020】 次に、上述の実施例に説明した家庭用生ゴミの堆肥化装置について、その使用 態様及び作用を説明する。この装置は各家庭に設置し、各家庭で発生する生ゴミ を日々、発酵槽3内に順次投入し、これに所要の撹拌作用を与え、また常時通気 して好気的発酵に適する水分状態、温度状態に維持しつつ空気(酸素)の供給に よって微生物の力を借りながら好気的発酵分解を行わせて投入堆積物を、発酵槽 3内が満杯になるまで逐次に堆肥化反応させ、発酵槽3内が満杯になると発酵層 3を取外して、その堆肥化された処理物を排出するものである。 使用に際しては、最初の生ゴミを投入する際に、好気的発酵の開始を促すため の発酵立ち上げ期間を要する。最初の投入時には、まず開閉蓋2を開き、発酵槽 3内に上方の投入口から生ゴミと共に発酵種菌を添加し、また投入物の内部に空 気が通りやすいようにオガクズ等の発酵促進剤を投入する。投入後は、開閉蓋2 を閉めて発酵槽3の上部開口を密封し、撹拌ハンドル7を15回程度回して撹拌 装置により投入物を撹拌混合させる。そしてエアポンプ8を動作させ、発酵槽3 の上方に位置する吹出口81から発酵槽3内の投入物に向けて空気を送風する。 投入初期の発酵の立ち上がり期間は、エアポンプ8による送風量を少量に絞って 発酵の立ち上がりを促進する。 最初の投入後、3から5日で発酵が立ち上がる。その後は、逐次、発生した生 ゴミを、発酵した処理物の上に順次積み上げるように投入し発酵槽3内に堆積さ せる。生ゴミの投入に際してはその都度、撹拌ハンドル7を操作して堆積物を撹 拌混合させる。発酵の立ち上げ期間の後は、種菌や発酵促進剤の添加は必要でな く、また生ゴミの投入量に応じて、投入量が多量の場合は、エアポンプ8による 送風量を多く、投入量が少ない場合は送風量を少なく調整させる。生ゴミを逐次 投入し続けると、通常の家庭の生ゴミ発生量では約3ヶ月で発酵槽3内が満杯に なり、満杯になった発酵槽3内の堆積物は、堆肥化反応の持続により全量が堆肥 化されて排出される。なお次の使用のために堆肥化された堆積物を少量発酵槽3 内に残しておくと、最初の生ゴミの投入時の種菌として使用することができる。
【0021】 上述の本装置に装備されている撹拌装置の動作について説明すると、発酵槽3 内への生ゴミの投入後、撹拌ハンドル7を回すと、その回転軸71の回転により 減速機構を構成するウオ―ム72、ウオ―ムホィ―ル73を介して駆動軸74が 回り、この回転力が2股状の駆動伝達爪75と、これに係合するT字状の接合部 66とを介して撹拌軸6に伝達され、その撹拌軸6にア―ム61、63を介して 装着された上段の撹拌羽根62、下段の撹拌羽根64が発酵槽3内において回転 する。 この場合に、撹拌ハンドル7の回転軸71から、撹拌軸6に至る回転力の伝達 経路には減速機構を構成するウオ―ム72、ウオ―ムホィ―ル73が介在されて ているので、そのギャ比を所要の減速比(例えば1/3の回転数)に設定するこ とで、撹拌のための作用力(撹拌ハンドル7を回す力)が軽減し、手動によって も撹拌軸6を軽快に回転することができる。 また、撹拌軸6に装着した下段の撹拌羽根64は、発酵槽3内の内壁近傍まで 延びる半径方向のアーム63の先端に対し、回転方向には後退する向きで、且つ ア―ム先端の回転半径よりも小さい径の曲率rに沿って所定の後退角αで上方へ 立ち上がるように弯曲された形状になっているから、この撹拌羽根64の回転時 に、その回転する羽根64が、発酵槽3内の円筒周辺部に堆積する生ゴミを回転 方向において後方斜め上向きで且つ円筒の内側方向へと順に迫り上げるように回 転移動することで、堆積物中に大きな生ゴミが混入していてもこれが撹拌羽根6 4に引き掛ることなくスム―スに回転し、また生ゴミの堆積物を円筒周辺部の底 部から上方、内側へと切り返すように回転するから発酵槽3内の堆積物は、その 全体が均一な高さになるように撹拌混合される。 また下段の撹拌羽根64を装着した半径方向に延びるアーム63が、発酵槽3 の底部を形成する通気性床板34の上に接近して回転することで、その床板34 への付着物も剥離するように回転して床板34の目詰りも解消するような働きを する。 この結果、発酵槽3内の生ゴミ堆積物中への通気性がよくなり、堆積物中への 空気(酸素)の通りが良くなることから、酸素の供給と共に、通気による余剰水 分の除去も適正に行われて微生物の活動に適した環境が得られ、好気的発酵分解 が促進される。
