JP2002138331A - 多重撚糸機のテンション制御装置 - Google Patents

多重撚糸機のテンション制御装置

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JP2002138331A
JP2002138331A JP2000331014A JP2000331014A JP2002138331A JP 2002138331 A JP2002138331 A JP 2002138331A JP 2000331014 A JP2000331014 A JP 2000331014A JP 2000331014 A JP2000331014 A JP 2000331014A JP 2002138331 A JP2002138331 A JP 2002138331A
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yarn
tension
flyer
tension control
spindle
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Hiroshi Takada
寛 高田
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パッケージから解舒される糸のテンションを調
節制御し、始動時の糸切れを防止するようにした多重撚
糸機のテンション制御装置を提供すること。 【解決手段】スピンドルの回転駆動によって発電を行う
発電手段GMを備え、前記発電手段の出力によってフラ
イヤ駆動モータM3を回転駆動するようにした積極回転
フライヤを用いてパッケージから糸を解舒して加撚を行
う多重撚糸機にあって、前記糸のテンションを制御する
テンション制御手段1を備え、前記スピンドルの回転始
動時に前記テンション制御手段を緩和状態に制御するよ
うにしたことを特徴とする多重撚糸機のテンション制御
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パッケージから
糸を解舒しながら加撚を行う際に用いられるフライヤ
を、フライヤ駆動モータによって積極的に回転駆動させ
る構成の多重撚糸機にあって、パッケージから解舒され
る糸のテンションを調節制御して、始動時の糸切れを防
止する多重撚糸機のテンション制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来、パッケージから糸
を解舒しながら加撚を行う場合、パッケージから解舒さ
れる解舒糸に伴って回転し、解舒糸をガイドするように
構成されているフライヤが用いられている。この従来の
フライヤは、パッケージから解舒される糸の張力によっ
て消極的に回転するように構成されているものであって
所謂消極駆動方式(フリー回転方式)のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の消極駆動方
式によるフライヤは、パッケージにおける糸の解舒位置
(解舒点)が上部側に移っている場合には、解舒張力が
低く、糸の解舒位置が下部側に移っている場合には、パ
ッケージ表面を擦りながら解舒されるので、解舒張力が
高くなり、さらに、パッケージの巻き径が大きい段階で
は、解舒張力が低く、パッケージの巻き径が小さくなる
と解舒張力が高くなるものであって、糸の解舒期間中に
おける張力の変動が大きな問題として指摘されていた。
【0004】このように、糸の解舒時に張力変動が生じ
ると、低張力時にはバルーンが広がってしまい、例え
ば、多重撚糸機にあっては、内側バルーンと外側バルー
ンとが接触し、糸切れの大きな原因となっていた。
【0005】さらにまた、パッケージから糸を解舒する
場合、解舒糸がパッケージ外層に対して擦られる状態で
解舒されるため、糸の解舒時に張力変動が生じると、毛
羽発生の大きな原因ともなっていた。
【0006】この従来の消極駆動方式によるフライヤ装
置を備えた撚糸機に対し、フライヤを積極的に回転させ
るようにした積極回転フライヤを用いた多重撚糸機が、
同一出願人によって開発されてきている。この積極回転
方式によるフライヤ装置は、スピンドルの回転駆動によ
って発電を行う発電手段を備え、この発電手段の出力に
よってフライヤ駆動モータを回転駆動するようにしたも
のである。
【0007】上記する積極回転フライヤを用いた多重撚
