JP3245257B2 - シャッタ開放装置 - Google Patents

シャッタ開放装置

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JP3245257B2
JP3245257B2 JP11590593A JP11590593A JP3245257B2 JP 3245257 B2 JP3245257 B2 JP 3245257B2 JP 11590593 A JP11590593 A JP 11590593A JP 11590593 A JP11590593 A JP 11590593A JP 3245257 B2 JP3245257 B2 JP 3245257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクドライ
ブ装置や磁気ディスクドライブ装置等に適用され、かつ
ディスク状の記録媒体を収納したカートリッジのシャッ
タを開閉させるシャッタ開放装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10,図11は公知の光磁気ディスクを収
納したカートリッジの構成を示す斜視図であり、1は光
磁気ディスクを収納したカートリッジ、2はカートリッ
ジ1に形成された光磁気ディスクの窓(図示せず)を開閉
するシャッタを示す。このシャッタ2は、カートリッジ
1の光磁気ディスクドライブ装置に挿入するときの先行
面1aに対し、スライド可能に設けられている。特に、
図10,図11に示す状態はシャッタ2を閉じた状態を示
す。1bは、シャッタ2の隣りで、かつ先行面1a上に形
成された溝、2aはシャッタ2の先行面1aより延在した
延在部を示す。この延在部2aは、溝1bが形成された方
向で、かつ先行面1aの端部へと延出している。なおシ
ャッタ2は、通常、図中A方向に付勢されており、シャ
ッタ2を閉じた状態においては先行面1aの中央に位置
している。このとき、延在部2aの先端部2bと先行面1
aの端部との間には若干の隙間がある。
【0003】このように構成されたカートリッジ1にお
いて、シャッタ2を開くときは、延在部2aの先端部2b
に係合部材を係合させ、この係合部材を図中B方向に移
動させることでシャッタ2が開放される。さらに、係合
部材が溝1bによって係止されることでシャッタ2の開
放状態に保持され、光磁気ディスクの表裏面が露出す
る。
【0004】従来のシャッタ開閉装置の一例として、特
開平1−119952号公報記載の装置がある。
【0005】図12は特開平1−119952号公報記載のシャ
ッタ開放装置の動作の説明図である。なお、図12に使用
する符号に特開平1−119952号公報に使用されている符
号を用いることで、構成についての詳細な説明は省略し
た。
【0006】カートリッジの非装着時においては、アー
ム115Aは、図中二点鎖線で示すように左側に位置して
おり、第1〜第3スロット45A,47A,48Aの一端部に
ピン114A,118A,117Aが位置している。そこでカー
トリッジを挿入すると、係止ピン119Aがシャッタに係
合する。さらにピン117Aが三日月開口部49の直線切り
口に当接して移動することにより係止ピン119Aが移動
し、シャッタが開放されていく。
【0007】そして、ピン117Aが直線部分48に到達し
たとき、シャッタは完全開放される。そして、さらにカ
ートリッジを押圧することにより、アーム115Aは図中
実線に示す位置まで平行移動する。
【0008】また、カートリッジの排出時においては、
ばね120の引張りによりアーム115Aは、図中左方向に平
行移動し、枢軸ピン114Aが第1スロット45Aの端部ま
で到達すると、枢軸ピン114Aを中心としてアーム115A
が回動し、図中二点鎖線の位置へと復帰する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平1−11
9952号公報記載の装置によれば、カートリッジの挿入初
期にシャッタが開放させるために、磁気ヘッドまたは光
学ヘッドがカートリッジのシャッタに干渉しないように
退避させていた空間、あるいは機構を削減することがで
きる。そのため、光磁気ディスクドライブ装置の小型
化,低コスト化が図れる。
【0010】ところで、前記特開平1−119952号公報記
載の装置において、ホルダに対しアーム115Aを支持し
ている部材は、枢軸ピン114Aおよびホルダの外側に設
けられているばね120の一端に連結したピン118Aとな
る。
【0011】しかし、近年において求められている装置
の小型化,薄型化を実現する場合において、ばね120を
ホルダの外側に位置付けることは不利な要因ともなる。
そこで、仮に、ばね120をホルダの内側より架設したと
すると、アーム115Aを支持する部分が枢軸ピン114Aだ
けとなり、アーム115Aが撓むおそれがあるために不安
定になる。また、ばね120をコイル状の引張りばねとし
てホルダの内部に架設した構成においては、シャッタを
開放するタイミングをターンテーブル手前にすること
と、付勢手段をホルダ内部に配置することとを両立させ
ることが、部材のレイアウト上、不可能である。
【0012】本発明は、このような課題を解決し、記録
媒体駆動装置のさらなる小型化,低コスト化を実現可能
にしたシャッタ開閉装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、 (1)記録媒体を収納したカートリッジに備えられている
シャッタを開放し、前記記録媒体を露出させるためのシ
ャッタ開放装置において、前記カートリッジを収納する
ホルダと、このホルダの平面上に形成されており前記カ
ートリッジの挿脱方向に対して平行な第1平行部、およ
びこの第1平行部におけるヘッドより前記ホルダのカー
トリッジ挿入口側の端部に連続で、かつ前記ホルダの
側面側にカーブしてなる第1傾斜部からなる第1孔部
と、前記ホルダの平面上で、かつ前記第1孔部と前記ホ
ルダの側面との間に形成されており、前記第1平行部に
平行な第2平行部、およびこの第2平行部における前記
ホルダのカートリッジ挿入口側の端部に連続で、かつ
前記第1孔部側にカーブしてなる第2傾斜部からなる第
2孔部と、前記シャッタに形成された係合部に係合する
係合部材を備えた開閉レバーと、この開閉レバーを前記
第1,第2孔部を介してスライド可能に取り付けると共
に、常時、第1,第2孔部に係合して前記開閉レバー
立設し前記開閉レバーを支持する第1,第2支持部材
と、前記開閉レバーを前記ホルダのカートリッジ排出方
向とは反対側からカートリッジ排出方向に付勢する付勢
手段とからなり、前記第1傾斜部,第2傾斜部のガイド
による前記開閉レバーの回動および平行移動で、前記シ
ャッタを開放させることを特徴とする。
【0014】(2) (1)の構成において、付勢手段による
開閉レバーの付勢位置を、前記開閉レバーにおける第
1,第2支持部材の取付位置の間に設定したことを特徴
とする。
【0015】(3) (1)の構成において、付勢手段を、少
なくとも2本の腕部を有するねじりコイルばねとし、一
方の腕部を前記開閉レバーに係止し、他方の腕部を前記
ホルダに係止し、さらに前記一方の腕部に係止して前記
開閉レバーを回動付勢する第1付勢手段と、前記ホルダ
に係止して前記他方の腕部を回動付勢する第2付勢手段
とを設けたことを特徴とする。
【0016】(4) (3)の構成において、第1,第2付勢
手段をねじりコイルばねとし、付勢手段および第1,第
2付勢手段とを一体的に1本の線材から形成したことを
特徴とする。
【0017】
【作用】上記構成によれば、次に記載する作用を有す
る。
【0018】(1)の構成によれば、ホルダへカートリッ
ジを挿入すると、開閉レバーの係合部材がシャッタに係
合し、そのままカートリッジを押圧するとシャッタがス
ライドし、開かれていく。同時に、開閉レバーの第1,
第2支持部材が第1,第2孔部の傾斜部を移動し、平行
部に到達した時点で、シャッタが完全に開放される。そ
して、第1,第2支持部材が第1,第2孔部における平
行部を移動することにより、カートリッジがホルダに装
着される。
【0019】すなわち、カートリッジに収納されている
記録媒体が回転駆動装置にチャッキングされる前に、カ
ートリッジのシャッタが開放されることになる。
【0020】さらに、開閉レバーは第1,第2支持部材
によって、ホルダに対し常時2箇所で支持されるため
に、安定した支持状態が保てる。
【0021】(2)の構成によれば、第1,第2孔部の間
にて開閉レバーを付勢しているため、簡単な構成で、か
つ開閉レバーの回動に関係なく、開閉レバーを常に排出
方向へ付勢することができる。
【0022】(3)の構成によれば、開閉レバーを回動付
勢する第1付勢手段を設けたことにより、ねじりコイル
ばねの付勢力によらずに開閉レバー回動させることがで
きる。そのため、ねじりコイルばねの2本の腕部を、あ
る程度広げて設置することが可能となる。また、第2付
勢手段の付勢により、ねじりコイルばねが開閉レバーに
作用させる力の方向を安定させることができる。
【0023】さらに、また付勢手段をホルダ内部に配置
したため、開閉レバーの付勢手段をホルダの外部に配置
するのに比較して、スペース効率が優れている。
【0024】(4)の構成によれば、(3)の構成の3つの付
勢手段を1本の線状部材で一体に形成したため部品点数
が減り、組立性が向上する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の第1実施例の構成および構
成部品を示す分解斜視図である。なお、使用するカート
リッジは、図10に示すものと同一とする。
【0027】図1において、3は板状部材に対して両側
から抱え込むような曲げ部を形成してなるホルダ、3a
はホルダ3におけるカートリッジ1の挿入口、3bはホ
ルダ3の中心線に対して図中右側の平面に形成された
“ヘ”の字型の第1孔部、3cは第1孔部3bとホルダ3
の右側側面との間に形成された“ヘ”の字型の第2孔部
を示す。
【0028】前記第1孔部3bは、カートリッジ1の挿
入方向に対して平行な平行部3dと、平行部3dの挿入口
3a側先端に連続で、かつホルダ3の右側の側面側にカ
ーブした傾斜部3eとにより構成される。また前記第2
孔部3cは、平行部3dに平行な平行部3fと、平行部3f
の挿入口3a側先端に連続で、かつ第1孔部3b側にカー
ブした傾斜部3gとにより構成する。さらにまた、第
1,第2孔部3b,3cの他端部は比較的ホルダ3の後方
に位置している。なお、3hは第1,第2孔部3b,3c
の他端部における中央付近に立設したピンを示す。
【0029】4は開閉レバーを示す。この開閉レバー4
は、先端に立設した係合部材である係合ピン4aと、平
面上に形成した第1,第2貫通孔4b,4cと、第1,第
2貫通孔4b,4cとの間に立設したピン4dとから構成
する。なお、ここでは係合ピン4a側の貫通孔を第1貫
通孔4bとする。また、第1,第2貫通孔4b,4cとの
間隔は、ホルダ3における平行部3d,3f間の距離に等
しい。
【0030】5a,5bは支持部材である第1,第2支持
ピン、6は付勢手段であるねじりコイルばね、7,8は
Eリングを示す。この第1,第2支持ピン5a,5bを、
ホルダ3の外側から第1,第2孔部3b,3cに通し、さ
らに第1孔部3b側の第1支持ピン5aに開閉レバーの第
1貫通孔4bを通し、もう一方の第2孔部3c側に通され
た第2支持ピン5bに第2貫通孔4cを通し、それぞれの
支持ピン5a,5bの端部をEリング7,7で係止するこ
とにより開閉レバー4がホルダ3にスライド可能に取り
付けられる。さらに、ねじりコイルばね6が有する一方
の腕部6aをピン3hに、他方の腕部6bをピン4dに係止
させ、さらにEリング8,8で固定することで、ねじり
コイルばね6を取り付ける。
【0031】図2は図1に示すホルダにカートリッジを
挿入するときにおけるシャッタの開放動作を示す説明図
であり、9はターンテーブル、10は光ピックアップ、11
は記録媒体である光磁気ディスクを示す。
【0032】カートリッジ1をホルダ3の挿入口3aよ
り挿入すると、まず開閉レバー4の係合ピン4aがシャ
ッタ2の係合部である延在部2aの先端部2bに係合する
(図2(a))。
【0033】さらにカートリッジ1を押圧すると、開閉
レバー4は挿入方向へと移動する。その際、第1支持ピ
ン5aが第1孔部3bの傾斜部3eに、また第2支持ピン
5bが第2孔部3cの傾斜部3gに沿って移動する。その
ため、開閉レバー4が回動し、係合ピン4aが図中C方
向に移動することにより、シャッタ2が開かれていく。
【0034】そして、第1支持ピン5aが傾斜部3eの最
後まで移動すると、開閉レバー4の回動は止まる。この
時点で、カートリッジ1のシャッタ2は全開となる(図
2(b))。
【0035】さらにまた、カートリッジ1を押圧する
と、開閉レバー4は挿入方向へ平行移動し、カートリッ
ジ1のホルダ3への装着が完了することで、光磁気ディ
スク11がターンテーブル9にチャッキング可能な状態と
なる(図2(c))。
【0036】また、このような装置を備えた光磁気ディ
スクドライブ装置(図示せず)におけるイジェクトボタン
(図示せず)を押し、光磁気ディスク11をターンテーブル
9より離すと、ねじりコイルばね6の付勢力により開閉
レバー4は、カートリッジ1に追従して排出方向に平行
移動し、図2(b)の状態に達する。
【0037】図3はカートリッジの排出時の図2(b)の
状態における力の作用を示す説明図である。図3に示す
ように、第2支持ピン5bは平行部3fから傾斜部3gに
到達している。そこにおいて、第2支持ピン5bは、ね
じりコイルばね6の付勢力Fに抗して反力N5bを受ける
ことで、開閉レバー4にモーメントMが発生する。この
モーメントMの作用方向は、開閉レバー4が第1,第2
孔部3b,3cにガイドされて回動する方向に一致してい
るため、開閉レバー4は、図2(b)の状態から図2(a)の
状態へと復帰する。
【0038】図4は本発明の第2実施例の構成および構
成部品を示す分解斜視図であり、図5は図4に示す構成
部品を組立てたときの構成を示す平面図である。なお、
使用するカートリッジは、図10に示すものと同一とし、
さらに図1に示す第1実施例における部材と同一の部材
には同一の符号を付して詳細な説明を省略した。
【0039】図4において、30は挿入口3aの対向面を
覆う後板、40cは図1に示す第2貫通孔4cの周囲より立
設した円筒状の突起、40dはピン4dの代わりに設けた係
止片、60は第1ねじりコイルばね(以下、第1ばねと称
する)、61は第1付勢手段である第2ねじりコイルばね
(以下、第2ばねと称する)、62は第2付勢手段である第
3ねじりコイルばね(以下、第3ばねと称する)を示す。
【0040】前記第1ばね60は針金材により形成されて
おり、中央に形成したねじり部60aと、その両側より延
出する腕部60b,60cと、この腕部60b,60cの先端に形成
した円形部60d,60eとにより構成される。また、第2,
第3ばね61,62も同様に針金材により形成されており、
中央に形成したねじり部61a,62aと、その両側より延出
する腕部61b,61c,62b,62cと、腕部61b,62bの先端に
形成した鉤部61d,62dとにより構成される。なお、70,
71,72はEリングを示す。
【0041】そして、第1支持ピン5aをホルダ3の外
側から第1孔部3bと第1貫通孔4bに通して先端をE
リング70で係止すると共に、第2支持ピン5bを第2
孔部3cと、突起40cにおける第2貫通孔4cと、第1ば
ね60の円形部60eと、第2ばね61のねじり部61aとを通し
てEリング71で係止することにより、開閉レバー4がホ
ルダ3に取り付けられる。
【0042】さらに、前記第2ばね61の鉤部61dは第1
ばね60腕部60cに係合し、さらに腕部60cが係止片40dに
係止されている。またホルダ3の内側にあるピン3hに
は、第1ばね60の円形部60dと第3ばね62のねじり部62a
とが通され、ピン3hの先端がEリング72で係止され
る。第3ばね62の鉤部62dは第1ばね60の腕部60bに係合
し、腕部62cは、図5に示すように後板30に当接する。
【0043】図6は図4に示すホルダにカートリッジを
装着するときにおけるシャッタの開放動作を示す説明図
である。
【0044】第2実施例におけるシャッタの開放動作
は、前記第1実施例におけるシャッタの開放動作と基本
的に同じであり、図6(a),(b),(c)に示すようなプロ
セスで、カートリッジ1がホルダ3に挿入される。そし
て、カートリッジ1がホルダ3に挿入されると、図6
(c)に示すように、第1,第2,第3ばね60,61,62は
それぞれ均等に変形し、開閉レバー4を挿入口3a方向
に押圧した状態が保持される。
【0045】第2実施例の装置を備えた光磁気ディスク
装置(図示せず)におけるイジェクトボタン(図示せず)を
押し、光磁気ディスク11をターンテーブル9より離す
と、第1,第3ばね60,62の開こうとする力により開閉
レバー4は、カートリッジ1に追従して排出方向に平行
移動し、図6(b)の状態に達する。
【0046】図6(b)に示すように、第2支持ピン5bが
傾斜部3gに到達すると、第2ばね61の開く力により開
閉レバー4にモーメントMが発生する。このモーメント
Mの作用方向は、第1実施例と同様に、開閉レバー4が
第1,第2孔部3b,3cにガイドされて回動する方向に
一致しているため、開閉レバー4は、図6(b)の状態か
ら図6(a)の状態へと復帰する。
【0047】なお、上述した第2実施例においては、付
勢手段として、3つのねじりコイルばね60,61,62を使
用したが、図7に示すように、3つのねじりコイルばね
60,61,62を一体化し、1本の針金部材で構成してもよ
い。すなわち、図7において、ねじりコイルばね80は、
図5におけるねじり部60aに相当するねじり部80aと、同
様に、ねじり部61aと円形部60eに相当するねじり部80b
と、ねじり部62aと円形部60dに相当するねじり部80c
と、腕部61cに相当する腕部80dと、腕部62cに相当する
腕部80eと、腕部60c,61bに相当する腕部80fと、腕部60
b,62bに相当する腕部80gとにより構成される。
【0048】次に、本実施例の構成による作用効果につ
いて説明する。
【0049】第1,第2実施例の構成によれば、カート
リッジ1がホルダ3に完全に挿入される前にシャッタが
開かれる。そのため、従来、磁気ヘッドまたは光学ヘッ
ドがカートリッジのシャッタに干渉しないように退避さ
せていた空間、あるいは機構を削減することができ、光
磁気ディスクドライブ装置の小型化,低コスト化が図れ
る。
【0050】さらに、2本の孔部3b,3cが、開閉レバ
ー4を支持する支持ピン5a,5bに常時係合しており、
かつ2本の孔部3b,3c両方に開閉レバー4を支持させ
るために、片持ち支持に比べ、開閉レバーが撓みにくく
なる。
【0051】また、開閉レバー4をガイドしている2本
の孔部の間にて付勢しているため、簡単な構成で、かつ
開閉レバー4の回動に関係なく、常に排出方向へ付勢す
ることができる。
【0052】さらにまた、付勢手段であるねじりコイル
ばね6をホルダ3の内側に配置することにより、カート
リッジ非装着状態において、ターンテーブル9を、ホル
ダ3内部に突出した位置に配置することができる。ま
た、開閉レバー4の付勢手段をホルダ外部に配置するの
に比べ、スペース効率がよくなる。
【0053】特に、第2実施例によれば、第2ばね61に
より開閉レバー4が回動付勢されるために、第1ばね60
の腕部60b,60cを大きく開くことが可能となる。その結
果、開閉レバー4を、より排出方向側まで移動させるこ
とが可能となり、シャッタを開放するタイミングをさら
に早くすることができる。また、第1ばね60の両腕部60
b,60cに付勢力をかけることにより、第1ばね60の付勢
力の作用方向が安定する。すなわち、図8に示すように
第3ばね62がない場合、第1ばね60のバランスが悪くな
り、付勢力の作用方向が安定しないことがある。そこ
で、図9のように第3ばね62を設けることで、開閉レバ
ー4の移動に関係なく開閉レバー4を安定して付勢する
ことができる。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述した通りに構成することに
より、次に記載する効果を奏する。
【0055】請求項1の構成によれば、カートリッジの
シャッタを、ホルダへの挿入初期に開放すると共に、開
閉レバーを支持する支持部材を、第1,第2孔部両方
で、常時、支持させることにより、磁気ヘッド,光学ヘ
ッド等を退避させるスペースや機構を削減でき、さらに
開閉レバーが撓みにくくなるため、開閉レバーの支持機
構が簡略化できる。したがって、さらなる装置の小型
化,低コスト化が図れる。さらに、第1の傾斜部と第2
の傾斜部を向かい合う方向にしたのでシャッタの開閉中
において開閉レバーは回転しながら平行移動でき、開閉
レバーの回動中心の方向が急激に変わることがなく、ま
た、開閉レバーや第1,第2の孔部の一定の場所に負荷
をかけずにカートリッジの挿入に抵抗することなく円滑
にシャッタを開放できる。
【0056】請求項2の構成によれば、開閉レバーをガ
イドしている2本の孔部の間にて付勢しているため、簡
単な構成で常に排出方向へと付勢することができる。し
たがって、開閉レバーの回動が支持部材のスライド動作
の妨げとなることが防止される。
【0057】請求項3の構成によれば、開閉レバーの付
勢手段をホルダ内部に配置することが可能なため、カー
トリッジ非装着状態において、ターンテーブルをホルダ
内部に突出した位置に配置することができる。さらに、
付勢手段をホルダ外部に配置するのに比べ、スペース効
率がよくなる。
【0058】請求項4の構成によれば、3つの付勢手段
を一体にしたため、部品点数が減り、その分コストが低
減し、組立性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成および構成部品を示
す分解斜視図である。
【図2】図1の装置の組立状態およびシャッタの開放動
作を示す平面図である。
【図3】開閉レバーのスライド動作および力の作用状態
を示す説明図である。
【図4】本発明の第2実施例の構成および構成部品を示
す分解斜視図である。
【図5】図4の装置の組立状態を示す平面図である。
【図6】図4の装置によるシャッタの開閉動作を示す平
面図である。
【図7】第2実施例に係る開閉レバーの付勢手段の他構
成を示す構成図である。
【図8】第2実施例において、第3ねじりコイルばねが
ない場合の、開閉レバーへの力の作用を示す説明図であ
る。
【図9】図8において、第3ねじりコイルばねがある場
合の開閉レバーの力の作用を示す説明図である。
【図10】光磁気ディスクを収納するカートリッジの構
成を示す斜視図である。
【図11】図10のカートリッジの裏側を示す斜視図であ
る。
【図12】従来例のシャッタ開放装置の動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
1…カートリッジ、 2…シャッタ、 2a…延在部、
2b…先端部、 3…ホルダ、 3a…挿入口、 3b…
第1孔部、 3c…第2孔部、 3d,3f…平行部、
3e,3g…傾斜部、 3h,4d…ピン、 4…開閉レバ
ー、 4a…係合ピン、 4b…第1貫通孔、 4c…第
2貫通孔、 5a…第1支持ピン、 5b…第2支持ピ
ン、 6…ねじりコイルばね、 6a,6b,60b,60c,
61b,61c,62b,62c…腕部、 11…光磁気ディスク、
40c…突起、 40d…係止片、 60…第1ねじりコイルば
ね、 60a,61a,62a…ねじり部、 60d,60e…円形
部、61…第2ねじりコイルばね、 61d,62d…鉤部、
62…第3ねじりコイルばね、80…ねじりコイルばね。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収納したカートリッジに備え
    られているシャッタを開放し、前記記録媒体を露出させ
    るためのシャッタ開放装置において、 前記カートリッジを収納するホルダと、 このホルダの平面上に形成されており前記カートリッジ
    の挿脱方向に対して平行な第1平行部、およびこの第1
    平行部におけるヘッドより前記ホルダのカートリッジ挿
    入口側の端部に連続で、かつ前記ホルダの側面側にカ
    ーブしてなる第1傾斜部からなる第1孔部と、 前記ホルダの平面上で、かつ前記第1孔部と前記ホルダ
    の側面との間に形成されており、前記第1平行部に平行
    な第2平行部、およびこの第2平行部における前記ホル
    ダのカートリッジ挿入口側の端部に連続で、かつ前記
    第1孔部側にカーブしてなる第2傾斜部からなる第2孔
    部と、 前記シャッタに形成された係合部に係合する係合部材を
    備えた開閉レバーと、 この開閉レバーを前記第1,第2孔部を介してスライド
    可能に取り付けると共に、常時、第1,第2孔部に係合
    して前記開閉レバーに立設し前記開閉レバーを支持する
    第1,第2支持部材と、 前記開閉レバーを前記ホルダのカートリッジ排出方向と
    は反対側からカートリッジ排出方向に付勢する付勢手段
    とからなり、 前記第1傾斜部,第2傾斜部のガイドによる前記開閉レ
    バーの回動および平行移動で、前記シャッタを開放させ
    ることを特徴とするシャッタ開放装置。
  2. 【請求項2】 付勢手段による開閉レバーの付勢位置
    を、前記開閉レバーにおける第1,第2支持部材の取付
    位置の間に設定したことを特徴とする請求項1記載のシ
    ャッタ開放装置。
  3. 【請求項3】 付勢手段を、少なくとも2本の腕部を有
    するねじりコイルばねとし、一方の腕部を前記開閉レバ
    ーに係止し、他方の腕部を前記ホルダに係止し、さらに
    前記一方の腕部に係止して前記開閉レバーを回動付勢す
    る第1付勢手段と、前記ホルダに係止して前記他方の腕
    部を回動付勢する第2付勢手段とを設けたことを特徴と
    する請求項1記載のシャッタ開放装置。
  4. 【請求項4】 第1,第2付勢手段をねじりコイルばね
    とし、付勢手段および第1,第2付勢手段とを一体的に
    1本の線材から形成したことを特徴とする請求項3記載
    のシャッタ開放装置。
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