JP4374565B2 - 異物除去ノズル及びそれを備えた除去装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送物内に付着した異物をその搬送移動中に除去する異物除去ノズル及びそれを備えた除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の除去装置としては下記のものが知られている。
【特許文献1】
特開平10−156301号公報の除去装置は、コンベアで搬送される搬送物の入口側と出口側とを開口した除塵ボックスと、この除塵ボックス内の入口側に配設された徐電器と、除塵ボックス内の出口側に配設された集塵機と、を備え、除塵ボックスの後部側面の吸気開口に臨んで配置されたファンが外気導入開口からフィルタを経由し吸引して、清浄空気を除塵ボックスに供給し、吸気開口に対向して設けられた排気開口に臨んで配置された排気ファンにより排気して、搬送物に付着している異物は徐電器により静電気を除去され、吸気開口から排気開口に向かって流れる排出気流に乗って排出されるものである。
【0003】
【特許文献2】
特開2002−18376号公報の除去装置は、コンベアで搬送される搬送物に対して徐電処理をする徐電手段と、この徐電処理後の搬送物から異物を吸引除去する吸引手段とを具備し、前記吸引手段は異物を吸い込む吸引口を有する吸引ノズルと、この吸引ノズルに吸引力を発生させるファンと、吸引ノズルとファンとの間に設けた異物除去フィルタとを備え、搬送物に付着した異物は徐電手段により静電気を除去され、ファンにより発生した吸引気流に乗り吸引口内に入り異物除去フィルタにて異物を分離するものである。そして、図7、8で示すように、その吸引手段の吸引ノズルaの構造が、搬送経路と直交する方向に長いエアー吸引口bであり、その好ましい形状として、図7の正面図及び図8の側面図において台形をなし、図7における台形の上底Aが35〜50mm、下底Bが100〜200mm、上底Aと下底Bとを結ぶ両辺と下底Bとでなす角度Cが20〜45度に設定され、図8における台形の上底Dが35〜50mm、下底Eが5〜10mmに設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−156301号公報の除去装置は、搬送経路を横切るように、吸気開口から排気開口に向かって流れる排出気流に乗って搬送物に付着している異物を排出するものであるため、排気開口にて排気されなかった異物は搬送物に再び付着することになる。
【0005】
また、特開2002−18376号公報の除去装置は、上記した公報例の一旦気流に乗った塵埃や異物を排出することが可能であるが、吸引ノズルaの好ましい形状として記載されているものでは、図7における台形の下底Bの中心部に近辺にある異物を吸引できず、気流に異物を乗せることができない。したがって、搬送物に付着している異物に対して、除去できる異物と残留してしまう異物とができてしまい、異物除去の装置としては不十分である。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、移動している搬送物などの内側に付着している異物を全て気流に乗せることができ、その上一旦気流に乗せた異物を全て吸引除去することができる異物除去ノズル及びそれを備えた除去装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ノズル本体下部のエアー吸引口回りに、内部に異物が付着した搬送物の搬送方向に直交する方向の寸法よりも少なくともその一部が小さい気流制御板を、取り付け、且つ該気流制御板の搬送物の搬送方向に沿う側部に切欠を前記エアー吸引口方向に切り込み状態で設けて、異物吸込口を形成し、該異物吸込口を前記搬送物の上方に適宜の隙間を有して位置させ、前記エアー吸引口からエアーを吸引して、前記隙間から周囲のエアーを巻き込むと共に、その巻込エアーに前記気流制御板及び前記切欠により指向性及び気流の変化を付与して、搬送移動している前記搬送物内に付着した異物に吹き付け浮かせ、巻込エアーと共に異物を前記エアー吸引口から吸い込み除去することを特徴とする。したがって、この特徴によれば、異物吸込口のエアー吸引口からエアーを吸引すると、隙間からその周囲のエアーを巻き込むが、気流制御板及びその切欠と搬送物との間の巻込エアーに搬送物内へ向かう指向性が生じて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引して除去する。
【0008】
