JP3246231B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP3246231B2
JP3246231B2 JP26531894A JP26531894A JP3246231B2 JP 3246231 B2 JP3246231 B2 JP 3246231B2 JP 26531894 A JP26531894 A JP 26531894A JP 26531894 A JP26531894 A JP 26531894A JP 3246231 B2 JP3246231 B2 JP 3246231B2
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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタルハライドランプ
を点灯させる放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水銀、アルゴンガスなどの混合ガ
ス、更にそれらに金属ハロゲン化物を付加し、石英ガラ
ス等の透光性容器内に封入して放電させ、その光を利用
するメタルハライドランプは高輝度、高効率等の特徴を
有し、一般照明用をはじめ、オーバーヘッドプロジェク
タやオーバーヘッドタイプのプロジェクションテレビ、
映写機などにも使用され、広く普及している。このメタ
ルハライドランプは根本的に、高圧水銀ランプなどの他
の高圧放電ランプよりも始動電圧が高いという欠点を有
している。
【0003】この理由は、メタルハライドランプは封入
物に電気陰性度の高いハロゲンを含むので、ハロゲンに
より電子が容易に捕獲され、始動時、電極間での電離が
起きにくいことと、ランプが消灯する時は、熱容量の小
さい電極の方が発光管よりも早く温度が低下するため、
点灯中に蒸発していた金属ハロゲン化物の大部分が電極
表面で凝縮、凝固し、この電極表面についた金属ハロゲ
ン化物によって、電極からの2次電子放出能力が低下す
る為である。
【0004】このような始動性の問題に対し、従来は、
特開昭51−66174号公報に示されているように、
電子放射性物質を発光管に封入し始動特性を改善する対
策を行なったり、あるいは始動時に、電源電圧に高電圧
のパルス電圧を多数回、繰り返し重畳してランプを始動
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、高い
輝度を得るために発光管はより小さく、アーク長はより
短くなる傾向にあり、また、始動補助用ガスとして封入
される希ガスの封入圧力も、始動時の光の立ち上がり時
間を短くするために、より高くなる傾向にあり、その結
果、ランプの始動電圧は一層高くなり、ランプ始動がよ
り困難となっている。このように、電子放射性物質を封
入すれば、放射線が発光管内部のガスのイオン化を助成
し、確かに始動電圧は低くなり、ランプは始動し易くな
るが、環境衛生上、電子放射性物質は有害であるので、
電子放射性物質をなくしたい。
【0006】また、始動時に高いパルス電圧を繰り返し
ランプに印加することで、ランプは始動できるものの、
その反面、点灯装置やランプに十分な絶縁対策を施す必
要があり、そのため装置が大形化し、広汎な商用には実
際的でない。また、このような高電圧をランプに繰り返
し印加することにより、発光管の早期劣化が生じるとい
う課題がある。
【0007】また発光管がセラミックスからなる、いわ
ゆるセラミックメタルハライドランプは、急激に電力供
給を停止したりすることで、急激な熱変化を与えると、
発光管が破損するという課題がある。
【0008】本発明は上記の問題点を解決し、ランプに
放射性物質を封入することなく低い電圧で確実に始動
し、かつランプ寿命を長寿化する放電灯点灯装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電極を有するメタルハライドランプと、メ
タルハライドランプにランプ電流を供給する点灯回路
と、ランプ電流を時間経過と共に減少させて消灯する点
灯制御手段を具備したものである。
【0010】さらにメタルハライドランプを冷却する冷
却手段を付加し、まず冷却手段でメタルハライドランプ
の発光管を冷却し、冷却を開始してから所定時間経過し
た後に、メタルハライドランプへのランプ電流供給を停
止し、メタルハライドランプを消灯するように構成した
ものである。
【0011】
