JP3381640B2 - 単錘駆動型繊維機械 - Google Patents

単錘駆動型繊維機械

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JP3381640B2 JP28431598A JP28431598A JP3381640B2 JP 3381640 B2 JP3381640 B2 JP 3381640B2 JP 28431598 A JP28431598 A JP 28431598A JP 28431598 A JP28431598 A JP 28431598A JP 3381640 B2 JP3381640 B2 JP 3381640B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドル軸の回
転により糸に撚りを付与する錘繊維機械であって、該繊
維機械の各錘のスピンドル軸毎にモータを備えた単錘駆
動型繊維機械に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、スピンドル軸の回転により糸
に撚りを付与する錘繊維機械は知られており、複数並設
された各錘のスピンドル軸に一帯の駆動ベルトを巻回
し、該駆動ベルトにより多数のスピンドル軸を同時に駆
動するように構成した一斉駆動型繊維機械があった。こ
のような一斉駆動型繊維機械は、例えば、図9に示す一
斉駆動型多重撚糸機の如く、撚糸ユニット91の給糸パ
ッケージ92が、スピンドル軸94と一体的に回転可能
な回転ディスク93の上方に静止状に配置され、該スピ
ンドル軸94の回転に伴って、給糸パッケージ92から
引き出された原糸99に撚りがかけられるように構成さ
れている。前記スピンドル軸94は、フレーム97に固
設された支持台95に、軸受98a・98bを介して回
転自在に支持されている。また、該スピンドル軸94外
周に形成されたワーブ94aの外周面には駆動ベルト9
6が巻回されて、該駆動ベルト96によりスピンドル軸
94を回転駆動するように構成している。そして、スピ
ンドル軸94を支持する軸受98a・98bへ潤滑油を
供給する場合等、一斉駆動型多重撚糸機の撚糸ユニット
91のメンテナンス時には、スピンドル軸94を支持台
95から上方へ抜き出し、該支持台95内へグリース供
給ポンプ等を挿入してグリースの供給を行い、供給が終
了した後にスピンドル軸94を再度支持台95に挿入し
ていた。 【0003】また、単錘駆動型繊維機械として、各撚糸
ユニット毎にモータを設け、該モータによりスピンドル
軸を直接駆動するように構成した単錘駆動型多重撚糸機
が考案されている。このように、モータでスピンドル軸
を直接駆動する構成においても、前述の場合と同様に、
スピンドル軸はフレームに固設された支持台に軸受を介
して回転自在に支持されており、スピンドル軸を支持す
る軸受へ潤滑油を供給する等のメンテナンス時には、前
述の一斉駆動型多重撚糸機の場合と同様に、スピンドル
軸を支持台から上方へ抜き出した後に供給を行うように
構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述の如く、一斉駆動
型多重撚糸機において、撚糸ユニットのメンテナンス時
に、該スピンドル軸を前記支持台に対して抜き差しする
場合には、スピンドル軸は、支持台との間に介装される
ベアリングに圧入されていて抜き出しにくいため、スピ
ンドル軸抜き取り用の治具を、スピンドル軸と一体的に
形成された前記ワーブ下端の一部分に係合させ、該治具
によりスピンドル軸を押し上げて抜き取るようにしてい
たので、抜き取り作業が煩雑で、スピンドル軸抜き取り
用の治具を特別に用意する必要があった。また、治具を
ワーブ下端の一部分に係合させて押し上げるため、スピ
ンドル軸に無理な力がかかって該スピンドル軸の軸心が
ずれる恐れがあった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、単錘駆動型多
重撚糸機における以上のような課題を解決すべく、次の
ような手段を用いるものである。即ち、請求項1におい