請求項2記載の発明は、ノズル本体下部のエアー吸引口回りに、内部に異物が付着した搬送物の搬送方向に直交する方向の寸法よりも少なくともその一部が小さい気流制御板を、取り付け、且つ該気流制御板の縁にフィンを外方に傾斜させた状態で設けて、異物吸込口を形成し、該異物吸込口を前記搬送物の上方に適宜の隙間を有して位置させ、前記エアー吸引口からエアーを吸引して、前記隙間から周囲のエアーを巻き込むと共に、その巻込エアーに前記気流制御板及び前記フィンにより指向性を付与して、搬送移動している前記搬送物内に付着した異物に吹き付け浮かせ、巻込エアーと共に異物を前記エアー吸引口から吸い込み除去することを特徴とする。したがって、この特徴によれば、異物吸込口のエアー吸引口からエアーを吸引すると、隙間からその周囲のエアーを巻き込むが、搬送物の巾寸法よりも小さい部位の気流制御板と搬送物との間の巻込エアーに搬送物内へ向かう指向性が生じて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引して除去する。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記異物吸込口は、それが有する気流制御板における搬送物の搬送方向長さが、少なくとも搬送物の搬送方向長さより長いことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、搬送中の搬送物にそれへ向かう指向性のある巻込エアーを長く当てて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引して除去する。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の異物除去ノズルを搬送物のコンベア上方に設け、前記異物除去ノズルに吸引ファンを接続し且つこれらの間に異物分離フィルターを設けてなることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、吸引ファンを作動させ、異物吸込口のエアー吸引口からエアーを吸引すると、隙間からその周囲のエアーを巻き込むが、搬送物の巾寸法よりも小さい部位の気流制御板及び切欠ないしフィンと搬送移動中の搬送物との間の巻込エアーに搬送物内へ向かう指向性が生じて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引し、異物分離フィルターにて巻込エアーと異物とを分離して、異物を除去する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1〜5に示す実施の形態に基づいて詳述する。
図1は異物除去ノズルを示す斜視図、図2はこの異物除去ノズルを示す正面図、図3はこの異物除去ノズルを示す側面図である。図面において、異物除去ノズル1は、ノズル本体2下部のエアー吸引口3回りに、内部に異物iが付着した搬送物4、例えば、容器4(必要に応じて搬送物4または容器4とする)の搬送方向Hに直交する方向の寸法L1よりも少なくともその一部が小さい気流制御板5を、取り付けて異物吸込口6を形成し、この異物吸込口6を容器4の上方に適宜の隙間L2を有して位置させ、エアー吸引口3からエアーを吸引して、隙間L2から周囲のエアーを巻き込むと共に、その巻込エアー7に気流制御板5により指向性を与え、搬送移動中の容器4内に付着した異物iに吹き付けて浮かせ、巻込エアー7と共に異物iをエアー吸引口3から吸い込み除去するものである。そして、本発明の実施の形態である異物除去ノズル1aは、図4にて後に詳述するように、切欠12を設けた気流制御板5aを有するものである。さらに、本発明の実施の形態である異物除去ノズル1bは、図5にて後に詳述するように、縁にフィン13を設けた気流制御板5bを有するものである。
【0012】
前記ノズル本体2は、上述の搬送方向Hに直交する逆台形側板2a、2aに長方形側板2b、2bを取り付け、更にそれらに上面板2cを取り付けてコーン状箱体をなし、上面板2cに後述の吸引ファン21に接続するパイプ10を取り付け、下端が開口し前記エアー吸引口3をなしている。このノズル本体2の形状は、この実施形態ではコーン状箱体をなしているが、搬送物4の形状、大きさの関係で気流制御板5の形状、大きさも決まってくるから、そのノズル本体2の形状は、気流制御板5よりも小さいエアー吸引口3を確保できる形状であること以外、ノズル本体2の形状の規制条件となるものはない。したがって、ノズル本体2の形状は、この実施形態で同じ大きさのエアー吸引口3が確保されていれば、直方体状箱体でも良く、その他種々の形状が考えられる。
【0013】
前記搬送物4は、この実施形態では容器であるが、異物iが付着している全てのものが対象となる。
【0014】
前記異物吸込口6のエアー吸引口3は、搬送物4に付着した異物iをエアーと共に吸引するためのものであり、更に、このエアー吸引口3は前記搬送物4の搬送方向Hの長さ寸法より長くしてあり、コンベア11による搬送物4の搬送速度が速くても、異物除去のための滞留時間を充分取れるようにしている。しかし、搬送物4及びそれに付着している異物iの種類によっては、異物除去のための滞留時間が短くても良い場合があり、このような場合は、エアー吸引口3の搬送方向Hの長さ寸法は、搬送物4の搬送方向Hの長さ寸法に余り影響されず、短くても良い場合がある。そして、このエアー吸引口3の開口形状は、この実施形態では二等辺長四角形であるが、適切な風量と風速とが確保できる形状であり、前記気流制御板5よりも小さければ、特に限定がない。例示すれば、その他の長方形、正方形、真円形、楕円形、長円形及びこれらの組み合わせなどであり、この開口形状の変化により、前記巻込エアー7に脈流や左右など変化を与えることができる。
【0015】
前記異物吸込口6の気流制御板5は、エアー吸引口3にてエアーを吸引する際、搬送物4に付着している異物iに吹き当たるように、エアーに指向性を付けるためのものであり、この実施形態ではエアー吸引口3の分をくり抜いた二等辺長四角形であるが、既述のとおり、搬送物4の搬送方向Hに直交する方向の寸法L1よりも、少なくとも気流制御板5の一部が小さければ特に限定がない。したがって、この気流制御板5の形状は、搬送物4の形状、大きさあるいは付着している異物iの形状、大きさによっても変わり、特定することが困難である。この気流制御板5の具体的な形状は、後に詳述する図4、5のもの以外に、上記の限定条件(気流制御板5の一部<L1)の範囲内で実験により決定する必要がある。
【0016】
そして、上記のような形状の異物吸込口6を有する異物除去ノズル1は、コンベア11上の搬送物4の上方に、異物吸込口6が適宜の隙間L2を有するように位置させて、設置される。この隙間L2が空き過ぎていると、エアー吸引口3からエアーを吸引して、隙間L2から周囲のエアーを巻き込んで発生する巻込エアー7に対して、気流制御板5により指向性を付与することができず、巻込エアー7は隙間L2からそのままエアー吸引口3に吸引される。逆に、隙間L2が少な過ぎると、エアー吸引口3からエアーを吸引しても、隙間L2から周囲のエアーを巻き込んで発生する巻込エアー7が少なくなり、気流制御板5により指向性を付与できても、搬送中の容器4に付着した異物iに吹き付けて浮かせることが十分に出来ず、巻込エアー7と共に異物iをエアー吸引口3から吸い込み除去することが困難になる。したがって、この隙間L2は、空き過ぎず少な過ぎず、適切に設定されなければならない。この隙間L2の具体的な寸法は、搬送物4の種類・形状、異物iの種類・形状、コンベア11の搬送速度、気流制御板5の形状などにより、異なるが概ね0.5mm〜15mmの範囲であり、より好ましくは2mm〜10mmの範囲である。隙間L2がこのような範囲にあると、隙間L2からの巻込エアー7は気流制御板5にて案内され、指向性が与えられ、コンベア11上の搬送中の容器4に付着している異物iに吹き付けられて、容器4から異物iが浮き上がり、巻込エアー7と共に異物iがエアー吸引口3から吸い込まれ、容器4から異物iが除去されるのである。
【0017】
そして、本発明の実施の形態を示す異物除去ノズル1aは、図4に示すように、気流制御板5aがエアー吸引口3の分をくり抜いた二等辺長四角形に4箇所の三角形状の切欠12を設けてあり、この異物除去ノズル1aのエアー吸引口3からエアーを吸引すると、これらの切欠12が大きく作用して、隙間L2から周囲のエアーを巻き込んで発生する巻込エアー7に対して、指向性及び気流の変化を大きく付与でき、搬送移動中の容器4内に付着している異物iに適切に吹き付けられて、容器4内の異物iが容易に浮き上がり、容易に除去される。
【0018】
同様に、本発明の実施の形態を示す異物除去ノズル1bは、図5に示すように、気流制御板5bがその縁にフィン13を設けてあり、この異物除去ノズル1bのエアー吸引口3からエアーを吸引すると、このフィン13が大きく作用して、隙間L2から周囲のエアーを巻き込んで発生する巻込エアー7に対して指向性を大きく付与でき、搬送移動中の容器4内に付着している異物iに適切に吹き付けられて、容器4内から異物iが容易に浮き上がり、容易に除去される。なお、このフィン13は気流制御板5bの長辺のみに設けても、長短辺双方に設けても良い。