【作用】メタルハライドランプの基礎的な始動特性を調
べるために、次のような実験を試みた。内容積0.8cc、
電極間距離8mmで、直径0.8mmのタングステン棒の電極
を有する、石英ガラス製の200Wのメタルハライドラ
ンプに、200TorrのArガスと種々の発光材料を適量
封入し、そして封入した発光材料が電極に付着している
状態と、付着していない状態で、始動電圧を測定し、両
者の始動電圧を比較した。その実験データを(表1)に
示す。
【0012】
【表1】
【0013】(表1)の結果から以下に述べることが明
かである。アルゴン(Ar)ガスと水銀Hgのみを封入
したランプでは、その封入物(Hg)が電極に付着して
いる状態と付着していない状態とで、始動電圧に大きな
差はない。一方、封入物として沃化物(この場合、沃化
ジスプロシウムDyI3、沃化ネオジウムNdI3、沃化
セシウムCsI)を含むランプでは、電極に封入物が付
着している場合の方が、著しく始動電圧が高い。
【0014】一般にランプの放電開始電圧は、発光管内
部に存在する気体が、電界によって加速された電子によ
り電離される程度(気体原子の電離)と、正イオンが電
極に衝突した時に、電極から2次電子が放出される程度
(電極からの2次電子放出)により支配される。したが
って放電開始電圧に差が生じた原因としては、(1) 電極
間の気体の電離が起きにくくなった、(2) 電極から二次
電子の放出能力が低下した、(3) (1),(2) が同時に起き
た、この(1),(2),(3) が考えられる。このことを、電極
付着物の有無で放電開始電圧に差が生じるという(表
1)の実験結果に当てはめてみると、電極の付着物の有
無によらず、発光管内部のガス状態は不変であるから、
その原因として(1) は当てはまらない。すなわち放電開
始電圧の変化は、沃化物が電極に付着したことで、電極
からの2次電子放出能力が変化したことが原因で生じた
といえる。
【0015】よって(表1)の実験結果から電極に付着
した水銀Hgは電極からの2次電子放出に大きな影響を
与えないが、電極に付着した沃化ジスプロシウムDyI
3 、沃化ネオジウムNdI3 、沃化セシウムCsIは電
極からの2次電子放出を大きく阻害し、放電開始電圧の
上昇をもたらすことを見い出した。
【0016】このメタルハライドランプの封入物である
金属ハロゲン化物が電極に付着する現象は、従来からの
放電灯点灯装置においては、必然的に生じる。なぜな
ら、一般に、定格点灯中は、発光管の約1000℃弱の
動作温度に比べ、電極は約2500から3000℃の高温で動作
しており、金属ハロゲン化物が電極に付着することはな
いが、ランプを消灯させるとき、ランプ供給電力を瞬時
に停止することでランプ消灯を行なう従来の消灯方式で
は、電極の熱容量の方が発光管のそれより非常に小さい
ために、電極の方が発光管より早く、急激に温度が低下
する。そのため点灯中、蒸発していた金属ハロゲン化物
は、発光管内部において、温度の最も低い所に凝縮、凝
固するので、結局、蒸発していた封入物のほとんどは電
極に付着してしまうのである。
【0017】したがって消灯時に、金属ハロゲン化物が
電極に凝縮、凝固しないようにすれば、金属ハロゲン化
物によって電極からの2次電子の放出が阻害されないの
で、次回点灯するときは、低い始動電圧で点灯開始でき
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に添付図面に基づいて
詳細に説明する。まず、第一の実施例を図1および図2
によって説明する。図1は本発明の第一の実施例の放電
灯点灯装置の構成を示す回路図である。
【0019】図1において、1は直流電源であり、倍電
圧整流回路130と倍電圧整流回路130の出力端に接
続された降圧チョッパ回路30から構成されている。倍
電圧整流回路130は交流電源140とダイオード15
0、151とコンデンサ160、161とで構成されて
おり、ダイオード150、151で交流電源140の出
力を整流し、コンデンサ160、161で平滑し直流を
出力する。降圧チョッパ回路30は、スイッチング素子
であるトランジスタ3とチョークコイル4とダイオード
5とコンデンサ6とトランジスタ3をオン・オフ制御す
る制御回路2とで構成され、トランジスタ3をオン・オ
フ制御することにより、コンデンサ6の両端に所定の直
流電圧が発生する。40は直流電流を検出する直流電流
検出回路であり、抵抗13により構成され、その出力信
号aは電力制御回路50に入力されている。
