JP3246892B2 - 異物除去装置 - Google Patents
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- JP3246892B2 JP3246892B2 JP09078798A JP9078798A JP3246892B2 JP 3246892 B2 JP3246892 B2 JP 3246892B2 JP 09078798 A JP09078798 A JP 09078798A JP 9078798 A JP9078798 A JP 9078798A JP 3246892 B2 JP3246892 B2 JP 3246892B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレット等のガラ
ス片からアルミニウム等の非鉄金属の異物を除去するた
めの異物除去装置に関する。
ス片からアルミニウム等の非鉄金属の異物を除去するた
めの異物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カレット中には陶磁器や石等の
非金属の異物のほかに、ガラスびん等に使用されるアル
ミキャップや、飲料用アルミ缶の飲み口のシールに使用
されるアルミシール片等の非鉄金属の異物が混入するこ
とが知られている。
非金属の異物のほかに、ガラスびん等に使用されるアル
ミキャップや、飲料用アルミ缶の飲み口のシールに使用
されるアルミシール片等の非鉄金属の異物が混入するこ
とが知られている。
【0003】この種の非鉄金属異物を除去する装置とし
ては、従来、図5に示すように、非鉄金属の異物Aが混
在するガラス片を搬送するコンベア100の搬送経路の
途中に、磁界を形成して非鉄金属の異物Aを誘起電流に
よる磁気反発力でコンベアから浮上させるマグネットロ
ータ101と、その浮上した非鉄金属の異物Aを吸引し
て除去する吸引フード102とを備えた異物除去装置が
知られている(例えば、特公平7−121386号公
報)。
ては、従来、図5に示すように、非鉄金属の異物Aが混
在するガラス片を搬送するコンベア100の搬送経路の
途中に、磁界を形成して非鉄金属の異物Aを誘起電流に
よる磁気反発力でコンベアから浮上させるマグネットロ
ータ101と、その浮上した非鉄金属の異物Aを吸引し
て除去する吸引フード102とを備えた異物除去装置が
知られている(例えば、特公平7−121386号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の構成に
おいて、浮上した非鉄金属異物Aが例えば実線で示す
ように挙動した場合には、吸込フード102の吸込口1
03に確実に吸引されて除去されるが、例えば点線で
示すように挙動した場合には、浮上した非鉄金属異物A
が吸込口103に吸引されず、吸込フード102の下流
側に飛散して異物Aを除去することができなくなるとい
う問題がある。この傾向は非鉄金属の異物Aの大きさが
大きくなればなるほど顕著に現れる。
おいて、浮上した非鉄金属異物Aが例えば実線で示す
ように挙動した場合には、吸込フード102の吸込口1
03に確実に吸引されて除去されるが、例えば点線で
示すように挙動した場合には、浮上した非鉄金属異物A
が吸込口103に吸引されず、吸込フード102の下流
側に飛散して異物Aを除去することができなくなるとい
う問題がある。この傾向は非鉄金属の異物Aの大きさが
大きくなればなるほど顕著に現れる。
【0005】そこで、本発明の目的は、ガラス片中に混
在する非鉄金属異物の除去率を向上させた異物除去装置
を提供することにある。
在する非鉄金属異物の除去率を向上させた異物除去装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
非鉄金属の異物が混在するガラス片を搬送するコンベア
の搬送経路の途中に、磁界を形成して非鉄金属の異物を
誘起電流による磁気反発力でコンベアから浮上させる磁
気発生手段と、その浮上した非鉄金属の異物を吸引して
除去する吸引フードとを備えた異物除去装置において、
前記吸引フードは前記コンベアの上方を覆って上流側に
一体的に延出する上流側ガイド部材を備え、この上流側
