JP3246545B2 - 単錘駆動型多重撚糸機 - Google Patents

単錘駆動型多重撚糸機

Info

Publication number
JP3246545B2
JP3246545B2 JP19923998A JP19923998A JP3246545B2 JP 3246545 B2 JP3246545 B2 JP 3246545B2 JP 19923998 A JP19923998 A JP 19923998A JP 19923998 A JP19923998 A JP 19923998A JP 3246545 B2 JP3246545 B2 JP 3246545B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
spindle shaft
support member
drive
spindle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19923998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000034627A (ja
Inventor
辰夫 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP19923998A priority Critical patent/JP3246545B2/ja
Publication of JP2000034627A publication Critical patent/JP2000034627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3246545B2 publication Critical patent/JP3246545B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一本のスピンドル
軸が駆動されて一回転する間に、原糸に多数回撚りをか
ける多重撚糸機であって、該スピンドル軸がモータによ
り直接回転駆動される単錘駆動型多重撚糸機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一本のスピンドル軸が駆動さ
れて一回転する間に、原糸に多数回撚りをかける多重撚
糸機は知られており、多数並設された各スピンドル軸に
一帯の駆動ベルトを巻回し、該駆動ベルトにより多数の
スピンドル軸を同時に駆動するように構成した一斉駆動
型多重撚糸機があった。このようなベルト駆動の一斉駆
動型多重撚糸機においては、駆動ベルトがスピンドル軸
に圧接して、該スピンドル軸の軸受け部にラジアル方向
の力がかかった状態で駆動されるため、該軸受け部から
発生する音や、スピンドル軸と駆動ベルトとの接触音等
の騒音が大きかった。また、一帯の駆動ベルトにより多
数のスピンドル軸を駆動するベルト駆動では動力損失が
大きいため、駆動ベルトを駆動する電動機が大型化して
消費電力が大きくなるとともに、該電動機の発熱量が大
きくなっていた。そこで、各撚糸ユニット毎にモータを
設け、該モータによりスピンドル軸を直接駆動するよう
に構成して、スピンドル軸の駆動に関する動力損失を減
少して消費電力の省力化を図り、モータの発熱を抑えた
ものが考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年では、撚
糸効率を高めて生産性を向上させるため等の理由によ
り、駆動能力が高いモータを用いてスピンドル軸の回転
速度を高速化しているが、モータの駆動力を充分に発揮
させるためには、高速回転時においてもモータの発熱を
抑えるとともに、該モータのハウジングと内部の磁石と
の間で磁力の干渉がないように構成することが重要であ
る。また、モータにより回転駆動されるスピンドル軸を
安定して高速回転させるためには、該スピンドル軸をし
っかりと支持したり、スピンドル軸と一体的に回転する
回転ディスクとモータとの間隔を短く構成したりして、
該スピンドル軸の振れをできるだけ低減することが重要
となる。そこで、本発明においては、モータの駆動力を
充分に発揮させるとともに、スピンドル軸の安定した高
速回転を可能とする単錘駆動型多重撚糸機を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、単錘駆動型多
重撚糸機における以上のような課題を解決すべく、次の
ような手段を用いるものである。即ち、撚糸ユニットの