【0020】電力制御回路50は、スイッチングレギュ
レータコントロールIC14、オペアンプOP1、抵抗
15、16、17、18、基準電圧源200とコンデン
サ19、および消灯スイッチS1により構成されてい
る。消灯スイッチS1は、点灯中は抵抗18の一端Cを
接地しており、消灯するとき抵抗18の一端Cを+5V
の電圧源に接続する。コンデンサ19と抵抗18は積分
回路を構成しており、その積分出力は、バッファ用のオ
ペアンプOP1を介して出力される。オペアンプOP1
の出力と直流電流検出回路40の出力信号aは、それぞ
れ抵抗15、16を介して加算され、IC14の誤差増
幅器ER1の正入力に入力されている。IC14の誤差
増幅器ER1の負入力には誤差増幅器ER1の出力がフ
ィードッバックされている。
【0021】IC14は、誤差増幅器ER1の出力と三
角波信号とを比較し、パルス幅変換(PWM)出力E1
を出す。このPWM出力E1はトランジスタ3のオン・
オフ制御する制御回路2に入力されており、制御回路2
はこの出力を受けて、PWM出力E1がハイ信号のとき
トランジスタ3をオンし、ロウ信号の時はトランジスタ
3をオフする。60は直流電圧を検出する直流電圧検出
回路であって、抵抗106、107で構成されており、
直流電圧検出回路60の出力信号bは高圧発生回路10
に入力される。70はインバータ回路であるフルブリッ
ジインバータ回路であり、トランジスタ101、10
2、103、104とこれらのトランジスタをオン・オ
フするドライブ回路105とで構成されている。80は
高圧パルス発生回路であり、パルストランス9と高圧発
生回路10とコンデンサ11とで構成されている。
【0022】高圧発生回路10は直流電圧検出回路60
の出力信号bが所定の電圧レベル以上の時、動作し高電
圧を発生する。12は主たる一対の電極を有するととも
に、内容積が0.8cc、電極間距離が8mmで、前記電極
が直径0.8mmのタングステン棒で形成された石英ガラ
ス製の200Wのメタルハライドランプで、200Torr
のArガスおよび、発光物質として25mgの水銀Hgと
3mgの沃化ジスプロシウムDyI3と3mgの沃化ネオジ
ウムNdI3と3mgの沃化セシウムCsIが封入されて
いる。
【0023】次に上記構成の動作を説明する。倍電圧整
流回路130の出力を降圧チョッパ回路30に入力し、
トランジスタ3がオンするとトランジスタ3、チョーク
コイル4を介してコンデンサ6を充電し、トランジスタ
3がオフするとチョークコイル4は電流を流し続けよう
とするため、チョークコイル4、コンデンサ6、ダイオ
ード5の経路で電流が流れ、コンデンサ6を充電する。
トランジスタ3のオン・オフ動作は制御回路2によって
制御され、トランジスタ3がオン・オフ動作し降圧チョ
ッパ回路30の出力端であるコンデンサ6の両端に所定
の直流電圧を出力する。
【0024】制御回路2はIC14のPWM出力E1が
ハイ信号のときトランジスタ3をオン、ロウ信号の時は
トランジスタ3をオフするので、結局、コンデンサ6の
両端の電圧はPWM出力E1のデューティー比により変
化する。このIC14のPWM出力E1のデューティー
比は誤差増幅器ER1の正入力の電圧レベル、すなわち
直流電流検出回路40からの出力信号aとオペアンプO
P1からの出力との和と、基準電圧源200の差により
決まる。なお点灯時はスイッチS1は抵抗18の一端c
を接地しているため、オペアンプOP1の出力はゼロで
あり、よってPWM出力E1は直流電流検出回路40か
らの出力信号aと基準電圧200との差で決定される。
【0025】電力制御回路50は、定格点灯時は、直流
電流検出回路40からの出力信号aを受けて、メタルハ
ライドランプ12に流れる電流が所定の値を保つよう
に、PWM出力E1のデューティー比を変化させ、降圧
チョッパ回路30の出力電圧を制御する。
【0026】ブリッジインバータ回路70はトランジス
タ101、104および102、103がドライブ回路
105の出力信号により所定の周波数で交互にオン・オ
フすることにより、降圧チョッパ回路30の直流出力電
圧を交流に変換し高圧パルス発生回路80を介してメタ
ルハライドランプ12に出力する。高圧パルス発生回路
80はパルストランス9から発生した高圧パルスをコン
デンサ11を介してメタルハライドランプ12に印加し
メタルハライドランプ12を始動点灯し、点灯後はブリ
ッジインバータ回路70の出力電圧でメタルハライドラ