ガイド部材の前記吸引フードの吸引口近くには前記非鉄
金属の異物を前記吸引口に誘い込むためのポケットを設
けたことを特徴とする。
非鉄金属の異物が混在するガラス片を搬送するコンベア
の搬送経路の途中に、磁界を形成して非鉄金属の異物を
誘起電流による磁気反発力でコンベアから浮上させる磁
気発生手段と、その浮上した非鉄金属の異物を吸引して
除去する吸引フードとを備えた異物除去装置において、
前記吸引フードは前記コンベアの上方を覆って上流側に
一体的に延出する上流側ガイド部材を備え、この上流側
ガイド部材の前記吸引フードの吸引口近くには前記非鉄
金属の異物を前記吸引口に誘い込むためのポケットを設
けたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、上流側ガイド部材と吸引フード間を階段状
に形成して前記ポケットを形成したことを特徴とする。
のにおいて、上流側ガイド部材と吸引フード間を階段状
に形成して前記ポケットを形成したことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、非鉄金属の異物が
混在するガラス片を搬送するコンベアの搬送経路の途中
に、磁界を形成して非鉄金属の異物を誘起電流による磁
気反発力でコンベアから浮上させる磁気発生手段と、そ
の浮上した非鉄金属の異物を吸引して除去する吸引フー
ドとを備えた異物除去装置において、前記吸引フードは
前記コンベアの上方を覆って所定の長さで下流側に一体
的に延出し、前記コンベア上に下流側から上流側に向か
う空気の流れを形成し、下流側に送られる前記非鉄金属
の異物をこの空気流によって押し戻して前記吸引フード
の吸引口に誘い込むための下流側ガイド部材を備えたこ
とを特徴とする。
混在するガラス片を搬送するコンベアの搬送経路の途中
に、磁界を形成して非鉄金属の異物を誘起電流による磁
気反発力でコンベアから浮上させる磁気発生手段と、そ
の浮上した非鉄金属の異物を吸引して除去する吸引フー
ドとを備えた異物除去装置において、前記吸引フードは
前記コンベアの上方を覆って所定の長さで下流側に一体
的に延出し、前記コンベア上に下流側から上流側に向か
う空気の流れを形成し、下流側に送られる前記非鉄金属
の異物をこの空気流によって押し戻して前記吸引フード
の吸引口に誘い込むための下流側ガイド部材を備えたこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に従い詳細に説明する。
に従い詳細に説明する。
【0010】図1は本発明による異物除去装置の全体の
概要構成を示す。この除去装置は、回収カレット(ガラ
ス片)中から陶磁器や石等の非金属の異物のほかに、ガ
ラスびん等に使用されるアルミキャップや、飲料用アル
ミ缶の飲み口のシールに使用されるアルミシール片等の
非鉄金属の異物を除去する装置である。
概要構成を示す。この除去装置は、回収カレット(ガラ
ス片)中から陶磁器や石等の非金属の異物のほかに、ガ
ラスびん等に使用されるアルミキャップや、飲料用アル
ミ缶の飲み口のシールに使用されるアルミシール片等の
非鉄金属の異物を除去する装置である。
【0011】この除去装置は、ホッパ21と、分散フィ
ーダ22と、振動機23と、ベルトコンベア14と、こ
のベルトコンベア14上を搬送されるガラス片15の中
から非鉄金属(非磁性金属)異物を吸引除去するための
非鉄金属異物除去用マグネットロータ32及び吸引フー
ド33と、ガラス片15の中から光を反射しない黒色異
物(石等)を検出するための黒色異物検出用拡散光源2
4、黒色異物検出用CCDカメラ25及び黒色異物検出
用画像処理装置(コンピュータを含む)26と、ガラス
片15の中から光を反射する不透明異物(陶磁器等)を
検出するための不透明異物検出用レーザ光走査装置1
0、不透明異物検出用CCDカメラ12及び不透明異物
検出用画像処理装置(コンピュータを含む)27と、異
物を吹き飛ばすためのエアー噴射装置28と、黒色異物
検出用画像処理装置26及び不透明異物検出用画像処理
装置27のいずれか一方でも異物検出したときエアー噴
射装置28を作動させる異物排除制御回路29と、透明
