JP6778610B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に関し、より詳細には、シート状の基材の一部が折り曲げられて側壁部が形成された容器に関する。
従来、菓子類、化粧品、薬剤などの収容物を収容する容器として、一枚のシート状の基材(型紙)を折り曲げることにより容器とされるものが知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載の容器は、矩形状の底面部用基材と、該底面部用基材の四側辺から外方に延出する延出片とを備える一枚の型紙を折り曲げることにより形成されている。該容器においては、該延出片を内方に折り曲げ、断面矩形の方筒状に折り返すことによって側壁部が構築されている。
より詳しくは、対向する一対の延出片を内方に折り曲げることによって、一方の一対の側壁部が形成されている。該一対の側壁の両端側には、切欠がそれぞれ一対ずつ形成されており、対向する他方の一対の延出片を内方に折り曲げながら、先部である挿入片を前記一対の切欠内にそれぞれ挿入することによって、他方の一対の側壁部が形成されている。
実開昭48−7444号公報
ところで、上記の容器では、側壁部の上からの力に対する強度を出すためには、挿入後の挿入片(側壁部の内側)をある程度立たせる必要がある。したがって、前記切欠は、上方から下方に略垂直に延びる長孔状に形成されている。
しかしながら、このような切欠が形成された容器では、挿入片を切欠に挿入する際に、挿入片の先を弾性変形させて立たせた状態で挿入する必要があり、組み立て難いという問題がある。この問題は、基材が硬いものである場合、より一層顕著となる。
このような事情に鑑み、本発明は、上からの力に対して比較的強度が高く、かつ組み立てることが容易な容器を提供することを課題とする。
本発明に係る容器は、底面部と、該底面部の周縁部に設けられた複数の側壁部とを備え、前記底面部と前記側壁部とは、シート状の基材の一部を折り曲げることにより形成されており、前記複数の側壁部は、挿入片を備えた第1側壁部と、前記挿入片と係合する溝および前記溝と接続している切欠が形成された第2側壁部とを少なくとも備えており、前記第2側壁部は、前記溝内および前記切欠内に前記挿入片が挿入されることによって第1側壁部に接続されており、前記切欠は、下方に向かうにつれ第1側壁部に向かっている辺であって、前記挿入片が前記切欠内に挿入される際に、前記溝と前記切欠との接続部分よりも第1側壁部から遠い位置において挿入片の先端と当接しつつ、前記先端を下方に向かって案内可能な辺を備えているとともに、前記先端が案内されている間に、前記シート状の基材の前記切欠内における移動を阻害しない広さを有する空間を有している。
斯かる構成によれば、上記容器を組み立てる場合において、第1側壁部の挿入片を切欠内に挿入する際に、挿入片は溝と切欠との接続部分より第1側壁部から離れた位置において、切欠の、下方に向かうにつれて第1側壁部に向かっている辺に当接するので、挿入片を第2側壁部に形成された溝および切欠内に容易に挿入できる。さらに、切欠内に挿入された挿入片が、切欠の、下方に向かうにつれて第1側壁部に向かっている辺に案内されて第1側壁部側に戻されるため、切欠内に挿入された挿入片の角度が比較的立った状態となり、かつ溝と挿入片とが係合している。したがって、容器の収容空間を取り囲む側壁部を比較的容易に組み立てることができるとともに、製造された容器の上からの力に対する強度を向上し得る。
なお、本明細書において、「切欠が、挿入片の先端が案内されている間に、挿入片の切欠内における移動を阻害しない」とは、前記先端が案内されている間において、挿入片が、切欠の、下方に向かうにつれて第1側壁部に向かっている辺と対向する辺と接触していないことをいう。
以上のように、本発明によれば、上からの力に対して比較的強度が高く、かつ組み立てることが容易な容器が提供される。
