JP3247410B2 - 表示装置の駆動方式 - Google Patents

表示装置の駆動方式

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JP3247410B2
JP3247410B2 JP31309891A JP31309891A JP3247410B2 JP 3247410 B2 JP3247410 B2 JP 3247410B2 JP 31309891 A JP31309891 A JP 31309891A JP 31309891 A JP31309891 A JP 31309891A JP 3247410 B2 JP3247410 B2 JP 3247410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の列電極と複数の行
電極を有する液晶表示パネルと、前記行電極に走査選択
信号を印加する行電極駆動回路と、前記列電極に2値の
表示データに基づいた列電極駆動信号を印加する列電極
駆動回路と、駆動電源回路と、制御回路で構成され、各
表示画素は選択期間と非選択期間を通して各画素の両端
に印加される駆動電圧の実効値に関係して駆動され、か
つ前記選択期間に各画素の両端に印加される駆動電圧の
実効値の差によって明暗2つの表示状態を表示する表示
装置の駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は一般的な液晶表示装置の概念構成
図であり、複数の行電極X1 、X2 、・・・Xmは行電
極駆動回路203に接続され、複数の列電極Y1 、Y2
、・・・Ynは列電極駆動回路202に接続され、該
列電極駆動回路202と前記行電極駆動回路203は制
御回路201と駆動電源回路204にそれぞれ接続され
る。ここでmは偶数であるものとする。また表示データ
源は前記制御回路201に含めて考えるものとする。
【0003】図3は図2に於ける前記列電極駆動回路2
02、行電極駆動電圧回路203をより具体的に示した
ブロック図であり、前記駆動電源回路204は図示して
いない。図3に於いて前記列電極駆動回路202は前記
制御回路201からクロック信号を含む制御信号と表示
データを受け取り、該表示データを記憶する記憶回路3
01と、前記制御回路201からの制御信号によって、
行電極走査の1選択期間、前記記憶回路301の出力を
保持する保持回路302と、前記制御回路201からの
極性反転信号に基づいて前記データ保持回路302の出
力を反転させる電圧切替回路303と該電圧切替回路3
03の出力に基づいて表示パネル307の各列電極に与
える列電極駆動電圧を発生する出力回路304によって
構成され、前記行電極駆動回路203は前記制御回路2
01からクロック信号を含む制御信号を受け取り、行電
極走査選択信号を作成する走査信号発生回路305と、
該走査信号発生回路305の出力信号と前記制御回路2
01からの制御信号によって前記表示パネル307の各
行電極に与える行電極駆動電圧を発生する出力回路30
6によって構成される。
【0004】図4(a)、(b)は図2、図3に示した
液晶表示装置を駆動する場合の前記行電極、列電極に印
加する電圧の代表的な設定方法を示した図であり、図4
(a)はV1 乃至V6 の6レベルの電圧を用いる方式で
あり、図4(b)は±Vc、±Vsの4レベルの電圧を
用いる方式である。本発明はいずれの方式にも対応する
ものであるが、説明は図4(b)の方式を用いた場合に
ついて行う。
【0005】図5は、図4(b)の駆動方式を採用した
場合のより詳細な駆動波形を示したもので、図5に於い
て期間T1 、t1 は第1番目の行電極X1 を選択する期
間であり、期間T2 、t2 は第2番目の行電極X2 を選
択する期間であり、以下同様にして期間Tm、tmは第
m番目の行電極Xmを選択する期間である。期間T1乃
至Tm、期間t1 乃至tmをそれぞれ1フィールドと定
義すれば、前記第1番目の行電極X1 の各画素、P11乃
至P1 nは、1フィールド内に於いて期間T1もしくは
t1 の期間のみ選択され、その他の期間は非選択期間と
言う事になる。
【0006】非選択期間に行電極に印加される電位を基
準電位(0V)と定義した時、期間T1 に於いて前記行
