JP3244366B2 - ロック機構 - Google Patents

ロック機構

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JP3244366B2
JP3244366B2 JP26386593A JP26386593A JP3244366B2 JP 3244366 B2 JP3244366 B2 JP 3244366B2 JP 26386593 A JP26386593 A JP 26386593A JP 26386593 A JP26386593 A JP 26386593A JP 3244366 B2 JP3244366 B2 JP 3244366B2
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浩秀 山口
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像形成装置本体の
上部を下部に対して相対回動させることにより上記上部
を開閉する画像形成装置に関し、詳しくは、上記画像形
成装置本体の下部に対して上部を閉じ姿勢に保持するロ
ック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の画像形成装置、たとえば複写機で
は、極めて小型化された卓上式のものが提供されてい
る。図5は、上記画像形成装置としての複写機の概略一
部断面正面図である。図5を参照して、この種の複写機
では、複写機本体1の構成要素であるケーシング100
が、上ケーシング20と下ケーシング10とに2分割さ
れていると共に、複写機本体1の底部1aに、いわゆる
ジャム処理を行なうための開口部が設けられ、この開口
部を閉じる姿勢と上記ジャム処理のために前記開口部を
開放する姿勢とに所定の回動軸2を中心にして複写機本
体1と相対的に回動可能な底蓋17が設けられているタ
イプのものがある。また、上記複写機本体1には、取手
が設けられている。そして、この取手を持ち上げること
により、上記底蓋17を載置面に残した状態で複写機本
体1を相対的に回動させ、上記開口部を開放する姿勢に
してジャム処理を行なうようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記複写機の通常の使
用状態では、底蓋17に対する複写機本体1の自由な回
動を規制し、底蓋17を複写機本体1に対して閉じ状態
にロックすることが好ましい。このため、図5に示すよ
うに、上記取手は、複写機本体1を持ち上げるための指
掛部230と、これに一体に形成され、上記底蓋17の
端部に係合して底蓋17の自由な開放を規制するフック
220とを有するロック兼取手部材200として構成さ
れたものが提供されている。このロック兼取手部材20
0は、複写機本体1に回動自在に支持されており、上記
指掛部230を持ち上げれば、ロック兼取手部材200
と共に上記フック220も回動して上記係合が解除され
る。これにより、上記ロック状態が解除され、載置面に
載置された底蓋17に対して複写機本体1を相対的に回
動させることによって、上記開口部を開放して複写機本
体1の内部に詰まった用紙を取り出すようになってい
る。
【0004】図6は、上記ロック兼取手部材200の取
付部分を示した概略分解斜視図である。図5および図6
を参照して、上記開口部を開放するための動作について
詳しく説明する。上記ロック兼取手部材200の軸部2
10は、上記上ケーシング20の支持板部21および上
記下ケーシング10の支持板部18によって挟持され、
回動自在に支持されている。この軸部210の両端には
フック220が形成されており、上記底蓋17が閉じら
れたときに、上記フック220が上記底蓋17に設けら
れたピン17gに係合しており、この状態で、上記ロッ
ク兼取手部材200は、閉じ状態をロックする姿勢にあ
る。
【0005】また、上記軸部210に形成された指掛部
230を持ち上げると、軸部210を中心に上記フック
220が回動し、上記ロック兼取手部材200は、上記
ロックを解除した姿勢になる。これにより、上記フック
220が上記ピン17gから外れ、上記底蓋17が上記
回動軸2を中心に回動可能となる。この状態で、上記指
掛部230を持ち上げれば、上記開口部を開放した姿勢
となる。
【0006】ところで、上記軸部210は、上下ケーシ
ング20,10によって挟み込まれているので、上記ロ
ック兼取手部材200を複写機本体1に組付ける際には
作業性が良く都合が良いが、複写機本体1に組み付けた
場合にガタを有してしまう。このため、上記ロックを解
除すべく上記指掛部230を持ち上げた際に、上記軸部
210も一緒に持ち上がってしまい、上記フック220
が上方に移動して上記ピン17gに引掛かり、ロックが