スピンドル軸をモータにより直接回転駆動する単錘駆動
型多重撚糸機であって、該モータのハウジングを、内周
面にステータを固着するモータ支持部と、該モータ支持
部の上端部に取り付けられ軸受を介してスピンドル軸を
支持する上部支持部材と、該モータ支持部の下端部に取
り付けられ軸受を介してスピンドル軸を支持する下部支
持部材とで構成し、該モータ支持部を非磁性体にて構成
し、該上部支持部材及び下部支持部材を、モータ支持部
よりも高い剛性を有する部材にて構成した。
【0005】また、前記モータ支持部の上端部に、前記
上部支持部材と嵌合する嵌合部を形成し、該嵌合部の外
周面と上部支持部材の内周面とが接するように、モータ
支持部と上部支持部材とを嵌合し、該モータ支持部と上
部支持部材とを一体的に連結した
【0006】また、前記モータ支持部をアルミニウムに
より構成し、上部支持部材を鉄により構成した
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は本発明の多数並設された状態に
ある単錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニットを示す全体
図、図2は紡績糸用の単錘駆動型多重撚糸機を示す斜視
図、図3は同じく単錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニット
を示す側面断面図、図4は撚糸ユニットの駆動モータ部
を示す側面断面図、図5は駆動モータのモータハウジン
グを構成するモータ支持部を示す平面断面図、図6は同
じく側面図、図7はフィラメント糸用の単錘駆動型多重
撚糸機の撚糸ユニットを示す側面断面図、図8は図7に
おける撚糸ユニットの駆動モータ部を示す側面断面図、
図9は図7における撚糸ユニットの駆動モータのモータ
ハウジングを構成するモータ支持部を示す平面断面図、
図10は同じく側面図である。
【0008】本発明の単錘駆動型多重撚糸機の概略構成
について説明する。図1において、単錘駆動型多重撚糸
機の撚糸ユニット1が多数並設されている。各撚糸ユニ
ット1に一本設けられたスピンドル軸4と、該スピンド
ル軸4の上端部に位置する回転ディスク15とは一体的
に回転可能に構成され、該スピンドル軸4は各撚糸ユニ
ット1にそれぞれ設けられたモータである駆動モータ1
0により回転駆動され、これにより回転ディスク15が
一体的に回転する。該回転ディスク15は駆動モータ1
0の上方に配置され、撚糸ユニット1は駆動モータ10
の下方でフレーム9に支持されている。そして、回転デ
ィスク15を、スピンドル軸4を介して回転駆動するこ
とにより、該回転ディスク15の上方へ静止状に配設さ
れた給糸パッケージ11から引き出される原糸12aに
撚りをかけるように構成している。そして、各単錘駆動
型多重撚糸機の駆動状態は制御部14により制御されて
いる。尚、本実施例に示す撚糸ユニット1は、短繊維を
紡いで長い一本の糸を構成した紡績糸に撚りをかける、
紡績糸用の撚糸ユニットに構成されている。
【0009】図2、図3において、撚糸ユニット1の前
記給糸パッケージ11は、回転ディスク15の上方に配
置された静止盤21上に載置されており、該静止盤21
はスピンドル軸4の上部に回転可能に嵌入して支持され
ている。該静止盤21内には静止磁石21aが固設さ
れ、該静止磁石21aと、静止盤21の外周部に非接触
状態で配置される吸引磁石22との吸引力により、静止
盤21が静止状態を保持するようにしている。また、給
糸パッケージ11は、その外周をチーズカバー3により
覆われており、該チーズカバー3は、静止盤21と一体
的に形成されている。
【0010】給糸パッケージ11から引き出された原糸
12aはテンション装置47へ上方から入り、該テンシ
ョン装置47により所定の張力を付与された後、回転デ
ィスク15の中心部からガイド部15aを通じて外周方
向へ案内され、該回転ディスク15外周部から外部へ延
出して、撚糸ユニット1上部のバルーンガイド48へ至
る。回転ディスク15外周部から外部へ延出した原糸
は、駆動モータ10により駆動される回転ディスク15
が高速回転することによりバルーンされ、回転ディスク
15が一回転する間に、テンション装置47から回転デ
ィスク15へ至るまでの間で一回、回転ディスク15か
らバルーンガイド48へ至るまでの間でさらにもう一回
撚りが入り、合計二回加撚される。このように、本単錘
駆動型多重撚糸機は、例えば、回転ディスク15が一回