電極X1 には+Vcが印加され、その他の行電極には0
Vが印加される。期間T2 に於いては前記行電極X2 に
+Vcが印加され、その他の行電極には0Vが印加され
る。以下同様にして期間Tmには前記行電極Xmに+V
cが印加され、その他の行電極には0Vが印加される。
次のフィールドに移ると期間t1 には前記行電極X1 に
−Vcが印加され、その他の行電極には0Vが印加さ
れ、期間t2 に於いては前記行電極X2 に−Vcが印加
され、その他の行電極には0Vが印加され、以下同様に
して期間tmには前記行電極Xmに−Vcが印加され、
その他の行電極には0Vが印加される。この方式はフィ
ールド反転方式と呼ばれる。
【0007】一方列電極に関しては、3つの列電極Y
a、Yb、Ycについて考える。また液晶は高い印加電
圧により明状態を表示する型のものであるとする。該列
電極Ya上の全ての画素の表示が明状態とし、前記列電
極Yb上の全ての画素の表示が暗状態とし、前記列電極
Yc上の画素の表示は交互に明状態と暗状態を行うもの
とすると、前記列電極Yaには前記期間T1 乃至Tmの
全ての期間に渡って−Vsが印加され、前記期間t1 乃
至tmの全ての期間に渡って+Vsが印加される。前記
列電極Ybには前記期間T1 乃至Tmの全ての期間に渡
って+Vsが印加され、前記期間t1 乃至tmの全ての
期間に渡って−Vsが印加される。また前記列電極Yc
には前記期間T1 、T3 、・・・Tmー1とt2 、t4 、
・・・tmには−Vsが印加され、前記期間T2 、T4
、・・・Tmとt1 、t3 、・・・tm-1には+Vs
が印加される。
【0008】すなわち各列電極には明状態の表示を行う
選択期間に於いては液晶の両端に印加される駆動電圧の
絶対値が|Vc+Vs|となるような列電極駆動電圧
(行電極駆動電圧が+Vcの場合は−Vs、行電極駆動
電圧が−Vcの場合は+Vs)が印加され、暗状態の表
示を行う選択期間に於いては液晶の両端に印加される駆
動電圧の絶対値が|Vc−Vs|となるような列電極駆
動電圧(行電極駆動電圧が+Vcの場合は+Vs、行電
極駆動電圧が−Vcの場合は−Vs)が印加される。
【0009】この時前記第1行目の行電極X1 と前記列
電極Yaとの交点に形成される画素P1 a、前記第1行
目の行電極X1 と前記列電極Ybとの交点に形成される
画素P1 b、前記第1行目の行電極X1 と前記列電極Y
cとの交点に形成される画素P1 cのそれぞれの両端に
印加される駆動電圧は図7に示す如くとなる。該画素P
1 a、P1 cに印加される駆動電圧の絶対値は選択期間
に於いては|Vc+Vs|、非選択期間に於いては|V
s|となり、1フィールドに渡っての実効電圧はともに
数1で示される値となって、該画素P1 a、P1 cはと
もに前記明状態を呈する。また前記画素P1 bに印加さ
れる駆動電圧の絶対値は選択期間に於いては|Vc−V
s|、非選択期間に於いては|Vs|となり、1フィー
ルドに渡っての実効電圧は数2で示される値となって、
該画素P1 bは前記暗状態を呈する。
【数1】
【数2】
【0010】数1、数2に於いて(Vc±Vs)2 /m
の項は選択期間に関する項であり、(m−1)・Vs2
/mの項は非選択期間に関する項である。明状態と暗状
態のコントラストはV1 /V2 の値が大きい方が良くな
る。V1 /V2 は数3で与えられ、その理論的最大値は
数4によって与えられる。
【数3】
【数4】
【0011】以上はあくまでも理想状態での説明であっ
て、実際には各波形に歪が生ずるため前記画素P1 aと
P1 cは同一の表示状態とはならない。この現象は図6
に示す波形図で説明される場合が多い。すなわち各部の
波形が、その状態を変化する度に歪みを生ずるものとす
ると、前記画素P1 aとP1 cのそれぞれの両端に印加
される駆動電圧の実効値は、非選択期間に於ける列電極
駆動電圧の状態変化の回数の差によって異なった値とな
ってしまうため、前記画素P1 aとP1 cは同一の表示
状態とはならず、これがクロストークの原因の1つとさ
れている。つまり図6に於いて前記数1の非選択期間の
項は、前記画素P1 aの方が画素P1 cよりも大きいか
ら、前記画素P1 aの方がと前記画素P1 cよりもより
明るく見える事になり、クロストークが発生する。
