JP3243396U - 多用途キルトカバー - Google Patents

Abstract

【課題】単独で使用できないという問題を解決する、多用途キルトカバーを提供する。
【解決手段】多用途キルトカバーは第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２を含み、第１キルトカバー層は内側から外側に向かって順に設けられたベース層１１およびプラッシュ層１２を含み、第２キルトカバー層は内側から外側に向かって順に設けられた裏地層２１、充填物層２２および表面層２３を含み、第２キルトカバー層に、内側と外側で裏地層、充填物層および表面層を固定するキルティング糸が設けられ、両キルトカバー層の外周縁が着脱可能に接続される。その外周縁が取り外されると、第２キルトカバー層を薄いキルトとして使用でき、両キルトカバー層の外縁が接続されると、キルト芯を入れずに使用できる一方で、キルト芯を入れて厚いキルトとして使用できる。
【選択図】図１

Description

本考案は、寝具の技術分野に関し、特に、多用途キルトカバーに関する。

人々の生活水準が全体的に向上するにつれて、消費者のホームファニシング(Home-Furnishing)の快適性および機能性に対する要求もますます高くなってきている。現在、ほとんどのキルト芯は、内部のキルト芯が汚れないようにキルトカバーをかける必要があり、キルトカバーの洗浄が容易であるため、人々の作業負担を軽減することができる。

しかしながら、現在市販されているキルトカバーは、キルト芯が入らなければ単独で使用することができない。また、既存のキルトカバーは片側にしか開口部がないため、キルト芯をキルトカバー内に挟み込む必要があり、キルト芯の四隅とキルトカバーの四隅の位置を対応させるために、二人である程度手間をかけて操作する必要があり、キルトカバーの使用操作が煩雑である。同時に、キルト芯は使用中にずれやすく、使用者がキルトカバー固定用バックルで固定する必要があり、キルトカバー固定用バックルは使用中紛失しやすく、既存のキルトカバーは使用上不便であった。

本考案の目的は、先行技術におけるキルトカバーが単独で使用できないという技術的問題を解決するための多用途キルトカバーを提供することである。本考案が提供する様々な技術的解決策の好ましい技術的解決策によって生み出され得る多くの技術的効果は、以下で詳細に説明される。

上記の目的を達成するために、本考案は以下の技術的解決策を提供する。

本考案が提供する多用途キルトカバーは、第１キルトカバー層および第２キルトカバー層を含み、前記第１キルトカバー層と前記第２キルトカバー層は同じ大きさの長方形または正方形の構造を有し、前記第１キルトカバー層は、内側から外側に向かって順に設けられたベース層およびプラッシュ層を含み、前記第２キルトカバー層は、内側から外側に向かって順に設けられた裏地層、充填物層および表面層を含み、前記第２キルトカバー層に、前記裏地層、内側と外側で前記充填物層および前記表面層を固定するキルティング糸が設けられ、前記第１キルトカバー層と前記第２キルトカバー層の外周縁が着脱可能に接続される。

好ましい実施形態によれば、前記第１キルトカバー層の外周に第１ジーパーチェンが設けられ、前記第２キルトカバー層の外周に第２ジーパーチェンが設けられ、前記第１ジーパーチェンと前記第２ジーパーチェンの設置位置は対応し、前記第１ジーパーチェンと前記第２ジーパーチェンにより前記第１キルトカバー層と前記第２キルトカバー層の外縁を接続して内部空洞を有する閉鎖空洞構造を形成する。

好ましい実施形態によれば、前記第１ジーパーチェンと前記第２ジーパーチェンの一方にジーパーヘッドが設けられる。

好ましい実施形態によれば、前記第２キルトカバー層の裏地層の表面に複数のスナップファスナーが分布し、前記第１キルトカバー層のベース層の前記プラッシュ層から離れた表面に複数の前記スナップファスナーの位置に対応するスナップスタッドが分布し、前記スナップスタッドと前記スナップファスナーの協働により、前記第１キルトカバー層と前記第２キルトカバー層を固定する。

好ましい実施形態によれば、前記第２キルトカバー層の裏地層の表面に複数のスナップファスナーが分布し、前記第２キルトカバー層の裏地層の縁であって各前記スナップファスナーに向かう方向に固定ベルトが設けられ、前記固定ベルトの端部にスナップスタッドが設けられ、各前記固定ベルト上のスナップスタッドがいずれも前記スナップファスナーに係合されて接続され得る。