【0022】 また撹拌軸6に対し、本実施例のように上段の撹拌羽根62と下段の撹拌羽根 64との2段羽根構造としたものでは、発酵槽3の深さを深くした場合でも充分 な撹拌ができ、しかも上段の撹拌羽根62と下段の撹拌羽根64の切返し方向を 逆にすることによって、生ゴミの堆積物に撹拌作用を施した場合でも堆積層の厚 さの偏りを少なくできる。
【0023】 また開閉蓋2に、その蓋の開閉によって、撹拌軸6の上端部に設けたT字状の 接合部66に対しこれに係合、離脱する2股状の駆動伝達爪75を備えた駆動手 段を内設したものでは、開閉蓋2を閉じた際に、2股状の駆動伝達爪75がT字 状の接合部66と係合して回転力を伝達し、開閉蓋2を開放する際には、駆動伝 達爪75と接合部66とが離脱して発酵槽3の上部に開口した生ゴミ投入口31 を大きく確保することができる。
【0024】 また本装置の使用時において、エアポンプ8によって発酵槽3の上方から送風 された空気は、発酵槽3内の堆積物を上から下に通気し、その堆積物を通過した 排気は、通気性を有する多孔板製の床板34を通ってその下に区画されたチャン バ35内に流出される。 このような空気の流通経路では、空気が、発酵槽3内の生ゴミ堆積層を上から 下へ流通してチャンバ35内に流出した際、その排気は、過飽和空気としてチャ ンバ35内の壁面に結露が生じ、この水滴はチャンバ35内の底部(発酵槽3の 底板33)に設けた排出口36から、排出ホース37を通って曝気タンク4内の 吸入管41に流れ、曝気タンク4内の水面下に排水されてタンク4内に回収され る形態となるから、結露水が上方の発酵槽3内に戻ることがなく、空気の流通に よって吸着された水分の除去が効率よく行われる共に、除去された水分の回収も 発酵槽3の底部に排水口36→排出ホース37→吸入管41→曝気タンク4等の 排水経路を設けるのみで簡単に回収できるようになる。 また生ゴミの堆積層を通過した空気は、チャンバ35内に流出された後に底部 の排出口36から排出ホース37→吸入管41→曝気タンク4→エアホース44 を経て脱臭カラム5へと流通し、悪臭成分を含んだ排気が、発酵槽3内の上部へ 逆戻りすることもないので、生ゴミの投入に際して開閉蓋2を開いた時に悪臭成 分を含んだ臭気が上方の投入口31より外部に飛散する現象も起らない。 また排気は、上述のようにチャンバ35内の底部に設けた排出口36から排出 ホース37→吸入管41→曝気タンク4→エアホース44→脱臭カラム5を経て 大気に排出され、特定の脱臭経路(曝気タンク4、脱臭カラム5)を迂回して外 部に排出される形態であるから、臭気の飛散を極力少なくできる。
【0025】
【考案の効果】
本考案によれば、撹拌装置の駆動を、手動のハンドル操作による簡単な構成と したので、モータ等の動力源を用いたものに比べて装置自体のコストを安価にで きる。また撹拌羽根の構成を、撹拌抵抗が少なく、しかも充分な撹拌作用が得ら れる形状としたので、撹拌操作が軽快で且つ確実な撹拌混合ができる。 撹拌装置の駆動手段を開閉蓋に内設し、開閉蓋の開閉によって撹拌装置への動 力の伝達の接続,切り離しを行う構成にしたものでは、生ゴミの投入時には開閉 蓋を開放して大きな投入口を確保でき、また、開閉蓋を閉じたままで撹拌作業で きるので衛生的である等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】家庭用生ゴミの堆肥化装置の外観を示す斜視図
【図2】家庭用生ゴミの堆肥化装置の縦断断面図
【図3】発酵槽及び電熱ヒ―タ部を示す斜視図
【図4】電熱ヒ―タ部の配置位置を横断して示した断面
【図5】撹拌装置の撹拌羽根を説明する平面図
【図6】曝気タンクの部分を一部破談して示した斜視図
【符号の説明】
1 装置本体 11,12 側蓋 2 開閉蓋 21 上板 22 下板 2
3 シ―ル部材 3 発酵槽 31 生ゴミ投入口 32 フラ
ンジ部 33 底板 34 床板 35 チャンバ 36 排出口 37 排出ホ―ス 4 曝気タンク 41 吸入管 42 排水管 4
3 サイフォン部 44 エアホ―ス 5 脱臭カラム 51 脱臭吸着材 52 空気取入
口 53 空気出口 6 撹拌軸 61 ア―ム 62 上段の撹