糸機においては、スピンドルの回転始動時、所謂立ち上
がり時(フライヤが積極的に回りだしていない時)は、
糸のテンション負荷が大きすぎて糸切れを起こすという
問題点を有していた。
【0008】そこで、この発明は、上記指摘されている
問題点を解決しようとするものであり、フライヤ装置に
対して、糸のテンションを制御するテンション制御手段
を設けて、このテンション制御手段によって、パッケー
ジから解舒される糸のテンションを調節制御して、始動
時の糸切れを防止するようにした多重撚糸機のテンショ
ン制御装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、スピンドルの回
転駆動によって発電を行う発電手段を備え、前記発電手
段の出力によってフライヤ駆動モータを回転駆動するよ
うにした積極回転フライヤを用いてパッケージから糸を
解舒して加撚を行う多重撚糸機にあって、前記糸のテン
ションを制御するテンション制御手段を備え、前記スピ
ンドルの回転始動時に前記テンション制御手段を緩和状
態に制御するようにした多重撚糸機のテンション制御装
置を構成するものである。
【0010】さらに、この発明では、前記フライヤ駆動
モータの制御の開始ともに前記テンション制御手段を緊
張状態に制御するようにした多重撚糸機のテンション制
御装置を構成するものである。
【0011】さらにまた、この発明では、前記テンショ
ン制御手段を緩和状態並びに緊張状態に制御するための
調節機構を設けた多重撚糸機のテンション制御装置を構
成するものでもある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明になる多重撚糸機
のテンション制御装置について、図面に示す具体的な実
施例にもとづいて詳細に説明する。図1は、この発明に
なるテンション制御装置を四重撚糸機に適用した具体的
な構成例を示すものであって、図1Aは、当該テンショ
ン制御装置を四重撚糸機に適用した具体的な構成例の全
体を示す概略的な側断面図、図1Bは、発電手段におけ
る永久磁石配列ディスクの具体例を示す概略的な平面図
である。
【0013】図2および図3は、この発明になる多重撚
糸機のテンション制御装置の具体的な構成例の詳細を示
すものであって、図2は、四重撚糸機に適用した第1の
実施例にあって、要部を拡大して示す概略的な側断面図
であり、図3は、二重撚糸機に適用した第2の実施例に
あって、要部を拡大して示す概略的な側断面図である。
一方、図4は、多重撚糸機の基本的な構成を説明するた
めの概略図であり、二重撚糸機の一錘部分を示す概略的
な斜視図である。
【0014】まず、図4にもとづいて、例示する二重撚
糸機に関して、その一錘の撚糸ユニットTUの具体的構
成について説明する。この一錘の撚糸ユニットTUは、
スピンドル装置61と巻取装置62とを含むものからな
っている。前記スピンドル装置61は図示されない静止
盤とスピンドル軸63に固定された回転盤64とを有し
ている。磁石吸引で静止状態を保つ静止盤上に載置され
た給糸パッケージSPから解舒される糸Y1 は、テンシ
ョン装置65に入って所定の張力が付与され、静止盤の
下方での回転盤64の高速回転によりバルーンさせら
れ、上方のバルーンガイド67に至るようになってい
る。そして、テンション装置65から回転盤64に至る
までに一回の撚りが入り、回転盤64からバルーンガイ
ド67に至るまでにもう一回の撚りが入り、合計二回加
燃され、所謂、ダブルツイストの加撚処理がなされた撚
糸Y2 を供する。なお、図4に示す実施例において、各
錘のスピンドルは、それぞれスピンドル駆動源68を備
えた単錘駆動型の撚糸ユニットを構成する。
【0015】一方、前記巻取装置62は、前記撚糸Y2
を巻取パッケージ69に巻き上げるものである。前記撚
糸Y2 は、ガイドローラ70、71およびフィードロー
ラ72を経てトラバースガイド73に至る。前記撚糸Y
2 は、前記トラバースガイド73で綾振りされ、クレー
ドルアーム74に支持され、巻取ドラム75に転接する
巻取パッケージ69に巻き取られる。
【0016】この種の二重撚糸機における1メートル毎
の撚数は、次式によって表される。撚数=〔回転盤の回
転数(rpm) ×2〕/ヤーンスピード(m/min) なお、上式におけるヤーンスピードは、巻取装置の巻取
速度によっており、回転盤の回転数は、スピンドル装置
