JP3038003B2 - 釣り用リール - Google Patents
釣り用リールInfo
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- rotating body
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は釣り用リールに関し、詳しくは、釣り糸を巻
取るスプール等の回転体から釣り糸が繰出される際にお
いて、回転体に制動力を作用させるブレーキ機構の改良
に関するものである。
取るスプール等の回転体から釣り糸が繰出される際にお
いて、回転体に制動力を作用させるブレーキ機構の改良
に関するものである。
従来からブレーキ機構として両軸受リールに備えられ
るものを例に挙げると、スプールの回転速度の増大と共
に制動力を増大させるものと、スプールの回転速度に拘
り無く略一定の制動力を作用させるものとが存在し、こ
れらのブレーキのうち前者に含まれるものとして、永久
磁石の磁気によってスプール側の導電体中に電流を誘起
させる、所謂、マグネットブレーキ型のものと、スプー
ルと共に回転する系に対し遠心力により変位する制動片
を備えた、所謂、遠心ブレーキ型のものとが存在し、
又、後者に含まれるものとして、スプールと共に回転す
るスプール軸を挾み込む形態の、所謂、キャストコント
ローラ型のものが存在する。
るものを例に挙げると、スプールの回転速度の増大と共
に制動力を増大させるものと、スプールの回転速度に拘
り無く略一定の制動力を作用させるものとが存在し、こ
れらのブレーキのうち前者に含まれるものとして、永久
磁石の磁気によってスプール側の導電体中に電流を誘起
させる、所謂、マグネットブレーキ型のものと、スプー
ルと共に回転する系に対し遠心力により変位する制動片
を備えた、所謂、遠心ブレーキ型のものとが存在し、
又、後者に含まれるものとして、スプールと共に回転す
るスプール軸を挾み込む形態の、所謂、キャストコント
ローラ型のものが存在する。
前述した3種のブレーキ機構では、マグネットブレー
キ型のものが永久磁石と、導電体との相対距離の変更に
よって制動力の調節を行い得るものの相対距離を変更す
るための手段が機械的に構成されるので、微妙な調節を
行い難く改善の余地がある。
キ型のものが永久磁石と、導電体との相対距離の変更に
よって制動力の調節を行い得るものの相対距離を変更す
るための手段が機械的に構成されるので、微妙な調節を
行い難く改善の余地がある。
ここで、ベイトキャスティング用のリールを用いてル
アーのキャストを行った際の状況について考えるに、こ
のキャスト時にはスプールの回転の速度が最高値に達し
た後、スプールの回転速度が低下し始めると共に、ルア
ーや釣り糸に空気抵抗が作用して、ルアーの放擲速度が
減じられた状況下においてバックラッシュを生じやす
い。
アーのキャストを行った際の状況について考えるに、こ
のキャスト時にはスプールの回転の速度が最高値に達し
た後、スプールの回転速度が低下し始めると共に、ルア
ーや釣り糸に空気抵抗が作用して、ルアーの放擲速度が
減じられた状況下においてバックラッシュを生じやす
い。
又、マグネットブレーキ型(以下マグネット型と略称
する)のものと、遠心ブレーキ型(以下遠心型と略称す
る)のものを比較するに、前述した状況下でバックラッ
シュを生じないよう夫々のものの制動力を予め設定した
場合には、マグネット型のものでは、スプールの回転速
度に比例して制動力が作用するためキャストの後半にお
いて制動力が作用し過ぎてキャストの距離を減じやす
く、又、遠心型のものでは、スプールの回転速度の自乗
に比例して、制動力が作用するためキャストの後半にお
いて更にバックラッシュを生ずることもあり、夫々型の
ブレーキとも改善の余地がある。
する)のものと、遠心ブレーキ型(以下遠心型と略称す
る)のものを比較するに、前述した状況下でバックラッ
シュを生じないよう夫々のものの制動力を予め設定した
場合には、マグネット型のものでは、スプールの回転速
度に比例して制動力が作用するためキャストの後半にお
いて制動力が作用し過ぎてキャストの距離を減じやす
く、又、遠心型のものでは、スプールの回転速度の自乗
に比例して、制動力が作用するためキャストの後半にお
いて更にバックラッシュを生ずることもあり、夫々型の
ブレーキとも改善の余地がある。
尚、マグネット型の制動力がスプールの回転速度に比
