JP3248119B2 - 温水洗浄便器 - Google Patents

温水洗浄便器

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JP3248119B2
JP3248119B2 JP07026594A JP7026594A JP3248119B2 JP 3248119 B2 JP3248119 B2 JP 3248119B2 JP 07026594 A JP07026594 A JP 07026594A JP 7026594 A JP7026594 A JP 7026594A JP 3248119 B2 JP3248119 B2 JP 3248119B2
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育哉 井戸田
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器に洗浄装置本体を
内蔵した収納ケースを据え付けるタイプの温水洗浄便器
の改良に関し、詳しくは、収納ケース据付後の清掃,メ
ンテナンス作業が容易に行えるようにすることを目的と
する。
【0002】
【従来の技術】図8は、洗浄装置本体を内蔵した収納ケ
ース31を、便器20(一点鎖線により仮想的に図示し
てある)の後部上面に据え付けて成る従来の温水洗浄便
器30を示すものである。収納ケース31には、便座4
0及び便蓋41が取着され、その内部に、温水ヒーター
を内蔵する温水タンク32、温水タンク32に取り付け
られた洗浄ノズル33、温風乾燥用の温風ファン34、
及びこれらの制御器35等の機器類からなる洗浄装置本
体が収納されている。洗浄装置本体の大部分は、収納ケ
ース31の底板部31bに固定され、カバー部31aに
よって覆われている。
【0003】前記収納ケース31を便器20へ据え付け
るには、普通、図9に示す如く、収納ケース31の底板
部31bに固定用ボルト22を装着し、これを便器20
の後部に設けた便座取付用の貫通孔21へ挿通したの
ち、その先端22aへ便器20の下側から半球パッキン
23,ワッシャ24等を介しナット25を螺合させて締
めつけるという手段が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】洗浄装置本体の収納ケ
ース31を便器20に据え付けるタイプの温水洗浄便器
30にあっては、ケース底板部31bと便器20との間
のわずかな隙間に男性の小便の飛沫等の汚れが溜まりや
すいため、しばしば清掃を行うことが必要とされる。し
かるに従来の温水洗浄便器30は、前述の如く、ケース
底板部31bをボルト22・ナット25によって便器2
0へ固定する構造であるから、これを便器20から分離
するには、ナット25を緩めてボルト22から取り外す
という作業が必要である。すなわち、従来の温水洗浄便
器30は、清掃を行うたびごとにボルト22・ナット2
5を緩めて分離し、且つ清掃後は再びボルト22・ナッ
ト25を締結するという作業を行わねばならなかったの
で、非常に作業能率が悪かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、収納ケースを
据え付けるタイプの温水洗浄便器における前記従来欠点
を解決すべく創案されたものである。本発明にかかる温
水洗浄便器の特徴とするところは、前記収納ケースを便
器の後部上面から上昇させる上昇機構と、前記収納ケー
スを便器の後部上面における着座位置に保持するロック
機構と、便器に固定された取付ボルトの上部と前記収納
ケースの底板部とを連絡する昇降案内機構とを設けた点
にある。
【0006】本発明を実施する場合の態様として、次の
如き構成が考えられる。 I)便器に固定した取付ボルトの上部にシリンダ部を設
け、該シリンダ部内に昇降可能なロッド部と該ロッド部
を上昇方向へ付勢するスプリングとを収納させると共
に、前記収納ケースの底板部に便器への着座状態におい
て前記シリンダ部及びロッド部を収容可能な凹部を設
け、さらに、前記ロッド部の先端部を前記収納ケース底
板部の凹部における天井部分に連結する。かかる構成
は、収納ケースの上昇機構と昇降案内機構とを一体化し
たものと見ることができる。
【0007】II)便器に固定した取付ボルトの上部に
ロッド部を立設し、該ロッド部を前記収納ケースの底板
部を貫通させると共に、当該ロッド部の基部と前記収納
ケースの底板部との間に収納ケースを上昇方向へ付勢す