転する間に原糸に二回撚りをかける二重撚糸機に構成し
ている。
【0011】撚糸ユニット1の上方には巻取装置2が配
設され、撚糸ユニット1で加撚された撚糸12bを巻き
上げるように構成している。前記バルーンガイド48か
ら上方へ延出される撚糸12bは、ガイドローラ49・
50及びフィードローラ8を経てトラバースガイド7に
至る。そして、トラバースガイド7に至った撚糸12b
は、該トラバースガイド7により綾振りされながら、ド
ラム6に転接する巻取パッケージ5に巻き取られるので
ある。
【0012】次に、撚糸ユニット1の駆動部である駆動
モータ10及び該駆動モータ10の冷却構造等について
図3乃至図6により説明する。まず、図3に示すよう
に、給糸パッケージ11から引き出された原糸12a
は、テンション装置47のテンション孔47aに上端部
から侵入した後、該テンション装置47の下方に位置す
るスピンドル軸4のガイド孔4aに上端部から侵入す
る。該ガイド孔4aは下端部で回転ディスク15の前記
ガイド部15aと連通しており、ガイド孔4aに侵入し
た原糸12aはガイド部15aを通じて外部へ延出す
る。また、スピンドル軸4の下端部からはガイド部15
aと連通するエアー孔4bが形成されており、該エアー
孔4bの下端部からエアーが供給可能となっている。こ
のエアーはガイド部15aの中心側から外周側方向へ流
れるので、テンション装置47のテンション孔47aに
侵入した原糸12aは、自動的に回転ディスク15のガ
イド部15a外周端部まで導かれる。
【0013】図4に示すように、回転ディスク15の下
方には、スピンドル軸4を回転駆動する駆動モータ10
が配設されている。駆動モータ10は、スピンドル軸4
外周に固設されたロータ磁石32と、該ロータ磁石32
の外周部に該ロータ磁石32と対向して配置されるステ
ータコイル31と、該駆動モータ10のハウジングであ
るモータハウジング34等とにより構成されている。モ
ータハウジング34は、内周面にステータコイル31を
固着しているモータ支持部26と、該モータ支持部26
の上端部に取り付けられ、軸受けであるベアリング27
aを介してスピンドル軸4を回転自在に支持する上部支
持部材27と、該モータ支持部26の下端部に取り付け
られ、軸受けであるベアリング28aを介してスピンド
ル軸4を回転自在に支持する下部支持部材28とで構成
されている。モータ支持部26は、例えば、熱伝導率が
高く、非磁性体であるアルミニウム等により構成され、
上部支持部材27と下部支持部材28とは、例えば、高
い剛性を有する鉄等により構成されている。また、該モ
ータハウジング34下端部の下部支持部材28が前記フ
レーム9に取付固定され、これにより、撚糸ユニット1
がフレーム9に支持されている。
【0014】駆動モータ10のロータ磁石32は、例え
ば、ネオジウム磁石等の非常に高い磁力を有する永久磁
石である希土類磁石により構成されており、該駆動モー
タ10をコンパクトに構成するとともに、高い駆動能力
を有するモータに構成することを可能としている。ま
た、ロータ磁石32の下方におけるスピンドル軸4に
は、該スピンドル軸4の回転数を検出するための検出用
磁石33が固着されており、該検出用磁石33は、あま
り磁力が大きくない(ロータ磁石32より磁力の弱い)
永久磁石であるプラスチック磁石等により構成されてい
る。そして、以上の如く構成した駆動モータ10は、ス
ピンドル軸4に高い磁力を有する永久磁石であるロータ
磁石32を固着し、該ロータ磁石32の外周部に鉄心を
含むステータコイル31を配置し、該ステータコイル3
1及びロータ磁石32をモータハウジング34により覆
ったDCブラシレスモータに構成している。
【0015】モータハウジング34を構成する前記上部
支持部材27の下端部の内周面には、モータ支持部26
が嵌合する嵌合部27bが形成され、モータ支持部26
の上端部には、他部よりも小径に構成された嵌合部26
bが形成されている。そして、モータ支持部26の嵌合
部26bと上部支持部材27の嵌合部27bとをお互い
に嵌合することにより、該嵌合部26bの外周面と該嵌
合部27bの内周面とを接触させた状態で両者を一体的
に連結している。このように両者を連結することによ
り、モータ支持部26の内周面は上部支持部材27と干
渉することがないので、該モータ支持部26の内周面に
固着されるステータコイル31をモータ支持部26の上
端近傍へ配置することが可能となる。従って、駆動モー
タ10において、ステータコイル31及びロータ磁石3