例する理由としては、この制動力がレンツの法則に従っ
て生ずるためであり、遠心型の制動力がスプールの回転
速度の自乗に比例する理由としては、この制動力が物理
の法則F=mrω2(Fは力、mは質量、rは半径、ωは
角速度)に起因するためである。
例する理由としては、この制動力がレンツの法則に従っ
て生ずるためであり、遠心型の制動力がスプールの回転
速度の自乗に比例する理由としては、この制動力が物理
の法則F=mrω2(Fは力、mは質量、rは半径、ωは
角速度)に起因するためである。
本発明の目的はブレーキ機構の制動力の微妙な調節が
可能なリール、及び、バックラッシュの低減が可能なリ
ールを合理的に構成する点にある。
可能なリール、及び、バックラッシュの低減が可能なリ
ールを合理的に構成する点にある。
第1の本発明の釣り用リールの特徴は、 釣り糸を巻取る回転体(3)と、 前記回転体(3)と一体回転するスプール軸(21)の
一端面を押圧して前記回転体(3)の回転に制動力を作
用させる制動片(36)を備えると共に、 前記回転体(3)の回転を検知するための回転検知手
段(43)と、 前記回転検知手段(43)から検知された回転速度に対
応した出力を前記電磁石(37)にして、前記電磁石(3
7)の磁力の調節により、前記制動片(36)の接触圧の
調節を行う制動力調節機構(M)を備えて成る。
一端面を押圧して前記回転体(3)の回転に制動力を作
用させる制動片(36)を備えると共に、 前記回転体(3)の回転を検知するための回転検知手
段(43)と、 前記回転検知手段(43)から検知された回転速度に対
応した出力を前記電磁石(37)にして、前記電磁石(3
7)の磁力の調節により、前記制動片(36)の接触圧の
調節を行う制動力調節機構(M)を備えて成る。
第2の本発明の釣り用リールの特徴は、 前記回転体(3)の釣り糸繰出し方向への回転時に前
記制動片(36)の接触圧の目標値を変更する変更手段
(N)と前記制動力調節機構(M)とを連係させて成る
釣り用リールにおいて、 前記変更手段(N)は、 釣り糸のキャスティングのスタートを入力するための
スタートスイッチ(39)と、 前記回転体(3)の回転速度に対応して前記磁力を変
化させるためのデータを記憶するメモリ(45)と、 前記回転体(3)の回転を検知するための回転検知手
段(43)と、 前記スタートスイッチ(39)が押された後、前記デー
タに基づいて前記回転検知手段(43)から検知された回
転速度に対応した出力を前記電磁石(37)にするための
前記制動力調節機構(M)とからとからなり、 その作用、及び、効果は次の通りである。
記制動片(36)の接触圧の目標値を変更する変更手段
(N)と前記制動力調節機構(M)とを連係させて成る
釣り用リールにおいて、 前記変更手段(N)は、 釣り糸のキャスティングのスタートを入力するための
スタートスイッチ(39)と、 前記回転体(3)の回転速度に対応して前記磁力を変
化させるためのデータを記憶するメモリ(45)と、 前記回転体(3)の回転を検知するための回転検知手
段(43)と、 前記スタートスイッチ(39)が押された後、前記デー
タに基づいて前記回転検知手段(43)から検知された回
転速度に対応した出力を前記電磁石(37)にするための
前記制動力調節機構(M)とからとからなり、 その作用、及び、効果は次の通りである。
上記特徴を例えば第1図に示すように構成すると、ブ
レーキ機構(B)の制動力を調節する際には、制動力調
節機構(M)から電磁石(37)に供給される電力の変更
により、制動片(36)の接触圧が変更される。
レーキ機構(B)の制動力を調節する際には、制動力調
節機構(M)から電磁石(37)に供給される電力の変更
により、制動片(36)の接触圧が変更される。
又、キャストを行った際には、変更手段(N)の作用
により、制動力調節機構(M)から電磁石(37)に供給
される電力が自動的に変更されるので、例えば、キャス
ト後において、回転体(3)の回転速度を拘り無くバッ
クラッシュを生じやすいタイミングで制動力の増大を図
り得るものとなる。
により、制動力調節機構(M)から電磁石(37)に供給
される電力が自動的に変更されるので、例えば、キャス
ト後において、回転体(3)の回転速度を拘り無くバッ
クラッシュを生じやすいタイミングで制動力の増大を図
り得るものとなる。
つまり、本発明では電磁石(37)の磁力の調節によっ
て制動力の調節が行われるので、機械式の可動部分の位