拌羽根 63 ア―ム 64 下段の撹拌羽根 65 支持部材 66 T字状の接合部 r 曲率 α 後退角 7 撹拌ハンドル 71 回転軸 72 ウオ
―ムギャ 73 ウオ―ムホィ―ル 74 駆動軸 75 駆動伝達爪 8 エアポンプ 81 吹出口 82 調整
つまみ 9 電熱ヒータ部 91固定バンド 92 固定
金具 93 締付け部 94 操作シャフト 95 操作ノブ 96 固定部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に生ゴミの投入口が開口され、底部
    に通気性を有する多孔板製の床板を介してその下に排気
    兼排水用チャンバが区画された縦形筒状の発酵槽を有
    し、 前記発酵槽の上部に、生ゴミ投入口を気密に塞ぐ開閉蓋
    と、発酵槽内に上から底部に向けて空気を吹き込む送風
    手段と、発酵槽内に内装された撹拌装置を回転させる駆
    動手段を有し、この駆動手段による撹拌装置の回転によ
    って発酵槽内に逐次投入される生ゴミに所要の撹拌作用
    を与え、且つ上記送風手段により吹き込まれた空気を、
    発酵槽の上部より生ゴミの堆積層を通して床板底部のチ
    ャンバ内に向け強制通風させる通気構造とした家庭用生
    ゴミの堆肥化装置において、 前記撹拌装置は、発酵槽内の中心部に垂直で且つ回転可
    能に直立して支持された撹拌軸と、該撹拌軸の下部に、
    発酵槽の内壁近傍まで延びる半径方向のアームを介して
    該ア―ムの先端部に装着された下段の撹拌羽根とを有
    し、該撹拌羽根はアームの先端に対し回転方向には後退
    する向きで且つア―ム先端の回転半径よりも小さい径の
    曲率に沿い所定の後退角で上方へ立ち上がるように弯曲
    された形状に形成していることを特徴とする家庭用生ゴ
    ミの堆肥化装置における撹拌装置。
  2. 【請求項2】 上記撹拌軸の上部に、別の半径方向に延
    びるアームを介して該アームの先端に回転方向に対し前
    進する向きで且つ所定の角度で下方へ延びる上段の撹拌
    羽根を有していることを特徴とする請求項1記載の家庭
    用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置。
  3. 【請求項3】 上記撹拌軸の上端部にT字状の接合部を
    有し、一方、前記開閉蓋には、その蓋の開閉により上記
    接合部に対し係合、離脱する2股状の駆動伝達爪を備え
    た駆動手段が内設され、開閉蓋を閉じた時に上記2股状
    の駆動伝達爪がT字状の接合部と係合して回転力を伝達
    するように構成してなることを特徴とする請求項1,2
    記載の家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置。
JP1992013979U 1992-02-14 1992-02-14 家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置 Expired - Lifetime JP2520345Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992013979U JP2520345Y2 (ja) 1992-02-14 1992-02-14 家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992013979U JP2520345Y2 (ja) 1992-02-14 1992-02-14 家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0566032U true JPH0566032U (ja) 1993-08-31
JP2520345Y2 JP2520345Y2 (ja) 1996-12-18

Family

ID=11848347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992013979U Expired - Lifetime JP2520345Y2 (ja) 1992-02-14 1992-02-14 家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2520345Y2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0731835U (ja) * 1993-11-17 1995-06-16 静岡製機株式会社 家庭用生ゴミ堆肥化装置における撹拌装置