るスプリングを配設する。かかる構成は、スプリングが
収納ケースの上昇機構に相当し、収納ケースの底板部を
貫通するロッド部が昇降案内機構に相当すると見ること
ができる。
【0008】III)便器に固定した取付ボルトの上部
に流体圧により伸縮するベローズを配設すると共に、該
ベローズの上端を前記収納ケースの底板部へ固着し、当
該ベローズ内に加圧流体を供給する手段及びベローズ内
から流体を排出する手段を備える。この場合、上記ベロ
ーズは、収納ケースの上昇機構と昇降案内機構とを兼ね
備えるものと考えられる。
【0009】なお、本発明の実施に際しては、さらに下
記のような構成を付加することが考えられる。 i)収納ケースを着座位置に保持するロック機構を、例
えば、収納ケースに設けたほぼ水平方向に進退移動する
ロックピンと、前記シリンダ部に形成した前記収納ケー
スの着座位置において前記ロックピンと嵌合し得る開孔
又は溝との組合せにより構成する。上記ロックピンの進
退駆動は、ソレノイドやモータ等を用いた電気的駆動手
段によってもよく、あるいは手動によってもよい。 ii)ロックピンの進退移動を、ソレノイドやモータ等
の電気的駆動手段による場合は、この電気的駆動手段
を、収納ケースに設けたスイッチ又は収納ケースとは別
体に設けたリモコンスイッチによって制御する。 iii)洗浄装置本体に使用者が便座に着座している状
態を検出する人体検知センサーを装備し、該人体検知セ
ンサーが人体検知信号を出力している間は、前記ロック
ピンの電気的駆動手段の作動が阻止されるように構成す
る。 iv)ロックピンの電気的駆動手段は、2以上のスイッ
チを同時に操作するか、又は少なくとも1のスイッチに
対し連続的に異なる2種類以上の操作を施すことによ
り、はじめて作動するように構成する。 v)収納ケースが上昇位置にあるときは、洗浄装置本体
や暖房便座等の電気機器への通電が遮断されるように構
成する。
【0010】
【作用】本発明に係る温水洗浄便器(以下「本発明便
器」と言う)は、便器に固定した取付ボルトの上部に昇
降案内機構を設け、この昇降案内機構で便器と収納ケー
スとを連絡すると共に、前記収納ケースを便器の後部上
面から上昇させる方向へ付勢する手段と、前記収納ケー
スを便器の後部上面における着座位置に保持する手段と
を備えたものであるから、清掃やメンテナンス等を行う
に際し、収納ケースを上昇させて便器から容易に分離す
ることができ、作業終了後はこれを容易に元の着座位置
へ戻すことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳しく説明す
る。なお、実施例を示す各図面において、従来例の図面
で用いたのと同じ番号は、共通の部材を示している。
【0012】本発明便器の最大の特色は、洗浄装置本体
を内蔵する収納ケースを便器に対して昇降可能にする機
構を備えたところにある。つまり、必要時には、図1に
示す如く収納ケース1を便器20から上昇させ、通常時
においては収納ケース1を便器20上の着座位置に保持
することの可能な機構を設けたことである。
【0013】収納ケース1の昇降機構Sを設置する位置
は、汚れの付着しやすい中央領域を避け、正面側から見
て左右対称な二側方となるように配置するのが望ましい
(図1(B)参照)。
【0014】また、収納ケース1を上昇させるに当たっ
ては、重量バランスを考慮すると、該収納ケース1に装
着される便座40及び便蓋41を図示のように開き上げ
た状態で上昇させるのが実際的である。
【0015】なお図示は省略したが、収納ケース1は必
要に応じて昇降移動するものであるから、収納ケース1
に接続して洗浄装置本体へ洗浄水を供給する給水管に
は、可撓性を有するものを使用するのがよい。
【0016】次に、収納ケース1を便器20に対して昇
降させる機構の各種実施例を、図面に基づいて説明す
る。図2及び図3に昇降機構の一実施例を示す。図示す
るように、便器20に固定した取付ボルト22の上部に
シリンダ部4が設けられ、このシリンダ部4内に、昇降
可能なロッド部6と、該ロッド部6を上昇方向へ付勢す
るスプリング8とが収納されている。かかる構造は、昇
降機構における上昇機能及び昇降案内機能を発揮するも
のである。
【0017】前記シリンダ部4の上端には、中央に開孔
部5aを有するキャップ5が螺着されており、これによ
ってロッド部6の上昇限界が規定されている。
【0018】また、取付ボルト22の便器20への固定
方法は従来と同様であり、便器後部の貫通孔21に、取