置変更によって制動力の調節を行うものと比較して、微
細なステップでの調節が可能になると共に、動作ストロ
ークを殆んど必要としないものとなり、又、ルアー等の
放擲速度が低下した際に、自動的に制動力の増大を図る
ことも可能になるのである。
て制動力の調節が行われるので、機械式の可動部分の位
置変更によって制動力の調節を行うものと比較して、微
細なステップでの調節が可能になると共に、動作ストロ
ークを殆んど必要としないものとなり、又、ルアー等の
放擲速度が低下した際に、自動的に制動力の増大を図る
ことも可能になるのである。
従って、機械的な大きいストロークを必要とすること
無く、ブレーキ機構の制動力の微妙な調節が可能なリー
ル、及び、無理なくバックラッシュを低減し得るリール
が合理的に構成されたのである。
無く、ブレーキ機構の制動力の微妙な調節が可能なリー
ル、及び、無理なくバックラッシュを低減し得るリール
が合理的に構成されたのである。
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第2図乃至第4図に示すように、リール本体を構成す
る左右のサイドケース(1),(2)の間にレベルワイ
ンド機構(L)、スプール(3)(回転体の一例)、ク
ラッチ操作具(4)、夫々を配置すると共に、右側のサ
イドケース(2)にドラグ操作具(5)、ハンドル
(6)、キャストコントローラ(7)、操作モードレバ
ー(8)夫々を備え、左側のサイドケース(1)にマグ
ネット型のブレーキ機構(B)を内装し、更に、支軸
(9)周りでの揺動により開閉操作自在なカバー(10)
を備えてベイトキャスティング用の両軸受リールを構成
する。
る左右のサイドケース(1),(2)の間にレベルワイ
ンド機構(L)、スプール(3)(回転体の一例)、ク
ラッチ操作具(4)、夫々を配置すると共に、右側のサ
イドケース(2)にドラグ操作具(5)、ハンドル
(6)、キャストコントローラ(7)、操作モードレバ
ー(8)夫々を備え、左側のサイドケース(1)にマグ
ネット型のブレーキ機構(B)を内装し、更に、支軸
(9)周りでの揺動により開閉操作自在なカバー(10)
を備えてベイトキャスティング用の両軸受リールを構成
する。
尚、夫々のサイドケース(1),(2)の外壁材はナ
イロン等の高強度材で成る内壁体(1B),(2B)と、ポ
リカーボネート、ABS等の成形性、印刷性の良い外壁体
(1A),(2A)とを一体成形して成っている。
イロン等の高強度材で成る内壁体(1B),(2B)と、ポ
リカーボネート、ABS等の成形性、印刷性の良い外壁体
(1A),(2A)とを一体成形して成っている。
右側のサイドケース(2)には前記ハンドル(6)と
連結するハンドル軸(11)が支承され、このハンドル軸
(11)には該ハンドル軸(11)のネジ部(11A)に螺合
するナット(12)を介してドラグ操作具(5)を外嵌さ
せると共に、伝動ギヤ(13)、ラチェットホイール(1
4)、ドラグ機構(D)夫々を外嵌させてある。
連結するハンドル軸(11)が支承され、このハンドル軸
(11)には該ハンドル軸(11)のネジ部(11A)に螺合
するナット(12)を介してドラグ操作具(5)を外嵌さ
せると共に、伝動ギヤ(13)、ラチェットホイール(1
4)、ドラグ機構(D)夫々を外嵌させてある。
前記レベルワインド機構(L)は螺軸(15)の回転に
よりガイド杆(16)に沿って糸ガイド部(17)を左右方
向に往復作動させるよう構成され、この機構(L)の螺
軸(15)の入力ギヤ(18)に対しハンドル軸(11)の伝
動ギヤ(13)を咬合させてあり、ラチェットホイール
(14)は針状材(19)を介して操作されるラチェット爪
(20)との係合によりハンドル軸(11)の逆転(糸繰出
し方向への回転)を阻止するよう機能する。
よりガイド杆(16)に沿って糸ガイド部(17)を左右方
向に往復作動させるよう構成され、この機構(L)の螺
軸(15)の入力ギヤ(18)に対しハンドル軸(11)の伝
動ギヤ(13)を咬合させてあり、ラチェットホイール
(14)は針状材(19)を介して操作されるラチェット爪
(20)との係合によりハンドル軸(11)の逆転(糸繰出
し方向への回転)を阻止するよう機能する。
前記スプール(3)はアルミ合金で製作されると共
に、このスプール(3)と一体回転する鉄製のスプール
軸(21)がボールベアリング(22)を介して左右のサイ
