JP3245259B2 - 基礎の施工方法 - Google Patents

基礎の施工方法

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JP3245259B2 JP13350693A JP13350693A JP3245259B2 JP 3245259 B2 JP3245259 B2 JP 3245259B2 JP 13350693 A JP13350693 A JP 13350693A JP 13350693 A JP13350693 A JP 13350693A JP 3245259 B2 JP3245259 B2 JP 3245259B2
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孝夫 高本
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高伸建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下構造を有しない基
礎の施工方法に関する。さらに詳しくは、地盤に堀溝し
た根切り溝に建屋の基礎を構築する施工方法の根切り溝
の余堀りに係る改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基礎の施工方法としては、例え
ば、特開平2−248527号公報に記載のものが知ら
れている。
【0003】この従来の基礎の施工方法は、図11〜図
14に示すように、地盤に根切り溝30を堀溝して、根
切り溝30に墨出しを行って埋め殺しとなる基礎の捨型
枠31を突き刺して建込み、根切り溝30の底部の捨型
枠31に囲まれた部分に砕石32を敷設し転圧してその
上に捨コンクリート33を打設した後、捨型枠31の周
囲を根切り溝1を堀溝した削土34で埋め戻すものであ
る。なお、この後には必要な配筋が行われてから捨型枠
31へコンクリートが打設され、コンクリートの硬化に
よって基礎が構築されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の基礎の施
工方法では、捨型枠31の建込みが根切り溝30の内部
での型枠用パネル,ジョイント部材,セパレータ等の連
結組立てによって行われることから、建込み作業のため
に根切り溝30の側壁と捨型枠31との間にかなり広い
間隔Sを設けなければならず、根切り溝30の余掘り量
が多大になるという問題点を有している。さらに、捨型
枠31の建込みのための墨出し作業が非常に面倒であ
り、施工コストが嵩み施工期間が長くなってしまうとい
う問題点を有している。
【0005】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、根切り溝の余掘り量を少なくし型枠建込
みの墨出し作業を省略または簡略化した基礎の施工方法
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る基礎の施工方法は、次のような手段を
採用する。
【0007】即ち、請求項1では、構築しようとする基
礎の形状,大きさに略合致するように地盤に独立基礎用
根切り溝と地中梁用根切り溝とを堀溝し、埋め殺しとな
る基礎の独立基礎用捨型枠と地中梁用捨型枠とを根切り
溝の外部で組み立てて独立基礎用根切り溝と地中梁用根
切り溝の上方から落込んで据え付けし、独立基礎用捨型
枠に設けた連結窓部に地中梁用捨型枠を連結固定するこ
とで独立基礎用捨型枠と地中梁用捨型枠とを連通して建
込みを行う。
【0008】
【作用】前述の手段によると、請求項1では、根切り溝
の外部で組立てた独立基礎用捨型枠と地中梁用捨型枠と
を根切り溝の上方から落込んで据え付ける建込み作業と
なることから、建込み作業のために根切り溝の側壁と捨
型枠との間にそれほど広い間隔を設けなくてもよくな
る。また、既に組立てられた独立基礎用捨型枠と地中梁
用捨型枠が根切り溝に落込まれて連結窓部に地中梁用捨
型枠が据え付けられることから、根切り溝に精密な墨出
しを行う必要がなくなる。このため、根切り溝の余掘り
量を少なくし型枠建込みの墨出し作業を省略または簡略
化した基礎の施工方法を提供するという課題が解決され
ることになる。さらに、独立基礎用捨型枠と地中梁用捨
型枠とが連通していることから、コンクリートが連通部
分を介して一体的に打設される。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る基礎の施工方法の第一実
施例を図1〜図5に基いて説明する。
【0010】この実施例では、布基礎または独立基礎の
みからなる基礎の構築に好適なものを示してある。
【0011】この実施例は、まず、前述の従来例と同様
に、地盤に根切り溝1を堀溝する。
【0012】この堀溝された根切り溝1は、構築しよう
とする基礎の形状,大きさに略合致している。即ち、図
4に示すように、根切り溝1の側壁と捨型枠2との間隔
Sが短くなっている。従って、根切り溝1の余掘り量が
少なくなる。
【0013】次に、根切り溝1の底部1aの全体に採石
3を敷設し転圧してその上に捨コンクリート4を打設す
る.