のスピンドル軸の回転数によっている。
【0017】上記する一錘の撚糸ユニットTUは、フィ
ラメント糸用給糸パッケージによる構成のものと、スパ
ン糸用給糸パッケージによる構成のものとがあり、いず
れに対してもこの発明になるフライヤ駆動方法を適用す
ることができる。
【0018】以下、この発明になる多重撚糸機のテンシ
ョン制御装置について、図1〜図3にもとづいて詳細に
説明する。図1は、四重撚糸機に対してこの発明になる
テンション制御装置を組み込んだ具体的な構成例の全体
構造を示す概略的な側断面図である。この図1に示す実
施例にもとづいて、フライヤ装置FAを備えた多重撚糸
機Tの基本構成について説明する。多重撚糸機Tは、第
1の回転駆動系構成部11と、第2の回転駆動系構成部
12と、第3の回転駆動系構成部13と、静止系構成部
14とを含むものからなっている。
【0019】前記多重撚糸機Tにおける第1の回転駆動
系構成部11は、スピンドルレール15に対してベアリ
ング機構16を介して設置されているスピンドル17
と、前記スピンドル17を回転駆動するための第1の回
転駆動源18と、前記スピンドル17に取り付けられて
いる外ポット構造体19とを含むものからなっている。
より具体的には、前記第1の回転駆動系構成部11にお
ける第1の回転駆動源18は、モータM1であり、モー
タベルト20によって前記スピンドル17を約8000
〜10000rpm程度で回転できるように構成してあ
る。
【0020】前記スピンドル17の上端部側17aに
は、外ポット構造体19が固定的に取付けられており、
該外ポット構造体19は、前記モータM1によって、約
8000〜10000rpm程度で回転できるように構
成されている。前記スピンドル17の上端部側17aに
は、軸方向にのびる解舒糸通路21が設けてあり、前記
外ポット構造体19には、放射方向にのび、該外ポット
構造体19の外部に貫通する解舒糸通路22が設けてあ
る。前記外ポット構造体19の外表面19aは、上部に
向けてラッパ状に広がった形状をしている。
【0021】一方、前記多重撚糸機Tにおける第2の回
転駆動系構成部12は、前記スピンドル17に対し、ベ
アリング機構23を介して取り付けてある回転プーリ体
24と、前記回転プーリ体24を回転駆動するための第
2の回転駆動源25と、前記回転プーリ体24に対して
マグネットカップリング機構26A、26Bを介して磁
気連結されている内ポット構造体27とを含むものから
なっている。より具体的には、前記第2の回転駆動系構
成部12における第2の回転駆動源25は、モータM2
であり、モータベルト28によって前記回転プーリ体2
4、マグネットカップリング機構26A、26Bを介し
て前記内ポット構造体27を約3000〜10000r
pm程度で回転できるように構成されている。前記内ポ
ット構造体27の回転方向は、前記外ポット構造体19
の回転方向に対して逆向きに設計されている。
【0022】前記内ポット構造体27における基部27
Aは、ベアリング機構29を介して前記スピンドル17
に支持されており、該基部27A側には、放射方向にの
び、前記内ポット構造体27の外部に貫通する解舒糸通
路30が設けてある。さらに、基部27A側には、後述
する永久磁石31を配置するための永久磁石配置ディス
ク32が固定的に取り付けてある。前記永久磁石配置デ
ィスク32に配置される永久磁石31の配列態様例を図
1Cに示す。前記永久磁石31は、前記四重撚糸機Tの
スピンドル回転駆動系における回転円盤部に対し、同心
円状に交互に配置したS極素子31Sと、N極素子31
Nとからなっている。
【0023】前記内ポット構造体27は、前記基部27
Aから上方に向けてのびていて、上端側において開口す
る筒状のポット部27Bを備えており、前記筒状のポッ
ト部27Bの内周面によって後述する内バルーンIBの
軌道を規制するように構成されている。
【0024】一方、前記多重撚糸機Tにおける静止系構
成部14は、前記スピンドル17の軸心上にパッケージ
Pを支持するパッケージ支持部33と、前記パッケージ
支持部33に支持されたパッケージPの外周囲に所望の
間隔をおいてカバーを形成するチーズカバー部34とを
含むものからなっている。
【0025】前記静止系構成部14は、静止用マグネッ
ト手段35A、35Bとによって、前記第1の回転駆動
系構成部11および前記第2の回転駆動系構成部12の
回転期間中、静止した状態に維持されるようになってい