2等で構成されるモータ部を可能な限り上方に位置させ
ることができ、上方の回転ディスク15と該モータ部と
の間隔D(図4中図示)を小さく構成することができ
る。このように、スピンドル軸4を回転駆動する駆動モ
ータ10のモータ部と、スピンドル軸4と一体的に回転
する回転ディスク15との間隔を小さくすることで、高
い駆動能力を有した駆動モータ10によりスピンドル軸
4を高速回転させた場合においても、スピンドル軸4の
振れを抑えて、安定して高速回転させることが可能とな
る。
【0016】また、モータ支持部26と下部支持部材2
8との嵌合部は、モータ支持部26の内周面と下部支持
部材28の外周面とが接するように嵌合している。そし
て、下部支持部材28のフレーム9への取付固定部は、
モータ支持部26と下部支持部材28との嵌合部の外周
側において、ボルト等により両者を締結している。
【0017】また、ベアリング27aを介してスピンド
ル軸4を支持する上部支持部材27、及び、ベアリング
28aを介してスピンドル軸4を支持する下部支持部材
28は、前述のように、例えば、モータ支持部26を構
成するアルミニウムよりも高い剛性を有する鉄等の部材
で構成されているため、該上部支持部材27及び下部支
持部材28でスピンドル軸4をしっかりと支持すること
ができ、高い耐久性を有することが可能となる。これに
より、駆動モータ10によりスピンドル軸4を高速回転
させた場合においても、スピンドル軸4の振れを抑え
て、安定して高速回転させることができ、長時間連続し
て高速回転を行っても安定した高速回転が保証される。
【0018】図5、図6に示すように、モータハウジン
グ34を構成する前記モータ支持部26の外周面には、
外側に突出する複数のフィン26a・26a・・・を形
成して、該フィン26a・26a・・・を上下方向に設
けており、駆動モータ10の駆動に伴う発熱を効率良く
冷却するように構成している。即ち、駆動モータ10に
よりスピンドル軸4が回転駆動されて回転ディスク15
が回転すると、該回転ディスク15の回転により、回転
ディスク15の中心部から外側方向への気流が発生す
る。そして、この流れに伴って、回転ディスク15の下
方から上方向の気流が駆動モータ10に沿って発生する
のである。(図3中の矢印参照。)このような回転ディ
スク15の回転に伴う気流が、駆動モータ10のモータ
ハウジング34部分を通過する際には、該モータハウジ
ング34の外周面から熱を奪いながら通過するため、該
駆動モータ10が冷却されるのである。
【0019】そして、駆動モータ10のモータ部分が内
装されているモータハウジング34のモータ支持部26
には、前記フィン26a・26a・・・を形成して、該
モータ支持部26外周面の表面積を大きく構成している
ので、気流による冷却が効率良く行われ、高い冷却効果
を奏することが可能となる。また、フィン26a・26
a・・・は上下方向に設けられているので、気流の流れ
が該フィン26aの側壁部に沿って(つまり、フィン2
6aとフィン26aとの間の溝部に沿って)流れること
となり、該フィン26aの外周面全体から効率良く熱を
奪うことが可能となる。
【0020】さらに、フィン26aが形成されているモ
ータ支持部26は、高い熱伝導率を有するアルミニウム
により構成されているため、該モータ支持部26からの
放熱性が良く、効率良い冷却を行うことができる。例え
ば、駆動モータ10が高い駆動能力を有するモータに構
成されて発熱量が大きくなった場合においても、以上の
如く、モータハウジング34を冷却効果の高い冷却構造
に構成することにより、駆動モータ10を効率良く冷却
して充分な冷却を行うことが可能となるのである。そし
て、充分な冷却を行うことにより、駆動モータ10の駆
動能力を充分に発揮することが可能となり、駆動モータ
10によるスピンドル軸4の回転駆動を効率良く行うこ
とができる。
【0021】また、モータハウジング34のモータ支持
部26は非磁性体のアルミニウムにより構成されている
ため、該モータ支持部26に内装されるモータ部との間
で磁力の干渉がなく駆動能力を低減されることがないの
で、駆動モータ10は駆動能力を充分に発揮することが
でき、駆動モータ10によるスピンドル軸4の回転駆動
をさらに効率良く行うことができる。
【0022】次に、撚糸ユニット1の別実施例として、
絹や化学繊維等の長い繊維を引きそろえたフィラメント
糸に撚りをかける、フィラメント糸用の撚糸ユニットに
ついて図7乃至図10により説明する。