ンプ12は矩形波の交流で点灯する。
【0027】まず、メタルハライドランプ12が放電を
開始する以前は、所定の電圧が降圧チョッパ回路30か
ら出力され、ブリッジインバータ回路70により交流に
変換されてメタルハライドランプ12に印加されてい
る。この時、直流電圧検出回路60の出力信号bを受け
て高圧発生回路10が動作し、パルストランス9から高
圧パルスが発生し、コンデンサ11を介してメタルハラ
イドランプ12に高圧パルスが印加される。その後、メ
タルハライドランプ12が点灯すると、定格点灯時より
大きなランプ電流が流れるため、直流電流検出回路40
からの出力信号a(抵抗13の両端の電圧レベル)を受
け、電力制御回路50のIC14の誤差増幅器ER1の
正入力の入力電圧レベルが高くなり、誤差増幅器ER1
の出力が大きくなる。したがってPWM出力E1のデュ
ーティー比を小さくして降圧チョッパ回路30の出力電
圧を低下させる。すなわちメタルハライドランプ12が
点灯開始すると、直流電圧検出回路60の出力信号bの
レベルが低下し、高電圧発生回路10が動作を停止し
て、メタルハライドランプ12への高圧パルスの印加が
停止し、ランプの起動が完了する。
【0028】その後、メタルハライドランプ12は、直
流電流検出回路40からの出力信号aを受けて動作する
電力制御回路50が、所定のランプ電流を保つように降
圧チョッパ回路30の出力電圧を制御し、定格点灯され
る。
【0029】次に、ランプを消灯させるときの動作つい
て図2を参照して述べる。ランプを消灯させるときは、
スイッチS1によって、抵抗18の一端cを、+5Vの
電圧源に接続する。そうすると、コンデンサ19は抵抗
18を介して徐々に充電される。すなわちコンデンサ1
9と抵抗18できまる所定の充電時定数に従い、充電さ
れる。その結果、オペアンプOP1の出力は、図2(a)
に示すように、所定の充電時定数に従い徐々に高くな
り、IC14の誤差増幅器ER1の正入力の入力電圧レ
ベルが徐々に上昇する。このため、PWM発振出力E1
のデューティー比が、図2(b)に示すように時間経過と
共に小さくなり、降圧チョッパ回路30の出力電圧が低
下していく。結局、コンデンサ19の充電が始まると、
降圧チョッパ回路30の出力電圧はコンデンサ19と抵
抗18とできまる所定の充電時定数に従って低下し、そ
れにともないメタルハライドランプ12のランプ電流が
図2(c)に示すように低下していく。すなわちメタルハ
ライドランプ12への供給電力が時間経過と共にほぼ所
定の充電時定数に従い徐々に低下する。したがってメタ
ルハライドランプ12は、消灯時、急激に供給電流(電
力)を停止されて消灯するのではなく、徐々に供給電流
(電力)を減らされて減光しながら消灯する。
【0030】上記のようにランプ供給電流(電力)を時
間経過と共に徐々に低下させて減光しながらランプを消
灯させると、メタルハライドランプ12においては、水
銀Hgよりも沃化物(DyI3、NdI3、CsI)の方
が蒸気圧が低いために、以下のようなことが起きる。供
給電流(電力)の減少とともに、メタルハライドランプ
12の発光管の温度が低下して、まず発光管内部の沃化
物の蒸発量(蒸気圧)が減少し、やがて、メタルハライ
ドランプ12が完全に消灯するに至るまでに、発光管内
部で蒸発し発光する沃化物はほとんど無くなりほぼ水銀
Hgのみが(蒸発)発光している状態になる。このよう
な状態を経過したのち、メタルハライドランプ12が、
完全に光を発しない消灯状態になった場合、沃化物のほ
とんど全ては、既に発光管管壁(最冷点部)に凝縮して
いるので、電極に付着するのは、最後まで蒸発していた
水銀のみとなる。
【0031】以上のように、本実施例によれば、メタル
ハライドランプに供給するランプ電流を時間経過と共に
コンデンサ19と抵抗18とできまる所定の充電時定数
に従って減少させて消灯することで、沃化物が電極に凝
縮・凝固しないように消灯が完了でき、次回点灯すると
き、低い始動電圧で点灯開始できる。
【0032】なお、本実施例では、メタルハライドラン
プ12は発光管が石英ガラスから構成されているランプ
を例に説明したが、発光管がセラミックスからなるメタ
ルハライドランプであっても構わない。この場合、セラ
ミックスメタルハライドランプは急激に供給電流(電
力)を停止されて消灯するのではなく、徐々に供給電流
(電力)を減らされて減光しながら消灯するので、発光
管に急激な温度変化が生じず、したがって本実施例の放