【0012】この点に関する技術として例えば特開平3
−130797号公報(以下引例とする)に記載の技術
が上げられる。該技術は選択期間近傍の波形歪みの影響
に着眼したものであって、非選択期間に於ける波形歪み
の影響に着眼した本願とは技術思想が異なるが、引例の
技術を実施すると結果的に本願の技術思想におよぶの
で、該引例をもって従来技術とする。
【0013】引例の技術は「走査パルスの立ち上がり時
及び立ち下がり時の直前の所定期間、各データ信号の電
圧レベルを黒レベル及び白レベルの一方に設定し、前記
立ち上がり時及び立ち下がり時の直後の所定期間電圧レ
ベルを前記黒レベル及び白レベルの他方に設定する」も
のであり、これを本願の図5に示した場合に適用する
と、その結果は図7となる。
【0014】図7に於いて記号Fはフィールド反転信号
であり、記号Lは行反転信号であり、記号Iは行内反転
信号を示す。選択期間に印加される行駆動電圧はF、
L、Iが全て低電位(論理0とする)か、若しくはどれ
か1つのみが0の時、高電位となり、その他の場合は低
電位となるものとする。また記号M、Nは高電位(論理
1とする)の時、表示データによらず列電極駆動電圧を
特定の電位に固定する信号である。図7の場合、信号M
は走査選択信号の立ち上がり時及び立ち下がり時の直前
のΔt1 時間論理1となり、信号Nは走査選択信号の立
ち上がり時及び立ち下がり時の直後のΔt2 時間論理1
となる。記号Da、Db、Dcはそれぞ列電極Ya、Y
b、Ycに表示されるべき表示データを示し、論理1の
時、明状態を表示し、論理0の時、暗状態を表示するも
のとする。従って列電極Yaの画素は全て明状態を表示
し、列電極Ybの画素は全て暗状態を表示し、列電極Y
c上の画素は行毎に明状態と暗状態の表示を繰り返す事
になる。
【0015】図7は走査選択信号の立ち上がり時及び立
ち下がり時の直前のΔt1 時間、列電極駆動電圧のレベ
ルを黒レベル(暗表示状態)に設定し、前記立ち上がり
時及び立ち下がり時の直後のΔt2 時間、列電極駆動電
圧のレベルを白レベル(明表示状態)に設定した場合で
あり、更に各信号の立ち上がり時及び立ち下がりには波
形歪みがないものとして描いて有る。その結果を本願の
思想に基づいて検討すると、各画素の非選択期間に印加
される駆動電圧の変化の回数は、表示データによらずほ
ぼ2m−2回となる事が分かり、したがってフィールド
内に於ける実効電圧の非選択期間の項は一定となるため
クロストークが大幅に減少する。
【0016】しかしながら、選択期間に画素に印加され
る駆動電圧(図7斜線を施した部分)を検討すると、本
来|Vc+Vs|なる電圧が印加されるべき選択期間に
於いてはΔt1 なる時間だけ|Vc−Vs|が印加さ
れ、本来|Vc−Vs|なる電圧が印加されるべき選択
期間に於いてはΔt2 なる時間だけ|Vc+Vs|が印
加されるため、明の画素は暗くなり暗の画素は明るくな
ってコントラストが低下してしまう事が分かる。
【0017】ところで液晶の駆動電圧の反転は、液晶に
直流成分が印加されると劣化を生じるために必ず必要と
される。フィールド反転はその代表的なものであり、k
(k=1、2・・・以下同様とする)フィールド周期毎
に駆動電圧の極性を反転させるものでが、フィールド反
転を行わずに行内で駆動電圧の極性を反転させる行内反
転を用いる方式もある。また目的は若干異なるが行毎に
駆動電圧の極性を反転させる行毎反転方式もあるが、該
行毎反転は前記フィールド反転若しくは行内反転と組み
合わせて用いられる。
【0018】図8は行内反転を採用してフィールド反転
を行わない場合の従来例で、走査選択信号の立ち上がり
時及び立ち下がり時の直前の一定時間、列電極駆動電圧
のレベルを黒レベルに設定し、前記立ち上がり時及び立
ち下がり時の直後の一定時間、列電極駆動電圧のレベル
を白レベルに設定した場合であり、この場合も各画素の
非選択期間に印加される駆動電圧の変化の回数は、表示
データによらずほぼ2m−2回となる事が分かり、した
がってフィールド内に於ける実効電圧の非選択期間の項
は一定となるためクロストークが大幅に減少する。しか
し図8の選択期間に於ける変化量は図7の倍となりコン