解除されない場合がある。従って、上記底蓋17に対し
て複写機本体1を回動することができず、ジャム処理を
円滑に行なうことができないという問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、所要時に上記
ロックを確実に解除することができ、円滑なジャム処理
ができるロック機構を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロック機構
は、載置面に載置された画像形成装置本体の下部に対し
て相対回動自在な画像形成装置本体の上部を回動により
開閉する画像形成装置本体に装着され、上記画像形成装
置本体の上部を閉じ姿勢に保持するロック機構におい
て、上記画像形成装置本体の上部に回動自在に支持され
た軸部と、当該軸部の径方向に突出形成され、その先端
が上記画像形成装置本体の下部に形成された係合部に係
合可能なフックと、上記軸部の径方向に突出形成され、
上記画像形成装置本体の上部を相対回動させる指掛部と
を含み、上記軸部の回動によって、上記フックが上記係
合部に係合して上記相対回動を規制するロック姿勢と、
上記フックを回動させて上記係合部から外すロック解除
姿勢とに姿勢変更するロック兼取手部材、並びに上記ロ
ック兼取手部材を上記ロック姿勢に所定の保持力で保持
する付勢手段を備え、上記軸部は、径方向に所定の隙間
を有して支持されており、上記フックは、上記軸部が上
記隙間を上方へ移動した状態で、上記係合部と分離不能
に係合される形状をしており、上記軸部には、径方向に
突出する当接片が突設され、上記画像形成装置本体の上
部には、上記指掛部を持ち上げた際に上記当接片と当接
することにより、上記軸部および指掛部が一体的に上方
へ平行移動して持ち上げられることを規制すると共に、
上記指掛部を持ち上げる力を、上記軸部を下方に付勢す
る力に変換する支点部が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】本発明に係るロック機構によれば、ロック兼取
手部材の軸部が、画像形成装置本体の上部に、所定の隙
間を有して回動自在に支持されているので、上記ロック
兼取手部材の指掛部を持ち上げれば、上記軸部は、前記
指掛部と共に一体的に上方へ平行移動して持ち上げられ
る。一方、上記軸部には当接片が突設されているので、
上記軸部が上方へ所定量持ち上がれば、上記当接片の先
端が上記画像形成装置に形成された支点部に当接し、こ
れにより、上記軸部および指掛部は、上記所定量以上に
上方へ持ち上げられることが規制される。しかも、上記
当接片の先端が上記支点部に当接することにより支点が
形成され、この支点を介して、上記指掛部の先端を持ち
上げる力が、上記軸部を下方に付勢する力に変換され
る。従って、上記指掛部を持ち上げた際には、一旦、指
掛部と共に上方へ平行移動した軸部が上記支点を中心に
下方へ回動付勢されると共に、当該軸部自身が回動す
る。その結果、画像形成装置の下部に形成された係合部
に係合していた、上記軸部に突設されたフックが回動
し、上記係合部から外れる。
【0010】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。本発明に係るロック機構は、画像形成装置とし
ての複写機に採用されている。この複写機の概略構成
は、上記図5で示したものと同様であり、図5を援用し
て説明する。
【0011】図5を参照して、本複写機では、複写機本
体1の構成要素であるケーシング100は、上ケーシン
グ20と下ケーシング10とに2分割されており、この
下ケーシング10は、電気部品および機能部品を取付け
るためのフレームとなる金属製の側板を含んでいる。そ
して、配線の処理や組立・分解作業の便宜のため、でき
る限りの上記電気部品等が上記側板に位置決めされた状
態で取付けられており、下ケーシング10側に集約され
て収納されている。また、複写機本体1の底部1aに、
いわゆるジャム処理を行なうための開口部が設けられて
おり、この開口部を閉じる姿勢と、上記ジャム処理のた
めに上記開口部を開放する姿勢とに所定の回動軸2を中
心にして複写機本体1と相対的に回動可能な底蓋17が
設けられている。
【0012】通常の複写機の使用状態では、上記底蓋1
7は、ロック機構によって閉じ状態を保持されており、
複写機本体1に対して自由な開放が規制されている。そ
して、上記ジャム処理を行なう際には、上記ロック機構
による底蓋17のロックを解除し、この底蓋17を載置
面に残した状態で複写機本体1を相対的に回動させるこ
とにより、上記開口部を開放して複写機本体1の内部に
詰まった用紙を取り出すようになっている。
【0013】上記ロック機構は、後述するロック兼取手
