JP3110627B2 - メタルハライドランプ - Google Patents

メタルハライドランプ

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JP3110627B2
JP3110627B2 JP06246003A JP24600394A JP3110627B2 JP 3110627 B2 JP3110627 B2 JP 3110627B2 JP 06246003 A JP06246003 A JP 06246003A JP 24600394 A JP24600394 A JP 24600394A JP 3110627 B2 JP3110627 B2 JP 3110627B2
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electrode rod
metal halide
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coil
lamp
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嘉隆 栗本
幸一 石橋
正人 吉田
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松下電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタルハライドランプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプは、高輝度、高効
率の光源として注目されている。小型で高演色のメタル
ハライドランプが開発されるにともない、使用用途も広
がり、最近では、このようなメタルハライドランプを投
射形液晶プロジェクターのバックライトや、自動車前照
灯用の光源として用いる開発が進められている。
【0003】メタルハライドランプは、高温での金属蒸
気中の放電により金属の発光スペクトルを利用したもの
である。そのため、金属が蒸気になるまで、すなわち発
光管がある程度の高温に達するまでは定格の光量を得る
ことができない。一般に、点灯開始から定格の光量に達
するまでに数分を要する。
【0004】メタルハライドランプの使用用途が広がる
につれて、光出力の立ち上がりの向上を望む声が強まっ
ている。
【0005】光出力の立ち上がりを速めるため、従来か
ら、メタルハライドランプをチョーク式安定器と組み合
わせて点灯することが知られている。この場合、始動時
の電流は安定時の電流に比べ2倍程度にしかならない。
また、同じく光出力の立ち上がりを速めるため、チョー
ク式安定器の代わりに、始動時の電流制御機能を持った
電子点灯回路を用い、始動時に安定点灯時の数倍の電流
を流し、発光管を急激に暖める方法が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】始動時に安定点灯時の
数倍の電流を流し、発光管を急激に暖める方法では、光
出力の立ち上がりを速くすることはできるが、発光管が
急激に暖められるため、点灯や消灯による加熱冷却を繰
り返すうちに、封着部にクラックが生じてしまうという
問題があった。
【0007】このような現象が生じるのは、特に始動直
後に大電流が流れると、封着部内に位置する電極棒と石
英ガラスとでは、先に電極棒が急激に加熱され、その後
この電極棒の熱が電極棒周辺の石英ガラスに伝わり、石
英ガラスの温度が上昇するためである。すなわち、石英
ガラスが加熱され膨張する前に、電極棒が急激な温度上
昇により膨張するため、石英ガラスにクラックが生じる
のである。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、始動直後の電極棒の急激な温度上昇
による膨張を緩和することによって、封着部におけるク
ラックの発生を抑制することのできるメタルハライドラ
ンプを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のメタルハライド
ランプは、内部に一対の電極を有し、かつ水銀および金
属ハロゲン化物が封入された発光部と、前記発光部の両
端に連設され、かつ前記電極に接続された導入箔を封着
した封着部とを有する石英製発光管を具備し、前記電極
は電極棒と、この電極棒に固着されたコイルとからな
り、前記電極棒の先端が前記コイルの先端より突出して
おり、電極棒径をD(mm)、コイル重量をW(m
g)、安定時のランプ電流をIr(A)、および始動時
のランプ電流をIs(A)としたとき、3<Is/Ir<
8、2< W/D<7を満足する構成を有する。
【0010】
【作用】かかる構成によって、コイルの熱容量が最適化
され、始動直後の電極全体の温度上昇が緩和される。ま
た、アーク放電への移行が容易となる。さらに、安定点
灯時は、アークスポットがコイル先端面より突出した電
極棒先端面に形成されるため、安定したアーク放電が得
られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
【0012】図1に示すように本発明の一実施例である
定格電力35W自動車前照灯用メタルハライドランプの
発光管1は、内部に一対の電極7を有する発光部2と、
この発光部2の両端に連設され、かつ電極7が接続され
た導入箔3を封着した封着部4とからなる。発光管1
は、石英からなり、内径2.7mmの発光部2を有す
る。発光部2の内部には、水銀と、金属ハロゲン化物と
してScI3,NaI、さらに始動用ガスとしてキセノ
