JP3815232B2 - 洋風便器装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洋風便器本体と、該洋風便器本体の後部上面のケーシングと、該ケーシング内に設置されたロータンク等のタンクとを備えた洋風便器装置に係り、特に該ケーシングを上下動(回動も含む。)させるようにした洋風便器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロータンクカバーや便座ボックスを有した洋風便器にあっては、ロータンクカバーや便座ボックスと洋風便器本体の上面との間に尿などの汚れが入り込んで臭気発生の原因となりがちである。そこで、特開2000−33051号公報において、このロータンクを覆うケーシングの前部及びその底部のプレートを上昇可能とし、該前部ケーシング及びプレートを上昇させて洋風便器上面を露出させて十分に清掃できるようにした浮上機構付き洋風便器装置が提案された。このケーシングの後部内にロータンクが設置されている。この後部ケーシングは、洋風便器本体に固定されており、浮動しない。
【0003】
また、特開平9−316976号には、便座ボックスを上方へ回動可能とし、該便座ボックスを上方へ跳ね上げる如く回動させて洋風便器本体上面を露出させ、この洋風便器本体上面を十分に清掃できるようにした浮上機構付き洋風便器装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
▲1▼上記特開2000−33051号公報の浮上機構付き洋風便器装置にあっては、ロック機構を解除すると、バネの押圧力により前部ケーシングが直ちに上昇を開始するように構成されている。このため、誤ってロック解除操作を行うと、予期せずに前部ケーシングが上昇することになり、トイレ使用者や清掃作業者が驚愕する。
また、ケーシングの前部のみが上昇するため、汚れがケーシングの後部下面にまで浸入したときには、これを清掃除去することができない。
さらに、清掃終了後には、前部ケーシングを押し下げる必要があり、作業が面倒である。
【0005】
▲2▼上記特開平9−316976号公報にあっては、便座ボックスの左端側をヒンジによって支持し、右端側を上方へ回動可能としている。この便座ボックスを上方へ回動させるには、ロック機構を解除した後、手で右端側を上方に引き上げるようにしており、狭いトイレルーム内で中腰にて引き上げ動作をしなければならない。
また、便座ボックスよりも後方のロータンク下側にまで汚れが拡がったときには、これを清掃除去することができない。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点を解消し、ロータンクカバーや便座ボックス等のケーシングを簡単に上方移動させることができると共に、ケーシングの下降復帰が容易な洋風便器装置を提供することを第1の目的とする。
【0007】
また、本発明は、洋風便器本体の後部上面全体を露出させ、洋風便器本体の上面全体を入念に清掃することが可能な洋風便器装置を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の洋風便器装置は、前部に鉢部を有した洋風便器本体の後部上面に上下動可能なケーシングが設置され、該ケーシング内にタンクが設置されている洋風便器装置において、該タンクから水が放出されてケーシング重量が所定重量以下となったときに該ケーシングを該タンクと共に上方移動させるバネと、下降限まで下降した状態にあるケーシングをロックして上昇を阻止するロック手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
かかる洋風便器装置にあっては、タンクから水を放出し、且つロック手段をロック解除することにより、ケーシングがタンクと共に上昇する。これにより、洋風便器本体の後部上面が露出するので、十分に清掃することができる。このタンクからの放水及びロータンク解除動作は、指先だけで行うことができる程度の簡便な動作であるから、ケーシングを上昇させる操作がきわめて容易である。また、この上昇のための機構も、動力手段を必要とせず、簡易なもので足りる。
【0010】
なお、清掃終了後は、タンクに水を注入すると、ケーシング及びタンクが自重により自動的に下降するので、ケーシングを押し下げる動作を行うことなくケーシング及びタンクを元の位置に戻すことも可能である。