ドケース(1),(2)に支持され、又、このスプール
軸(21)には、このスプール軸(21)に設けた係合ピン
(23)と係脱自在なクラッチスリーブ(24)をスライド
自在に外嵌してある。
に、このスプール(3)と一体回転する鉄製のスプール
軸(21)がボールベアリング(22)を介して左右のサイ
ドケース(1),(2)に支持され、又、このスプール
軸(21)には、このスプール軸(21)に設けた係合ピン
(23)と係脱自在なクラッチスリーブ(24)をスライド
自在に外嵌してある。
前記ドラグ機構(D)はドラグ操作具(5)からの押
圧力により、そのドラグ力を調節し得るよう構成され、
その出力ギヤ(25)を、クラッチスリーブ(24)に形成
された入力ギヤ(24A)に咬合させてある。
圧力により、そのドラグ力を調節し得るよう構成され、
その出力ギヤ(25)を、クラッチスリーブ(24)に形成
された入力ギヤ(24A)に咬合させてある。
尚、係合ピン(23)とクラッチスリーブ(24)とを併
せてクラッチ機構(C)と称し、このクラッチ機構
(C)はクラッチスリーブ(24)に係合するシフタ(2
6)によって操作される。
せてクラッチ機構(C)と称し、このクラッチ機構
(C)はクラッチスリーブ(24)に係合するシフタ(2
6)によって操作される。
このシフタ(26)はスプール軸(21)と平行な姿勢の
一対の支軸(27),(27)に支持してあり、この支軸
(27),(27)にはシフタ(26)をクラッチ入り側に操
作するコイルバネ(28),(28)を外嵌してあり、又、
このシフタ(26)をクラッチ切り側に操作するリング状
カム(29)をスプール軸(21)と同軸芯周りで回動自在
に備え、このリング状カム(29)には一対のカム面(29
A),(29A)を突設してある。
一対の支軸(27),(27)に支持してあり、この支軸
(27),(27)にはシフタ(26)をクラッチ入り側に操
作するコイルバネ(28),(28)を外嵌してあり、又、
このシフタ(26)をクラッチ切り側に操作するリング状
カム(29)をスプール軸(21)と同軸芯周りで回動自在
に備え、このリング状カム(29)には一対のカム面(29
A),(29A)を突設してある。
このリング状カム(29)は第1トッグルバネ(30)の
作用によりクラッチ機構(C)の入り位置と切り位置と
に設定保持できるよう構成され、このリング状カム(2
9)と前記クラッチ操作具(4)の接当ピン(31)との
間には略弓状の操作部材(32)が介装され、クラッチ操
作具(4)を下方に向けて押し操作することにより、ク
ラッチ機構(C)は切り操作される。
作用によりクラッチ機構(C)の入り位置と切り位置と
に設定保持できるよう構成され、このリング状カム(2
9)と前記クラッチ操作具(4)の接当ピン(31)との
間には略弓状の操作部材(32)が介装され、クラッチ操
作具(4)を下方に向けて押し操作することにより、ク
ラッチ機構(C)は切り操作される。
又、リング状カム(29)には第2トッグルバネ(33)
の付勢力が作用する戻しアーム(34)が枢支され、クラ
ッチ機構(C)が切り操作された後には、ハンドル
(6)を巻取り方向に操作することで、戻しアーム(3
4)が前記ラチェットホイール(14)との接触によりリ
ング状カム(29)を回動操作してクラッチ機構(C)は
入り操作される。
の付勢力が作用する戻しアーム(34)が枢支され、クラ
ッチ機構(C)が切り操作された後には、ハンドル
(6)を巻取り方向に操作することで、戻しアーム(3
4)が前記ラチェットホイール(14)との接触によりリ
ング状カム(29)を回動操作してクラッチ機構(C)は
入り操作される。
尚、前記操作モードレバー(8)は第1トッグルバネ
(30)を支持するアーム体(35)と連係させてあり、こ
のモードレバー(8)の操作により第1トッグルバネ
(30)の付勢力を解除した場合には、クラッチ操作具
(4)を押し操作した状態でのみクラッチ機構(C)が
切り操作される動作を行うよう構成されている(この動
作は詳述せず)。
(30)を支持するアーム体(35)と連係させてあり、こ
のモードレバー(8)の操作により第1トッグルバネ
(30)の付勢力を解除した場合には、クラッチ操作具
(4)を押し操作した状態でのみクラッチ機構(C)が
切り操作される動作を行うよう構成されている(この動
作は詳述せず)。
以上のように説明した構造は従来からのリールとあま
り変るところが無く、本発明のリールでは前記ブレーキ