電灯点灯装置においては、消灯時のセラミックス製の発
光管の割れを防止できるという、別の効果が得られる。
【0033】次に第二の実施例を図3によって説明す
る。図3は本発明の第二の実施例の放電灯点灯装置であ
る。図3において、90はランプ消灯時に、ランプを冷
却する冷却装置であり、ファン24、交流電源25、ス
イッチ23、抵抗20および制御装置21で構成されて
おり、その他の構成は図1と同様である。制御装置21
は抵抗20を介して電流が供給された場合に、スイッチ
23をオンする機能を有している。
【0034】図3の構成により、メタルハライドランプ
12を消灯させる場合、スイッチS1により、抵抗18
および抵抗20の一端cを+5Vの電圧源に接続する
と、直流電源1の出力電圧が変化してメタルハライドラ
ンプ12への供給電流が、時間経過と共にコンデンサ1
9と抵抗18とできまる所定の充電時定数に従って減少
するとともに、制御回路21に抵抗20を介して電流が
流れ込み、スイッチ23がオンし、ファン24が動作し
てメタルハライドランプ12を冷却する。メタルハライ
ドランプ12の発光管の温度は、供給電流の減少と共に
ファン24で冷却されることで、さらに早く低下する。
【0035】よってメタルハライドランプ12が完全に
消灯するに至るまでに、発光管内部で蒸発し発光する沃
化物はほとんど無くなり、完全に光を発しない消灯状態
になったときに、沃化物の電極への付着が防止でき、再
点灯時の始動電圧が低減できることは勿論のこと、完全
に光を発しない消灯状態後もメタルハライドランプ12
は冷却され続けるので、発光管内部の圧力が速やかに低
下し、その結果、再点灯するまでの時間が短縮できると
いう別の効果も得られる。
【0036】なお、本実施例では、メタルハライドラン
プ12を冷却装置90で冷却し、かつ冷却を開始してか
ら、ランプ供給電流を減少させて、沃化物の電極への凝
縮、凝固を防止する点灯装置について説明したが、冷却
装置90で、メタルハライドランプ12の発光管を冷却
し、発光管内部で蒸発し発光する沃化物はほとんど無く
なり、ほぼ水銀Hgのみが(蒸発)発光している状態に
至った後に、ランプ電流の供給を停止する構成の放電灯
点灯装置であっても、ほぼ水銀Hgのみが(蒸発)発光
している状態で、消灯が完了することになるので、沃化
物の電極への凝縮、凝固を防止できることは明かであ
る。
【0037】また、メタルハライドランプ12が消灯開
始してから5秒から30秒の間に、メタルハライドラン
プ12に供給するランプ電流を、メタルハライドランプ
12の定格点灯時のランプ電流値の約36.7%に減少
させることが好ましい。
【0038】尚、第一の実施例と第二の実施例では、消
灯時、直流電源1の出力電圧を制御し、メタルハライド
ランプ12への供給電流を時間経過と共に減少させた
が、メタルハライドランプ12のランプ電流を減少させ
る方式としては、例えばフルブリッジインバータ回路7
0のトランジスタ101、102、103、104のデ
ューティー比を時間経過と共に変化してランプ供給電流
を減少させる方式や、あるいはフルブリッジインバータ
回路70と高圧パルス発生回路80の間にリアクタンス
素子を付加し、フルブリッジインバータ回路70のトラ
ンジスタ101、102、103、104をオン・オフ
するドライブ回路105の発振周波数を時間経過と共に
変化させて、メタルハライドランプ12への供給電流を
時間経過と共に減少する方法であっても構わない。
【0039】また第一の実施例と第二の実施例では、コ
ンデンサ19と抵抗18とできまる充電時定数は特に明
記しなかったが、メタルハライドランプ12に対して適
当なのは、5秒以上の値が好ましい。この充電時定数の
最適値は、点灯するメタルハライドランプの種類(ワッ
ト数、封入物、寸法など)により当然、異なることは勿
論のことである。
【0040】さらに第一の実施例と第二の実施例では、
メタルハライドランプ12に供給するランプ電流を、時
間経過と共にコンデンサと抵抗とできまる充電時定数に
従って指数関数状に減少させる放電灯点灯装置を説明し
たが、メタルハライドランプが完全に消灯するに至るま
でに、発光管内部で蒸発し発光する沃化物はほとんど無
くなりほぼ水銀Hgのみが(蒸発)発光している状態を
経過したのち、メタルハライドランプを完全に光を発し
ない消灯状態にするようなランプ電流の減少であれば、
例えば、時間経過と共に階段状にランプ電流が減少した
り、または直線的に減少するような点灯制御方式を有す