【0011】
本発明(請求項2)の洋風便器装置は、前記タンクはロータンクであり、前記ケーシングの全体が上方移動可能であることを特徴とするものである。
【0012】
この洋風便器装置によれば、ロータンクを有したケーシングが全体として上下動するので、洋風便器本体の上面全体を露出させて十分に清掃することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形態に係る洋風便器装置の分解斜視図であり、第2図はこの洋風便器装置のケーシング昇降機構の斜視図、第3図はこの洋風便器装置の側面図、第4図はこの洋風便器装置のケーシングを上昇させた状態の側面図、第5図はケーシングの上昇を阻止するためのロック機構の構成図である。
【0014】
この洋風便器装置は、洋風便器本体10と、この洋風便器本体10の後部上面に上下動可能に設置されたケーシング12を備えている。このケーシング12の内部には、便器洗浄水を溜めるためのロータンク14が設置されている(第3,4図)。また、ケーシング12内には、可撓性のホースよりなるサプライ管16及び止水弁18を介して水が供給されている。この止水弁18は、手動操作又はリモコン(図示略)等からの指令により任意に開閉栓可能となっている。
【0015】
洋風便器本体10は、前部に鉢部20を有し、後部上面には、ケーシングとしてのロータンクカバー12を設置するためのスペース22が設けられている。ロータンクカバー12は、このスペース22上に後述の昇降装置30を介して設置されている。また、スペース22には、前記ロータンク14の下部の便器洗浄水放出口14aから放出される放出水を該鉢部20に導入するための便器洗浄水導入口24(この実施の形態ではディストリビュータの水導入口)が設けられている。該放出口14aは、ロータンクカバー12の底板部12aから該ロータンクカバー12の下側に露出している。
【0016】
ロータンク14は、ロータンクカバー12の底板部12aに支持されており、ロータンクカバー12と一体に該昇降装置30により昇降される。なお、図示はしないが、ロータンク14内の下部には放水用のフロート弁機構が設けられている。このフロート弁機構は、ロータンクカバー12に取り付けられたフラッシュレバー26(第3,4図)や、リモコン等のフラッシュスイッチ(図示略)の操作により開弁し、ロータンク14内に溜められた水を前記放出口14aから放出させる。
【0017】
また、ロータンク14の上部にはボールタップ(図示略)が設けられている。このボールタップは、ロータンク14内の水位が低下すると自動的に開栓し、ロータンク14内に水を供給する。なお、止水弁18が閉栓されているときには、サプライ管16からの通水が遮断されているため、このボールタップが開栓してもロータンク14内への給水は行なわれない。
【0018】
ロータンクカバー12の上部に、手洗吐水部28aを有した手洗鉢28が設置されている(第3,4図)。この手洗吐水部28aは、図示しない給水管を介して前記ボールタップに接続されており、該ボールタップが開栓することにより水が供給され、手洗鉢28に吐水する。また、このロータンクカバー12の前面側の下部には、便座78及び便蓋80が上下方向に回動可能に取り付けられている。符号82は人体洗浄用ノズルを示す。
【0019】
昇降装置30は、第3図に拡大して示される通り、洋風便器本体10の後部上面に設置されたベースプレート32と、このベースプレート32とロータンクカバー12の底板部12aとの間に起立及び倒伏可能に設置された1対の前部アーム34,34及び後部アーム36,36と、これらのアーム34,36に常時起立方向に付勢力を加えているバネ38を備えている。なお、このバネ38は引張りコイルバネである。
【0020】
ベースプレート32は、略々コ字形の枠形状を有しており、前記スペース22の周縁部に配設されている。また、このベースプレート32は、四隅にボルト挿通孔32aを有しており、これらの挿通孔32aを通してボルト79(第1図)により洋風便器本体10に固定設置されている。
【0021】
なお、洋風便器本体10には、各ボルト挿通孔32aに対応して、その後部上面から下面側まで垂直に貫通した複数のボルト挿通用の貫通孔10aが設けられている。各ボルト79は、ベースプレート32の上面側から該挿通孔32a及び貫通孔10aに挿通され、洋風便器本体10の下面側においてナットが締め込まれている。
【0022】