付ボルト22を上から挿通させ、半球パッキン23,ワ
ッシャ24を介しナット25を螺合させて締めつけるこ
とより、便器20へ固定されている。
【0019】さらに、収納ケースの底板部2には、便器
20への着座状態において前記シリンダ部4及びロッド
部6を収容し得る凹部3が設けられており、この凹部3
の天井部分3aに、前記ロッド部6の先端部がビス9等
により連結されている。これにより、便器20と収納ケ
ースとが、容易には分離しないようになされている。
【0020】収納ケースを着座位置に保持するロック機
構は、本実施例では、収納ケースの底板部2に取り付け
たソレノイド11により進退駆動されるロックピン1
0、シリンダ部4に形成した開孔4a、及びロッド部6
の基部7の側周面に形成した溝7aから構成されてい
る。なお、ロッド部6の側周面に形成するのは、単なる
凹部や開孔であっても差し支えないが、シリンダ部4の
開孔4aとの位置合わせが必要であること、ロッド部6
が軸回りに回転して位置ずれを生ずるおそれがあること
等を考慮すると、全周面に溝7aを形成しておくのが好
適である。
【0021】前記ソレノイド11は、原則として、通常
はロックピン10を伸長方向に付勢し、通電によってロ
ックピン10を後退させるように動作するものを用いる
のが望ましい。
【0022】前記ロックピン10は、図2に示す如く、
収納ケースが着座位置にあるとき伸長状態にあり、その
先端が、底板部2の凹部側壁3b及びシリンダ部4の開
孔4aを挿通して、ロッド部6側周面の溝7aに嵌合し
ている。従って、ロックピン10の上下方向の移動がシ
リンダ部4で阻止されるから、収納ケースが着座位置に
保持される。このときスプリング8は、ロッド部6の基
部7と取付ボルト22の頭部との間に押し縮められてい
る。
【0023】収納ケースを上昇させるには、ソレノイド
11に電気信号を与えてロックピン10を後退させ、図
3に示す如くロッド部6及びシリンダ部4との係合状態
を解く。すると、ロッド部6が昇降自在になるから、ス
プリング8の付勢力によりロッド部6が上昇し、その結
果、収納ケースを所定高さだけ便器20から上昇させる
ことができる。
【0024】収納ケースを上昇させて清掃,メンテナン
ス等の所要作業を終了したのち、再び当該収納ケースを
着座位置まで下降させるには、ソレノイド11への通電
を切断すると共に、収納ケースを押し下げるだけでよ
い。前述の如く、ロックピン10は非通電時には伸長方
向へ付勢されているから、収納ケースを所定の着座位置
まで下降させれば、自ずとロックピン10の先端がシリ
ンダ部4の開孔4aを挿通してロッド部6の溝7aと嵌
合し、着座状態を保持するようになる。
【0025】図4は、ロック機構に関する別態様の実施
例を示すものである。この実施例では、ロックピン10
の電気的駆動手段としてモータ12又はロータリーソレ
ノイドを用い、その回転力でロックピン10を進退移動
させるように構成した。すなわち、ロックピン10の後
端部に可撓性のケーブル13を接続すると共に、該ケー
ブル13の他端をモータ12等の回転軸12aに固定し
た円盤14の表面に取着し、モータ12等を所定角度だ
け回転駆動させることにより、ロックピン10を水平方
向に進退移動させるものである。
【0026】この場合においても、ロックピン10が前
進方向へ付勢される状態を通常とし、収納ケースを上昇
させる場合には、モータ12等によりケーブル13を所
要量だけ巻き取って、ロックピン10を後退させるもの
とする。
【0027】なお、同実施例において、ロック機構以外
の構成は、図2及び図3に示す実施例と共通である。
【0028】図5に、ロック機構に関するさらに異なる
実施例を示す。この実施例では、ロックピン10の進退
駆動を手動によるものとした。すなわち、ロックピン1
0を延長して、その後端部を収納ケース1の外側面から
突出させると共に、該突出部分に摘み15を装着し、使
用者が摘み15を持って操作することにより、ロックピ
ン10を水平方向に進退移動させる。
【0029】この場合も、ロックピン10は、適所に設
けたバネ16により常時前進方向へ付勢されるものと
し、必要に応じて、使用者が摘み15を持ってロックピ
ン10を後退させることにより、収納ケース1を上昇さ
せるものとする。
【0030】本実施例においても、ロック機構以外の構
成は、図2及び図3に示す実施例と共通である。
【0031】図6は、本発明便器における昇降機構の異
なる実施例を示すものである。この実施例は、便器20