部材200および付勢手段としてのばね300を備えて
いる。上記ロック兼取手部材200は、上記底蓋17を
ロックするロック姿勢と当該ロックを解除するロック解
除姿勢とに、姿勢変更可能な状態で上記複写機本体1に
支持されている。また、上記ばね300は、上記ロック
兼取手部材200を上記ロック姿勢に付勢し、所定の保
持力で当該ロック姿勢を保持している。
【0014】図1は、上記ロック兼取手部材200を示
す斜視図である。このロック兼取手部材200は、左右
対称形をしているので、図1では左側のみ図示する。ま
た、図2は、上記ロック兼取手部材200が上記複写機
本体1に支持された状態での、図1における概略I−I
断面矢視図である。図1および図2を参照して、上記ロ
ック機構について詳しく説明する。
【0015】まず、上記ロック兼取手部材200は、
上記複写機本体1に支持された軸部210と、この軸
部210の両端部に、径方向下方に突出形成されたフッ
ク220と、上記軸部210の中央部に、上記フック
220が突出形成された方向に対して垂直な方向に突出
形成された指掛部230と、上記軸部210の、前記
指掛部230の両側に形成された縮径部240と、上
記フック220側の、上記縮径部240の近傍に突出形
成された当接片250とを有している。この当接片25
0は、図2に示すように略L字形形状をしており、上記
軸部210の径方向下方に延びる幹部251と、この幹
部251の先端から上記指掛部230が突設された方向
に延設された枝部252とを有している。
【0016】図2に注目して、上記縮径部240は、上
記上ケーシング20の支持板部21および上記下ケーシ
ング10の支持板部18によって、所定の隙間を有して
挟持され、回動自在に支持されている。このため、複写
機の組立ての際には、上記ロック兼取手部材200を複
写機本体1に組付け易く都合が良い。また、上記底蓋1
7が閉じられた状態では、上記フック220が上記底蓋
17に設けられた係合部としてのピン17gに係合して
おり、この状態で、上記ロック兼取手部材200は、上
記底蓋17の閉じ状態をロックする姿勢にある。さら
に、上記フック220の所定位置と上記下ケーシング1
0の所定位置とが上記ばね300によって連結されてお
り、上記ロック兼取手部材200は、矢印に示す方向に
上記ばね300の弾性力によって付勢されている。これ
により、上記ロック兼取手部材200は、上記弾性力に
よる保持力で上記ロック姿勢が保持されている。
【0017】一方、上記下ケーシング10の、上記当接
片250に対向する位置に支点部19が形成されてい
る。この支点部19は、上記下ケーシング10の壁面1
0aに突設された略L字状部材により構成されている。
この支点部19の下部には、切欠口19aが設けられて
おり、上記当接片250の枝部252の先端が挿入して
いる。
【0018】上記ロック機構によれば、複写機本体1を
持ち上げても、上記ロック兼取手部材200がロック姿
勢にあり、上記フック220が底蓋17のピン17gに
係合しているので、底蓋17は、複写機本体1に対する
相対的な回動が規制され、自由な開放が防止されてい
る。しかも、上記ばね300により上記ロック姿勢が保
持されているので、上記フック220は、自然に上記ピ
ン17gから外れることはない。
【0019】次に、図2乃至図4を参照して、上記ロッ
ク機構によるロック解除要領について説明する。図2を
参照して、上記ロック兼取手部材200の指掛部230
に手を掛け、その先端231を持ち上げる。このように
すると、上記軸部210の縮径部240が複写機本体1
に所定の隙間を有して支持されているので、上記軸部2
10は、図3に示すように、上記指掛部230と共に一
体的に上方へ平行移動して持ち上げられる。一方、上記
軸部210には上記当接片250が突設されているの
で、上記軸部210が上方へ所定量持ち上がれば、上記
当接片250の枝部252の先端が上記支点部19の切
欠口19aの内面に当接し、上記軸部210および指掛
部230は、これ以上上方へ持ち上げられることが規制
される。しかも、上記枝部252の先端が上記切欠口1
9aの内面に当接した点を支点19b,上記枝部252
の先端を力点、さらに上記縮径部240の中心を作用点
として、いわゆるてこが形成される。従って、上記指掛
部230を持ち上げる力は、上記軸部210を下方に付
勢する力に変換される。これにより、上記指掛部230
を持ち上げれば、図4に示すように、一旦、指掛部23
0と共に上方へ平行移動した軸部210が上記支点19
bを中心に下方へ回動付勢されると共に、当該軸部21
0自身が回動する。その結果、上記フック220が上記
ピン17gから外れ、上記ロック兼取手部材200は、
ロック解除姿勢になる。そして、この状態で上記指掛部