ベースプレート32の前縁部の左右両端側に起立片40が立設されており、前部アーム34の基端側が該起立片40に対し、支軸34aにより回動可能に連結されている。
【0023】
ベースプレート32の後部には1対の起立片44が立設されており、後部アーム36の基端側が支軸36aを介して該起立片44に回動可能に連結されている。
【0024】
アーム34,36は、先端側が洋風便器の後方に向って倒れた倒伏姿勢と、該先端側が上方に所定角度回動した起立姿勢とをとりうるように回動可能となっている。
【0025】
前部アーム34,34の先端側同士の間にはピボットシャフト42が架け渡されている。このピボットシャフト42と後部アーム36の長手方向の途中部分とがリンク46によって連結されており、これにより、アーム34,36は平行クランク機構を構成している。即ち、すべてのアーム34,36は同期して起倒方向に回動する。
【0026】
第1図の通り、ロータンクカバー12の底板部12aの下面の前縁部から下向きに前部ピボット脚50が突設され、このピボット脚50にシャフト挿通孔50aが設けられている。このシャフト挿通孔50aに前記ピボットシャフト42が回転可能に挿通されている。
【0027】
また、ロータンクカバー12の底板部12aの下面の後部左右両側から下向きに1対のピボット脚52が突設されており、各ピボット脚52にそれぞれピン挿通孔52aが設けられている。後部アーム36の先端側は、該ピン挿通孔52aに挿通されたピボットピン54を介して該ピボット脚52に連結されている。
【0028】
従って、前部アーム34と後部アーム36とが同期して起立することにより、ロータンクカバー12全体が洋風便器本体10の後部上面から浮上する。また、前部アーム34及び後部アーム36が倒伏すると、該ロータンクカバー12全体が洋風便器本体10の後部上に降下する。
【0029】
バネ38は、伸長した蓄力状態で起立片40の頂部と前部アーム34の先端側とを連結しており、これにより、前部アーム34には常に起立方向の回動力が加えられている。また、リンク46を介して後部アーム36にも常に起立方向の回動力が加えられている。
【0030】
なお、このバネ38としては、ロータンク14内に水がほぼ満水近くまで溜まっていて、ロータンクカバー12の全体の重量が所定重量以上となっているときには、該ロータンクカバー12から各アーム34,36に加えられる荷重により伸長し、各アーム34,36が倒伏し、ロータンク14から水が放出されてロータンクカバー12の全体の重量が所定重量以下となったときには各アーム34,36を起立させ、ロータンクカバー12を洋風便器本体10の後部上面から浮上させるバネ定数のものが用いられている。
【0031】
この洋風便器装置は、洋風便器本体10の後部上面に降下した状態にあるロータンクカバー12をロックしてその上昇を阻止するロック機構60を備えている。
【0032】
このロック機構60は、ベースプレート32の左右の両側に設けられた1対のロック部60aと、該ロック部60aに設けられた係合孔62と、ロータンクカバー12の左右の側面の下部に設けられ、該係合孔62に係合可能な爪部66を有した1対のレバー64とから構成されている。
【0033】
各ロック部60aは、ベースプレート32の側辺部から側方へ張り出し、その先端側がロータンクカバー12の側面に沿って下方へ垂下された略L字形の舌片状の部分であり、係合孔62は、この垂下面に穿設されている。
【0034】
レバー64は、その途中に差し込まれた軸棒68を回動中心として回動可能となっている。爪部66は、このレバー64の下部に内向きに突設されている。
【0035】
この爪部66が係合孔62に係合しているときには、ロータンクカバー12の上昇が阻止されたロック状態となっている。このとき、第5図(a)に示すように、レバー64は、その上部がロータンクカバー12の側面から突出している。
【0036】
ロータンクカバー12のロック状態を解除するには、このレバー64の上部をロータンクカバー12の内側に向って押し込む。そうすると、レバー64は、第5図(b)に示すように、その下部がロータンクカバー12の側面から張り出すように該軸棒68回りに回動し、爪部66が係合孔62から抜け出してロータンクカバー12のロックが解除される。ロータンクカバー12をロックするには、ロータンクカバー12が洋風便器本体10上まで降下した状態で、該ロータンクカバー12の側面から張り出したレバー64の下部をロータンクカバー12の内側に向って押し込む。このようにすると、レバー64が回動して前記の第5図(a)の状態に復帰し、爪部66が係合孔62に係合する。これにより、ロータンクカバー12がロック状態となる。
