JP3247161B2 - 釣り用リール - Google Patents
釣り用リールInfo
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- JP3247161B2 JP3247161B2 JP26643592A JP26643592A JP3247161B2 JP 3247161 B2 JP3247161 B2 JP 3247161B2 JP 26643592 A JP26643592 A JP 26643592A JP 26643592 A JP26643592 A JP 26643592A JP 3247161 B2 JP3247161 B2 JP 3247161B2
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- restraining
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入り操作により巻取り
駆動系からの動力をスプールに伝え、切り操作により巻
取り駆動系からの伝動を断ってスプールの自由回転を許
すクラッチ機構を備えて成る釣り用リールの改良に関す
るものである。
駆動系からの動力をスプールに伝え、切り操作により巻
取り駆動系からの伝動を断ってスプールの自由回転を許
すクラッチ機構を備えて成る釣り用リールの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上記クラッチ機構は主として両軸受リー
ルに多く用いられるものであり、この種のクラッチ機構
を備えたリールではクラッチ機構を切り操作してスプー
ルの自由回転により釣り糸の繰り出しを行い、又、釣り
糸の繰り出し後にはクラッチ機構を入り操作しておくこ
とにより、魚が掛かった場合のアワセ操作を可能にし、
しかも、迅速な釣り糸の巻取り操作を可能にするよう構
成されている(例えば、実開昭62−172365号公
報)。
ルに多く用いられるものであり、この種のクラッチ機構
を備えたリールではクラッチ機構を切り操作してスプー
ルの自由回転により釣り糸の繰り出しを行い、又、釣り
糸の繰り出し後にはクラッチ機構を入り操作しておくこ
とにより、魚が掛かった場合のアワセ操作を可能にし、
しかも、迅速な釣り糸の巻取り操作を可能にするよう構
成されている(例えば、実開昭62−172365号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述のクラッ
チ機構を備えた釣り用リールを用いた釣りとして、船用
のリールでイカ釣りを行うことを考えるに、このイカ釣
りに用いる仕掛はイカズノ等と称する擬餌鉤を適当な間
隔で釣り糸に備えて長寸に形成されるものであり、この
擬餌鉤の投入時にはクラッチ機構を予め切り操作してお
き、船縁に準備した擬餌鉤を順次海中に投入し、全ての
擬餌鉤の投入が完了して仕掛の重量が釣り糸に作用する
状態に達すると釣り糸の張力によってスプールから釣り
糸が引き出される形態となる。しかし、このようにクラ
ッチ機構を切り操作した後、仕掛を順次投入する形態の
釣りでは、仕掛の投入完了まで時間を要するものであ
り、又、クラッチ機構を切り操作した後にはスプールが
自由回転可能な状態であることから、風の作用によって
スプールから釣り糸が引き出されて釣り糸に絡みを生じ
たり、釣り糸が釣り竿のガイドに絡むなどの不都合に繋
がりやすいものとなる。又、このように投入した仕掛の
重量によってスプールから釣り糸が繰り出される際に
は、仕掛の動慣性によって釣り糸の張力が短時間に増大
してスプールが高速回転する結果、バックラッシュに繋
がることも多い。
チ機構を備えた釣り用リールを用いた釣りとして、船用
のリールでイカ釣りを行うことを考えるに、このイカ釣
りに用いる仕掛はイカズノ等と称する擬餌鉤を適当な間
隔で釣り糸に備えて長寸に形成されるものであり、この
擬餌鉤の投入時にはクラッチ機構を予め切り操作してお
き、船縁に準備した擬餌鉤を順次海中に投入し、全ての
擬餌鉤の投入が完了して仕掛の重量が釣り糸に作用する
状態に達すると釣り糸の張力によってスプールから釣り
糸が引き出される形態となる。しかし、このようにクラ