本発明の実施形態に係る容器の斜視図。 本発明の実施形態に係る容器の上面板図。 本発明の実施形態に係る容器の展開図。 図3の展開図の切欠周辺を拡大した拡大図。 本発明の実施形態に係る容器が組み立てられる途中経過を示す平面図。 本発明の実施形態に係る容器が組み立てられる際に、前壁部の内側面部が、右壁及び左壁部の切欠内に差し込まれる途中経過を示す部分上面板図。 本発明の実施形態に係る容器が組み立てられる際に、前壁部の内側面部が、左壁部の切欠内に差し込まれる途中過程を示す部分側断面図。 本発明の実施形態に係る容器が組み立てられる際に、前壁部の内側面部が、左壁部の切欠内に差し込まれた状態を示す部分側断面図。 本発明の実施形態に係る容器が組み立てられる際に、前壁部の内側面部が、左壁部の切欠内に差し込まれた状態を示す部分上面板図。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器の展開図において、切欠周辺を拡大した拡大図。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器が組み立てられる際に、前壁部の内側面部が、左壁部の切欠内に差し込まれる途中経過を示す部分側断面図。 本発明の別の実施形態に係る容器の展開図において、切欠周辺を拡大した拡大図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る容器10は、底面部11と、該底面部11の周縁部に設けられた複数の側壁部12〜15とを備え、前記底面部11と前記側壁部12〜15とは、シート状の基材10の一部を折り曲げることにより形成されており、前記複数の側壁部12〜15は、挿入片(内側面部)13bを備えた第1側壁部12,13と、前記挿入片(内側面部)13bと係合する溝14d,15dおよび前記溝と接続している切欠14e,15eが形成された第2側壁部14,15とを少なくとも備えており、前記第2側壁部14,15は、前記溝14d,15d内および前記切欠内14e,15eに前記挿入片(内側面部)13bが挿入されることによって第1側壁部12,13に接続されており、前記切欠14e,15eは、下方に向かうにつれ第1側壁部12,13に向かっている辺としての斜辺(案内辺)14e2〜15e2であって、前記挿入片(内側面部)13bが前記切欠14e,15e内に挿入される際に、前記溝14d,15dと前記切欠14e,15eとの接続部分よりも第1側壁部12,13から遠い位置において挿入片(内側面部)13bの先端と当接しつつ、前記先端を下方に向かって案内可能な辺としての斜辺(案内辺)14e2〜15e2を備えているとともに、前記先端が案内されている間に、前記シート状の基材10の前記切欠14e,15e内における移動を阻害しない広さを有する空間を有している。
本実施形態に係る容器10は、図3に示す展開図に対応する平面形状を備えた厚紙を折り曲げて組み立てられるものである。その組み立て方法については後述する。
容器10は、図1および図2に示すように、平面矩形状の底面部11と、底面部11の四辺から立ち上がる4つの側壁部12,13,14,15を備えている。側壁部12,13,14,15は略同じ高さを有している。容器10内には、底面部11と、側壁部12,13,14,15とによって囲まれ、上方が開放された収容空間Sが形成されている。
なお、本実施形態では、便宜上、第1側壁部12,13の一方を前壁部、他方を後壁部と称し、第2側壁部14,15の一方を左壁部、他方を右壁部と称する。
側壁部12,13,14,15は、具体的には、底面部11の前後方向に対向する一対の辺の全域から立ち上がる前壁部12および後壁部13と、前壁部12と後壁部13との間において、底面部11の左右方向に対向する一対の辺から立ち上がる右壁部14及び左壁部15とを備えている。
側壁部12,13,14,15は、2枚の厚紙からなる壁面より構成された二重壁としてそれぞれ形成されている。具体的には、側壁部12,13,14,15は、底面部11の四辺に接続されて立ち上がる外側面部12a,13a,14a,15aと、底面部11の面上から立ち上がり、外側面部12a,13a,14a,15aと間隔を隔てて略平行に対向する内側面部12b,13b,14b,15bと、外側面部12a,13a,14a,15aの上辺と内側面部12b,13b,14b,15bの上辺とを接続する上面部12c,13c,14c,15cによりそれぞれ構成される。
前壁部12、後壁部13、左壁部14および右壁部15の幅は、容器の寸法、使用する厚紙の種類、および坪量に応じて、適宜設定される。
例えば、容器の寸法が100mm四方以下であり、厚紙がバージンパルプ100%であり、その坪量が310g/mである場合には、前記各壁部の幅は、通常5〜10mmの範囲に設定される。
前壁部12及び後壁部13の内側面部12b,13bの左右方向側端部は、それらの右方向側端部が右壁部14に形成された溝14d,14d及び溝14d,14dと接続して収容空間Sに面する切欠14e,14e内に、それらの左方向側端部が左壁部15に形成された溝15d,15d及び溝15d,15dと接続して収容空間Sに面する切欠15e,15e内に差し込まれている。この差し込みにより、前壁部12及び後壁部13と、右壁部14及び左壁部15とが接続されている。