【0037】
なお、この実施の形態では、このようにレバー64を回動させたときに操作者にクリック感を与える付勢部材70が設けられている。この付勢部材70は、ロータンクカバー12に設けられた収容部72内に収容されており、その下部がレバー64の上面に対し摺動可能に押し付けられている。そして、レバー64の該上面には、レバー64が回動して爪部66と係合孔62とが係合したとき及び爪部66が係合孔62から抜け出したときにそれぞれこの付勢部材70の下部が係合する凹部64a及び64bが設けられている。この付勢部材70が該凹部64a又は凹部64bに係合することによりクリック感が生じる。また、この付勢部材70が各凹部64a,64bに係合することにより、レバー64の回動が拘束され、回動操作後に操作者の意に反して該レバー64が勝手に回動することも防止される。
【0038】
なお、ロータンクカバー12の底板部12aから下方に露出したロータンク14の便器洗浄水放出口14aと洋風便器本体10の便器洗浄水導入口24とは、筒軸方向に伸縮可能な蛇腹管76によって接続されている。
【0039】
第3図の通り、ロータンクカバー12を洋風便器本体10の後部上面上に下降させたときには、この蛇腹管76は、ロータンクカバー12の下降に伴って放出口14aと導入口24とを連通したまま筒軸方向に押し縮められ、該放出口14aと導入口24との間に介在する。
【0040】
第4図の通り、ロータンクカバー12を洋風便器本体10の後部上面から上昇させたときには、この蛇腹管76は、放出口14aと導入口24とを連通したまま筒軸方向に伸長する。これにより、ロータンクカバー12が上下動しても常に放出口14aと導入口24とが水密的に接続されたままとなっている。
【0041】
このように構成された洋風便器装置にあっては、通常の使用状況下ではロータンクカバー12が洋風便器本体10上に下降しており、且つロック機構60はロック状態となっており、ロータンクカバー12はその上昇を阻止されて洋風便器本体10の後部上面に載置された状態となっている。従って、この場合は、用便終了後等にロータンク14から水が放出されても、ロータンクカバー12が洋風便器本体10から浮上することはない。
【0042】
ロータンクカバー12の下側の洋風便器本体10の後部上面を清掃するときには、前述のようにレバー64を操作してロータンクカバー12のロックを解除すると共に、止水弁18を閉栓してロータンク14への給水を遮断する。このようにした後、フラッシュレバー26やリモコン(図示略)等のフラッシュスイッチを操作すると、ロータンク14から水が放出され、ロータンクカバー12の全体の重量が減少する。そして、このロータンクカバー12の重量が所定重量以下まで減少したときに、バネ38の引張力により各アーム34,36が徐々に起立し、次第にロータンクカバー12全体が洋風便器本体10の後部上面から浮上する。
【0043】
このようにして、洋風便器本体10の後部上面が露出すると共にロータンクカバー12の下部との間に十分な空間が生じ、洋風便器本体10の後部上面を念入りに清掃できるようになる。なお、ロータンクカバー12は、止水弁18が再び開栓されてロータンク14内に注水が行われ、ロータンクカバー12の全体の重量が所定重量以上になるまで各アーム34,36によって洋風便器本体10の後部上面から浮上したまま支持されている。
【0044】
その後、清掃を終了し、ロータンクカバー12を元の状態に復帰させるときには、止水弁18を開栓する。このとき、ロータンク14内の水は放出されており、ボールタップが開栓した状態となっているため、直ちにロータンク14への給水が開始される。このロータンク14への給水に伴い、ロータンクカバー12全体の重量が所定値を超えて増加し、各アーム34,36が徐々に倒伏してロータンクカバー12が洋風便器本体10の後部上面上に降下する。そして、ロータンクカバー12が下降限まで降下した後に、再度レバー64を操作してロータンクカバー12をロック状態とし、作業を完了する。
【0045】
