JP3433694B2 - 単錘駆動型多重撚糸機 - Google Patents
単錘駆動型多重撚糸機Info
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- JP3433694B2 JP3433694B2 JP08890199A JP8890199A JP3433694B2 JP 3433694 B2 JP3433694 B2 JP 3433694B2 JP 08890199 A JP08890199 A JP 08890199A JP 8890199 A JP8890199 A JP 8890199A JP 3433694 B2 JP3433694 B2 JP 3433694B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各スピンドル毎に
駆動モータを設け、スピンドルの回転により、給糸パッ
ケージから解舒された糸をバルーンさせながら撚糸する
単錘駆動型多重撚糸機に関し、特に詳しくは、スピンド
ルと一体的に回転する回転部と静止部との隙間内に糸切
れした糸端が外方から進入するのを防止することができ
る単錘駆動型多重撚糸機に関する。
駆動モータを設け、スピンドルの回転により、給糸パッ
ケージから解舒された糸をバルーンさせながら撚糸する
単錘駆動型多重撚糸機に関し、特に詳しくは、スピンド
ルと一体的に回転する回転部と静止部との隙間内に糸切
れした糸端が外方から進入するのを防止することができ
る単錘駆動型多重撚糸機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各スピンドル毎に駆動モータを設
け、スピンドルの回転により、静止盤上の給糸パッケー
ジから解舒された糸を給糸パッケージの周囲でバルーン
させながら撚糸する単錘駆動型多重撚糸機が知られてい
る。多重撚糸機の各錘に設けられる撚糸ユニットにおい
ては、スピンドルレールに支持されたモータハウジング
に対して、スピンドルを含む回転部を上方から装着する
ことにより組み立てられる。
け、スピンドルの回転により、静止盤上の給糸パッケー
ジから解舒された糸を給糸パッケージの周囲でバルーン
させながら撚糸する単錘駆動型多重撚糸機が知られてい
る。多重撚糸機の各錘に設けられる撚糸ユニットにおい
ては、スピンドルレールに支持されたモータハウジング
に対して、スピンドルを含む回転部を上方から装着する
ことにより組み立てられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常の撚糸加工中にお
いて、糸切れが生じると、糸切れ検出手段により糸切れ
を検出してスピンドルは停止される。その時、糸切れし
た糸端が遅れ盤の糸出口から下方に垂れ下がり、そのま
まの状態で再度運転(スピンドル回転)を開始すると、
遅れ盤の回転により糸が送出されつつ振り回されてモー
タハウジングに巻き付くという事態が発生する。さらに
運転を続けると、巻き付いた糸端がモータハウジング周
面上を滑って上昇し、遅れ盤の下側に取り付けられたワ
ーブとモータハウジングの上端との隙間から内部に進入
することがあった。また、実際には糸切れが生じても糸
切れ検出手段が糸切れを検出できなかった場合、運転
(スピンドル回転)は継続されるので、その糸切れした
糸端が遅れ盤からワーブに移り、ワーブとモータハウジ
ングとの隙間から内部に進入することがあった。このよ
うな糸の進入が生じると、駆動モータの回転負荷が増大
し、消費電力が増大するとともに安定した撚糸加工が行
えなくなることがある。また、進入した糸を取り除く復
旧作業が面倒であるという問題もある。
いて、糸切れが生じると、糸切れ検出手段により糸切れ
を検出してスピンドルは停止される。その時、糸切れし
た糸端が遅れ盤の糸出口から下方に垂れ下がり、そのま
まの状態で再度運転(スピンドル回転)を開始すると、
遅れ盤の回転により糸が送出されつつ振り回されてモー
タハウジングに巻き付くという事態が発生する。さらに
運転を続けると、巻き付いた糸端がモータハウジング周
面上を滑って上昇し、遅れ盤の下側に取り付けられたワ
ーブとモータハウジングの上端との隙間から内部に進入
することがあった。また、実際には糸切れが生じても糸
切れ検出手段が糸切れを検出できなかった場合、運転
(スピンドル回転)は継続されるので、その糸切れした