体回収部19及び異物回収部20を有する回収容器30
とを備えている。
ーダ22と、振動機23と、ベルトコンベア14と、こ
のベルトコンベア14上を搬送されるガラス片15の中
から非鉄金属(非磁性金属)異物を吸引除去するための
非鉄金属異物除去用マグネットロータ32及び吸引フー
ド33と、ガラス片15の中から光を反射しない黒色異
物(石等)を検出するための黒色異物検出用拡散光源2
4、黒色異物検出用CCDカメラ25及び黒色異物検出
用画像処理装置(コンピュータを含む)26と、ガラス
片15の中から光を反射する不透明異物(陶磁器等)を
検出するための不透明異物検出用レーザ光走査装置1
0、不透明異物検出用CCDカメラ12及び不透明異物
検出用画像処理装置(コンピュータを含む)27と、異
物を吹き飛ばすためのエアー噴射装置28と、黒色異物
検出用画像処理装置26及び不透明異物検出用画像処理
装置27のいずれか一方でも異物検出したときエアー噴
射装置28を作動させる異物排除制御回路29と、透明
体回収部19及び異物回収部20を有する回収容器30
とを備えている。
【0012】回収カレット等の透明体中に異物が混入し
ている多数のガラス片15は、ホッパ21内に投入さ
れ、振動機23で振動される分散フィーダ22上を分散
されながら搬送されてベルトコンベア14上に転載さ
れ、マグネットロータ32の上方を通過する。このマグ
ネットロータ32は、長手方向に延びる複数の永久磁石
によるN極とS極とを円周方向に交互に設けたもので、
ベルトコンベア14の往動する上側部分14Aと復動す
る下側部分14Bとの間で高速回転され、ベルトコンベ
ア14の搬送途中に交番磁界を形成する。吸込ダクト3
3はベルトコンベア14より上方に設けられ、その下端
の吸込口は、ベルトコンベア14の上側部分14Aより
僅かに上方に位置している。
ている多数のガラス片15は、ホッパ21内に投入さ
れ、振動機23で振動される分散フィーダ22上を分散
されながら搬送されてベルトコンベア14上に転載さ
れ、マグネットロータ32の上方を通過する。このマグ
ネットロータ32は、長手方向に延びる複数の永久磁石
によるN極とS極とを円周方向に交互に設けたもので、
ベルトコンベア14の往動する上側部分14Aと復動す
る下側部分14Bとの間で高速回転され、ベルトコンベ
ア14の搬送途中に交番磁界を形成する。吸込ダクト3
3はベルトコンベア14より上方に設けられ、その下端
の吸込口は、ベルトコンベア14の上側部分14Aより
僅かに上方に位置している。
【0013】従って、ガラス片15中にアルミキャップ
やアルミシール片やアルミ破片等の非鉄金属異物が混在
していた場合、これがマグネットロータ32による交番
磁界に入ると、この非鉄金属物自体に渦電流が誘起され
て交番磁界との間の磁気反発力によりベルトコンベア1
4から浮上する。そして、この浮上した非鉄金属異物
は、吸込ダクト33中に直ちに吸引されてベルトコンベ
ア14上から除去され、吸込ダクト33から回収容器
(図示せず)に回収される。また、このとき、紙やプラ
スチックフィルムや塵埃等も、吸込ダクト33中に吸引
されてベルトコンベア14上から除去される。なお、電
磁コイルを使用し、これに高周波電流を流して交番磁界
を発生させてもよい。
やアルミシール片やアルミ破片等の非鉄金属異物が混在
していた場合、これがマグネットロータ32による交番
磁界に入ると、この非鉄金属物自体に渦電流が誘起され
て交番磁界との間の磁気反発力によりベルトコンベア1
4から浮上する。そして、この浮上した非鉄金属異物
は、吸込ダクト33中に直ちに吸引されてベルトコンベ
ア14上から除去され、吸込ダクト33から回収容器
(図示せず)に回収される。また、このとき、紙やプラ
スチックフィルムや塵埃等も、吸込ダクト33中に吸引
されてベルトコンベア14上から除去される。なお、電
磁コイルを使用し、これに高周波電流を流して交番磁界
を発生させてもよい。
【0014】非鉄金属異物を除去されたガラス片15
は、ベルトコンベア14上を更に搬送され、拡散光源2
4からの拡散光を照射されながらCCDカメラ25で上
方から撮像される。このとき黒色異物は、ガラス片15
が白色であることから黒色異物検出用画像処理26によ