上記のように、この洋風便器装置にあっては、ロータンク14への給水を遮断した状態でレバー64を操作してロータンクカバー12のロックを解除し、該ロータンク14から水を放出させるだけのきわめて簡便な操作でロータンクカバー12全体が上昇して洋風便器本体10の後部上面が露出するので、洋風便器本体10の後部上面を清掃するにあたり、清掃作業者はロータンクカバー12を持ち上げる動作を行う必要がなく、負担が少ない。
【0046】
また、清掃終了後は、止水弁18を開栓するだけで自動的にロータンクカバー12が洋風便器本体10の後部上面上まで降下するので、作業者はロータンクカバー12を引き降ろす動作を行う必要がなく、該ロータンクカバー12が下降限まで降下するのを待ってロックするだけでよく、きわめて簡便である。
【0047】
さらに、この洋風便器装置では、ロック解除操作、止水弁18の閉弁操作及びロータンク14からの放水操作の3操作を行わないとロータンクカバー12は上昇しないので、誤操作により予期せずロータンクカバー12が上昇することがない。また、ロータンクカバー12は、ロータンク14内の水量の増加に伴って徐々に下降するので、該ロータンクカバー12が洋風便器本体10上に急速に降下することもない。
【0048】
また、この洋風便器装置では、ロータンクカバー12の昇降に伴ってロータンク14が一体に上下動するため、このロータンクカバー12に取り付けられた手洗鉢28の手洗吐水部28aとロータンク14内のボールタップ(図示略)とが常時給水可能に接続されたままとなり、水漏れ等を引き起こすおそれがない。
【0049】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、ロータンクカバーを上昇させるバネとして圧縮コイルバネを圧縮状態で洋風便器本体の後部上面とロータンクカバーとの間に介在させ、該バネの押圧力によりロータンクカバーを上昇させるようにしてもよい。
【0050】
また、上記の実施の形態では、ロック機構60のロック及びロック解除操作(レバー64の操作)は手動により行うようになっているが、ソレノイド等の動力源を設置してこのロック機構のロック及びロック解除操作を電動により行うようにしてもよい。このようにした場合には、この操作をリモコンからの指令により行うようにしてもよく、これにより、止水弁18の開閉栓操作と合わせて、清掃作業時の作業者の動作が一元化されより一層簡便なものとなる。
【0051】
この実施の形態では、ケーシングはロータンクカバーであるが、本発明の洋風便器装置において、ケーシングは、洋風便器本体の鉢部の後側に取り付けられる便座ボックスであり、タンクはこの便座ボックス内の温水タンクであってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の洋風便器装置によると、操作者への負担が少ないきわめて簡便な操作で洋風便器本体の後部上面に設置された各種のケーシングを容易に上昇移動させることができる。そして、この洋風便器装置では、洋風便器本体の上面全体を入念に清掃することができ、洋風便器装置を常に清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る洋風便器装置の分解斜視図である。
【図2】第1図の洋風便器装置の昇降機構の斜視図である。
【図3】第1図の洋風便器装置の側面図である。
【図4】第1図の洋風便器装置のロータンクカバーを上昇させた状態の側面図である。
【図5】ロック機構の構成図である。
【符号の説明】
10 洋風便器本体
12 ロータンクカバー
14 ロータンク
18 止水弁
30 昇降機構
34 前部アーム
36 後部アーム
38 バネ
44 リンク
30 ロータンク
60 ロック機構
62 係合孔
64 レバー
66 爪部

Claims (2)

  1. 前部に鉢部を有した洋風便器本体の後部上面に上下動可能なケーシングが設置され、該ケーシング内にタンクが設置されている洋風便器装置において、
    該タンクから水が放出されてケーシング重量が所定重量以下となったときに該ケーシングを該タンクと共に上方移動させるバネと、
    下降限まで下降した状態にあるケーシングをロックして上昇を阻止するロック手段と、
    を備えたことを特徴とする洋風便器装置。
  2. 請求項1において、前記タンクはロータンクであり、
    記ケーシングの全体が上方移動可能であることを特徴とする洋風便器装置。
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