【0023】前述の撚糸ユニット1の場合と同様に、図
7に示す、撚糸ユニット51の給糸パッケージ61は、
回転ディスク65の上方に静止状に配置された静止盤7
1上に載置されており、該静止盤71はスピンドル軸5
4の上部に回転可能に嵌入して支持されている。該撚糸
ユニット51の給糸パッケージ61から引き出された原
糸62aは、テンション装置97のテンション孔97a
に上端部から侵入した後、該テンション装置97の下方
に位置するスピンドル軸54のガイド孔54aに上端部
から侵入する。該ガイド孔54aは下端部で回転ディス
ク65のガイド部65aと連通しており、ガイド孔54
aに侵入した原糸62aはガイド部65aを通じて外部
へ延出する。
【0024】図8に示すように、回転ディスク65の下
方には、スピンドル軸54を回転駆動する駆動モータ6
0が配設されている。駆動モータ60は、スピンドル軸
54外周に固設されたロータ磁石82と、該ロータ磁石
82の外周部に該ロータ磁石82と対向して配置される
ステータコイル81と、該駆動モータ60のハウジング
であるモータハウジング84等とにより構成されてい
る。モータハウジング84は、内周面にステータコイル
81を固着しているモータ支持部76と、該モータ支持
部76の上端部に取り付けられ、ベアリング77aを介
してスピンドル軸54を回転自在に支持する上部支持部
材77と、該モータ支持部76の下端部に取り付けら
れ、ベアリング78aを介してスピンドル軸54を回転
自在に支持する下部支持部材78とで構成されている。
モータ支持部76は、例えば、熱伝導率が高く、非磁性
体であるアルミニウム等により構成され、上部支持部材
77と下部支持部材78とは、例えば、高い剛性を有す
る鉄等により構成されている。また、該モータハウジン
グ84下端部の下部支持部材78がフレーム59に取付
固定され、これにより、撚糸ユニット51がフレーム5
9に支持されている。
【0025】駆動モータ60のロータ磁石82は、例え
ば、ネオジウム磁石等の非常に高い磁力を有する永久磁
石である希土類磁石により構成されており、該駆動モー
タ60をコンパクトに構成するとともに、高い駆動能力
を有するモータに構成することを可能としている。ま
た、ロータ磁石82の下方におけるスピンドル軸54に
は、該スピンドル軸54の回転数を検出するための検出
用磁石83が固着されており、該検出用磁石83は、あ
まり磁力が大きくない(ロータ磁石82より磁力の弱
い)永久磁石であるプラスチック磁石等により構成され
ている。そして、以上の如く構成した駆動モータ60
は、スピンドル軸54に高い磁力を有する永久磁石であ
るロータ磁石82を固着し、該ロータ磁石82の外周部
に鉄心を含むステータコイル81を配置し、該ステータ
コイル81及びロータ磁石82を、モータハウジング8
4により覆ったDCブラシレスモータに構成している。
【0026】モータハウジング84を構成する前記上部
支持部材77の下端部の内周面には、モータ支持部76
が嵌合する嵌合部77bが形成され、モータ支持部76
の上端部には、他部よりも小径に構成された嵌合部76
bが形成されている。そして、モータ支持部76の嵌合
部76bと上部支持部材77の嵌合部77bとをお互い
に嵌合することにより、該嵌合部76bの外周面と該嵌
合部77bの内周面とを接触させた状態で両者を一体的
に連結している。このように両者を連結することによ
り、モータ支持部76の内周面は上部支持部材77と干
渉することがないので、該モータ支持部76の内周面に
固着されるステータコイル81をモータ支持部76の上
端近傍へ配置することが可能となる。従って、駆動モー
タ60において、ステータコイル81及びロータ磁石8
2等で構成されるモータ部を可能な限り上方に位置させ
ることができ、上方の回転ディスク65と該モータ部と
の間隔E(図7中図示)を小さく構成することができ
る。このように、スピンドル軸54を回転駆動する駆動
モータ60のモータ部と、スピンドル軸54と一体的に
回転する回転ディスク65との間隔を小さくすること
で、高い駆動能力を有した駆動モータ60によりスピン
ドル軸54を高速回転させた場合においても、スピンド
ル軸54の振れを抑えて、安定して高速回転させること
を可能としている。
【0027】また、モータ支持部76と下部支持部材7
8との嵌合部は、モータ支持部76の内周面と下部支持
部材78の外周面とが接するように嵌合している。そし
て、下部支持部材78のフレーム9への取付固定部は、