【0014】その後、墨出しを行うことなく(簡単な中
心点出し等を行うことはあり得る。)、根切り溝1の外
部で組立てた捨型枠2をクレーン5などで吊下げて(図
3参照)、根切り溝1の上方から落込んで前記捨コンク
リート4の上に据え付ける(図4参照)。この捨型枠2
は鋼鉄製とすることが望ましい。
【0015】このような捨型枠2の建込みでは、根切り
溝1の内部での作業が伴わないため、前記間隔Sが短く
ても何ら支障は生じない。
【0016】捨型枠2の建込みの後には、直ちに捨型枠
2の周囲を根切り溝1を堀溝した削土5により場内処理
とする。
【0017】この場内処理は、根切り溝1の開口状態が
無用に継続されて作業員が転落等するのを防止すること
ができ、工事の安全性の向上に寄与する。また、根切り
溝1の側壁と捨型枠2の側壁とを削土6で押圧して、根
切り溝1の内部での捨型枠2の安定化に寄与する。
【0018】捨型枠2の周囲の場内処理の後には、必要
な配筋が行われてから、捨型枠2へコンクリートを打設
することになる。配筋は地上組付したものを据え付けす
ることができる。
【0019】図6〜図9は本発明に係る基礎の施工方法
の第2実施例を示すものである。
【0020】この実施例では、独立基礎と独立基礎の間
に配設される地中梁とからなる基礎の構築に好適なもの
を示してある。
【0021】この実施例は、基本的には前述の第1実施
例と同様に施工されるが、堀溝される根切り溝1を深い
独立基礎用根切り溝11と浅い地中梁用根切り溝12と
の2種類とし、捨型枠2を独立基礎用根切り溝11に対
応した独立基礎用捨型枠21と地中梁用根切り溝12に
対応した地中梁用捨型枠22の2種類としてある。この
独立基礎用捨型枠21と地中梁用捨型枠22とはそれぞ
れ側壁と底部とを鋼鉄製で一体ユニット化しておくこと
が望ましい。独立基礎用捨型枠21は上下を開口した方
形枠形状とし、連結窓部23を側面に開口させておく。
また、地中梁用捨型枠22は上方を開口する断面コ字形
を呈し、これを地中梁長さ方向へ伸びる形状に構成さ
れ、底板24を備えていることが望ましい。
【0022】このような実施例によると、独立基礎用捨
型枠21,地中梁用捨型枠22を別個に夫々独立基礎用
根切り溝11,地中梁用根切り溝12に落込んで据え付
けし、ボルト締,溶接等により連結固定する。なお、独
立基礎用捨型枠21には、地中梁用捨型枠22が嵌合可
能な連結窓部23が設けられている。従って、連結され
た独立基礎用捨型枠21,地中梁用捨型枠22は、強固
に一体化されることになる。また、独立基礎用捨型枠2
1,地中梁用捨型枠22が連通しているため、打設され
たコンクリートによって構築される独立基礎と地中梁と
を一体化することができる。
【0023】また、地中梁用捨型枠22は底板24を備
えており、浅い地中梁用根切り溝12に砕石3,捨コン
クリート4により整地を施工しなくてもよいようになっ
ている。
【0024】図10は、前述の第2実施例の施工区域G
全体における効率的な施工例を示すものである。
【0025】この施工例では、施工区域Gを多数の区画
A,B,C・・に分割しておき、まず、1つの区画Aの
地盤に根切り溝1(独立基礎用根切り溝11,地中梁用
根切り溝12)を堀溝する。そして、その根切り溝1に
捨型枠2(独立基礎用捨型枠21,地中梁用捨型枠2
2)を建込む。このとき、根切り溝1を堀溝した削土は
場外へ搬出する。
【0026】続いて、別の区画Bに同様に根切り溝1の
堀溝,捨型枠2の建込みを行って、その根切り溝1の堀
溝の際の削土6を先の区画Aの捨型枠2の周囲に場内処
理を行う。このとき、残土6を近くに保留しておく。
【0027】而後、このような根切り溝1の堀溝,捨型
枠2の建込み,削土5の場内処理を各区画A,B,C・
・に次々に実施していき、施工区域Gの最後に残った区
画の捨型枠2の周囲には残土を場内処理にて行う。
【0028】このような施工例によると、施工区域Gの
一部づつ根切り溝1が開口され削土5によって次々に場
内処理されることから、根切り溝1の開口されている状