機構(B)が以下のように構成されている。
り変るところが無く、本発明のリールでは前記ブレーキ
機構(B)が以下のように構成されている。
第1図、第2図、及び第4図に示すように、このブレ
ーキ機構(B)はスプール軸(21)の端部に接触してス
プール回転に制動力を作用させる樹脂製の制動片(36)
と、スプール軸(21)の方向に軸芯に沿って引き寄せら
れることにより制動片(36)に接触圧を作用させる電磁
石(37)とを有して成っている。
ーキ機構(B)はスプール軸(21)の端部に接触してス
プール回転に制動力を作用させる樹脂製の制動片(36)
と、スプール軸(21)の方向に軸芯に沿って引き寄せら
れることにより制動片(36)に接触圧を作用させる電磁
石(37)とを有して成っている。
この電磁石(37)は鉄芯部(37A)とコイル部(37B)
とで成り、このブレーキ機構(B)の制御系は、マイク
ロプロセッサを有した制御装置(38)、前記クラッチ操
作具(4)の上面に設けたスタートスイッチ(39)、制
動力設定用のアップスイッチ(40)、ダウンスイッチ
(41)、スプール(3)に埋設したマグネット(42)の
作用を受けるホール素子(43)、制動力の設定値をサイ
ドケース(1)の窓部(W)を介して表示する液晶型の
表示装置(44)、キャスト時における制動特性のデータ
を保持するメモリ(45)、電磁石駆動用のドライバ(4
6)夫々を有して成っている。
とで成り、このブレーキ機構(B)の制御系は、マイク
ロプロセッサを有した制御装置(38)、前記クラッチ操
作具(4)の上面に設けたスタートスイッチ(39)、制
動力設定用のアップスイッチ(40)、ダウンスイッチ
(41)、スプール(3)に埋設したマグネット(42)の
作用を受けるホール素子(43)、制動力の設定値をサイ
ドケース(1)の窓部(W)を介して表示する液晶型の
表示装置(44)、キャスト時における制動特性のデータ
を保持するメモリ(45)、電磁石駆動用のドライバ(4
6)夫々を有して成っている。
そして、このブレーキ機構(B)の制動力の調節時に
は、前記キャストコントローラ(7)の操作でおよその
制動力を設定した状態で、前記アップスイッチ(40)あ
るいはダウンスイッチ(41)を操作することで制御装置
(38)からドライバ(46)に出力される間歇信号のデュ
ーティサイクルの変更で電磁石(37)吸引力が変化する
結果、制動片(36)とスプール軸(21)との接触圧が変
化して制動力が調節され、又、表示装置(44)に対して
制動力の値が表示される。
は、前記キャストコントローラ(7)の操作でおよその
制動力を設定した状態で、前記アップスイッチ(40)あ
るいはダウンスイッチ(41)を操作することで制御装置
(38)からドライバ(46)に出力される間歇信号のデュ
ーティサイクルの変更で電磁石(37)吸引力が変化する
結果、制動片(36)とスプール軸(21)との接触圧が変
化して制動力が調節され、又、表示装置(44)に対して
制動力の値が表示される。
又、キャスト時にはクラッチ機構(C)の切り操作に
よりスタートスイッチ(39)がON操作された状態でホー
ル素子(43)がスプール(3)の回転を検出することに
より制動力の自動調節動作が開始され、この動作が開始
されると、スプール(3)の回転速度に対応して予め設
定されたデータがメモリ(45)から読み出され、このデ
ータに基いて、前述と同様に制御装置(38)からドライ
バ(46)に出力される間歇信号のデューティサイクルの
変更で電磁石(37)の吸引力が変化する結果、制動力の
自動調節によりバックラッシュの発生が抑制され、又、
表示装置(44)に対して制動力の変化の状態も表示され
る。
よりスタートスイッチ(39)がON操作された状態でホー
ル素子(43)がスプール(3)の回転を検出することに
より制動力の自動調節動作が開始され、この動作が開始
されると、スプール(3)の回転速度に対応して予め設
定されたデータがメモリ(45)から読み出され、このデ
ータに基いて、前述と同様に制御装置(38)からドライ
バ(46)に出力される間歇信号のデューティサイクルの
変更で電磁石(37)の吸引力が変化する結果、制動力の
自動調節によりバックラッシュの発生が抑制され、又、
表示装置(44)に対して制動力の変化の状態も表示され
る。
尚、この自動調節は前述したマグネット型、遠心型夫
々の良好な動作部分に近似する動作を行うようセットさ