トラスト低下が更に著しい。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、非選択時に於ける列電極駆動電圧の
切り替わり回数を表示状態によらずほぼ同一とする事に
よりクロストークを低減すると共に、この操作によるコ
ントラスト低下を最小限に押さえる事にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明が用いる第1の手段は、列電極駆動電圧が印加
される列電極群と選択期間と非選択期間を有する走査選
択信号の前記選択期間に行電極選択駆動電圧が印加され
る行電極群により複数の画素を形成した表示装置の前記
画素を明状態と暗状態に表示する2値表示駆動方式を用
いた表示装置の駆動方式に於いて、前記選択期間の電圧
極性を行毎とk(k=1、2・・・)フィールド周期毎
に反転させた前記走査選択信号を用いて前記画素を駆動
し、更に各行の前記選択期間内の前縁若しくは後縁のい
ずれか一方のみに於いて、一定時間前記列電極駆動電圧
を前記明状態と前記暗状態のいずれか一方に該当する電
圧に固定し、且つ前記行電極駆動電圧が前記選択期間の
間所定の電圧を維持する事である。
【0021】前記課題を解決するために本発明が用いる
第2の手段は、列電極駆動電圧が印加される列電極群と
選択期間と非選択期間を有する走査選択信号の前記選択
期間に行電極選択駆動電圧が印加される行電極群により
複数の画素を形成した表示装置の、前記画素を明状態と
暗状態に表示する2値表示駆動方式を用いた表示装置の
駆動方式に於いて、前記選択期間中に行電極駆動電圧極
性を反転させる行内反転を有する前記走査選択信号を用
いて前記画素を駆動し、更に各行の前記選択期間の前
縁若しくは後縁のいずれか一方のみに於いて、一定時間
前記列電極駆動電圧を前記明状態と前記暗状態のいずれ
か一方に該当する電圧に固定し、且つ前記行電極駆動電
圧が前記選択期間中の反転前後それぞれ所定の電圧を維
持する事である。
【0022】前記課題を解決するために本発明が用いる
第3の手段は、列電極駆動電圧が印加される列電極群と
選択期間と非選択期間を有する走査選択信号の前記選択
期間に行電極選択駆動電圧が印加される行電極群により
複数の画素を形成した表示装置の、前記画素を明状態と
暗状態に表示する2値表示駆動方式を用いた表示装置の
駆動方式に於いて、前記選択期間中に行電極駆動電圧極
性を反転させる行内反転を有する前記走査選択信号を用
いて前記画素を駆動し、更に前記選択期間の前縁及び前
記選択期間内の反転時の直後、若しくは前記選択期間の
後縁及び前記選択期間内の反転時の直前のいずれか一方
のみに於いて、一定時間前記列電極駆動電圧を前記明状
態と前記暗状態のいずれか一方に該当する電圧に固定
し、且つ前記行電極駆動電圧が前記選択期間中の反転前
後でそれぞれ所定の電圧を維持する事である。
【0023】前記課題を解決するために本発明が用いる
第4の手段は、列電極駆動電圧が印加される列電極群
と、走査選択信号に基づく行電極駆動電圧が印加される
行電極群を有する表示装置の各画素を、明状態と暗状態
に表示する2値表示駆動方式であって、行内反転と行毎
反転を行う表示装置の駆動方式に於いて、該走査選択信
号の各行の選択期間の前縁に於いて、一定時間前記列電
極駆動電圧を前記明状態と前記暗状態のいずれか一方に
該当する電圧に固定し、該走査選択信号の各行の選択期
間の後縁に於いて、一定時間前記列電極駆動電圧を前記
明状態と前記暗状態の他方に該当する電圧に固定し、前
記行内反転時の前後では列電極駆動電圧の固定は行わな
事である。
【0024】
【作用】上記手段を用いる事により1フィールド内に於
ける、前記列電極駆動電圧の変化回数は表示パターンに
よらずほぼ一定となってクロストークが大幅に低減する
と共に、選択期間に於ける駆動電圧変化を少なくする事
が出来るためコントラスト低下を最小限に押さえる事が
出来る。
【0025】
【実施例】図9は本発明の第1の実施例であり、行毎反
転とフィールド反転を組み合わせた実施例である。すな
わち期間T1 からTmまでのフィールド(以下Tフィー
ルドとする)に於いては、期間T1 で第1行目に高電位
の行駆動電圧が印加され、期間T2 で第2行目に低電位
の行駆動電圧が印加され、以下選択行が走査する毎に選
択電圧の電位が反転する。期間t1 からtmまでのフィ