切欠14e,14e及び15e,15eは、切欠かれた形状が、底面部11側を頂点とする略逆三角錐形状となっている。切欠14e,14e及び15e,15eは、本実施形態の容器10を組み立てる際に有用な部分であり、その作用については後述する。
次に、本実施形態の容器10の製造方法の一例について説明する。
まず、容器10を作製するにあたり、まず、図3に示す展開図に対応する平面形状を備えた厚紙10を用意する。なお、容器10の展開図を示す図面はいずれも、容器10を組み立てた際に収容空間Sが開放される方向(上方向)から見た図であって、これらの図中では、輪郭線及び切込線を実線で表し、谷折り線を破線、山折り線を一点鎖線で示す。また、以下の説明において、特に付記しない限り、各面は略矩形状である。
図3に示したように、上記厚紙10は、底面部11と、底面部11の四辺から延びている4つの延出片12,13,14,15を備えている。底面部11と、これら4つの延出片12,13,14,15とは、それぞれ谷折り線を介して連接されている。なお、これら4つの延出片12,13,14,15は、厚紙10が組み立てられた際に、側壁部12,13,14,15となる部分である。
以下、これらの4つの壁部のそれぞれに関して、各壁部の延びる方向を前方、該方向と直交する外向きの方向を側方と称して説明する。
前壁部12および後壁部13となる延出片12,13は、それぞれ、矩形状の底面部11の対向する一対の辺から延びており、外側面部12a,13aと、上面部12c,13cと、内側面部12b,13bとを、前方に向かってこの順番で備えている。これらの面部はそれぞれ、谷折り線を介して連接されている。
上面部12c,13cの側方両端には、前方に向かって僅かに突出した突出部12c1,12c1及び13c1,13c1が形成されており、内側面部12b,13bの側方両端は、上面部12c,13cの突出部12c1,12c1及び13c1,13c1を受けるように凹入した形状の陥没部12b1,12b1及び13b1,13b1が形成されている。ここで、突出部12c1,12c1及び13c1,13c1と、陥没部12b1,12b1及び13b1,13b1との境界は切り込まれて、切り込み12d,13dとなっている。そして、上面部12c,13cと内側面部12b,13bとを連接する谷折り線は、突出部12c1と12c1との、及び、13c1と13c1との根元同士を接続するように、それぞれ直線状に延びている。
また、内側面部12b,13bは、その前方の辺が短くなっている略台形形状となっており、一対の側方の辺が、外方に膨らむように丸みを帯びている。
右壁部14及び左壁部15となる延出片14,15は、それぞれ、矩形状の底面部11の別の対向する一対の辺から延びており、外側面部14a,15aと、上面部14c,15cと、内側面部14b,15bとを、前方に向かってこの順番で備えている。これらの面はそれぞれ、谷折り線を介して連接されている。
外側面部14a,15aの側方の両辺からは、フラップ14f,14f及び15f,15fが延びている。外側面部14a,15aとフラップ14f,14f及び15f,15fとは、それぞれ谷折り線を介して連接されている。
右壁部14及び左壁部15となる延出片14,15の側方両辺付近には、その上面部14c,15c上において、外側面部14a,15aと上面部14c,15cとを連接する谷折り線(上面部14c,15cの後方の辺)から垂直に、所定の長さの溝14d,14d及び15d,15dが延びている。そして、溝14d,14d及び15d,15dの該谷折り線と接続している端とは反対側の端が、略三角形状の切欠14e,14e及び15e,15eの頂点付近に接続している。切欠14e,15eは、上面部14c,15c及び内側面部14b,15bを跨いで形成されている。
図4を参照して、切欠14e,15eについて具体的に説明する。切欠14e,15eは、溝14d,14d及び15d,15dの端から、上面部14c,15cと内側面部14b,15bとを連接する谷折り線(上面部14c,15cの前方の辺かつ内側面部14b,15bの後方の辺)と交わるまで、上面部14c,15c上において中央方向に向かって傾斜して延びている導入辺14e1,15e1と、該谷折り線との交点側の導入辺14e1,15e1の端から、内側面部14b,15bの前方の辺と交わるまで、内側面部14b,15b上において外方に向かって傾斜して延びている案内辺14e2,15e2と、該前方の辺との交点側の該案内辺14e2,15e2の端から、溝14d,14d及び15d,15dと導入辺14e1,15e1との交点に到るまで、上面部14c,15c上において略垂直に延びている配置辺14e3,15e3とに囲まれた、略三角形状の空間である。なお、本実施形態では、配置辺14e3,15e3は、溝14d,14d及び15d,15dよりも僅かに外方に位置しており、溝14d,14d及び15d,15dと交わる付近において、溝14d,14d及び15d,15dと交わるよう内向きに曲がっている。また、案内辺14e2,15e2と配置辺14e3,15e3とが交わる頂点は、丸められた形状となっている。