に固定した取付ボルト22の上部にロッド部6を立設
し、該ロッド部6が収納ケースの底板部2を貫通するよ
うに構成すると共に、当該ロッド部6の基部7と収納ケ
ース底板部2との間に、スプリング8及びワッシャ17
を配設したものである。
【0032】本実施例においても、収納ケースの底板部
2に適宜高さの凹部3を設け、収納ケースの着座時に
は、該凹部3内に、ロッド部6の基部7とスプリング8
とが収容されるように構成してある。
【0033】なお、前記ロッド部6の上端には、必要に
応じ、収納ケースを離脱させないためのフランジ6a等
の適宜抜止め構造を設けておく。
【0034】また、ロッド部6における基部7の側周面
には、底板部2に取り付けたソレノイド11等の駆動手
段によって進退駆動されるロックピン10と嵌合し得る
溝7a又は凹部を形成しておく。なお、ロックピン10
が、通常、伸長方向へ付勢されるように設定しておくの
は、前記と同様である。
【0035】収納ケースが着座位置にあるとき、ロック
ピン10は伸長状態にあり、先端がロッド部6の溝7a
と嵌合することにより上記着座状態が保持される。この
とき、ロッド部6の大部分は、収納ケースの底板部2を
貫通して上方へ突出しており、スプリング8は、底板部
2とロッド部6の基部7との間で押し縮められている。
【0036】ソレノイド11に電気信号を与えてロック
ピン10を後退させると、収納ケースが上昇可能とな
り、スプリング8の付勢力により、収納ケースは所定高
さだけ上昇する。
【0037】図7は、本発明便器に係る昇降機構のさら
に異なる実施例を示すものである。この実施例の特徴
は、バネの弾性力ではなく、流体圧により収納ケースの
昇降を制御するように構成した点にある。すなわち、便
器20に固定した取付ボルト22の上部に、伸縮可能な
ベローズ18を配設し、該ベローズ18の上端を収納ケ
ースの底板部2へ固着すると共に、底板部2を貫通して
当該ベローズ18内へ加圧流体を供給する導入部18a
を形成する。この導入部18aには、バルブ18bを介
して、加圧流体の供給源(図示せず)が配管19され
る。
【0038】なお本実施例においても、底板部2には、
収納ケースの着座位置において、ベローズ18を収容可
能な凹部3を設けてある。
【0039】ここで、加圧流体の供給源とは、一般的に
は空気が用いられるが、水密性が保証されるのであれ
ば、水等の液体も使用可能である。また、加圧流体の供
給源とは、流体が空気の場合は、手動の空気入れの如き
ものでもよく、また、付属の温風ファンを利用した給気
装置や、専用のエアーポンプ,エアーコンプレッサーで
あってもよい。さらに加圧流体を水とする場合は、洗浄
装置に温水ポンプが付属しているときはこれを利用した
給水装置や、水道圧を利用した給水装置等が考えられ
る。
【0040】本実施例におけるロック機構は、収納ケー
スに設けたソレノイド11等の駆動手段によって水平方
向に進退駆動されるロックピン10と、取付ボルト22
の上部にベローズ18の周囲を取り囲むように設けたシ
リンダ部4に形成した開孔4a,凹部,又は溝とから構
成した。本実施例においても、ロックピン10が常時伸
長方向へ付勢されるように構成するのは同様である。
【0041】収納ケースの着座位置では、ロックピン1
0の先端がシリンダ部4の開孔4a等と嵌合して、着座
状態を保持するようになされている。収納ケースを上昇
させるには、ソレノイド11等の駆動手段によってロッ
クピン10を後退させると同時に、加圧流体を、配管1
9及びバルブ18bを経由して、導入部18aからベロ
ーズ18内へ供給する。これによりベローズ18が伸長
し、内部の流体圧で収納ケースを押し上げる。加圧流体
の供給は、収納ケースが所定の高さに達するまで継続す
る。
【0042】収納ケースを再び着座位置まで下降させる
には、ソレノイド11等の駆動手段への通電を断つと共
に、ベローズ18内の流体を排出する。加圧流体として
空気を用いた場合は、例えば,バルブ18bを三方弁と
するか又は配管19の末端を開放して大気と連通させる
ことにより、ベローズ18内から空気を排出させて、収
納ケースを下降させることができる。あるいは、配管1
9の末端に吸気装置を接続して強制排気してもよい。
【0043】また、流体が水の場合には、温水ポンプ等
を利用してベローズ18内の水を吸引する。なお、この
場合、収納ケースを下降させると同時に、ベローズ18
内の水を便器へ排出する排水手段を付設しておくのがよ
い。
【0044】本発明を実施するにあたり、前述した各実