る。
【0026】さらに、前記静止系構成部14は、前記第
2の回転駆動系構成部12における永久磁石配置ディス
ク32に配置してある永久磁石31に対し、磁界ギャッ
プGを隔てて対向するように配置した界磁コイルからな
る界磁部材36を含むものからなっており、前記永久磁
石31と、前記界磁部材36とによって発電手段GMを
構成する。また、前記静止系構成部14には、前記フラ
イヤ駆動モータの駆動および制御のための制御用基板3
7が組み合わされている。
【0027】前記静止系構成部14は、パッケージ支持
部33の上端部側33aに対して取付けられていて、後
述するパルス計測用カウンター38に応答する、例え
ば、光センサー等による検知手段39を含むものからな
っている。この発明において、前記パルス計測用カウン
ター38と検知手段39とにより回転速度計測手段RS
Mを構成する。
【0028】この発明の好ましい実施例にあって、前記
パルス計測用カウンター38は、例えば、フライヤ支持
体40に固定的に取り付けたディスク部材によって形成
されており、ディスク部材を適度の角度間隔をおいて複
数の放射線で分割した形態のものからなっている。この
パルス計測用カウンター38は、例えば、1周30カウ
ントあるいは1周6カウントのものとして設計される。
【0029】一方、前記多重撚糸機Tにおける第3の回
転駆動系構成部13は、この発明の要部をなすものであ
る。前記第3の回転駆動系構成部13は、前記スピンド
ル17の軸心上に回転軸心が一致するようにフライヤF
を支持するフライヤ支持体40と、前記フライヤ支持体
40に取り付けてあるテンサー41と、前記フライヤ支
持体40との間にワンウェイクラッチ機構42を介在し
て前記フライヤFを回転させるためのフライヤ回転駆動
手段FRMを含むものからなっている。
【0030】この発明において、前記フライヤ回転駆動
手段FRMは、糸の解舒にともなって連動して回転する
とともに、糸の解舒速度に同期して前記フライヤを積極
的に回転駆動させるためのものである。すなわち、前記
フライヤ回転駆動手段FRMは、モータM3でなるフラ
イヤ回転駆動源43と、前記フライヤ回転駆動源の回転
軸43aに対して組み合わされたワンウェイクラッチ4
2とを含むものからなり、前記フライヤFが、前記フラ
イヤ回転駆動源43の回転軸43aおよびワンウェイク
ラッチ42を介して連結されている。
【0031】このように、フライヤFとモータM3でな
るフライヤ回転駆動源43とをワンウェイクラッチ機構
42を介在して連結(フライヤが速い方はフリー回転)
してフライヤ回転駆動手段FRMを組み込むことは、パ
ッケージPの上部側位置を解舒する時には、フライヤ速
度が速く、解舒張力が低いことに着目してなされたもの
で、この時の速度をモータM3にフィードバックするこ
とにより、パッケージPの上部側以外を解舒する時に
は、フライヤの回転が先行するため解舒張力が掛から
ず、従って、解舒張力は、パッケージ径に関係なく、ま
た、パッケージPの上部側位置並びに下部側位置に関係
なくほぼ一定となる。
【0032】上記する具体的な構成例として、前記第3
の回転駆動系構成部13に対して、パルス計測用カウン
ター38が設けてあり、このパルス計測用カウンター3
8と前記静止系構成部14に設けてある検知手段39と
によって、前記フライヤ回転駆動手段FRMにおけるモ
ータM3をフィードバック制御することができるように
なっている。
【0033】さらに、この発明において、前記フライヤ
装置は、パッケージPの上部側の解舒速度、すなわち、
解舒される糸の最大解舒速度にて回転駆動するように構
成されている。さらに、この発明において、前記発電手
段GMに代えて前記フライヤ回転駆動源のための電源
を、乾電池、あるいは、太陽電池等によって構成するこ
ともできる。
【0034】上記する構成になるフライヤ駆動方法FA
を備えた多重撚糸機Tにおいて、パッケージPから解舒
される糸Y1は、フライヤFのヤーンガイド部Fa、第
3の回転駆動系構成部13に設けたテンサー41、チー
ズカバー34と内ポット構造体27との間の筒状空隙、
第2の回転駆動系構成部12の内ポット構造体27に設
けた解舒糸通路30、第1の回転駆動系構成部11のス
ピンドル17に設けた解舒糸通路21、外ポット構造体
19に設けた解舒糸通路22およびバルーンガイドBG
を通過して、巻取装置において巻き取られる。