また、右壁部14及び左壁部15となる延出片14,15の前方の辺、すなわち、内側面部14b,15bの前方の辺からは、底面接着面14g,15gが延びている。内側面部14b,15bと底面接着面14g,15gとは、それぞれ山折り線を介して連接されている。
次に、以下のようにして、容器10を組み立てる。まず、図5に示すように、厚紙10の右壁部及び左壁部14,15となる延出片14,15を、外側面部14a,15aと上面部14c,15cとを連接する谷折り線に沿って折り曲げて、底面部11と底面接着面14g,15gとを重ね合わせて、底面部11と底面接着面14g,15gとを接着する。
続いて、延出片14,15のそれぞれの折り線を折り曲げて、延出片14,15がそれぞれの折り線に沿って略90°ずつ折れ曲がった状態とし、それにより右壁部及び左壁部14,15を形成する。これにより、溝14d,14d及び15d,15dと、底面部11側を頂点とする逆三角錐形状の切欠14e,14e及び15e,15eとが形成された右壁部及び左壁部14,15が形成される。
次に、厚紙10の前壁部12及び後壁部13となる各面を折り曲げると共に、前壁部12及び後壁部13の内側面部12b,13bの側方両端を、右壁部14及び左壁部15に形成された切欠14e,14e及び15e,15e内へと差し込む。これにより、前壁部12及び後壁部13を形成すると共に、右壁部14及び左壁部15を固定して、容器10を完成させる。
内側面部12b,13bを切欠14e,14e及び15e,15e内へと差し込むメカニズムについて、内側面部13b及び切欠15eに着目し、図6〜9を用いて具体的に説明する。図6及び7は、内側面部13bの側方端部(以下、単に内側面部13bと称する)を、切欠15e内に差し込み始めたときの状態を示す。まず、内側面部13bの前方を、導入辺15e1に沿って切欠15e内へと入り込ませる。内側面部13bは、その前方の幅が右壁部及び左壁部14,15の内側面部14b,15bの間の距離よりも長く、かつ溝14d,15dの内側端縁よりも短くなっているため、切欠15e内へと容易に入り込むことができる。
内側面部13bを導入辺15e1に沿って切欠15e内に入り込ませると、内側面部13bの側方の丸みを帯びた辺が、導入辺15e1に当接する。この状態から内側面部13bを切欠15e内に押し込むと、内側面部13bの側方の丸みを帯びた辺と導入辺15e1との当接する部分が切欠15eの外方(前壁部12側)へと移動してゆき、やがて内側面部13bの側方の丸みを帯びた辺が導入辺15e1の端部と接続している溝15dへと案内される。これにより、内側面部12bの側方の端が、溝15dに挟み込まれる。
上記状態から内側面部13bを押し込み続けると、次に、図7に示すように、内側面部13bの前方の辺が、溝15dと切欠15eとの接続部分よりも後壁部13から遠い位置において、案内辺15e2に当接する。この状態から内側面部13bを押し込むと、内側面部13bが案内辺15e2と当接しつつ、外方(左壁部15の端側)に向かって傾く案内辺15e2に沿って斜め下方へと移動してゆき、やがて案内辺15e2の下方の端部まで案内される。これにより、内側面部13bの前方の辺は、切欠15eでの移動を阻害されることなく、切欠15eの最深部(すなわち、底面部11の高さ)まで案内されて、切欠15e内にほぼ完全に差し込まれる。
内側面部13bの前方の辺が切欠15e内にほぼ完全に差し込まれると、図8に示すように、溝15d及び切欠15eを介して左壁部15に接続された後壁部13が形成される。このとき、内側面部13bは、切欠15eの略垂直な配置辺15e3にほぼ面して配置され、底面部11より略垂直に立ち上がる後壁部13の内側面を形成する。
このように、本実施形態における容器10の作製では、内側面部13bを切欠15e内に挿入する際に、内側面部13bは溝15dと切欠15eとの接続部分より第1側壁部12,13から離れた位置において切欠15eの案内辺15e2に当接するので、内側面部13bを第2側壁部14,15に形成された溝15d及び切欠15e内に容易に挿入できる。したがって、後壁部13を比較的容易に組み立てることができる。