好ましい実施形態によれば、前記スナップファスナーは少なくとも前記第２キルトカバー層の四隅に設けられる。

好ましい実施形態によれば、前記第１キルトカバー層のベース層の材質は６５％のポリエステルと３５％のビスコースからなり、前記プラッシュ層の繊維長さは３～１０ｍｍであり、前記プラッシュ層の材質は１００％ポリエステルである。

好ましい実施形態によれば、前記裏地層は１００％ポリエステルのポリエステルポンギー生地であり、前記充填物層は樹脂綿であり、前記表面層は１００％ポリエステルのスーパーソフト生地である。

上記の技術的解決策に基づき、本出願の多用途キルトカバーは少なくとも以下の技術的効果を有する。

本出願の多用途キルトカバーは、第１キルトカバー層および第２キルトカバー層を含み、第１キルトカバー層と第２キルトカバー層は同じ大きさの長方形または正方形の構造を有し、第１キルトカバー層は、内側から外側に向かって順に設けられたベース層およびプラッシュ層を含み、第２キルトカバー層は、内側から外側に向かって順に設けられた裏地層、充填物層および表面層を含み、第２キルトカバー層に、裏地層、内側と外側で充填物層および表面層を固定するキルティング糸が設けられ、第１キルトカバー層と第２キルトカバー層の外周縁が着脱可能に接続される。したがって、第１キルトカバー層および第２キルトカバー層の外周縁が取り外されると、第２キルトカバー層に充填物層が設けられ、裏地層、充填層および表面層がキルティング糸により固定されるため、そのまま薄いキルトとして使用でき、第１キルトカバー層および第２キルトカバー層の外縁が接続されると、キルト芯を入れずにそのままキルトとして使用できる一方で、キルト芯を入れて厚いキルトとして使用できるため、本考案のキルトカバーの多用途性を高めることができる。

本考案の実施例または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施例または先行技術の説明において使用される必要のある図面を簡単に説明するが、明らかに、以下で説明される図面は本考案のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。

本考案の多用途キルトカバーの好ましい実施形態の縦断面の概略図である。 本考案の多用途キルトカバーの好ましい実施形態の分解模式図である。 是本考案の多用途キルトカバーの好ましい実施形態の別の分解模式図である。

本考案の目的、技術的解決策および利点をより明らかにするために、以下、本考案の技術的解決策を詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではないことに留意されたい。本考案の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施形態は、すべて本考案の保護範囲に含まれる。

以下、明細書および添付図面を参照しながら本考案の技術的解決策を詳細に説明する。

図１に示すように、本考案は多用途キルトカバーを提供し、それは、第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２を含む。ここで、第１キルトカバー層１はキルトカバーの外層であり、第２キルトカバー層２はキルトカバーの裏地層であり得る。第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２は同じ大きさの長方形または正方形の構造を有し、そのサイズは必要に応じて設定すればよい。

図１に示すように、いくつかの実施例では、第１キルトカバー層１は、内側から外側に向かって順に設けられたベース層１１およびプラッシュ層１２を含み、好ましくは、第１キルトカバー層１はフランネル生地であり、キルトカバーの柔軟性および快適性を向上させることができる。いくつかの実施例では、第２キルトカバー層２は、内側から外側に向かって順に設けられた裏地層２１、充填物層２２および表面層２３を含み、第２キルトカバー層２に、内側と外側で裏地層２１、充填物層２２および表面層２３を固定するキルティング糸６が設けられ、第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２の外周縁が着脱可能に接続される。したがって、第１キルトカバー層および第２キルトカバー層の外周縁が取り外されると、第２キルトカバー層に充填物層が設けられ、裏地層、充填層および表面層がキルティング糸により固定されるため、そのまま薄いキルトとして使用でき、第１キルトカバー層および第２キルトカバー層の外縁が接続されると、キルト芯を入れずにそのままキルトとして使用できる一方で、キルト芯をは入れて厚いキルトとして使用できるため、本考案のキルトカバーの多用途性を高めることができる。

図２または図３に示すように、第１キルトカバー層１の外周に第１ジーパーチェン４１が設けられ、第２キルトカバー層２の外周に第２ジーパーチェン４２が設けられ、第１ジーパーチェン４１および第２ジーパーチェン４２の設置位置が対応し、第１ジーパーチェン４１および第２ジーパーチェン４２の設置位置が対応することは、ジーパーヘッドにより第１ジーパーチェン４１および第２ジーパーチェン４２を引き合わせると第１キルトカバー層および第２キルトカバー層の長手方向の辺がそれぞれ引き寄せられる。例えば、第１ジーパーチェン４１および第２ジーパーチェン４２がそれぞれ第１キルトカバー層１の一方の幅方向端部および第２キルトカバー層２の一方の幅方向端部から始まり、第１長手方向の辺、他方の幅方向の辺から第２長手方向の辺の端部まで延伸して、第１ジーパーチェン４１および第２ジーパーチェン４２により第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２の外縁を接続して内部空洞３を有する閉鎖空洞構造を形成する。空洞３内にキルト芯を収容することができる。好ましくは、第１ジーパーチェン４１および第２ジーパーチェン４２の一方にジーパーヘッド４０が設けられる。ジーパーヘッド４０を引くことにより第１ジーパーチェン４１および第２ジーパーチェン４２の端部を引き寄せる。ジーパーヘッド４０を最初に戻すと、第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２を分離することができる。