れ、キャスト直後にはスプール(3)の回動速度の自乗
に比例して制動力を適度に作用させ、この後にはスプー
ルの回転速度に比例して制動力を適度に作用させるよう
設定されたデータがメモリ(45)に設定されている。
々の良好な動作部分に近似する動作を行うようセットさ
れ、キャスト直後にはスプール(3)の回動速度の自乗
に比例して制動力を適度に作用させ、この後にはスプー
ルの回転速度に比例して制動力を適度に作用させるよう
設定されたデータがメモリ(45)に設定されている。
尚、この制御装置(38)が制動力調節機構(M)であ
り、この制御装置(38)の一部(メモリ(45)の制御
系、入出力の制御系)と、スタートスイッチ(39)と、
メモリ(45)と、ホール素子(43)とを併せたものが変
更手段(N)である。
り、この制御装置(38)の一部(メモリ(45)の制御
系、入出力の制御系)と、スタートスイッチ(39)と、
メモリ(45)と、ホール素子(43)とを併せたものが変
更手段(N)である。
本発明は上記実施例以外に次のようにも実施できる。
1. 第5図に示すように前記実施例における鉄芯(37
A)の位置に永久磁石(37C)を、ネジ(47)により鉄製
のスプール軸(21)との相対距離の変更を行えるよう設
けると共に、この永久磁石(37C)の外周にコイル(37
B)を配置することで、コイル(37B)に供給する電力の
調節により永久磁石(37)がスプール軸(21)を制動片
(36)に吸引する力を変更し、又、ネジ(47)の操作に
より吸引力の値を任意に変更して制動力の調節を行い得
るよう構成する。
A)の位置に永久磁石(37C)を、ネジ(47)により鉄製
のスプール軸(21)との相対距離の変更を行えるよう設
けると共に、この永久磁石(37C)の外周にコイル(37
B)を配置することで、コイル(37B)に供給する電力の
調節により永久磁石(37)がスプール軸(21)を制動片
(36)に吸引する力を変更し、又、ネジ(47)の操作に
より吸引力の値を任意に変更して制動力の調節を行い得
るよう構成する。
尚、この構造のものでは永久磁石(37C)の磁気を増
大させる方向に通電することで、制動力の増大を行い、
逆方向に通電することで永久磁石(37C)の磁気を相殺
して制動力の低減を行えるようになっている。
大させる方向に通電することで、制動力の増大を行い、
逆方向に通電することで永久磁石(37C)の磁気を相殺
して制動力の低減を行えるようになっている。
2. 第6図に示すように、鉄製のスプール軸(21)の端
部に制動片(36)を配置すると共に、この制動片(36)
を挾んでスプール軸(21)と対向する側に樹脂製の押圧
部材(48)を配置し、この押圧部材(48)を制動片(3
6)の側に変位させるよう電磁石(49)によって吸引操
作される鉄片(50)押圧部材(48)に取付けることで、
電磁石(49)に供給する電流の調節によりスプール軸
(21)と制動片(36)との間の制動力を変更し得るよう
ブレーキ機構(B)を構成する。
部に制動片(36)を配置すると共に、この制動片(36)
を挾んでスプール軸(21)と対向する側に樹脂製の押圧
部材(48)を配置し、この押圧部材(48)を制動片(3
6)の側に変位させるよう電磁石(49)によって吸引操
作される鉄片(50)押圧部材(48)に取付けることで、
電磁石(49)に供給する電流の調節によりスプール軸
(21)と制動片(36)との間の制動力を変更し得るよう
ブレーキ機構(B)を構成する。
3. キャスト後において時間経過に伴って制動片の接触
圧の目標値を変更するよう変更手段を構成する。
圧の目標値を変更するよう変更手段を構成する。
4. 釣り糸に作用する張力を計測するセンサを設け、キ
ャスト後において張力の変化に伴って制動片の接触圧の
目標値を変更するよう変更手段を構成する。
ャスト後において張力の変化に伴って制動片の接触圧の
目標値を変更するよう変更手段を構成する。
5. スプール軸の外周面、スプールの側面、スプールと
連係して回転する部材に対して制動片を接触させる。
連係して回転する部材に対して制動片を接触させる。
6. メモリに対して釣り人がデータを入力する等の手段
により、釣り人の望む特性でスプールに制動力を作用さ
せ得るよう変更手段を構成する。
により、釣り人の望む特性でスプールに制動力を作用さ
せ得るよう変更手段を構成する。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
