JP3249004B2 - プラスチック成形型およびその成形品 - Google Patents

プラスチック成形型およびその成形品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、射出成形な
どに用いられるプラスチック成形型およびその成形品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック成形品を、射出成形
などで成形する際には、プラスチック成形型のキャビテ
ィに、例えば、3度程度の抜き勾配を付ける必要があ
る。特に、図5に示すような、箱形などの成形品1の隅
部22は、互いに、ほぼ90度の角度で隣接する3平面
3にて、その頂点を形成しているので、冷却過程で、図
6に示すような成形型6のキャビティ内で樹脂が結晶化
あるいは熱収縮する際に、内型面3Aに樹脂が密着し、
型抜きに大きな力が必要になるから、型抜きに際して、
成形品が部分的に(特に、キャビティの隅部22Aに対
応する部分が)変形される虞があり、これを回避するた
めに、樹脂が密着する方向の面に、必要十分な抜き勾配
を付けなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来のキャビティ隅部22Aの形状では、各面3Aが、最
低、3度程度の勾配を必要とするため、勾配の始まる根
元と勾配の終わる先端とでは、成形品の肉厚が相当に相
違してしまい、例えば、大型成形品の場合には、先端の
肉厚を保証するために、根元の肉厚をかなり厚くするよ
うに、キャビティの形状を設定しなければならない。そ
のため、成形品の厚肉部を基準として、型内での冷却時
間を設定するので、作業時間が長くなる欠点があった。
また、根元と先端とで冷却速度に差が生じ、このため
に、局部的にヒケが発生し、成形品の外観を損なう虞が
ある。
【0004】そこで、本発明者は、鋭意研究した結果、
上述した3面に囲まれる隅部での、成形型からの成形品
の取り出し難さの原因の殆どは、成形品が型表面から剥
がれる瞬間の初期にあることを発見し、以下のような発
明をなしたのである。
【0005】
【発明の目的】即ち、本発明は、できるだけ抜き勾配を
小さくしても、成形品にヒケや形崩れが生じないように
隅部の形状を工夫したキャビティを持つプラスチック成
形型、および、その成形品を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
3面に囲まれる成形品の隅部の頂点を1つの平面で截切
して、上記平面が3面の各々に対して、傾斜している状
態の形状に、キャビティの隅部表面を形成していること
を特徴とするプラスチック成形型が、射出成形などに用
いられる。
【0007】また、本発明の成形品では、3面に囲まれ
る成形品の隅部の頂点を1つの平面で截切して、上記平
面が3面の各々に対して、傾斜している状態の隅部が形
成されている。
【0008】
【作用】その結果、成形品について、最も取り出し力の
必要な、成形型の抜き勾配をかなり小さくしても、3面
に囲まれた隅部の初期の離型力を小さくすることができ
るようになった。即ち、これは、成形品が収縮する際
に、3面に囲まれた頂点が、3方向の収縮を全て受ける
ため、そこに、非常に大きな応力が集中発生すると予想
されるが、本発明の上記の形状では、その頂点が1つの
平面で截切されているために、応力が分散する結果であ
る。
【0009】従って、本発明の成形型で成形された成形
品は、抜き勾配が小さくなった分、根元と先端とで肉厚
差が少ないため、ほぼ同じ肉厚とすることが可能であ
る。よって、従来のようなヒケや、形崩れがなく、外観
不良が避けられる。また、無駄に肉厚が大きくならない
ので、成形型内での成形品の冷却時間も短縮できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を、図1ないし図4に示す各実
施例に基づいて、具体的に説明する。本発明の第1の実
施例では、図1に示すような、複写機外装シャーシなど
の成形品1を、図2に示すような成形型5で成形するこ
とになる。ここでは、互いにほぼ90度で直交する3面
3に囲まれる成形品1の隅部の頂点を1つの平面2で截
切して、上記平面2が各面3の各々に対して、傾斜して
いる状態の形状になるように、成形型5の、キャビティ
を構成する3つの型面3Aの截切部分である隅部表面2
1が形成されている。
【0011】これによって、成形品1は、3面に囲まれ
る内側隅部2を有することで、冷却時の収縮によって発
生する応力を頂点に集中することがなく、分散すること
ができる。従って、成形型5で成形された成形品1は、
抜き勾配が小さくなった分、根元と先端とで肉厚差が少
ないため、ほぼ同じ肉厚とすることが可能である。よっ
て、従来のようなヒケや、形崩れがなく、外観不良が避
けられる。また、無駄に肉厚が大きくならないので、成
形型内での成形品の冷却時間も短縮できる。
【0012】図3に示す成形品1は、内側隅部23を、
箱体の開放縁まで延長したデザインで構成されたもの
で、これに対応する成形型5は、3つの型面3Aの截切
部分である隅部表面24を有する。この成形型5による
成形時の機能は、上述の第1の実施例と実質的に同様で
ある。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、3面に
囲まれる成形品の隅部の頂点を1つの平面で截切して、
上記平面が3面の各々に対して、傾斜している状態の形
状に、キャビティの隅部表面を形成していることで、成
形品について、最も取り出し力の必要な、成形型の抜き
勾配をかなり小さくしても、3面に囲まれた隅部の初期
の離型力を小さくすることができる。従って、本発明の
成形型で成形された成形品は、抜き勾配が小さくなった
分、根元と先端とで肉厚差が少ないため、ほぼ同じ肉厚
とすることが可能である。よって、従来のようなヒケ
や、形崩れがなく、外観不良が避けられる。また、無駄
に肉厚が大きくならないので、成形型内での成形品の冷
却時間も短縮できる。更に、勾配が小さいため、製品デ
ザインの自由度が大幅に広がった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す成形品の要部形状
の斜視図である。
【図2】同じく、成形型の要部形状を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示す成形品の要部形状
の斜視図である。
【図4】同じく、成形型の要部形状を示す斜視図であ
る。
【図5】従来例を示す成形品の要部形状の斜視図であ
る。
【図6】同じく、従来の成形型の要部形状を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 成形品 2 平面 21、23 隅部表面 22 3面に囲まれた頂点 3 頂点を囲む面 3A 型面 5 成形型

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面がほぼ直角の稜線部が一対の外側
    面により抜き方向に直線状に形成され、前記外側面と先
    端面によって断面がL字状の成形品を成型する内型を有
    するプラスチック成形型において、前記各外側面と鈍角
    をなして傾斜し、この各外側面の端面と前記先端面とで
    三角形となる隅部表面を前記稜線部に形成したことを特
    徴とするプラスチック成形型。
  2. 【請求項2】 ほぼ直角の挟角部が一対の内側面により
    抜き方向に直線状に形成されたプラスチック成形品にお
    いて、前記各内側面と鈍角をなして傾斜し、この各内側
    面の端面とこの内側面の底面の端面とで三角形となる内
    側隅部を前記挟角部に形成したことを特徴とするプラス
    チック成形品。
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