ッチ機構を切り操作した後、仕掛を順次投入する形態の
釣りでは、仕掛の投入完了まで時間を要するものであ
り、又、クラッチ機構を切り操作した後にはスプールが
自由回転可能な状態であることから、風の作用によって
スプールから釣り糸が引き出されて釣り糸に絡みを生じ
たり、釣り糸が釣り竿のガイドに絡むなどの不都合に繋
がりやすいものとなる。又、このように投入した仕掛の
重量によってスプールから釣り糸が繰り出される際に
は、仕掛の動慣性によって釣り糸の張力が短時間に増大
してスプールが高速回転する結果、バックラッシュに繋
がることも多い。
【0004】尚、コマセを用いる形態の釣りでもクラッ
チ機構を切り操作した後、コマセカゴにコマセを補給す
る時間が必要となり、前述と同様に風の作用によってス
プールから釣り糸が引き出されやすいものとなる。因み
に、従来、風の強い状況下で仕掛の投入を行う際には、
サンミングと同様にスプールに指を接触させて風による
釣り糸の引き出しを抑制しており、又、比較的重量の大
きいオモリを用いた仕掛を使用する際にも、前述したサ
ミングと同様にスプールに指を接触させておき、仕掛の
重量でスプールが回転を開始する際にスプールに制動力
を作用させてスプール回転の過剰な増大を抑制した後、
指を離す動作を行っており煩わしい面がある。本発明の
目的は、クラッチ機構を切り操作した状態では風の力で
は容易に釣り糸が引き出されず、又、大重量のオモリを
用いた仕掛を使用する際にも仕掛の重量でスプールが回
転する際にバックラッシュを生じ難い釣り用リールを合
理的に構成する点にある。
チ機構を切り操作した後、コマセカゴにコマセを補給す
る時間が必要となり、前述と同様に風の作用によってス
プールから釣り糸が引き出されやすいものとなる。因み
に、従来、風の強い状況下で仕掛の投入を行う際には、
サンミングと同様にスプールに指を接触させて風による
釣り糸の引き出しを抑制しており、又、比較的重量の大
きいオモリを用いた仕掛を使用する際にも、前述したサ
ミングと同様にスプールに指を接触させておき、仕掛の
重量でスプールが回転を開始する際にスプールに制動力
を作用させてスプール回転の過剰な増大を抑制した後、
指を離す動作を行っており煩わしい面がある。本発明の
目的は、クラッチ機構を切り操作した状態では風の力で
は容易に釣り糸が引き出されず、又、大重量のオモリを
用いた仕掛を使用する際にも仕掛の重量でスプールが回
転する際にバックラッシュを生じ難い釣り用リールを合
理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は冒頭に記
したように、入り操作で巻取り系からの動力をスプール
に伝え、切り操作で巻取り系からの伝動を断ってスプー
ルの自由回転を許すクラッチ機構を備えた釣り用リール
において、前記クラッチ機構の切り操作によって前記ス
プール、若しくは、前記スプールと連係する回転系の回
転を拘束する拘束手段を形成すると共に、この拘束状態
において、この拘束手段の拘束力に抗してスプールが釣
り糸繰り出し方向に回転した際に、この回転に基づき該
拘束手段の拘束力の解除を行う解除手段を備えて成る点
にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
したように、入り操作で巻取り系からの動力をスプール
に伝え、切り操作で巻取り系からの伝動を断ってスプー
ルの自由回転を許すクラッチ機構を備えた釣り用リール
において、前記クラッチ機構の切り操作によって前記ス
プール、若しくは、前記スプールと連係する回転系の回
転を拘束する拘束手段を形成すると共に、この拘束状態
において、この拘束手段の拘束力に抗してスプールが釣
り糸繰り出し方向に回転した際に、この回転に基づき該
拘束手段の拘束力の解除を行う解除手段を備えて成る点
にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0006】
【作用】上記特徴を例えば、図1乃至図7に示すように
構成すると、クラッチ機構Cを切り操作した場合には、
拘束手段Aがスプール5の回転を拘束する状態に達する
ので、風の作用や誤って釣り糸を引張った程度ではスプ
ール5から釣り糸4が引き出されることが無く、又、こ