態を短縮することができるため、根切り溝1への作業員
の転落の危険性が低下して施工の安全性が高くなる。ま
た、根切り溝1の開口されている状態が短縮されて転落
防止等のための作業足場を架設する必要がなくなるこ
と、根切り溝1の開口されている状態の短縮に削土6を
有効利用することにより、施工コストが低減され施工期
間が短くなる。また、削土6等の搬出,搬入用車両の往
来がなくなるため、交通量の緩和,環境汚染の低減に寄
与することができる。
【0029】また、地中梁用根切り溝12は作業用足場
などがない状態で連続して開口しているので、地上配筋
した地中梁筋をクレーン等で据え付けして作業すること
ができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明に係る基礎の施工方
法は、根切り溝の外部で組立てた独立基礎用捨型枠と地
中梁用捨型枠を落込んで据え付けることから、根切り溝
の側壁と捨型枠との間に広い間隔を設けなくてもよいた
め、根切り溝の余掘り量が少なくなる効果がある。特
に、従来の余掘り量が作業スペースを含めて片側で約5
00mm〜12mm程度必要であったのに対し、片側で
約350mm以下に押さえることが可能となった。
【0031】また、組立てられた独立基礎用捨型枠の連
結窓に地中梁用捨型枠を連結固定するために、型枠建込
みの墨出し作業を省略または簡略化することができる効
果がある。従来砕石転圧して捨コンクリート打設に約1
日要し、墨出しに約2〜3日要していたが、これらが一
切不要で工期を短縮することができる。
【0032】さらに、独立基礎用捨型枠と地中梁用捨型
枠が連結窓部を介して連通して据え付けするために、ユ
ニット組付けであっても鉄筋を連続状態とすることがで
きるうえに、コンクリートを独立基礎用捨型枠と地中梁
用捨型枠とに一体に流し込み打設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基礎の施工方法の第1実施例を示
す断面図であり、根切り溝を示す断面図である。
【図2】第1実施例の根切り溝に捨てコンクリートの打
設を示す断面図である。
【図3】第1実施例の根切り溝に捨型枠を据え付けする
状態を示す断面図である。
【図4】第1実施例の根切り溝に捨型枠を据え付けた状
態を示す断面図である。
【図5】第1実施例の削土の場内処理を示す断面図であ
る。
【図6】本発明に係る基礎の施工方法の第2実施例を示
す断面図であり、捨型枠の据え付け工程を示す断面図で
ある。
【図7】第2実施例の捨型枠の据え付け工程を示す断面
図である。
【図8】第2実施例の捨型枠の据え付け工程を示す断面
図である。
【図9】第2実施例の捨型枠の据え付け工程を示す断面
図である。
【図10】第2実施例の捨型枠の据え付け工程の全体を
示す平面図である。
【図11】従来の施工工程を示す断面図である。
【図12】従来の施工工程を示す断面図である。
【図13】従来の施工工程を示す断面図である。
【図14】従来の施工工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1根切り溝 2捨型枠 6削土 11独立基礎用根切り溝 12地中梁用根切り溝 21独立基礎用捨型枠 22地中梁用捨型枠 23連結窓部 A,B,C・・区画 G施工区域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築しようとする基礎の形状,大きさに略
    合致するように地盤に独立基礎用根切り溝と地中梁用根
    切り溝とを堀溝し、埋め殺しとなる基礎の独立基礎用捨
    型枠と地中梁用捨型枠とを根切り溝の外部で組み立てて
    独立基礎用根切り溝と地中梁用根切り溝の上方から落込
    んで据え付けし、独立基礎用捨型枠に設けた連結窓部に
    地中梁用捨型枠を連結固定することで独立基礎用捨型枠
    と地中梁用捨型枠とを連通して建込みを行う基礎の施工
    方法。
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