JP2813807B2 - 地下トンネルの構築方法 - Google Patents

地下トンネルの構築方法

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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は上下方向に平面的に合同な複数の地下ンネル
の構築方法に関するものである。
〈従来の技術〉 都市部における道路交通の慢性的渋滞から、環状の自
動車専用道路の建設が望まれている。
しかし、地下高騰のため用地問題が難航しており、大
深度に道路トンネルを建設する構想が浮上している。
この場合、大深度道路トンネルへのアクセスとして長
距離の斜坑より、螺旋状のランプとする案が有力であ
る。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 従来、上記のような螺旋状のランプを構築する場合に
は、外周囲に大規模な山留を構築し、その内部を掘削し
て、構造物を構築する方法がとられている。
トンネルの深度が浅い場合には、この方法でも支障は
なかったが、しかし深度が深くなるにつれて以下のよう
な問題が生じる。
〈イ〉大規模な山留が必要であるため、掘削、埋土量が
増え、工程が多くかかり、不経済である。
〈ロ〉ランプ内側の円形全体の地上用地の確保が困難で
ある。
〈ハ〉掘削に斜路、仮設桟橋等が必要となる。
また、掘削機械の他、積み込み機械が必要となる場合
が多く不経済である。
さらに、型枠支保工にかかる経費が大きい。
〈本発明の目的〉 本発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、大規模な山留を必要とせず、工期を短縮し、
かつ経済的に地下トンネルを構築することができる地下
トンネルの構築方法を提供することを目的とする。
〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
〈イ〉連続地中壁の構築 地中に面対向する連続地中壁1を構築する。
例えば、第2図に示すように、同心円状に二条の連続
地中壁1を構築する。
連続地中壁1は、構造体として利用するため、コンク
リート床板2と接続する箇所には、ねじ等の継手の付い
た鉄筋3を埋め込み、連続地中壁1とコンクリート床板
2とを一体に接合できる構造としておく。
〈ロ〉掘削(進入車線部) 連続地中壁1間の地山を、第2図に示すように、掘削
機等を用いて掘削する。
掘削面は螺線状に下方へ下がる。
ここでは、入る車線と出る車線の二本のトンネルが必
要なため、これを進入車線4とする。
〈ハ〉コンクリート床板の敷設 上記のように螺旋状に掘削した掘削床面5上に、コン
クリート床板2を、鉄筋3によって両側の連続地中壁1
に固定して、螺線状に敷設する。
この際、掘削床面5に型枠を設けてもよいし、床付け
面を人力にて鏡面のように仕上げ、ビニールシート等を
張ってコンクリート床板2を敷設すこともできる。
〈ニ〉掘削(進出車線部) コンクリート床板2の強度が発現した後、このコンク
リート床板2を天井として、その下部を掘削する。
そして、その掘削床面5にコンクリート床板2を、上
記と同様の方法で構築する。
この新しくできた空間を進出車線6として利用する。
以上の〈イ〉〜〈ニ〉の作業を繰り返して行い、第3
図に示すような螺線旋状の地下ランプウェイ8を構築
し、大深度道路トンネル81と連結する。
そしてこの内部を、道路用トンネルとして利用できる
ように、第4図に示すように、舗装あるいは内装7等を
施して、施工を完了する。
なお、上記実施例においては、螺線状の地下トンネル
を構築する場合について述べたが、本発明は、上下方向
に平面的に合同な複数の地下トンネルを構築する場合で
あれば、直線状の地下トンネル等においても採用するこ
とができる。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるので、次のような効
果を期待することができる。
〈イ〉本発明は、地下トンネルを構築するための最少限
の地山を掘削すれば足りる。
従って、従来のような大規模な山留、掘削を必要とし
ないため、工期の短縮及び費用の低減が可能となる。
〈ロ〉連続して下床板を築造できるため、結果として天
井板を連続して無支保で構築できる。
そのため、天井板の型枠、支保工が不要であり、経済
的である。
〈ハ〉既設の天井板は土砂運搬等の仮設工事用道路とし
て利用できるため、仮設備としての桟橋、斜路が不要と
なり経済的である。
〈ニ〉作業工程に埋土がなく、掘削のみとなるので経済
的である。
〈ホ〉掘削機械と積み込み機械(例えばクラムシェルと
バックホウ)を組み合わせる必要がないため、効率がよ
い。
〈ヘ〉作業箇所を二箇所以上とれるので連続した作業と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の一実施例の説明図 第2図:ランプウェイの平面図 第3図:ランプウェイの側面図示す説明図 第4図:内装を施した状態の説明図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に面対向する連続地中壁を構築し、 この連続地中壁間を地上より螺旋状に掘削し、 掘削床面上にコンクリートの床板を、連続地中壁と一体
    に敷設し、 次に、前記コンクリート床板を天井として、前記コンク
    リート床板の下部を螺旋状に掘削し、 この掘削床面上に新たにコンクリートの床板を、連続地
    中壁と一体に敷設することを特徴とした、 地下トンネルの構築方法。
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