の拘束状態で仕掛の投入を行った場合には、投入が完了
して釣り糸4に作用する大きい張力でスプール5に回転
力が作用し、この回転力が拘束手段Aの拘束力に抗して
スプール5の回転を開始するものとなり、この回転によ
り解除手段Bは拘束手段Aの拘束を解除してスプール5
の自由回転を許容するものとなる。更に、この構成では
釣り糸4からの張力でスプール5の回転が開始される際
には、拘束手段Aの拘束力がスプール5の回転を抑制す
る方向に作用するので、例えば、大重量のオモリを備え
た仕掛を用い、大きい張力がスプール5に作用する場合
でも、スプール5が短時間のうちに高速回転状態に達す
ることを阻止するものとなる。つまり、本発明ではクラ
ッチ機構Cを切り操作しても、その時点ではスプール5
が自由回転状態に陥ることが無く、仕掛の重量によって
自動的にスプール5が自由状態に達し、更に、大重量の
オモリを備えた仕掛を用いても、スプール5が過剰な速
度で回転することを抑制するので、従来のように釣り糸
4が風の力で繰り出される現象を阻止する目的、及び、
バックラッシュを阻止する目的でスプール5に指を接触
させる動作を行わずに済むものとなる。
構成すると、クラッチ機構Cを切り操作した場合には、
拘束手段Aがスプール5の回転を拘束する状態に達する
ので、風の作用や誤って釣り糸を引張った程度ではスプ
ール5から釣り糸4が引き出されることが無く、又、こ
の拘束状態で仕掛の投入を行った場合には、投入が完了
して釣り糸4に作用する大きい張力でスプール5に回転
力が作用し、この回転力が拘束手段Aの拘束力に抗して
スプール5の回転を開始するものとなり、この回転によ
り解除手段Bは拘束手段Aの拘束を解除してスプール5
の自由回転を許容するものとなる。更に、この構成では
釣り糸4からの張力でスプール5の回転が開始される際
には、拘束手段Aの拘束力がスプール5の回転を抑制す
る方向に作用するので、例えば、大重量のオモリを備え
た仕掛を用い、大きい張力がスプール5に作用する場合
でも、スプール5が短時間のうちに高速回転状態に達す
ることを阻止するものとなる。つまり、本発明ではクラ
ッチ機構Cを切り操作しても、その時点ではスプール5
が自由回転状態に陥ることが無く、仕掛の重量によって
自動的にスプール5が自由状態に達し、更に、大重量の
オモリを備えた仕掛を用いても、スプール5が過剰な速
度で回転することを抑制するので、従来のように釣り糸
4が風の力で繰り出される現象を阻止する目的、及び、
バックラッシュを阻止する目的でスプール5に指を接触
させる動作を行わずに済むものとなる。
【0007】
【発明の効果】従って、クラッチ機構を切り操作した状
態では風の力程度では容易に釣り糸が引き出されず、
又、実釣時には仕掛の投入を行うだけで自動的にスプー
ルを自由回転状態に設定できると共に、大重量のオモリ
を用いた仕掛を使用する際にも仕掛の重量でスプールが
回転する際にバックラッシュを生じ難い釣り用リールが
合理的に構成できたのである。
態では風の力程度では容易に釣り糸が引き出されず、
又、実釣時には仕掛の投入を行うだけで自動的にスプー
ルを自由回転状態に設定できると共に、大重量のオモリ
を用いた仕掛を使用する際にも仕掛の重量でスプールが
回転する際にバックラッシュを生じ難い釣り用リールが
合理的に構成できたのである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図6及び図7に示すように、リール本体を構成す
る左右のサイドケース1,1の間に、螺軸2の回転で糸
案内具3を左右方向に往復駆動するレベルワインド機
構、釣り糸4を巻取るスプール5夫々を配置すると共
に、右側のサイドケース1の側にハンドル6、ドラグ操
作具7、クラッチレバー8、キャストコントローラ9を
備え、又、左右のサイドケース1,1の上部同士に亘
り、スプール5からの釣り糸4の繰り出し量を表示する
液晶ディスプレイ10Aを有した制御ケース10を備え
て船釣りに用いる釣り用リールを構成する。前記スプー
ル5と一体回転するスプール軸11を左右のサイドケー
ス1,1に支承し、このスプール軸11に形成した係合
部11Aと係脱自在なクラッチスリーブ12を該スプー
ル軸11にスライド移動自在に外嵌し、又、前記ハンド