KR20000053691A (ko) * 1999-11-05 2000-09-05 정규 음식물쓰레기처리장치
JP2003094016A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Koichi Yoshida 生ごみ処理装置
JP2006142134A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Shiseido Co Ltd 粉末混合粉砕装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0731835U (ja) * 1993-11-17 1995-06-16 静岡製機株式会社 家庭用生ゴミ堆肥化装置における撹拌装置
KR20000053691A (ko) * 1999-11-05 2000-09-05 정규 음식물쓰레기처리장치
JP2003094016A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Koichi Yoshida 生ごみ処理装置
JP4671014B2 (ja) * 2001-09-26 2011-04-13 幸一 吉田 生ごみ処理装置
JP2006142134A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Shiseido Co Ltd 粉末混合粉砕装置
JP4526930B2 (ja) * 2004-11-16 2010-08-18 株式会社資生堂 粉末混合粉砕装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2520345Y2 (ja) 1996-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007037600A1 (en) Apparatus for disposing of food waste
JP2873416B2 (ja) 家庭用生ゴミの堆肥化装置
JP2520345Y2 (ja) 家庭用生ゴミの堆肥化装置における撹拌装置
JP2584743Y2 (ja) 家庭用生ゴミ堆肥化装置における攪拌装置
JP2665641B2 (ja) 家庭用生ゴミ堆肥化装置における通風方式
JPH05221767A (ja) 家庭用生ゴミの堆肥化装置における脱臭装置
JPS596279B2 (ja) 堆肥製造装置
KR100189695B1 (ko) 유기물 퇴비화 장치
JPH07148479A (ja) 脱臭処置を伴う有機廃棄物の発酵乾燥装置及びその方法
JPH08117725A (ja) 生ゴミ等処理器
KR20020078956A (ko) 음식물 쓰레기 처리기의 공기 공급장치
JPH0566033U (ja) 家庭用生ゴミの堆肥化装置における加温装置
JPH08276169A (ja) 厨房廃棄物処理装置及び方法
JPH08252558A (ja) 厨芥処理装置
KR100784786B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
KR100216207B1 (ko) 투입보관 건조형 음식물 쓰레기 처리장치
JPH08217581A (ja) 生ゴミ処理機
JPH09299915A (ja) 生ゴミ等の処理装置
JP2593803B2 (ja) 醗酵分解装置
KR100216182B1 (ko) 분말 탈취제 투입방식의 음식물쓰레기처리장치
JPH09314106A (ja) 生ゴミ処理システム
KR100325578B1 (ko) 발효분해장치
KR200146613Y1 (ko) 실내용 음식물 쓰레기 처리장치
KR200434850Y1 (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
JPH0116799B2 (ja)