り検出される。
は、ベルトコンベア14上を更に搬送され、拡散光源2
4からの拡散光を照射されながらCCDカメラ25で上
方から撮像される。このとき黒色異物は、ガラス片15
が白色であることから黒色異物検出用画像処理26によ
り検出される。
【0015】更に、ガラス片15は、ベルトコンベア1
4によって搬送されて終端から分散して落下し、その落
下途中で、レーザ光走査装置10からのレーザ光線16
で横一直線に走査され、その反射光が偏光フィルタを備
えたCCDカメラ12のCCD型イメージセンサ31に
より検出される。
4によって搬送されて終端から分散して落下し、その落
下途中で、レーザ光走査装置10からのレーザ光線16
で横一直線に走査され、その反射光が偏光フィルタを備
えたCCDカメラ12のCCD型イメージセンサ31に
より検出される。
【0016】レーザ光走査装置10とCCDカメラ12
とは、前者のレーザ光投射光軸11と後者の受光光軸1
3とが同一平面上に位置するように設置され、これら
は、ベルトコンベア14から落下するガラス片15をレ
ーザ光走査装置10からのレーザ光線16によりある角
度(例えば45度)をもって斜め上方から走査し、その
角度と指向角度を同じとしたCCDカメラ12によって
ガラス片15からの反射光を偏光フィルタを通じて受光
するようになっている。
とは、前者のレーザ光投射光軸11と後者の受光光軸1
3とが同一平面上に位置するように設置され、これら
は、ベルトコンベア14から落下するガラス片15をレ
ーザ光走査装置10からのレーザ光線16によりある角
度(例えば45度)をもって斜め上方から走査し、その
角度と指向角度を同じとしたCCDカメラ12によって
ガラス片15からの反射光を偏光フィルタを通じて受光
するようになっている。
【0017】レーザ光走査装置10のレーザ光投射光軸
11とCCDカメラ12の受光光軸13とは同一平面上
(同じ高さ)に位置しているため、受光光軸13は、放
物線軌跡H上の点hにおいてレーザ光投射光軸11と交
わる。従って、放物線軌跡Hに沿って落下するガラス片
は、点hにおいてレーザ光線16を上方斜め前方から照
射されてその反射光がCCDカメラ12に入光する。
11とCCDカメラ12の受光光軸13とは同一平面上
(同じ高さ)に位置しているため、受光光軸13は、放
物線軌跡H上の点hにおいてレーザ光投射光軸11と交
わる。従って、放物線軌跡Hに沿って落下するガラス片
は、点hにおいてレーザ光線16を上方斜め前方から照
射されてその反射光がCCDカメラ12に入光する。
【0018】そして、CCDカメラ12のイメージセン
サ31からの出力を画像処理装置27で解析することに
より、透明体であるか不透明異物であるかが判別され、
その判別結果に従ってエアー噴射装置28が制御され
る。
サ31からの出力を画像処理装置27で解析することに
より、透明体であるか不透明異物であるかが判別され、
その判別結果に従ってエアー噴射装置28が制御され
る。
【0019】透明体15aの場合にはそのまま回収容器
30の透明体回収部19中に落下していくのに対し、不
透明異物15bの場合には、エアー噴射装置28からエ
アーを噴射されることにより異物回収部15b中に落下
する。黒色異物検出用画像処理26により検出された黒
色異物も同様にエアー噴射装置28からエアーを噴射さ
れることにより異物回収部15b中に落下する。
30の透明体回収部19中に落下していくのに対し、不
透明異物15bの場合には、エアー噴射装置28からエ
アーを噴射されることにより異物回収部15b中に落下
する。黒色異物検出用画像処理26により検出された黒
色異物も同様にエアー噴射装置28からエアーを噴射さ
れることにより異物回収部15b中に落下する。
【0020】エアー噴射装置28は、例えば横一列に並
ぶ複数個のノズル38と、このノズル38に一対一の関
係で対応させて同様に横一列に並ぶ同数の電磁弁39
と、これら電磁弁39に共通の1個のレシーバタンク4
0とをベース上に配置したものである。そして、エアー
噴射装置28全体は、架台42上に斜めに設置され、ベ
ルトコンベア14から落下する不透明異物15b及び黒
色異物に向かって斜め上方からエアーを噴射できるよう