モータ支持部76と下部支持部材78との嵌合部の外周
側において、ボルト等により両者を締結している。
【0028】また、ベアリング77aを介してスピンド
ル軸54を支持する上部支持部材77、及び、ベアリン
グ78aを介してスピンドル軸54を支持する下部支持
部材78は、前述のように、例えば、モータ支持部76
を構成するアルミニウムよりも高い剛性を有する鉄等の
部材で構成されているため、該上部支持部材77及び下
部支持部材78でスピンドル軸54をしっかりと支持す
ることができ、高い耐久性を有することが可能となる。
これにより、駆動モータ60によりスピンドル軸54を
高速回転させた場合においても、スピンドル軸54の振
れを抑えて、安定して高速回転させることができ、長時
間連続して高速回転を行っても安定した高速回転が保証
される。
【0029】図9、図10に示すように、モータハウジ
ング84を構成する前記モータ支持部76の外周面に
は、外側に突出する複数のフィン76a・76a・・・
を形成して、該フィン76a・76a・・・を上下方向
に設けており、駆動モータ60の駆動に伴う発熱を効率
良く冷却するように構成している。即ち、駆動モータ6
0によりスピンドル軸54が回転駆動されて回転ディス
ク65が回転すると、該回転ディスク65の回転によ
り、回転ディスク65の中心部から外側方向への気流が
発生する。そして、この流れに伴って、回転ディスク6
5の下方から上方向の気流が駆動モータ60に沿って発
生するのである。このような回転ディスク65の回転に
伴う気流が、駆動モータ60のモータハウジング84部
分を通過する際には、該モータハウジング84の外周面
から熱を奪いながら通過するため、該駆動モータ60が
冷却されるのである。
【0030】そして、駆動モータ60のモータ部分が内
装されているモータハウジング84のモータ支持部76
には、前記フィン76a・76a・・・を形成して、該
モータ支持部76外周面の表面積を大きく構成している
ので、気流による冷却が効率良く行われ、高い冷却効果
を奏することが可能となる。また、フィン76a・76
a・・・は上下方向に設けられているので、気流の流れ
が該フィン76aの側壁部に沿って(つまり、フィン7
6aとフィン76aとの間の溝部に沿って)流れること
となり、該フィン76aの外周面全体から効率良く熱を
奪うことが可能となる。さらに、フィン76aが形成さ
れているモータ支持部76は、高い熱伝導率を有するア
ルミニウムにより構成されているため、該モータ支持部
76からの放熱性が良く、効率良い冷却を行うことがで
きる。例えば、駆動モータ60が高い駆動能力を有する
モータに構成されて発熱量が大きくなった場合において
も、以上の如く、モータハウジング84を冷却効果の高
い冷却構造に構成することにより、駆動モータ60を効
率良く冷却して充分な冷却を行うことが可能となるので
ある。そして、充分な冷却を行うことにより、駆動モー
タ60の駆動能力を充分に発揮することが可能となり、
駆動モータ60によるスピンドル軸54の回転駆動を効
率良く行うことができる。
【0031】また、モータハウジング84のモータ支持
部76は非磁性体のアルミニウムにより構成されている
ため、該モータ支持部76に内装されるロータ磁石82
との間で磁力の干渉がなく駆動能力を低減されることが
ないので、駆動モータ60は駆動能力を充分に発揮する
ことができ、駆動モータ60によるスピンドル軸54の
回転駆動をさらに効率良く行うことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、単錘駆動型多重撚糸機におい
て、以上のような構成とすることで、次のような効果を
奏する。まず、請求項1の如く、モータのハウジング
を、内周面にステータを固着するモータ支持部と、該モ
ータ支持部の上端部に取り付けられ軸受を介してスピン
ドル軸を支持する上部支持部材と、該モータ支持部の下
端部に取り付けられ軸受を介してスピンドル軸を支持す
る下部支持部材とで構成し、該モータ支持部を非磁性体
にて構成したので、モータ支持部に内装されるモータ部
との間で磁力の干渉がなく駆動能力を低減されることが
ないので、モータは駆動能力を充分に発揮することがで
き、モータによるスピンドル軸の回転駆動を効率良く行
うことができる。また、ハウジングの上部支持部材及び
下部支持部材を、モータ支持部よりも高い剛性を有する
部材にて構成したので、該上部支持部材及び下部支持部
材でスピンドル軸をしっかりと支持することができ、高