【0019】
以上のような構成の異物除去ノズル1a、1bは、以下に示す各種機器と組み合わされ、異物除去ノズルを備えた除去装置20が構成される。
すなわち、異物除去ノズル1a、1bから選択された1のものは、コンベア11上の搬送物4の上方に設けられ、この選択された異物除去ノズル1a、1bのパイプ10に吸引ファン21が接続され、これらのパイプ10と吸引ファン21との間に異物分離フィルター22が設けられている。この異物分離フィルター22は下部が狭まったタンク23内に異物iを通さない網24、例えばプラスチック網及び金属網を斜めに配設し、網24の下側のタンク23とパイプ10とを接続し、網24の上側のタンク23と吸引ファン21とを接続し、更に、網24の下側のタンク23に中間ダンパー25及び下部ダンパー26を設けてなる。また、この除去装置20では、搬送物4がプラスチックのような静電気を生じやすいものである場合、コンベア11の上流側に不図示の徐電装置を設け、静電気を放電してから、異物除去ノズル1a、1bにて異物iを除去する。
【0020】
次に、異物除去ノズルを備えた除去装置20により、異物除去ノズル1a、1bを含めた作動について説明する。
まず、搬送物及びそれに付着している異物に適合した異物除去ノズルを選択する。選択したものが図4及び5の気流制御板5a及び5bを有する異物除去ノズル1a及び1bである場合は、それぞれの異物除去ノズル1a、1bを選択して使用する。あるいは、これらの異物除去ノズル1a、1bの中に適合するものがない場合は、特に気流制御板5の限定条件(気流制御板5の一部<L1)の範囲内で実験により決定し、異物除去ノズルとする必要がある。このようにして、例えば、異物除去ノズル1a、1bが選択されたならば、その異物除去ノズル1a、1bは、その異物吸込口6がコンベア11上の容器4の上方に適宜の隙間L2が有して設置される。その後、異物除去ノズル1a、1bのパイプ10に異物分離フィルター22を接続し、この異物分離フィルター22に吸引ファン21を接続する。そして、必要に応じて異物除去ノズル1a、1bの上流側のコンベア11の上方に静電気を放電するための徐電装置を設ける。
【0021】
そして、吸引ファン21及び上記の徐電装置が有ればこれを含めて作動させ、その後コンベア11を作動させて、容器4の搬送を開始する。コンベア11上の容器4が異物除去ノズル1a、1bの下方に搬送されてくると、容器4と異物吸込口6との隙間L2にエアーが巻き込まれて、この巻込エアー7は気流制御板5a、5bにて指向性を与えられ、容器4内に吹き込まれる。そのため、この巻込エアー7は容器4に付着したプラスチック屑などの異物iに吹き付けることになるから、異物iが浮き上がり巻込エアー7と共にエアー吸引口3から吸い込まれ、ノズル本体2を経由してパイプ10から異物分離フィルター22内に入り、網24により異物iが巻込エアー7と分離される。異物iが異物分離フィルター22のタンク23内に溜まるから、中間ダンパー25を開いて異物iをタンク23下部に落として、中間ダンパー25を閉じる。今度は下部ダンパー26を開いて、異物iをタンク23外に出す。
【0022】
なお、以上、搬送物4の上方に異物除去ノズル1a、1bの異物吸込口6を適宜の隙間L2を有して位置させ、搬送物4に付着した異物iを連続して除去する実施の形態について説明したが、搬送物4の代わりに移動しない容器などの内側に付着した異物iを除去するような回分的な場合であっても、本発明が適用できることは自明であるので、実施形態を挙げての説明は省略する。
【0023】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での変更、追加は本発明の範囲内である。
【0024】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の異物除去ノズル及びそれを備えた除去装置によれば、以下のような効果がある。
【0025】
請求項1の発明は、異物吸込口のエアー吸引口からエアーを吸引すると、隙間からその周囲のエアーを巻き込むが、気流制御板及びその切欠と搬送物との間の巻込エアーに搬送物内へ向かう指向性が生じて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引して除去する。したがって、常時移動する搬送物であっても、その搬送物内に付着している異物を全て巻込エアーに乗せることができ、その上に一旦巻込エアーに乗せた異物は全て吸引除去することができる効果がある。