になっている。
ぶ複数個のノズル38と、このノズル38に一対一の関
係で対応させて同様に横一列に並ぶ同数の電磁弁39
と、これら電磁弁39に共通の1個のレシーバタンク4
0とをベース上に配置したものである。そして、エアー
噴射装置28全体は、架台42上に斜めに設置され、ベ
ルトコンベア14から落下する不透明異物15b及び黒
色異物に向かって斜め上方からエアーを噴射できるよう
になっている。
【0021】この実施形態では、図2に示すように、非
鉄金属の異物を除去する吸引フード33の構造に特徴を
有する。この吸引フード33では前述したように浮上し
た非鉄金属の異物を効率よく吸引することが重要であ
る。
鉄金属の異物を除去する吸引フード33の構造に特徴を
有する。この吸引フード33では前述したように浮上し
た非鉄金属の異物を効率よく吸引することが重要であ
る。
【0022】ガラス片15の内のアルミニウム片のみを
吸引するためには吸引風速をある一定値以下に抑える必
要がある。吸引フード33の吸引風速があまり大きいと
アルミニウム片以外の重量物をも吸引するからである。
吸引するためには吸引風速をある一定値以下に抑える必
要がある。吸引フード33の吸引風速があまり大きいと
アルミニウム片以外の重量物をも吸引するからである。
【0023】この吸引フード33の吸引幅(ベルトコン
ベア14の幅にほぼ相当する。)が1000mmに設定
される場合、吸引幅全域に亘って吸引風速を一定に維持
することが重要であり、この実施形態では、吸引風速を
一定に維持するため、吸引フード33の内部に整流板
(図示せず)が設けられる。
ベア14の幅にほぼ相当する。)が1000mmに設定
される場合、吸引幅全域に亘って吸引風速を一定に維持
することが重要であり、この実施形態では、吸引風速を
一定に維持するため、吸引フード33の内部に整流板
(図示せず)が設けられる。
【0024】この吸引フード33は、図2に示すよう
に、ベルトコンベア14の上方を覆って上流側に一体的
に延出する上流側ガイド部材61を備えている。この上
流側ガイド部材61は非鉄金属の異物Aの飛び出しを抑
止してこの異物Aをベルトコンベア14側に押し戻すよ
うに作用している。
に、ベルトコンベア14の上方を覆って上流側に一体的
に延出する上流側ガイド部材61を備えている。この上
流側ガイド部材61は非鉄金属の異物Aの飛び出しを抑
止してこの異物Aをベルトコンベア14側に押し戻すよ
うに作用している。
【0025】マグネットロータ32の反発力によって浮
上される異物Aは上流側ガイド部材61の内面に衝突す
る。この場合において、図3に示すように、異物Aの飛
来軌跡aと衝突点の垂線とのなす角度を鋭角にさせた時
に、飛来した異物Aの運動エネルギが最も有効に吸収さ
れ、その結果、異物Aの勢いが殺がれて、異物Aが吸引
フード33の吸引口63に吸引・除去されることが判明
した。
上される異物Aは上流側ガイド部材61の内面に衝突す
る。この場合において、図3に示すように、異物Aの飛
来軌跡aと衝突点の垂線とのなす角度を鋭角にさせた時
に、飛来した異物Aの運動エネルギが最も有効に吸収さ
れ、その結果、異物Aの勢いが殺がれて、異物Aが吸引
フード33の吸引口63に吸引・除去されることが判明
した。
【0026】飛来異物Aが一回の衝突で吸引口63に吸
引・除去されるとは限らない。この場合、それ以後、数
次の衝突が起こるが、この衝突の都度、異物Aの飛来軌
跡aと衝突点の垂線とのなす角度を鋭角にさせることが
望ましい。
引・除去されるとは限らない。この場合、それ以後、数
次の衝突が起こるが、この衝突の都度、異物Aの飛来軌
跡aと衝突点の垂線とのなす角度を鋭角にさせることが
望ましい。
【0027】本原理に基づいて、この実施形態では、上
流側ガイド部材61の吸引フード33の吸引口63近く
にポケット65が形成される。
流側ガイド部材61の吸引フード33の吸引口63近く
にポケット65が形成される。
【0028】このポケット65は異物Aを吸引口63に
誘い込むためのものであり、上流側ガイド部材61と吸
引フード33間を階段状に形成することにより上流側ガ
イド部材61の内側に形成される。このポケット65の
存在しない従来の構成であれば、上流側からの風速fが