さらに、切欠15e内に挿入された内側面部13bが、切欠15eの案内辺15e2に案内されて後壁部13側に戻されるため、切欠15e内に挿入された内側面部13bの角度が比較的立った状態となる。したがって、後壁部13の上からの力に対する強度が向上し得る。
さらに、本実施形態では、配置辺15e3は、溝15dよりも僅かに外方(左壁部15の端側)に配されるように形成されているため、内側面部13bは、溝15dより僅かに外方(後壁部13側)に配置されることができる。このとき、内側面部13bの陥没部13b1の側方長さが溝15dの長さよりも長いと、図9に示すように、溝15dより差し込まれた内側面部13bの陥没部13b1が、上面部15cの下方(裏側)に入り込むことができる。これにより、内側面部13bがほぼ完全に差し込まれた状態から内側面部13bに対して上方向に力が加わったとしても、上面部15cの下方に入り込んだ陥没部13b1がすぐ上に位置する上面部15cに引っ掛かるため、内側面部13bが切欠15eから不意に抜けることが防止される。
なお、このとき、上面部13cの突出部13c1は、その先端(切り込み13d)が溝15dと重なるように配置される。
なお、前壁部12の内側面部12b及び後壁部13の内側面部13bを切欠14e,14e及び15e,15e内へと差し込む際に、右壁部14及び左壁部15のフラップ14f,14f及び15f,15fが、前壁部12の内側面部12b及び後壁部13の内側面部13bに面するようにして、前壁部及び後壁部12,13内に配される。これらのフラップ14f,14f及び15f,15fは、前壁部12の内側面部12b及び後壁部13の内側面部13bが、切欠15eに差し込まれた状態で右壁部14及び左壁部15に上方からの圧力が加えられた際において、容器10の立体形状を保持するのに役立つ。
上記のように組み立てられた容器10は、収容空間Sを閉塞する蓋体と組み合わせて用いられてもよいし、中空のケースと組み合わせて用いられてもよい。あるいは、蓋体やケースなどと組み合わせずに、そのままの状態で用いられてもよい。
上述の実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
上記実施形態においては、図5に示したように、切欠15eの案内辺15e2が、導入辺15e1との連接位置から略直線状に延びた形状を有する例について示したが、案内辺15e2の形状はこれに限られるものではない。例えば、図10および11に示すように、案内辺15e2は、導入辺15e1との連接位置から外方に膨らむような円弧状に延びた形状を有していてもよい。
上記実施形態においては、配置辺14e3,15e3が、溝14d,14d及び15d,15dよりも僅かに外方に位置し、溝14d,14d及び15d,15dと交わる付近において、溝14d,14d及び15d,15dと交わるように内向きに曲がった形状を有する例について説明したが、配置辺14e3,15e3の形状はこれに限られない。図12に示すように、配置辺14e3,15e3は、溝14dおよび溝15dと略一直線状になるような形状を有していてもよい。
10 容器、12 前壁部(壁部)、13 後壁部(壁部)、14 右壁部(壁部)、15 左壁部(壁部)、S 収容空間、
12b〜15b 内側面部、12c〜15c 上面部、12d〜15d 溝、14e〜15e 切欠、
14e2〜15e2 案内辺

Claims (1)

  1. 底面部と、該底面部の周縁部に設けられた複数の側壁部とを備え、前記底面部と前記側壁部とは、シート状の基材の一部を折り曲げることにより形成されており、
    前記複数の側壁部は、挿入片を備えた第1側壁部と、前記挿入片と係合する溝および前記溝と接続している切欠が形成された第2側壁部とを少なくとも備えており、
    前記第2側壁部は、前記溝内および前記切欠内に前記挿入片が挿入されることによって第1側壁部に接続されており、
    前記切欠は、下方に向かうにつれ第1側壁部に向かっている辺であって、前記挿入片が前記切欠内に挿入される際に、前記溝と前記切欠との接続部分よりも第1側壁部から遠い位置において挿入片の先端と当接しつつ、前記先端を下方に向かって案内可能な辺を備えているとともに、前記先端が案内されている間に、前記シート状の基材の前記切欠内における移動を阻害しない広さを有する空間を有している、
    容器。
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