ては、糸に撚りを付するためのスピンドル軸毎にモータ
を備えた単錘駆動型繊維機械において、該単錘駆動型繊
維機械の各錘におけるスピンドル軸周辺に、該スピンド
ル軸を支持するハウジングからスピンドル軸を抜き出す
ための抜取用部材を取り付け、前記抜取用部材は、スピ
ンドル軸の下端部に配置されるとともに、スピンドル軸
と同軸のネジ孔を具備する。 【0006】 【0007】 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
より説明する。図1は本発明の多数並設された状態にあ
る単錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニットを示す全体図、
図2は紡績糸用の単錘駆動型多重撚糸機を示す斜視図、
図3は同じく単錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニットを示
す側面断面図、図4は撚糸ユニットの駆動モータ部を示
す側面断面図、図5はモータハウジングの下部支持部材
へキャップへボルトを螺挿した状態を示す側面断面図、
図6はフィラメント糸用の単錘駆動型多重撚糸機の撚糸
ユニットを示す側面断面図、図7は図6における撚糸ユ
ニットの駆動モータ部を示す側面断面図、図8は図6に
おけるモータハウジングの下部支持部材へキャップへボ
ルトを螺挿した状態を示す側面断面図、図9は従来の単
錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニットを示す側面断面図で
ある。 【0009】本発明の単錘駆動型繊維機械の概略構成に
ついて説明する。図1において、単錘駆動型繊維機械と
しての、単錘駆動型多重撚糸機の錘である撚糸ユニット
1が多数並設されている。該単錘駆動型多重撚糸機の図
1における手前側には、該単錘駆動型多重撚糸機の長手
方向(図1における左右方向)に作業通路が設けられて
おり、単錘駆動型多重撚糸機の図1における奥側(作業
通路側に対する反対側)には、各種配線用のダクトが設
けられている。各撚糸ユニット1に一本設けられたスピ
ンドル軸4と、該スピンドル軸4の上端部に位置する回
転ディスク15とは一体的に回転可能に構成され、該ス
ピンドル軸4は各撚糸ユニット1にそれぞれ設けられた
モータである駆動モータ10により回転駆動され、これ
により回転ディスク15が一体的に回転する。該回転デ
ィスク15は駆動モータ10の上方に配置され、撚糸ユ
ニット1は駆動モータ10の下方でフレーム9に支持さ
れている。そして、回転ディスク15をスピンドル軸4
を介して回転駆動することにより、該回転ディスク15
の上方へ静止状に配設された給糸パッケージ11から解
舒される原糸12aに撚りをかけるように構成してい
る。そして、各単錘駆動型多重撚糸機の駆動状態は制御
部14により制御されている。尚、本実施例に示す撚糸
ユニット1は、短繊維を紡いで長い一本の糸を構成した
紡績糸に撚りをかける、紡績糸用の撚糸ユニットに構成
されている。 【0010】図2、図3において、撚糸ユニット1の前
記給糸パッケージ11は、回転ディスク15の上方に配
置された静止盤21上に載置されており、該静止盤21
はスピンドル軸4の上部に回転可能に嵌入して支持され
ている。該静止盤21内には静止磁石21aが固設さ
れ、該静止磁石21aと、静止盤21の外周部に非接触
状態で配置される吸引磁石22との吸引力により、静止
盤21が静止状態を保持するようにしている。また、給
糸パッケージ11は、その外周をチーズカバー3により
覆われており、該チーズカバー3は、静止盤21と一体
的に形成されている。 【0011】給糸パッケージ11から引き出された原糸
12aはテンション装置47へ上方から入り、該テンシ
ョン装置47により所定の張力を付与された後、回転デ
ィスク15の中心部からガイド部15aを通じて外周方
向へ案内され、該回転ディスク15外周部から外部へ延
出して、撚糸ユニット1上部のバルーンガイド48へ至
る。回転ディスク15外周部から外部へ延出した原糸
は、駆動モータ10により駆動される回転ディスク15