図面は本発明に係る釣り用リールの実施例を示し、第1
図は制動力調節系のブロック図、第2図は該リールの横
断平面図、第3図はクラッチ操作系等の側面図、第4図
は該リールの斜視図であり、第5図及び第6図は別実施
例の断面図である。 (3)……回転体、(36)……制動片、(37)……電磁
石、(M)……制動力調節機構、(N)……変更手段。
図は制動力調節系のブロック図、第2図は該リールの横
断平面図、第3図はクラッチ操作系等の側面図、第4図
は該リールの斜視図であり、第5図及び第6図は別実施
例の断面図である。 (3)……回転体、(36)……制動片、(37)……電磁
石、(M)……制動力調節機構、(N)……変更手段。
Claims (2)
- 【請求項1】釣り糸を巻取る回転体(3)と、 前記回転体(3)と一体回転するスプール軸(21)の一
端面を押圧して前記回転体(3)の回転に制動力を作用
させる制動片(36)を備えると共に、 前記回転体(3)の回転を検知するための回転検知手段
(43)と、 前記回転検知手段(43)から検知された回転速度に対応
した出力を前記電磁石(37)にして、前記電磁石(37)
の磁力の調節により、前記制動片(36)の接触圧の調節
を行う制動力調節機構(M)を備えて成る 釣り用リール。 - 【請求項2】請求項1に記載の釣り用リールにおいて、 前記回転体(3)の釣り糸繰出し方向への回転時に前記
制動片(36)の接触圧の目標値を変更する変更手段
(N)と前記制動力調節機構(M)とを連係させて成る
釣り用リールにおいて、 前記変更手段(N)は、 釣り糸のキャスティングのスタートを入力するためのス
タートスイッチ(39)と、 前記回転体(3)の回転速度に対応して前記磁力を変化
させるためのデータを記憶するメモリ(45)と、 前記回転体(3)の回転を検知するための回転検知手段
(43)と、 前記スタートスイッチ(39)が押された後、前記データ
に基づいて前記回転検知手段(43)から検知された回転
速度に対応した出力を前記電磁石(37)にするための前
記制動力調節機構(M)とから成る ことを特徴とする釣り用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2327390A JP3038003B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 釣り用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2327390A JP3038003B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 釣り用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04197124A JPH04197124A (ja) | 1992-07-16 |
JP3038003B2 true JP3038003B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=18198619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2327390A Expired - Fee Related JP3038003B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 釣り用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038003B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7166895B2 (ja) * | 2018-11-28 | 2022-11-08 | 株式会社シマノ | リール制動調整装置及びリール制動調整プログラム |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP2327390A patent/JP3038003B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04197124A (ja) | 1992-07-16 |
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