施例に、以下に述べるような構成を付加することが可能
である。まず、ロックピンの進退駆動手段としてソレノ
イドやモータ等の電気的駆動手段を用いた場合、ロック
機構の電気的制御が可能となる。すなわち、電気的駆動
手段のオン,オフを、収納ケースに設けたスイッチ又は
収納ケースとは別体に設けられ例えば壁面や床面へ取り
付けたリモコンスイッチによって制御するように構成す
ることができる。
【0045】また、使用者が用便中に誤って収納ケース
の上昇機構を操作するおそれがあるが、このとき、ロッ
ク機構が解除されて収納ケースが上昇すると、さまざま
な不具合を引き起こすことになる。そこで、洗浄装置本
体に使用者が便座に着座しているかどうか検出する人体
検知センサーを装備し、該人体検知センサーが人体検知
信号を出力している間は、前記ロックピンの電気的駆動
手段の作動が阻止されるように構成すれば、使用者の着
座中にロック機構が解除されるおそれをなくすことがで
きる。
【0046】さらに、収納ケースを上昇させるのは、特
別な場合であることを考慮して、ロックピンの電気的駆
動手段が1のスイッチの単純操作では起動しないような
誤動作防止機構を設けることが望ましい。具体的には、
2以上のスイッチ、例えば、収納ケースのスイッチと壁
面のリモコンスイッチを同時に操作してはじめて作動す
るように設定することが考えられる。あるいは、少なく
とも1のスイッチに対し異なる2種類以上の操作、例え
ば、押してから回転させたり、押してから上下又は左右
へ倒す等の操作を施すことにより、はじめてロック機構
が解除するようにすれば、誤動作を極力回避することが
できる。
【0047】収納ケースが上昇状態にあるときに、誤っ
て洗浄装置が作動すると、種々の問題が引き起こされる
と考えられ、また、洗浄装置が通電状態であると、作業
者が感電事故を起こす危険性もある。そこで、収納ケー
スが上昇位置にあるときは、洗浄装置本体や暖房便座等
の電気機器への通電が遮断されるように構成することが
望ましい。具体的には、収納ケースの底板部に、プラン
ジャ型又はロッド型のリミットスイッチを配置し、底板
部から該リミットスイッチのプランジャ又はロッドを進
退可能に突出させる構造が考えられる。
【0048】その他、本発明の実施例は、以上述べた以
外に、実施の状況に応じて適宜変更することを妨げな
い。
【0049】
【発明の効果】本発明便器は洗浄装置本体を内蔵した収
納ケースを、必要に応じ上昇させて簡単に便器から分離
することが可能である。それ故、清掃やメンテナンス等
の作業を容易に行うことができ、作業能率の著しい向上
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るものであって、(A)
は収納ケースを便器から上昇させた状態を示す側面図、
(B)は同状態における正面図である。
【図2】本発明便器における収納ケースの昇降機構の一
実施例を示すものであって、収納ケースの着座状態にお
ける縦断面図である。
【図3】本発明便器に使用する収納ケースの昇降機構の
一実施例を示すものであって、収納ケースの上昇状態に
おける縦断面図である。
【図4】本発明便器に使用する収納ケースの昇降機構の
異なる実施例を示すものであって、収納ケースの上昇状
態における縦断面図である。
【図5】本発明便器に使用する収納ケースの昇降機構の
異なる実施例を示すものであって、収納ケースの上昇状
態における縦断面図である。
【図6】本発明便器に使用する収納ケースの昇降機構の
異なる実施例を示すものであって、収納ケースの上昇状
態における縦断面図である。
【図7】本発明便器に使用する収納ケースの昇降機構の
異なる実施例を示すものであって、収納ケースの着座状
態における縦断面図である。
【図8】従来の温水洗浄便器を示す部分切欠斜視図であ
る。
【図9】従来の温水洗浄便器を示す部分側面断面図であ
る。
【符号の説明】
A 本発明便器 1 収納ケース 2 底板部 3 凹部 4 シリンダ部 4a 開孔 6 ロッド部 7 ロッド部の基部 7a ロッド部の溝 8 スプリング 10 ロックピン 11 ソレノイド 12 モータ 18 ベローズ 20 便器 21 貫通孔 22 ボルト 25 ナット 40 便座 41 便蓋

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄装置本体を内蔵した収納ケースが後
    部上面に据え付けられて成る温水洗浄便器において、前