ールド(以下tフィールドとする)に於いて各選択期間
に印加される行駆動電圧Tフィールドの場合と逆転す
る。信号Nは図7と異なり全ての期間に渡って0とす
る。信号Mは各選択期間の後縁のΔt1 時間論理1とな
り、図9はM=1の時列電極駆動電圧Ya、Yb、Yc
は表示データによらず暗表示電圧となる場合を示してい
る。
【0026】図9に示した動作波形を図7の場合と比較
してみると、非選択期間に於ける列電極駆動電圧の変化
回数は半分になるが、表示データによらずほぼ一定とな
る事に変わりはなく、かつ暗状態を表示する選択期間で
は常に本来印加されるべき電圧が印加される事が分か
る。従ってクロストーク低減の目的は達成されると共
に、コントラスト低下も減少できる。
【0027】図1は本発明の第2の実施例であり、行内
反転とフィールド反転を組み合わせた実施例である。す
なわちフィールド反転を行うと共に各選択期間内に於い
て選択電圧の極性を反転させる。信号Nは図9と同様全
ての期間に渡って0とし、信号Mも図9と同様各選択期
間の後縁のΔt1 時間論理1とする。図1もM=1の時
列電極駆動電圧Ya、Yb、Ycを表示データによらず
暗表示電圧とする場合を示している。
【0028】図1に示した動作波形を図7若しくは図8
の場合と比較してみると、非選択期間に於ける列電極駆
動電圧の変化回数は同等で、表示データによらずほぼ一
定となる事に変わりはなく、かつ暗状態を表示する選択
期間では常に本来印加されるべき電圧が印加される事が
分かる。従ってクロストーク低減の目的は達成されると
共に、コントラスト低下も減少できる。
【0029】ここで非選択期間の列電極駆動電圧の変化
回数とコントラストの関係について吟味してみると、前
記数3に於いて非選択期間の項(m−1)Vs2 は列電
極駆動電圧の変化回数が多いほど小さくなるから、選択
期間の項が同一で有れば列電極駆動電圧の変化回数が多
いほどV1 /V2 は大きくなり、コントラストが上昇す
る。従って図9よりも図1に示した実施例の方がコント
ラストは良くなる。この点に関して図7と図9の場合
は、非選択期間の項に関しては図7の場合の方が小さな
値となるものの、選択期間の項の値が異なるため、全体
として図9の方がコントラストは良い。
【0030】先に述べたように行内反転を行えば基本的
にフィールド反転を省略できるのであるが、図1に於い
て1フィールドないの直流成分を検討してみると厳密に
は正負同等とはならない事が分かる。従ってフィールド
反転と組み合わせた実施例として示したのであるが、図
示した動作波形は強調して描いているのであって、実際
にはΔt1 なる時間は極めて僅かでるから、液晶の劣
化に大きな影響を与えないと判断できればフィールド反
転は省略しても良い。またフィールド反転を行う場合、
K(K=1、2・・・)フィールド毎に行っても良い事
は明かである。
【0031】図10はフィールド反転を行わない場合の
本発明の第3の実施例である。信号Nは図9、図1と同
様全ての期間に渡って0とする。信号Mは各選択期間の
後縁のΔt1 時間及び行内反転の直前のΔt1 時間論理
1とする。図10もM=1の時列電極駆動電圧Ya、Y
b、Ycは表示データによらず暗表示電圧となる場合を
示している。
【0032】図10に示した動作波形を図1の場合と比
較してみると、選択期間に於ける駆動電圧は該選択期間
内に正負対称となり、また非選択期間に於いても正負同
等の電圧が印加される。従ってフィールド反転の必要が
無い事になる。コントラストに関しては図1の場合より
は低下するが図8の従来例に比べると改善される事が明
白である。
【0033】図9、図1、図10ではM=1の時列電極
駆動電圧を表示データによらず暗表示電圧とする場合を
示したが、M=1の時列電極駆動電圧が表示データによ
らず明表示電圧となる様に構成しても良く、また信号M
を常時0とし、信号Nを各選択期間の前縁のΔt1 時間
論理1とし、N=1の時列電極駆動電圧が表示データに
よらず明表示電圧若しくは暗表示電圧となる様に構成し
ても良い。ただしその場合は選択期間に於ける電圧波形
の形が変わってくるが、本発明の主旨に照らして本質的
な点での違いはない。
【0034】図11は特別な理由により行内反転と行毎
反転の両方を行う場合の実施例で、フィールド反転を併
