JP3249115B2 - 触媒を回収する方法 - Google Patents

触媒を回収する方法

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ラウクヴィッツ・ベルント
デュハッチュ・ギュンテル
マイエル―ブルーメンロート・ウルリッヒ
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クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/14Ultrafiltration; Microfiltration
    • B01D61/145Ultrafiltration
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は,懸濁した貴金属触媒で対応するエーテルア
ルコールを酸素で接触酸化してエーテルカルボン酸を製
造する際の触媒の回収方法に関するものである。
一般式 によるエーテルアルコールの接触酸化は久しい以前から
公知であり,例えば,西独特許第2,936,123号明細書,
および欧州特許第206,054号明細書に記載されている。
しかし,残基Rのモル質量の増加と共に,貴金属触媒の
分離とそれによる完全な回収および再生が問題となる。
それで,西独特許第3,446,561号明細書第4頁には,貴
金属の損失を減少させるための手数のかかる4段階法が
記載されている。この作業方法の本質的,技術的な欠点
は,濾過前の反応混合物を1〜10倍量のアセトンで希釈
し,それに引き続いて再度,蒸留分離し,さらに精製な
らびに再生しなければならないことである。また生成物
中で最終的に到達することのある1〜4ppmという貴金属
の含有量も比較的に多く,次第に触媒活性の低下をもた
らす。概して,そのために経済的に重大な欠点がこれに
結び付いている。
本発明は,従ってこの際の触媒回収のための工業的お
よび経済的に可能な方法を発展させることを課題として
いる。
本発明の課題は懸濁した触媒での接触酸化によるエー
テルカルボン酸の製造における触媒の回収法において,
反応混合物をクロスフロー濾過に付すことを特徴とする
触媒回収法である。
エーテルカルボン酸について,特に一般式 R−(OCH2CH2nOCH2COOH, 〔式中,Rは,炭素原子数1〜約24の直鎖状または分枝状
アルキル残基,アリール残基,例えばフェニル−,ナフ
チル−,またはビフェニル残基,更にアルキル(C1〜C
24)−アリール残基を,但し,このアリール残基は例え
ばフェニル−,ナフチル−,またはビフェニル残基であ
り,またはアリールアルキル残基,例えばベンジル残基
であり,そしてnは0〜約24の数を意味する。〕 のものが適している。この前記アリール残基は置換され
ていてもよい。
このクロスフロー濾過の場合,触媒含有反応混合物は
高いオーバーフロー速度でフィルターエレメントを通っ
て膜表面に対し接線的に(tangentially)ポンプで供給
される。その際,この濾液を“ULLMAN's Encyclopedia
of Industrial Chemistry,5th Edition,Vol.B2,p.10−1
5"に詳細に記載されているように流れの方向に対して垂
直に膜層を通して引き出す。
管の内側に膜層を有する管状のフィルターエレメント
が特に適している。好適な膜および支持体の素材はα−
Al2O3およびZrO2ではあるが,しかし,また合成樹脂お
よび炭素エレメントも使用可能である。膜および支持体
は異種の素材から成っていても良い。必要な孔の大きさ
は,限界濾過の範囲では,例えば約1〜約200nmであ
る。好適な装置を実施例に記載する(第1図も参照)。
本発明のクロスフロー濾過は約20〜約150℃の温度で
行うことができる。濾過を約50〜約100℃,特に約60〜
約80℃の温度で実施することが好都合であると実証され
た。
この反応溶液が通過できるためには,膜の前面と後面
の間に圧力降下が生じなければならないことは自明の理
である。
酸化の際に可溶化剤を用いることによって濾過を容易
にすることができる。この可溶化剤はヒドロキシル基を
持たないものが好ましい。特にヒドロキシル基を持たな
いグリコールエーテル,殊にジエチレングリコールジメ
チルエーテルが適している。
酸化終了後の反応温度(約50〜約100℃)での短時間
の水素処理は,場合によっては溶解した痕跡量のコロイ
ド状の貴金属を沈殿させるために好都合であることが実
証された。これによって,ある程度孔の大きいフィルタ
ーエレメントも使用可能となる。還元剤としては,水素
以外に例えばホルムアルデヒドも使用できる。
意外にも本発明の方法によって,濾過における問題
(目詰まり,貴金属の損失)が,例えば、溶剤で希釈す
るような経済的負担の掛かる方法を要せずに解決され
る。
後記実施例は本発明の方法の説明に役立つものである
が,本発明はこれに制限されない。
実施例 接触酸化反応からの反応溶液は,RがC12〜C14の分布を
有する線状のアルキル基,およびn=4の平均値を有す
る式,R−(OCH2CH2nOCH2COOHのエーテルカルボン酸25
重量%,並びにジエチレングリコールジメチルエーテル
45重量%,水25重量%,懸濁した市販の触媒(活性炭上
の白金5重量%)5重量%から成り,これを泡鍾塔中
で,30分間,70℃で水素処理し,引き続きクロスフロー濾
過に付す。
このフィルターエレメントは,ZrO2管(直径7mm,長さ2
50mm)の内側が孔の内径35nm(10-9m)の膜層より成っ
ている。第1図に対応する装置を使用する。この反応溶
液を線流速5m/sで容器(A)にあるフィルター(B)を
通し,ポンプで供給する。圧力P1は温度70℃で3barに調
節する。2.5/hの濾液流が得られる。この触媒を約30
重量%程度の固形含有量までに濃縮し,この濃縮物を接
触酸化に再度戻す。
この濾液からジグリコールジメチルエーテルと水を留
出分離した後,白金残量0.5ppm以下の透明で明色の生成
物としてエーテルカルボン酸の混合物が得られる。
比較例 前記実施例に記載の反応溶液を濾紙(定量分析用)を
セットした吸引濾過器上で数度濾過する。目詰まりのた
めに何度も濾紙の交換が必要である。実施例に基づいて
後処理した後,36ppmの白金を含んだ暗色の濁った生成物
を生ずる濁った濾液が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラウクヴィッツ・ベルント ドイツ連邦共和国、デー―6233 ケルク ハイム、(タウヌス)アム・シーフェル ベルク、10デー (72)発明者 デュハッチュ・ギュンテル ドイツ連邦共和国、デー―6237 リーデ ルバッハ、フエルトベルクストラーセ、 2 (72)発明者 マイエル―ブルーメンロート・ウルリッ ヒ ドイツ連邦共和国、デー―6270 イトシ ュタイン、ローゼンウェーク、25 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 C07C 51/42 C07C 59/125