    記収納ケースを便器の後部上面から上昇させる上昇機構
    と、前記収納ケースを便器の後部上面における着座位置
    に保持するロック機構と、便器に固定された取付ボルト
    の上部と前記収納ケースの底板部とを連絡する昇降案内
    機構とが設けられていることを特徴とする温水洗浄便
    器。
  2. 【請求項2】 便器に固定した取付ボルトの上部にシリ
    ンダ部が設けられ、該シリンダ部内に昇降可能なロッド
    部と該ロッド部を上昇方向へ付勢するスプリングとが収
    納され、前記収納ケースの底板部に便器への着座状態に
    おいて前記シリンダ部及びロッド部を収容可能な凹部が
    設けられ、前記ロッド部は先端部が前記収納ケース底板
    部の凹部における天井部分に連結されている請求項1に
    記載の温水洗浄便器。
  3. 【請求項3】 便器に固定した取付ボルトの上部にロッ
    ド部が立設され、該ロッド部が前記収納ケースの底板部
    を貫通すると共に、当該ロッド部の基部と前記収納ケー
    スの底板部との間に収納ケースを上昇方向へ付勢するス
    プリングが配設されている請求項1に記載の温水洗浄便
    器。
  4. 【請求項4】 便器に固定した取付ボルトの上部に流体
    圧により伸縮するベローズが配設され、該ベローズの上
    端が前記収納ケースの底板部へ固着され、前記ベローズ
    内に加圧流体を供給する手段及びベローズ内から流体を
    排出する手段が備えられている請求項1に記載の温水洗
    浄便器。
  5. 【請求項5】 前記ロック機構は、収納ケースに設けら
    れほぼ水平方向に進退移動するロックピンと、前記シリ
    ンダ部に形成した前記収納ケースの着座位置において前
    記ロックピンと嵌合し得る開孔又は溝とより成る請求項
    2に記載の温水洗浄便器。
  6. 【請求項6】 前記ロック機構は、収納ケースに設けら
    れほぼ水平方向に進退移動するロックピンと、前記ロッ
    ド部の基部に形成した前記収納ケースの着座位置におい
    て前記ロックピンと嵌合し得る凹部,開孔又は溝とより
    成る請求項3に記載の温水洗浄便器。
  7. 【請求項7】 前記ロック機構は、収納ケースに設けら
    れほぼ水平方向に進退移動するロックピンと、前記取付
    ボルトの上部に前記ベローズの周囲を取り囲むように設
    けたシリンダ部に形成した前記収納ケースの着座位置に
    おいて前記ロックピンと嵌合し得る開孔又は溝とより成
    る請求項4に記載の温水洗浄便器。
  8. 【請求項8】 前記ロック機構のロックピンは、ソレノ
    イドやモータ等の電気的駆動手段により進退駆動される
    請求項5,6又は7に記載の温水洗浄便器。
  9. 【請求項9】 前記ロックピンを進退移動させるソレノ
    イドやモータ等の電気的駆動手段は、前記収納ケースに
    設けられたスイッチ又は前記収納ケースとは別体に設け
    られたリモコンスイッチによって制御される請求項8に
    記載の温水洗浄便器。
  10. 【請求項10】洗浄装置本体に使用者が便座に着座して
    いる状態を検出する人体検知センサーが装備され、該人
    体検知センサーが人体検知信号を出力している間は、前
    記ロックピンの電気的駆動手段の作動が阻止されるよう
    に構成されている請求項8又は9に記載の温水洗浄便
    器。
  11. 【請求項11】前記ロックピンの電気的駆動手段は、2
    以上のスイッチを同時に操作してはじめて作動するよう
    に構成されている請求項8,9又は10に記載の温水洗
    浄便器。
  12. 【請求項12】前記ロックピンの電気的駆動手段は、少
    なくとも1のスイッチの連続的な異なる2種類以上の操
    作によりはじめて作動するように構成されている請求項
    8,9又は10に記載の温水洗浄便器。
  13. 【請求項13】前記ロック機構のロックピンは、手動に
    より進退駆動される請求項5,6又は7に記載の温水洗
    浄便器。
  14. 【請求項14】前記収納ケースが上昇位置にあるとき
    は、洗浄装置本体及び暖房便座等の電気機器への通電が
    遮断されるように構成されている請求項1乃至13のい
    ずれか1項に記載の温水洗浄便器。
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