本出願のキルトカバーでは、第１キルトカバー層１と第２キルトカバー層２間にキルト芯を入る必要がある場合、第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２をジーパーヘッドにより１８０度展開し、次にキルト芯を第２キルトカバー層２に敷き、その後第１キルトカバー層１をキルト芯の表面に被せ、ジーパーヘッドにより第１キルトカバー層１の第１ジーパーチェン４１および第２キルトカバー層２の第２ジーパーチェン４２を引き寄せることにより、キルト芯のセットをより迅速かつ容易に完成でき、一人で容易に行うことができる。

いくつかの実施例では、図２に示すように、第２キルトカバー層２の裏地層２１の表面に複数のスナップファスナー５１が分布し、第１キルトカバー層１のベース層１１のプラッシュ層１２から離れた表面に複数のスナップファスナー５１の位置に対応するスナップスタッド５２が分布し、スナップスタッド５２とスナップファスナー５１の協働により第１キルトカバー層１および第２キルトカバー層２を固定する。この実施例では、キルト芯を第２キルトカバー層２に敷く際に、第１キルトカバー層１をキルト芯の表面に被せた後、各スナップスタッドを対応のスナップファスナーに係合して、キルト芯を固定することができるため、取付が容易で、使用中キルト芯がずれてしまうことがない。キルト芯が入らない際に、第２キルトカバー層のスナップスタッドを第１キルトカバー層のスナップファスナーに係合することも可能であり、多用途キルトカバーを単独で使用する際に、第１キルトカバー層および第２キルトカバー層のずれを防止することができる。この実施例では、スナップファスナー５１は少なくとも第２キルトカバー層２の四隅に設けられ、スナップファスナー５１は対称の２つの長手方向の辺または２つの幅方向の辺のエッジに設けられて、キルト芯の四隅と２つの辺を固定し、キルト芯のずれを防止することができる。本出願では、第２キルトカバー層の表面にスナップファスナーを設けることで、第２キルトカバー層を単独で使用しても支障がない。

別のいくつかの実施例では、図３に示すように、第２キルトカバー層２の裏地層２１の表面に複数のスナップファスナー５１が分布し、第２キルトカバー層２の裏地層２１の縁であって各スナップファスナー５１に向かう方向に固定ベルト５０が設けられ、固定ベルト５０の端部にスナップスタッド５２が設けられ、各固定ベルト５０上のスナップスタッド５２はいずれもスナップファスナー５１に係合されて接続され得る。この実施例では、キルト芯を第２キルトカバー層２に敷く際に、各固定ベルト上のスナップスタッドを対応のスナップファスナーに係合して、キルト芯を固定し、固定した後、第１キルトカバー層１をキルト芯の表面に被せ、ジーパーヘッドにより第１ジーパーチェンおよび第２ジーパーチェンを固定し、取付が容易で、使用中キルト芯がずれてしまうことがない。キルト芯を入らない場合、スナップスタッドをスナップファスナーに係合しても支障がない。この実施例では、スナップファスナー５１は少なくとも第２キルトカバー層２の四隅に設けられ、スナップファスナー５１は対称の２つの長手方向の辺または２つの幅方向の辺の縁に設けられ、キルト芯の四隅と２つの辺を固定し、キルト芯のずれを防止することができる。

本出願のスナップファスナーとスナップスタッドの具体的な構造は先行技術におけるキルトカバー固定用バックル構造を採用してもよい。

より好ましくは、第１キルトカバー層１のキバタ１１の材質は６５％のポリエステルと３５％のビスコースからなり、プラッシュ層１２の繊維長さは３～１０ｍｍであり、プラッシュ層１２の材質は１００％ポリエステルである。裏地層２１は１００％ポリエステルのポリエステルポンギー生地であり、充填物層２２は樹脂綿であり、表面層２３は１００％ポリエステルのスーパーソフト生地である。表面層２３は肌に優しい層であり、スーパーソフト生地を採用し、極めて細いタッチでより快適に使用することができる。好ましくは、充填物層２２は抗菌防臭型樹脂綿であり、効果的に抗菌および除臭を行い、細菌の増殖を抑制することができる。