用する場合についての本発明の第4の実施例である。こ
の場合は信号Mと信号Nの両方が必要となるが、行内反
転時の前後では列駆動電圧の固定は行わず、選択期間の
後縁及び前縁の一定時間のみで列駆動電圧の固定を行
う。図11の場合も図8の従来例に比べるとコントラス
トが改善される事が明白である。
【0035】図11ではM=1の時列電極駆動電圧を表
示データによらず暗表示電圧とし、N=1の時列電極駆
動電圧が表示データによらず明表示電圧となる場合を示
したが、M=1の時列電極駆動電圧を表示データによら
ず明表示電圧とし、N=1の時列電極駆動電圧が表示デ
ータによらず暗表示電圧となる様に構成しても良い。
【0036】また図11の実施例も図1の説明で述べた
と同様、直流成分が液晶の劣化に大きな影響がない場合
はフィールド反転を省略できる。
【0037】本発明を回路的に具体化する事は通常の論
理回路を扱う手法により容易であるが、本発明全体は論
理X、P、Qを数5とする時、数6によって表される。
ここで信号Rは固定電圧の極性を決める信号であって、
前記実施例は全てR=0の場合に該当し、R=1とした
場合は固定電圧の明状態と暗状態が入れ替わった場合に
該当する。
【数5】
【0038】数6に於いてR=0、N=0(したがって
P=M、Q=0)、I=0(したがってX=L)とすれ
ば数7が得られ、これは図9に示した実施例に該当す
る。他の実施例も、R、F、L、I、M、Nの値を代入
すれば、該実施例の場合の論理式が得られる。
【数6】
【0039】図12は前記数6を具体化した回路図であ
る。図12(a)の部分は全体に共通にする事が出来る
部分であり、図3に示した前記列電極駆動回路202の
中に設け、前記制御回路201から信号R、F、L、
I、M、N等を与えても良いし、制御回路201の中に
設けて、該制御回路201から前記列電極駆動回路20
2に信号J、Kを送るようにしても良い。勿論更に論理
的変換を行って、制御回路201と列電極駆動回路20
2の両方に分割して設けるようにしても良い。
【0040】図12(b)は表示データを論理に含める
部分であり、各列電極に対応してそれぞれ必要であり、
図12では前記電圧切替回路303と前記出力回路30
4とに振り分けて構成した例を示している。
【0041】図12は図4(b)の電圧設定方式の場合
の例であるが、図4(a)の如き電圧設定方式の場合は
前記引例に示されたような方法を用いればよい。
【0042】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば1フィー
ルド内の非選択期間に各記列電極に印加される列電極駆
動電圧の変化回数は表示パターンによらずほぼ同数とな
り、波形歪みによる実効値の変化量も等しくなるから前
記クロストークが軽減され、しかも選択期間に印加され
る駆動電圧の変化を小さく出来るためコントラスト低下
を軽微に押さえる事が出来、良好な表示状態を提供する
に効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の実施例を示す動作波形図であ
る。
【図2】液晶駆動回路の構成を示す図である。
【図3】液晶駆動回路のより詳細なブロック図である。
【図4】液晶駆動電圧の設定法を示す波形図である。
【図5】液晶の基本的な駆動波形を示す図である。
【図6】クロストークの原因の1つを説明するための波
形図である。
【図7】従来例を説明するための動作波形図である。
【図8】従来例を説明するための動作波形図である。
【図9】本発明の第1の実施例を示す動作波形図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施例を示す動作波形図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施例を示す動作波形図であ
る。
【図12】本発明の実施例を具体化した回路図である。
【符号の説明】
201 制御回路 202 列電極駆動回路 203 行電極駆動回路 305 走査信号発生回路 307 表示パネル