が高速回転することによりバルーンされ、回転ディスク
15が一回転する間に、テンション装置47から回転デ
ィスク15へ至るまでの間で一回、回転ディスク15か
らバルーンガイド48へ至るまでの間でさらにもう一回
撚りが入り、合計二回加撚される。このように、本単錘
駆動型多重撚糸機は、例えば、回転ディスク15が一回
転する間に原糸に二回撚りをかける二重撚糸機に構成し
ている。 【0012】撚糸ユニット1の上方には巻取装置2が配
設され、撚糸ユニット1で加撚された撚糸12bを巻き
上げるように構成している。前記バルーンガイド48か
ら上方へ延出される撚糸12bは、ガイドローラ49・
50及びフィードローラ8を経てトラバースガイド7に
至る。そして、トラバースガイド7に至った撚糸12b
は、該トラバースガイド7により綾振りされながら、ド
ラム6に転接する巻取パッケージ5に巻き取られるので
ある。 【0013】次に、撚糸ユニット1について図3、図4
により説明する。まず、図3に示すように、給糸パッケ
ージ11から引き出された原糸12aは、テンション装
置47のテンション孔47aに上端部から侵入した後、
該テンション装置47の下方に位置するスピンドル軸4
のガイド孔4aに上端部から侵入する。該ガイド孔4a
は下端部で回転ディスク15の前記ガイド部15aと連
通しており、ガイド孔4aに侵入した原糸12aはガイ
ド部15aを通じて外部へ延出する。また、スピンドル
軸4の下端部からはガイド部15aと連通するエアー孔
4bが形成されており、該エアー孔4bの下端部からエ
アーが供給可能となっている。このエアーはガイド部1
5aの中心側から外周側方向へ流れるので、テンション
装置47のテンション孔47aに侵入した原糸12a
は、自動的に回転ディスク15のガイド部15a外周端
部まで導かれる。 【0014】図4に示すように、回転ディスク15の下
方には、スピンドル軸4を回転駆動する駆動モータ10
が配設されている。駆動モータ10は、スピンドル軸4
外周に固設されたロータ磁石32と、該ロータ磁石32
の外周部に該ロータ磁石32と対向して配置されるステ
ータコイル31と、該駆動モータ10のハウジングであ
るモータハウジング34等とにより構成されている。モ
ータハウジング34は、内周面にステータコイル31を
固着しているモータ支持部26と、該モータ支持部26
の上端部に取り付けられ、軸受けであるベアリング27
aを介してスピンドル軸4を回転自在に支持する、軸受
支持部である上部支持部材27と、該モータ支持部26
の下端部に取り付けられ、軸受けであるベアリング28
aを介してスピンドル軸4を回転自在に支持する、軸受
支持部である下部支持部材28とで構成されている。そ
して、スピンドル軸4はベアリング27a・28aに圧
入されている。 【0015】また、該モータハウジング34下端部の下
部支持部材28が前記フレーム9に取付固定され、これ
により、撚糸ユニット1がフレーム9に支持されてい
る。下部支持部材28の下端部には、略円筒状部材によ
り構成されたキャップ29が取り付けられており、該キ
ャップ29の平面視における略中央部には、上下方向に
貫通するネジ孔29aが形成されている。該ネジ孔29
aはスピンドル軸4と同軸に配置され、該ネジ孔29a
にはエアージョイント30が下方から螺嵌されている。
該エアージョイント30はスピンドル軸4のガイド孔4
aと連通しており、モータハウジング34外部からガイ
ド孔4aへエアーを案内している。 【0016】駆動モータ10のロータ磁石32は、例え
ば、ネオジウム磁石等の非常に高い磁力を有する永久磁
石である希土類磁石により構成されており、該駆動モー
タ10をコンパクトに構成するとともに、高い駆動能力
を有するモータに構成することを可能としている。ま
た、ステータコイル31は鉄心31aを有した有心コイ
ルに構成している。さらに、ロータ磁石32の下方にお
けるスピンドル軸4には、該スピンドル軸4の回転数を
検知するための検出用磁石33が固着されており、該検
出用磁石33は、あまり磁力が大きくない(ロータ磁石
32より磁力の弱い)永久磁石であるプラスチック磁石