【0026】
請求項2の発明は、異物吸込口のエアー吸引口からエアーを吸引すると、隙間からその周囲のエアーを巻き込むが、搬送物の巾寸法よりも小さい部位の気流制御板及びそのフィンと搬送物との間の巻込エアーに搬送物内へ向かう指向性が生じて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引して除去する。したがって、上記の効果を、より確実に実現出来る。
【0027】
請求項3の発明は、搬送中の搬送物にそれへ向かう指向性のある巻込エアーを長く当てて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引して除去する。したがって、上記の効果に加えて、搬送物の搬送スピードが早くても、搬送物から異物を確実に除去できる効果がある。
【0028】
請求項4の発明は、吸引ファンを作動させ、異物吸込口のエアー吸引口からエアーを吸引すると、隙間からその周囲のエアーを巻き込むが、搬送物の巾寸法よりも小さい部位の気流制御板及び切欠ないしフィンと搬送移動中の搬送物との間の巻込エアーに搬送物内へ向かう指向性が生じて、付着している異物を浮かせ、巻込エアーと共に浮いた異物をエアー吸引口から吸引し、異物分離フィルターにて巻込エアーと異物とを分離して、異物を除去する。したがって、搬送物に付着している異物を全て巻込エアーに乗せ、吸引除去した異物を巻込エアーと分離して回収できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である異物除去ノズルを示す斜視図。
【図2】図1の異物除去ノズルを示す正面図。
【図3】図1の異物除去ノズルを示す側面図。
【図4】本発明の他の実施の形態である異物除去ノズルを示す裏面図。
【図5】本発明の他の実施の形態である異物除去ノズルを示す正面図。
【図6】本発明の実施の形態である異物除去ノズルを備えた除去装置を示すフロー図。
【図7】従来例を示す側面図。
【図8】従来例を示す側面図。
【符号の説明】
1、1a、1b 異物除去ノズル
2 ノズル本体
3、b エアー吸引口
4 搬送物(容器)
5、5a、5b 気流制御板
6 異物吸込口
7 巻込エアー
10 パイプ
11 コンベア
12 切欠
13 フィン
20 異物除去ノズルを備えた除去装置
21 吸引ファン
22 異物分離フィルター
23 タンク
24 網
25 中間ダンパー
26 下部ダンパー
a 吸引ノズル
H 搬送方向
i 異物
Claims (4)
- ノズル本体下部のエアー吸引口回りに、内部に異物が付着した搬送物の搬送方向に直交する方向の寸法よりも少なくともその一部が小さい気流制御板を、取り付け、且つ該気流制御板の搬送物の搬送方向に沿う側部に、切欠を前記エアー吸引口方向に切り込み状態で設けて、異物吸込口を形成し、該異物吸込口を前記搬送物の上方に適宜の隙間を有して位置させ、前記エアー吸引口からエアーを吸引して、前記隙間から周囲のエアーを巻き込むと共に、その巻込エアーに前記気流制御板及び前記切欠により指向性及び気流の変化を付与して、搬送移動している前記搬送物内に付着した異物に吹き付け浮かせ、巻込エアーと共に異物を前記エアー吸引口から吸い込み除去することを特徴とする異物除去ノズル。
- ノズル本体下部のエアー吸引口回りに、内部に異物が付着した搬送物の搬送方向に直交する方向の寸法よりも少なくともその一部が小さい気流制御板を、取り付け、且つ該気流制御板の縁にフィンを外方に傾斜させた状態で設けて、異物吸込口を形成し、該異物吸込口を前記搬送物の上方に適宜の隙間を有して位置させ、前記エアー吸引口からエアーを吸引して、前記隙間から周囲のエアーを巻き込むと共に、その巻込エアーに前記気流制御板及び前記フィンにより指向性を付与して、搬送移動している前記搬送物内に付着した異物に吹き付け浮かせ、巻込エアーと共に異物を前記エアー吸引口から吸い込み除去することを特徴とする異物除去ノズル。
- 前記異物吸込口は、それが有する気流制御板における搬送物の搬送方向長さが、少なくとも搬送物の搬送方向長さより長い請求項1または2記載の異物除去ノズル。
- 請求項1、2または3記載の異物除去ノズルを搬送物のコンベア上方に設け、前記異物除去ノズルに吸引ファンを接続し且つこれらの間に異物分離フィルターを設けてなることを特徴とする異物除去ノズルを備えた除去装置。
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