ンが封入されている。封着部4には、導入箔3、たとえ
ばモリブデン箔に接続された電極棒5と、この電極棒5
に固着されたコイル6とからなる電極7が封着されてい
る。電極棒5の先端面はコイル6の先端面より突出して
いる。
【0013】また、本実施例のメタルハライドランプ
の、安定時のランプ電圧は85V、ランプ電流Irは
0.41Aであり、安定時の光束は3000ルーメンで
ある。
【0014】図1に示すランプ構造において、電極棒径
Dを0.25mmとし、コイル重量W(mg)を(表
1)に示すように6段階に変化させたメタルハライドラ
ンプを試作した。
【0015】なお、電極棒径D(mm)は安定時の電流
に基づき選定した。またコイル端面から電極棒端面まで
の突出長は0.5mmとした。
【0016】
【表1】
【0017】まず、上記したそれぞれの試作ランプに、
始動時のランプ電流Isを安定時のランプ電流Irの2倍
〜10倍流して、始動時の光出力立ち上がりを確認した
ところ、2倍以下では、光出力立ち上がりは従来のチョ
ーク式安定器で点灯した場合と変わらず、一方8倍を越
えると過負荷のため短時間で発光管石英の内面に失透が
確認された。したがって、始動時のランプ電流Isは、
安定時のランプ電流Irに対して3倍〜8倍の範囲、す
なわち、Is/Irは3〜8が好ましいことが確認でき
た。
【0018】つぎに、始動時のランプ電流Isを、前記
した範囲内である6倍として、それぞれ5本ずつ試作ラ
ンプの寿命試験を行った。目標寿命は、1時間あたり5
回点滅させ、点灯時間で2000時間とした。寿命試験
の結果を(表2)に示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2から明らかなように、電極棒径に対す
るコイル重量の比(W/D)が2以上のメタルハライド
ランプでは、2000時間の点灯後もクラックは発生し
ないことが確認された。これは、最適化されたコイルの
熱容量により、始動直後の電極全体の急激な温度上昇を
緩和しているためである。
【0021】しかしながら、電極棒径に対するコイル重
量の比が7を超えるランプでは、2000時間の点灯中
においてクラックは生じないが、安定点灯時にアークス
ポットが安定せずに不安定な放電となった。これは、電
極全体の熱容量が大きくなりすぎるため電極全体が充分
な温度まで暖まりきらず、突出した電極棒5の先端に安
定したアークスポットを形成できないためである。電極
棒径に対するコイル重量の比が7以下であれば、安定点
灯時のアークスポットは、突出された電極先端で安定す
る。また、電極棒径に対するコイルの重量の比が2未満
の場合、2000時間点灯中にクラックが発生した。
【0022】したがって、クラックが発生せず、なおか
つ安定したアーク放電を得るためには、電極棒径に対す
るコイル重量の比、すなわちW/Dは2〜7の範囲が好
ましい。
【0023】さらに、電極棒の先端がコイルより突出し
ているためこの範囲であれば、安定状態のアークスポッ
トは電極棒の先端で安定するので、安定したアーク放電
が得られる。
【0024】また、定格電力250Wのメタルハライド
ランプについても同様の結果が得られた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメタルハ
ライドランプは、内部に一対の電極を有し、かつ水銀お
よび金属ハロゲン化物が封入された発光部と、前記発光
部の両端に連設され、かつ前記電極に接続された導入箔
を封着した封着部とを有する石英製発光管を具備し、前
記電極は電極棒と、この電極棒に固着されたコイルとか
らなり、前記電極棒の先端が前記コイルの先端より突出
しており、電極棒径をD(mm),コイル重量をW(m
g)、安定時のランプ電流をIr(A)、および始動時
のランプ電流をIs(A)としたとき、3<Is/Ir<
8、2< W/D<7を満足することによって、始動直
後の電極棒の急激な温度上昇による膨張を緩和し、封着
部のクラック発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるメタルハライドランプ
の発光管の一部切欠正面図
【符号の説明】
1 発光管 2 発光部 3 導入箔 4 封着部 5 電極棒 6 コイル 7 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−275233(JP,A) 特開 平6−89702(JP,A) 特開 平5−28965(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に一対の電極を有し、かつ水銀およ
    び金属ハロゲン化物が封入された発光部と、前記発光部
    の両端に連設され、かつ前記電極に接続された導入箔を
    封着した封着部とを有する石英製発光管を具備し、前記
    電極は電極棒と、この電極棒に固着されたコイルとから
    なり、前記電極棒の先端が前記コイルの先端より突出し
    ており、電極棒径をD(mm)、コイル重量をW(m
    g)、安定時のランプ電流をIr(A)、および始動時
    のランプ電流をIs(A)としたとき、 3<Is/Ir<8 2< W/D<7 を満足することを特徴とするメタルハライドランプ。
JP06246003A 1994-10-12 1994-10-12 メタルハライドランプ Expired - Fee Related JP3110627B2 (ja)

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