糸端が遅れ盤からワーブに移り、ワーブとモータハウジ
ングとの隙間から内部に進入することがあった。このよ
うな糸の進入が生じると、駆動モータの回転負荷が増大
し、消費電力が増大するとともに安定した撚糸加工が行
えなくなることがある。また、進入した糸を取り除く復
旧作業が面倒であるという問題もある。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造により、糸切れした糸端が回転部と静止
部との隙間から内部に進入するのを確実に防止し得る単
錘駆動型多重撚糸機を提供することを目的とする。
で、簡単な構造により、糸切れした糸端が回転部と静止
部との隙間から内部に進入するのを確実に防止し得る単
錘駆動型多重撚糸機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、各スピンドル毎に駆動モー
タを備えた単錘駆動型多重撚糸機において、スピンドル
と一体的に回転し、スピンドル内の糸通路と連通する糸
通路を有する遅れ盤と、該遅れ盤の下側に取り付けられ
たワーブと、該ワーブの下方に位置する前記駆動モータ
のモータハウジングと、前記ワーブと前記モータハウジ
ングとの隙間の外方を覆う糸進入防止カバーとを備えた
ことを特徴とするものである。この発明では、糸切れが
生じ、遅れ盤の糸出口から糸が垂れ下がった状態のまま
再運転した場合、或いは糸切れが生じたまま遅れ盤が回
転し続ける場合、遅れ盤の回転によりその糸出口から糸
が送出されつつ、モータハウジングの外側に糸が巻き付
きながら上昇することになる。このような場合でも、糸
進入防止カバーにより、ワーブと駆動モータのモータハ
ウジングとの隙間から内部に糸が進入して巻き付くこと
を防止することができる。
に、請求項1記載の発明は、各スピンドル毎に駆動モー
タを備えた単錘駆動型多重撚糸機において、スピンドル
と一体的に回転し、スピンドル内の糸通路と連通する糸
通路を有する遅れ盤と、該遅れ盤の下側に取り付けられ
たワーブと、該ワーブの下方に位置する前記駆動モータ
のモータハウジングと、前記ワーブと前記モータハウジ
ングとの隙間の外方を覆う糸進入防止カバーとを備えた
ことを特徴とするものである。この発明では、糸切れが
生じ、遅れ盤の糸出口から糸が垂れ下がった状態のまま
再運転した場合、或いは糸切れが生じたまま遅れ盤が回
転し続ける場合、遅れ盤の回転によりその糸出口から糸
が送出されつつ、モータハウジングの外側に糸が巻き付
きながら上昇することになる。このような場合でも、糸
進入防止カバーにより、ワーブと駆動モータのモータハ
ウジングとの隙間から内部に糸が進入して巻き付くこと
を防止することができる。
【0006】請求項2記載の発明は、前記糸進入防止カ
バーは、遅れ盤の下方に位置する静止部に取り付けられ
るとともに、前記遅れ盤の下面には凹溝が形成され、前
記糸進入防止カバーの上端は遅れ盤の凹溝に入り込んで
いるものである。この発明では、前記糸進入防止カバー
は、遅れ盤の下方に位置する静止部に取り付けられると
ともに、前記遅れ盤の下面には凹溝が形成され、前記糸
進入防止カバーの上端は遅れ盤の凹溝に入り込んでいる
ので、ワーブと駆動モータのモータハウジングとの隙間
から糸が内部に進入することをより確実に防止すること
ができる。即ち、モータハウジングの上方にあるワーブ
に糸進入防止カバーを取り付ける場合、そのカバーの下
端とモータハウジングとの間に隙間が生じ、その隙間か
らの糸の進入は防止できない。しかしながら、カバーを
静止部に取り付けるとともに、カバー上端を遅れ盤の下
面より上方に位置させることで、回転部(遅れ盤)と静
止部(糸進入防止カバー)との隙間は遅れ盤の下面より
上方になる。遅れ盤の糸出口又は外周面下端から垂れ下
がる糸は、遅れ盤の下面より上方に持ち上がることはな
く、糸進入防止カバーを乗り越えて前記隙間から内部に
進入することがない。
バーは、遅れ盤の下方に位置する静止部に取り付けられ
るとともに、前記遅れ盤の下面には凹溝が形成され、前
記糸進入防止カバーの上端は遅れ盤の凹溝に入り込んで
いるものである。この発明では、前記糸進入防止カバー
は、遅れ盤の下方に位置する静止部に取り付けられると
ともに、前記遅れ盤の下面には凹溝が形成され、前記糸
進入防止カバーの上端は遅れ盤の凹溝に入り込んでいる
ので、ワーブと駆動モータのモータハウジングとの隙間
から糸が内部に進入することをより確実に防止すること
ができる。即ち、モータハウジングの上方にあるワーブ
に糸進入防止カバーを取り付ける場合、そのカバーの下
端とモータハウジングとの間に隙間が生じ、その隙間か
らの糸の進入は防止できない。しかしながら、カバーを
静止部に取り付けるとともに、カバー上端を遅れ盤の下
面より上方に位置させることで、回転部(遅れ盤)と静
止部(糸進入防止カバー)との隙間は遅れ盤の下面より
上方になる。遅れ盤の糸出口又は外周面下端から垂れ下
がる糸は、遅れ盤の下面より上方に持ち上がることはな
く、糸進入防止カバーを乗り越えて前記隙間から内部に
進入することがない。
【0007】請求項3記載の発明は、前記糸進入防止カ
バーの上端が外側に折り曲げられているものである。こ
の発明では、糸進入防止カバーの上端が外側に折り曲げ
られているので、糸が糸進入防止カバーを乗り越えて内
部に進入することをより確実に防止できる。また、カバ
ー外周面上を上昇した糸を折り曲げ部に引っ掛かけて切
断することができる。
バーの上端が外側に折り曲げられているものである。こ
の発明では、糸進入防止カバーの上端が外側に折り曲げ
られているので、糸が糸進入防止カバーを乗り越えて内
部に進入することをより確実に防止できる。また、カバ
ー外周面上を上昇した糸を折り曲げ部に引っ掛かけて切
断することができる。
【0008】
【実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を用い
て説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実
施の形態に限定されるものではない。図1は本実施の形
態に係る撚糸ユニットを示す概略正面図、図2は図1の
撚糸ユニットの主要部を示す断面図である。尚、図1に
示すような撚糸ユニットを複数並設して1台の単錘駆動
型二重撚糸機が構成される。
て説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実
施の形態に限定されるものではない。図1は本実施の形
態に係る撚糸ユニットを示す概略正面図、図2は図1の
撚糸ユニットの主要部を示す断面図である。尚、図1に
示すような撚糸ユニットを複数並設して1台の単錘駆動
型二重撚糸機が構成される。
【0009】図1及び図2を用いて、撚糸ユニットの全
体構成及び主要部について説明する。撚糸ユニットは、
鉛直方向に設けられたスピンドル1と、給糸パッケージ
Pが載置される静止盤2と、静止盤2の下方に位置しス
ピンドル1に固着された回転盤3と、回転盤3の下側に
取り付けられた遅れ盤4と、遅れ盤4の下方に位置しス
ピンドル1を駆動するための駆動モータMとを備えてい
る。駆動モータMは支持体(スピンドルレール)5の上
面に支持されている。給糸パッケージPとスピンドル1
とは同軸上にあり、回転盤3,遅れ盤4及び後述するワ
ーブ22はスピンドル1と一体的に回転するようになっ
ている。尚、静止盤2はスピンドル1に対して適宜数の
軸受6,7を介して回転自在に支持されており、図示し
ないマグネット等の静止保持手段の作用により、スピン
ドル1が回転しても静止状態を維持するようになってい
る。
体構成及び主要部について説明する。撚糸ユニットは、
鉛直方向に設けられたスピンドル1と、給糸パッケージ
Pが載置される静止盤2と、静止盤2の下方に位置しス
ピンドル1に固着された回転盤3と、回転盤3の下側に
取り付けられた遅れ盤4と、遅れ盤4の下方に位置しス
ピンドル1を駆動するための駆動モータMとを備えてい
る。駆動モータMは支持体(スピンドルレール)5の上
面に支持されている。給糸パッケージPとスピンドル1
とは同軸上にあり、回転盤3,遅れ盤4及び後述するワ
ーブ22はスピンドル1と一体的に回転するようになっ
ている。尚、静止盤2はスピンドル1に対して適宜数の
軸受6,7を介して回転自在に支持されており、図示し
ないマグネット等の静止保持手段の作用により、スピン
ドル1が回転しても静止状態を維持するようになってい
る。
【0010】スピンドル1内部には糸通路8が形成され
ているとともに、遅れ盤4には、糸通路8と連通する糸
通路9が形成されている。遅れ盤4の糸通路9は、径方
向に延びており、遅れ盤4の外周上が糸通路9の糸出口
10となっている。また、スピンドル1の下方にはジョ
イント部材12が設けられており、スピンドル1の下端
から内部の空気通路11を通して糸通し用の空気流を供
給できる。空気通路11も遅れ盤4の糸通路9に連通し
ており、スピンドル下端から供給された空気流は空気通
路11及び糸通路9を通して糸出口10から排出され
る。
ているとともに、遅れ盤4には、糸通路8と連通する糸
通路9が形成されている。遅れ盤4の糸通路9は、径方
向に延びており、遅れ盤4の外周上が糸通路9の糸出口
10となっている。また、スピンドル1の下方にはジョ
イント部材12が設けられており、スピンドル1の下端
から内部の空気通路11を通して糸通し用の空気流を供
給できる。空気通路11も遅れ盤4の糸通路9に連通し
ており、スピンドル下端から供給された空気流は空気通
路11及び糸通路9を通して糸出口10から排出され
る。
【0011】このような構成により、スピンドル1が回
転すると、給糸パッケージPから解舒された糸Yは、給
糸パッケージP内を下方に通過した後、スピンドル1内
の糸通路8及び遅れ盤4の糸通路9を通り、遅れ盤4の
外周面上の糸出口10と給糸パッケージ上方のバルーン
ガイド(図示略)との間でバルーンされつつ撚糸され
る。バルーンガイドより下流側においては、適宜数のガ
イド,フィードローラを経た後、巻取部においてトラバ
ースしつつ巻取りパッケージに巻き取られる。本例で
は、単錘駆動型二重撚糸機であるので、スピンドル1の
1回転により糸Yには2回の撚りが付与される。糸出口
10からの糸の送出は、スピンドル1(遅れ盤4)が回
転している限り継続して行われる。尚、給糸パッケージ
P内に配置されたテンサー上端にドロップワイヤを当接
させることで、スピンドル1の回転中における糸出口1
0からの糸の送出を停止することができる。
転すると、給糸パッケージPから解舒された糸Yは、給
糸パッケージP内を下方に通過した後、スピンドル1内
の糸通路8及び遅れ盤4の糸通路9を通り、遅れ盤4の
外周面上の糸出口10と給糸パッケージ上方のバルーン
ガイド(図示略)との間でバルーンされつつ撚糸され
る。バルーンガイドより下流側においては、適宜数のガ
イド,フィードローラを経た後、巻取部においてトラバ
ースしつつ巻取りパッケージに巻き取られる。本例で
は、単錘駆動型二重撚糸機であるので、スピンドル1の
1回転により糸Yには2回の撚りが付与される。糸出口
10からの糸の送出は、スピンドル1(遅れ盤4)が回
転している限り継続して行われる。尚、給糸パッケージ
P内に配置されたテンサー上端にドロップワイヤを当接
させることで、スピンドル1の回転中における糸出口1
0からの糸の送出を停止することができる。
【0012】スピンドル1を駆動するための駆動モータ
Mは、支持体5に取り付けられた下側軸受支持部材13
と、下側軸受支持部材13の上側に取り付けられたモー
タ支持部材14と、モータ支持部材14の上側に取り付
けられた上側軸受支持部材15と、モータ支持部材14
の内周面に取り付けられた固定子16と、スピンドル1
にスリーブ17を介して取り付けられた回転子18とを
備えている。固定子16と回転子18との間の磁気作用
によりスピンドル1を回転駆動することができる。本実
施の形態では、駆動モータMとして、回転子18を永久
磁石とした直流ブラシレスモータを使用し、モータ部の
下方に設けられた回転位置センサ(ホールセンサ)19
により、回転子18の回転位置を検出して固定子16に
供給する電力の相切り替えを行う。尚、回転子18をス
リーブ17を介することなく直接スピンドル1に取り付
けるようにしてもよい。
Mは、支持体5に取り付けられた下側軸受支持部材13
と、下側軸受支持部材13の上側に取り付けられたモー
タ支持部材14と、モータ支持部材14の上側に取り付
けられた上側軸受支持部材15と、モータ支持部材14
の内周面に取り付けられた固定子16と、スピンドル1
にスリーブ17を介して取り付けられた回転子18とを
備えている。固定子16と回転子18との間の磁気作用
によりスピンドル1を回転駆動することができる。本実
施の形態では、駆動モータMとして、回転子18を永久
磁石とした直流ブラシレスモータを使用し、モータ部の
下方に設けられた回転位置センサ(ホールセンサ)19
により、回転子18の回転位置を検出して固定子16に
供給する電力の相切り替えを行う。尚、回転子18をス
リーブ17を介することなく直接スピンドル1に取り付
けるようにしてもよい。
【0013】スピンドル1は、モータ部の上方において
軸受20により上側軸受支持部材15に回転自在に支持
されているとともに、モータ部の下方において軸受21
により下側軸受支持部材13に回転自在に支持されてい
る。即ち、スピンドル1は、モータ部の上下において軸
受20,21によりモータハウジングに回転自在に支持
されている。尚、駆動モータMのモータハウジング(静
止部)は、下側軸受支持部材13,モータ支持部材14
及び上側軸受支持部材15から構成される。
軸受20により上側軸受支持部材15に回転自在に支持
されているとともに、モータ部の下方において軸受21
により下側軸受支持部材13に回転自在に支持されてい
る。即ち、スピンドル1は、モータ部の上下において軸
受20,21によりモータハウジングに回転自在に支持
されている。尚、駆動モータMのモータハウジング(静
止部)は、下側軸受支持部材13,モータ支持部材14
及び上側軸受支持部材15から構成される。
【0014】遅れ盤4の下側には、駆動モータMのモー
タハウジングの上方に位置するようにして、遅れ盤4よ
り小径円筒状のワーブ22が取り付けられており、その
ワーブ22の下面にはリング状の凹溝23が形成されて
いる。そして、上側軸受支持部材15の上面に、ワーブ
22の凹溝23に入り込む突出部24が形成されてい
る。しかしながら、スピンドル1とともに高速回転する
回転部であるワーブ22と、静止部(非回転部)である
上側軸受支持部材15とを完全に接触させることは出来
ないので、両者の間には外方から内部に糸が進入可能な
程度の隙間が形成されている。
タハウジングの上方に位置するようにして、遅れ盤4よ
り小径円筒状のワーブ22が取り付けられており、その
ワーブ22の下面にはリング状の凹溝23が形成されて
いる。そして、上側軸受支持部材15の上面に、ワーブ
22の凹溝23に入り込む突出部24が形成されてい
る。しかしながら、スピンドル1とともに高速回転する
回転部であるワーブ22と、静止部(非回転部)である
上側軸受支持部材15とを完全に接触させることは出来
ないので、両者の間には外方から内部に糸が進入可能な
程度の隙間が形成されている。
【0015】この隙間からの糸の進入を防止するため
に、本実施の形態では、上側軸受支持部材15(モータ
ハウジングの上部)に円筒状の糸進入防止カバー25が
取り付けられている。この糸進入防止カバー25は、静
止部の上端部と回転部の下端部との隙間の外方を覆うよ
うに、即ち上側軸受支持部材15の上端部とワーブ22
の下端部との隙間の外方を覆うように設けられている。
糸進入防止カバー25は、一体型として形成してもよい
し、モータハウジングに対してスピンドル1を装着した
まま着脱できるように、円周方向に分割された複数の分
割体より構成されるようにしてもよい。尚、カバー25
をモータハウジングの上部に取り付けることにより、カ
バー25をコンパクトなものにできる。
に、本実施の形態では、上側軸受支持部材15(モータ
ハウジングの上部)に円筒状の糸進入防止カバー25が
取り付けられている。この糸進入防止カバー25は、静
止部の上端部と回転部の下端部との隙間の外方を覆うよ
うに、即ち上側軸受支持部材15の上端部とワーブ22
の下端部との隙間の外方を覆うように設けられている。
糸進入防止カバー25は、一体型として形成してもよい
し、モータハウジングに対してスピンドル1を装着した
まま着脱できるように、円周方向に分割された複数の分
割体より構成されるようにしてもよい。尚、カバー25
をモータハウジングの上部に取り付けることにより、カ
バー25をコンパクトなものにできる。
【0016】糸出口10を有する遅れ盤4の下面には、
外径がワーブ22の外径より大きいリング状の凹溝27
が形成されている。また、糸進入防止カバー25の上端
は外方に略90度の角度で折れ曲がっている。そして、
糸進入防止カバー25上端の折れ曲がり部26の一部又
は全部が、遅れ盤4の凹溝27内に入り込んでいる。即
ち、少なくも折れ曲がり部26の上面位置(カバー25
の上端位置)は遅れ盤4の下面位置より上方にある。糸
進入防止カバー25が遅れ盤4の下面高さまで到達して
いるので、カバー25により、回転部と静止部との隙間
及びワーブ22全体が覆われている。尚、遅れ盤4の下
面とは、遅れ盤4の最外周下端の円周を含む平面であ
り、スピンドル1の軸方向と直交する1つの平面上にあ
る。
外径がワーブ22の外径より大きいリング状の凹溝27
が形成されている。また、糸進入防止カバー25の上端
は外方に略90度の角度で折れ曲がっている。そして、
糸進入防止カバー25上端の折れ曲がり部26の一部又
は全部が、遅れ盤4の凹溝27内に入り込んでいる。即
ち、少なくも折れ曲がり部26の上面位置(カバー25
の上端位置)は遅れ盤4の下面位置より上方にある。糸
進入防止カバー25が遅れ盤4の下面高さまで到達して
いるので、カバー25により、回転部と静止部との隙間
及びワーブ22全体が覆われている。尚、遅れ盤4の下
面とは、遅れ盤4の最外周下端の円周を含む平面であ
り、スピンドル1の軸方向と直交する1つの平面上にあ
る。
【0017】このような構成により、糸切れした状態に
おいて、遅れ盤4の回転により糸出口10から送出され
る糸が糸進入防止カバー25の内部に進入することを確
実に防止できる。即ち、モータハウジング又は糸進入防
止カバー25の周囲に糸が巻き付いたまま再運転した場
合、或いは糸切れしているにも関わらず運転が続行され
ている場合にも、回転部と静止部との隙間から内部に糸
が進入するのを確実に防止できる。尚、モータハウジン
グ又はカバー25の周面に巻き付いた糸は、遅れ盤4の
回転により送出されつつ周面上を上昇し、カバー25の
折れ曲がり部26に引っ掛かって切れることになる。
おいて、遅れ盤4の回転により糸出口10から送出され
る糸が糸進入防止カバー25の内部に進入することを確
実に防止できる。即ち、モータハウジング又は糸進入防
止カバー25の周囲に糸が巻き付いたまま再運転した場
合、或いは糸切れしているにも関わらず運転が続行され
ている場合にも、回転部と静止部との隙間から内部に糸
が進入するのを確実に防止できる。尚、モータハウジン
グ又はカバー25の周面に巻き付いた糸は、遅れ盤4の
回転により送出されつつ周面上を上昇し、カバー25の
折れ曲がり部26に引っ掛かって切れることになる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。本発明によれば、ワーブと
モータハウジングとの隙間の外方を覆う糸進入防止カバ
ーにより、糸切れ時或いは糸切れ後の再運転時に内部に
糸が進入することを防止できる。従って、復旧作業の困
難な箇所に糸が巻き付くことを防止できる。
以下のような効果を奏する。本発明によれば、ワーブと
モータハウジングとの隙間の外方を覆う糸進入防止カバ
ーにより、糸切れ時或いは糸切れ後の再運転時に内部に
糸が進入することを防止できる。従って、復旧作業の困
難な箇所に糸が巻き付くことを防止できる。
【図1】本実施の形態に係る撚糸ユニットを示す概略正
面図である。
面図である。
【図2】図1の撚糸ユニットの主要部を示す断面図であ
る。
る。
M…駆動モータ、P…給糸パッケージ、Y…糸、1…ス
ピンドル、3…回転盤、4…遅れ盤、8,9…糸通路、
22…ワーブ、25…糸進入防止カバー、26…折り曲
げ部、27…凹溝
ピンドル、3…回転盤、4…遅れ盤、8,9…糸通路、
22…ワーブ、25…糸進入防止カバー、26…折り曲
げ部、27…凹溝
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
D01H 1/244
D01H 1/10
D01H 7/86
Claims (3)
- 【請求項1】 各スピンドル毎に駆動モータを備えた単
錘駆動型多重撚糸機において、スピンドルと一体的に回
転し、スピンドル内の糸通路と連通する糸通路を有する
遅れ盤と、該遅れ盤の下側に取り付けられたワーブと、
該ワーブの下方に位置する前記駆動モータのモータハウ
ジングと、前記ワーブと前記モータハウジングとの隙間
の外方を覆う糸進入防止カバーとを備えたことを特徴と
する単錘駆動型多重撚糸機。 - 【請求項2】 前記糸進入防止カバーは、遅れ盤の下方
に位置する静止部に取り付けられるとともに、前記遅れ
盤の下面には凹溝が形成され、前記糸進入防止カバーの
上端は遅れ盤の凹溝に入り込んでいる請求項1記載の単
錘駆動型多重撚糸機。 - 【請求項3】 前記糸進入防止カバーの上端が外側に折
り曲げられている請求項1又は2記載の単錘駆動型多重
撚糸機。
Priority Applications (1)
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