【0035】この場合、前記パッケージPから解舒され
る糸Y1は、テンサー41から内ポット構造体27まで
の間にあっては、内バルーンIBの軌跡を形成し、外ポ
ット構造体19からバルーンガイドBGまでの間にあっ
ては、外バルーンOBの軌跡を形成する。前記パッケー
ジPから解舒される糸Y1は、前記フライヤ装置FAを
含む第3の回転駆動系構成部13、内ポット構造体27
を含む第2の回転駆動系構成部12、外ポット構造体1
9を含む第1の回転駆動系構成部11およびバルーンガ
イドBGを通過する過程において4回の撚りが加えられ
た撚糸Y2を供することになる。
【0036】次いで、この発明になるテンション制御装
置の具体的な構成について詳細に説明する。図2は、当
該テンション制御装置を図1にその全体構成を示すよう
な四重撚糸機に対して適用される第1の実施例を示すも
のであり、図3は、当該テンション制御装置を図4に示
すような二重撚糸機に対して適用される第2の実施例を
示すものである。
【0037】第1の実施例になるテンション制御装置
は、テンション制御手段1を備えている。このテンショ
ン制御手段1は、テンサー41と、該テンサー41を緩
和状態並びに緊張状態に制御するための調節機構2とを
含むものからなっている。図1および図2に示す例にお
いて、前記テンサー41は、カプセルテンサーにより構
成されており、上カプセル41aと、下カプセル41b
と、その中に配設されていて、上カプセル41aと下カ
プセル41bとを軸方向に拡張する方向に付勢する弾性
部材41cとからなっている。前記テンサー41におけ
る上カプセル41aの上端末側は、上受部材3によって
支持されており、前記テンサー41における下カプセル
41bの下端末側は、軸方向に移動可能な下受部材4に
よって支持されている。
【0038】一方、前記テンサー41を緩和状態並びに
緊張状態に制御するための調節機構2は、電気信号によ
って軸方向に移動可能な可動鉄心5を備えた直線ソレノ
イド6を含み、前記可動鉄心5から軸方向にのびる心棒
7の出力端側に取り付けてあるガイド部材8を有するも
のからなっている。前記ガイド部材8は、前記下受部材
4に連結しており、電気信号によって可動鉄心5を軸方
向に移動させることによって、前記ガイド部材8、下受
部材4を介して前記上受部材3と下受部材4間の間隔を
近接並びに離遠させることができ、近接時には、テンサ
ー41内を通る糸に負荷を与え、通過する糸を緊張状態
に制御し、離遠時には、テンサー41内を通る糸に対す
る負荷を和らげ、通過する糸を緩和状態に制御する。
【0039】積極回転フライヤを用いた場合、解舒テン
ションが下がり、その直後の内バルーンIBが拡がりす
ぎるので、内バルーンIB手前のテンサー41でテンシ
ョンを加えてやり、内バルーンIBの拡がりを抑えてや
らなければならない。しかしながら、積極回転フライヤ
が制御された状態に合わせたテンションを加えると、立
ち上がり時(フライヤが積極的に回っていない時)にテ
ンション負荷が大きすぎて、糸切れを起こす。この立ち
上がり時に糸切れを起こさせないようにするため、テン
サーを軽くする。
【0040】このように立ち上がり時にテンサーを緩和
状態に制御するには、前記直線ソレノイド6によって前
記下受部材4を下方向に引き下げればよい。その後、ス
ピンドルの回転が高まって、発電手段を電源とするモー
タM3が積極回転状態になれば、前記直線ソレノイド6
によって前記ガイド部材8を押し上げて、カプセルテン
サーを縮め、テンションをきつくし、通過する糸を緊張
状態に制御する。
【0041】次いで、第2の実施例になるテンション制
御装置は、同様のテンション制御手段1を備えたものか
らなっている。このテンション制御手段1は、テンサー
41と、該テンサー41を緩和状態並びに緊張状態に制
御するための調節機構2とを含むものからなっている。
図3に示す例において、前記テンサー41は、カプセル
テンサーにより構成されており、上カプセル41aと、
下カプセル41bと、その中に配設されていて、上カプ
セル41aと下カプセル41bとを軸方向に拡張する方
向に付勢する弾性部材41cとからなっている。前記テ
ンサー41における上カプセル41aの上端末側は、上
受部材3によって支持されており、前記テンサー41に
おける下カプセル41bの下端末側は、軸方向に移動可
能な下受部材4によって支持されている。
【0042】前記テンサー41を緩和状態並びに緊張状