等により構成されている。そして、モータ支持部26側
には検出用磁石33に対峙して磁気センサ33aが取り
付けられ、該磁気センサ33aにより検出用磁石33の
磁界を検出して、スピンドル軸4の回転数を検知するよ
うに構成している。 【0017】また、モータハウジング34を構成する前
記モータ支持部26の外周面には、外側に突出する複数
のフィン26aを形成して、該フィン26aを上下方向
に設けており、回転ディスク15の回転に伴って発生す
る気流(図3中矢印)が駆動モータ10のモータハウジ
ング34部分を通過する際に、該駆動モータ10の駆動
に伴う発熱を該フィン26aによって効率良く冷却する
ように構成している。 【0018】前記上部支持部材27の下端部の内周面に
は、モータ支持部26が嵌合する嵌合部27bが形成さ
れ、モータ支持部26の上端部には、他部よりも小径に
構成された嵌合部26bが形成されており、該嵌合部2
6bと嵌合部27bとが接するように嵌合して、両者を
連結している。また、モータ支持部26と下部支持部材
28との嵌合部は、モータ支持部26の内周面と下部支
持部材28の外周面とが接するように嵌合している。 【0019】以上の如く、駆動モータ10は、スピンド
ル軸4に高い磁力を有する永久磁石であるロータ磁石3
2を固着し、該ロータ磁石32の外周部に鉄心31aを
含むステータコイル31を配置し、該ステータコイル3
1及びロータ磁石32をモータハウジング34により覆
ったDCブラシレスモータに構成され、高速回転駆動を
可能としている。 【0020】また、該駆動モータ10により駆動される
スピンドル軸4を回転自在に支持する上部支持部材27
のベアリング27a、及び、下部支持部材28のベアリ
ング28aへのグリース等の潤滑油の供給は、ロータ磁
石32のモータハウジング34側面に形成した上部潤滑
油供給口27c及び下部潤滑油供給口26cから直接行
うように構成している。即ち、上部潤滑油供給口27c
及び下部潤滑油供給口26cへ潤滑油を供給する場合に
は、該上部潤滑油供給口27c及び下部潤滑油供給口2
6cを閉塞しているニップル35を取り外して行い、潤
滑油の供給後にニップル35を上部潤滑油供給口27c
及び下部潤滑油供給口26cへ嵌入して再度閉塞するよ
うに構成している。 【0021】また、平面視において、モータ支持部26
の下部潤滑油供給口26c及び上部潤滑油供給口27c
の略反対側には、該モータ支持部26内と外部とを連通
する配線口26eが形成されており、該配線口26eに
は、駆動モータ10のステータコイル31に電力を供給
する動力線や、検出用磁石33の磁力を検出する前記磁
気センサ33aの信号線等が、モータ支持部26内から
外側へ向けて通過して、配線用のダクトへ侵入してい
る。 【0022】次に、以上の如く構成した単錘駆動型多重
撚糸機の撚糸ユニット1における、モータハウジング3
4からスピンドル軸4を抜き出すための抜取用部材につ
いて説明する。図4に示す、前記キャップ29は、スピ
ンドル軸4を支持するモータハウジング34の下部支持
部材28の下端部にボルト等により取り付けられてお
り、該キャップ29のネジ孔29aには、通常はエアー
ジョイント30が下方から螺嵌している。 【0023】そして、撚糸ユニット1のメンテナンス時
等に、モータハウジング34からスピンドル軸4を抜き
取る場合には、キャップ29からエアージョイント30
を抜き去り、図5に示すように、キャップ29のネジ孔
29aへ下方からボルト43を螺挿する。ネジ孔29a
へ螺挿したボルト43はスピンドル軸4の下端に当接
し、その後さらにボルト43を螺挿していくと、該ボル
ト43によりスピンドル軸4が上方へ押し上げられ、該
スピンドル軸4を簡単に抜き取ることが可能となる。即
ち、キャップ29をスピンドル軸4を抜き出すための抜
取用部材として用いているのである。 【0024】このように、スピンドル軸4を抜き出すた
めの抜取用部材であるキャップ29を、該スピンドル軸
4の周辺に取り付けていることで、スピンドル軸4を抜
き出すための治具を特別に用意する必要がなく、抜き取
り作業が簡便になる。また、該キャップ29はスピンド
ル軸4の下端部に配置されているので、該キャップ29
の部分からスピンドル軸4の底面を上方へ押し上げるよ
うに構成するだけで、ベアリング27a・28aに圧入
されているスピンドル軸4を抜き出すことが可能となる
ので、キャップ29を簡単な構造に構成できるととも
に、作業を簡単にすることができる。また、キャップ2
9は、スピンドル軸4と同軸のネジ孔29aを形成して
いるので、スピンドル軸4を抜き出す場合には、該ネジ
孔29aへボルトを螺挿するだけで、スピンドル軸4を
上方へ押し上げることができ、抜き出し作業をさらに簡
便にすることができるとともに、キャップ29の構造を
さらに簡単にすることができる。尚、本例の場合、キャ
ップ29は、スピンドル軸4を抜き出すための抜取用部
材であるとともに、エアージョイント30の取付用部材
として予め撚糸ユニット1に付設されているので、撚糸
ユニット1の部品点数を増加させることもない。 【0025】次に、撚糸ユニット1の別実施例として、
絹や化学繊維等の長い繊維を引きそろえたフィラメント
糸に撚りをかける、フィラメント糸用の撚糸ユニットに
ついて図6乃至図8により説明する。 【0026】前述の撚糸ユニット1の場合と同様に、図
6に示す、撚糸ユニット51の給糸パッケージ61は、
回転ディスク65の上方に静止状に配置された静止盤7
1上に載置されており、該静止盤71はスピンドル軸5
4の上部に回転可能に嵌入して支持されている。該撚糸
ユニット51の給糸パッケージ61から引き出された原
糸62aは、テンション装置97のテンション孔97a
に上端部から侵入した後、該テンション装置97の下方
に位置するスピンドル軸54のガイド孔54aに上端部
から侵入する。該ガイド孔54aは下端部で回転ディス
ク65のガイド部65aと連通しており、ガイド孔54
aに侵入した原糸62aはガイド部65aを通じて外部
へ延出する。 【0027】図7に示すように、回転ディスク65の下
方には、スピンドル軸54を回転駆動する駆動モータ6
0が配設されている。駆動モータ60は、スピンドル軸
54外周に固設されたロータ磁石82と、該ロータ磁石
82の外周部に該ロータ磁石82と対向して配置される
ステータコイル81と、該駆動モータ60のハウジング
であるモータハウジング84等とにより構成されてい
る。モータハウジング84は、内周面にステータコイル
81を固着しているモータ支持部76と、該モータ支持
部76の上端部に取り付けられ、ベアリング77aを介
してスピンドル軸54を回転自在に支持する上部支持部
材77と、該モータ支持部76の下端部に取り付けら
れ、ベアリング78aを介してスピンドル軸54を回転
自在に支持する下部支持部材78とで構成されている。
そして、スピンドル軸54はベアリング77a・78a
に圧入されている。 【0028】また、該モータハウジング84下端部の下
部支持部材78が前記フレーム59に取付固定され、こ
れにより、撚糸ユニット51がフレーム59に支持され
ている。下部支持部材78の下端部には、略円筒状部材
により構成されたキャップ79が取り付けられており、
該キャップ79の平面視における略中央部には、上下方
向に貫通するネジ孔79aが形成されている。該ネジ孔
79aはスピンドル軸54と同軸に配置されている。 【0029】駆動モータ60のロータ磁石82は、例え
ば、ネオジウム磁石等の非常に高い磁力を有する永久磁
石である希土類磁石により構成されており、該駆動モー
タ60をコンパクトに構成するとともに、高い駆動能力
を有するモータに構成することを可能としている。ま
た、ロータ磁石82の下方におけるスピンドル軸54に
は、該スピンドル軸54の回転数を検出するための検出
用磁石83が固着されており、該検出用磁石83は、あ
まり磁力が大きくない(ロータ磁石82より磁力の弱
い)永久磁石であるプラスチック磁石等により構成され
ている。そして、モータ支持部76側には検出用磁石8
3に対峙して磁気センサ83aが取り付けられ、該磁気
センサ83aにより検出用磁石83の磁界を検出して、
スピンドル軸54の回転数を検知するように構成してい
る。 【0030】また、モータハウジング84を構成する前
記モータ支持部76の外周面には、外側に突出する複数
のフィン76aを形成して、該フィン76aを上下方向
に設けており、回転ディスク65の回転に伴って発生す
る気流(図6図示の矢印)が駆動モータ60のモータハ
ウジング84部分を通過する際に、該駆動モータ60の
駆動に伴う発熱を該フィン76aによって効率良く冷却
するように構成している。 【0031】前記上部支持部材77の下端部の内周面に
は、モータ支持部76が嵌合する嵌合部77bが形成さ
れ、モータ支持部76の上端部には他部よりも小径に構
成された嵌合部76bが形成されており、該嵌合部76
bと該嵌合部77bとが接するように嵌合して両者を連
結している。また、モータ支持部76と下部支持部材7
8との嵌合部は、モータ支持部76の内周面と下部支持
部材78の外周面とが接するように嵌合している。 【0032】以上の如く、駆動モータ60は、スピンド
ル軸54に高い磁力を有する永久磁石であるロータ磁石
82を固着し、該ロータ磁石82の外周部に鉄心81a
を含むステータコイル81を配置し、該ステータコイル
81及びロータ磁石82をモータハウジング84により
覆ったDCブラシレスモータに構成され、高速回転駆動
を可能としている。 【0033】また、該駆動モータ60により駆動される
スピンドル軸54を回転自在に支持する上部支持部材7
7のベアリング77a、及び、下部支持部材78のベア
リング78aへのグリース等の潤滑油の供給は、ロータ
磁石82のモータハウジング84側面に形成した上部潤
滑油供給口77c及び下部潤滑油供給口76cから直接
行うように構成している。即ち、上部潤滑油供給口77
c及び下部潤滑油供給口76cへ潤滑油を供給する場合
には、該上部潤滑油供給口77c及び下部潤滑油供給口
76cを閉塞しているニップル85を取り外して行い、
潤滑油の供給後にニップル85を上部潤滑油供給口77
c及び下部潤滑油供給口76cへ嵌入して再度閉塞する
ように構成している。 【0034】また、平面視において、モータ支持部76
の下部潤滑油供給口76c及び上部潤滑油供給口77c
の略反対側には、該モータ支持部76内と外部とを連通
する配線口76eが形成されており、該配線口76eに
は、駆動モータ60のステータコイル81に電力を供給
する動力線や、検出用磁石83の磁力を検出する前記磁
気センサ83aの信号線等が、モータ支持部76内から
外側へ向けて通過して、配線用のダクトへ侵入してい
る。 【0035】次に、以上の如く構成した単錘駆動型多重
撚糸機の撚糸ユニット51における、モータハウジング
84からスピンドル軸54を抜き出すための抜取用部材
として、モータハウジング84の下端部に取り付けられ
たキャップ79について説明する。図7に示す、前記キ
ャップ79は、スピンドル軸54を支持するモータハウ
ジング84の下部支持部材78の下端部にボルト等によ
り取り付けられている。そして、撚糸ユニット51のメ
ンテナンス時等に、モータハウジング84からスピンド
ル軸54を抜き取る場合には、図8に示すように、キャ
ップ79のネジ孔79aへ下方からボルト43を螺挿す
る。ネジ孔79aへ螺挿したボルト43はスピンドル軸
54の下端に当接し、その後さらにボルト43を螺挿し
ていくと、該ボルト43によりスピンドル軸54が上方
へ押し上げられ、該スピンドル軸54を簡単に抜き取る
ことが可能となる。 【0036】このように、スピンドル軸54を抜き出す
ための抜取用部材であるキャップ79を、該スピンドル
軸54の周辺に取り付けていることで、スピンドル軸5
4を抜き出すための治具を特別に用意する必要がなく、
抜き取り作業を簡便にすることができる。また、該キャ
ップ79はスピンドル軸54の下端部に配置されている
ので、該キャップ79の部分からスピンドル軸54の底
面を上方へ押し上げるように構成するだけでよく、該キ
ャップ79の簡単な構造に構成することができる。ま
た、キャップ79は、スピンドル軸54と同軸のネジ孔
79aを形成しているので、スピンドル軸54を抜き出
す場合には、該ネジ孔79aへボルトを螺挿するだけ