い耐久性を有することが可能となる。これにより、モー
タによりスピンドル軸を高速回転させた場合において
も、スピンドル軸の振れを抑えて、安定して高速回転さ
せることができ、長時間連続して高速回転を行っても安
定した高速回転を保証することができる。
【0033】更に、請求項2の如く、前記モータ支持部
の上端部に、前記上部支持部材と嵌合する嵌合部を形成
し、該嵌合部の外周面と上部支持部材の内周面とが接す
るようにして、モータ支持部と上部支持部材とを嵌合
し、該モータ支持部と上部支持部材とを一体的に連結し
ので、モータ支持部に内装されるモータ部を可能な限
り上方に位置させることができ、モータ上方に位置する
回転ディスクと該モータ部との間隔を小さく構成するこ
とができる。これにより、高い駆動能力を有したモータ
によりスピンドル軸を高速回転させた場合においても、
スピンドル軸の振れを抑えて、さらに安定して高速回転
させることが可能となる。
【0034】更に、請求項3の如く、前記モータ支持部
をアルミニウムにより構成し、上部支持部材を鉄により
構成したので、高い熱伝導率を有して放熱性がよいアル
ミニウムの作用により、モータを効率良く冷却すること
ができ、充分な冷却を行うことが可能となる。これによ
り、モータの駆動能力を充分に発揮することが可能とな
り、駆動モータによるスピンドル軸の回転駆動を効率良
く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多数並設された状態にある単錘駆動型
多重撚糸機の撚糸ユニットを示す全体図である。
【図2】紡績糸用の単錘駆動型多重撚糸機を示す斜視図
である。
【図3】同じく単錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニットを
示す側面断面図である。
【図4】撚糸ユニットの駆動モータ部を示す側面断面図
である。
【図5】駆動モータのモータハウジングを構成するモー
タ支持部を示す平面断面図である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】フィラメント糸用の単錘駆動型多重撚糸機の撚
糸ユニットを示す側面断面図である。
【図8】図7における撚糸ユニットの駆動モータ部を示
す側面断面図である。
【図9】図7における単錘駆動型多重撚糸機の駆動モー
タのモータハウジングを構成するモータ支持部を示す平
面断面図である。
【図10】同じく側面図である。
【符号の説明】
1 撚糸ユニット 4 スピンドル軸 10 駆動モータ 11 給糸パッケージ 12a 原糸 15 回転ディスク 21 静止盤 26 モータ支持部 26a フィン 26b 嵌合部 27 上部支持部材 27a ベアリング 27b 嵌合部 28 下部支持部材 28b ベアリング 31 ステータコイル 32 ロータ磁石 34 モータハウジング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚糸ユニットのスピンドル軸をモータに
    より直接回転駆動する単錘駆動型多重撚糸機であって、
    該モータのハウジングを、内周面にステータを固着する
    モータ支持部と、該モータ支持部の上端部に取り付けら
    れ軸受を介してスピンドル軸を支持する上部支持部材
    と、該モータ支持部の下端部に取り付けられ軸受を介し
    てスピンドル軸を支持する下部支持部材とで構成し、該
    モータ支持部を非磁性体にて構成し、該上部支持部材及
    び下部支持部材を、該モータ支持部よりも高い剛性を有
    する部材にて構成したことを特徴とする単錘駆動型多重
    撚糸機。
  2. 【請求項2】 前記モータ支持部の上端部に、前記上部
    支持部材と嵌合する嵌合部を形成し、該嵌合部の外周面
    と上部支持部材の内周面とが接するように、モータ支持
    部と上部支持部材とを嵌合し、該モータ支持部と上部支
    持部材とを一体的に連結したことを特徴とする請求項1
    に記載の単錘駆動型多重撚糸機。
  3. 【請求項3】 前記モータ支持部をアルミニウムにより
    構成し、上部支持部材を鉄により構成したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の単錘駆動型多重撚糸
    機。