ル6と連結するハンドル軸13に外嵌する状態でドラグ
機構14を備え、このドラグ機構14の出力ギヤ14A
を前記クラッチスリーブ12の入力ギヤ12Aに咬合さ
せ、更に、スプール軸11に備えた出力ギヤ15からの
動力を中間ギヤ16を介して前記螺軸2の入力ギヤ2A
に伝える伝動系を形成する。尚、このリールでは、左側
のサイドケース1の内部に配置した単一のフレーム17
に対してスプール軸11の左端を支承するベアリング1
8の支持部、螺軸2の左端を支承するブッシュ部、及
び、前記中間ギヤ16を支承する軸部夫々を一体的に形
成して、出力ギヤ15から螺軸2の入力ギヤ2Aに動力
を伝えるギヤ系のピッチズレを阻止している。又、図5
に示す如く、レベルワインド機構とスプール5との間に
は、支軸19周りで上端を前後方向に揺動自在に支持し
た巻き込み防止板20を案内ローラ21によって釣り糸
4の外径に追従するよう備えて、釣り糸繰り出し時のス
プール5の過剰な回転に起因する釣り糸4の絡み付きを
防止している。
する。図6及び図7に示すように、リール本体を構成す
る左右のサイドケース1,1の間に、螺軸2の回転で糸
案内具3を左右方向に往復駆動するレベルワインド機
構、釣り糸4を巻取るスプール5夫々を配置すると共
に、右側のサイドケース1の側にハンドル6、ドラグ操
作具7、クラッチレバー8、キャストコントローラ9を
備え、又、左右のサイドケース1,1の上部同士に亘
り、スプール5からの釣り糸4の繰り出し量を表示する
液晶ディスプレイ10Aを有した制御ケース10を備え
て船釣りに用いる釣り用リールを構成する。前記スプー
ル5と一体回転するスプール軸11を左右のサイドケー
ス1,1に支承し、このスプール軸11に形成した係合
部11Aと係脱自在なクラッチスリーブ12を該スプー
ル軸11にスライド移動自在に外嵌し、又、前記ハンド
ル6と連結するハンドル軸13に外嵌する状態でドラグ
機構14を備え、このドラグ機構14の出力ギヤ14A
を前記クラッチスリーブ12の入力ギヤ12Aに咬合さ
せ、更に、スプール軸11に備えた出力ギヤ15からの
動力を中間ギヤ16を介して前記螺軸2の入力ギヤ2A
に伝える伝動系を形成する。尚、このリールでは、左側
のサイドケース1の内部に配置した単一のフレーム17
に対してスプール軸11の左端を支承するベアリング1
8の支持部、螺軸2の左端を支承するブッシュ部、及
び、前記中間ギヤ16を支承する軸部夫々を一体的に形
成して、出力ギヤ15から螺軸2の入力ギヤ2Aに動力
を伝えるギヤ系のピッチズレを阻止している。又、図5
に示す如く、レベルワインド機構とスプール5との間に
は、支軸19周りで上端を前後方向に揺動自在に支持し
た巻き込み防止板20を案内ローラ21によって釣り糸
4の外径に追従するよう備えて、釣り糸繰り出し時のス
プール5の過剰な回転に起因する釣り糸4の絡み付きを
防止している。
【0009】又、前記スプール軸11の係合部11Aと
クラッチスリーブ12とでクラッチ機構Cが構成され、
このクラッチ機構Cは前記クラッチレバー8の操作で入
り状態と切り状態とに切換え操作され、前記キャストコ
ントローラ9は、その回転操作により、スプール軸11
に対する接触力を変更してスプール5に作用する制動力
の値を調節できるよう構成している。図1に示すよう
に、クラッチスリーブ12に係合するヨーク22を一対
の支軸23,23に沿ってシフト自在に備え、このヨー
ク22をクラッチ入り側に付勢する圧縮バネ24,24
を支軸23,23に外嵌すると共に、このヨーク22と
の接触でクラッチ切り位置に操作するようカム面25
A,25Aを形成したクラッチプレート25をスライド
自在に備え、又、前記クラッチレバー8と伴に揺動する
ディスク26のピン26Aをクラッチプレート25の長
孔25Bに係合させ、更に、ディスク26にトッグルバ
ネ27を係合させてクラッチ操作系を構成すしている。
更に、このリールではクラッチレバー8の操作でクラッ
チ機構Cを切り操作した際にスプール5に対して拘束力
を作用させてスプール5の自由回転を阻止する拘束手段
A、及び、この拘束手段Aによる拘束力に抗してスプー
ル5が釣り糸繰り出し方向に回転した場合に、拘束手段
Aの拘束力を解除する解除手段Bを備えている。つま
り、図1乃至図4に示すように、スプール軸11と平行
する揺動軸28と伴に揺動自在、かつ、この揺動軸28
の軸芯方向に移動自在にカム片29を備え、このカム片
29の揺動姿勢を決めるトッグル式のバネ30を備える
と共に、この揺動軸28と一体揺動自在に制動片31を
備えている。この制動片31とバネ30とで拘束手段A
が構成され、又、カム片29に形成したピン32とスプ
ール側面に形成した接触片33とで解除手段Bが構成さ
れている。尚、このピン32は右側のサイドケース1の
内側のフレーム1Aを貫通する状態に配置され、又、接
触片33はスプール5の釣り糸繰り出し方向への回転時
にピン32との接触でピン32と伴にカム片29をスプ
ール軸芯に沿って反スプール側に変位させる傾斜面33
Aと、この変位後にピン32と伴にカム片29をスプー
ル軸芯から離間する方向に揺動させる接当面33Bとを
有している。
クラッチスリーブ12とでクラッチ機構Cが構成され、
このクラッチ機構Cは前記クラッチレバー8の操作で入
り状態と切り状態とに切換え操作され、前記キャストコ
ントローラ9は、その回転操作により、スプール軸11
に対する接触力を変更してスプール5に作用する制動力
の値を調節できるよう構成している。図1に示すよう
に、クラッチスリーブ12に係合するヨーク22を一対
の支軸23,23に沿ってシフト自在に備え、このヨー
ク22をクラッチ入り側に付勢する圧縮バネ24,24
を支軸23,23に外嵌すると共に、このヨーク22と
の接触でクラッチ切り位置に操作するようカム面25
A,25Aを形成したクラッチプレート25をスライド
自在に備え、又、前記クラッチレバー8と伴に揺動する
ディスク26のピン26Aをクラッチプレート25の長
孔25Bに係合させ、更に、ディスク26にトッグルバ
ネ27を係合させてクラッチ操作系を構成すしている。
更に、このリールではクラッチレバー8の操作でクラッ
チ機構Cを切り操作した際にスプール5に対して拘束力
を作用させてスプール5の自由回転を阻止する拘束手段
A、及び、この拘束手段Aによる拘束力に抗してスプー
ル5が釣り糸繰り出し方向に回転した場合に、拘束手段
Aの拘束力を解除する解除手段Bを備えている。つま
り、図1乃至図4に示すように、スプール軸11と平行
する揺動軸28と伴に揺動自在、かつ、この揺動軸28
の軸芯方向に移動自在にカム片29を備え、このカム片
29の揺動姿勢を決めるトッグル式のバネ30を備える
と共に、この揺動軸28と一体揺動自在に制動片31を
備えている。この制動片31とバネ30とで拘束手段A
が構成され、又、カム片29に形成したピン32とスプ
ール側面に形成した接触片33とで解除手段Bが構成さ
れている。尚、このピン32は右側のサイドケース1の
内側のフレーム1Aを貫通する状態に配置され、又、接
触片33はスプール5の釣り糸繰り出し方向への回転時
にピン32との接触でピン32と伴にカム片29をスプ
ール軸芯に沿って反スプール側に変位させる傾斜面33
Aと、この変位後にピン32と伴にカム片29をスプー
ル軸芯から離間する方向に揺動させる接当面33Bとを
有している。
【0010】図1に示す如く、カム片29はクラッチ入
り状態ではカムプレート25の操作部25Cに近接する
揺動位置にバネ30の付勢力で保持され、制動片31は
スプール5から離間する位置に保持される。次にクラッ
チ機構Cを切り操作した際には図2に示す如く、クラッ
チプレート25からの操作力でカム片29がバネ30の
デッドポイントを越えて揺動することから制動片31は
スプール5の鍔状部の外周と接触する位置まで揺動して
バネ30の付勢力で拘束力を作用させる。この状態がク
ラッチ機構Cを切り操作した直後の状態であり、この状
態でスプール5から釣り糸4が引き出されると、スプー
ル5の回転と伴に接触片33がピン32と接触してカム
片29をクラッチプレート25の厚み以上反スプール側
に変位させ、かつ、図3に示す揺動姿勢に復元操作する
ことにより、制動片31もスプール5から離間してスプ
ール5に対する拘束力も解除されスプール5の自由回転
が許容されるものとなっている。尚、クラッチ切り状態
でカム片29が復元した状態では、カム片29がクラッ
チプレート25と重複する状態を維持すると共に、カム
片29のピン32は接触片の回転軌跡外に位置するもの
となり、この状態でクラッチプレート25がクラッチ入
り位置まで復元すると揺動軸28に外嵌した戻しバネ3
4の付勢力でカムプレート25の操作部25Cに近接す
る状態に達するものとなる。
り状態ではカムプレート25の操作部25Cに近接する
揺動位置にバネ30の付勢力で保持され、制動片31は
スプール5から離間する位置に保持される。次にクラッ
チ機構Cを切り操作した際には図2に示す如く、クラッ
チプレート25からの操作力でカム片29がバネ30の
デッドポイントを越えて揺動することから制動片31は
スプール5の鍔状部の外周と接触する位置まで揺動して
バネ30の付勢力で拘束力を作用させる。この状態がク
ラッチ機構Cを切り操作した直後の状態であり、この状
態でスプール5から釣り糸4が引き出されると、スプー
ル5の回転と伴に接触片33がピン32と接触してカム
片29をクラッチプレート25の厚み以上反スプール側
に変位させ、かつ、図3に示す揺動姿勢に復元操作する
ことにより、制動片31もスプール5から離間してスプ
ール5に対する拘束力も解除されスプール5の自由回転
が許容されるものとなっている。尚、クラッチ切り状態
でカム片29が復元した状態では、カム片29がクラッ
チプレート25と重複する状態を維持すると共に、カム
片29のピン32は接触片の回転軌跡外に位置するもの
となり、この状態でクラッチプレート25がクラッチ入
り位置まで復元すると揺動軸28に外嵌した戻しバネ3
4の付勢力でカムプレート25の操作部25Cに近接す
る状態に達するものとなる。
【0011】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、図8に示すように、カムプレート25の位置か
らクラッチ機構Cの状態を判別するスイッチ35を備え
ると共に、スプール5の鍔状部の外周に接触する制動片
36をアーム37、揺動軸38夫々を介して備え、この
制動片36をスプール5に接触させる方向に操作する電
磁ソレノイド39を備え、又、スプール5の鍔状部に埋
設したマグネット40からの信号をカウントするセンサ
41を備え、更に、スイッチ35からの信号によってク
ラッチ機構Cの切り状態を判別すると電磁ソレノイド3
9を操作して制動片36をスプール5に接触させ、か
つ、センサ41からの信号によってスプール5が釣り糸
繰り出し方向に所定量回転したことを計測すると電磁ソ
レノイド39の駆動を停止してスプール5の自由回転を
許す制御装置42を備えて電気的に作動するよう構成す
ることも可能である。尚、この構成では、スイッチ3
5、制動片36、アーム37、揺動軸38、電磁ソレノ
イド39、及び制御装置42夫々で成る系で拘束手段A
が構成され、マグネット40、センサ41、制御装置4
2夫々で成る系で解除手段Bが構成されている。又、本
発明ではスプールと連係する回転系に対して拘束力を作
用させるよう拘束手段を構成することが可能であり、
又、拘束手段を機械的に作動するよう構成し、解除手段
を電気的な作動により拘束手段の拘束を解除する等、機
械的な動作と電気的な動作とを組み合わせて行うよう構
成することも可能である。
例えば、図8に示すように、カムプレート25の位置か
らクラッチ機構Cの状態を判別するスイッチ35を備え
ると共に、スプール5の鍔状部の外周に接触する制動片
36をアーム37、揺動軸38夫々を介して備え、この
制動片36をスプール5に接触させる方向に操作する電
磁ソレノイド39を備え、又、スプール5の鍔状部に埋
設したマグネット40からの信号をカウントするセンサ
41を備え、更に、スイッチ35からの信号によってク
ラッチ機構Cの切り状態を判別すると電磁ソレノイド3
9を操作して制動片36をスプール5に接触させ、か
つ、センサ41からの信号によってスプール5が釣り糸
繰り出し方向に所定量回転したことを計測すると電磁ソ
レノイド39の駆動を停止してスプール5の自由回転を
許す制御装置42を備えて電気的に作動するよう構成す
ることも可能である。尚、この構成では、スイッチ3
5、制動片36、アーム37、揺動軸38、電磁ソレノ
イド39、及び制御装置42夫々で成る系で拘束手段A
が構成され、マグネット40、センサ41、制御装置4
2夫々で成る系で解除手段Bが構成されている。又、本
発明ではスプールと連係する回転系に対して拘束力を作
用させるよう拘束手段を構成することが可能であり、
又、拘束手段を機械的に作動するよう構成し、解除手段
を電気的な作動により拘束手段の拘束を解除する等、機
械的な動作と電気的な動作とを組み合わせて行うよう構
成することも可能である。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】クラッチ入り状態でのクラッチ操作系等の側面
図
図
【図2】クラッチ切り操作直後のクラッチ操作系等の側
面図
面図
【図3】解除手段が機能した状態でのクラッチ操作系等
の側面図
の側面図
【図4】拘束手段、解除手段夫々の構造を示す断面図
【図5】リールの縦断側面図
【図6】リールの横断平面図
【図7】リールの平面図
【図8】別実施例のクラッチ操作系等の側面図
5 スプール A 拘束手段 B 解除手段 C クラッチ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/00 - 89/08
Claims (1)
- 【請求項1】 入り操作により巻取り駆動系からの動力
をスプール(5)に伝え、切り操作により巻取り駆動系
からの伝動を断ってスプール(5)の自由回転を許すク
ラッチ機構(C)を備えて成る釣り用リールであって、 前記クラッチ機構(C)の切り操作によって前記スプー
ル(5)、若しくは、前記スプール(5)と連係する回
転系の回転を拘束する拘束手段(A)を形成すると共
に、この拘束状態において、この拘束手段(A)の拘束
力に抗してスプール(5)が釣り糸繰り出し方向に回転
した際に、この回転に基づき該拘束手段(A)の拘束力
の解除を行う解除手段(B)を備えて成る釣り用リー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26643592A JP3247161B2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 釣り用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26643592A JP3247161B2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 釣り用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06113704A JPH06113704A (ja) | 1994-04-26 |
JP3247161B2 true JP3247161B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=17430899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26643592A Expired - Fee Related JP3247161B2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 釣り用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247161B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4414987B2 (ja) | 2006-07-27 | 2010-02-17 | 日本電波工業株式会社 | 圧電振動子の製造方法、圧電振動子及び電子部品 |
CN107751128B (zh) * | 2016-08-16 | 2023-05-23 | 博罗承创精密工业有限公司 | 一种卷线器设备 |
-
1992
- 1992-10-06 JP JP26643592A patent/JP3247161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06113704A (ja) | 1994-04-26 |
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