で、スピンドル軸54を上方へ押し上げることができ、
抜き出し作業をさらに簡便にすることができるととも
に、キャップ79の構造をさらに簡単にすることができ
る。 【0037】尚、本例の場合、単錘駆動型多重撚糸機に
は、多数の撚糸ユニット51が並設されており、各撚糸
ユニット51にそれぞれキャップ79を予め取り付けて
いるが、通常時には、モータハウジング84の下部支持
部材78の下端部に、該下端部を閉塞する安価な樹脂性
等のキャップを取り付けておき、スピンドル軸54をモ
ータハウジング84から抜き出す場合のみに、ネジ孔7
9aが形成されたキャップ79を下部支持部材78の下
端部に取り付けて、抜き出し作業を行うように構成して
もよい。このように構成することで、該キャップ79を
数個だけ用意しておき、スピンドル軸54を抜き出す際
には、該スピンドル軸54を抜き出す撚糸ユニット51
に順次取り付けて抜き出し作業を行っていくことが可能
となり、単錘駆動型多重撚糸機の部品点数を減少してコ
ストダウンを図ることができる。 【0038】 【発明の効果】本発明は、単錘駆動型多重撚糸機におい
て、以上のような構成とすることで、次のような効果を
奏する。まず、請求項1の如く、糸に撚りを付与するた
めのスピンドル軸毎にモータを備えた単錘駆動型繊維機
械において、該単錘駆動型繊維機械の各錘におけるスピ
ンドル軸周辺に、該スピンドル軸を支持するハウジング
からスピンドル軸を抜き出すための抜取用部材を取り付
け、前記抜取用部材は、スピンドル軸の下端部に配置さ
れるとともに、スピンドル軸と同軸のネジ孔を具備する
ので、 該ネジ孔へボルトを螺挿するだけで、ハウジング
との間に介装される軸受に圧入されているスピンドル軸
を上方へ押し上げることができ、スピンドル軸の抜き出
し作業を簡便にすることができるとともに、抜取用部材
の構造を簡単にすることができる。 また、スピンドル軸
は、該スピンドル軸の軸心に沿って上方へ押し上げられ
ることとなるので、スピンドル軸の軸心がずれる心配も
ない。 【0039】 【0040】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の多数並設された状態にある単錘駆動型
多重撚糸機の撚糸ユニットを示す全体図である。 【図2】紡績糸用の単錘駆動型多重撚糸機を示す斜視図
である。 【図3】同じく単錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニットを
示す側面断面図である。 【図4】撚糸ユニットの駆動モータ部を示す側面断面図
である。 【図5】モータハウジングの下部支持部材へキャップへ
ボルトを螺挿した状態を示す側面断面図である。 【図6】フィラメント糸用の単錘駆動型多重撚糸機の撚
糸ユニットを示す側面断面図である。 【図7】図6における撚糸ユニットの駆動モータ部を示
す側面断面図である。 【図8】図6におけるモータハウジングの下部支持部材
へキャップへボルトを螺挿した状態を示す側面断面図で
ある。 【図9】従来の単錘駆動型多重撚糸機の撚糸ユニットを
示す側面断面図である。 【符号の説明】 1 撚糸ユニット 4 スピンドル軸 10 駆動モータ 26 モータ支持部 26c 下部潤滑油供給口 26e 配線口 27 上部支持部材 27a ベアリング 28 下部支持部材 28b ベアリング 29 キャップ 29a ネジ孔 30 エアージョイント 34 モータハウジング

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 糸に撚りを付与するためのスピンドル軸
    毎にモータを備えた単錘駆動型繊維機械において、 該単錘駆動型繊維機械の各錘におけるスピンドル軸周辺
    に、該スピンドル軸を支持するハウジングからスピンド
    ル軸を抜き出すための抜取用部材を取り付け、前記抜取用部材は、スピンドル軸の下端部に配置される
    とともに、スピンドル軸と同軸のネジ孔を具備する こと
    を特徴とする単錘駆動型繊維機械。
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