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】懸濁した触媒を用いた接触酸化によるエー
    テルカルボン酸の製造における触媒回収方法において,
    反応混合物を交差濾過に委ねることを特徴とする上記の
    方法。
  2. 【請求項2】エーテルカルボン酸について,一般式 R−(OCH2CH2nOCH2COOH 〔式中,Rは,炭素原子数1〜24を持つ直鎖状または分枝
    状のアルキル残基,または芳香核が場合によっては置換
    されたアリール−,アルキルアリール−,またはアリー
    ルアルキル残基で,nは0〜24の数である。〕 そのようなものが好適であることを特徴とする請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】交差濾過においてフィルター素材がセラミ
    ックおよび/あるいはカーボンより成る請求項1または
    2の少なくとも一つに記載の方法。
  4. 【請求項4】交差濾過においてフィルター素材がZrO2
    よび/あるいはα−Al2O3より成る請求項1〜3の少な
    くとも一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】濾過を20〜150℃の温度で実施する請求項
    1〜4の少なくとも一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】濾過を50〜100℃の温度で実施する請求項
    1〜5の少なくとも一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】濾過を60〜80℃の温度で実施する請求項1
    〜6の少なくとも一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】ヒドロキシル基を有しない可溶化剤の存在
    下で交差濾過を行う請求項1〜7の少なくとも一つに記
    載の方法。
  9. 【請求項9】ヒドロキシル基を有しないグリコールエー
    テル存在下で交差濾過を行う請求項1〜7の少なくとも
    一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】ジエチレングリコールジメチルエーテル
    の存在下で交差濾過を行う請求項1〜9の少なくとも一
    つに記載の方法。
  11. 【請求項11】交差濾過前に反応混合物を50〜100℃の
    温度の水素で処理する請求項1〜10の少なくとも一つに
    記載の方法。
  12. 【請求項12】反応混合物を還元剤,特に水素またはホ
    ルムアルデヒドで処理する請求項1〜10の少なくとも一
    つに記載の方法。
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