230を持って複写機本体1を上方に持ち上げれば、上
記ピン17gは、矢印の方向に相対的に移動し、底蓋1
7を開放することができる。
【0020】このように、上記実施例によれば、ジャム
処理時等の所要時に、底蓋17の閉じ状態のロックを確
実に解除して底蓋17に対して複写機本体1を開放する
ことができ、円滑なジャム処理を行なうことができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、当接片250の形状は、略L字形形状に限らず、支
点部19に当接して上記てこを形成することができれば
他の形状であっても良い。また、上記支点部19を、支
持板部18に突設された平板により構成することもでき
る。また、上記軸部210に形成した縮径部240は無
くすこともできる。
【0021】その他、この発明の要旨を変更しない範囲
で種々の設計変更を施すことができる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、ロック兼取手部材の
指掛部を持ち上げれば、軸部に突設された当接片が当接
する支点部に支点が形成され、この支点を介して、上記
指掛部を持ち上げる力が、上記軸部を下方に付勢する力
に変換される。すなわち、上記軸部が、上記支点を中心
に下方へ回動付勢されることになり、その結果、フック
が揺動して画像形成装置の下部の係合部から外れ、当該
画像形成装置の下部に対する画像形成装置本体の上部の
閉じ状態のロックを簡単に且つ確実に解除することがで
きる。従って、上記ロック兼取手部材の画像形成装置本
体の上部に対する取付精度を向上させることなく遊嵌状
態で取り付けても、所要時に確実に上記ロック状態が解
除でき、ジャム処理等を円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るロック兼取手部材の外
観斜視図である。
【図2】ロック兼取手部材を複写機本体に組付けた状態
での、図1における概略I−I断面矢視図である。
【図3】指掛部を持ち上げた状態での下ケーシングに対
するロック兼取手部材の位置を示す概略一部断面図であ
る。
【図4】ロック兼取手部材のロック解除姿勢を示す概略
一部断面図である。
【図5】従来の複写機を示す要部断面側面図である。
【図6】従来のロック機構を模式的に示した要部分解斜
視図である。
【符号の説明】
1 複写機本体(画像形成装置本体の上部) 17 底蓋(画像形成装置本体の下部) 17g ピン(係合部) 19 支点部 19b 支点 200 ロック兼取手部材 210 軸部 220 フック 230 指掛部 250 当接片 300 ばね(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 B41J 29/00 B41J 29/12 - 29/13 B41J 29/54 H05K 5/00 - 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】載置面に載置された画像形成装置本体の下
    部に対して相対回動自在な画像形成装置本体の上部を回
    動により開閉する画像形成装置本体に装着され、上記画
    像形成装置本体の上部を閉じ姿勢に保持するロック機構
    において、 上記画像形成装置本体の上部に回動自在に支持された軸
    部と、当該軸部の径方向に突出形成され、その先端が上
    記画像形成装置本体の下部に形成された係合部に係合可
    能なフックと、上記軸部の径方向に突出形成され、上記
    画像形成装置本体の上部を相対回動させる指掛部とを含
    み、上記軸部の回動によって、上記フックが上記係合部
    に係合して上記相対回動を規制するロック姿勢と、上記
    フックを回動させて上記係合部から外すロック解除姿勢
    とに姿勢変更するロック兼取手部材、並びに上記ロック
    兼取手部材を上記ロック姿勢に所定の保持力で保持する
    付勢手段を備え、 上記軸部は、径方向に所定の隙間を有して支持されてお
    り、 上記フックは、上記軸部が上記隙間を上方へ移動した状
    態で、上記係合部と分離不能に係合される形状をしてお
    り、 上記軸部には、径方向に突出する当接片が突設され、 上記画像形成装置本体の上部には、上記指掛部を持ち上
    げた際に上記当接片と当接することにより、上記軸部お
    よび指掛部が一体的に上方へ平行移動して持ち上げられ
    ることを規制すると共に、上記指掛部を持ち上げる力
    を、上記軸部を下方に付勢する力に変換する支点部が設
    けられていることを特徴とするロック機構。
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