態に制御するための調節機構2は、例えば、ソレノイド
6を含むものからなり、軸方向にのびる心棒7の出力端
側に取り付けてあるガイド部材8を有するものからなっ
ている。ガイド部材8は、前記下受部材4に連結してお
り、前記ソレノイド6の作動により前記ガイド部材8を
軸方向に移動させることによって、前記下受部材4を介
して前記上受部材3と下受部材4間の間隔を近接並びに
離遠させることができ、近接時には、テンサー41内を
通る糸に負荷を与え、通過する糸を緊張状態に制御し、
離遠時には、テンサー41内を通る糸に対する負荷を和
らげ、テンサー41内を通過する糸を緩和状態に制御す
る。
【0043】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明の多重撚糸機
のテンション制御装置によれば、積極回転フライヤを用
いてパッケージから糸を解舒して加撚を行う多重撚糸機
にあって、糸のテンションを制御するためのテンション
制御手段を設けて、スピンドルの回転始動時にテンショ
ン制御手段を緩和状態に制御するようにしたので、立ち
上がり時(積極回転フライヤが積極回転に至っていない
時)における糸切れを防止することができ、スムーズな
立ち上がりと安定したバルーンが得られるなどの点にお
いて極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になるテンション制御装置を
四重撚糸機に適用した具体的な構成例を示すものであっ
て、図1Aは、当該テンション制御装置を四重撚糸機に
適用した具体的な構成例の全体を示す概略的な側断面
図、図1Bは、発電手段における永久磁石配列ディスク
の具体例を示す概略的な平面図である。
【図2】図2は、この発明になる多重撚糸機のテンショ
ン制御装置の具体的な構成例の詳細を示すもので、四重
撚糸機に適用した第1の実施例にあって、その要部を拡
大して示す概略的な側断面図である。
【図3】図3は、この発明になる多重撚糸機のテンショ
ン制御装置の具体的な構成例の詳細を示すもので、二重
撚糸機に適用した第2の実施例にあって、その要部を拡
大して示す概略的な側断面図である。
【図4】図4は、多重撚糸機の基本的な構成を説明する
ための概略図であり、二重撚糸機の一錘部分を示す概略
的な斜視図である。
【符号の説明】
FA フライヤ装置 T 多重撚糸機 1 テンション制御手段 2 調節機構 3 上受部材 4 下受部材 6 直線ソレノイド 7 心棒 8 ガイド部材 11 第1の回転駆動系構成部 12 第2の回転駆動系構成部 13 第3の回転駆動系構成部 14 静止系構成部 17 スピンドル 18 第1の回転駆動源 19 外ポット構造体 M1 第1のモータ M2 第2のモータ M3 第3のモータ IB 内バルーン OB 外バルーン GM 発電手段 41 テンサー FRM フライヤ回転駆動手段 43 フライヤ回転駆動源 Y1 パッケージから解舒された糸 Y2 加撚処理糸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルの回転駆動によって発電を行
    う発電手段を備え、前記発電手段の出力によってフライ
    ヤ駆動モータを回転駆動するようにした積極回転フライ
    ヤを用いてパッケージから糸を解舒して加撚を行う多重
    撚糸機にあって、前記糸のテンションを制御するテンシ
    ョン制御手段を備え、前記スピンドルの回転始動時に前
    記テンション制御手段を緩和状態に制御するようにした
    ことを特徴とする多重撚糸機のテンション制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フライヤ駆動モータの制御の開始と
    もに前記テンション制御手段を緊張状態に制御するよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の多重撚糸機の
    テンション制御装置。
  3. 【請求項3】 前記テンション制御手段を緩和状態並び
    に緊張状態に制御するための調節機構を設けたことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の多重撚糸機の
    テンション制御装置。
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