以上、本考案の具体的な実施形態を説明したが、本考案の保護範囲はこれに限定されなく、当業者であれば、本考案が開示する技術範囲内で容易に想到できる変更や置換は、すべて本考案の保護範囲に含まれる。したがって、本考案の保護範囲は実用新案登録請求の範囲の保護範囲に従うものとする。

１ 第１キルトカバー層
２ 第２キルトカバー層
１１ ベース層
１２ プラッシュ層
２１ 裏地層
２２ 充填物層
２３ 表面層
３ 空洞
４０ ジーパーヘッド
４１ 第１ジーパーチェン
４２ 第２ジーパーチェン
５０ 固定ベルト
５１ スナップファスナー
５２ スナップスタッド
６ キルティング糸

Claims (8)

1. 第１キルトカバー層（１）および第２キルトカバー層（２）を含み、前記第１キルトカバー層（１）と前記第２キルトカバー層（２）は同じ大きさの長方形または正方形の構造を有し、前記第１キルトカバー層（１）は、内側から外側に向かって順に設けられたベース層（１１）およびプラッシュ層（１２）を含み、前記第２キルトカバー層（２）は、内側から外側に向かって順に設けられた裏地層（２１）、充填物層（２２）および表面層（２３）を含み、前記第２キルトカバー層（２）に、前記裏地層（２１）、内側と外側で前記充填物層（２２）および前記表面層（２３）を固定するキルティング糸（６）が設けられ、前記第１キルトカバー層（１）と前記第２キルトカバー層（２）の外周縁が着脱可能に接続される、ことを特徴とする多用途キルトカバー。
2. 前記第１キルトカバー層（１）の外周に第１ジーパーチェン（４１）が設けられ、前記第２キルトカバー層（２）の外周に第２ジーパーチェン（４２）が設けられ、前記第１ジーパーチェン（４１）と前記第２ジーパーチェン（４２）の設置位置は対応し、前記第１ジーパーチェン（４１）と前記第２ジーパーチェン（４２）により前記第１キルトカバー層（１）と前記第２キルトカバー層（２）の外縁を接続して内部空洞（３）を有する閉鎖空洞構造を形成する、ことを特徴とする請求項１に記載の多用途キルトカバー。
3. 前記第１ジーパーチェン（４１）と前記第２ジーパーチェン（４２）の一方にジーパーヘッド（４０）が設けられる、ことを特徴とする請求項２に記載の多用途キルトカバー。
4. 前記第２キルトカバー層（２）の裏地層（２１）の表面に複数のスナップファスナー（５１）が分布し、前記第１キルトカバー層（１）のベース層（１１）の前記プラッシュ層（１２）から離れた表面に複数の前記スナップファスナー（５１）の位置に対応するスナップスタッド（５２）が分布し、前記スナップスタッド（５２）と前記スナップファスナー（５１）の協働により、前記第１キルトカバー層（１）と前記第２キルトカバー層（２）を固定する、ことを特徴とする請求項１に記載の多用途キルトカバー。
5. 前記第２キルトカバー層（２）の裏地層（２１）の表面に複数のスナップファスナー（５１）が分布し、前記第２キルトカバー層（２）の裏地層（２１）の縁であって各前記スナップファスナー（５１）に向かう方向に固定ベルト（５０）が設けられ、前記固定ベルト（５０）の端部にスナップスタッド（５２）が設けられ、各前記固定ベルト（５０）上のスナップスタッド（５２）がいずれも前記スナップファスナー（５１）に係合されて接続され得る、ことを特徴とする請求項１に記載の多用途キルトカバー。
6. 前記スナップファスナー（５１）は少なくとも前記第２キルトカバー層（２）の四隅に設けられる、ことを特徴とする請求項４または５に記載の多用途キルトカバー。
7. 前記第１キルトカバー層（１）のベース層（１１）の布の材質は６５％のポリエステルと３５％のビスコースからなり、前記プラッシュ層（１２）の繊維長さは３～１０ｍｍであり、前記プラッシュ層（１２）の材質は１００％ポリエステルである、ことを特徴とする請求項１に記載の多用途キルトカバー。
8. 前記裏地層（２１）は１００％ポリエステルのポリエステルポンギー生地であり、前記充填物層（２２）は樹脂綿であり、前記表面層（２３）は１００％ポリエステルのスーパーソフト生地である、ことを特徴とする請求項１に記載の多用途キルトカバー。