大きくなって、この風速fによって下流側に運ばれる異
物Aの量が多くなるものゝ、この実施形態では、ポケッ
ト65の存在によって上流側からの風速fが低減される
ため、下流側に運ばれる異物Aの量が大幅に減り、この
異物Aが効率よく吸引口63に誘い込まれる。
誘い込むためのものであり、上流側ガイド部材61と吸
引フード33間を階段状に形成することにより上流側ガ
イド部材61の内側に形成される。このポケット65の
存在しない従来の構成であれば、上流側からの風速fが
大きくなって、この風速fによって下流側に運ばれる異
物Aの量が多くなるものゝ、この実施形態では、ポケッ
ト65の存在によって上流側からの風速fが低減される
ため、下流側に運ばれる異物Aの量が大幅に減り、この
異物Aが効率よく吸引口63に誘い込まれる。
【0029】このポケット65は平坦面65aを備え、
この平坦面65aを備えるが故に、図5のに対応する
挙動時の異物Aが、二回目に当該平坦面65aに衝突す
るので、図3に示す原理の下、異物Aの勢いが殺がれ、
異物Aが吸引フード33の吸引口63に確実に捕捉され
る。尚、二回目の衝突後に捕捉されないまでも三回目に
吸引フード33の内面に衝突し、’で示す挙動に従っ
て吸引フード33の吸引口63に確実に捕捉される。ま
た、このポケット65自体の存在によって、図5のに
対応する挙動時の異物Aが、ポケット65のコーナ65
bを交わして飛来するので、一回目に吸引フード33の
内面に衝突して、吸引フード33の吸引口63に確実に
捕捉される。
この平坦面65aを備えるが故に、図5のに対応する
挙動時の異物Aが、二回目に当該平坦面65aに衝突す
るので、図3に示す原理の下、異物Aの勢いが殺がれ、
異物Aが吸引フード33の吸引口63に確実に捕捉され
る。尚、二回目の衝突後に捕捉されないまでも三回目に
吸引フード33の内面に衝突し、’で示す挙動に従っ
て吸引フード33の吸引口63に確実に捕捉される。ま
た、このポケット65自体の存在によって、図5のに
対応する挙動時の異物Aが、ポケット65のコーナ65
bを交わして飛来するので、一回目に吸引フード33の
内面に衝突して、吸引フード33の吸引口63に確実に
捕捉される。
【0030】ポケット65の形状としては、前記の階段
状に限定されるものではない。例えば、図4に示すよう
に、上流側ガイド部材61と吸引フード33間をテーパ
状に連続させてもよい。この場合、図2のに対応する
挙動時の異物Aを効率よく捕捉できるものゝ、例えば
、の挙動時の異物A等をほとんど捕捉できないとい
う欠点がある。このポケット65の容積が大きすぎる
と、吸引フード33の吸引力が低下し、このポケット6
5の容積が小さすぎると、ポケット65が有効に機能し
なくなる。この実施形態では、前述した階段状ポケット
65を設けることにより、吸引フード33の吸引力を低
下させることなく、ポケットの無いものに比べ、異物A
除去率が50%から70%にまで改善された。
状に限定されるものではない。例えば、図4に示すよう
に、上流側ガイド部材61と吸引フード33間をテーパ
状に連続させてもよい。この場合、図2のに対応する
挙動時の異物Aを効率よく捕捉できるものゝ、例えば
、の挙動時の異物A等をほとんど捕捉できないとい
う欠点がある。このポケット65の容積が大きすぎる
と、吸引フード33の吸引力が低下し、このポケット6
5の容積が小さすぎると、ポケット65が有効に機能し
なくなる。この実施形態では、前述した階段状ポケット
65を設けることにより、吸引フード33の吸引力を低
下させることなく、ポケットの無いものに比べ、異物A
除去率が50%から70%にまで改善された。
【0031】以上の構成では、例えば、残り30%の異
物Aが除去できないことになる。この異物Aは、図2に
で示すように、吸引フード33の下流側に飛散する。
この下流側に飛散するの異物Aを除去するため、この
実施形態では、吸引フード33に、ベルトコンベア14
の上方を覆って所定の長さLで下流側に一体的に延出す
る下流側ガイド部材67が設けられる。この下流側ガイ
ド部材67は当該ガイド部材67の下側空間に逆風Fを
形成するためのものであり、この逆風Fによって異物A