JP19923998A 1998-07-14 1998-07-14 単錘駆動型多重撚糸機 Expired - Fee Related JP3246545B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19923998A JP3246545B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 単錘駆動型多重撚糸機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19923998A JP3246545B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 単錘駆動型多重撚糸機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000034627A JP2000034627A (ja) 2000-02-02
JP3246545B2 true JP3246545B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=16404487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19923998A Expired - Fee Related JP3246545B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 単錘駆動型多重撚糸機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3246545B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000034627A (ja) 2000-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101764443B (zh) 具有一体型护罩结构的薄型定子与薄型电机,以及包括该结构件的滚筒洗衣机直接驱动装置
KR100427657B1 (ko) 프런트-로딩세탁기의구동장치
KR970043521A (ko) 프런트-로딩 세탁기의 구동장치
JP2003244895A (ja) アウタロータ型誘導電動機
EP1842278A2 (en) Double rotor type motor
US6272829B1 (en) Individual-spindle-drive type multiple twister
US5506460A (en) Precision drive system for independently driven coaxial shafts, particularly to make coiled electric lamp filaments
JP5626692B2 (ja) モーターコイル巻線機のコイル整列供給装置
JP3246545B2 (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
CN207652221U (zh) 一种内置无刷电机的卷绕辊
JP2000034625A (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
JP3295874B2 (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
JP3246546B2 (ja) 単錘駆動型多重撚糸機
KR102641093B1 (ko) 의류기기용 모터
JP2000110033A (ja) 単錘駆動型繊維機械
KR101123324B1 (ko) 세탁기의 유도 모터
JP3381640B2 (ja) 単錘駆動型繊維機械
ES2942736T3 (es) Máquina textil con husos accionados por un solo motor
EP3503677B1 (en) Yarn heater and spun yarn drawing apparatus
JP3387444B2 (ja) フライヤ装置
JPH07268732A (ja) 糸条の撚糸スピンドル
JPH11208993A (ja) 紡糸巻取機
KR20220060383A (ko) 건조기 및 그 구동장치
KR20160097554A (ko) 충격흡수를 위한 구동부를 갖는 연사기
JPH111832A (ja) 撚糸機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees