JP3245160U - 容器保持体 - Google Patents

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JP3245160U
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雅之 日比野
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都生工業株式会社
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Abstract

【課題】立体保持板を底板に形成された係止孔に差し込んで係止する際、立体保持板を容易に移動させることが出来る容器保持体を提供する。【解決手段】容器保持体は、天板104、底板106、第一側板108、第二側板112、及び天板104に連なる立体保持板158により構成され、立体保持板158を底板106側へ折り曲げることにより、底板106に係止孔176を形成すると共に、天板104と底板106の間に位置して天板104と底板106、第一側板108と第二側板112を所定の距離で平行に保持するようにした容器保持体であって、立体保持板158が折り曲げられる際に底板106の摺接する部位に開口182が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、紙製、プラスチック等の板状体を折り曲げて形成する容器保持体に関する。
詳しくは、紙製等の板状体を折り曲げて、天板と底板と、左右側板によって立体形状の本体を形成し、天板に容器保持用の開口である容器保持穴を形成すると共に、立体形状を維持するための立体保持板を設けた容器保持体に関する。
なお、以下の説明において、第一、第二等の数字を使った名称を使用するが、同一名称において混同を生じないようにする説明の便のためのものであって、権利の解釈に影響を与えない。
第一の従来技術として、扁平状に折り畳み可能かつ四角筒状に立体化可能とされたホルダー本体を備え、ホルダー本体は、切り抜き孔が形成された上板と、上板に対向する下板と、上板と下板とを連結する一対の側板を備えており、切り抜き孔の開口縁には、罫線を介して切り抜き孔内へ延在する延在部が設けられており、延在部は、倒伏起立可能であり、ホルダー本体が扁平状に折り畳まれた状態で倒伏して切り抜き孔内に収容されるとともに、ホルダー本体が立体化された状態で起立して上板と下板とを繋ぐ支持体により構成した紙製ホルダーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-43974
第一の従来技術において、上板(天板)に収納部たる円形の開口部を形成する際、上板の一部が下板(底板)側へ折り曲げられ、上板と下板の間に短隔壁または補助隔壁が配置され、これらが上板と下板の間に突っ張り部材として機能することにより、立体形状を保持するように構成されている。また、短隔壁または補助隔壁の先端には突片が形成され、下板に形成された横長孔部に差し込まれることにより、戻り動が抑制される。第一の従来技術において、短隔壁または補助隔壁の突片が、横長孔部に差し込まれる前に摺接する下板部は全面が板状であるため、突片の長さを長くした場合、横長孔部へ差し込む際の抵抗が大きくなり、使い勝手が悪い懸念がある。
本考案の目的は、立体保持板を底板に形成された係止孔に差し込んで係止する際、立体保持板を容易に移動させることが出来るようにした容器保持体を提供することである。
この目的を達成するため、本考案に係る第一の態様は以下のように構成されている。
少なくとも、天板、底板、第一側板、第二側板、及び前記天板に連なる立体保持板により構成され、前記立体保持板を前記底板側へ折曲部から折り曲げることにより、前記底板に形成された係止孔に係止させると共に、前記天板と前記底板の間に位置させて前記天板と前記底板、前記第一側板と前記第二側板を所定の距離で平行に保持するようにした容器保持体であって、
前記立体保持板が前記底板の前記係止孔に係止される際に摺接する前記底板に開口が設けられている
ことを特徴とする容器保持体である。
本考案に係る第二の態様は、以下のように構成されている。
前記立体保持板の折曲部と立体保持板先端間の長さは、前記天板と前記底板の間の距離よりも大きいことを特徴とする第一の態様の容器保持体である。
本考案に係る第三の態様は、以下のように構成されている。
前記開口は、前記立体保持板が折り曲げられる際の立体保持板先端の移動方向線に沿って延在している
ことを特徴とする第一又は第二の態様の容器保持体である。
本考案に係る第四の態様は、以下のように構成されている。
前記開口を形成する開口縁は、前記立体保持板先端の移動方向線に対し、交差する方向に延在する
ことを特徴とする第三の態様の容器保持体である。
本考案に係る第五の態様は、以下のように構成されている。
前記開口縁は、弧状に形成されている
ことを特徴とする第四の態様の容器保持体である。
本考案に係る第六の態様は、以下のように構成されている。
前記開口に連続して前記立体保持板の先端部を係止する係止孔を設けた
ことを特徴とする第三の態様の容器保持体である。
本考案に係る第七の態様は、以下のように構成されている。
前記係止孔は、平面視において前記立体保持板の折曲部よりも前記開口側に形成された
ことを特徴とする第六の態様の容器保持体である。
本考案に係る第八の態様は、以下のように構成されている。
前記立体保持板の先端部に係止凸部が設けられ、前記係止凸部が前記係止孔に挿入される
ことを特徴とする第一または第2の態様の容器保持体である。
本考案に係る第九の態様は、以下のように構成されている。
前記係止凸部の両側に突当部が設けられた
ことを特徴とする第八の態様の容器保持体である。
本考案に係る第十の態様は、以下のように構成されている。
前記立体保持板の折曲部と前記係止凸部の立体保持板先端間の長さは、前記折曲部と前記突当部の間の長さよりも大きい
ことを特徴とする第八の態様の容器保持体である。
本考案に係る第十一の態様は、以下のように構成されている。
前記係止凸部の先端部に易変形部が設けられている
ことを特徴とする第10の態様の容器保持体である。
本考案に係る第十二の態様は、以下のように構成されている。
前記易変形部は、前記係止凸部の先端部から前記折曲部側へ延在する第一切り込みである
ことを特徴とする第11の態様の容器保持体である。
本考案に係る第十三の態様は、以下のように構成されている。
前記立体保持板の、前記第一側板または第二側板に隣接する部位に易変形部が設けられている
ことを特徴とする第1または第2の態様の容器保持体である。
本考案に係る第十四の態様は、以下のように構成されている。
前記易変形部は、切断部と接続部によって構成される
ことを特徴とする第十三の態様の容器保持体である。
少なくとも、天板、底板、第一側板、第二側板、当該天板と底板を接続する中間補強板、及び天板に連なる立体保持板により構成され、当該立体保持板を底板側へ折り曲げることにより、底板に形成された係止孔に当該立体保持板の先端部を係止させて天板と底板、第一側板と第二側板を所定の距離で平行に保持するようにした容器保持体である。当該立体保持板が折り曲げられる際に摺接する底板に開口が設けられている。底板に開口が設けられることによって、当該立体保持板の先端部が摺接する底板は外力によって変形し易くなるので、当該立体保持板の移動が容易になり、本願考案の目的を達成できる利点がある。
第二の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第二の態様において、立体保持板の折曲部と立体保持板の先端間の長さは、前記天板と前記底板の間の距離よりも長く形成されている。
よって、立体保持板は係止孔から離脱しにくく、容器保持体の立体形状を維持することができる利点がある。
第三の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第三の態様において、開口が、立体保持板が折り曲げられる際の立体保持板先端の移動方向に延在して形成されている。
よって、立体保持板が係止孔へ移動される過程において、底板の変形がさらに容易に変形されるので、より一層本願考案の目的を達成できる利点がある。
第四の態様においては、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第四の態様において、開口を形成する開口縁は、立体保持板先端の移動方向に対し、交差する方向に延在することから、立体保持板先端が当該開口縁に引っかかりにくい利点がある。
第五の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第五の態様において、開口を形成する開口縁は、弧状に形成されている。よって、立体保持板先端が移動する際、当該開口縁により一層引っかかりにくい利点がある。
第六の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第六の態様において、開口に連続して前記立体保持板の先端の係止孔が設けられている。よって、立体保持板先端が移動する際、当該開口縁により一層引っかかりにくい利点がある。
第七の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第七の態様において、前記係止孔は、平面視において前記立体保持板の折曲部よりも前記開口側に形成されている。よって、天板と底板の間隔が必要以上の間隔になることがなく、底板を机上に置く場合等、底板が平面になるので容器保持体の安定性が良い利点がある。
第八の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第八の態様において、前記立体保持板の先端部に係止凸部が設けられ、前記係止凸部が前記係止孔に挿入される。係止凸部が係止孔に挿入されることにより、立体保持板の戻りを確実に防止できる利点がある。
第九の態様においては、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第九の態様において、前記係止凸部の両側に突当部が設けられている。係止凸部の両側の突当部によって立体保持板の姿勢が安定するので、容器保持体の組立状態を維持できる利点がある。
第十の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第十の態様において、前記立体保持板の折曲部と前記係止凸部の立体保持板先端間の長さは、前記折曲部と前記突当部の間の長さよりも大きい。よって、突当部によって天板と底板の間の間隔が維持されると共に、係止凸部が係止孔に係止され、より一層、容器保持体の組立状態を維持できる利点がある。
第十一の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第十一の態様において、前記係止凸部の先端部に易変形部が設けられている。よって、易変形部が底板を押す際に係止凸部の先端部が易変形部によって変形し易くなり、係止凸部を係止孔により一層容易に挿入することができる利点がある。
第十二の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第十二の態様において、前記易変形部は、前記係止凸部の先端部から前記折曲部側へ延在する切り込みである。よって、切り込みを容易に構成できる利点がある。
第十三の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第十三の態様において、前記立体保持板の、前記第一側板または第二側板に隣接する部位に易変形部が設けられている。よって、立体保持板が側板に係止された場合であっても、易変形部によって変形し易くなり、係止凸部を係止孔により一層容易に挿入することができる利点がある。
第十四の態様において、基本的構成は第一の態様と共通することから、本願考案の目的を達成できる利点がある。
さらに、第十四の態様において、前記易変形部は、切断部と接続部によって構成され、容易に構成できる利点がある。
図1は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の前上方からの斜視図である。 図2は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の後上方からの斜視図である。 図3は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の平面視図である。 図4は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の説明図であり、(A)は容器保持穴の拡大図、(B)は図3におけるA-A線断面図である。 図5は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の容器保持穴と開口との関係を説明するための説明図である。 図6は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の組立に用いるブランクの展開図である。 図7は、本考案にかかる実施例1の容器保持体のブランクの一部拡大図である。 図8は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の組立工程を説明する説明図である。 図9は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の裏面後下方からの組立途上の斜視図である。 図10は、本考案にかかる実施例1の容器保持体の開口の変形例である。 図11は、本考案にかかる実施例2の容器保持体の立体保持板の変形例である。 図12は、本考案にかかる実施例3の容器保持体の容器保持片の変形例である。
本考案の第一の態様は、 少なくとも、天板、底板、第一側板、第二側板、及び前記天板に連なる立体保持板により構成され、前記立体保持板を前記底板側へ折曲部から折り曲げることにより、前記底板に形成された係止孔に係止させると共に、前記天板と前記底板の間に位置させて前記天板と前記底板、前記第一側板と前記第二側板を所定の距離で平行に保持するようにした容器保持体であって、前記立体保持板が前記底板の前記係止孔に係止される際に摺接する前記底板に開口が設けられていることを特徴とする容器保持体であることが好ましい。
また、第二の態様は、前記立体保持板の折曲部と立体保持板先端間の長さは、前記天板と前記底板の間の距離よりも大きいことを特徴とする第一の形態の容器保持体であることが好ましい。
さらに、第三の態様は、前記開口は、前記立体保持板が折り曲げられる際の立体保持板の先端の移動方向に延在して形成されていることを特徴とする第一又は第二の態様の容器保持体であることが好ましい。
さらにまた、第四の態様は、前記開口を形成する開口縁は、前記立体保持板先端の移動方向に対し、交差する方向に延在することを特徴とする第三の態様の容器保持体であることが好ましい。
また、第五の態様は、前記開口縁は、弧状に形成されていることを特徴とする第四の形態の容器保持体であることが好ましい。
さらに、第六の態様は、前記開口に連続して前記立体保持板先端の前記係止孔を設けたことを特徴とする第三の態様の容器保持体であることが好ましい。
さらにまた、第七の態様は、前記係止孔は、平面視において前記立体保持板の折曲部よりも前記開口側に形成されたことを特徴とする第六の態様の容器保持体であることが好ましい。
また、第八の態様は、前記立体保持板の先端部に係止凸部が設けられ、前記係止凸部が前記係止孔に挿入されることが好ましい。
さらに、第九の態様は、前記係止凸部の両側に突当部が設けられたことが好ましい。
さらにまた、第十の態様は、前記立体保持板の折曲部と前記係止凸部の立体保持板先端間の長さは、前記折曲部と前記突当部の間の長さよりも大きい
ことが好ましい。
また、第十一の態様は、前記係止凸部の先端部に易変形部が設けられることが好ましい。
さらに、第十二の態様は、前記易変形部は、前記係止凸部の先端部から前記折曲部側へ延在する切り込みであることが好ましい。
さらにまた、第十三の態様は、前記立体保持板の、前記第一側板または第二側板に隣接する部位に易変形部が設けられていることが好ましい。
また、第十四の態様は、前記易変形部は、切断部と接続部によって構成されることが好ましい。
本実施例1は、紙製や樹脂製のコップ等の容器146を立設状態に保持することが出来る容器保持体100の例である。しかし、容器146は、缶入り等の飲料の容器であっても良い。
まず、図6及び図7を参照しつつ本考案の容器保持体100に用いる板体116を説明する。
本実施例1において、容器保持体100は、所定の剛性を有すると共に、折曲げや、穴あけ、切り込みやミシン目状の切り込みが可能であって、紙製、プラスチック製、又はそれらと同様の性質を有する所定の大きさを有する板体によって構成されている。
容器保持体100が紙製である場合、紙の種類は、段ボール紙や紙器用板紙の堅く腰が強い板紙が好ましい。しかし、板紙と同様に切断等の加工及び折曲げが容易で、かつ所定の強度を有する素材によって構成され、所定大きさを有する板体116を用いることができる。
本実施例1において、容器保持体100は、厚みが1ミリメートル程度の段ボール紙が用いられている。
次に容器保持体100を説明する。
容器保持体100は、板体116を折曲げと貼着によって天板104、底板106、第一側板108、および第二側板112によって、六面体である四角柱形状であって、天板104に容器保持穴114を有する容器保持体100を構成する。四角柱形状とは、直方体形状又は立方体形状をいう。よって、容器保持体100は組み立てられて立体形状を呈し、天板104と底板106、および第一側板108と第二側板112が所定の距離で略平行に配置される。
天板104、底板106、第一側板108、および第二側板112は、一枚の板体116の所定の部分があてがわれる。具体的には、縦長長方形の板体116の中央部の第一長さL1の部分が天板104を構成する。第一長さL1の中央が板体116の第一中心線CL1である。本実施例1において、天板104は、第一中心線CL1に沿う第一高さH1で上下方向に、および第一長さL1で左右方向に延在する長方形を呈している。
本実施例1において、板体116は、第一高さH1で上下方向に6つ取ることができ、第一ブランク1021~第六ブランク1026を得ることができる。第一ブランク1021~第六ブランク1026は、同一構成であるので、以下、第一ブランク1021を代表して説明する。
天板104の左側に連続する第二長さL2部分が第一側板108を構成する。本実施例1において、第一側板108は、第二長さL2の幅、かつ第一高さH1で上下方向に延在する細長の長方形を呈している。
第一側板108の左側に連続する第三長さL3部分が第一底板1061を構成する。本実施例1において、第一底板1061は、第三長さL3の幅、かつ第一高さH1で上下方向に延在する細長の長方形を呈している。
第一底板1061の左側に連続する第四長さL4部分が中間補強板118である。本実施例1において中間補強板118は、第四長さL4の幅、かつ第一分離切欠123が上下に設けられることにより、第一高さH1よりも低い第二高さH2で上下方向に延在する細長の長方形を呈している。
中間補強板118の左側に連続する第五長さL5部分が第一貼着部122である。本実施例1において第一貼着部122は、第五長さL5の幅、かつ第二高さH2で上下方向に延在する細長の長方形である上下方向に延在する細長形状を呈している。本実施例1において、第一貼着部122の左端は、後述する容器保持穴114と重ならないように、台形凹状の逃げ切欠120が形成されている。
天板104の右側に連続する第六長さL6部分が第二側板112を構成する。第二側板112は、第六長さL6の幅、かつ第一高さH1で上下方向に延在する細長の長方形を呈している。
第二側板112の右側に連続する第七長さL7部分が第二底板1062を構成する。第二底板1062は、第七長さL7の幅、かつ第一高さH1で上下方向に延在する細長の長方形を呈している。
第二底板1062の右側に連続する第八長さL8部分が第二貼着部124である。
第二貼着部124は、第二分離切欠125によって、第一高さH1よりも短い第三高さH3で形成されている。第二貼着部124は、第八長さL8の幅、かつ第三高さH3で上下方向に延在する細長の長方形を呈している。
ここで、第二長さL2、第六長さL6および第四長さL4は同一である。また、第三長さL3と第七長さL7を加算した長さは、第一長さL1と同一である。なお、長さが同一とは、完全に同一のみだけではなく、同一作用効果を生じる略同一を含むものである。
天板104の左端と第一側板108の右端の接続部は、第一折曲部126である。第一折曲部126は、ミシン目状の切り込み、板体116の厚み方向の一部に切り込みを入れる等の方策によって、第一折曲部126において折り曲げやすくする構造であることが好ましい。しかし、折り曲げ線を付すなど、折り曲げ位置を表す形態であっても良い。本実施例1において、第一折曲部126はミシン目状の切り込みが設けられている。以下に説明する折曲部においても同様である。
第一折曲部126は、第一中心線CL1と平行に、板体116を上下方向に横断している。
第一側板108の左端と第一底板1061の右端の接続部には、第二折曲部128が形成されている。第二折曲部128も第一折曲部126と同様に、第一中心線CL1と平行に、板体116を上下方向に横断している。
第一底板1061の左端と中間補強板118の右端との接続部には、第三折曲部132が形成されている。第三折曲部132も第一折曲部126と同様に、第一中心線CL1と平行に、板体116を上下方向に横断している。なお、本実施例1において、中間補強板118と第一底板1061の間は、第一分離切欠123によって分離されているので、厳密には第三折曲部132は、板体116を上下方向に横断しているとは言えないが、実質的に横断しているので、板体116を上下方向に横断しているとして説明する。
第一底板1061の左端と第一貼着部122の右端との接続部には、第四折曲部134が形成されている。第四折曲部134も第一折曲部126と同様に、第一中心線CL1と平行に、板体116を上下方向に横断している。なお、本実施例1において、中間補強板118と第一貼着部122の間は、第一分離切欠123によって分離されているので、厳密には第四折曲部134は、板体116を上下方向に横断しているとは言えないが、実質的に横断しているので、板体116を上下方向に横断しているとして説明する。
天板104の右端と第二側板112の左端の接続部には、第五折曲部136が形成されている。第五折曲部136も第一折曲部126と同様に、第一中心線CL1と平行に、板体116を上下方向に横断している。
第二側板112の右端と第二底板1062の左端の接続部には、第六折曲部138が形成されている。第六折曲部138も第一折曲部126と同様に、第一中心線CL1と平行に、板体116を上下方向に横断している。
第一折曲部126~第六折曲部138は、ミシン目状の切り込み加工、折り曲げ用のリード罫加工やスジ入れ加工によって、所定位置において容易に折り曲げることができる構成にすることができる。
天板104には、容器保持穴114が設けられている。
容器保持穴114は、コップや缶等の容器146の下部を受け入れ、保持する機能を有する。本実施例1において、容器保持穴114は、容器保持片156と立体保持板158によって構成されている。また、本実施例1において、容器保持穴114は立体保持板158によって、天板104と底板106の間の距離を所定距離に維持する機能を有する。さらに、容器保持片156は、容器146の底板106に沿った移動を抑制する機能を有する。本実施例1において、容器保持穴114は第一中心線CL1に対し対称に配置された一対の容器保持穴114によって構成されている。中心線CLに対し左側を第一容器保持穴1141、右側を第二容器保持穴1142として説明する。また、第一容器保持穴1141と第二容器保持穴1142は同一構成であるので、同一部には同一符号を付して説明し、区別する必要がある場合を除き、容器保持穴114として説明する。しかし、容器保持穴114は、1つであってもよい。
容器保持片156および立体保持板158は、折曲部を支点に天板104側から底板106側へ折り曲げられ、容器保持穴114を形成すると共に、それぞれの機能を発揮する。
図3に示すように、容器保持穴114の一対の対向する第一縁1521と第二縁1522、第一縁1521の左端に対し45度の角度をなして接続する第三縁1523と、第一縁1521の右端に対し45度の角度をなして接続する第四縁1524、及び第三縁1523に平行をなして対面する第五縁1525、および第四縁1524に対して平行をなして対面する第六縁1526、第三縁1523と第六縁1526を接続する第七縁1527、第四縁1524と第五縁1525を接続する第八縁1528によって略正八角形に形成されている。第一縁1521、第二縁1522は、板体116の一辺たる上辺116Uと平行に形成されている。
第一縁1521、第二縁1522、第三縁1523、および第四縁1524は、折曲部152として構成されている。第五縁1525、第六縁1526、第七縁1527、および第八縁1528は、切断部153として構成されている。折曲部152は、当該縁において折り曲げることができる部分であり、切断部153とは、板体116たる天板104を完全に貫通して切り離された状態である。
第一縁1521と第二縁1522の略中央において、第七縁1527と第八縁1528の中間に連続する分離切断部154が形成され、第一縁1521、第三縁1523、および第四縁1524に連なる容器保持片156と、第二縁1522に連なる立体保持板158に分離されることが出来る。
次に容器保持片156を説明する。
容器保持片156は、主に容器146が容器保持穴114において底板106に沿って移動しないように保持する機能を有する。本実施例1において、容器保持片156は、大凡台形状の第一容器保持片1561、第二容器保持片1562、および第三容器保持片1563によって構成されている。容器保持片156は、正八角形の略二分の一の面積に相対し、第一縁1521と第三縁1523の接続部から容器保持穴114の中心CEへ向かって、保持部第一切断部162が設けられている。第一容器保持片1561は、保持部第一切断部162と分離切断部154によって画定され、第三縁1523において天板104に連続され、略台形状を呈している。第二容器保持片1562は、保持部第一切断部162と保持部第二切断部164によって画定され、第一縁1521において天板104に連続される台形状を呈している。第三容器保持片1563は、保持部第二切断部164と分離切断部154によって画定され、第四縁1524において天板104に連続される略台形状を呈している。
第一容器保持片1561、第二容器保持片1562、および第三容器保持片1563は、それぞれ第三縁1523、第一縁1521、または第四縁1524を折曲部152(支点)として底板106側へ折り曲げられることにより、錘形の容器保持穴114を構成する。
第三縁1523と第七縁1527の接合部から容器保持穴114の中心CE側へ向かって第一容器保持片1561に形成された第一保持片折曲部166に連続すると共に分離切断部154によって画定されて台形状を呈する第四容器保持片1564が形成されている。
第四縁1524と第八縁1528の接合部から容器保持穴114の中心CE側へ向かって第三容器保持片1563に形成された第二保持片折曲部168に連続すると共に、分離切断部154によって画定されて台形状を呈する第五容器保持片1565が形成されている。
これにより、容器146の下端部が容器保持穴114に挿入された場合、第一容器保持片1561は第三縁1523を支点に、第二容器保持片1562は第一縁1521を支点に、第三容器保持片1563は第四縁1524を支点に、底板106側へ折り曲げられ、容器146の下端部が第一容器保持片1561、第二容器保持片1562、および第二容器保持片1562の先端によって、保持される。
第四容器保持片1564は、第一容器保持片1561の折り曲げと共に底板106側へ折り曲げられ、さらに、第一保持片折曲部166を支点に折り曲げられて容器146の下端部を側方から支持する。
同様に、第五容器保持片1565は、第三容器保持片1563の折り曲げと共に底板106側へ折り曲げられ、さらに、第二保持片折曲部168を支点に折り曲げられて容器146の下端部を側方から支持する。
なお、容器保持片156は、実施例1のように三分割でなく、一体化し、二分割し、または四分割以上に構成することができる。
次に立体保持板158を説明する。
立体保持板158は、天板104と底板106の間隔を維持する機能および容器146を保持する機能を有する。
本実施例1において立体保持板158は、平面視において、容器保持穴114の略半分を占める、略六角形に構成されている。
立体保持板158は、第二縁1522によって天板104に接続され、第五縁1525、第六縁1526、第七縁1527および第八縁1528が切断部であることから、六角形を呈し、第二縁1522を支点たる折曲部152として、底板106側へ折り曲げることができる。第一容器保持穴1141の第七縁1527は、第一折曲部126に隣接している。第二容器保持穴1142の第八縁1528は、第五折曲部136に隣接している。
次に分離切断部154を説明する。
分離切断部154は、容器保持片156と立体保持板158を分離する機能を有する。本実施例1において分離切断部154は、容器保持片156から見れば、端部の中央部が容器保持片156側に突出された係止凸部172が設けられ、当該係止凸部172の両側に突当部174が形成されている。換言すれば、容器保持片156の先端部は、係止凸部172が突当部174に対し突出した段差を有している。さらに換言すれば、係止凸部172の両側に突当部174が配置され、所定の突出長Dの長さと所定長の幅を有する凸型に形成されている。
しかしながら、突当部174は係止凸部172に対し一方の側のみであっても良い。
突当部174と係止凸部172は、第二縁1522と平行に形成されている。
突当部174と第二縁1522の間の突当部長さL9は、天板104と底板106の間隔と同一、僅かに短く、または僅かに長く形成されている。換言すれば、突当部長さL9は、第一側板108の第二長さL2、第二側板112の第三長さL3、および中間補強板118の第四長さL4と略同一である。さらに換言すれば、突当部長さL9は、天板104と底板106の間に位置して突っ張り機能を発揮し、天板104と底板106の所定距離以上の接近を阻止する。
次に係止凸部172を説明する。
係止凸部172は、底板106に形成された係止孔176に係止されて立体保持板158を保持位置HPに維持される機能を有する。
係止凸部172は、立体保持板先端172Tと第二縁1522の間の係止長さL10で形成され、第二縁1522と突当部174間の長さL9よりも突出長D分長く形成されている。したがって、立体保持板158を第二縁1522を支点に底板106側へ折り曲げた場合、立体保持板先端172Tは、まず底板106に接触した後、係止孔176に相対し、底板106が自己復元力によって面一状態に戻ることにより、係止孔176に突出されることになる。
次に第一側板108を説明する。
第一側板108は、筒型の容器保持体100の側板を構成し、天板104と底板106の間隔を規定する機能を有する。本実施例1において、第一側板108は、第二長さL2とが所定の第一高さH1を有する長方形に形成されている。また、第一側板108の上端部の中間の一部は、第一容器保持穴1141の第七縁1527に隣接する。換言すれば、第一折曲部126と第七縁1527は重なる。第二側板112の上端部の中間の一部は、第二容器保持穴1142の第八縁1528に隣接する。換言すれば、第五折曲部136と第八縁1528は重なる。
次に第二側板112を説明する。
第二側板112は、第一側板108と同一の機能を有し、第一側板108と同一に形成されている。
次に底板106を説明する。
底板106は、筒型の容器保持体100の底板を構成する。本実施例1において、底板106は、第一底板1061と第二底板1062により、第一長さL1と同じ長さ、および第一高さH1を有する長方形に形成され、容器保持穴114に相対する位置に開口182が形成されている。なお、当然であるが、底板106も板体116で構成されているので、所定の剛性および柔軟性を有しているので、変形されることができる。
次に開口182を説明する。
開口182は、係止孔176に立体保持板158の係止凸部172を係止させる際、係止凸部172による底板106の変形を容易にして、係止凸部172を係止し易くする機能を有する。具体的には、開口182は底板106に形成された孔部である。換言すれば、立体保持板158が底板106に形成された係止孔176に係止される際、立体保持板先端172Tが摺接する底板106の一部に形成された開口182である。本実施例1において、立体保持板158の先端、具体的には立体保持板先端172Tが摺接する底板106の部位に開口182が形成されている。よって、開口182は、立体保持板158と対で設けられている。さらに、本実施例1においては、開口182は、容器保持穴114と対で設けられる。開口182の構成は、本実施例1においては全て同一であるが、それぞれ異ならせることができる。
本実施例1における開口182は、第一開口部1821と第二開口部1822によって構成され、両者が組み合わされて熱気球型に形成されている。
第一開口部1821は、略四分の三が第一半径R1で形成された円形である。
第二開口部1822は、第一開口部1821の直径よりも小さい第一幅W1で形成され、係止孔176に連続する部位である。
第一開口部1821と第二開口部1822は、開口縁184たる第一開口縁1841と第二開口縁1842によって接続され、全体として熱気球型を呈している。換言すれば、開口182は、第二中心線CL2を挟んで対称に形成されている。よって、第一開口縁1841と第二開口縁1842は、緩いS字状に形成されている。換言すれば、第一開口縁1841と第二開口縁1842は、弧状を呈している。本実施例1において、図4(C)に示すように、第一開口部1821の端部と係止縁1761の間の開口長さL11は、第一半径R1の略4倍に形成されている。
第二開口部1822の第一幅W1が、第一開口部1821の直径よりも小さいことにより、係止縁1761の強度を保持しつつ変形を容易にする機能を有する。
開口182の外縁を画定する第一開口縁1841および第二開口縁1842は、移動する係止凸部172の立体保持板先端172Tの移動方向線MDLに対して斜めに延在するように構成されることが好ましい。本実施例1において、図5に示すように、第一開口縁1841の第一延長線1861および第二開口縁1842の第二延長線1862が移動方向線MDLに対して斜めに延在されることにより、立体保持板先端172Tの第一開口縁1841および第二開口縁1842に対する引っかかりが少なくなる効果がある。
また、本実施例1において、第一開口縁1841および第二開口縁1842は曲線によって構成されている。第一開口縁1841および第二開口縁1842を曲線とすることにより、立体保持板先端172Tの第二開口部1822に対する引っかかりをより一層少なくできる効果がある。
開口182は、平面視において、図3に示すように、容器保持穴114の下方に位置する。
開口182は、立体保持板158との関係では、立体保持板158を保持位置HPへ移動させる際、換言すれば、係止凸部172の移動方向線MDLに沿って延在している。これにより、開口182の周囲の底板106が立体保持板先端172Tによって押圧された場合、容易に変形される。なぜなら、係止縁1761は、開口182が存在することにより、突起状に形成されることから、係止縁1761の変形が容易になるためである。換言すれば、係止凸部172を係止孔176に係止する際、立体保持板先端172Tによって、底板106が押し下げられる。この際、係止縁1761は、突起を形成する一部であるため、底板106が連続している場合に比して容易に変形されることができ、係止凸部172を容易に係止縁1761に係止させることが出来る。
次に係止孔176を主に説明する。
係止孔176は、係止凸部172が挿入され、立体保持板158を保持位置HPに保持する機能を有する。本実施例1において、係止孔176は、第二幅W2と所定長の係止孔長さL12を有する長孔に形成されている。詳述すれば、係止孔176を構成する開口182側の縁が係止縁1761である。係止縁1761は、立体保持板158に対し略平行をなす関係に構成されている。換言すれば、係止縁1761は移動方向線MDLに対し略直交するように延在している。
係止縁1761は、本実施例1においては、開口182の一部である第二開口部1822の両側に配置されているが、一方であってもよい。
係止縁1761は、平面視した場合、第二縁1522よりも容器保持穴114の中心CE側、換言すれば、開口182側に配置されることが好ましい。立体保持板158が第二縁1522部の復元力によって戻ろうとしても、当該係止縁1761に係止されて戻ることができない。
本実施例1において、図7に示すように、板体116における第一中心線CL1に対し対称に配置した一対の容器保持穴114と、当該一対の容器保持穴114に対して対で形成した開口182を有する所定の第一高さH1のブランク102が、一の容器保持体100の単位として構成される。本実施例1においては、図5に示すように、第一ブランク1021~第六ブランク1026の六単位のブランク102が形成される。第一ブランク1021~第六ブランク1026の境には、ミシン目状に切り込みが形成された易分離部188(第一易分離部1881~第五易分離部1885)が形成されている。例えば、第二易分離部1882にて分離することにより、容器保持穴114が四つの容器保持体100を構成することができる。よって、第一ブランク1021~第六ブランク1026は、第一易分離部1881~第五易分離部1885から、適宜の単位で容易に分離されることができる。
次に組立前の扁平な容器保持体100を構成する手順を図8を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、図8においては、第一容器保持体1002の第一ブランク1021のみを図示している。
まず、図8(A)に示すように、縦長の板体116をブランク型(図示せず)によって、第一折曲部126~第八折曲部144、第一縁1521~第八縁1528、分離切断部154、開口182その他の切り込みやミシン目等を形成する。
次に、図8(B)に示すように、第一ブランク1021を表裏及び左右を反転し、第一貼着部122に接着剤を付着させた第一接着剤部192を形成する。
次に、図8(C)に示すように、第二折曲部128から折り曲げて第一底板1061の裏面を天板104の裏面に面接触させ、第一接着剤部192を天板104の裏面に接着させる。これによって、第一貼着部122は天板104の裏面に接着される。第一貼着部122は、一対の容器保持穴114の間の天板104の裏面に貼着され、第二容器保持穴1142には重ならない。
次に、図8(C)に示すように、第二貼着部124の裏面に接着剤を付着させた第二接着剤部194を形成する。
次に、図8(D)に示すように、第五折曲部136で折り曲げ、第二接着剤部194を第一底板1061の表面に貼着する。
これにより、全体として筒体であって、中間に中間補強板118が配置された、扁平容器保持体101が構成される。
この扁平容器保持体101が複数枚単位で取引される。
次に、扁平容器保持体101を用いて容器保持体100に変形させる工程を図9をも参照しつつ説明する。
まず、扁平容器保持体101を、天板104を上に、底板106(第一底板1061、第二底板1062)を下にした状態にする。
次いで、図9に示すように、第五折曲部136を第一折曲部126側へ横方向に押動することにより、天板104を底板106から離して立体形状に変形させる。すなわち、第一側板108が第一折曲部126を支点に天板104に対し折れ曲がり、かつ第二折曲部128を支点に第一底板1061に対し折れ曲がり、第二側板112が第六折曲部138を支点に第一底板1061に対し折れ曲がり、かつ第五折曲部136を支点に折れ曲ることにより、および、中間補強板118が第四折曲部134を支点に天板104に対し折れ曲がり、かつ第三折曲部132を支点に第一底板1061に対し折れ曲ることにより、第一側板108、第二側板112、および中間補強板118が、天板104と底板106に対し大凡直立し、直方体を構成するように変形させる。
次いで、この組み立てた直方体を維持するため、容器保持片156を保持位置HPへ移動させる。
すなわち、第二縁1522を支点に立体保持板158を底板106側へ折り曲げる。これにより、立体保持板158の係止凸部172の立体保持板先端172Tが開口182の両側の底板106を押し下げる。立体保持板先端172Tによって押し下げられる底板106には開口182が存在するので、係止縁1761は小さな力で押し下げられ、通常の底板106の位置よりも押動されることができる。よって、立体保持板先端172Tは容易に係止孔176へ達することが出来る。立体保持板先端172Tが係止孔176に達した場合、底板106は押圧力が作用しなくなるので、底板106は自己復元力により通常の位置に戻る。これにより、係止凸部172は係止縁1761によって係止されることから、自己復元力によって元の位置に戻ることができない。したがって、立体保持板158は保持位置HPに保持される。これにより、天板104と底板106が近づこうとした場合、立体保持板158の突当部174が底板106に圧接し、天板104と底板106の間で突っ張り棒として機能し、容器保持体100は立体形状を維持する。
また、第一容器保持片1561を第三縁1523を支点に、第二容器保持片1562を第一縁1521を支点に、および第三容器保持片1563を第四縁1524を支点に底板106側へ折り曲げることにより、錘形の容器保持穴114の半分を構成する。
容器保持穴114に、容器146の下端部を挿入した場合、第一容器保持片1561、第二容器保持片1562および第三容器保持片1563の先端によって、容器146の下端部は支持され、容器保持穴114内における横ずれを抑制しつつ保持されることができる。
容器146を容器保持体100の容器保持穴114に保持させたままテーブル上に置いた場合、立体保持板158の先端が底板106の底面と略同位置になる。しかしながら、係止凸部172の立体保持板先端172Tは、係止縁1761に係止され続けることから、容器146の保持状態は継続される。
容器保持体100の立体的な組立状態を解除する場合、底板106を押し下げて係止縁1761を立体保持板158から離れる方向へ変形させて係止凸部172を係止孔176から離脱させる。
次いで、天板104と底板106が近づくように変形させることで、第一側板108、第二側板112、および中間補強板118が斜めになり、また、立体保持板158、第一容器保持片1561~第三容器保持片1563が天板104と面一になるように扁平化される。
次に図10を参照しつつ、開口182の変形例を説明する。説明の便宜のため、実施例1と同一部には同一符号を付して説明書を省略し、異なる構成を説明する。
図10(A)の例は、開口182が三角形状に近い台形状に形成された例である。具体的には、第一開口部1821が台形状であり、第二開口部1822が台形の延長上に形成され、第一開口部1821と第二開口部1822が一体になって三角形状に近い一の台形状を呈している。
図10(B)の例は、開口182が長方形状に形成された例である。具体的には、第一開口部1821が四角形状であり、第二開口部1822が第一開口部1821の延長上に形成され、第一開口部1821と第二開口部1822が同一幅で係止孔176に接続され、第一開口部1821と第二開口部1822が一体になって一の長方形状を呈している。
図10(C)の例は、開口182が図10(A)とは逆向きの三角形状に形成された例である。具体的には、第一開口部1821が頂点を有する三角形状であり、第二開口部1822が第一開口部1821の三角形状の延長上に形成され、第一開口部1821と第二開口部1822が一体になって一の三角形状を呈している。
図10(D)の例は、開口182が釣り鐘形状に形成された例である。具体的には、第一開口部1821が弧状線によって画定される先すぼまり形状であり、第二開口部1822が第一開口部1821の先すぼまり弧状線の延長上に更に小さな湾曲よりなる弧状線に形成され、第一開口部1821と第二開口部1822が一体になって一の釣り鐘形状を呈している。
図10(E)の例は、開口182が全体として乾電池形状に形成された例である。具体的には、第一開口部1821が四角形であり、第二開口部1822が第一開口部1821よりも狭幅の四角形に形成され、第一開口部1821と第二開口部1822が一体になって一の乾電池形状を呈している。
図10(F)の例は、開口182が図10(A)とは逆向きの三角形状に形成されると共に、第二開口部1822が係止孔176の端部に偏倚されて接続された例である。具体的には、第一開口部1821が三角形状であり、第二開口部1822が第一開口部1821の三角形状の延長上に形成され、第一開口部1821と第二開口部1822が一体になって一の三角形状を呈している。
図10(G)の例は、開口182が扇形状に形成された例である。具体的には、第一開口部1821が扇形であり、第二開口部1822が第一開口部1821から順次狭幅になるように形成されることにより、第一開口部1821と第二開口部1822が一体になって一の扇形状を呈している。
図10(H)の例は、開口182が円形状に形成された例である。具体的には、第一開口部1821が半円形であり、第二開口部1822が半円形になるように形成されることにより、第一開口部1821と第二開口部1822が一になって一の円形状を呈している。また、開口182と係止孔176の間には狭幅の連接部196が設けられている。連接部196は、狭幅であるため、この部位が立体保持板先端172Tによって押動された場合、比較的小さい力で延伸され、係止凸部172の係止孔176への到達が容易になる。なお、連接部196は、立体保持板先端172Tに押動された場合、切断される場合もある。
図10(A)~図10(H)の例においても、係止縁1761は、立体保持板先端172Tによって変形させやすくなり、実施例1と同様の効果が得られる。
図11を参照しつつ実施例2を説明する。
実施例2は、立体保持板158の係止凸部172に易変形部たる第一易変形部196を設けた例である。第一易変形部196は、係止凸部172が変形し易くする機能を有し、本実施例2においては、係止凸部172の先端から折曲部152、したがって、第二縁1522側に向かって所定の長さで一直線状に形成した第一切り込み198である。第一切り込み198の長さは、突出長Dよりも長く形成され、5~8ミリメートル程度が好ましい。図11(B)に示すように、第一切り込み198は、複数の切り込みとし、突出長Dよりも短くすることもできる。また、図11(C)に示すように、第一切り込み198は、凹状の溝状にすることができる。このように、第一易変形部196を設けることにより、係止凸部172が容易に変形されることができるので、係止孔176への係止が容易に行える。また、第一易変形部196が第一切り込み198であるので、容易に構成することができる。
本実施例2において、第一容器保持穴1141を構成し、かつ第一側板108に隣接する第七縁1527に隣接した立体保持板158の部分に、易変形部たる第二易変形部202が設けられている。第二易変形部202は、図11においては第一側板108に隣接する立体保持板158の第一端部158Lが、小さな外力で変位される機能を有する。本実施例2において第二易変形部202は、立体保持板158の第一端部158Lに、第一側板108側の第一折曲部126から所定距離離れた位置に形成された切断部204と接続部206によって構成されている。切断部204は、接続部206を挟んで形成された第一切断部2041と第二切断部2042によって構成されている。したがって、第一切断部2041と第二切断部2042は、第一折曲部126と略平行に切断部204が形成されている。これにより、第一端部158Lに外力が作用した場合、接続部206の強度は小さいため、容易に変位される。換言すれば、第一端部158Lの先端が第一側板108の上端たる第七縁1527に係止された場合、接続部206が小さな力で変形されるため、第一端部158Lの係止は直ぐに解消されることから、立体保持板158はより一層小さな力で移動されることができるので、容易に係止凸部172を係止孔176に挿入することができる。
第二易変形部202は、図11(C)に示すように、切り込み204を一箇所とし、その両側に設けた第一接続部2061と第二接続部2062によって構成することができる。また、図11(D)に示すように、第二易変形部202は、一箇所の切り込み204と、一箇所の接続部206によって構成することができる。
図12を参照しつつ実施例3を説明する。
実施例3は、容器保持穴114の一部を形成する容器保持片156の折曲部152の変形例である。
本実施例3において、第一縁1521は、中央部の第一縁折曲部1521Hと、それに連続して形成された第一縁切断部152Cによって構成されている。本実施例3において第一縁切断部152Cは、第一縁第一切断部1521C1と第一縁第二切断部1521C2によって構成されている。第三縁1523および第四縁1524も同様に構成されている。
第三縁1523は、中央部の第三縁折曲部1523Hと、その両側に形成された第三縁第一切断部1523C1と第三縁第二切断部1523C2によって構成されている。
第四縁1524は、中央部の第四縁折曲部1524Hと、その両側に形成された第四縁第一切断部1524C1と第四縁第二切断部1524C2によって構成されている。
第一縁第一切断部1521C1と第一縁第二切断部1521C2、第三縁第一切断部1523C1と第三縁第二切断部1523C2、および第四縁第一切断部1524C1と第四縁第二切断部1524C2は、天板104と、第一容器保持片1561、第二容器保持片1562、および第三容器保持片1563と、切り離されている。換言すれば、第一容器保持片1561は第一縁折曲部1521H、第二容器保持片1562は第三縁折曲部1523H、および第三容器保持片1563は第四縁折曲部1524Hにおいて折り曲げられる。第一縁折曲部1521H、第三縁折曲部1523H、および第四縁折曲部1524Hは、それらの全長よりも短いことから、第一容器保持片1561、第二容器保持片1562、および第三容器保持片1563の折曲力は小さい。よって、容器146の下部を容器保持穴114に挿入することで容易に移動されることができるので、容器保持穴114を容易に形成することができる。なお、第一縁1521は、第一縁折曲部1521Hと一の第一縁切断部152Cによって構成することができる。第三縁1523、第四縁1524も同様である。
なお、第二容器保持穴1142においては、立体保持板158の第八縁1528側の端部に第一易変形部196が設けられる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
100 容器保持体
104 天板
106 底板
108 第一側板
112 第二側板
146 容器
152 折曲部
158 立体保持板
172T 立体保持板先端
176 係止孔
182 開口
184 開口縁
196 第一易変形部
198 第一切り込み
202 第二易変形部
204 切断部
206 接続部
MDL 移動方向線

Claims (14)

  1. 少なくとも、天板(104)、底板(106)、第一側板(108)、第二側板(112)、及び前記天板(104)に連なる立体保持板(158)により構成され、前記立体保持板(158)を前記底板(106)側へ折曲部(152)から折り曲げることにより、前記底板(106)に形成された係止孔(176)に係止させると共に、前記天板(104)と前記底板(106)の間に位置させて前記天板(104)と前記底板(106)、前記第一側板(108)と前記第二側板(112)を所定の距離で平行に保持するようにした容器保持体(100)であって、
    前記立体保持板(158)が前記底板(106)の前記係止孔(176)に係止される際に摺接する前記底板(106)に開口(182)が設けられている
    ことを特徴とする容器保持体。
  2. 前記立体保持板(158)の折曲部(152)と立体保持板先端(172T)間の長さは、前記天板(104)と前記底板(106)の間の距離よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の容器保持体。
  3. 前記開口(182)は、前記立体保持板(158)が折り曲げられる際の立体保持板先端(172T)の移動方向線(MDL)に沿って延在している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の容器保持体。
  4. 前記開口(182)を形成する開口縁(184)は、前記立体保持板先端(172T)の移動方向線(MDL)に対し、交差する方向に延在する
    ことを特徴とする請求項3に記載の容器保持体。
  5. 前記開口縁(184)は、弧状に形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の容器保持体。
  6. 前記開口(182)に連続して前記立体保持板(158)の先端部を係止する前記係止孔(176)を設けた
    ことを特徴とする請求項3に記載の容器保持体。
  7. 前記係止孔(176)は、平面視において前記立体保持板(158)の折曲部(152)よりも前記開口(182)側に形成された
    ことを特徴とする請求項6に記載の容器保持体。
  8. 前記立体保持板(158)の先端部に係止凸部(172)が設けられ、前記係止凸部(172)が前記係止孔(176)に挿入される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の容器保持体。
  9. 前記係止凸部(172)の両側に突当部(174)が設けられた
    ことを特徴とする請求項8に記載の容器保持体。
  10. 前記立体保持板(158)の折曲部(152)と前記係止凸部(172)の立体保持板先端(172T)間の長さ(L10)は、前記折曲部(152)と前記突当部(174)の間の長さ(L9)よりも大きい
    ことを特徴とする請求項8に記載の容器保持体。
  11. 前記係止凸部(172)の先端部に易変形部(196)が設けられている
    ことを特徴とする請求項10に記載の容器保持体。
  12. 前記易変形部(196)は、前記係止凸部(172)の先端部から前記折曲部(152)側へ延在する切り込み(198)である
    ことを特徴とする請求項11に記載の容器保持体。
  13. 前記立体保持板(158)の、前記第一側板(108)または第二側板(112)に隣接する部位に易変形部(202)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の容器保持体。
  14. 前記易変形部(202)は、切断部(204)と接続部(206)によって構成される
    ことを特徴とする請求項13に記載の容器保持体。
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