を吸引フード33の吸引口63に誘い込む。
物Aが除去できないことになる。この異物Aは、図2に
で示すように、吸引フード33の下流側に飛散する。
この下流側に飛散するの異物Aを除去するため、この
実施形態では、吸引フード33に、ベルトコンベア14
の上方を覆って所定の長さLで下流側に一体的に延出す
る下流側ガイド部材67が設けられる。この下流側ガイ
ド部材67は当該ガイド部材67の下側空間に逆風Fを
形成するためのものであり、この逆風Fによって異物A
を吸引フード33の吸引口63に誘い込む。
【0032】この原理下で除去可能な異物Aの除去率
は、異物Aの受ける逆風Fの機会の多少に比例する。下
流側ガイド部材67の長さLを十分に長くして、異物A
が受ける逆風Fの機会を多くすればするほど除去率は向
上するが、吸引フード33の吸引力が低下する。この実
施形態では、逆風Fによって異物Aを押し戻して吸引フ
ード33の吸引口63に誘い込むことが可能に、種々の
実験を通じて、下流側ガイド部材67の長さLが適宜設
定される。
は、異物Aの受ける逆風Fの機会の多少に比例する。下
流側ガイド部材67の長さLを十分に長くして、異物A
が受ける逆風Fの機会を多くすればするほど除去率は向
上するが、吸引フード33の吸引力が低下する。この実
施形態では、逆風Fによって異物Aを押し戻して吸引フ
ード33の吸引口63に誘い込むことが可能に、種々の
実験を通じて、下流側ガイド部材67の長さLが適宜設
定される。
【0033】好ましくは、下流側ガイド部材67の下流
に、逆風Fを誘発させるエアノズル69が設けられる。
異物Aがカレット等のガラス片15に絡み合うと、前記
の逆風F程度ではカレットの重みで異物Aが浮上しな
い。
に、逆風Fを誘発させるエアノズル69が設けられる。
異物Aがカレット等のガラス片15に絡み合うと、前記
の逆風F程度ではカレットの重みで異物Aが浮上しな
い。
【0034】従って、この絡みを一旦解消するために、
下流側ガイド部材67の出口で、エアノズル69を介し
てベルコンベア14に向けてエアが吹き付けられ、異物
Aとカレットとが分離される。そして、分離された異物
Aのみが、逆風Fを誘発させるエアノズル69からのエ
アに乗って押し戻され、吸引フード33の吸引口63に
誘い込まれ、吸引・除去される。
下流側ガイド部材67の出口で、エアノズル69を介し
てベルコンベア14に向けてエアが吹き付けられ、異物
Aとカレットとが分離される。そして、分離された異物
Aのみが、逆風Fを誘発させるエアノズル69からのエ
アに乗って押し戻され、吸引フード33の吸引口63に
誘い込まれ、吸引・除去される。
【0035】以上の構成により、残りの30%の異物A
が除去されるので、トータル100%の非鉄金属異物A
の除去が可能になる。
が除去されるので、トータル100%の非鉄金属異物A
の除去が可能になる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、吸引フードの構造を改善したので、ガラス片中に
混在する非鉄金属異物の除去率を向上させることができ
る。
では、吸引フードの構造を改善したので、ガラス片中に
混在する非鉄金属異物の除去率を向上させることができ
る。
【図1】本発明による異物除去装置の一実施形態を示す
図である。
図である。
【図2】吸引フードの構造を示す図である。
【図3】異物の挙動を説明する図である。
【図4】別の実施形態を示す図である。
【図5】従来の吸引フードの構造を示す図である。
14 ベルトコンベア 15 ガラス片 32 マグネットロータ 33 吸引フード 61 上流側ガイド部材 63 吸引口 65 ポケット 65a 平坦面 67 下流側ガイド部材 69 エアノズル
Claims (3)
- 【請求項1】 非鉄金属の異物が混在するガラス片を搬
送するコンベアの搬送経路の途中に、磁界を形成して非
鉄金属の異物を誘起電流による磁気反発力でコンベアか
ら浮上させる磁気発生手段と、その浮上した非鉄金属の
異物を吸引して除去する吸引フードとを備えた異物除去
装置において、前記吸引フードは前記コンベアの上方を
覆って上流側に一体的に延出する上流側ガイド部材を備
え、この上流側ガイド部材の前記吸引フードの吸引口近