【数7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−6921(JP,A) 特開 昭58−169190(JP,A) 特開 平3−6520(JP,A) 特開 平3−130797(JP,A) 特開 昭61−294416(JP,A) 特開 平2−914(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G02F 1/133 505 - 580

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列電極駆動電圧が印加される列電極群と
    選択期間と非選択期間を有する走査選択信号の前記選択
    期間に行電極選択駆動電圧が印加される行電極群により
    複数の画素を形成した表示装置の前記画素を明状態と暗
    状態に表示する2値表示駆動方式を用いた表示装置の駆
    動方式に於いて、 前記選択期間の電圧極性を行毎とk(k=1、2・・
    ・)フィールド周期毎に反転させた前記走査選択信号を
    用いて前記画素を駆動し、更に 各行の前記選択期間内の
    前縁若しくは後縁のいずれか一方のみに於いて、一定時
    間前記列電極駆動電圧を前記明状態と前記暗状態のいず
    れか一方に該当する電圧に固定し、且つ前記行電極駆動
    電圧が前記選択期間の間所定の電圧を維持する事を特徴
    とする表示装置の駆動方式。
  2. 【請求項2】 列電極駆動電圧が印加される列電極群と
    選択期間と非選択期間を有する走査選択信号の前記選択
    期間に行電極選択駆動電圧が印加される行電極群により
    複数の画素を形成した表示装置の、前記画素を明状態と
    暗状態に表示する2値表示駆動方式を用いた表示装置の
    駆動方式に於いて、 前記選択期間中に行電極駆動電圧極性を反転させる行内
    反転を有する前記走査選択信号を用いて前記画素を駆動
    し、更に 各行の前記選択期間の前縁若しくは後縁のい
    ずれか一方のみに於いて、一定時間前記列電極駆動電圧
    を前記明状態と前記暗状態のいずれか一方に該当する電
    圧に固定し、且つ前記行電極駆動電圧が前記選択期間中
    の反転前後それぞれ所定の電圧を維持する事を特徴とす
    る表示装置の駆動方式。
  3. 【請求項3】 列電極駆動電圧が印加される列電極群と
    選択期間と非選択期間を有する走査選択信号の前記選択
    期間に行電極選択駆動電圧が印加される行電極群により
    複数の画素を形成した表示装置の、前記画素を明状態と
    暗状態に表示する2値表示駆動方式を用いた表示装置の
    駆動方式に於いて、 前記選択期間中に行電極駆動電圧極性を反転させる行内
    反転を有する前記走査選択信号を用いて前記画素を駆動
    し、更に前記 選択期間の前縁及び前記選択期間内の反転
    時の直後、若しくは前記選択期間の後縁及び前記選択期
    間内の反転時の直前のいずれか一方のみに於いて、一定
    時間前記列電極駆動電圧を前記明状態と前記暗状態のい
    ずれか一方に該当する電圧に固定し、且つ前記行電極駆
    動電圧が前記選択期間中の反転前後でそれぞれ所定の電
    圧を維持する事を特徴とする表示装置の駆動方式。
  4. 【請求項4】 列電極駆動電圧が印加される列電極群
    と、走査選択信号に基づく行電極駆動電圧が印加される
    行電極群を有する表示装置の各画素を、明状態と暗状態
    に表示する2値表示駆動方式であって、行内反転と行毎
    反転を行う表示装置の駆動方式に於いて、 該走査選択信号の各行の選択期間の前縁に於いて、一定
    時間前記列電極駆動電圧を前記明状態と前記暗状態のい
    ずれか一方に該当する電圧に固定し、該走査選択信号の
    各行の選択期間の後縁に於いて、一定時間前記列電極駆
    動電圧を前記明状態と前記暗状態の他方に該当する電圧
    に固定し、前記行内反転時の前後では列電極駆動電圧の
    固定は行わない事を特徴とする、表示装置の駆動方式。
  5. 【請求項5】 フィールド反転をも行う事を特徴とす
    る、請求項2若しくは請求項3若しくは請求項4に記載
    の表示装置の駆動方式。
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