る放電灯点灯装置であっても構わない。
【0041】また第一の実施例と第二の実施例におい
て、倍電圧整流回路130は、直流電圧を出力するもの
ならば他のものでも構わないし、降圧チョッパ回路30
も直流出力を変化できるものであれば、他のものであっ
ても構わない。
【0042】さらに第一の実施例と第二の実施例におい
ては、沃化ジスプロシウムDyI3と沃化ネオジウムN
dI3 と沃化セシウムCsIが封入されているメタルハ
ライドランプを例に説明したが、他の金属ハロゲン化物
が封入されたメタルハライドランプであっても、同様な
効果が得られることは言うまでもない。以上、本発明の
好ましい実施例について説明してきたが、こうした記述
は限定事項ではなく、種々の変形が可能であることは勿
論である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一対の電
極を有するメタルハライドランプを点灯する放電灯点灯
装置において、消灯開始からランプ電流を時間経過と共
に減少させてランプを消灯するようにランプ電流を制御
する構成とすることで、点灯中に発光管内部で蒸発して
いた金属ハロゲン化物が、電極に凝縮、凝固することを
防止することができる。したがって次回点灯するとき電
極からの2次電子放出が容易になり、高い始動電圧を印
加することなく点灯開始が可能となり、小形の点灯装置
を提供することができる。
【0044】また発光管がセラミックスからなるメタル
ハライドランプの場合、消灯開始からランプ電流を時間
経過と共に所定の傾斜で減少させてランプを消灯するの
で、発光管に急激な温度変化が生じず、したがって、セ
ラミックス製の発光管の割れを防止することが可能とな
り、ランプ寿命を長くする経済的な放電灯点灯装置を供
給することができる。
【0045】さらにランプ消灯開始から、ランプの発光
管を強制冷却する冷却手段を点灯装置に設けることで、
点灯中に発光管内部で蒸発していた金属ハロゲン化物
が、電極に凝縮、凝固することを防止することができる
ことは勿論のこと、発光管内部の圧力が速やかに低下す
るので、再点灯するまでの時間が短縮でき、実用性の高
い放電灯点灯装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の放電灯点灯装置の要部
を示す回路図
【図2】同各部の波形図
【図3】本発明の第二の実施例の放電灯点灯装置の要部
を示す回路図
【符号の説明】
1 直流電源12 メタルハライドランプ 14 スイッチングレギュレータIC 18 抵抗 19 コンデンサ 24 ファン 30 降圧チョッパ回路 40 直流電流検出回路 50 電力制御回路 70 フルブリッジインバータ回路 80 高圧パルス発生装置 90 冷却装置 130 倍電圧整流回路 ER1 誤差増幅器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−38441(JP,A) 特開 平5−326182(JP,A) 特開 平6−111981(JP,A) 特開 平5−299188(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/392 H05B 41/18 310 H05B 41/23 H05B 41/24 H05B 41/282

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タルハライドランプにランプ電流を供給
    する点灯回路と、前記メタルハライドランプを冷却する
    冷却手段とを有し、前記冷却手段により前記メタルハラ
    イドランプの発光管を冷却し、前記メタルハライドラン
    プを冷却し始めてから所定時間経過後に、前記メタルハ
    ライドランプへのランプ電流供給を停止し、前記メタル
    ハライドランプを消灯することを特徴とする放電灯点灯
    装置。
  2. 【請求項2】タルハライドランプにランプ電流を供給
    する点灯回路と、前記メタルハライドランプを冷却する
    冷却手段と、前記冷却手段により前記メタルハライドラ
    ンプの発光管を冷却し、かつ前記メタルハライドランプ
    に供給するランプ電流を時間経過と共に減少させて消灯
    する点灯制御手段を具備することを特徴とする放電灯点
    灯装置。
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