くには前記非鉄金属の異物を前記吸引口に誘い込むため
のポケットを設けたことを特徴とする異物除去装置。 - 【請求項2】 上流側ガイド部材と吸引フード間を階段
状に形成して前記ポケットを形成したことを特徴とする
請求項1記載の異物除去装置。 - 【請求項3】 非鉄金属の異物が混在するガラス片を搬
送するコンベアの搬送経路の途中に、磁界を形成して非
鉄金属の異物を誘起電流による磁気反発力でコンベアか
ら浮上させる磁気発生手段と、その浮上した非鉄金属の
異物を吸引して除去する吸引フードとを備えた異物除去
装置において、前記吸引フードは前記コンベアの上方を
覆って所定の長さで下流側に一体的に延出し、前記コン
ベア上に下流側から上流側に向かう空気の流れを形成
し、下流側に送られる前記非鉄金属の異物をこの空気流
によって押し戻して前記吸引フードの吸引口に誘い込む
ための下流側ガイド部材を備えたことを特徴とする異物
除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09078798A JP3246892B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09078798A JP3246892B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 異物除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11262679A JPH11262679A (ja) | 1999-09-28 |
JP3246892B2 true JP3246892B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=14008319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09078798A Expired - Fee Related JP3246892B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 異物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3246892B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005199143A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Japan Superconductor Technology Inc | 分別装置 |
WO2013176186A1 (ja) * | 2012-05-25 | 2013-11-28 | 株式会社湯山製作所 | 薬剤取出装置 |
US11491494B2 (en) | 2017-10-30 | 2022-11-08 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Separator film conveyance device for nonaqueous electrolytic-solution secondary battery and method for manufacturing separator film for nonaqueous electrolytic-solution secondary battery |
CN113500000A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-10-15 | 常州微亿智造科技有限公司 | 手机充电端口外观检测设备 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP09078798A patent/JP3246892B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11262679A (ja) | 1999-09-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |